JPH0737433A - 導電性エラスチックコネクター及びその製造方法 - Google Patents
導電性エラスチックコネクター及びその製造方法Info
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- JPH0737433A JPH0737433A JP17774393A JP17774393A JPH0737433A JP H0737433 A JPH0737433 A JP H0737433A JP 17774393 A JP17774393 A JP 17774393A JP 17774393 A JP17774393 A JP 17774393A JP H0737433 A JPH0737433 A JP H0737433A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】経糸または緯糸の一方が導電性糸2であり他方
が電気絶縁性糸3からなる織物が、絶縁性高分子弾性体
4によって挟み込まれ、かつ前記導電性糸の両端部が導
通していることにより、高密度の配線の接続が可能で、
接続信頼性が高いエラスチックコネクター(ゴムコネク
ター)とする。 【構成】織布材料として、金属細線のステンレス、銅等
を用いる。経糸にはポリエステルやナイロンなどの合成
繊維を用いる。そして織布構成としては経糸、緯糸共に
平均直径100μm以下のものを使用し、50〜350
メッシュ(本/インチ)に仕上げられたものが好ましく
使用される。織物組織としては例えば平織が好ましい。
弾性体は電気絶縁性及び耐候性からシリコーンゴムが好
ましい。
が電気絶縁性糸3からなる織物が、絶縁性高分子弾性体
4によって挟み込まれ、かつ前記導電性糸の両端部が導
通していることにより、高密度の配線の接続が可能で、
接続信頼性が高いエラスチックコネクター(ゴムコネク
ター)とする。 【構成】織布材料として、金属細線のステンレス、銅等
を用いる。経糸にはポリエステルやナイロンなどの合成
繊維を用いる。そして織布構成としては経糸、緯糸共に
平均直径100μm以下のものを使用し、50〜350
メッシュ(本/インチ)に仕上げられたものが好ましく
使用される。織物組織としては例えば平織が好ましい。
弾性体は電気絶縁性及び耐候性からシリコーンゴムが好
ましい。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば液晶ディスプレ
ーのガラス基板の配線とプリント基板との接続などに用
いるエラスチックコネクター(ゴムコネクター)及びそ
の製造方法に関する。さらに詳しくは、経糸または緯糸
の一方に導電性糸を用いた布帛を利用したエラスチック
コネクター及びその製造方法に関する。
ーのガラス基板の配線とプリント基板との接続などに用
いるエラスチックコネクター(ゴムコネクター)及びそ
の製造方法に関する。さらに詳しくは、経糸または緯糸
の一方に導電性糸を用いた布帛を利用したエラスチック
コネクター及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から液晶ディスプレーのガラス基板
の配線とプリント基板との接続などにはエラスチックコ
ネクター(ゴムコネクター)が使用されている。このよ
うなエラスチックコネクターとしては、例えばカーボン
粒子をシリコーンゴムに加え、導電性ゴム成分とし、こ
れと絶縁性ゴムとを複数層積層し、シート状物とし、垂
直方向に二方向または三方向カットしてコネクターを製
造する方法が知られている(特公平3−34194号公
報)。
の配線とプリント基板との接続などにはエラスチックコ
ネクター(ゴムコネクター)が使用されている。このよ
うなエラスチックコネクターとしては、例えばカーボン
粒子をシリコーンゴムに加え、導電性ゴム成分とし、こ
れと絶縁性ゴムとを複数層積層し、シート状物とし、垂
直方向に二方向または三方向カットしてコネクターを製
造する方法が知られている(特公平3−34194号公
報)。
【0003】他の方法としては、線状磁性体金属を弾性
体の前駆体の液状物の中で磁場を用いて配向させ架橋し
たものが知られている(特開昭53−53796号公
報、同55−128206号公報)。
体の前駆体の液状物の中で磁場を用いて配向させ架橋し
たものが知られている(特開昭53−53796号公
報、同55−128206号公報)。
【0004】さらに別の方法として、金属細線を等間隔
に配列し、弾性体で挟み込み架橋したものが知られてい
る(特公昭63−30741号公報)。
に配列し、弾性体で挟み込み架橋したものが知られてい
る(特公昭63−30741号公報)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記導
電性ゴムを用いたコネクターは、導電層を薄くすること
が困難であるという問題があった。また、特開昭55−
128206号公報等の方法は、線状磁性体金属は1本
1本の配列間隔が制御出来ない為、コネクターとしての
絶縁性に限界があるという問題があった。さらに、特公
昭63−30741号公報の方法は、配列した金属細線
が架橋前の弾性体で挟み込む加工とその架橋される際の
内部応力により乱れ、配列間隔が等しくならないか又は
互いに接触することがあり、絶縁性に限界があるという
問題があった。そのうえ、金属細線と弾性体の接着力が
低い為、コネクターのねじれ、曲げ、圧縮等の外的作用
で金属細線が抜け出したり、折れ曲がったりする等の問
題があり、接続信頼性が低いという問題があった。
電性ゴムを用いたコネクターは、導電層を薄くすること
が困難であるという問題があった。また、特開昭55−
128206号公報等の方法は、線状磁性体金属は1本
1本の配列間隔が制御出来ない為、コネクターとしての
絶縁性に限界があるという問題があった。さらに、特公
昭63−30741号公報の方法は、配列した金属細線
が架橋前の弾性体で挟み込む加工とその架橋される際の
内部応力により乱れ、配列間隔が等しくならないか又は
互いに接触することがあり、絶縁性に限界があるという
問題があった。そのうえ、金属細線と弾性体の接着力が
低い為、コネクターのねじれ、曲げ、圧縮等の外的作用
で金属細線が抜け出したり、折れ曲がったりする等の問
題があり、接続信頼性が低いという問題があった。
【0006】本発明は、前記従来の問題を解決するた
め、高密度(ファインピッチ)の配線の接続が可能で、
接続信頼性が高いエラスチックコネクター(ゴムコネク
ター)及びその製造方法を提供することを目的とする。
め、高密度(ファインピッチ)の配線の接続が可能で、
接続信頼性が高いエラスチックコネクター(ゴムコネク
ター)及びその製造方法を提供することを目的とする。
【0007】
【発明を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明の導電性エラスチックコネクターは、経糸ま
たは緯糸の一方が導電性糸であり他方が電気絶縁性糸か
らなる織物が、絶縁性高分子弾性体によって挟み込ま
れ、かつ前記導電性糸の両端部が導通しているという構
成を備えたものである。
め、本発明の導電性エラスチックコネクターは、経糸ま
たは緯糸の一方が導電性糸であり他方が電気絶縁性糸か
らなる織物が、絶縁性高分子弾性体によって挟み込ま
れ、かつ前記導電性糸の両端部が導通しているという構
成を備えたものである。
【0008】前記構成においては、導電性糸が、金属細
線糸、炭素繊維糸、カーボン粉体と樹脂とを含む糸から
選ばれることが好ましい。また前記構成においては、織
物が、高密度織物であることが好ましい。
線糸、炭素繊維糸、カーボン粉体と樹脂とを含む糸から
選ばれることが好ましい。また前記構成においては、織
物が、高密度織物であることが好ましい。
【0009】また前記構成においては、経糸と緯糸との
交差点が融着されていることが好ましい。また前記構成
においては、コネクター内の織物が複数層以上積層され
ていることが好ましい。
交差点が融着されていることが好ましい。また前記構成
においては、コネクター内の織物が複数層以上積層され
ていることが好ましい。
【0010】また前記構成においては、複数層の織物の
導電性糸の導通方向が直交する方向に積層化されている
ことが好ましい。次に本発明の導電性エラスチックコネ
クターの製造方法は、少なくとも一方向に導電性を有す
るエラスチックコネクターの製造方法であって、経糸ま
たは緯糸の一方が導電性糸であり他方が電気絶縁性糸か
らなる織物を、絶縁性高分子弾性体によって挟み込んで
一体化し、シート状若しくはブロック状複合体とし、必
要な場合は加硫し、次いで前記複合体を切断加工するこ
とを特徴とする。
導電性糸の導通方向が直交する方向に積層化されている
ことが好ましい。次に本発明の導電性エラスチックコネ
クターの製造方法は、少なくとも一方向に導電性を有す
るエラスチックコネクターの製造方法であって、経糸ま
たは緯糸の一方が導電性糸であり他方が電気絶縁性糸か
らなる織物を、絶縁性高分子弾性体によって挟み込んで
一体化し、シート状若しくはブロック状複合体とし、必
要な場合は加硫し、次いで前記複合体を切断加工するこ
とを特徴とする。
【0011】
【作用】前記した本発明の導電性エラスチックコネクタ
ーの構成によれば、経糸または緯糸の一方が導電性糸で
あり他方が電気絶縁性糸からなる織物が、絶縁性高分子
弾性体によって挟み込まれ、かつ前記導電性糸の両端部
が導通しているので、高密度(ファインピッチ)の配線
の接続が可能で、接続信頼性が高いエラスチックコネク
ター(ゴムコネクター)とすることができる。すなわ
ち、経糸または緯糸の一方が導電性糸である織物を用い
て導電性成分とするコネクターを構成したので、導電性
糸を高密度にかつ正確に配列させることができ、接続信
頼性を高く保持することができる。
ーの構成によれば、経糸または緯糸の一方が導電性糸で
あり他方が電気絶縁性糸からなる織物が、絶縁性高分子
弾性体によって挟み込まれ、かつ前記導電性糸の両端部
が導通しているので、高密度(ファインピッチ)の配線
の接続が可能で、接続信頼性が高いエラスチックコネク
ター(ゴムコネクター)とすることができる。すなわ
ち、経糸または緯糸の一方が導電性糸である織物を用い
て導電性成分とするコネクターを構成したので、導電性
糸を高密度にかつ正確に配列させることができ、接続信
頼性を高く保持することができる。
【0012】前記構成において、導電性糸が、金属細線
糸、炭素繊維糸、カーボン粉体と樹脂とを含む糸から選
ばれるものであると導電性を高く維持できる。また前記
構成において、織物が高密度織物であるとさらに高密度
(ファインピッチ)の配線の接続が可能となる。
糸、炭素繊維糸、カーボン粉体と樹脂とを含む糸から選
ばれるものであると導電性を高く維持できる。また前記
構成において、織物が高密度織物であるとさらに高密度
(ファインピッチ)の配線の接続が可能となる。
【0013】また前記構成において、経糸と緯糸との交
差点(組織点)が融着されているとさらに絶縁性を高く
できる。また前記構成において、コネクター内の織物が
複数層以上積層されていると、導通の安全性が高くなる
ほか、単独回路同士の接続はもちろん複数回路の接続も
可能となる。
差点(組織点)が融着されているとさらに絶縁性を高く
できる。また前記構成において、コネクター内の織物が
複数層以上積層されていると、導通の安全性が高くなる
ほか、単独回路同士の接続はもちろん複数回路の接続も
可能となる。
【0014】また前記構成において、複数層の織物の導
電性糸の導通方向が直交する方向に積層化されている
と、垂直二方向の接続も可能になる。次に本発明の製造
方法の構成によれば、前記本発明の導電性エラスチック
コネクターを効率よく合理的に製造することができる。
電性糸の導通方向が直交する方向に積層化されている
と、垂直二方向の接続も可能になる。次に本発明の製造
方法の構成によれば、前記本発明の導電性エラスチック
コネクターを効率よく合理的に製造することができる。
【0015】
【実施例】以下図面を用いて本発明をさらに具体的に説
明する。図1は本実施例で用いる織物1の例である。例
えば緯糸に金属細糸2、経糸に絶縁性の高い合成樹脂3
を用いた平織物である。この織物1と絶縁性高分子弾性
体4からなるシート状またはブロック状複合体を切断加
工してエラスチックコネクターを得る(図2〜5)。図
2は織物1を1枚(1層)使用したエラスチックコネク
ター5の一例斜視図である。図3は織物1を3枚(3
層)使用したエラスチックコネクター6の一例斜視図で
ある。図4は織物1を多数枚(多層)使用したエラスチ
ックコネクター7の一例斜視図である。図5は織物1の
金属細糸2を垂直方向に直交させて使用したエラスチッ
クコネクター8の一例斜視図である。
明する。図1は本実施例で用いる織物1の例である。例
えば緯糸に金属細糸2、経糸に絶縁性の高い合成樹脂3
を用いた平織物である。この織物1と絶縁性高分子弾性
体4からなるシート状またはブロック状複合体を切断加
工してエラスチックコネクターを得る(図2〜5)。図
2は織物1を1枚(1層)使用したエラスチックコネク
ター5の一例斜視図である。図3は織物1を3枚(3
層)使用したエラスチックコネクター6の一例斜視図で
ある。図4は織物1を多数枚(多層)使用したエラスチ
ックコネクター7の一例斜視図である。図5は織物1の
金属細糸2を垂直方向に直交させて使用したエラスチッ
クコネクター8の一例斜視図である。
【0016】本実施例に使用される織布材料としては、
金属細線としてステンレス、銅、ニッケル、鉄、ハン
ダ、アルミニウム、亜鉛やそれらに金、銀、銅などをメ
ッキしたものが挙げられるが、ニッケルやステンレス及
びそれらに金メッキしたものが好ましい。また、経糸に
はポリエステルやナイロンなどの合成繊維を用いること
が好ましい。そして、織布構成としては経糸、緯糸共に
平均直径100μm以下のものを使用し、50〜350
メッシュ(本/インチ)に仕上げられたものが好ましく
使用される。織物組織としては例えば平織が好ましい。
金属細線としてステンレス、銅、ニッケル、鉄、ハン
ダ、アルミニウム、亜鉛やそれらに金、銀、銅などをメ
ッキしたものが挙げられるが、ニッケルやステンレス及
びそれらに金メッキしたものが好ましい。また、経糸に
はポリエステルやナイロンなどの合成繊維を用いること
が好ましい。そして、織布構成としては経糸、緯糸共に
平均直径100μm以下のものを使用し、50〜350
メッシュ(本/インチ)に仕上げられたものが好ましく
使用される。織物組織としては例えば平織が好ましい。
【0017】次に弾性体として、ポリブタジエン、天然
ゴム、ポリイソプレン、SBR、NBR、EPDM、E
PM、ウレタンゴム、ポリエステル系ゴム、クロロプレ
ンゴム、エピクロルヒドリンゴム、シリコーンゴムなど
が挙げられるが、電気絶縁性及び耐候性からシリコーン
ゴムが好ましい。硬度はJIS−A20〜80が使用可
能であるが、JIS−A30〜70の弾性体が好まし
い。
ゴム、ポリイソプレン、SBR、NBR、EPDM、E
PM、ウレタンゴム、ポリエステル系ゴム、クロロプレ
ンゴム、エピクロルヒドリンゴム、シリコーンゴムなど
が挙げられるが、電気絶縁性及び耐候性からシリコーン
ゴムが好ましい。硬度はJIS−A20〜80が使用可
能であるが、JIS−A30〜70の弾性体が好まし
い。
【0018】以下具体的実施例を用いて説明する。 (実施例1)下記材料を使用し、2.0mm厚さのシー
ト状複合体をプレス成型にて1次加硫した後、熱風オー
ブンにて2次加硫し、切断加工してエラスチックコネク
ターとした。 (1)導電クロス(経糸:ポリエチレンテレフタレート
(PET)フィラメント糸、緯糸:ステンレス鋼(SU
S)フィラメント糸、PET:SUS=40:45)、
織物密度:250メッシュ品 (2)シリコーンゴム原料:SH831U(シリコーン
パウンド、トーレダウコーニングシリコーン株式会社
製) (3)加硫剤:RC−2(トーレダウコーニングシリコ
ーン株式会社製) 得られたコネクターは、櫛形状配列回路ピッチが0.5
mmないし0.4mmで、回路幅が0.25mmないし
0.2mmレベルの微細ピッチ回路接続に使用すること
ができた。その際、金属細線の回路へのコンタクトの本
数が安定かつ確実であり、また金属細線が圧縮挟持した
際に両端部の折れ曲がりや、タオレ込みによる隣接回路
の短絡が生じなかった。
ト状複合体をプレス成型にて1次加硫した後、熱風オー
ブンにて2次加硫し、切断加工してエラスチックコネク
ターとした。 (1)導電クロス(経糸:ポリエチレンテレフタレート
(PET)フィラメント糸、緯糸:ステンレス鋼(SU
S)フィラメント糸、PET:SUS=40:45)、
織物密度:250メッシュ品 (2)シリコーンゴム原料:SH831U(シリコーン
パウンド、トーレダウコーニングシリコーン株式会社
製) (3)加硫剤:RC−2(トーレダウコーニングシリコ
ーン株式会社製) 得られたコネクターは、櫛形状配列回路ピッチが0.5
mmないし0.4mmで、回路幅が0.25mmないし
0.2mmレベルの微細ピッチ回路接続に使用すること
ができた。その際、金属細線の回路へのコンタクトの本
数が安定かつ確実であり、また金属細線が圧縮挟持した
際に両端部の折れ曲がりや、タオレ込みによる隣接回路
の短絡が生じなかった。
【0019】(実施例2)下記材料を使用し、2.0m
m厚さのシート状複合体をプレス成型にて1次加硫した
後、熱風オーブンにて2次加硫し、切断加工してエラス
チックコネクターとした。 (1)導電クロス(PET:Cu=45:50)、15
0メッシュ品 (2)シリコーンゴム原料:SH831U(シリコーン
パウンド、トーレダウコーニングシリコーン株式会社
製) (3)加硫剤:RC−2(トーレダウコーニングシリコ
ーン株式会社製) 得られたコネクターは実施例1と同様、櫛形状配列回路
ピッチが0.5mmないし0.4mmで、回路幅が0.
25mmないし0.2mmレベルの微細ピッチ回路接続
に使用することができた。その際、金属細線の回路への
コンタクトの本数が安定かつ確実であり、また金属細線
が圧縮挟持した際に両端部の折れ曲がりや、タオレ込み
による隣接回路の短絡が生じなかった。
m厚さのシート状複合体をプレス成型にて1次加硫した
後、熱風オーブンにて2次加硫し、切断加工してエラス
チックコネクターとした。 (1)導電クロス(PET:Cu=45:50)、15
0メッシュ品 (2)シリコーンゴム原料:SH831U(シリコーン
パウンド、トーレダウコーニングシリコーン株式会社
製) (3)加硫剤:RC−2(トーレダウコーニングシリコ
ーン株式会社製) 得られたコネクターは実施例1と同様、櫛形状配列回路
ピッチが0.5mmないし0.4mmで、回路幅が0.
25mmないし0.2mmレベルの微細ピッチ回路接続
に使用することができた。その際、金属細線の回路への
コンタクトの本数が安定かつ確実であり、また金属細線
が圧縮挟持した際に両端部の折れ曲がりや、タオレ込み
による隣接回路の短絡が生じなかった。
【0020】上記実施例1〜2のコネクターの圧縮率と
隣接回路間絶縁抵抗の関係を表1に示す。
隣接回路間絶縁抵抗の関係を表1に示す。
【0021】
【表1】
【0022】表1から明らかな通り、隣接回路間絶縁抵
抗は優れていた。また図6は上記実施例1〜2のコネク
ターの荷重と圧縮率の関係を示したグラフである。また
図7は上記実施例1〜2のコネクターの導通抵抗と圧縮
率の関係を示したグラフである。図6〜7から明らかな
通り、本実施例のコネクターは優れた特性を示すことが
確認できた。
抗は優れていた。また図6は上記実施例1〜2のコネク
ターの荷重と圧縮率の関係を示したグラフである。また
図7は上記実施例1〜2のコネクターの導通抵抗と圧縮
率の関係を示したグラフである。図6〜7から明らかな
通り、本実施例のコネクターは優れた特性を示すことが
確認できた。
【0023】以上説明した通り本実施例によれば、下記
の利点を有する。 (1)櫛形状配列回路ピッチが0.5mmないし0.4
mmで、回路幅が0.25mmないし0.2mmレベル
の小ピッチ回路接続に於いても、金属細線の回路へのコ
ンタクトの本数が安定かつ確実になり、また、金属細線
が圧縮挟持した際に両端部の折れ曲がりや、タオレ込み
による隣接回路の短絡が生じにくい。 (2)金属細線の先端部が回路を傷付けるという問題も
生じにくい。 (3)金属細線の1本1本が独立しているため、絶縁抵
抗が従来品に比較して20〜50%程向上している。 (4)エラスチックコネクターの切断加工時に金属細線
が織布化され固定されている為、切断刀の負荷による折
れ曲がりやタオレが発生せず、加工しやすい。 (5)金属細線が導電体として1本1本独立し、かつ等
問題に弾性体中に埋設されたマトリックス状エラスチッ
クコネクターによって、小回路サイズの電子部品チップ
の面実装が可能となる。 (6)回路の接続方向と直交する方向に独立したGND
回路接続を同時に行なうことが可能となる。
の利点を有する。 (1)櫛形状配列回路ピッチが0.5mmないし0.4
mmで、回路幅が0.25mmないし0.2mmレベル
の小ピッチ回路接続に於いても、金属細線の回路へのコ
ンタクトの本数が安定かつ確実になり、また、金属細線
が圧縮挟持した際に両端部の折れ曲がりや、タオレ込み
による隣接回路の短絡が生じにくい。 (2)金属細線の先端部が回路を傷付けるという問題も
生じにくい。 (3)金属細線の1本1本が独立しているため、絶縁抵
抗が従来品に比較して20〜50%程向上している。 (4)エラスチックコネクターの切断加工時に金属細線
が織布化され固定されている為、切断刀の負荷による折
れ曲がりやタオレが発生せず、加工しやすい。 (5)金属細線が導電体として1本1本独立し、かつ等
問題に弾性体中に埋設されたマトリックス状エラスチッ
クコネクターによって、小回路サイズの電子部品チップ
の面実装が可能となる。 (6)回路の接続方向と直交する方向に独立したGND
回路接続を同時に行なうことが可能となる。
【0024】
【発明の効果】本発明の導電性エラスチックコネクター
は、経糸または緯糸の一方が導電性糸であり他方が電気
絶縁性糸からなる織物が、絶縁性高分子弾性体によって
挟み込まれ、かつ前記導電性糸の両端部が導通している
ので、高密度(ファインピッチ)の配線の接続が可能
で、接続信頼性が高いエラスチックコネクター(ゴムコ
ネクター)とすることができる。
は、経糸または緯糸の一方が導電性糸であり他方が電気
絶縁性糸からなる織物が、絶縁性高分子弾性体によって
挟み込まれ、かつ前記導電性糸の両端部が導通している
ので、高密度(ファインピッチ)の配線の接続が可能
で、接続信頼性が高いエラスチックコネクター(ゴムコ
ネクター)とすることができる。
【0025】次に本発明の製造方法は、前記本発明の導
電性エラスチックコネクターを効率よく合理的に製造す
ることができる。
電性エラスチックコネクターを効率よく合理的に製造す
ることができる。
【図1】本実施例で用いる織物1の例である。
【図2】織物を1枚(1層)使用したエラスチックコネ
クターの一例斜視図である。
クターの一例斜視図である。
【図3】織物を3枚(3層)使用したエラスチックコネ
クターの一例斜視図である。
クターの一例斜視図である。
【図4】織物を多数枚(多層)使用したエラスチックコ
ネクターの一例斜視図である。
ネクターの一例斜視図である。
【図5】織物の金属細糸を垂直方向に直交させて使用し
たエラスチックコネクターの一例斜視図である。
たエラスチックコネクターの一例斜視図である。
【図6】本発明の実施例1〜2のコネクターの荷重と圧
縮率の関係を示したグラフである。
縮率の関係を示したグラフである。
【図7】本発明の実施例1〜2のコネクターの導通抵抗
と圧縮率の関係を示したグラフである。
と圧縮率の関係を示したグラフである。
1 織物 2 金属細糸製緯糸 3 樹脂製経糸 4 絶縁性高分子弾性体 5,6,7,8 エラスチックコネクター
Claims (7)
- 【請求項1】 経糸または緯糸の一方が導電性糸であり
他方が電気絶縁性糸からなる織物が、絶縁性高分子弾性
体によって挟み込まれ、かつ前記導電性糸の両端部が導
通している導電性エラスチックコネクター。 - 【請求項2】 導電性糸が、金属細線糸、炭素繊維糸、
カーボン粉体と樹脂とを含む糸から選ばれる請求項1に
記載の導電性エラスチックコネクター。 - 【請求項3】 織物が、高密度織物である請求項1に記
載の導電性エラスチックコネクター。 - 【請求項4】 経糸と緯糸との交差点が融着されている
請求項1に記載の導電性エラスチックコネクター。 - 【請求項5】 コネクター内の織物が複数層以上積層さ
れている請求項1に記載の導電性エラスチックコネクタ
ー。 - 【請求項6】 複数層の織物の導電性糸の導通方向が直
交する方向に積層化されている請求項1に記載の導電性
エラスチックコネクター。 - 【請求項7】 少なくとも一方向に導電性を有するエラ
スチックコネクターの製造方法であって、経糸または緯
糸の一方が導電性糸であり他方が電気絶縁性糸からなる
織物を、絶縁性高分子弾性体によって挟み込んで一体化
し、シート状若しくはブロック状複合体とし、必要な場
合は加硫し、次いで前記複合体を切断加工することを特
徴とする導電性エラスチックコネクターの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17774393A JPH0737433A (ja) | 1993-07-19 | 1993-07-19 | 導電性エラスチックコネクター及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17774393A JPH0737433A (ja) | 1993-07-19 | 1993-07-19 | 導電性エラスチックコネクター及びその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0737433A true JPH0737433A (ja) | 1995-02-07 |
Family
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