JPH073647A - 繊維製品柔軟仕上剤組成物及びそれを用いた繊維製品処理方法 - Google Patents

繊維製品柔軟仕上剤組成物及びそれを用いた繊維製品処理方法

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JPH073647A
JPH073647A JP13798793A JP13798793A JPH073647A JP H073647 A JPH073647 A JP H073647A JP 13798793 A JP13798793 A JP 13798793A JP 13798793 A JP13798793 A JP 13798793A JP H073647 A JPH073647 A JP H073647A
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JP
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carbon atoms
alkyl
alkyl group
bond
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JP13798793A
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Masami Fujiwara
正美 藤原
Ryuichi Nakagawa
龍一 中川
Hiroshi Imada
浩 今田
Hiroo Miyasaka
広夫 宮坂
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Lion Corp
Original Assignee
Lion Corp
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 (A)ジ長鎖アルキル(エーテル結合、酸ア
ミド結合により中断されていてもよい炭素数6〜24の
アルキル基又はアルケニル基)型アミンと、(B)モノ
長鎖アルキル(エーテル結合、エステル結合又は酸アミ
ド結合により中断されていてもよい炭素数6〜24のア
ルキル基又はアルケニル基)型アミンとを、あるいは
(A′)ジ長鎖アルキル(少なくとも一方がエステル結
合により中断されている炭素数6〜24のアルキル基又
はアルケニル基)型アミンと、(B′)モノ長鎖アルキ
ル(炭素数6〜24のアルキル基又はアルケニル基)型
アミンとを、重量比9:1ないし2:8の割合で含有し
て成る繊維製柔軟仕上剤組成物。 【効果】 各種繊維製品に対して優れた柔軟性を付与し
うる上、製造コストが低く、かつ消費された場合の環境
に対する影響も良好である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は新規な繊維製品柔軟仕上
剤組成物、さらに詳しくは、各種繊維製品に対して優れ
た柔軟性を付与しうる上、製造コストが低く、かつ環境
に対してやさしい繊維製品柔軟仕上剤組成物に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】衣類などの繊維製品は着用や洗濯などを
繰り返すことによって、硬くなるなど好ましくない風合
となり、したがって、これを改善するために、多くの家
庭においては、洗濯のすすぎサイクル中に、柔軟仕上剤
で処理することが行われている。現在、家庭用柔軟仕上
剤として市販されているものは、ほとんどがカチオン性
界面活性剤、最も典型的にはジアルキル型第四級アンモ
ニウム塩、例えばジ硬化牛脂アルキルジメチルアンモニ
ウム塩などを主成分とする水性液体製品である。
【0003】これらの柔軟仕上剤の作用原理は、すすぎ
水中で負に帯電している繊維表面に、カチオン性界面活
性剤が効率的に吸着し、吸着した界面活性剤分子中の親
油性部位による潤滑効果により、繊維表面の摩擦係数が
下がって柔軟性が発現するものであるから、十分な吸着
量を確保するために、カチオン性の第四級アンモニウム
塩が好んで用いられてきた。
【0004】しかしながら、前記ジアルキル型第四級ア
ンモニウム塩は、柔軟付与効果に優れているものの、環
境に放出された場合の生分解性が不十分である上、原料
の第三級アミンを第四級塩にするのに製造コストが高く
なるのを免れないなどの欠点を有している。したがっ
て、このような欠点のない柔軟仕上剤の開発が望まれて
いる。
【0005】ジ長鎖アミン系化合物は、このような問題
を解決しうる有力な候補であり、その作用原理の基本
は、式
【化6】 で示されるすすぎ水中でのプロトン化反応により、アミ
ン系化合物がカチオン性となって、繊維表面に吸着する
という点では第四級アンモニウム塩の場合と同様であ
る。この場合、すすぎ水のpHが該アミン系化合物の固
有のpKa値よりも十分に酸性でないと、非プロトン化
アミンの量が多くなり、繊維に十分吸着せず、柔軟付与
効果が発揮されないことが知られている。
【0006】そこで、この点を改良するために、例えば
柔軟仕上剤を作用させる際のすすぎ水のpHが、該アミ
ン系化合物のpKaよりも十分低くなるようなマロン
酸、酒石酸、クエン酸などのpH調整剤を、多量に柔軟
仕上剤組成物に配合する方法が提案されている(特開平
3−137280号公報)。
【0007】しかしながら、柔軟仕上剤は、通常150
0〜4500倍もの大量のすすぎ水に希釈して使用され
るので、このような低濃度において、すすぎ水のpHを
アミン系化合物のpKa値よりも低く制御するために
は、該アミン系化合物の等重量以上の実に大量のpH調
整剤を配合することが必要であり、実用上不向きである
し、また、柔軟仕上剤組成物のpHが強酸性となり、消
費者の安全上、好ましくない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
事情のもとで、多量のpH調整剤を配合しなくても、各
種繊維製品に対して優れた柔軟性付与効果を発揮しうる
上、安価でかつ環境に対してやさしい繊維製品柔軟仕上
剤組成物を提供することを目的としてなされたものであ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、繊維製品
柔軟仕上剤組成物について、鋭意研究を重ねた結果、ジ
長鎖アルキル型アミンとモノ長鎖アルキル型アミンとを
併用することにより、意外にも実用的な中性のすすぎ水
pHにおいても、ジアルキル型第四級アンモニウム塩に
匹敵する柔軟付与効果が得られること、そしてこれらの
アミンを含有する組成物は製造コストが低く、かつ消費
された場合の環境に対する影響も好ましいことを見出
し、この知見に基づいて本発明を完成するに至った。
【0010】すなわち、本発明は、(A)一般式
【化7】 [式中のR及びRはそれぞれエーテル結合又は酸ア
ミド結合により中断されていてもよく、また官能基で置
換されていてもよい炭素数6〜24のアルキル基又はア
ルケニル基であって、それらはたがいに同一であっても
異なっていてもよく、Rは炭素数1〜3のアルキル基
若しくはヒドロキシアルキル基、ベンジル基又は−(C
O)−H(mは1〜3の整数)で示される基で
ある]で表わされるジ長鎖アルキル型アミンと、(B)
一般式
【化8】 [式中のRはエーテル結合、エステル結合又は酸アミ
ド結合により中断されていてもよい炭素数6〜24のア
ルキル基又はアルケニル基、R及びRは、それぞれ
炭素数1〜3のアルキル基若しくはヒドロキシアルキル
基、ベンジル基又は−(CO)−H(nは1〜
10の整数)で示される基であり、それらはたがいに同
一であっても異なっていてもよい]及び一般式
【化9】 [式中のR及びRは、その中の一方がエーテル結
合、エステル結合又は酸アミド結合により中断されてい
てもよい炭素数6〜24のアルキル基又はアルケニル
基、他方が水素原子、炭素数1〜6のアルキル基若しく
はアルケニル基であるか、あるいはRが炭素数6〜2
4のアルキル基又はアルケニル基であってR が炭素数
1〜3のアミノアルキル基又は−(CO)−H
(mは1〜10の整数)で示される基であり、pは2〜
4の整数である]で表わされるモノ長鎖アルキル型アミ
ンの中から選ばれた少なくとも1種とを、重量比9:1
ないし2:8の割合で含有して成るか、あるいは
(A′)一般式
【化10】 [式中のR及びR10は少なくともその中の一方がエ
ステル結合により中断されている炭素数6〜24のアル
キル基又はアルケニル基、残りはエーテル結合、エステ
ル結合又は酸アミド結合により中断されていてもよい炭
素数6〜24のアルキル基又はアルケニル基であって、
それらはたがいに同一であっても異なっていてもよく、
11は炭素数1〜3のアルキル基若しくはヒドロキシ
アルキル基、ベンジル基又は−(CO)−H
(mは1〜3の整数)で示される基である]で表わされ
るジ長鎖アルキル型アミンと、(B′)一般式
【化11】 [式中のR12は官能基により置換されていてもよい炭
素数6〜24のアルキル基又はアルケニル基、R13
びR14はそれぞれ水素原子、炭素数1〜3のアルキル
基若しくはヒドロキシアルキル基又はベンジル基であっ
て、それらはたがいに同一であっても異なっていてもよ
い]で表わされるモノ長鎖アルキル型アミンの中から選
ばれた少なくとも1種とを、重量比9:1ないし2:8
の割合で含有して成る繊維製品柔軟仕上剤組成物を提供
するものである。
【0011】本発明組成物における(A)成分のジ長鎖
アルキル型アミンは、繊維製品に対して柔軟性を付与す
るために用いられるものであって、一般式
【化12】 で表わされる化合物が用いられる。
【0012】前記一般式(I)において、R及びR
はそれぞれエーテル結合又は酸アミド結合により中断さ
れていてもよい炭素数6〜24のアルキル基又はアルケ
ニル基である。また、これらのアルキル基やアルケニル
基は、場合によりヒドロキシアルキル基などの官能基で
置換されていてもよい。R及びRはたがいに同一で
あっても異なっていてもよい。一方Rは炭素数1〜3
のアルキル基若しくはヒドロキシアルキル基、ベンジル
基又は−(CO)−Hで示される基である。こ
こで、mは1〜3の整数である。
【0013】このようなジ長鎖アルキル型アミンとし
て、好適には、例えばARMEENM2HT(アクゾ社
製、商品名)として市販されているジ硬化牛脂メチルア
ミンなどを挙げることができる。
【0014】本発明組成物においては、該(A)成分の
ジ長鎖アルキル型アミンは単独で用いてもよいし、2種
以上を組み合わせ用いてもよい。
【0015】本発明組成物において、(B)成分として
用いられるモノ長鎖アルキル型アミンは、プロトン化し
てミセル溶解するような分子中に1個の長鎖(C
24)アルキル基又はアルケニル基をもつアミン化合物
であって、一般式
【化13】 及び
【化14】 で表わされる化合物の中から選ばれた少なくとも1種が
用いられる。
【0016】前記一般式(II)において、Rはエー
テル結合、エステル結合又は酸アミド結合により中断さ
れていてもよい炭素数6〜24のアルキル基又はアルケ
ニル基、R及びRはそれぞれ炭素数1〜3のアルキ
ル基若しくはヒドロキシアルキル基、ベンジル基又は−
(CO)−H(nは1〜10の整数)であり、
それらはたがいに同一であっても異なっていてもよい。
【0017】一方、前記一般式(III)において、R
及びRは、その中の一方がエーテル結合、エステル
結合又は酸アミド結合により中断されていてもよい炭素
数6〜24のアルキル基又はアルケニル基、他方が水素
原子、炭素数1〜6のアルキル基若しくはアルケニル基
であるか、あるいはRが炭素数6〜24のアルキル基
又はアルケニル基であってRが炭素数1〜3のアミノ
アルキル基又は−(C O)−H(mは1〜10
の整数)で示される基である。pは2〜4の整数であ
る。
【0018】このようなモノ長鎖アルキル型アミンとし
て、好適には、例えばARMEENDMHTD、ARM
EEN DM18D、ETHOMEEN HT/12、
ETHOMEEN HT/14(以上、アクゾ社製、商
品名)などが挙げられる。
【0019】本発明組成物における(A′)成分のジ長
鎖アルキル型アミンは、繊維製品に対して柔軟性を付与
するために用いられるものであって、一般式
【化15】 で表わされる化合物が用いられる。
【0020】前記一般式(IV)において、R及びR
10は少なくともその中の一方がエステル結合により中
断されている炭素数6〜24のアルキル基又はアルケニ
ル基であり、残りはエーテル結合、エステル結合又は酸
アミド結合により中断されていてもよい炭素数6〜24
のアルキル基又はアルケニル基である。それらはたがい
に同一であっても異なっていてもよい。一方R11は炭
素数1〜3のアルキル基若しくはヒドロキシアルキル
基、ベンジル基又は−(CO)−Hで示される
基である。ここでmは1〜3の整数である。
【0021】このようなジ長鎖アルキル型アミンとし
て、好適には、例えばジステアロイルメチルジエタノー
ルアミンなどを挙げることができる。
【0022】本発明組成物において(B′)成分として
用いられるモノ長鎖アルキル型アミンは、プロトン化し
てミセル溶解するような分子中に1個の長鎖(C〜C
24)アルキル基又はアルケニル基をもつアミン化合物
であって、一般式
【化16】 で表わされる化合物の中から選ばれた少なくとも1種が
用いられる。
【0023】前記一般式(V)において、R12は炭素
数6〜24のアルキル基又はアルケニル基であり、場合
によりヒドロキシアルキル基などの官能基で置換されて
いてもよい。R13及びR14は、それぞれ水素原子、
炭素数1〜3のアルキル基若しくはヒドロキシアルキル
基又はベンジル基であり、それらはたがいに同一であっ
ても異なっていてもよい。
【0024】このようなモノ長鎖アルキル型アミンとし
て、好適にはARMEEN DMHTD、ARMEEN
DM18D(以上、アクゾ社製、商品名)などが挙げ
られる。
【0025】本発明組成物においては、前記ジ長鎖アル
キル型アミンと前記モノ長鎖アルキル型アミンとを、重
量比9:1ないし2:8、好ましくは8:2〜3:7の
割合で配合することが必要である。この配合割合が前記
範囲を逸脱すると本発明の目的が十分には達成しえな
い。
【0026】本発明組成物においては、(B)成分や
(B′)成分のモノ長鎖アルキル型アミンは単独で用い
てもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
【0027】本発明の柔軟仕上剤組成物には、柔軟処理
時の希釈液のpHが5〜9の範囲になるように、pH調
整剤、例えば塩酸や硫酸などの無機酸、あるいはクエン
酸、シュウ酸、コハク酸、酒石酒、乳酸、マロン酸など
の有機酸を適量配合することが好ましい。
【0028】本発明組成物は、前記(A)成分と(B)
成分、あるいは前記(A′)成分と(B′)成分とを、
その合計量が70重量%以下、好ましくは3〜20重量
%の範囲で含有することが望ましく、また、その形態に
ついては特に制限はなく、例えば液状、ペースト状、ゲ
ル状など任意の形態をとることができる。
【0029】本発明組成物には、本発明の目的がそこな
われない範囲で、所望に応じ種々の添加成分、例えば他
の柔軟化剤、炭素数1〜4のアルカノールや多価アルコ
ールなどの溶剤、再湿潤剤、電解質や非イオン性界面活
性剤などの粘度調節剤、ゲル化防止剤、香料、香料キャ
リヤー、蛍光剤、着色剤、ヒドロトロープ剤、消泡剤、
再付着防止剤、酵素、光学増白剤、不透明剤、グアーガ
ムやポリエチレングリコールなどの安定剤、乳化剤、防
縮剤、織物クリスピング剤、染め防止剤、汚れ放出剤、
殺菌剤、直鎖状又は分枝状シリコーンオイル、殺かび
剤、酸化防止剤、腐食防止剤、保存剤、漂白剤、漂白剤
前駆物質、ドレープ付与剤、静電防止剤、アイロン助剤
などを配合することができる。
【0030】本発明組成物の調製方法については特に制
限はなく、種々の方法を用いることができる。例えば、
該(A)成分と(B)成分、あるいは該(A′)成分と
(B′)成分とを、場合により適当な溶剤と共に混合し
て均質混合物を調製したのち、この混合物をかきまぜな
がら水を加えて分散液を形成させ、次いでこれに任意成
分を添加することにより、本発明の柔軟仕上剤組成物を
調製することができる。
【0031】本発明組成物を用いて繊維製品の柔軟仕上
げ処理を行うには、該組成物を水で希釈して調製したp
H5〜9の希釈液中に繊維製品を浸せきするのが好まし
い。
【0032】
【発明の効果】本発明の繊維製品柔軟仕上剤組成物は、
ジ長鎖アルキル型アミンとモノ長鎖アルキル型アミンと
を含有するものであって、多量のpH調整剤を配合しな
くても、ジアルキル型第四級アンモニウム塩に匹敵する
柔軟付与効果を発揮することができる上、製造コストが
低く、かつ消費された場合の環境に対する影響も良好で
あるという利点を有する。
【0033】
【実施例】次に、実施例により本発明をさらに詳細に説
明するが、本発明はこれらの例によってなんら限定され
るものではない。なお、柔軟性及び柔軟剤の吸着率は次
のようにして求めた。
【0034】(1)柔軟性 市販の木綿タオルを市販洗剤のハイトップ[ライオン
(株)製、登録商標]にて2回繰り返し洗濯を行い、次
いで5回繰り返し流水すすぎを行って洗剤を除去したの
ち、柔軟仕上剤0.022重量%を含む水溶液(水道
水)にて、25℃、浴比1/20で3分間かきまぜなが
ら仕上げ処理した。
【0035】次に、前記方法で処理したタオルを室内で
風乾後、25℃、65%RHの恒温恒湿室で24時間放
置した。これらのタオルについて、柔軟性の評価を8人
から成る熟練したパネラーにより、以下のような基準で
判定した。 5:比較品1(ジ硬化牛脂ジメチルアンモニウム塩)と
同等 4:比較品1より若干硬く感じる 3:比較品2(ジ硬化牛脂メチルアミン塩酸塩)より柔
らかく感じる 2:比較品2と同等 1:未処理 評点が高いほど柔軟性が良好なことを意味する。
【0036】(2)吸着率 前記(1)と同様にして柔軟処理を行い、その際の柔軟
仕上剤水溶液の柔軟化剤濃度を処理前後で測定し、以下
の式で吸着率を決定した。
【0037】
【数1】
【0038】実施例1 表1に示す組成の柔軟仕上剤を調製し、木綿タオルを処
理した際の柔軟性、吸着率及び処理時の浴のpHを求め
た。その結果を表1に示す。
【0039】
【表1】
【0040】注1)ジメチル・硬化牛脂エステルアミン
【0041】
【化17】
【0042】注2)メチルエタノール・硬化牛脂エステ
ルアミン
【0043】
【化18】
【0044】注3)メチルエタノール・硬化牛脂アミド
アミン
【0045】
【化19】
【0046】(上記Rは硬化牛脂脂肪酸のアルキル基で
ある)
【0047】表1から分かるように、比較品2のARM
EEN M2HTの塩酸塩のみでは、吸着率が低く、柔
軟付与効果も劣るが、発明品1〜9のように、モノ長鎖
アルキル型アミンを併用した場合には、浴のpHが中性
でも吸着率が高く、柔軟付与効果に優れていることが分
かる。また、比較品3のように、ポリオキシエチレン鎖
が長すぎるモノ長鎖アルキル型アミンを併用しても、本
発明のような効果は得られない。
【0048】実施例2 表2に示すジ長鎖アルキル型アミンを用い、表3に示す
組成の柔軟仕上剤を調製し、木綿タオルを処理した際の
柔軟性及び処理時の浴のpHを求めた。その結果を表3
に示す。
【0049】
【表2】
【0050】
【表3】
【0051】表3から分かるように、比較品4のジ長鎖
アルキル型アミンの塩酸塩のみでは柔軟付与効果に劣る
が、発明品10のようにモノ長鎖アルキル型アミンのD
MHTDの塩酸塩を併用した場合には、浴のpHが中性
でも柔軟付与効果が優れていることが分かる。また、発
明品11、12のように、他のジ長鎖アルキル型アミン
でも、モノ長鎖アルキル型アミンのDMHTD塩酸塩を
組み合わせると、良好な柔軟付与効果を示すことが分か
る。
【0052】実施例3 表4に示すジ長鎖アルキル型アミンを用い、表5に示す
組成の柔軟仕上剤を調製し、木綿タオルを処理した際の
柔軟性及び処理時の浴のpHを求めた。その結果を表5
に示す。
【0053】
【表4】
【0054】
【表5】
【0055】表5から分かるように、比較品5のジ長鎖
アルキル型アミンの塩酸塩のみでは柔軟付与効果が劣る
が、発明品13のように、モノ長鎖アルキル型アミンの
DMHTDの塩酸塩を併用した場合には、浴のpHが中
性でも柔軟付与効果が優れていることが分かる。また、
発明品14、15のように、他のジ長鎖アルキル型アミ
ンでも、モノ長鎖アルキル型アミンのDMHTD塩酸塩
と組み合わせると、良好な柔軟付与効果を示すことが分
かる。
【0056】実施例4 表6に示す組成の柔軟仕上剤を調製し、木綿タオルを処
理した際の柔軟性、吸着率及び処理時の浴のpHを求め
た。その結果を表6に示す。
【0057】
【表6】
【0058】表6から分かるように、ジ長鎖アルキル型
アミン単独では吸着率が低く、またモノ長鎖アルキル型
アミン単独では吸着率は高いものの、柔軟付与効果が小
さい。また、ジ長鎖アルキル型アミンとモノ長鎖アルキ
ル型アミンとの重量比が9:1ないし2:8のときに良
好な柔軟付与効果を示すことが分かる。
【手続補正書】
【提出日】平成5年6月14日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正内容】
【化1】 [式中のR及びRはそれぞれエーテル結合又は酸ア
ミド結合により中断されていてもよく、また官能基で置
換されていてもよい炭素数6〜24のアルキル基又はア
ルケニル基であって、それらはたがいに同一であっても
異なっていてもよく、Rは炭素数1〜3のアルキル基
若しくはヒドロキシアルキル基、ベンジル基又は−(C
O)−H(mは1〜3の整数)で示される基で
ある]で表わされるジ長鎖アルキル型アミンと、(B)
一般式
【化2】 [式中のRはエーテル結合、エステル結合又は酸アミ
ド結合により中断されていてもよい炭素数6〜24のア
ルキル基又はアルケニル基、R及びRは、それぞれ
炭素数1〜3のアルキル基若しくはヒドロキシアルキル
基、ベンジル基又は−(CO)−H(nは1〜
10の整数)で示される基であり、それらはたがいに同
一であっても異なっていてもよい]及び一般式
【化3】 [式中のR及びRは、その中の一方がエーテル結
合、エステル結合又は酸アミド結合により中断されてい
てもよい炭素数6〜24のアルキル基又はアルケニル
基、他方が水素原子、炭素数1〜6のアルキル基若しく
はアルケニル基であるか、あるいはRが炭素数6〜2
4のアルキル基又はアルケニル基であって、Rが炭素
数1〜3のアミノアルキル基又は−(CO)
H(mは1〜10の整数)で示される基であり、pは2
〜4の整数である]で表わされるモノ長鎖アルキル型ア
ミンの中から選ばれた少なくとも1種とを、重量比9:
1ないし2:8の割合で含有して成る繊維製品柔軟仕上
剤組成物。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0005
【補正方法】変更
【補正内容】
【0005】ジ長鎖アミン系化合物は、このような問題
を解決しうる有力な候補であり、その作用原理の基本
は、式
【化6】 で示されるすすぎ水中でのプロトン化反応により、アミ
ン系化合物がカチオン性となって、繊維表面に吸着する
という点では第四級アンモニウム塩の場合と同様であ
る。この場合、すすぎ水のpHが該アミン系化合物の固
有のpKa値よりも十分に酸性でないと、非プロトン化
アミンの量が多くなり、繊維に十分吸着せず、柔軟付与
効果が発揮されないことが知られている。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】変更
【補正内容】
【0017】一方、前記一般式(III)において、R
及びRは、その中の一方がエーテル結合、エステル
結合又は酸アミド結合により中断されていてもよい炭素
数6〜24のアルキル基又はアルケニル基、他方が水素
原子、炭素数1〜6のアルキル基若しくはアルケニル基
であるか、あるいはRが炭素数6〜24のアルキル基
又はアルケニル基であってRが炭素数1〜3のアミノ
アルキル基又は−(C O)−H(mは1〜10
の整数)で示される基である。pは2〜4の整数であ
る。
【手続補正書】
【提出日】平成6年1月11日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正内容】
【0010】すなわち、本発明は、(A)一般式
【化7】 [式中のR及びRはそれぞれエーテル結合又は酸ア
ミド結合により中断されていてもよく、また官能基で置
換されていてもよい炭素数6〜24のアルキル基又はア
ルケニル基であって、それらはたがいに同一であっても
異なっていてもよく、Rは炭素数1〜3のアルキル基
若しくはヒドロキシアルキル基、ベンジル基又は−(C
O)−H(mは1〜3の整数)で示される基で
ある]で表わされるジ長鎖アルキル型アミンと、(B)
一般式
【化8】 [式中のRはエーテル結合、エステル結合又は酸アミ
ド結合により中断されていてもよい炭素数6〜24のア
ルキル基又はアルケニル基、R及びRは、それぞれ
炭素数1〜3のアルキル基若しくはヒドロキシアルキル
基、ベンジル基又は−(CO)−H(nは1〜
10の整数)で示される基であり、それらはたがいに同
一であっても異なっていてもよい]及び一般式
【化9】 [式中のR及びRは、その中の一方がエーテル結
合、エステル結合又は酸アミド結合により中断されてい
てもよい炭素数6〜24のアルキル基又はアルケニル
基、他方が水素原子、炭素数1〜6のアルキル基若しく
はアルケニル基であるか、あるいはR7が炭素数6〜2
4のアルキル基又はアルケニル基であってR8が炭素数
1〜3のアミノアルキル基又は−(CO)−H
(mは1〜10の整数)で示される基であり、pは2〜
4の整数である]で表わされるモノ長鎖アルキル型アミ
ンの中から選ばれた少なくとも1種とを、重量比9:1
ないし2:8の割合で含有して成るか、あるいは
(A′)一般式
【化10】 [式中のR及びR10は少なくともその中の一方がエ
ステル結合により中断されている炭素数6〜24のアル
キル基又はアルケニル基、残りはエーテル結合、エステ
ル結合又は酸アミド結合により中断されていてもよい炭
素数6〜24のアルキル基又はアルケニル基であって、
それらはたがいに同一であっても異なっていてもよく、
11は炭素数1〜3のアルキル基若しくはヒドロキシ
アルキル基、ベンジル基又は−(CO)−H
(mは1〜3の整数)で示される基である]で表わされ
るジ長鎖アルキル型アミンと、(B′)一般式
【化11】 [式中のR12は官能基により置換されていてもよい炭
素数6〜24のアルキル基又はアルケニル基、R13
びR14はそれぞれ水素原子、炭素数1〜3のアルキル
基若しくはヒドロキシアルキル基又はベンジル基であっ
て、それらはたがいに同一であっても異なっていてもよ
い]で表わされるモノ長鎖アルキル型アミンの中から選
ばれた少なくとも1種とを、重量比9:1ないし2:8
の割合で含有して成る繊維製品柔軟仕上剤組成物を提供
するものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宮坂 広夫 東京都墨田区本所一丁目3番7号 ライオ ン株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)一般式 【化1】 [式中のR及びRはそれぞれエーテル結合又は酸ア
    ミド結合により中断されていてもよく、また官能基で置
    換されていてもよい炭素数6〜24のアルキル基又はア
    ルケニル基であって、それらはたがいに同一であっても
    異なっていてもよく、Rは炭素数1〜3のアルキル基
    若しくはヒドロキシアルキル基、ベンジル基又は−(C
    O)−H(mは1〜3の整数)で示される基で
    ある]で表わされるジ長鎖アルキル型アミンと、(B)
    一般式 【化2】 [式中のRはエーテル結合、エステル結合又は酸アミ
    ド結合により中断されていてもよい炭素数6〜24のア
    ルキル基又はアルケニル基、R及びRは、それぞれ
    炭素数1〜3のアルキル基若しくはヒドロキシアルキル
    基、ベンジル基又は−(CO)−H(nは1〜
    10の整数)で示される基であり、それらはたがいに同
    一であっても異なっていてもよい]及び一般式 【化3】 [式中のR及びRは、その中の一方がエーテル結
    合、エステル結合又は酸アミド結合により中断されてい
    てもよい炭素数6〜24のアルキル基又はアルケニル
    基、他方が水素原子、炭素数1〜6のアルキル基若しく
    はアルケニル基であるか、あるいはRが炭素数6〜2
    4のアルキル基又はアルケニル基であって、Rが炭素
    数1〜3のアミノアルキル基又は−(CO)
    H(mは1〜10の整数)で示される基であり、pは2
    〜4の整数である]で表わされるモノ長鎖アルキル型ア
    ミンの中から選ばれた少なくとも1種とを、重量比9:
    1ないし2:8の割合で含有して成る繊維製品柔軟仕上
    剤組成物。
  2. 【請求項2】 (A′)一般式 【化4】 [式中のR及びR10は少なくともその中の一方がエ
    ステル結合により中断されている炭素数6〜24のアル
    キル基又はアルケニル基、残りはエーテル結合、エステ
    ル結合又は酸アミド結合により中断されていてもよい炭
    素数6〜24のアルキル基又はアルケニル基であって、
    それらはたがいに同一であっても異なっていてもよく、
    11は炭素数1〜3のアルキル基若しくはヒドロキシ
    アルキル基、ベンジル基又は−(CO)−H
    (mは1〜3の整数)で示される基である]で表わされ
    るジ長鎖アルキル型アミンと、(B′)一般式 【化5】 [式中のR12は官能基により置換されていてもよい炭
    素数6〜24のアルキル基又はアルケニル基、R13
    びR14はそれぞれ水素原子、炭素数1〜3のアルキル
    基若しくはヒドロキシアルキル基又はベンジル基であっ
    て、それらはたがいに同一であっても異なっていてもよ
    い]で表わされるモノ長鎖アルキル型アミンの中から選
    ばれた少なくとも1種とを、重量比9:1ないし2:8
    の割合で含有して成る繊維製品柔軟仕上剤組成物。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2記載の組成物を水
    で希釈して調製したpH5〜9の希釈液中に繊維製品を
    浸せきし、柔軟仕上げすることを特徴とする繊維製品処
    理方法。
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