JPH0736887Y2 - 直進性ベルト - Google Patents

直進性ベルト

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JPH0736887Y2
JPH0736887Y2 JP3376889U JP3376889U JPH0736887Y2 JP H0736887 Y2 JPH0736887 Y2 JP H0736887Y2 JP 3376889 U JP3376889 U JP 3376889U JP 3376889 U JP3376889 U JP 3376889U JP H0736887 Y2 JPH0736887 Y2 JP H0736887Y2
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JP
Japan
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belt
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twisted
cords
twisted yarns
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康夫 住吉
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Mitsuboshi Belting Ltd
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Mitsuboshi Belting Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は直進性ベルト、詳しくは補強芯体として帆布又
はスダレを使用した搬送用ベルトおよび伝動用平ベルト
の蛇行や片寄りをおこさない直進性ベルトに関するもの
である。
(従来技術) 従来搬送用ベルトおよび伝動用ベルトの蛇行および片寄
り防止としては機械的方法として使用するプーリにク
ラウン(中高)をつけてベルトの蛇行防止をする方法、
ベルトのエッジに弾性体のブロックやガイドローラー
を取付け、フレームに取付たガイドに沿わせてベルトの
蛇行を防止する方法がある。
一方、ベルト構造面からの方法としてベルト裏面にV
ガイド部を設け、プーリのV型溝に嵌合させてベルトの
蛇行を防止する方法、ベルトの芯体帆布を杉子織(ヘ
リンボン)構造としたり、あるいは実開昭51−56459号
公報に示すようにS撚り(6S)とZ撚り(6Z)の撚糸を
ベルト長手方向に交互に配列させて製織させた帆布(1
2)構造とし、ベルト(13)の蛇行や片寄りを防止する
方法が開示されている。(第5図参照) (考案が解決しようとする課題) 前記、ベルト蛇行防止方法のうち、プーリクラウン方式
は蛇行防止の機能がプーリ中央の一点であるため、ベル
ト中央部裏面の摩耗やベルトのソリ等の変形が大きくな
る。又、ベルトガイド方式はベルト蛇行防止としては確
実な方法であるがシステムが高価である事及び小プーリ
径(最小50mmφ)使用が出来ない等の欠点がある。
更に、Vガイド方式は前記の方式よりは安価であるが
やはり高価であり、小プーリ径(最小30mmφ)使用が出
来ない。又、ベルトの芯体帆布構造を杉子織もしくはS
撚り、Z撚りの交互織としたものは帆布断面構造が平滑
であるため、蛇行防止や片寄り防止の効果が不十分であ
る等の問題がある。
本考案は上述の如き問題点を解消すべく検討した結果提
案されたもので、ベルトの芯体構造をベルトの巾方向で
部分的に変化させることによって、ベルトにかかるテン
ションを部分的に分散集中させてベルトの蛇行および片
寄り防止を図ると共にベルト自体が直進しようとする機
能を持たせることを目的とするものである。
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成するため本考案は平ベルト状のベルト基
体内にS撚りおよびZ撚りの撚糸又はコードがベルト長
手方向に交互に配列されて製織された帆布又はスダレを
芯体とするベルトにおいて、帆布又はスダレの撚糸又は
コードがベルト巾方向に定ピッチ間隔で奇数本毎に異質
の撚糸又はコードで形成され、且つ異質の撚糸又はコー
ドの撚り方向が交互になるように製織されていることを
特徴とし、この異質の撚糸又はコードの太さは、他の撚
糸又はコードの太さの1.2〜1.5倍であるか、又は異質の
撚糸又はコードの伸びは他の撚糸又はコードの伸びより
小さくなるように設定されている。
(作用) ベルトを走行させるとベルト長手方向にテンションがか
かるが、従来のベルトではこのテンションをベルト全巾
で受けるものを、本考案のベルトでは芯体層を構成する
帆布又はスダレのベルト長手方向の撚糸又はコードの配
列構成を定ピッチ間隔で奇数本毎に異質の撚糸又はコー
ドで置き換えてやることにより、ベルトにかかるテンシ
ョンを部分的に分散集中させ、この分数された個々のテ
ンションが各々ベルト直進性を発揮してベルトの蛇行お
よび片寄り防止の役目を果たすものである。
(実施例) 以下、本考案に係る直進性ベルトの具体的実施例を図面
を用いて説明する。第1図はこの考案を実施した直進性
搬送ベルトの一例で帆布一枚に上面カバー材のついた一
部分を示す斜視図で、搬送ベルト(1)は、ポリエステ
ル、ナイロン、ビニロン等の伸びの少ない強靱な繊維に
て製織された補強帆布(2)に、熱可塑性樹脂(3)を
含浸もしくはコーチングせしめた芯体層(4)と、この
芯体層(4)の上面にウレタン樹脂、軟質塩化ビニール
樹脂又はポリエステル樹脂等の熱可塑性エラストマーお
よびゴム等の熱硬化性エラストマーを積層貼着したカバ
ー層(5)との積層体で構成されている。
前記補強帆布(2)は本考案の特徴をなすものであっ
て、第2図に示す如く、その縦糸(6)(7)、即ちベ
ルト長手方向と同方向の糸として、Z撚りの撚糸(6Z)
(7Z)とS撚りの撚糸(6S)(7S)とがベルト長手方向
に交互に配列されて製織されている。(8)は帆布
(2)の横糸、即ちベルト巾方向と同方向の糸である。
ここで撚糸(7S)(7Z)は他の撚糸(6S)(6Z)とは異
質の特性を持った撚糸であり、具体的には他の撚糸に比
べ太い糸、好ましくは他の撚糸の太さの1.2〜1.5倍の撚
糸、もしくは他の撚糸の伸びに対し伸率が小さい糸、好
ましくはベルト使用時のベルトの伸びが0.5〜2.0%のと
きにこのベルトの定ピッチで縦方向に使用されている各
々の縦糸のモジュラスが他の撚糸に比較し120〜150%高
モジュラスになる範囲にある撚糸である。
そして、この異質の撚糸(7S)(7Z)は帆布に製織する
に際し、所定のピッチ間隔で奇数本毎、好ましくは5本
〜51本毎に1本の割合で、且つ異質の撚糸の撚り方向、
即ちS撚りの撚糸(7S)とZ撚り撚糸(7Z)とが交互に
なるように配列して製織されている。
例えば第1図の場合では異質の撚糸(7)は一本目が7
S、6本目が7Z、11本目が7S・・・と5本毎に撚り方向
が交互に配列され、その間に他の撚糸(6)が4本づつ
撚り方向が交互に配列され、全体的にもS撚り、Z撚り
が交互になるように配列されている。
尚、異質の撚糸の太さが他の撚糸の太さの1.2倍以下で
は走行中にベルト裏面がプーリやテーブルと接触すると
きに優先的に該異質の撚糸が接触する効果が薄れ、この
ベルトの直進性を発揮する効果が小さくなる。
一方、異質の撚糸の太さが他の撚糸の太さの1.5倍以上
では極端に走行中のプーリやテーブルに接触し、該異質
の撚糸の早期摩耗やベルト平滑性に悪影響を与える。更
に異質の撚糸の配列間隔が5本未満では個々の該異質の
撚糸が直進性を発揮する効果が他の糸に悪影響を受けて
効果を小さくしてまう。
一方、51本以上ではベルト巾が狭い場合、該撚糸がベル
ト巾方向にアンバランスに入る事になり、かえってベル
トの片寄り、蛇行を助長するようになる。
又、本考案の補強帆布(2)は第2図の帆布の如く縦糸
の撚り方向がすべて交互になっている必要はなく、前記
したように少なくとも異質の撚糸(7)が交互になって
おれば十分である。従ってこの帆布の代わりに第3図
(イ)又は(ロ)に示す如く、異質の撚糸(7)と通常
の撚糸(6)とは必ずしも撚り方向が交互になってなく
ともよく、ここに記した以外にいろいろな配列が可能で
あることはいうまでもない。
又、本考案の特徴である帆布(2)の配置位置はベルト
の構造によって種々変わってくるが、芯体帆布が2プラ
イ以上の場合は下面帆布に本考案の帆布を使用し上面帆
布は通常の帆布を配設することが必要である。
このように異質の撚糸と通常の撚糸を混ぜて配列し製織
することにより、ベルト走行時のベルト巾方向にかかる
テンショをベルト全巾で受けるものを部分的に分散集中
させてうけるため、この分散集中されたテンションがベ
ルトの直進性を発揮してベルトの蛇行防止及び片寄り防
止に結びついているのである。
次に本考案に係る直進性搬送ベルトと従来の搬送ベルト
との片寄り程度を示す試験例を示す。1000d(デニー
ル)マルチフィラメント糸からなる縦糸が50mm間隔に10
0本、500dモノフィラメント糸からなる横糸が50mm間隔
に50本の割合で打ち込まれて製織された従来の帆布を使
用したベルト(A)と、1500dマルチフィラメント糸を3
5本に1本割合で上記1000dマルチフィラメントの代わり
に打ち込んで製織した本考案の帆布を使用したベルト
(B)を、各々ベルトサイズ600mm巾で2000mm長さ作
り、第4図に示す一対のフラットプーリ(10)(11)に
懸回して走行させたベルト走行中に200g/20cmの荷重W
をベルト側面にかけてベルト(A)、(B)が5mm片寄
りするまでの時間を比較した。
その結果、従来ベルト(A)では11sec、本考案ベルト
(B)では70secの時間を要した。
次に1500dマルチフィラメントからなる縦糸および500d
モノフィラメントからなる横糸が50mm間隔に各々60本の
割合で打ち込まれて製織された帆布で作った従来のベル
ト(C)と高延伸糸(1.5%伸張時のモジュラスが他の
糸より145%高い)を25本に1本の割合で上記1500dマル
チフィラメントの代わりに打ち込んで製織した帆布で作
った本考案のベルト(D)をベルトサイズ60mm巾×2000
mm長さに作り前記と同じ荷重をかけてベルト(C)
(D)が5mm片寄りするまでの時間を比較した。その結
果従来ベルト(C)では7sec、本考案ベルト(D)では
35secの時間を要した。
これらの試験結果から明らかなように本考案ベルト
(B)(D)は従来ベルト(A)(C)に対し、ベルト
の直進性が強く、ベルト蛇行防止及び片寄り防止に効果
のあることが実証された。
(効果) 本考案はベルトの補強芯体を構成する帆布又はスダレの
ベルト長手方向の撚糸又はコードをベルト巾方向に定ピ
ッチ間隔で奇数本毎に異質のもので形成し、且つ撚り方
向が交互になるように製織することによりベルトにかか
るテンションを部分的に分散集中され、この各々の分散
集中されたテンション部分に発生する作用力がベルトの
蛇行や片寄りを自動的に修正しようとするため、従来の
如くベルトへの加工等の必要もなく、走行時のベルトの
蛇行および片寄りの発生が皆無となり、ベルトの搬送又
は伝動機能を十分に発揮することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案を実施した直進性搬送ベルトの一部分の
斜視図、第2図は本考案の搬送ベルトに使用される帆布
の一部分を示す平面図、第3図は帆布の縦糸の配列状態
を説明するための説明図、第4図はベルトの蛇行や片寄
りを試験する走行試験装置の概略図、第5図は従来の搬
送ベルトの一部分を示す斜視図である。 (1)……搬送ベルト (2)……帆布 (3)(5)……エラストマー (4)……芯体層 (6)……通常の縦糸 (7)……異質の縦糸 (6S)(7S)……S撚りの縦糸 (6Z)(7Z)……Z撚りの縦糸 (8)……横糸 (10)(11)……プーリ

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】平ベルト状のベルト基体内にS撚りおよび
    Z撚りの撚糸又はコードがベルト長手方向に交互に配列
    されて製織された帆布又はスダレを芯体とするベルトに
    おいて、前記帆布又はスダレの撚糸又はコードがベルト
    巾方向に定ピッチ間隔で奇数本毎に異質の撚糸又はコー
    ドで形成され、且つ異質の撚糸又はコードの撚り方向が
    交互になるように製織されていることを特徴とする直進
    性ベルト。
  2. 【請求項2】異質の撚糸又はコードの太さは他の撚糸又
    はコードの太さの1.2〜1.5倍である請求項1記載の直進
    性ベルト。
  3. 【請求項3】異質の撚糸又はコードの伸びは、他の撚糸
    又はコードの伸びより小さく形成されている請求項1記
    載の直進性ベルト。
JP3376889U 1989-03-23 1989-03-23 直進性ベルト Expired - Lifetime JPH0736887Y2 (ja)

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