JPH0737367U - ロール塗布装置 - Google Patents

ロール塗布装置

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JPH0737367U
JPH0737367U JP6719993U JP6719993U JPH0737367U JP H0737367 U JPH0737367 U JP H0737367U JP 6719993 U JP6719993 U JP 6719993U JP 6719993 U JP6719993 U JP 6719993U JP H0737367 U JPH0737367 U JP H0737367U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ロールコータにより平板に塗装を施す際に、
塗膜に気泡が巻き込まれることを防止する。 【構成】 コーターパン6の塗料供給口13を中央部に
設け、排出口14を端部に設けることによって、塗料の
流れをピックアップロール7の軸方向中央部から端部に
向かわせる。 【効果】 脱泡された塗料をコーターパンに供給して
も、ピックアップロールの回転に伴いロールの喫水線近
傍に気泡が発生するが、この気泡が塗料の流れによって
速やかに運び去られ塗膜に巻き込まれることがなく、し
たがって均一な塗膜が得られる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
鋼板やアルミニウム板、樹脂板などの平板に塗料を連続的に塗布する技術に関 連し、特に泡の巻き込みを防いで均一な塗膜を得る技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
平板に連続的に塗料などの塗工液を塗布する場合、コーターパンに収容された 塗工液を平板に塗布するロール塗布法が最も多用されている。 このロール塗布法では塗工液を循環しているが、その過程で泡が発生し、この 泡が塗工液とともにロールに巻き込まれて、平板に形成される塗膜が不均一とな り、品質の低下を招くという問題があるため、塗工液の循環系統に脱泡装置を設 けている。
【0003】 ロール塗布に使用されている代表的な塗布装置を図8に示す。 塗料1は塗料タンク2内で攪拌機3により均一に混合されている。均一になっ た塗料1は、塗料送り管4を供給ポンプ5によって送られコーターパン6に供給 される。 コーターパン6に収容された塗料1は、ピックアップロール7で汲み上げられ アプリケーターロール8に移され次いで平板9に塗布される。平板9は切り板の 場合もあるが、帯状の場合が多い。
【0004】 コーターパン6に供給された塗料1の余剰分は、オーバーフローにより塗料戻 り管10を通り脱泡装置11を経由して塗料タンク2に戻り循環する。 従来、使用されているコーターパンを図6に示す。コーターパン6には塗料供 給口13から塗料が流れ込み反対側にある排出口14に向かって流れここから流 出する。
【0005】 脱泡装置としては、濾過材がよく用いられ、例えば、特開平1−115735 号公報では、塗工液戻り管の先端に多孔性材質の導入部材を配設し、その先端を タンク中の塗工液に浸漬しておき、塗工液をこの導入部材を通過させることによ って脱泡する構造が開示されている。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
このような塗布装置では、循環毎に脱泡装置を通過するので、コーターパンに 送られる塗工液が脱泡されているにもかかわらず、依然として塗膜への泡の巻き 込みによる欠陥の発生が解消されていないという問題がある。
【0007】 コーターパン内での泡の発生とその挙動を調べると次のような状況である。コ ーターパンとピックアップロールの付近のみを図7に示す。塗料1はピックアッ プロール7によって汲み上げられアプリケーターロール8に移送されるが、この とき移送量は両ロールの間隔、押付圧、回転数等によって調整され、余剰な塗料 はピックアップロール7とアプリケーターロール8との接触部よりコーターパン 6に落ちる。この際に泡12が発生する。又、ピックアップロール7に着いて廻 り再びコーターパンに塗料が戻る際にも大気が巻き込まれることにより泡12が 発生する。
【0008】 要するに、ピックアップロール7の喫水線で泡12が発生しその近傍に滞留す る。この泡12は時間が経てば消滅するか或いは塗料戻り管10から流出するが 、滞留している間に再びピックアップロール7によって汲み上げられ、アプリケ ーターロール8に転写され、更に平板9に転写されるものが多い。
【0009】 本考案は、上記の問題を解決するためになされたものである。即ち、上記の原 因がコーターパン内で発生する泡がコーターパン内で滞留する点にあることを知 見したことに基づき、特に、ピックアップロール周辺に滞留する泡を速やかにコ ーターパンの外に除くことによって塗膜への泡の巻き込みを防ぐことを目的とす るものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するための手段は、塗料タンクから送液された塗料をコーター パンに送りこのコーターパンに収容された塗料をピックアップロール及びアプリ ケーターロールを介して平板に塗布するロール塗布装置において、該コーターパ ンの幅方向中央部に塗料供給口、端部に塗料排出口を設けて、中央部から端部へ 向かう塗料流れを形成したコーターパンを備えたロール塗布装置である。
【0011】
【作用】
コーターパンの幅方向中央部に塗料供給口を設け端部に塗料排出口を設けると 、塗料はピックアップロールの中心部に供給されるので、ここから喫水線に沿っ てピックアップロールの端部へ向かって流れる。この流れに乗って泡はコーター パンから流出するので、喫水線近傍に滞留する泡は極端に減少する。
【0012】 端部の塗料排出口はピックアップロールの喫水線のロール軸方向の延長線の近 傍に設けるとより効果的である。 このような、コーターパンを備えたロール塗布装置では、平板に転写される泡 は極めて少なくなり、均一な塗膜が得られる。
【0013】
【実施例】
第8図の塗布装置において、この考案によるコーターパンを図1及び図2に示 す。2は塗料タンク、3は攪拌機、4は塗料送り管、5は塗料供給ポンプ、6は コーターパン、7はピックアップロール、8はアプリケーターロール、10は塗 料戻り管、11は脱泡装置である。塗料1は塗料タンク2内で攪拌機3により均 一に混合した後、塗料送り管4を供給ポンプ5によって送られコーターパン6に 供給した。コーターパン6に収容された塗料1は、ピックアップロール7で汲み 上げられアプリケーターロール8に移され次いで平板9に塗布される。コーター パン6に供給された塗料1の余剰分は、オーバーフローにより塗料戻り管10を 通り脱泡装置11を経由して塗料タンク2に戻り循環する。
【0014】 コーターパン6の幅方向中央部に塗料供給口13が設けてあり、両端部に塗料 排出口14が設けてある。このため、塗料は塗料供給口13からピックアップロ ール7の長手方向喫水線に沿って排出口14に向かって流れ、この流れによって 泡12は速やかに流出し、その数は顕著に減少した。 上記のコーターパンは図3に示す2本ロールのコーターのみならず、3本ロー ルコーター等にも適用できる。
【0015】 図4は更に塗布量を調整するためのドクターロール21を備えた3本ロールコ ーターに適用した例であり、図5は更にドクターブレード22を備えた3本ロー ルコーターに適用した例である。
【0016】 これらの実施例で塗料を塗布し泡の巻き込み頻度を調べた結果を従来の技術と 比較して表1に示す。 巻き込み頻度は、幅1800mmの鋼帯に、ライン速度150m/分で1時間連 続して塗料を塗布し、平板に発生した泡による塗膜欠陥の数を観察したものであ り、表中の値は5回繰り返し試験を行った結果の平均値である。
【0017】
【表1】
【0018】 この考案の実施例では、数点の泡しか認められず試験の中には全く認められな いものもあった。これに対して、従来例では数10点の泡が見られた。
【0019】
【考案の効果】
以上述べてきたように、この考案によるロール塗布装置では、コーターパンの 中で塗料が中央部から両端部へ向かって流れるように塗料の供給口と排出口との 位置が工夫されている。このため、ピックアップロールの喫水線で発生した泡が 速やかに流出し、ロールに汲み上げられて平板に転写されることがない。このよ うに、装置の複雑化を避け簡単な構造によって泡の転写を防止し均一な塗膜の形 成を可能としたこの考案の効果は大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の原理を説明するコーターパンの上方
断面図である。
【図2】この考案の原理を説明するコーターパンの従断
面図である。
【図3】考案の一実施例をしめす二本ロールコーターの
概念図である。
【図4】考案の一実施例をしめす三本ロールコーターの
概念図である。
【図5】考案の一実施例をしめすドクターブレード付き
三本ロールコーターの概念図である。
【図6】従来のコーターパンの断面図である。
【図7】泡の発生を説明するためのコーターの概念図で
ある。
【図8】従来用いられているロール塗布装置の概念図で
ある。
【符号の説明】
1 塗料 2 塗料タンク 3 攪拌機 4 塗料送り管 5 ポンプ 6 コーターパン 7 ピックアップロール 8 アプリケーターロール 9 平板 10 戻り管 11 脱泡装置 12 泡 13 塗料供給口 14 排出口

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 塗料タンクから送液された塗料をコータ
    ーパンに送りこのコーターパンに収容された塗料をピッ
    クアップロール及びアプリケーターロールを介して平板
    に塗布するロール塗布装置において、該コーターパンの
    幅方向中央部に塗料供給口、端部に塗料排出口を設け
    て、中央部から端部へ向かう塗料流れを形成するコータ
    ーパンを備えたことを特徴とするロール塗布装置。
JP1993067199U 1993-12-16 1993-12-16 ロール塗布装置 Expired - Fee Related JP2601352Y2 (ja)

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JPH0737367U true JPH0737367U (ja) 1995-07-11
JP2601352Y2 JP2601352Y2 (ja) 1999-11-15

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ID=13338005

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001276712A (ja) * 2000-03-29 2001-10-09 Toshiba Corp カード発行装置およびカード発行方法
JP2012148260A (ja) * 2011-01-21 2012-08-09 Jfe Steel Corp ロール塗布装置およびロール塗布方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2001276712A (ja) * 2000-03-29 2001-10-09 Toshiba Corp カード発行装置およびカード発行方法
JP2012148260A (ja) * 2011-01-21 2012-08-09 Jfe Steel Corp ロール塗布装置およびロール塗布方法

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