JPH0737178U

JPH0737178U - 履物用指圧部材

Info

Publication number: JPH0737178U
Application number: JP7633093U
Authority: JP
Inventors: 徳明永石
Original assignee: 徳明永石
Priority date: 1993-12-22
Filing date: 1993-12-22
Publication date: 1995-07-11

Abstract

(57)【要約】【目的】履物のサイズに応じて任意の位置に突起を形
成することが可能で、これにより、コストを高めること
なしに全てのサイズにおいて特定のツボ部分を重点的か
つ確実に押圧して指圧効果を高めることができる履物用
指圧部材を提供すること。【構成】中敷本体Ｂにおける足裏当接面の任意の位置
に、上面側に１個又は複数の略半球状の突起１を有する
複数個の独立した指圧部材Ａ_１，Ａ_２を配置し、その上
面には中敷本体Ｂの足裏当接面及び各指圧部材Ａ_１，Ａ
_２の上面形状に沿わせた状態で被覆シートＣを接着固定
した。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、靴等の履物や靴中敷等における足裏当接部に指圧用突起を形成する履物用指圧部材に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来のこの種の履物用指圧部材としては、上面に多数の指圧用突起が形成された靴の中敷きが知られている。そして、この靴の中敷きは、靴のサイズに合わせて多種類のものを製造することはコストが高くつくため、一般的には大きなサイズのものを一種類のみ製造しておいて、各使用者において各人の靴のサイズに合うように外周部を切り取って使用するようになっている。

【０００３】

【考案が解決しょうとする課題】

しかしながら、上述の従来の履物用指圧部材では、以下に述べるような問題点があった。即ち、上述のように、靴のサイズに合わせて外周部を切り取ると、突起の位置関係が変化することになるため、足裏の特定のツボの部分を重点的に指圧すべく、その部分の突起を他の部分より高く形成しておくことができなくなり、このため、十分な指圧効果を発揮させることができなくなるという問題点がある。

【０００４】そこで、本考案では、かかる問題点を解決し、履物のサイズに応じて任意の位置に突起を形成することが可能で、これにより、コストを高めることなしに全てのサイズにおいて特定のツボ部分を重点的かつ確実に押圧して指圧効果を高めることができる履物用指圧部材を提供することを目的とするものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上述の目的を達成するために、本考案請求項１記載の履物用指圧部材では、上面側に１個又は複数の略半球状の突起を有する複数個の独立した指圧部材であって、各指圧部材が履物若しくは履物用中敷における足裏当接面の任意の位置に独立して取り付け可能に構成されている手段とした。また、請求項２記載の履物用指圧部材では、履物若しくは履物用中敷における足裏当接面の任意の位置に、上面側に１個又は複数の略半球状の突起を有する複数個の独立した指圧部材を配置し、その上面には足裏当接面及び各指圧部材の上面形状に沿わせた状態で被覆シートを接着固定した手段とした。また、請求項３記載の履物用指圧部材では、上記構成に加え、指圧部材の各突起には永久磁石が設けられている構成とした。

【０００６】

【作用】

本考案請求項１記載の履物用指圧部材では、上述のように構成されるので、その使用に際しては、例えば、本考案請求項２記載の履物用指圧部材におけるように、履物若しくは履物用中敷における足裏当接面の任意の位置（足のサイズに応じたツボの位置）に、上面側に１個又は複数の略半球状の突起を有する複数個の独立した指圧部材を配置すると共に、その上面には足裏当接面及び各指圧部材の上面形状に沿わせた状態で被覆シートを接着固定することにより、履物のサイズに応じて任意の位置に突起を形成することが可能である。従って、コストを高めることなしに全てのサイズにおいて特定のツボ部分を重点的かつ確実に押圧して指圧効果を高めることができるようになる。また、本考案請求項３記載の履物用指圧部材では、上記構成に加え、指圧部材の各突起には永久磁石が設けられているため、磁力線による血液の循環促進作用により、各種病状の治療効果や健康促進効果をプラスすることができる。

【０００７】

【実施例】

図１〜図３は、本考案一実施例の履物用指圧部材を靴の中敷に適用した場合を示すもので、図に示すように、この実施例の履物用指圧部材は、図２に示す１個の突起１を有する第１指圧部材Ａ_１が２個と、図３に示す複数の突起１を有する第２指圧部材Ａ_２が１個の合計３つの独立した指圧部材と、中敷本体Ｂと、被覆シートＣとで構成されている。

【０００８】前記第１・第２両指圧部材Ａ_１，Ａ_２は、所定の弾性を有するシリコンゴム等で形成されていて、図２及び図３の拡大断面図に示すように、その上面側には半球状の突起１が一体に形成されると共に、各突起１の下面中央部には縦穴２が形成されていて、該縦穴２には永久磁石３が嵌入固定されている。

【０００９】尚、第２指圧部材Ａ_２は、土踏まず部分の指圧を集中的に行なうことを目的とするもので、この実施例では合計６つの突起１がシート状基盤部４を介して三角形状に集合一体化された形状となっている。

【００１０】前記靴の中敷Ｂは、その上面が足裏当接面を構成するもので、この中敷Ｂの上面に、前記第１指圧部材Ａ_１，Ａ_１及び第２指圧部材Ａ_２の取り付けが行なわれている。即ち、この実施例では、第１指圧部材Ａ_１，Ａ_１は、足の経穴のうちの湧泉と失眠が当接する部分にそれぞれ取り付けられると共に、第２指圧部材Ａ_２は足の経穴のうちの足心及び然谷を有する土踏まずが当接する部分に取り付けられている。

【００１１】前記被覆シートＣは、中敷本体Ｂ及び指圧部材Ａ_１，Ａ_１，Ａ_２の上面を被覆するもので、この実施例では布素材で形成されている。即ち、この被覆シートＣは、接着剤等により中敷本体Ｂ及び指圧部材Ａ_１，Ａ_１，Ａ_２の上面形状に沿わせた状態で接着固定されることにより、３つの独立した指圧部材Ａ_１，Ａ_１，Ａ_２を所定の位置にその移動を阻止した状態で固定することができる。

【００１２】以上のように、この実施例の履物用指圧部材では、本考案を靴の中敷に適用したものであり、従って、その使用は靴の中にセットした状態で用いられるものである。

【００１３】以上説明したように、この実施例の履物用指圧部材では、履物（足）のサイズに応じて任意の位置に突起１を形成することが可能であるため、各サイズに応じて突起位置関係を異にする多種類の中敷を製造する場合に比べ、コストを高めることなしに全てのサイズにおいて特定のツボ部分を重点的かつ確実に押圧して指圧効果を高めることができるようになる。

【００１４】また、この実施例の履物用指圧部材では、被覆シートＣを接着固定した構成としたことで、それぞれ独立した３つの指圧部材Ａ_１，Ａ_１，Ａ_２を、中敷Ｂの上面における任意の位置にその移動を阻止した状態で固定することができる。

【００１５】また、この実施例の履物用指圧部材では、各突起１内に永久磁石３が装着固定されていることから、磁力線による血液の循環促進作用により、各種病状の治療効果や健康促進効果をプラスすることができる。

【００１６】尚、実施例では、突起１が１個のものと、６個の集合体としたものを示したが、突起１の個数や大きさは任意に設定することができるし、指圧部材の組み合わせも任意である。また、複数の集合体とする場合、各突起１の高さや大きさを異ならせるようにすることもできる。

【００１７】また、実施例では、本考案を靴の中敷に適用した場合を示したが、靴やスリッパ等の層物に直接適用することができることはもちろんである。そして、この場合、指圧部材を、靴やスリッパを製造する際に一体に形成する場合と、既成の履物に後から取り付けることによって形成する場合とがあるが、いずれの場合も本考案に含まれる。

【００１８】また、前記各指圧部材Ａ_１，Ａ_１，Ａ_２の下面には、予め剥離紙を有する粘着剤層を形成し、使用する際に剥離紙を剥離して接着できるようにしてもよい。

【００１９】

【考案の効果】

以上説明してきたように、本考案の履物用指圧部材では、上面側に１個又は複数の略半球状の突起を有する複数個の独立した指圧部材であって、各指圧部材が履物若しくは履物用中敷における足裏当接面の任意の位置に独立して取り付け可能に構成したことで、コストを高めることなしに全てのサイズにおいて特定のツボ部分を重点的かつ確実に押圧して指圧効果を高めることができるという効果を発揮する。

【００２０】また、請求項２記載の履物用指圧部材では、履物若しくは雇物用中敷における足裏当接面の任意の位置に、上面側に１個又は複数の略半球状の突起を有する複数個の独立した指圧部材を配置し、その上面には足裏当接面及び各指圧部材の上面形状に沿わせた状態で被覆シートを接着固定した構成としたことで、それぞれ独立した指圧部材を任意の位置にその移動を阻止した状態で固定することができるようになる。

【００２１】また、請求項３記載の履物用指圧部材では、各指圧部材の各突起に永久磁石を設けたことで、磁力線による血液の循環促進作用により、各種病状の治療効果や健康促進効果をプラスすることができるようになる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の履物用指圧部材を靴の中敷に適用した
実施例示す一部切欠平面図である。

【図２】単体の指圧部材部分を示す図１のＤ−Ｄ線にお
ける拡大断面図である。

【図３】集合体の指圧部材部分を示す図１のＥ−Ｅ線に
おける拡大断面図である。

【符号の説明】

Ａ_１指圧部材Ａ_２指圧部材Ｂ中敷本体（履物又は履物用中敷）Ｃ被覆シート１突起３永久磁石

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】上面側に１個又は複数の略半球状の突起
を有する複数個の独立した指圧部材であって、各指圧部
材が履物若しくは履物用中敷における足裏当接面の任意
の位置に独立して取り付け可能に構成されていることを
特徴とする履物用指圧部材。
【請求項２】履物若しくは履物用中敷における足裏当
接面の任意の位置に、上面側に１個又は複数の略半球状
の突起を有する複数個の独立した指圧部材を配置し、そ
の上面には足裏当接面及び各指圧部材の上面形状に沿わ
せた状態で被覆シートを接着固定したことを特徴とする
履物用指圧部材。
【請求項３】指圧部材の各突起には永久磁石が設けら
れていることを特徴とする請求項１又は請求項２記載の
履物用指圧部材。