JPH0325868Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0325868Y2
JPH0325868Y2 JP8305986U JP8305986U JPH0325868Y2 JP H0325868 Y2 JPH0325868 Y2 JP H0325868Y2 JP 8305986 U JP8305986 U JP 8305986U JP 8305986 U JP8305986 U JP 8305986U JP H0325868 Y2 JPH0325868 Y2 JP H0325868Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sleeve
tap
holder
relative rotation
rotating shaft
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP8305986U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS62195416U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP8305986U priority Critical patent/JPH0325868Y2/ja
Publication of JPS62195416U publication Critical patent/JPS62195416U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0325868Y2 publication Critical patent/JPH0325868Y2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Gripping On Spindles (AREA)
  • Jigs For Machine Tools (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 技術分野 本考案はタツプホルダに関するものであり、特
に、回転軸への取付構造の改良に関するものであ
る。
従来の技術 タツプによるねじ切り加工においては、タツプ
は予めドリル等によつて形成された下穴を切削
し、所定のピツチの雌ねじを形成するようにされ
ている。そして、タツプ用の専用機においては回
転軸の回転と送りピツチとが正確に対応付けられ
ており、タツプは回転軸の回転に対してねじのピ
ツチ分ずつ正確に送られるのに対し、数値制御工
作機械等の汎用機においては、回転と送りピツチ
とが正確には対応付けられておらず、タツプにね
じのピツチに対応した送りを精度良く与えること
ができない。
このような事情に鑑み、本願の出願人は第9図
に示されるようなタツプのピツチと回転軸の送り
ピツチとの差を吸収させ得るタツプホルダを製作
した。このタツプホルダは、図示しない回転軸の
ホルダ挿入穴に嵌合され、キー110によつて相
対回転を阻止されるスリーブ112と、そのスリ
ーブ112に円筒状のアダプタ114を介して取
り付けられるホルダ116とを備えて成る。ホル
ダ本体116内には、スライダ118がドライブ
ピン120により相対回転を阻止されて軸方向に
相対移動可能に嵌合されている。スライダ118
のホルダ先端側の端面に形成された四角穴122
にはタツプ124の四角部が嵌合されるようにな
つており、ホルダ本体116に螺合されたねじ部
材126の螺合量を変えることにより、ドライブ
ピン120がホルダ本体116に形成された長穴
128内を移動する範囲においてスライダ118
のホルダ本体116に対する位置、すなわちタツ
プ124のホルダ本体116からの突出量が調節
されるようになつている。そして、ホルダ本体1
16内に挿入されたタツプ124は、ホルダ本体
116の先端側内周面に相対回転不能に嵌合され
たコレツト130がナツト132の回転操作によ
つて縮径されることによりホルダ本体116に固
定される。
タツプ124を保持したホルダ本体116は、
その後端部に設けられた一対の突部134と、ア
ダプタ114に固定のピン136との位相が合致
しない状態でアダプタ114に挿入される。この
ときホルダ本体116は、アダプタ114の外周
面にピン138により相対回転を防止されて軸方
向に移動可能に嵌合されたカラー140の係合突
起142に当接し、カラー140をスプリング1
44の付勢力に抗して後退させつつ挿入されるの
であり、突部134がピン136を通過するまで
挿入された後、90度回転させられることにより、
突部134がピン136に係合するとともに、係
合突起142がホルダ本体116に形成された係
合凹部146内に嵌入して、ホルダ本体116は
アダプタ114に相対回転不能かつ軸方向に移動
不能に取り付けられることとなる。
一方、アダプタ114は、それを直径方向に貫
通して圧入されたピン148の両端がスリーブ1
12に形成された長穴150に嵌合されることに
より、そのピン148が長穴150内を移動する
範囲において、スリーブ112に軸方向に相対移
動可能かつ相対回転不能に連結されるとともに、
スリーブ112に固定のピン152と上記ピン1
48とに両端が係止された引張コイルスプリング
154によつて、スリーブ112内に引き込まれ
る方向に付勢されている。
そして、スリーブ112は、その外周面の雄ね
じ部155に螺合されたアジヤストナツト156
が回転軸の先端に当接するまで挿入される。この
アジヤストナツト156を回転操作すれば、スリ
ーブ112が回転軸に対して軸方向に移動させら
れ、その回転軸に対する挿入深さ、すなわちタツ
プ124の位置を微調整することができるのであ
り、挿入後、回転軸の周壁に外側からボルトを螺
合し、その先端部をスリーブ112の外周面に形
成された係合面158に係合させ、タツプホルダ
を回転軸に固定する。
このように構成されたタツプホルダが取り付け
られた回転軸は、タツプ124のピツチよりやや
小さいピツチで前進させられる。そして、両ピツ
チの差は、アダプタ114が引張コイルスプリン
グ154の付勢力に抗して前進することにより吸
収され、タツプ124はねじのピツチ分ずつ正確
に前進し得ることとなるのであり、このようなタ
ツプホルダを用いれば、数値制御工作機械等の汎
用機によつてもタツプによる雌ねじ加工を行うこ
とができる。
考案が解決しようとする問題点 しかし、タツプホルダを始めようとする切削工
具を保持する回転軸おいては、その径を小さくす
る必要が生ずることが多い。例えば、それぞれ切
削工具を保持した回転軸が複数設けられ、一度に
多数部位の加工を行う多軸の回転切削装置におい
ては、回転軸の配設ピツチを小さくするために回
転軸の径を小さくすることが望まれるのである。
これに対して、前述のタツプホルダのように回
転軸の側方からボルトによつて固定する場合に
は、回転軸が大径となる上、ボルトの操作のため
に半径方向において工具操作スペースが必要とな
り、多軸の回転切削装置に取り付ける場合、回転
軸の最小配設ピツチが制約され、切削工具の取付
位置や取付数が限定される等の問題が生ずる。
また、径を小さくするためにスリーブ112を
薄肉化すれば、ボルトを締め付けたときスリーブ
112が変形し、加工時におけるアダプタ114
の摺動が困難となる恐れがあるという問題もあつ
た。
問題点を解決するための手段 本考案に係るタツプホルダは、上記の問題を解
決するために、(a)回転軸の先端に形成された円形
断面の有底穴の底部に取り付けられ、その有底穴
の開口側に向かつて延びる軸部とその軸部の先端
から半径方向に延びる係合突起とを備えた係合部
材と、(b)該して有底円筒状を成し、底部側から上
記有底穴に挿入されるとともに、底部に、特定の
相対位相においては係合特起の嵌入・離脱を許容
し、係合突起が嵌入した状態で一定角度回転させ
られることによつて係合突起と離脱不能に係合す
る係合部を備えたスリーブと、(c)そのスリーブに
摺動可能に嵌合された嵌合軸部と、スリーブから
突出した部分にタツプを相対回転不能に保持する
タツプ保持部とを備えたホルダ本体と、(d)そのホ
ルダ本体とスリーブとの間に設けられて嵌合軸部
をスリーブから押し出す方向あるいはスリーブ内
に引き込む方向に付勢する付勢手段と、(e)その付
勢手段の付勢方向における嵌合軸部の移動限度を
規定するストツパ手段と、(f)スリーブの回転軸か
らの突出端部の外側に軸方向に相対移動可能かつ
相対回転不能に嵌合され、回転軸の端部に設けら
れた係合と係合し、回転軸とスリーブとの相対回
転を阻止する作用位置と、その係合から離脱して
両者の相対回転を許容する非作用位置との間で移
動可能なトルク伝達カラーと、(g)そのトルク伝達
カラーを常には上記作用位置に保持するカラー保
持手段と、(h)スリーブとホルダ本体との両者間に
介在して両者の軸方向における相対移動は許容す
るが相対回転は許容しない相対回転阻止手段とを
含むように構成される。
作用および効果 以上のように構成されたタツプホルダは、スリ
ーブの底部に形成された係合部が回転軸内に設け
られた係合部材と係合することにより、回転軸に
取り付けられる。タツプホルダと回転軸とはその
軸方向において結合されるのであり、本願の出願
人が先に製作した前記タツプホルダのように回転
軸の側方からボルトによつて固定される場合に比
較して回転軸を細くすることができ、多軸の回転
切削装置にも支障なく使用することができる。
また、ボルトにより固定される場合のようにス
リーブが変形させられることがなく、ホルダ本体
の摺動が妨げられることがなくなる。
実施例 以下、本考案の実施例を図面に基づいて詳細に
説明する。
第1図は本考案の一実施例であるタツプホルダ
を示す図であり、図において10は数値制御工作
機械の回転軸である。回転軸10の先端には第2
図に示されるように円形断面の有底穴12が形成
されており、その有底穴12の底部には有底円筒
状のアダプタ14がボルト16によつて固定され
るとともに、アダプタ14内には係合部材18が
軸方向に摺動可能かつ相対回転不能に嵌合されて
いる。係合部材18は、有底穴12の開口側に向
かつて延び、アダプタ14の内径より小径の軸部
20と、その軸部20の先端部、すなわちアダプ
タ14の開口側の端部から半径方向に一文字状に
延び出す係合突起22と、その後端部に設けら
れ、アダプタ14に摺動可能に嵌合される円板状
の嵌合部24とを備えて成る。係合部材18は、
嵌合部24に圧入されたピン26がアダプタ14
を貫通し、有底穴12の底部に形成された嵌合穴
28に嵌入させられることにより、アダプタ14
に対する相対回転を阻止されており、また、嵌合
部24と有底穴12の開口近傍に嵌め入れられた
スナツプリング30との間に配設された圧縮コイ
ルスプリング32によつてアダプタ14内に引き
込まれる方向に付勢されている。この圧縮コイル
スプリング32は約10Kgの力で係合部材18を付
勢している。さらに、係合突起22の軸部20側
の端面の周縁には、第3図ないし第5図に拡大し
て示されるように、面取りが施されて傾斜面34
が形成されている。
本タツプホルダは、回転軸10の有底穴12内
に挿入されるスリーブ36を備えている。スリー
ブ36は、第2図および第6図に示されるよう
に、有底円筒状部材の底部に直径方向に延び、前
記係合部材18の係合突起22が嵌入可能な開口
38が形成されたものであり、スリーブ36の底
部の開口38の両側部は、それぞれスリーブ36
の周壁から内向きに延び出す係合部40とされて
おり、これら係合部40の軸方向の寸法A(第2
図参照)は、係合突起22の軸部20側の端面と
アダプタ14の先端面との距離B(第5図参照)
より僅かに大きくなるように形成されている。
そして、スリーブ36は、開口38と係合突起
22の位相が合致する状態で有底穴12内に挿入
され、係合突起22がスリーブ36内に嵌入し、
スリーブ36の端面がアダプタ14に当接した状
態において回転させられることにより、係合部4
0が係合突起22の傾斜面34により案内されて
係合突起22のスプリング32の付勢力に抗して
アダプタ14内から引き出しつつ係合突起22の
端面に乗り上がり、スプリング32の付勢力によ
つて係合突起22とアダプタ14との間に挟まれ
て、スリーブ36が係合部材18と離脱不能に係
合することとなる。
上記スリーブ36内にはホルダ本体44が摺動
可能に嵌合されている。ホルダ本体44は段付の
円筒状を成し、軸方向の一端部に設けられた嵌合
軸部46においてスリーブ36に嵌合されるとと
もに、嵌合軸部46に固定のピン50とスリーブ
36に挿入されたピン52とに掛け渡された付勢
手段たる引張コイルスプリング54によつてスリ
ーブ36内に引き込まれる方向に付勢されてい
る。この引張コイルスプリング54は、2〜3Kg
の力でホルダ本体44を付勢するようにされてい
る。
また、ホルダ本体44のスリーブ36からの突
出端部は嵌合軸部46より大径のタツプ保持部5
6とされており、そのタツプ保持部56がスペー
サ58を介してホルダ本体44の先端面に当接す
ることにより、スプリング54によるホルダ本体
44のスリーブ36内への引き込み限度が規定さ
れている。スペーサ58が嵌合軸部46の移動限
度を規定するストツパ手段として機能しているの
である。さらに、ホルダ本体44の外周面に形成
された半円形断面の溝60には、スリーブ36の
保持穴61に保持されたボール62の一部が嵌入
させられており、これら溝60とボール62との
係合により、ホルダ本体44のスリーブ36に対
する軸方向の移動は許容されるが、相対回転は阻
止されている。これら溝60、保持穴61、ボー
ル62が相対回転阻止手段を構成しているのであ
る。
上記タツプ保持部56内にはスライダ64が軸
方向に摺動可能に嵌合されている。スライダ64
は、タツプ保持部56の軸心に直角に圧入された
ドライブピン66の両端部がホルダ本体44の周
壁に形成された軸方向に延びる一対の長穴68に
それぞれ嵌入することにより、ホルダ本体44に
対する相対回転を阻止されている。ドライブピン
66の両端面にはそれぞれ雄ねじ部70が形成さ
れており、この雄ねじ部70はホルダ本体44の
外周面に螺合されたアジヤストナツト72と螺合
されている。アジヤストナツト72は、ホルダ本
体44に形成された外向きに延び出すフランジ部
74と、ホルダ本体44の先端外周部に多数のボ
ール76を介して軸方向に移動不能かつ相対回転
可能に嵌合された操作ナツト78とに挟まれて軸
方向には移動不能とされており、このアジヤスト
ナツト72を回転操作することにより、ドライブ
ピン66が軸方向に移動させられてスライダ64
のホルダ本体44に対する位置が調節されるよう
になつている。スライダ64、ドライブピン66
には、タツプ80の四角部が嵌合される四角穴8
2が形成されており、スライダ64の位置を調節
することによりタツプ80のホルダ本体44から
の突出量を調節することができる。
上記ホルダ本体44の先端部内周面は、先端側
ほど径が漸増するテーパ内周面84とされてお
り、このテーパ内周面84にはコレツト86が嵌
合され、係合ピン87によつて回転を防止されて
いる。コレツト86には前記操作ナツト78が螺
合されており、操作ナツト78を回転操作するこ
とによりコレツト86が縮径・拡径させられ、ホ
ルダ本体44内に挿入されたタツプ80が把持さ
れ、あるいは解放されるようになつている。
さらに、前記スリーブ36の回転軸10からの
突出端部の外側には、トルク伝達カラー88が嵌
合されている。カラー88は、その後端部(回転
軸10側の端部)に半径方向に貫通してねじ込ま
れたピン90の先端部がスリーブ36の外周面に
軸方向に長く形成された溝92に嵌入させられる
ことにより、相対回転不能かつ軸方向において回
転軸10に係合する作用位置と係合しない非作用
位置との間で相対移動可能に嵌合されている。カ
ラー88の後端面の直径方向に隔たつた2箇所に
はそれぞれ係合突起94が形成されている。ま
た、カラー88は前記アジヤストナツト72との
間に配設された圧縮コイルスプリング96によ
り、スリーブ36に形成された外向きフランジ部
98に当接する方向に付勢されている。係合突起
94は外向きフランジ部98に形成された係合凹
部100(第6図参照)に嵌入させられるととも
に、その先端部は係合凹部100から突出させら
れており、スリーブ36が回転軸10に挿入さ
れ、係合部材18との係合により回転軸10に取
り付けられたとき、回転軸10の先端に形成され
た係合部として凹部102(第7図参照)に嵌入
してスリーブ36と回転軸10との相対回転を阻
止し、スプリング96の付勢力によりその作用位
置に維持されることとなる。スプリング96がカ
ラー88を作用位置に保持するカラー保持手段と
して機能しているのであり、カラー88をスプリ
ング96の付勢力に抗して係合突起94が凹部1
02に係合しない非作用位置に移動させれば、ス
リーブ36と回転軸10との相対回転が許容され
ることとなる。
以上のように構成されたタツプホルダは、スリ
ーブ36と係合部材18との係合により回転軸1
0に取り付けられる。このとき、タツプ80の位
置を調節する必要がある場合には、操作ナツト7
8を回し、コレツト86による把持を解いた上、
アジヤストナツト72を回転させればよいのであ
るが、回転軸10への取付け前にプリセツト装置
を用いてタツプ80の位置のプリセツトを行うこ
とも可能である。
そして、回転軸10が回転させられるととも
に、タツプ80のピツチよりやや小さいピツチで
前進させられる。タツプ80は図示しないワーク
に一旦食い込んだ後は、自身のねじピツチに従つ
て前進するのであるが、このタツプ80のピツチ
と回転軸10の前進ピツチとの差は、ホルダ本体
44が引張コイルスプリング54の付勢力に抗し
てスリーブ36から引き出され、タツプ80と共
に前進することにより吸収されるため、タツプ8
0は回転軸10の回転に対してねじのピツチずつ
正確に前進し得ることとなる。
スリーブ36は、係合部材18との係合を介し
て圧縮コイルスプリング32の付勢力を受け、有
底穴12の底部側へ付勢されているのであるが、
圧縮コイルスプリング32の力は引張コイルスプ
リング54の力よりも大きく設定されており、ま
た、引張コイルスプリング54の力は、ホルダ本
体44がスリーブ36に対して前進することを容
易にする大きさとされているため、ホルダ本体4
4はその前進時に圧縮コイルスプリング32の付
勢力に打ち勝つてスリーブ36を移動させること
はなく、スリーブ36は回転軸10に完全に固定
されたのと等しいこととなる。
このようにスリーブ36は圧縮コイルスプリン
グ32によりアダプタ14側へ付勢された係合部
材18を介して回転軸10に取り付けられている
のであるが、係合部材18およびスリーブ36を
精度良く製造し、係合突部40の寸法A(第2図
参照)と係合突起22のアダプタ14の端面から
の距離B(第5図参照)とを一致させれば、係合
部材18を摺動可能にアダプタ14に取り付けな
くてもスリーブ36を係合させることができる。
しかし、そのように精度良く形成することは困難
であり、スリーブ36が係合部材18に係合し得
ない場合が生ずるのに対し、本実施例のように上
記寸法Aを距離Bより大きくし、係合部材18を
摺動可能に設けるとともに、係合突起22の周縁
に傾斜面34を形成すれば、スリーブ36を確実
に係合部材18に係合させ得るとともに、スリー
ブ36は固定されたのと等しい状態で回転軸10
に取り付けられることとなる。したがつて、係合
部材18、スリーブ36をそれほど精度良く作る
必要がなくなり、製造が容易となる効果が得られ
る。
また、タツプ80の刃先位置を調節する必要が
ある場合には、アジヤストナツト72を回転操作
してタツプ80のホルダ本体44からの突出量を
調節すればよく、タツプホルダの回転軸10への
取付け後においても、回転軸10から取り外すこ
となく簡単に調節操作することができる。そのた
め、タツプ80の刃先位置の調節をする必要があ
る場合であつても、第9図に示される従来のタツ
プホルダにおけるように、アジヤストナツト15
6の回転操作によつてタツプ124の位置を調節
する必要がなくなり、タツプホルダとそれを保持
する回転軸10との軸方向の相対位置が不変とな
るため、アダプタ14、係合部材18等によるタ
ツプホルダの取付けが可能となる。
なお、以上の説明においては、ホルダ本体44
は引張コイルスプリング54によつてスリーブ3
6内に引き込まれる方向に付勢されるようになつ
ていたが、本実施例のタツプホルダは、第8図に
示されるようにホルダ本体44が圧縮コイルスプ
リング160によつてスリーブ36から押し出す
方向に付勢された形態で使用することも可能であ
る。スリーブ36内には、その底部とホルダ本体
44との間にスライド部材162が軸方向に摺動
可能に嵌合されている。スライド部材162は有
底円筒状を成し、その開口部側の直径方向に隔た
つた2箇所にはそれぞれU字形の切欠164が設
けられており、それら切欠164を通つて嵌合さ
れた前記ピン52の両端部がスリーブ36にそれ
ぞれ嵌合されることにより、スライド部材162
はホルダ本体44側への移動限度を規定されるよ
うになつている。
上記圧縮コイルスプリング160はスリーブ3
6の肩面166とスライド部材162との間に嵌
装されており、10Kgの力でスライド部材162を
付勢するようになされている。この付勢によりス
ライド部材162は、本タツプホルダの非作動時
には切欠164の底面がピン52に当接した状態
とされる一方、ホルダ本体44は、ピン52とピ
ン50との間に張り渡された前記引張コイルスプ
リング54によつてスライド部材162に当接し
た状態とされている。なお、本形態においては、
前記形態においてスリーブ36とタツプ保持部5
6との間に嵌装されていたスペーサ58は取り外
され、本タツプホルダの非作動時には、ホルダ本
体44はそのタツプ保持部56がスリーブ36の
先端から一定距離離れた状態となるようにされ
る。
そして、本形態においては、回転軸10はタツ
プ80のピツチよりやや大きいピツチで前進させ
られ、両ピツチの差は、圧縮コイルスプリング1
60が圧縮され、ホルダ本体44が後退させられ
ることにより吸収されることとなる。
以上、本考案の一実施例を詳細に説明したが、
これは文字通り例示に過ぎず、当業者の知識に基
づいて種々の変形、改良を施した態様で本考案を
実施することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例であるタツプホルダ
を示す正面断面図である。第2図は上記タツプホ
ルダのスリーブが回転軸に連結された状態を示す
正面断面図である。第3図は回転軸に取り付けら
れた係合部材を取り出して示す側面図であり、第
4図は第3図における−断面図である。第5
図は回転軸のアダプタに取り付けられた係合部材
の係合突起側の部分を示す正面図である。第6図
は上記スリーブを示す右側面図である。第7図は
上記タツプホルダのトルク伝達カラーがスリーブ
および回転軸に係合した状態を示す正面図であ
る。第8図は上記タツプホルダの別の使用形態を
示す正面断面図である。第9図は従来のタツプホ
ルダを示す正面図(一部断面)である。 10:回転軸、12:有底穴、14:アダプ
タ、18:係合部材、20:軸部、22:係合突
起、32:圧縮コイルスプリング、34:傾斜
面、36:スリーブ、38:開口、40:係合
部、44:ホルダ本体、46:嵌合軸部、54:
引張コイルスプリング、56:タツプ保持部、5
8:スペーサ、60:溝、62:ボール、64:
スライダ、66:ドライブピン、68:長穴、7
0:雄ねじ部、72:アジヤストナツト、80:
タツプ、88:トルク伝達カラー、94:係合突
起、96:圧縮コイルスプリング、102:凹
部、160:圧縮コイルスプリング。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 タツプを保持して工作機械の回転軸に取り付け
    られるタツプホルダであつて、 前記回転軸の先端に形成された円形断面の有底
    穴の底部に取り付けられ、その有底穴の開口側に
    向かつて延びる軸部とその軸部の先端から半径方
    向に延びる係合突起とを備えた係合部材と、 該して有底円筒状を成し、底部側から前記有底
    穴に挿入されるとともに、底部に、特定の相対位
    相においては前記係合突起の嵌入・離脱を許容
    し、係合突起が嵌入した状態で一定角度回転させ
    られることによつて係合突起と離脱不能に係合す
    る係合部を備えたスリーブと、 そのスリーブに摺動可能に嵌合された嵌合軸部
    と、そのスリーブから突出した部分に前記タツプ
    を相対回転不能に保持するタツプ保持部とを備え
    たホルダ本体と、 そのホルダ本体と前記スリーブとの間に設けら
    れて前記嵌合軸部をスリーブから押し出す方向あ
    るいはスリーブ内に引き込む方向に付勢する付勢
    手段と、 その付勢手段の付勢方向における嵌合軸部の移
    動限度を規定するストツパ手段と、 前記スリーブの前記回転軸からの突出端部の外
    側に軸方向に相対移動可能かつ相対回転不能に嵌
    合され、前記回転軸の端部に設けられた係合部と
    係合して、回転軸とスリーブとの相対回転を阻止
    する作用位置と、その係合から離脱して両者の相
    対回転を許容する非作用位置との間で移動可能な
    トルク伝達カラーと、 そのトルク伝達カラーを常には前記作用位置に
    保持するカラー保持手段と、 前記スリーブとホルダ本体との両者間に介在し
    て両者の軸方向における相対移動は許容するが相
    対回転は許容しない相対回転阻止手段とを含むこ
    とを特徴とするタツプホルダ。
JP8305986U 1986-05-31 1986-05-31 Expired JPH0325868Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8305986U JPH0325868Y2 (ja) 1986-05-31 1986-05-31

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8305986U JPH0325868Y2 (ja) 1986-05-31 1986-05-31

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS62195416U JPS62195416U (ja) 1987-12-12
JPH0325868Y2 true JPH0325868Y2 (ja) 1991-06-05

Family

ID=30936294

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8305986U Expired JPH0325868Y2 (ja) 1986-05-31 1986-05-31

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0325868Y2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5470659B2 (ja) * 2010-06-29 2014-04-16 カトウ工機株式会社 タップホルダー
JP6573300B1 (ja) * 2019-03-29 2019-09-11 カトウ工機株式会社 加工工具

Also Published As

Publication number Publication date
JPS62195416U (ja) 1987-12-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2467225B1 (en) Pipe end machining device with axial autofeed
US4298208A (en) Spring actuated chuck
US3060772A (en) Countersink tool and control means
US8844941B1 (en) Adaptor for holding a threading device
US2365549A (en) Grooving tool
JPS6047047B2 (ja) タツプホルダ
US5746552A (en) Adjustable drill bushing
US20070199415A1 (en) Material Guide Device And Automatic Lathe
US5040277A (en) Combined installation and swaging tool
JPH0325868Y2 (ja)
JP4190338B2 (ja) 工作物保持装置
JP2007168003A (ja) 工具ホルダ
EP3071354B1 (en) Draw-type to stationary-type collet adapter
JPH026991Y2 (ja)
JPH0546802Y2 (ja)
JPH1086023A (ja) 工具ホルダ
JPS6317601Y2 (ja)
JPS5920912Y2 (ja) タップ保持装置
JPH0329070Y2 (ja)
JPH0329059Y2 (ja)
JP6236693B2 (ja) ホルダ装置
JPH0347804Y2 (ja)
JPS64275Y2 (ja)
JPH0329069Y2 (ja)
JPH0112887Y2 (ja)