JPH0736719Y2 - 色彩記憶玩具セット - Google Patents
色彩記憶玩具セットInfo
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- JPH0736719Y2 JPH0736719Y2 JP11986789U JP11986789U JPH0736719Y2 JP H0736719 Y2 JPH0736719 Y2 JP H0736719Y2 JP 11986789 U JP11986789 U JP 11986789U JP 11986789 U JP11986789 U JP 11986789U JP H0736719 Y2 JPH0736719 Y2 JP H0736719Y2
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- A63—SPORTS; GAMES; AMUSEMENTS
- A63H—TOYS, e.g. TOPS, DOLLS, HOOPS OR BUILDING BLOCKS
- A63H33/00—Other toys
- A63H33/22—Optical, colour, or shadow toys
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- A—HUMAN NECESSITIES
- A63—SPORTS; GAMES; AMUSEMENTS
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- A—HUMAN NECESSITIES
- A63—SPORTS; GAMES; AMUSEMENTS
- A63F—CARD, BOARD, OR ROULETTE GAMES; INDOOR GAMES USING SMALL MOVING PLAYING BODIES; VIDEO GAMES; GAMES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- A63F2250/00—Miscellaneous game characteristics
- A63F2250/10—Miscellaneous game characteristics with measuring devices
- A63F2250/1026—Miscellaneous game characteristics with measuring devices for temperature
- A63F2250/1031—Miscellaneous game characteristics with measuring devices for temperature using colour indicators
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y10—TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
- Y10S—TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y10S428/00—Stock material or miscellaneous articles
- Y10S428/913—Material designed to be responsive to temperature, light, moisture
Description
【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は色彩記憶玩具セットに関する。更に詳細には使
用者が適宜の加温または冷却手段を用いて一つの様相か
ら別の様相に変えることができ、しかも前記両様相のい
ずれかを選択して常温域において保持できる、二面性を
有する玩具と、熱又は冷熱の適用により所望の様相を選
択的に発現させるための適正処理温度を視覚判別させる
感温表示インジケーターを組合せてなる色彩記憶玩具セ
ットに関する。
用者が適宜の加温または冷却手段を用いて一つの様相か
ら別の様相に変えることができ、しかも前記両様相のい
ずれかを選択して常温域において保持できる、二面性を
有する玩具と、熱又は冷熱の適用により所望の様相を選
択的に発現させるための適正処理温度を視覚判別させる
感温表示インジケーターを組合せてなる色彩記憶玩具セ
ットに関する。
従来の技術 従来より、温度変化により変色する玩具に関して幾つか
の提案（例えば、実公平１−12864号公報）が開示さ
れ、又、幾つかの商品が市販されている。
の提案（例えば、実公平１−12864号公報）が開示さ
れ、又、幾つかの商品が市販されている。
前記従来の玩具は、所定の温度を境として其の前後で変
色し、変化前後の両状態のうち、常温域では特定の一方
の状態しか存在しえない。即ち、もう一方の状態ではそ
の状態が現出するのに要する熱又は冷熱の適用がなくな
れば常温域で呈する状態に戻ってしまうタイプのもので
あり、その場限りの変色の面白さを味わうか、環境温度
に順応した変色状態が保持されるにすぎなかった。
色し、変化前後の両状態のうち、常温域では特定の一方
の状態しか存在しえない。即ち、もう一方の状態ではそ
の状態が現出するのに要する熱又は冷熱の適用がなくな
れば常温域で呈する状態に戻ってしまうタイプのもので
あり、その場限りの変色の面白さを味わうか、環境温度
に順応した変色状態が保持されるにすぎなかった。
考案が解決しようとする問題点 本出願人は、温度変化により大きなヒステリシス特性を
示して、着色状態と無色状態または有色〔Ｉ〕と有色
〔II〕間の互変性を呈し、色彩が温度変化により変化す
るだけでなく、変化前後の何れかの色又は両方の色の共
存状態が任意に選択でき、且つ前後選択された状態を維
持させることができる可逆性色彩記憶性色素〔本出願人
が先に提案した、特開昭60−264285号「可逆熱変色性組
成物」に開示されている〕を開発し、前記色素を利用し
た、熱又は冷熱の適用により一つの様相から別の様相に
変化させることができ、しかも前記様相の何れかを選択
して常温域で保持できる色彩記憶玩具と共に、使用者が
熱又は冷熱の適用を適正に行わせるための簡便なインジ
ケーターを組み合わせた色彩記憶玩具セットを提供し、
この種の熱変色性玩具にありがちな処理温度の不適正に
より様相変化を生起させない、或いは変色点を越える過
剰な加熱や冷却処理を行うトラブルを解消し、所望の様
相を間違いなく確実に発現させて遊べる玩具を提供しよ
うとするものである。
示して、着色状態と無色状態または有色〔Ｉ〕と有色
〔II〕間の互変性を呈し、色彩が温度変化により変化す
るだけでなく、変化前後の何れかの色又は両方の色の共
存状態が任意に選択でき、且つ前後選択された状態を維
持させることができる可逆性色彩記憶性色素〔本出願人
が先に提案した、特開昭60−264285号「可逆熱変色性組
成物」に開示されている〕を開発し、前記色素を利用し
た、熱又は冷熱の適用により一つの様相から別の様相に
変化させることができ、しかも前記様相の何れかを選択
して常温域で保持できる色彩記憶玩具と共に、使用者が
熱又は冷熱の適用を適正に行わせるための簡便なインジ
ケーターを組み合わせた色彩記憶玩具セットを提供し、
この種の熱変色性玩具にありがちな処理温度の不適正に
より様相変化を生起させない、或いは変色点を越える過
剰な加熱や冷却処理を行うトラブルを解消し、所望の様
相を間違いなく確実に発現させて遊べる玩具を提供しよ
うとするものである。
問題点を解決するための手段 本考案色彩記憶玩具セットを図面により説明する。（第
１図乃至第６図参照） 本考案色彩記憶玩具セットは、色彩記憶玩具１と感温表
示インジケーター２の組合せからなる。
１図乃至第６図参照） 本考案色彩記憶玩具セットは、色彩記憶玩具１と感温表
示インジケーター２の組合せからなる。
色彩記憶玩具１は、少なくとも一部の表面が、０℃〜50
℃の温度域から任意に選択される、低温側変色点t
1（℃）と高温側変色点t2（℃）が次式５≦t2−t1≦35
（但し、t2＞t1）を満たすように設定された、温度変化
に対して大きなヒステリシス特性を示して変色する、
（イ）電子供与性呈色性有機化合物、（ロ）電子受容性
化合物及び（ハ）ヒステリシス特性を生起させる、エス
テル化合物からなる可逆性色彩記憶性色素を含む色材に
より彩色されており、t1（℃）以下の冷熱又はt2（℃）
以上の熱適用により変色前後の何れかの色又は両方の色
の共存状態が任意に選択でき、且つ前記選択された状態
は、前記t1乃至t2の温度領域において温度変化に無関係
に保持できる機能を備えてなる。
℃の温度域から任意に選択される、低温側変色点t
1（℃）と高温側変色点t2（℃）が次式５≦t2−t1≦35
（但し、t2＞t1）を満たすように設定された、温度変化
に対して大きなヒステリシス特性を示して変色する、
（イ）電子供与性呈色性有機化合物、（ロ）電子受容性
化合物及び（ハ）ヒステリシス特性を生起させる、エス
テル化合物からなる可逆性色彩記憶性色素を含む色材に
より彩色されており、t1（℃）以下の冷熱又はt2（℃）
以上の熱適用により変色前後の何れかの色又は両方の色
の共存状態が任意に選択でき、且つ前記選択された状態
は、前記t1乃至t2の温度領域において温度変化に無関係
に保持できる機能を備えてなる。
前記式において、望ましくは低温側変色点t1（℃）が、
５≦t1≦23、高温側変色点t2（℃）が24≦t2≦40の条件
をそれぞれ満足することによって有効に機能する。
５≦t1≦23、高温側変色点t2（℃）が24≦t2≦40の条件
をそれぞれ満足することによって有効に機能する。
感温表示インジケーター２は、熱又は冷熱の適用によ
り、所望の様相を発現させるための適正処理温度を視覚
判別させるためのものであり、t1以下及び／又はt2以上
の温度で変色する可逆熱変色層21と、適正処理温度又は
変色後に発現する様相を示す表示22が併設されてなる構
成を要件とするものである。
り、所望の様相を発現させるための適正処理温度を視覚
判別させるためのものであり、t1以下及び／又はt2以上
の温度で変色する可逆熱変色層21と、適正処理温度又は
変色後に発現する様相を示す表示22が併設されてなる構
成を要件とするものである。
前記色彩記憶玩具の彩色層11が互いに異なる変色温度域
（t1乃至t2）を有する、二種以上の可逆性色彩記憶性色
素を含む色材で彩色された系にあっては、前記インジケ
ーターの可逆熱変色層11が、相隣接する双方の低温側変
色点t1相互の間の温度域又は相隣接する双方の高温側変
色点t2相互の間の温度域で変色する可逆熱変色層を備え
てなる構成を要件とするものであり、選択的に色素を発
消色させて所望の様相を発現させる。
（t1乃至t2）を有する、二種以上の可逆性色彩記憶性色
素を含む色材で彩色された系にあっては、前記インジケ
ーターの可逆熱変色層11が、相隣接する双方の低温側変
色点t1相互の間の温度域又は相隣接する双方の高温側変
色点t2相互の間の温度域で変色する可逆熱変色層を備え
てなる構成を要件とするものであり、選択的に色素を発
消色させて所望の様相を発現させる。
前記色彩記憶性色素は、ヒステリシス特性を示して変色
し、本出願人が先に提案（特開昭60−264285号公報）し
た可逆感熱記録組成物が好適に用いられる。
し、本出願人が先に提案（特開昭60−264285号公報）し
た可逆感熱記録組成物が好適に用いられる。
前記ヒステリシス特性とは温度変化による着色濃度の変
化をプロットした曲線の形状が、温度を変色温度域より
低温側から温度を上昇させていく場合と逆に変色温度域
より高温側から下降させていく場合とで異なる経路を辿
って変色する現象であり、両曲線を合体するとループ状
となる（第７図参照）。該ループの両端における両曲線
の合致点のうち、低温側の合致点Ａの温度t1（℃）（低
温側変色点）、高温側の合致点Ｂの温度t2（℃（高温側
変色点）とすれば、本考案に用いられる色彩記憶性色素
はt1がコールドスプレー、冷蔵庫内温度、冷水、氷等か
ら得られる温度であり、t2がヘアドライヤー、体温、温
水等の身近なものから得られる温度であり、冷熱又は熱
の適用が簡易な手段によりなされる。
化をプロットした曲線の形状が、温度を変色温度域より
低温側から温度を上昇させていく場合と逆に変色温度域
より高温側から下降させていく場合とで異なる経路を辿
って変色する現象であり、両曲線を合体するとループ状
となる（第７図参照）。該ループの両端における両曲線
の合致点のうち、低温側の合致点Ａの温度t1（℃）（低
温側変色点）、高温側の合致点Ｂの温度t2（℃（高温側
変色点）とすれば、本考案に用いられる色彩記憶性色素
はt1がコールドスプレー、冷蔵庫内温度、冷水、氷等か
ら得られる温度であり、t2がヘアドライヤー、体温、温
水等の身近なものから得られる温度であり、冷熱又は熱
の適用が簡易な手段によりなされる。
前記t1乃至t2の温度領域が着色状態と無色状態の両相又
は有色〔Ｉ〕と有色〔II〕の両相が共存できる温度域
（２色保持温度域）である。
は有色〔Ｉ〕と有色〔II〕の両相が共存できる温度域
（２色保持温度域）である。
更に、色彩記憶性色素について、色の異なるもの、前記
２色保持温度域が共に常温域であるが互いに異なるも
の、前記の特殊な例として一方の色彩記憶性色素の２色
保持温度域が他方の色彩記憶性色素のそれより広く且つ
それを包含している関係にある組合せや、その他異種の
ヒステリシス特性の色彩記憶性色素の組合せが同一表面
部分に適用されたり、異なる表面部分にそれぞれ適用さ
れることにより多種多様の模様の様相間の互変性を付与
した色彩記憶玩具を構成できる。
２色保持温度域が共に常温域であるが互いに異なるも
の、前記の特殊な例として一方の色彩記憶性色素の２色
保持温度域が他方の色彩記憶性色素のそれより広く且つ
それを包含している関係にある組合せや、その他異種の
ヒステリシス特性の色彩記憶性色素の組合せが同一表面
部分に適用されたり、異なる表面部分にそれぞれ適用さ
れることにより多種多様の模様の様相間の互変性を付与
した色彩記憶玩具を構成できる。
前記可逆性色彩記憶性色素は、適宜のビヒクル中に分散
されてインキ、絵具又は塗料などの形態の色材として玩
具の表面の所望個所を彩色する。勿論、玩具に組み込ま
れる前の部材の表面に前記処理が行われてもよいし、基
材が熱可塑性プラスチックの系では、該プラスチック材
に前記色材を含む熱変色材料を練合させて形成させるこ
とができる。
されてインキ、絵具又は塗料などの形態の色材として玩
具の表面の所望個所を彩色する。勿論、玩具に組み込ま
れる前の部材の表面に前記処理が行われてもよいし、基
材が熱可塑性プラスチックの系では、該プラスチック材
に前記色材を含む熱変色材料を練合させて形成させるこ
とができる。
前記において、色彩記憶性色素は変色の感度及び鋭敏性
を向上させる為に、該色素を微小カプセルに内包させた
粒径0.5〜50μｍ、より好ましくは約１〜30μｍの微小
カプセル顔料が効果的であり、前記微小カプセル顔料は
分散状態でバインダーに固着され彩色層を形成してお
り、前記層中における占有率が５〜80重量％（好ましく
は10〜60重量％）の範囲が熱変色効果からみて有効であ
る。
を向上させる為に、該色素を微小カプセルに内包させた
粒径0.5〜50μｍ、より好ましくは約１〜30μｍの微小
カプセル顔料が効果的であり、前記微小カプセル顔料は
分散状態でバインダーに固着され彩色層を形成してお
り、前記層中における占有率が５〜80重量％（好ましく
は10〜60重量％）の範囲が熱変色効果からみて有効であ
る。
即ち、５重量％未満では発色濃度が低く、色変化を明瞭
に視覚できず、一方、80重量％を越えると明瞭な消色状
態を視覚させ難い。
に視覚できず、一方、80重量％を越えると明瞭な消色状
態を視覚させ難い。
前記彩色層11の厚みは、少なくとも0.5μｍ以上、好ま
しくは１〜400μｍ、より好ましくは10〜200μｍであ
り、前記範囲内で変色効果を満足できる。0.5μｍ未満
では色変化の鮮明性に欠け、一方、400μｍを越える系
では外観上の美観が損なわれ好ましくない。
しくは１〜400μｍ、より好ましくは10〜200μｍであ
り、前記範囲内で変色効果を満足できる。0.5μｍ未満
では色変化の鮮明性に欠け、一方、400μｍを越える系
では外観上の美観が損なわれ好ましくない。
尚、熱可塑性プラスチック材により形成される部材から
なる系では、材料中に0.1〜40重量％（好ましくは0.2〜
25重量）の色彩記憶性色素を内包させた微小カプセル顔
料を練合させて溶融成形することができる。
なる系では、材料中に0.1〜40重量％（好ましくは0.2〜
25重量）の色彩記憶性色素を内包させた微小カプセル顔
料を練合させて溶融成形することができる。
前記において、感温表示インジケーター２は、紙質、フ
イルム等のシート材或いは板体、棒体、その他適宜形状
の支持体に直接印刷形成されたものは勿論、加熱又は冷
却用具、例えば、温水、冷水等の注入容器の底面や側壁
等に直接的に印刷形成されたもの、加熱又は冷却マーカ
ー（冷水又は温水、その他熱又は冷熱媒体を充填したマ
ーカー）直接印刷されたもの等を例示できる。
イルム等のシート材或いは板体、棒体、その他適宜形状
の支持体に直接印刷形成されたものは勿論、加熱又は冷
却用具、例えば、温水、冷水等の注入容器の底面や側壁
等に直接的に印刷形成されたもの、加熱又は冷却マーカ
ー（冷水又は温水、その他熱又は冷熱媒体を充填したマ
ーカー）直接印刷されたもの等を例示できる。
前記シート材の系では、粘着剤や接着剤を介して加熱又
は冷却用具に付着させたり、巻きつけて使用できる。
は冷却用具に付着させたり、巻きつけて使用できる。
可逆熱変色層21は、従来より公知の可逆熱変色性材料、
例えば、電子供与性呈色性有機化合物 前記化合物の顕色剤及び前記両者の呈色反応の生起温度
を決める変色温度調節剤の３成分からなる熱変色材料又
は前記成分の樹脂固溶体の微粒子の形態の可逆熱変色性
を示す顔料等を含むものであり、好適な一例として先に
本出願人が提案した特公昭51−35414号公報、特公昭51
−４、706号公報、特公昭52−7764号公報、特公昭51−3
5216号公報等に開示の熱変色材料を用いることができ
る。
例えば、電子供与性呈色性有機化合物 前記化合物の顕色剤及び前記両者の呈色反応の生起温度
を決める変色温度調節剤の３成分からなる熱変色材料又
は前記成分の樹脂固溶体の微粒子の形態の可逆熱変色性
を示す顔料等を含むものであり、好適な一例として先に
本出願人が提案した特公昭51−35414号公報、特公昭51
−４、706号公報、特公昭52−7764号公報、特公昭51−3
5216号公報等に開示の熱変色材料を用いることができ
る。
前記材料はインキ、塗料等の色材として支持体に熱変色
層を形成するか、支持体が熱可塑性樹脂の系では、該樹
脂中にブレンドしてシート等を形成し一体化された熱変
色層を形成できる。
層を形成するか、支持体が熱可塑性樹脂の系では、該樹
脂中にブレンドしてシート等を形成し一体化された熱変
色層を形成できる。
熱変色層21は、単なるベタ塗り状のものは勿論、図柄、
文字、記号等の像であってもよく、更に、単層に限らず
複数層を形成したものが有効である。
文字、記号等の像であってもよく、更に、単層に限らず
複数層を形成したものが有効である。
表示22は、適正処理温度又は変色後に発現する様相を示
す表示であって、文字、記号、数字、図柄等が例示で
き、一般印刷インキ（非変色性インキ）或いは前記可逆
熱変色性インキにより形成できる。
す表示であって、文字、記号、数字、図柄等が例示で
き、一般印刷インキ（非変色性インキ）或いは前記可逆
熱変色性インキにより形成できる。
作用 色彩記憶性色素を含む色材で彩色された色彩記憶玩具
は、彩色された部分が無色の状態（下地の彩色が現れて
いる状態）にあっては、該表面を一旦前記低温側変色点
t1以下に冷却して着色状態にし、t1乃至t2の温度域に戻
せば、前記着色状態の様相は常温域を含む領域で保持さ
れる。
は、彩色された部分が無色の状態（下地の彩色が現れて
いる状態）にあっては、該表面を一旦前記低温側変色点
t1以下に冷却して着色状態にし、t1乃至t2の温度域に戻
せば、前記着色状態の様相は常温域を含む領域で保持さ
れる。
又、着色状態にある前記表面部分を一旦高温側変色点t2
以上に加温して無色状態にしてから前記t1乃至t2の温度
域に戻せば、前記無色状態の様相は常温域を含む温度域
で保持される。
以上に加温して無色状態にしてから前記t1乃至t2の温度
域に戻せば、前記無色状態の様相は常温域を含む温度域
で保持される。
有色〔Ｉ〕と有色〔II〕の互変性の様相についても同様
である。
である。
感温変色インジケーターの可逆熱変色層は、熱又は冷熱
の適用により変色し、文字、図柄等の表示を視覚させ
て、適正処理温度或いは変色に伴い発現される色彩記憶
玩具の彩色層の様相を判別させる一方、不適正な温度域
にあっては、不適温或いは危険の表示を適宜現出させ
る。
の適用により変色し、文字、図柄等の表示を視覚させ
て、適正処理温度或いは変色に伴い発現される色彩記憶
玩具の彩色層の様相を判別させる一方、不適正な温度域
にあっては、不適温或いは危険の表示を適宜現出させ
る。
前記玩具の彩色層が互いに異なる変色温度域（t1乃至
t2）を有する、二種以上の可逆性色彩記憶性色素を含む
色材で構成された系にあっては前記インジケーターの可
逆熱変色層が、相隣接する双方の低温側変色点t1相互の
間の温度域又は、相隣接する双方の高温側変色点t2相互
の間の温度域で変色するよう設定されているので、他方
の変色温度域に影響を及ぼすことなく、目的の色素を選
択的に変色させ、所望の様相を現出させることができ
る。
t2）を有する、二種以上の可逆性色彩記憶性色素を含む
色材で構成された系にあっては前記インジケーターの可
逆熱変色層が、相隣接する双方の低温側変色点t1相互の
間の温度域又は、相隣接する双方の高温側変色点t2相互
の間の温度域で変色するよう設定されているので、他方
の変色温度域に影響を及ぼすことなく、目的の色素を選
択的に変色させ、所望の様相を現出させることができ
る。
実施例１ ポリ塩化ビニール樹脂製で、顔面が通常の化粧をした様
相、即ち唇が淡いピンク色、頬が淡い朱色、瞼が淡い紫
色に着色されている人形について、温度変化により青色
無色（t110℃、t232℃）、紫色無色（t110℃、t232
℃）及びピンク色無色（t110℃、t232℃）にそれぞれ
変化する色彩記憶性色素を含む塗料で、それぞれ唇、頬
及び瞼にスプレー塗装し、乾燥してサイケデリックな化
粧を施した顔面が二面性を示す色彩記憶性人形を得た。
相、即ち唇が淡いピンク色、頬が淡い朱色、瞼が淡い紫
色に着色されている人形について、温度変化により青色
無色（t110℃、t232℃）、紫色無色（t110℃、t232
℃）及びピンク色無色（t110℃、t232℃）にそれぞれ
変化する色彩記憶性色素を含む塗料で、それぞれ唇、頬
及び瞼にスプレー塗装し、乾燥してサイケデリックな化
粧を施した顔面が二面性を示す色彩記憶性人形を得た。
感温変色性インジケーターは、以下の如くして調製され
る。
る。
白色不透明のポリ塩化ビニールシートの表面（裏面には
感圧接着剤が塗布されている）に、淡青色の一般印刷イ
ンキにより、通常の化粧状態を示す表示を印刷すると共
に「適温」の文字を印刷した後、前記「適温」を隠蔽す
るハート模様を可逆熱変色インキ（35℃未満でピンク色
を呈し、35℃以上で無色に変化する）により重ね刷りし
た後、適宜寸法に裁断してインジケーターＡを得た。前
記シートの別の個所に、淡緑色の一般印刷インキによ
り、サイケデリックな化粧状態を示す表示を印刷すると
共に「不適」の文字を印刷した後、前記「不適」の文字
に「適温」の文字を可逆熱変色インキ（８℃未満で濃青
色を呈し、８℃以上で無色に変化する）により重ね刷り
した後、適宜寸法に裁断してインジケーターＢを得た。
感圧接着剤が塗布されている）に、淡青色の一般印刷イ
ンキにより、通常の化粧状態を示す表示を印刷すると共
に「適温」の文字を印刷した後、前記「適温」を隠蔽す
るハート模様を可逆熱変色インキ（35℃未満でピンク色
を呈し、35℃以上で無色に変化する）により重ね刷りし
た後、適宜寸法に裁断してインジケーターＡを得た。前
記シートの別の個所に、淡緑色の一般印刷インキによ
り、サイケデリックな化粧状態を示す表示を印刷すると
共に「不適」の文字を印刷した後、前記「不適」の文字
に「適温」の文字を可逆熱変色インキ（８℃未満で濃青
色を呈し、８℃以上で無色に変化する）により重ね刷り
した後、適宜寸法に裁断してインジケーターＢを得た。
適用例１ ２個のポリプロピレン樹脂製カップの底面にそれぞれ、
前記調製したインジケーターＡ、Ｂをそれぞれ貼付した
後、前者のカップに温水を、後者のカップに冷水を注入
して、加熱及び冷却媒体となし、スポンジよりなるペン
先を軸先部に備えた筆記体を用い、ペン先部分に前記温
水又は冷水を含ませて熱又は冷熱の適用手段を構成する
系にあって、インジケーターＡのピンク色のハート模様
が消色して「適温」の文字が現出される状態下での温水
を適用すると、サイケデリックな化粧の様相から通常の
化粧の様相に変化し、その様相は常温域で保持された。
前記調製したインジケーターＡ、Ｂをそれぞれ貼付した
後、前者のカップに温水を、後者のカップに冷水を注入
して、加熱及び冷却媒体となし、スポンジよりなるペン
先を軸先部に備えた筆記体を用い、ペン先部分に前記温
水又は冷水を含ませて熱又は冷熱の適用手段を構成する
系にあって、インジケーターＡのピンク色のハート模様
が消色して「適温」の文字が現出される状態下での温水
を適用すると、サイケデリックな化粧の様相から通常の
化粧の様相に変化し、その様相は常温域で保持された。
一方、カップに冷水を注入して適用する系にあっては、
インジケーターＢの「不適」の文字が視覚されている温
度域では、常温域で通常の化粧をした様相の顔面は変色
しないが、「適温」の文字が現出する温度域では、通常
の化粧状態の顔面の様相は、サイケデリックな様相に変
化し、この様相は常温域で保持された。
インジケーターＢの「不適」の文字が視覚されている温
度域では、常温域で通常の化粧をした様相の顔面は変色
しないが、「適温」の文字が現出する温度域では、通常
の化粧状態の顔面の様相は、サイケデリックな様相に変
化し、この様相は常温域で保持された。
前記互変的な様相の変化は、インジケーターＡ及びＢの
変色及びそれに伴う表示により、適正処理温度域で繰り
返し、再現できた。
変色及びそれに伴う表示により、適正処理温度域で繰り
返し、再現できた。
実施例２ 白色不透明のポリ塩化ビニールシートの表面に、「熱い
危険」の文字を淡赤色の一般印刷インキにより印刷した
後、前記文字を45℃未満でピンク色を呈し、45℃以上で
無色に変化する可逆熱変色インキにより「適温」の文字
を重ね印刷すると共に前記文字を隠蔽する、ハート模様
を可逆熱変色インキ（35℃未満でピンク色を呈し、35℃
以上で無色に変化する）により印刷してインジケーター
Ｃを得た。
危険」の文字を淡赤色の一般印刷インキにより印刷した
後、前記文字を45℃未満でピンク色を呈し、45℃以上で
無色に変化する可逆熱変色インキにより「適温」の文字
を重ね印刷すると共に前記文字を隠蔽する、ハート模様
を可逆熱変色インキ（35℃未満でピンク色を呈し、35℃
以上で無色に変化する）により印刷してインジケーター
Ｃを得た。
適用例２ カップに温水を注入して、熱媒体となし、実施例１の人
形の顔面のサイケデリックな様相を通常の化粧をした様
相に変化させる系において、カップの底面にインジケー
ターＢに替えてインジケーターＣを貼付して適用した。
形の顔面のサイケデリックな様相を通常の化粧をした様
相に変化させる系において、カップの底面にインジケー
ターＢに替えてインジケーターＣを貼付して適用した。
前記インジケーターＣは、常態ではピンク色のハート模
様を視覚させているが、温水の注入により該ハート模様
は消え、適正温度域で「適温」の文字を現出させた。こ
の状態での温水を実施例１の筆記体のペン先に含ませ
て、人形の顔面を塗布したところ、サイケデリックな様
相から目的の通常の化粧をした様相の顔面に変化した。
様を視覚させているが、温水の注入により該ハート模様
は消え、適正温度域で「適温」の文字を現出させた。こ
の状態での温水を実施例１の筆記体のペン先に含ませ
て、人形の顔面を塗布したところ、サイケデリックな様
相から目的の通常の化粧をした様相の顔面に変化した。
更に高温の温水をカップに注入したところ、前記ピンク
色の「適温」の文字は消え、「熱い危険」の文字を現出
させた。
色の「適温」の文字は消え、「熱い危険」の文字を現出
させた。
実施例３ 不透明且つ軟質ポリ塩化ビニールシートの表面に一般印
刷インキ（非変色性インキ）により、顔面が通常の化粧
をした様相を印刷すると共に、温度変化により変色す
る、実施例１に示した各色彩記憶性色素を含む印刷イン
キを用いて、実施例１と同様にそれぞれ唇、頬及び瞼に
重ね刷り、乾燥した印刷シートを得、同様に幾つかの他
の様相の顔面が印刷された複数のシートの各葉を溶着に
より綴じて製本化した。
刷インキ（非変色性インキ）により、顔面が通常の化粧
をした様相を印刷すると共に、温度変化により変色す
る、実施例１に示した各色彩記憶性色素を含む印刷イン
キを用いて、実施例１と同様にそれぞれ唇、頬及び瞼に
重ね刷り、乾燥した印刷シートを得、同様に幾つかの他
の様相の顔面が印刷された複数のシートの各葉を溶着に
より綴じて製本化した。
適用例３ 前記インジケーターＡ、Ｂ、Ｃを用いて、前記適用例１
〜２に準じて、スポンジよりなるペン先を軸先部に備え
た筆記体を用いて、絵本表面の絵柄上を筆記したとこ
ろ、インジケーターＡ、Ｂ、Ｃが「適温」の文字を現出
させた温度域の媒体を適用すると、いずれも意図する所
望の様相を現出させた。
〜２に準じて、スポンジよりなるペン先を軸先部に備え
た筆記体を用いて、絵本表面の絵柄上を筆記したとこ
ろ、インジケーターＡ、Ｂ、Ｃが「適温」の文字を現出
させた温度域の媒体を適用すると、いずれも意図する所
望の様相を現出させた。
実施例４ ポリ塩化ビニール樹脂製で顔面が通常の化粧をした様
相、即ち、唇が淡いピンク色、頬が淡い朱色、瞼が淡い
紫色に着色されている人形について、着色時の色調が前
記の各色よりやや濃い色調である、温度変化によりピン
ク色無色（t122℃、t232℃）、朱色無色（t122℃、
t232℃）、紫色無色（t122℃、t232℃）にそれぞれ変
化する色彩記憶性色素を含む塗料で同じ部位を彩色した
後、着色時の色調が更に濃い色調である、ピンク色無
色（t114℃、t232℃）、朱色無色（t114℃、t232
℃）、紫色無色（t114℃、t232℃）にそれぞれ変化す
る、色彩記憶性色素を含む塗料で重ねて彩色して、常温
域で、通常の化粧をした様相、やや濃い化粧をした様
相、濃い化粧をした様相、の３種の様相を互変的に保持
できる色彩記憶性人形を得た。
相、即ち、唇が淡いピンク色、頬が淡い朱色、瞼が淡い
紫色に着色されている人形について、着色時の色調が前
記の各色よりやや濃い色調である、温度変化によりピン
ク色無色（t122℃、t232℃）、朱色無色（t122℃、
t232℃）、紫色無色（t122℃、t232℃）にそれぞれ変
化する色彩記憶性色素を含む塗料で同じ部位を彩色した
後、着色時の色調が更に濃い色調である、ピンク色無
色（t114℃、t232℃）、朱色無色（t114℃、t232
℃）、紫色無色（t114℃、t232℃）にそれぞれ変化す
る、色彩記憶性色素を含む塗料で重ねて彩色して、常温
域で、通常の化粧をした様相、やや濃い化粧をした様
相、濃い化粧をした様相、の３種の様相を互変的に保持
できる色彩記憶性人形を得た。
感温変色性インジケーターは、以下の如くして調製され
る。
る。
普通の化粧をした様相を発現させる系に適用されるイン
ジケーターとして、前記シート状のインジケーターＣ
（直径約4cmの円形に裁断された）を直径約5cmの塩化ビ
ニール樹脂製円形板に貼付してインジケーターＤを形成
した。
ジケーターとして、前記シート状のインジケーターＣ
（直径約4cmの円形に裁断された）を直径約5cmの塩化ビ
ニール樹脂製円形板に貼付してインジケーターＤを形成
した。
薄く化粧をした様相を発現させる系のインジケーターＥ
は、不透明白色のポリ塩化ビニールシートの表面に淡ピ
ンク色の一般インキにより「高過ぎる」の文字を印刷し
た後、可逆熱変色インキ（19℃未満でピンク色を呈し、
19℃以上で無色に変化する）により、「薄化粧」及び
「適温」の文字を印刷した後、14℃以下でピンク色に発
色する熱変色性インキによるハート模様で前記「高過ぎ
る」及び「適温」を隠蔽印刷した後、該シートを前記同
様に裁断し、ポリ塩化ビニール樹脂製円形板に貼付して
形成した。
は、不透明白色のポリ塩化ビニールシートの表面に淡ピ
ンク色の一般インキにより「高過ぎる」の文字を印刷し
た後、可逆熱変色インキ（19℃未満でピンク色を呈し、
19℃以上で無色に変化する）により、「薄化粧」及び
「適温」の文字を印刷した後、14℃以下でピンク色に発
色する熱変色性インキによるハート模様で前記「高過ぎ
る」及び「適温」を隠蔽印刷した後、該シートを前記同
様に裁断し、ポリ塩化ビニール樹脂製円形板に貼付して
形成した。
濃い化粧をした様相を発現させる系のインジケーターＦ
は、10℃未満でピンク色を呈し、10℃以上で無色に変化
する可逆熱変色インキを用いて「適温」の文字を印刷す
る以外は、前記インジケーターＥと同様にして得た。
は、10℃未満でピンク色を呈し、10℃以上で無色に変化
する可逆熱変色インキを用いて「適温」の文字を印刷す
る以外は、前記インジケーターＥと同様にして得た。
適用例４ 実施例４の人形について、カップに温水を注入する系で
インジケーターＤを、冷水を注入する系でＥ及びＦをカ
ップ内に沈めて用いたところ、「適温」が視覚される温
度域ではいずれも目的の様相を発現させるためのインジ
ケーターとして有効に機能し、温度域に相応する顔面の
様相を現出させた。
インジケーターＤを、冷水を注入する系でＥ及びＦをカ
ップ内に沈めて用いたところ、「適温」が視覚される温
度域ではいずれも目的の様相を発現させるためのインジ
ケーターとして有効に機能し、温度域に相応する顔面の
様相を現出させた。
実施例５ 実施例４の顔面の様相をもつ人形に温度変化により、ピ
ンク色無色（t1８℃、t232℃）に変化する色彩記憶性
色素を含む塗料で更に頬紅を施した色彩記憶性人形を得
た。
ンク色無色（t1８℃、t232℃）に変化する色彩記憶性
色素を含む塗料で更に頬紅を施した色彩記憶性人形を得
た。
感温変色インジケーターＧとして、５℃未満で着色、５
℃以上で消色する可逆熱変色インキにより、「適温」の
表示を印刷して前記実施例４と同様に得た。インジケー
ターＦ′として８℃以下でピンク色に発色するハート模
様で、13℃以下でピンク色に発色する「適温」の文字を
隠蔽した。
℃以上で消色する可逆熱変色インキにより、「適温」の
表示を印刷して前記実施例４と同様に得た。インジケー
ターＦ′として８℃以下でピンク色に発色するハート模
様で、13℃以下でピンク色に発色する「適温」の文字を
隠蔽した。
又、同様にして、14℃未満で着色、14℃以上で消色する
可逆熱変色インキにより「適温」の文字を印刷し、８℃
未満でピンク色を呈し、８℃以上で消色する可逆熱変色
インキにより、前記「適温」の文字を隠蔽するハート模
様を形成してインジケーターＨを得た。
可逆熱変色インキにより「適温」の文字を印刷し、８℃
未満でピンク色を呈し、８℃以上で消色する可逆熱変色
インキにより、前記「適温」の文字を隠蔽するハート模
様を形成してインジケーターＨを得た。
適用例５ 実施例４の人形の顔面の様相を変化させる系において、
前記インジケーターＤ、Ｅ、Ｆ、Ｇを前記同様に適用し
たところ、「適温」が現出されている温度領域で処理す
ると、「通常の化粧をした様相」、「薄い化粧をした様
相」、「濃い化粧をした様相」、「頬紅」を施した様相
を選択的に現出させて視覚させることができた。
前記インジケーターＤ、Ｅ、Ｆ、Ｇを前記同様に適用し
たところ、「適温」が現出されている温度領域で処理す
ると、「通常の化粧をした様相」、「薄い化粧をした様
相」、「濃い化粧をした様相」、「頬紅」を施した様相
を選択的に現出させて視覚させることができた。
実施例５ メタル製ミニチュアーカー表面に、温度変化により色変
化する〔ピンク色無色（t120℃、t240℃）、青色無
色（t114℃、t232℃、黄色の一般色インキがブレンドさ
れている〕色彩記憶性色素を含む塗料で塗装して、濃紫
色赤色黄色の互変性を示す色彩記憶性ミニチュアー
カーを得た。
化する〔ピンク色無色（t120℃、t240℃）、青色無
色（t114℃、t232℃、黄色の一般色インキがブレンドさ
れている〕色彩記憶性色素を含む塗料で塗装して、濃紫
色赤色黄色の互変性を示す色彩記憶性ミニチュアー
カーを得た。
感温変色性インジケーターは、以下の如くして調製され
る。
る。
黄色の様相を発現させる系に適用されるインジケーター
Ｈは、白色不透明のポリ塩化ビニールシートの表面に、
淡青色の一般印刷インキにより、「適温」の文字を印刷
した後、前記文字を隠蔽する星模様を可逆熱変色インキ
（45℃未満で濃青色を呈し、45℃以上で無色に変化す
る）により重ね刷りして得られた。
Ｈは、白色不透明のポリ塩化ビニールシートの表面に、
淡青色の一般印刷インキにより、「適温」の文字を印刷
した後、前記文字を隠蔽する星模様を可逆熱変色インキ
（45℃未満で濃青色を呈し、45℃以上で無色に変化す
る）により重ね刷りして得られた。
赤色の様相を発現させる系（濃紫色から赤色）に適用さ
れるインジケーターＩは、「適温」の文字を40℃未満で
青色を呈し、40℃以上で無色に変化する可逆熱変色イン
キにより形成し、淡青色の一般インキで「高過ぎる」を
重ね刷りした後、前記「適温」及び「高過ぎる」の文字
を隠蔽する星模様を32℃未満で濃青色を呈し、32℃以上
で無色に変化する可逆熱変色インキにより、それぞれ形
成した。
れるインジケーターＩは、「適温」の文字を40℃未満で
青色を呈し、40℃以上で無色に変化する可逆熱変色イン
キにより形成し、淡青色の一般インキで「高過ぎる」を
重ね刷りした後、前記「適温」及び「高過ぎる」の文字
を隠蔽する星模様を32℃未満で濃青色を呈し、32℃以上
で無色に変化する可逆熱変色インキにより、それぞれ形
成した。
別の赤色の様相を発現させる系（黄色から赤色に適用さ
れるインジケーターＪは、「高過ぎる」の文字を淡青色
の一般インキで印刷し、19℃以下で無色から青色に発色
する可逆熱変色インキにより「適温」の文字を印刷し、
前記「高過ぎる」、「適温」の文字を隠蔽する星模様を
14℃未満で濃青色を呈し、14℃以上で無色に変化する可
逆熱変色インキにより形成した。
れるインジケーターＪは、「高過ぎる」の文字を淡青色
の一般インキで印刷し、19℃以下で無色から青色に発色
する可逆熱変色インキにより「適温」の文字を印刷し、
前記「高過ぎる」、「適温」の文字を隠蔽する星模様を
14℃未満で濃青色を呈し、14℃以上で無色に変化する可
逆熱変色インキにより形成した。
濃紫色の様相を発現させる系に適用されるインジケータ
ーＫは、「適温」の文字を10℃未満で淡青色を呈し、10
℃以上で消色する可逆熱変色インキにより形成した。
ーＫは、「適温」の文字を10℃未満で淡青色を呈し、10
℃以上で消色する可逆熱変色インキにより形成した。
適用例６ 前記インジケーターＨ、Ｉ、Ｊ、Ｋは、ポリスチロール
樹脂製容器の底面にインサート成形して適用した。前記
容器に温水又は冷水を注入して「適温」の表示が視覚さ
れる状態下で熱又は冷熱媒体として適用したところ、い
ずれも所望の様相を現出させた。
樹脂製容器の底面にインサート成形して適用した。前記
容器に温水又は冷水を注入して「適温」の表示が視覚さ
れる状態下で熱又は冷熱媒体として適用したところ、い
ずれも所望の様相を現出させた。
考案の効果 本考案は、使用者が適宜の熱又は冷熱の適用により色変
化させ、別の様相に変えることができ、変化前後の何れ
かの様相又は両方の様相を選択して常温域で記憶保持で
きる色彩記憶玩具と、前記熱又は冷熱の適用により所望
の様相を発現させるための適性処理温度を視覚判別させ
る感温表示インジケーターを組合せてなる色彩記憶玩具
セットであるから、処理温度の不適正による様相変化を
生起させない或いは低温側変色点以下の過冷却や高温側
変色点を越える過熱処理の危険もなく、適正処理温度で
所望の様相を間違いなく確実に発現させることができ
る。かくして、変色温度域が、相異なる色彩記憶性色素
を組み合わせて多様な彩色模様を形成した玩具にあって
も、選択的に所望の様相に確実に変化させることがで
き、色彩記憶性色素の特性を最大限に活用した玩具を提
供でき、一つの玩具で使用者が様相を多様に変化させて
楽しむことができる。
化させ、別の様相に変えることができ、変化前後の何れ
かの様相又は両方の様相を選択して常温域で記憶保持で
きる色彩記憶玩具と、前記熱又は冷熱の適用により所望
の様相を発現させるための適性処理温度を視覚判別させ
る感温表示インジケーターを組合せてなる色彩記憶玩具
セットであるから、処理温度の不適正による様相変化を
生起させない或いは低温側変色点以下の過冷却や高温側
変色点を越える過熱処理の危険もなく、適正処理温度で
所望の様相を間違いなく確実に発現させることができ
る。かくして、変色温度域が、相異なる色彩記憶性色素
を組み合わせて多様な彩色模様を形成した玩具にあって
も、選択的に所望の様相に確実に変化させることがで
き、色彩記憶性色素の特性を最大限に活用した玩具を提
供でき、一つの玩具で使用者が様相を多様に変化させて
楽しむことができる。
第１図及び第２図は本考案色彩記憶玩具の一実施例の様
相変化前後の斜視図、第３図乃至第６図は、感温表示イ
ンジケーターの変色前後の態様を例示する各平面図であ
り、第３図は可逆熱変色層が着色状態の様相を示し、第
４図は適正処理温度域、第５図及び第６図は、不適正な
処理温度域でそれぞれ表示を現出させた状態を示す。第
７図は本考案に用いられる色彩記憶性色素の変色状態を
示すグラフである。 １……色彩記憶玩具 11……彩色層 ２……感温表示インジケーター 21……可逆熱変色層 22……表示
相変化前後の斜視図、第３図乃至第６図は、感温表示イ
ンジケーターの変色前後の態様を例示する各平面図であ
り、第３図は可逆熱変色層が着色状態の様相を示し、第
４図は適正処理温度域、第５図及び第６図は、不適正な
処理温度域でそれぞれ表示を現出させた状態を示す。第
７図は本考案に用いられる色彩記憶性色素の変色状態を
示すグラフである。 １……色彩記憶玩具 11……彩色層 ２……感温表示インジケーター 21……可逆熱変色層 22……表示
Claims (2)
- 【請求項１】０℃〜50℃の温度領域から任意に選択され
る、低温側変色点t1（℃）と高温側変色点t2（℃）が、
次式５≦t2−t1≦35 （但し、t2＞t1） を満たすように設定された、温度変化に対して大きなヒ
ステリシス特性を示して変色する、（イ）電子供与性呈
色性有機化合物、（ロ）電子受容性化合物及び（ハ）ヒ
ステリシス特性を生起させる、エステル化合物からなる
可逆性色彩記憶性色素を含む色材により、少なくとも一
部が彩色されており、t1（℃）以下の冷熱又はt2（℃）
以上の熱適用により変色前後の何れかの色又は両方の色
の共存状態が任意に選択でき、且つ前記選択された状態
は、前記t1乃至t2の温度領域において温度変化に無関係
に保持できる色彩記憶玩具と、前記冷熱又は熱の適用に
より所望の色を発現させるための適正処理温度を視覚判
別させる感温表示インジケーターからなり、前記インジ
ケーターにはt1以下及び／又はt2以上の温度で変色する
可逆熱変色層と、適正処理温度又は変色後に発現する様
相を示す表示が併設されてなる、色彩記憶玩具セット。 - 【請求項２】実用新案登録請求の範囲第１項記載の色彩
記憶玩具セットにおいて、色彩記憶玩具が互いに異なる
変色温度域（t1乃至t2）を有する、二種以上の可逆性色
彩記憶性色素を含む色材で彩色されており、前記インジ
ケーターの可逆熱変色層が、相隣接する双方の低温側変
色点t1相互の間の温度域又は相隣接する双方の高温側変
色点t2相互の間の温度域で変色する可逆熱変色層を備え
てなる。
Priority Applications (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11986789U JPH0736719Y2 (ja) | 1989-10-14 | 1989-10-14 | 色彩記憶玩具セット |
| US07/596,316 US5085607A (en) | 1989-10-14 | 1990-10-12 | Toy that stably exhibits different colors with indicator for proper temperature application |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11986789U JPH0736719Y2 (ja) | 1989-10-14 | 1989-10-14 | 色彩記憶玩具セット |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0358493U JPH0358493U (ja) | 1991-06-06 |
| JPH0736719Y2 true JPH0736719Y2 (ja) | 1995-08-23 |
Family
ID=14772232
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11986789U Expired - Lifetime JPH0736719Y2 (ja) | 1989-10-14 | 1989-10-14 | 色彩記憶玩具セット |
Country Status (2)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US5085607A (ja) |
| JP (1) | JPH0736719Y2 (ja) |
Cited By (1)
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