JPH0737535U - タップホルダ - Google Patents

タップホルダ

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JPH0737535U
JPH0737535U JP6830093U JP6830093U JPH0737535U JP H0737535 U JPH0737535 U JP H0737535U JP 6830093 U JP6830093 U JP 6830093U JP 6830093 U JP6830093 U JP 6830093U JP H0737535 U JPH0737535 U JP H0737535U
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tap
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hole
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肇 水谷
龍也 古田
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Fuji Bellows Co Ltd
Tsuda Industries Co Ltd
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Fuji Bellows Co Ltd
Tsuda Industries Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ねじ切り加工時のタップの折損を防止し得る
タップホルダを得る。 【構成】 タップ10が下穴の周縁に当接したときにタ
ップ10にかかる軸方向負荷により、タップ保持具12
がスプリング34の付勢力に抗して大径スリーブ14内
へ押し込まれる。その結果、頭付きピン242がボール
220を押し、テーパ状凹部200との係合を解除し
て、同心維持装置222を非作用状態とし、大径スリー
ブ112が完全なフローティング状態となる。ホルダ本
体14の回転はオルダム機構190により大径スリーブ
112に伝達され、大径スリーブ112の傾きはスラス
トベアリング170,180により防止される。したが
って、大径スリーブ112の半径方向の平行移動により
下穴とタップとの偏心が完全に解消された状態でタップ
10が下穴に食い込まされることとなり、折損が良好に
防止される。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案はタップを保持して工作機械の主軸に取り付けられるタップホルダに関 するものである。
【0002】
【従来の技術】
タップホルダの一種に、実公昭59−20912号公報に記載されたものがあ る。このタップホルダは、(イ)タップを保持するタップ保持具と、(ロ)その タップ保持具の外側にタップ保持具の半径方向の相対移動および軸方向の相対移 動は許容するが相対回転は許容しない状態で嵌合されたホルダ本体と、(ハ)そ れらホルダ本体とタップ保持具との間に設けられ、タップ保持具を常には軸方向 の原位置に保ち、タップ保持具にそれをホルダ本体内へ押し込む向きの負荷が加 えられた場合にその負荷の向きへのタップ保持具の移動を許容する弾性手段と、 (ニ)ホルダ本体とタップ保持具との間に設けられ、常にはタップ保持具をホル ダ本体に対して同心位置に維持するが、タップ保持具に半径方向の負荷がかかっ た場合には弾性変形してタップ保持具の半径方向の相対移動を許容する同心維持 装置とを含むように構成されている。なお、具体的な実施例においては同心維持 装置は互いにタップ保持具の軸方向に隔たって配設された2個のOリングにより 構成されている。
【0003】 上記タップホルダによりねじ切り加工を行う場合には、タップをタップ保持具 に保持させ、ホルダ本体を工作機械の主軸に取り付ける。それにより、タップが 主軸に相対回転不能に取り付けられる。この状態で、主軸を回転させるとともに 主軸をタップのピッチよりやや大きいピッチで前進させ、予め被加工物に形成さ れた下穴にタップを押し込めば、タップにより下穴の内周面にねじ溝の切削が行 われ、所定ピッチの雌ねじが形成される。
【0004】 通常は、タップ保持具は弾性手段により軸方向の原位置に保たれているが、タ ップが下穴の開口周縁に当接すれば、タップにそれを現位置からホルダ本体内へ 押し込む向きの軸方向の負荷がかかるため、弾性手段が弾性変形して、タップ保 持具がホルダ本体内へ引っ込むことを許容しつつ、タップを下穴の開口周縁に押 し付ける。
【0005】 また、タップ保持具は、常には同心維持装置の弾性力によりホルダ本体に対し て同心位置に維持されているが、加工開始時におけるタップの軸心と下穴の中心 線とが一致せず、タップに半径方向の負荷がかかった場合には、同心維持装置が 弾性変形して、タップ保持具がホルダ本体に対して半径方向に相対移動すること を許容する。すなわち、タップ保持具は半径方向においてフローティング状態と されているのである。 タップの軸心と下穴の中心線とが互いに偏心した状態でタップが下穴に進入す れば、タップに曲げ力が作用して折損する事態が生じるのであるが、タップ保持 具のフローティングによってタップの軸心と下穴の中心線とが一致させられるこ とにより、タップに軸心の不一致に起因する半径方向の負荷がかかることがなく なり、良好にねじ切り加工を行うことができる。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上記タップホルダの同心維持装置は、通常はタップ保持具をホ ルダ本体に対して同心位置に維持しなくてはならないため、その弾性力にある程 度の強さが要求される。そのため、ねじ切り加工時にタップに多少の半径方向の 負荷がかかっても同心維持装置が十分に弾性変形せず、タップ保持具が良好なフ ローティング状態にならないという問題があった。タップ保持具のフローティン グが不十分であると、タップの軸心と下穴の中心線とが完全には一致させられず 、その状態でねじ切りが開始される。この場合には、ねじ切りの進行に伴ってタ ップに大きな曲げ力が加えられ、タップが折損することがあるのである。
【0007】 本考案は上記問題に鑑み、常には、タップ保持具を介してタップをホルダ本体 に対して同心位置に維持するが、加工開始時には完全なフローティング状態とな る同心維持装置を備えたタップホルダを得ることを課題として為されたものであ る。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この課題は、タップホルダを、(a)タップを保持するタップ保持具と、(b )そのタップ保持具の外側に軸方向に相対移動可能かつ相対回転不能に嵌合され た中間鞘軸と、(c)それらタップ保持具と中間鞘軸との間に設けられ、タップ 保持具を常には軸方向の原位置に保ち、タップ保持具に少なくともそれを中間鞘 軸内へ押し込む向きの負荷が加えられた場合にはその負荷の向きへのタップ保持 具の移動を許容する弾性手段と、(d)中間鞘軸の外側に、中間鞘軸の半径方向 の相対移動は許容するが軸方向の相対移動および相対回転は許容しない状態で嵌 合されたホルダ本体と、(e)そのホルダ本体と中間鞘軸との間に設けられ、常 には作用状態にあって中間鞘軸をホルダ本体に対して同心位置に維持している同 心維持装置と、(f)タップ保持具と同心維持装置との間に設けられ、タップ保 持具が前記原位置から中間鞘軸内に押し込まれた場合にその移動に基づいて同心 維持装置を非作用状態とし、中間鞘軸をホルダ本体に対して半径方向に移動自在 とする同心維持装置解除装置とを含むように構成することにより解決される。
【0009】
【作用】
上記タップホルダにおいて、ねじ切り加工を行う場合には、タップをタップ保 持具に保持させるとともに、ホルダ本体を工作機械の主軸に取り付ける。そして 、主軸を回転させつつ、主軸を軸方向に前進させるか被加工物を主軸に向かって 前進させれば、タップが回転しつつ被加工物の下穴周縁に押し付けられる。
【0010】 通常は、弾性手段によりタップ保持具が軸方向に原位置に保たれるとともに、 同心維持装置により中間鞘軸がホルダ本体に対して同心位置に維持されて中間鞘 軸のフローティングが阻止されているため、タップを正確に位置決めすることが できる。
【0011】 タップが下穴の周縁に当接すれば、タップ保持具にそれを現位置から中間鞘軸 内へ押し込む向きの軸方向負荷がかかるため、弾性手段が弾性変形してタップ保 持具が負荷の向き、すなわち中間鞘軸内へ移動させられ、タップが弾性的に下穴 周縁に押し付けられる。
【0012】 タップ保持具の上記中間鞘軸内への移動に基づいて同心維持装置解除装置が作 動し、同心維持装置を非作用状態とする。それにより、中間鞘軸のフローティン グが許容され、タップの軸心が下穴の中心線と一致するように中間鞘軸が自在に 移動する。したがって、タップと下穴とが正確に同心となった状態で加工が開始 され、タップと下穴との偏心に起因する曲げ力がタップに加えられることがなく なる。
【0013】 ねじ溝の形成が始まればタップは自身のピッチで前進するのに対し、主軸また は被加工物も独自のピッチで前進する。 主軸または被加工物の前進ピッチがタップのピッチよりやや小さい場合、ねじ 溝の形成が始まればタップは自身のピッチで前進するのに対し、主軸はそれより 小さい一定のピッチで前進する。この前進量の不一致は、弾性手段の弾性変形に よりタップ保持具が負荷の向き、すなわち中間鞘軸外へ移動することが許容され ることにより吸収される。なお、タップ保持具にかかっていた中間鞘軸内へ押し 込まれる向きの軸方向の負荷が解除されるため、同心維持解除装置が非作動状態 に復帰し、同心維持装置が作用様態に復帰するが、この時点にはタップは下穴に より強固に保持されており、タップと下穴との同心性がくずれることはない。 主軸または被加工物の前進ピッチがタップのピッチよりやや大きい場合も前進 ピッチがタップのピッチよりやや小さい場合と同様であり、ねじ溝の形成が始ま れば主軸はタップのピッチよりやや大きい一定のピッチで前進し、前進量の不一 致は、弾性手段の弾性変形によりタップ保持具が負荷の向き、すなわち中間鞘軸 内へ移動することが許容されることにより吸収される。
【0014】 したがって、主軸または被加工物の前進ピッチがタップのピッチよりやや小さ い場合は、弾性手段が中間鞘軸外の向きへのタップ保護具の移動を許容すること が必要であり、主軸または被加工物の前進ピッチがタップのピッチよりやや大き い場合は、弾性手段が中間鞘軸内の向きへのタップ保護具の移動を許容すること が必要である。 主軸または被加工物の前進ピッチがタップのピッチより大きくても小さくても 差し支えはないようにするためには、弾性部材を中間鞘軸外方向と中間鞘軸内方 向との両方の移動を許容するものとすることが必要である。しかし、主軸または 被加工物の前進ピッチが必ずタップのピッチより大きくなるか小さくなるかの決 まった条件で使用されることを前提とすれば、弾性手段はタップ保持具の一方向 のみの移動を許容するものとすることができるが、本発明においては同心維持装 置の解除のためにタップ保持具が中間鞘軸内に押し込まれることを許容すること が不可欠であるためには、弾性部材は少なくとも押込み方向の移動を許容するも のであることが必要である。
【0015】
【考案の効果】
上記のように、本考案によれば、ねじ切り加工の開始時に同心維持装置が解除 されて中間鞘軸のフローティングが許容されるため、タップの軸心と下穴の中心 線とを正確に一致させた状態で、加工を行うことができる。しかも、同心維持装 置解除装置により、同心維持装置を作用状態と非作用状態とに切り換えるため、 従来のように同心維持装置の弾性変形により中間鞘軸をフローティングさせる場 合に比較して、中間鞘軸のフローティング度が高い。したがって、ねじ切り加工 を精度よく行うことができ、加工中にタップが折損することを良好に防止するこ とができる。
【0016】
【実施例】
以下、本考案の一実施例を図面に基づいて詳細に説明する。 図4において、10はタップである。タップ10はタップ保持具12に保持さ れており、タップ保持具12はホルダ本体14に保持されている。 図2に拡大して示すように、タップ保持具12は小径スリーブ18に嵌合され ている。小径スリーブ18は概して円筒状を成し、軸方向に貫通する嵌合孔20 を備えている。この嵌合孔20内に保持具本体22の嵌合軸部24が摺動可能に 嵌合されているのである。保持具本体22は、嵌合軸部24の小径スリーブから 突出した端部に嵌合軸部24より大径のタップ保持部26を備えている。
【0017】 保持具本体22の嵌合軸部24の端面には、小径スリーブ18内において段付 きのボルト28が螺合されている。ボルト28には、後端部に半径方向外向きの フランジを有する円筒状のスプリングリテーナ32が嵌合されており、スプリン グリテーナ32の先端面と嵌合軸部24の端面との間にスプリング34が配設さ れている。スプリングリテーナ32はボルト28の頭部に当接している。
【0018】 スプリングリテーナ32はまた、小径スリーブ18の開口端近傍に固定された 止め輪36にも当接しており、このスプリングリテーナ32の半径方向外向きの フランジと小径スリーブ18の内周面に形成された内向きフランジ38との間に スプリング40が配設されている。
【0019】 したがって、保持具本体22に小径スリーブ18内へ押し込む向きの負荷が加 えられれば、スプリング34が弾性変形して保持具本体22の小径スリーブ18 内への移動が許容される一方、保持具本体22に小径スリーブ18から引き出す 向きの負荷が加えられれば、スプリング40が弾性変形して保持具本体22が小 径スリーブ18外へ移動することが許容される。 なお、保持具本体22の後端面が小径スリーブ18の内向きフランジ38に当 接することにより、スプリング40による保持具本体22の小径スリーブ18内 への引込限度が規定されている。
【0020】 小径スリーブ18の内周面には2個の軸方向溝42(図1には一方のみ示す) が形成される一方、嵌合軸部24の外周面に2個の切欠44が形成されている。 2個ずつの軸方向溝42および切欠44は共に互いに直径方向に隔たった位置に 形成されており、かつそれぞれ半円形の断面形状を有している。各対の軸方向溝 42と切欠44とに跨がって円柱状の平行ピン46が配設されており、保持具本 体22は小径スリーブ18に対して軸方向に相対移動可能かつ相対回転不能とさ れている。なお、軸方向溝42の開口部はシール47によって閉塞されている。
【0021】 一方、保持具本体22のタップ保持部26には嵌合孔48が形成されており、 スライダ50が軸方向に摺動可能に嵌合されている。タップ保持部26にはその 軸心に直角な方向にピン52が圧入されており、ピン52の先端部がスライダ5 0の外周面に形成された軸方向溝54に嵌入することにより、スライダ50の保 持具本体22に対する相対回転が阻止されている。
【0022】 また、タップ保持部26にはその軸心に直角な方向に嵌合穴48へ貫通する雌 ねじ穴が形成されており、調節ねじ58が螺合されている。調節ねじ58は先端 部にテーパ部を有しており、スライダ50の外周面に形成されたテーパ穴60に 係合させられている。調節ねじ58の操作部62に工具を係合させて回転させ、 調節ねじ58を螺進させることによりスライダ50が軸方向に前進し、螺退させ ることによりスライダ50の軸軸方向の後退が許容される。すなわち、調節ねじ 58の操作によりスライダ50の保持具本体22に対する軸方向の位置が調節で きるのである。
【0023】 スライダ50の前端面には、タップ10の円形シャンク68の端面から突出さ せられた角形突起70が嵌合可能な角穴72が形成されている。この角形突起7 0と角穴72との嵌合によりスライダ50からタップ10へ回転トルクが伝達さ れるとともに、タップ10とスライダ50との当接によってタップ10のタップ 保持部26への挿入限度が規定される。また、スライダ50の位置を変えること により、タップ10の保持具本体22からの突出量を調節することができる。
【0024】 タップ保持部26の嵌合孔48は、タップ保持部26の先端部において、先端 側ほど径が漸増するテーパ孔78とされており、ここにコレット80が嵌合され ている。コレット80は概して筒状を成し、外周面がテーパ孔78に対応するテ ーパ面82とされるとともに、先端部の外周面に雄ねじ部86が形成されている 。また、コレット80の内周面はタップ10のシャンク68が挿入可能な円筒面 とされている。さらに、コレット80には前端面と後端面とから軸方向に沿って 複数本ずつのスリット88,90が交互に形成されて弾性変形による縮径が可能 とされるとともに、タップ保持部26の先端部に立設された係合ピン94がスリ ット88に係合させられることによって、コレット80の回転が阻止されている 。
【0025】 タップ保持部26の先端部にはクランプナット100が回転可能に取り付けら れている。タップ保持部の外周面が先端部において小径とされ、その小径部の外 周面とクランプナット100の内周面とにはそれぞれ半円形断面の溝が形成され ており、これら両溝に跨がって多数のボール102が配設されることにより、ク ランプナット100がタップ保持部26に回転可能かつ軸方向の移動不能に取り 付けられているのである。
【0026】 クランプナット100は先端部に形成された雌ねじ部104においてコレット 80の雄ねじ部86と螺合している。したがって、クランプナット100の回転 によってコレット80がテーパ穴78内を軸方向移動させられる。コレット80 がテーパ穴78内へ押し込まれれば、コレット80が弾性変形により縮径する。
【0027】 小径スリーブ18の外周面には直径方向に隔たった2箇所に係合突起110が 形成されている。この係合突起110は、図1に示すように、小径スリーブ18 が大径スリーブ112の軸方向孔113に一定の相対位相で嵌合される際、大径 スリーブ112の端面114から軸方向に形成された係合切欠116に嵌入し、 小径スリーブ18が一定角度回転させられる際、大径スリーブ112の軸方向孔 113の内周面に形成された係合溝118に係合して、小径スリーブ18の大径 スリーブ112からの離脱を阻止するものである。
【0028】 また、小径スリーブ18の外周面には、半径方向外向きに延び、大径スリーブ 14の端面114に当接可能なフランジ122が形成されるとともに、そのフラ ンジ122の直径方向に隔たった2か所に係合切欠124が形成されている(図 2には一方のみ示す)。係合切欠124は前記係合突起110とは90度異なる 位相で形成されている。
【0029】 小径スリーブ18のフランジ122より先端側の部分にはスイッチカラー12 6が嵌合されている。スイッチカラー126の主軸側端面には、直径方向に隔た った2箇所にそれぞれ係合突起128が形成され(図2には一方のみ示す)、係 合切欠124に嵌入させられている。スイッチカラー126は、小径スリーブ1 8の外周面に配設されたスプリングリテーナ130との間に配設されたスプリン グ132により、フランジ124に当接する向きに付勢されている。
【0030】 小径スリーブ18が大径スリーブ112の軸方向孔113に取り付けられた状 態では、スイッチカラー126の係合突起128が、小径スリーブ18の係合切 欠124と大径スリーブ14の係合切欠116とに跨がって係合し、大径スリー ブ112と小径スリーブ18との相対回転を阻止し、大径スリーブ112の回転 を小径スリーブ18に伝達する。また、スプリング132の付勢力に抗してスイ ッチカラー126を大径スリーブ112の係合切欠116から離脱させれば、大 径スリーブ112と小径スリーブ18との相対回転が許容される。
【0031】 以上のように構成されたタップ保持具12にタップ10を取り付ける場合には 、まず、クランプナット100を回転させてコレット80をテーパ孔78の先端 側、すなわち大径孔部側へ移動させれば、コレット80の縮径が解除される。し たがって、コレット80にタップ10のシャンク68を挿入し、角形突起70を スライダ50の角孔72の底面に当接するまで嵌合する。そして、調節ねじ58 を回転させてスライダ50の位置を調節し、タップ10の先端の位置決めを行う 。位置決め終了後、クランプナット100を逆回転させればコレット80がテー パ孔78の小径孔部側へ押し込まれて縮径し、タップ10のシャンク68を把持 する状態となってタップ10の取付が完了する。
【0032】 一方、タップ保持具12を工具本体14に取り付ける場合には、まず、小径ス リーブ18の係合突起110と大径スリーブ112の係合切欠116との位相を 合わせた状態で大径スリーブ112の軸方向孔113に挿入する。この状態では スイッチカラー126の係合突起128は大径スリーブ112の係合切欠116 と位相が90度ずれているため、大径スリーブ14の端面114に当接し、スイ ッチカラー126がスプリング132の付勢力に抗して小径スリーブ18の先端 側へ移動させられる。
【0033】 フランジ122が大径スリーブ112の端面114に当接するまで小径スリー ブ18を軸方向孔113に挿入すれば、係合突起110と大径スリーブ112の 係合溝118との軸方向位置が合致するため、小径スリーブ18と大径スリーブ 112とを相対回転させて係合突起110を係合溝118に係合させる。この係 合とフランジ122の端面114への当接とにより、スリーブ18が大径スリー ブ14に対して軸方向に移動不能となる。
【0034】 小径スリーブ18と大径スリーブ112とが90度相対回転したとき係合突起 128が大径スリーブ112の係合切欠116と合致し、スプリング132の付 勢力で係合切欠116に嵌入させられ、小径スリーブ18と大径スリーブ112 との相対回転を阻止する状態となる。
【0035】 上記タップ10のタップ保持具12への取付けと、タップ保持具12の大径ス リーブ112への取付けとはどちらを先に行ってもよい。タップ保持具12が大 径スリーブ112に取り付けられた状態においても、調節ねじ58の回転操作に よりタップ10のタップ保持具12からの突出量を調節できるからである。
【0036】 タップ10を交換する場合には、保持具本体22を大径スリーブ112に取り 付けたままの状態でクランプナット100を回転させれば、コレット80がテー パ孔78から引き出され、コレット80の縮径が解除されるため、タップ10を 容易に取り外すことができる。新しいタップをコレット80に挿入し、クランプ ナット100を回転させれば、再びコレット80が縮径し、新しいタップが保持 具本体22に保持される。 勿論、タップ保持具12ごとタップ10を大径スリーブ112から取り外すこ とも可能である。
【0037】 本実施例において、大径スリーブ112の軸方向孔113にタップ保持具12 が嵌合された状態では、大径スリーブ112と小径スリーブ18とが一体的に機 能し、タップ保持具12の保持具本体22を軸方向に相対移動可能かつ相対回転 不能に保持する。すなわち、本実施例においては、大径スリーブ14と小径スリ ーブ18とにより中間鞘軸が構成されているのである。このように構成されてい るのはタップ保持具12をホルダ本体14に対して迅速に着脱し得るようにする ためであって、この迅速な着脱が必要ない場合には小径スリーブ18と大径スリ ーブ112とを一体に構成することができる。
【0038】 また、本実施例においては、スプリング34およびスプリング40がタップ保 持具12を常には軸方向の原位置に保つとともに、軸方向の負荷が加えられた場 合にはそれぞれの負荷の向きへのタップ保持具12の移動を許容する弾性手段を 構成している。
【0039】 図1に示すように、大径スリーブ112はホルダ本体14に保持されている。 ホルダ本体14の一端は大径部142とされており、軸方向に段付きの嵌合孔1 44が形成されている。嵌合孔144は開口側の大径孔部と小径孔部とから成っ ており、ここに大径スリーブ112が嵌合されているのである。
【0040】 大径スリーブ112は外周面に、嵌合孔144の大径孔部の内径よりやや小さ い半径方向外向きのフランジ148を備えている。一方、大径孔部の開口近傍部 には内周面に雌ねじ部150が形成されており、円環状の雄ねじ部材154が螺 合されている。雄ねじ部材154の中央に設けられた貫通穴の内径は大径スリー ブ112の外径よりやや大きく、大径スリーブ112のフランジ148より先端 側の部分が雄ねじ部材154を貫通して延び出させられている。
【0041】 大径孔部の肩面158と大径スリーブ112のフランジ148の端面との間に は、アウタレース162,多数のボール164を保持したリテーナ166および インナレース168から成るスラストベアリング170が配設されるとともに、 フランジ148と雄ねじ部材154との間には、インナレース172,多数のボ ール174を保持したリテーナ176およびアウタレース178から成るスラス トベアリング180が配設されている。大径スリーブ112のフランジ148が これらスラストベアリング170,180により適度に挟まれた状態(クリアラ ンスは正とすることも負とすることもできる)となるまで雄ねじ部材154がホ ルダ本体140の雌ねじ部150に締め込まれることにより、大径スリーブ11 2がホルダ本体140に軸方向の相対移動不能に嵌合されているのである。
【0042】 図3に拡大して示すように、スラストベアリング170のリテーナ166には 外周面から半径方向に延びる切欠182が直径方向に隔たった2か所に形成され るとともに、それら切欠182と直交する直径の方向に隔たった2か所に、切欠 182と同形の切欠184が形成されている。また、図示は省略するがアウタレ ース162には切欠182に対応する切欠が、インナレース168には切欠18 4に対応する切欠がそれぞれ形成されている。
【0043】 一方、ホルダ本体140の大径孔部の肩面158には、リテーナ166の各一 対の切欠182,184のうち、一対の切欠182に対応する位置にそれぞれピ ン186が立設されている(図1には一方のみ示す)。各ピン186はそれぞれ 、アウタレース162の切欠を経てリテーナ166の切欠182にブッシュ18 8を介して係合させられており、それによって、リテーナ166がホルダ本体1 4に対して切欠182の長手方向に相対移動することが許容されている。
【0044】 また、図示は省略するが、大径スリーブ112のフランジ148のスラストベ アリング170側の端面には、リテーナ166の一対の切欠184に対応する位 置にそれぞれピン186と同様のピンが立設されている。各ピンはそれぞれ、イ ンナレース168の切欠を経てリテーナ166の切欠184にブッシュを介して 係合させられており、それによって、リテーナ166と大径スリーブ112とが 切欠184の長手方向に相対移動することが許容されている。
【0045】 したがって、ホルダ本体14が回転すれば、ホルダ本体14側の一対のピン1 86,リテーナ166および大径スリーブ112側の一対のピンを介して大径ス リーブ112にその回転が伝達され、大径スリーブ112がホルダ本体14と一 体的に回転させられる。
【0046】 また、リテーナ166の切欠182とピン186との係合および切欠182と 直交する切欠184と大径スリーブ112側のピンとの係合によって、ホルダ本 体14に対してリテーナ166および大径スリーブ112が一半径方向に、また 、ホルダ本体14およびリテーナ166に対して大径スリーブ112が直交する 別の半径方向に相対移動可能とされる。すなわち、本実施例においては、ホルダ 本体140の肩面、一対のピン186,リテーナ166,大径スリーブ112側 の一対のピンおよび大径スリーブ112のフランジ148によってオルダム機構 190が構成されているのであり、スラストベアリング170のリテーナ166 がそのオルダム機構190の一構成要素を兼ねているのである。したがって、大 径スリーブ112がホルダ本体14の大径孔部内において、ホルダ本体14の軸 線に直角なあらゆる方向に相対移動自在となっている。すなわち、半径方向に関 してフローティング状態とされているのである。
【0047】 ホルダ本体14の大径孔部の開口は、シール保持部材192およびフロントカ バー194により閉塞されている。シール保持部材192およびフロントカバー 194にはそれぞれ、前記雄ねじ部材154と同様に大径スリーブ14の外径よ りやや大きい貫通穴が形成されており、ホルダ本体14への取付状態において大 径スリーブ112の半径方向移動を妨げないようになっている。また、シール保 持部材192内には環状のシール196が配設されており、大径スリーブ112 と雄ねじ部材154との隙間等からの油漏れやダストの侵入を防止している。こ のシール196は大径スリーブ112の半径方向移動時には弾性変形してそれを 許容する。
【0048】 大径スリーブ112の後端面には、大径スリーブ112およびホルダ本体14 の軸心を中心とするテーパ状の凹部200が形成されている。一方、ホルダ本体 14の嵌合孔144の小径孔部には、可動部材202が軸方向に移動可能かつ半 径方向に移動不能に嵌合されている。可動部材202の大径スリーブ112側の 端面には、テーパ状凹部200と対向する状態でテーパ状凹部204が同心に形 成されている。
【0049】 嵌合孔144の小径孔部の底面には、嵌合孔144と同軸に延び、ホルダ本体 14の後端面へ貫通する貫通孔212が形成されるとともに、その貫通孔212 を中心とする円周上に多数の軸方向孔214が設けられている。これら軸方向孔 214内にはそれぞれスプリング216が配設されている。各スプリング216 は軸方向孔214の底面と可動部材202の端面との間に挟まれており、可動部 材202を大径スリーブ112の後端面側へ付勢している。
【0050】 大径スリーブ112の凹部200と可動部材202の凹部204との間には、 ボール220が配設されている。ボール220は多数のスプリング216の付勢 力により両凹部200,204の内面に密着させられている。大径スリーブ11 2は、スラストベアリング170,180によりホルダ本体14との軸方向の相 対移動を阻止されているため、スプリング216の付勢力によりボール220と 両凹部200,204とが弾性的な押付け力の下に係合することとなり、大径ス リーブ112がホルダ本体14に対して同心位置に維持される。 本実施例においては、大径スリーブ112の凹部200,可動部材202,凹 部204,スプリング216およびボール220により、同心維持装置222が 構成されているのである。
【0051】 大径スリーブ112の底壁240には、テーパ状凹部200の中心へ貫通する 段付きのピン孔が形成されており、頭付きピン242が挿通されている。頭付き ピン242は常にはボール220により、軸方向孔113側へ後退させられてい るが、タップ保持具12が原位置から大径スリーブ112内へ押し込まれた場合 には、タップ保持具12のボルト28の端面によってピン孔から押し出され、そ の頭部がスプリング216の付勢力に抗してボール220をテーパ状凹部200 から押し離す。それにより、凹部200のボール220を同心位置に保持する機 能がなくなり、同心維持装置222が非作用状態となる。したがって、オルダム 機構による大径スリーブ112のフローティング機能が有効化される。 本実施例においては、頭付きピン242が大径スリーブ112をホルダ本体1 4に対してフローティング可能状態とする同心維持装置解除装置を構成している のである。
【0052】 ホルダ本体14の貫通孔212は、ホルダ本体14の後端側において大径孔と されており、この大径の開口部にトルクリミッタ250が取り付けられている。 トルクリミッタ250は軸方向の両側に連結軸252,254を備えており、前 方へ突出する連結軸252が貫通孔212内へ延び出させられている。貫通孔2 12の内周面と連結軸252との間には一対のキー256が配設されており、連 結軸252とホルダ本体14との相対回転が阻止されている。
【0053】 また、連結軸252とホルダ本体14とはピン258により軸方向に相対移動 不能に連結されている。さらに、ホルダ本体14には、先端にテーパ部を備えた 一対の取付けねじ260により駒262が取り付けられている。駒262は取付 けねじのテーパ部と係合するテーパ状凹部を有し、取付けねじ260が締め付け られることにより斜面の効果で連結軸252の端面に押し付けられ、連結軸25 2、ピン258およびホルダ本体14の間の遊びを除去する。
【0054】 一方、トルクリミッタ250の後方へ突出する連結軸254は、アダプタ26 4の本体部266に形成された軸方向孔268に嵌合されている。アダプタ26 4の本体部266の前端には、半径方向外向きに延びるフランジ部270が形成 されており、本体部266が図示しない工作機械の主軸孔に嵌合されるとともに 、フランジ部270の端面272が主軸の先端面に当接させられた状態で、複数 本のボルト276によってアダプタ264が主軸に相対移動および相対回転不能 に取り付けられる。
【0055】 連結軸254とアダプタ264との間には一対のキー280が配設されるとと もに、アダプタ264の本体部266の後端側からボルト282が締め込まれる ことにより、連結軸254とアダプタ264との相対移動および相対回転が阻止 されている。
【0056】 したがって、アダプタ254を介して主軸の回転がトルクリミッタ250を経 てホルダ本体14に伝達され、ホルダ本体14が主軸と一体的に回転させられる 。トルクリミッタ250は通常は連結軸252,254の相対回転を阻止して主 軸の回転をホルダ本体14に伝達するが、ホルダ本体14に過大な負荷トルクが 作用した場合には連結軸252,254の相対回転を許容する状態となって主軸 の回転をホルダ本体14に伝達しなくなる。これによって、タップ10に過大な ねじり力が作用することが回避される。なお、286はシールである。
【0057】 以上のように構成されたタップホルダにおいては、通常は、大径スリーブ11 2が同心維持装置222によってホルダ本体14に対して同心位置に維持されて いるため、タップ10もホルダ本体14に対して同心位置に位置決めされている 。また、スプリング34,40によって、タップ保持具12が大径スリーブ11 2内において軸方向の原位置に保たれる。
【0058】 この状態で、主軸が回転させられるとともに、タップ10のピッチよりやや小 さいピッチで前進させられることにより、アダプタ264,トルクリミッタ25 0,ホルダ本体14,タップ保持具12およびタップ10が主軸と一体的に回転 しつつ前進する。
【0059】 主軸の前進によりタップ10が下穴の周縁に当接すると同時に、タップ保持具 12に保持具本体22が大径スリーブ112内へ押し込まれる向きの負荷が加え られるため、スプリング34を圧縮しつつ保持具本体22が大径スリーブ112 内へ押し込まれる。その結果、ボルト28が頭付きピン242をピン孔から押し 出すため、ボール220がテーパ状凹部200から離間させられ、同心維持装置 222が非作用状態となる。
【0060】 このように、本実施例においては、タップ10が下穴の周縁に当接すると同時 に、大径スリーブ112がホルダ本体14に対してフローティング状態とされる 。したがって、下穴の中心線とタップ10の軸心とが偏心していても、タップ1 0が下穴に合わせて自在に半径方向に移動し、同心状態となる。 しかも、大径スリーブ112は半径方向には自在に移動するが、傾くことはフ ランジ148がスラストベアリング170,180により挟まれることによって 防止されているため、タップ10が傾いた状態で下穴に食い込むことがない。タ ップ10が傾いた状態で下穴に食い込んだ場合には、ねじ切りの進行に伴ってタ ップ10に作用する曲げモーメントが増大し、タップ10が折損することがある のであるが、これが回避されるのである。
【0061】 タップ10が下穴に食い込んだ後は自身のねじピッチに従って前進するため、 タップ10の前進量が主軸の前進量より大きくなる。この前進量の差は、保持具 本体22がスプリング40を圧縮しつつ小径スリーブ18から引き出されること により吸収され、タップ10は回転につれて自身のねじピッチずつ正確に前進す ることとなる。
【0062】 また、タップ10と共に保持具本体22が小径スリーブ18から引き出されれ ば、ボルト28によるピン250の押圧が解除され、ボール220がテーパ状凹 部200に係合するが、この時期には、タップ10の下穴への食い込みにより大 径スリーブ112が加工開始時の位置に保たれ、ねじ切り加工は支障なく行われ る。
【0063】 そして、加工が終了した後、タップ10が加工後の雌ねじ孔から離脱させられ れば、大径スリーブ112がボール220とテーパ状凹部200の位置決め機能 によりホルダ本体14と同心の位置へ復帰させられる。
【0064】 このように、本実施例においては、下穴のねじ切り加工開始時に保持具本体2 2が小径スリーブ18内へ押し込まれて同心維持装置222が解除されるため、 タップ10が下穴に対して偏心していても、大径スリーブ112の自在な半径方 向移動によって偏心が解消される。したがって、タップ10が偏心したままで下 穴に食い込み、加工中にタップ10に対する半径方向の負荷が増大してタップが 折損することが良好に回避される。
【0065】 また、タップ10が下穴の底に当接するなどして、過大な負荷が生じた場合に は、トルクリミッタ250が作動して主軸の回転がホルダ本体14に伝達されな くなるため、タップ10の破損が良好に防止される。
【0066】 以上、本考案の一実施例を詳細に説明したが、本考案は本実施例に限られない 。例えば、本実施例では主軸の前進ピッチがタップ10のピッチより小さくされ ているが、主軸の前進ピッチはタップ10の前進ピッチより大きくされてもよい 。軸部の長い頭付きピン242が用いられ、また可動部材202の可動量が大き くされることにより、同心維持装置222が解除された後、主軸とタップ10と の前進量差によって生ずる可動部材の後退が許容され、タップ10と主軸との前 進量差が吸収されるようにするのである。この場合、タップ保持具12を引き出 す向きの負荷が加えられた場合にその負荷の向きへのタップ保持具12の移動を 許容する弾性部材であるスプリング34を省略しても残しても構わないが、残す ことが望ましい。スプリング34を残せば、タップ10のピッチの主軸のピッチ に対する大小にかかわりなく加工を良好に行い得るからである。 その他、実用新案登録請求の範囲を逸脱すること無く、当業者の知識に基づい て種々の変更、改良を施した態様で本考案を実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例であるタップホルダを示す正
面断面図である。
【図2】上記タップホルダのタップ保持具を取り外した
状態で示す正面断面図である。
【図3】上記タップホルダの一構成要素であるリテーナ
の正面図である。
【図4】上記タップホルダの全体を示す正面図である。
【符号の説明】
10 タップ 12 タップ保持具 14 ホルダ本体 18 小径スリーブ 22 保持具本体 34 スプリング 40 スプリング 112 大径スリーブ 166 リテーナ 182 切欠 184 切欠 186 ピン 200 テーパ状凹部 202 可動部材 204 テーパ状凹部 216 スプリング 220 ボール 242 頭付きピン

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】タップを保持するタップ保持具と、 そのタップ保持具の外側に軸方向に相対移動可能かつ相
    対回転不能に嵌合された中間鞘軸と、 それらタップ保持具と中間鞘軸との間に設けられ、タッ
    プ保持具を常には軸方向の原位置に保ち、タップ保持具
    に少なくともそれを中間鞘軸内へ押し込む向きの負荷が
    加えられた場合にはその負荷の向きへのタップ保持具の
    移動を許容する弾性手段と、 中間鞘軸の外側に、中間鞘軸の半径方向の相対移動は許
    容するが軸方向の相対移動および相対回転は許容しない
    状態で嵌合されたホルダ本体と、 そのホルダ本体と中間鞘軸との間に設けられ、常には作
    用状態にあって中間鞘軸をホルダ本体に対して同心位置
    に維持している同心維持装置と、 タップ保持具と同心維持装置との間に設けられ、タップ
    保持具が前記原位置から中間鞘軸内に押し込まれた場合
    にその移動に基づいて同心維持装置を非作用状態とし、
    中間鞘軸をホルダ本体に対して半径方向に移動自在とす
    る同心維持装置解除装置とを含むことを特徴とするタッ
    プホルダ。
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JP2013136129A (ja) * 2011-12-28 2013-07-11 Kato Koki Kk タップコレット

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