JPH0737307U

JPH0737307U - 排水管用濾過網袋

Info

Publication number: JPH0737307U
Application number: JP6778793U
Authority: JP
Inventors: 藤博遠
Original assignee: 遠藤博
Priority date: 1993-12-20
Filing date: 1993-12-20
Publication date: 1995-07-11

Abstract

(57)【要約】【目的】家庭用の洗濯機や、美容院、理髪店などの洗
面器のヘヤートラップに取り付けて使用でき、繊維屑、
毛髪などを効率良く捕捉でき、清掃、廃棄が簡単にでき
る排水管用濾過網袋を提供する。【構成】目開きが1.5 mm以上、３mm以下の合成樹脂製
のネットを二枚重ね、一辺に開口を残して、他の周辺を
熱接合して成る排水管用濾過網袋。【効果】排水中のごみを完全に捕集でき、かつ、そ
の処理を極めて簡単、かつ衛生的に行い得るようにな
る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、主として家庭用の洗濯機や洗面所のヘヤートラップなどに取りつけて使用する排水管用濾過網袋に関する。

【０００２】

【従来の技術】

家庭用の洗濯機には、洗濯用水中の繊維屑を補足する網が設けられているが、これで用水中の総ての繊維屑などが捕捉される訳ではなく、大部分の繊維屑は排水と共に下水に流され、生活環境の汚染源の一つとなっている。これらの繊維屑は合成繊維も多く含まれており、一旦環境に放出されると腐食せず、長年に渡り環境中に留まって堆積し、害毒を及ぼすものであり、一戸一戸の排出量は微量であっても無視することはできない。又、洗濯機には、選択中に取れたボタンが入っていたり、タイピン、指輪、硬貨などが投入れられていることがあり、それらは排水と共に流失する。従って、これらを洗濯機の排水ホースの端末で確実に捕捉できれば、環境の汚染が軽減されることになる。又、美容院、理髪店などの洗髪用の洗面器には、ヘヤートラップがもうけられているが、ここには大量の毛髪が溜まるので、その清掃、管理が大変である。これらの毛髪を簡単に除去し、清掃できるようにすることが強く要請されている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は上記の問題点を解決するためなされたものであり、その目的とするところは、洗濯機の排水管の端末や、洗面器のヘヤートラップに簡単に着脱でき、繊維屑や毛髪などを確実に捕捉できる新規な排水管用濾過網袋を提供することにある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

叙上の目的は、目開きが1.5 mm以上、３mm以下、望ましくは２mm程度の合成樹脂製のネットを二枚重ね、一辺に開口を残して、他の周辺を熱接合して成る排水管用濾過網袋によって達成される。この排水管用濾過網袋は、洗濯機の排水管に取り付けるときは、その排水管の端末を突っ込み、紐、バンド、テープ、ワイヤなどで固定して使用し、ヘヤートラップに取りつけるときは、その主体部をヘヤートラップの中に入れ、その開口周辺部をヘヤートラップの外側下方に折り返して取り付けて使用する。

【０００５】

【作用】

上記の如き構成の排水管用濾過網袋は、着脱が容易である上、目が細かいので、繊維屑や毛髪などを完全に捕集でき、かつ、それを随時取り外して、燃えるゴミとして処理することができるので、環境の汚染の防止及び衛生に貢献し得るものである。

【０００６】

【実施例】

以下、図面を参照しつゝ本考案の構成を具体的に説明する。図１は本考案に係る排水管用濾過網袋の第一の実施例を示す平面図、図２はその使用状態を示す斜視図、図３は第二の実施例を示す平面図、図４はその使用状態を示す斜視図である。

【０００７】図１に示した排水管用濾過網袋１は、図２に示されているように、家庭用の洗濯機の排水管２に取り付け、所謂マジックテープ（商標）から成るバンド３で固定して使用するものである。

【０００８】この網はポリエステル製とすることが推奨される。それは、焼却処理されるとき有害ガスを発生せず、価格が比較的に安いからである。但し、本考案はポリエステル製に限定されないこと勿論である。

【０００９】この排水管用濾過網袋１は、適宜の幅の長尺の網を２枚重ね、所望の輪郭形状に熱溶着及び裁断を行うことにより製造される。又、バンドとしては、ゴム輪、紐、テープ、ワイヤなどを用いることも可能である。

【００１０】又網目の開きは通常、1.5 mm以上３mm以下、望ましくは２mm前後とすることが推奨される。これを３mm以上とすると繊維屑の回収率が低下するが、1.5 mm以下とすると目詰まりが激しくて実用的でなくなる。又、図１には平らに置いた状態が示されており、その輪郭は長方形であるが、この形状は製造時に裁断屑が生じないので好都合である。

【００１１】然しながら、本考案に係る排水管用濾過網袋の形状はこの長方形に限定されるものでなく、見た目や使い勝手を良くするため、例えば底部の角を丸くしたり、底部全体を半円形としたり、開口部を開き易くするため、タブを残しておいたりすることなども推奨される。

【００１２】このような排水管用濾過網袋１を設けておくと、洗濯機の排水から繊維屑、綿屑、埃、毛などが略完全に除去されるので、これらが下水や河川に放流され、環境を汚染することが防止される。

【００１３】図３に示した排水管用濾過網袋４は、図４に示す如く洗面器のヘヤートラップ５に取り付けて使用するものである。この網袋４は底部を半円形に丸くすると共に、その開口端部の幅を、主胴部の幅よりやゝ広くしておくものである。

【００１４】このようにすると、網袋４の主胴部をヘヤートラップ５の内部への出し入れが円滑、容易となり、又、その開口端部をヘヤートラップ５の外側下向きに折り返すのに好都合である。この網袋４の材質及び網目の開きは前述の洗濯機用の網袋１と同断である。

【００１５】なお、本考案は叙上の実施例に限定されるものでなく、例えば、網目の形状又は網方は図示されているような方形の網目のもののみでなく、例えば、亀甲その他であっても良く、多数の小孔を設けたシートなどを使用することもでき、バンドの材質、形状、なども、本考案の目的の範囲内で自由に設計変更し得るものであり、本考案はそれら全ての変更例を包摂するものである。

【００１６】

【考案の効果】

本考案は叙上の如く構成されるから、本考案によるときは、排水中の繊維屑、毛髪などのごみを略完全に捕集でき、かつ、その処理を極めて簡単かつ衛生的に行い得るようになるので、本考案を実施すれば環境の保全に有益である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係る排水管用濾過網袋の第一の実施例
を示す平面図である。

【図２】図１に示した排水管用濾過網袋の使用状態を示
す斜視図である。

【図３】第二の実施例を示す平面図である。

【図４】図１に示した排水管用濾過網袋の使用状態を示
す斜視図である。

【符号の説明】

１・・・・・・・排水管用濾過網袋２・・・・・・・排水管（ホース）３・・・・・・・バンド４・・・・・・・排水管用濾過網袋５・・・・・・・ヘヤートラップ

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】目開きが1.5 mm以上、３mm以下の合成樹
脂製のネットを二枚重ね、一辺に開口を残して、他の周
辺を熱接合して成る排水管用濾過網袋。
【請求項２】ネットがポリエチレン製である請求項１
に記載の排水管用濾過網袋。
【請求項３】平らに折り畳んだときの形状が、方形で
ある請求項１又は２にに記載の排水管用濾過網袋。
【請求項４】洗濯機の排水管の端末に取りつてけて使
用される請求項１乃至３の何れか一記載の排水管用濾過
網袋。
【請求項５】平らに折り畳んだときの底部の形状が半
円形であり、開口に近い部分が主胴部よりやゝ広幅に形
成された請求項１又は２に記載の排水管用濾過網袋。
【請求項６】洗面器のヘヤートラップに取りつけて使
用される請求項５に記載の排水管用濾過網袋。