JPH0736223A - 電荷制御剤組成物および該組成物を含有するトナー - Google Patents

電荷制御剤組成物および該組成物を含有するトナー

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JPH0736223A
JPH0736223A JP5197641A JP19764193A JPH0736223A JP H0736223 A JPH0736223 A JP H0736223A JP 5197641 A JP5197641 A JP 5197641A JP 19764193 A JP19764193 A JP 19764193A JP H0736223 A JPH0736223 A JP H0736223A
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JP
Japan
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carbon
control agent
toner
agent composition
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Application number
JP5197641A
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English (en)
Inventor
Shinichi Sato
伸一 佐藤
Nobuo Suzuki
信夫 鈴木
Hiroyoshi Yamaga
博義 山鹿
Shigeo Hosaka
茂夫 保坂
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Hodogaya Chemical Co Ltd
Original Assignee
Hodogaya Chemical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 電荷制御剤の製造工程において及び湿式方法
にてカーボンを含有させる事により分散性を向上させた
電荷制御剤組成物及び該電荷制御剤組成物を含有するト
ナーを提供する。 【構成】 電荷制御剤とカーボンをミックスさせてなる
電荷制御剤組成物及び該電荷制御剤組成物を使用したト
ナー。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子写真用現像剤であ
るトナーに有用な組成物を含有する電子写真用トナーに
関するものである。
【0002】
【従来の技術】電子写真は、光導電性物質などにより構
成された光導電体上に静電潜像を形成し、これを粉末現
像剤で現像し顕像化し、さらに熱あるいは溶剤で定着す
る方法が一般的である。このような電子写真の現像剤と
してトナーと呼ばれる樹脂と着色剤とからなる微粒子粉
末とキャリヤーと呼ばれる微小な鉄粉あるいはフェライ
ト粉との混合物が使用される。光導電体層は正または負
に荷電することができるので、オリジナルの下で露光に
より正または負の静電潜像が得られる。そこで負の静電
潜像に正に帯電した現像粉で現像するとオリジナルと一
致したポジ−ポジ像が生ずる。一般に現像粉は合成樹脂
に染料、顔料などの着色剤を混合した微粒子粉末であ
る。現像粉の帯電特性はその主成分である樹脂により支
配されているが、通常は電荷制御剤の注加により所望の
摩擦帯電特性を得ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】一般的に電子写真用ト
ナーは熱可塑性樹脂中に着色剤としてのカーボン、着色
顔料、あるいは帯電量をコントロールする電荷制御剤を
分散させた粒子が使用されている。電荷制御剤として例
えばニグロシン、アニリンブラック、第4級アンモニウ
ム、金属錯塩染料などが多く用いられている。これらを
樹脂中に分散させるためには加熱融解した樹脂にカーボ
ンあるいは電荷制御剤を加え混練する方法が多くとられ
ている。しかしながら、一般的にカーボンや電荷制御剤
のような微粒子は一次粒子が凝集して大きな二次粒子を
形成しやすく、また樹脂との相溶性の関係もあり、樹脂
とはなかなか均一に混じりあわずトナーの諸性能にいろ
いろな問題を残している。特に電荷制御剤の樹脂への均
一分散は非常に重要であり、この分散性がトナーの諸特
性に大きく影響を与えているといわれている。これらの
問題を解決するために、今のところ強いシェアーのかか
る二軸加熱混練機の使用や、加熱混練を長時間運転する
方法等で対処することを余儀なくされている。しかしな
がら、この方法では多大の電熱費がかかることや生産性
が低いこと、また設備費が高価になるなどの点が問題に
なっている。
【0004】更にこれらの方法により製造したトナーで
も電荷制御剤、カーボンの樹脂への均一分散性はまだ十
分なものではなく、従い帯電性能の不安定性やトナーの
飛散の問題が依然として残り、大きな解決課題となって
いた。
【0005】また、トナーの耐久性向上、帯電安定を目
的として、カーボンと電荷制御剤を機械的に乾式混合し
て、その組成物をトナーに使用する方法が特開平4−2
81467号公報に開示されている。しかし、開示され
ている方法では、カーボンと電荷制御剤が均一に混じり
あわず、トナーの諸性能の改善には、効果が低いし、長
時間使用すると帯電量の低下を生じ、トナーの飛散や画
像欠陥が発生する等の問題がある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、これらの
課題を解決するために種々検討した結果、電荷制御剤の
製造工程中にカーボンを加える方法か、または、電荷制
御剤とカーボンを湿式法で混合して得られる電荷制御剤
組成物が極めて樹脂への分散性が良好である特徴を有し
ていることを見いだした。かつこのようにして調製した
電荷制御剤組成物を用いたトナーが先に述べた課題、す
なわち帯電性能の不安定性やトナーの飛散等の諸問題を
解決するものであることを見極め、本発明を完成させ
た。
【0007】すなわち本発明は、電荷制御剤の製造工程
中でカーボンを加える方法か、又は、電荷制御剤とカー
ボンを湿式で混合する方法で得られる電荷制御剤組成
物、及び当該組成物を含有することを特徴とするトナー
を提供することにある。
【0008】電荷制御剤としては、公知のものが用いら
れる。例えば、金属錯塩染料としては、C.I.ソルベ
ントブラック22、C.I.ソルベントバイオレット2
1、特公昭43−17995号公報、特公昭43−27
596号公報、特公昭44−6397号公報、特開昭5
7−141452号公報、特開昭58−208750号
公報、特開昭58−185653号公報、特開昭59−
78361号公報、特開昭59−93457号公報、特
開昭59−228259号公報、特開昭60−1005
46号公報、特開昭60−101546号公報、特開昭
61−91667号公報、特開昭61−155463号
公報、特開昭61−155464号公報、特開平3−1
07864号公報、特公平3−57473号公報および
特開平3−149568号公報等に記載の金属錯塩染
料、
【0009】フタロシアニン系化合物としては、C.
I.ソルベントブルー25、C.I.ソルベントブルー
55、特公昭54−3372号公報、特開平4−186
365号公報、特開平4−186369号公報および特
開昭52−45931号公報等に記載のフタロシアニン
系化合物、
【0010】アントラキノン系塩基性染料としては、
C.I.ソルベントブルー11、C.I.ソルベントブ
ルー14、特公昭55−42383号公報、特開昭57
−10149号公報、特公昭57−42860号公報、
特公昭58−136048号公報等に記載のアントラキ
ノン系塩基性染料、キノイミン系塩基性染料としては、
C.I.ソルベントブラック5、C.I.ソルベントブ
ラック7、C.I.ベーシックレッド2、C.I.ベー
シックブルー3、C.I.ベーシックブルー9、特公昭
42−1627号公報、特開昭59−68374号公報
および特開平2−102269号公報等に記載のキノイ
ミン(アジン、オキサジン、チアジン)系塩基性染料、
【0011】ピグメントレッド81、C.I.ベーシッ
クバイオレット10、特公昭59−9906号公報等に
記載のキサンテン系塩基性染料、C.I.ベーシックブ
ラウン1に代表されるアゾ系塩基性染料、C.I.ベー
シックイエロー2、C.I.ベーシックバイオレット1
4、C.I.ベーシックバイオレット1等のジおよびト
リアリルメタン系塩基性染料等の塩基性染料と塩基性染
料から誘導される顔料、C.I.ディスパースオレンジ
1、C.I.ディスパースオレンジ11、C.I.ディ
スパースブルー22に代表される分散染料、直接性染
料、酸性染料、
【0012】第4級アンモニウム塩化合物としては、特
開昭57−119364号公報、特開昭58−9154
号公報、特開昭58−98742号公報、特開昭60−
169857号公報、特開昭62−71968号公報、
特開昭62−87974号公報、特開昭62−5394
4号公報、特開昭64−54号公報、特開昭59−18
9351号公報、特開昭59−189354号公報、特
開昭61−258270号公報、特開昭62−2104
72号公報、特開昭64−40168号公報、特開平4
−31584号公報、特開平4−96072号公報、特
開平4−121754号公報、特開平4−147268
号公報、特開平4−202305号公報および特開平4
−214570号公報等に記載の第4級アンモニウム塩
とアミノ基または第4級アンモニウム残基を有するポリ
マー、
【0013】高級脂肪酸の金属塩、アセチルアセトンの
金属錯体、特開昭61−260258号公報および特開
平4−107569号公報等に記載の有機リン化合物、
特開平4−107568号公報および特開昭61−25
9267号公報等に記載の有機スズ化合物、特開昭61
−217055号公報、特開昭61−259265号公
報、特開平1−262555号公報およびUSP5,0
98,811等に記載のイミダゾール化合物、グアナジ
ン誘導体、
【0014】特開平3−243959号公報、特開平4
−244046号公報等に記載の有機カルボン酸、特公
昭55−42752号公報、特公昭58−41508号
公報、特公昭59−7384号公報、特開昭61−69
073号公報、特開昭61−141453号公報、特開
昭61−246758号公報、特開昭62−94856
号公報および特開平3−112990号公報等に記載の
サリチル酸、ナフトエ酸、ダイカルボン酸、アントラニ
ル酸等の有機カルボン酸の金属錯体、USP4,76
7,688、特開平1−306861号公報等に記載の
有機ホウ素化合物、特開昭61−3149号公報、特開
昭63−38958号公報、特開昭63−266462
号公報等に記載のフェノール誘導体、特開昭61−11
0157号公報に記載のチオ尿素誘導体、特開昭50−
133338号公報に記載のニトロフミン酸およびその
塩、等が挙げられる。
【0015】特に、分散性の面から塩基性染料、塩基性
染料から誘導される顔料、フタロシアニン染料、フタロ
シアニン染料から誘導される顔料、分散染料、第4級ア
ンモニウム塩、有機リン化合物、有機スズ化合物、イミ
ダゾール化合物、有機カルボン酸、有機カルボン酸の金
属錯塩、有機ホウ素化合物及びフェノール誘導体が好ま
しい。
【0016】本発明で使用できるカーボンはpH、粒
径、色相等に係わりなく使用することができる。また、
従来トナー用として、用いられていたカーボンに限定さ
れることなく、トナーとしての黒色度を満足し、また、
本発明の要件である電荷制御剤と均一に分散するもので
あればよい。又、カーボンは平均粒径が0.01〜5μ
mのものが好ましい。
【0017】本発明で得られる電荷制御剤組成物中のカ
ーボンの含有率は該電荷制御剤組成物が電荷制御剤とし
ての特性を低下させない程度である。電荷制御剤とカー
ボンの比は200:1〜1:200の範囲である。好ま
しくは、20:1〜1:20の範囲である。
【0018】一般に、電荷制御剤は反応工程を経て、さ
らに何工程かの精製を行いロ別、乾燥、粉砕して得られ
る。この結果得られる電荷制御剤はロ過時の圧縮や乾燥
工程時に一次粒子が二次粒子に成長しやすい。このよう
に粒子径が大きくなってしまった電荷制御剤は、粉砕工
程を加えてもなかなか微細化は困難となる。トナー製造
時は、この電荷制御剤をカーボン等と共に樹脂中に練り
込むのであるが、強いシェアーをかけできるだけ長時
間、加熱混練しても容易には樹脂中へ均一分散ができな
い。特に樹脂との相溶性が悪い場合より一層困難とな
る。
【0019】一方、本発明は、電荷制御剤を製造する際
に、その製造工程中でカーボンを加えることを特徴とし
ている。好ましくは反応後又は精製終了後カーボンを加
えて、ロ過し、乾燥する。このようにして得られた電荷
制御剤組成物は、電荷制御剤の一次粒子と、微粒子のカ
ーボンが極めて良く分散混合されている。
【0020】また、乾燥した電荷制御剤とカーボンを適
当な溶媒、例えば水、水と有機溶媒の混合物、有機溶媒
単独中で湿式混合する事により同様な一次粒子状態での
混合が可能となる。有機溶媒としてはメタノール、エタ
ノール、プロパノール、ブタノール等のアルコール類、
アセトン、MIBK等のケトン類、ジメチルホルムアル
デヒド、ジメチルスルホアミドなどが挙げられる。
【0021】以上の方法により得られた電荷制御剤組成
物は乾燥後、そのままトナーの製造に使用可能であり、
必要に応じて、さらに粉砕し、分級した後使用しても良
い。
【0022】しかしながら、一度乾燥品として取り出し
た電荷制御剤とカーボンをそれぞれ粉体乾燥品どうしで
混合しても、荷電制御剤は二次粒子を保ったままであ
り、またカーボンも凝集状態のいわゆるダマ状態のまま
あり、均一に分散混合することは非常に困難である。こ
れらを樹脂中に加熱混練により分散させても、問題点で
述べたように容易に均一分散はできない。
【0023】これに比べて、本発明により製造した電荷
制御剤とカーボンの組成物を用いて樹脂と加熱混練した
場合、電荷制御剤およびカーボンは極めて容易に樹脂と
均一分散することが分かった。また優れて均一分散する
ために、従来問題のあったトナーの帯電不安定性や、ト
ナーの飛散も解決することができた。
【0024】以上に説明した本発明の電荷制御剤組成物
は、樹脂への分散性が良好で、該電荷制御剤組成物を用
いたトナーは帯電の立ち上がりが良好で低温低湿および
高温高湿での環境下で、長時間使用しても従来問題のあ
ったトナーの帯電不安定性やトナーの飛散も解決出来、
その結果、鮮明な現像画像が得られる。
【0025】2成分系トナーの一般的製造方法では、ミ
キサーに先づ、バインダー樹脂を入れ、着色剤、電荷制
御剤、ワックスを添加して、予備混合した後、エックス
トルーダー等で一般に150℃以下で混練りを行う。さ
らに微粉砕した後、分級し、5〜25μmのトナーが得
られる。一方、一成分系トナーでは、着色剤の代りに磁
性粉を使用し、上記方法でトナーが得られる。又、2成
分系トナーに磁性粉を添加する方法が開示されている。
【0026】本発明では、上記電荷制御剤として、本発
明の電荷制御剤組成物を使用する事を特徴とするもので
ある。電荷制御剤組成物の量は、トナー重量当り0.1
〜15重量%、好ましくは、0.5〜10重量%が適当
であり、該組成物は、平均粒径0.5〜25μmの粒子
が好ましい。又、本発明で用いられる電荷制御剤の平均
粒径は、0.5〜25μmの粒子が好ましい。
【0027】本発明のトナーは電荷制御剤組成物のほか
に、さらにバインダー樹脂と着色物を含有する。トナー
用バインダー樹脂として好適なものとしては、ポリスチ
レン、ポリビニルトルエンなどのスチレン及びその置換
体の単重合体、スチレン−置換スチレン共重合体、スチ
レン−アクリル酸エステル系の共重合体、スチレン−メ
タアクリル酸エステル系の共重合体、スチレン−アクリ
ロニトリル共重合体、ポリ塩化ビニル系、ポリエチレ
ン、ポリエステル、シリコーン樹脂、ポリエステル、ポ
リウレタン、ポリアミド、エポキシ樹脂、変成ロジン、
フェノール樹脂などの単独あるいは混合して用いること
ができる。
【0028】また、定着性、接着性を向上させるために
例えば低分子量ポリエチレン、低分子量ポリブテン、低
分子量ポリプロピレン、あるいはマレイン酸エチルエス
テル、マレイン酸ブチルエステル、ステアリン酸エチル
エステル、ステアリン酸ブチルエステル、パルミチン酸
セチルエステル等の脂肪酸エステル、あるいはステアリ
ン酸アミド、オレイン酸アミド、パルミチン酸アミド、
ラウリル酸アミド、エチレンビスステアリロアミド等の
アミド系のワックス、カルバナワックス等を用いること
ができる。
【0029】着色物質としては、例えば、C.I.ピグ
メントイエロー12、C.I.ソルベントイエロー1
8、C.I.ディスパーズイエロー33、C.I.ピグ
メントレッド−122、C.I.ソルベントレッド−1
9、C.I.ピグメントブルー15、C.I.ピグメン
トブラック−1、C.I.ソルベントブラック−3、
C.I.ソルベントブラック−22およびカーボンブラ
ックなどをあげることができる。しかし、従来よりトナ
ー用着色剤として使用されてきたその他のものも適用可
能である。トナー中の着色剤の量は3〜10%が好まし
い。
【0030】本発明のトナー粉は、本発明では、電荷制
御剤組成物を合成樹脂に対し重量比で0.1〜50%の
範囲で溶融調合し、固化した後、ハンマーミルその他の
粉砕機で粗粉砕、さらにジェットミル粉砕機で微粉砕し
た後、気流分級機にて分級して調製するか、または、合
成樹脂モノマーに重合開始剤を加え、これに、この電荷
制御剤組成物をモノマーに対して重量比で0.1〜50
%の範囲で加え、混合物を水中に懸濁しながら重合する
ことにより製造することができる。この際、着色剤とし
て染料あるいはカーボンなどを加えても差支えない。
【0031】このようにして製造されたトナーは、キャ
リヤーとの摩擦により静電像の現像に適した帯電量を与
え、長時間現像の繰り返しにおいても、温度、湿度の変
化の影響をうけず、帯電量は一定に保持されており、帯
電分布も均一で、しかも、一定に保持されている。
【0032】キャリヤーとしては鉄粉、磁性コアをスチ
レン−メチルメタクリレート共重合体、シリコーン樹
脂、スチレン−メチルメタクリレート共重合体とシリコ
ーン樹脂の混合樹脂、四フッ化スチレン重合体などで被
覆したキャリヤーなどが使用できる。また、本発明に係
る電荷制御剤組成物は磁性粉を含有するいわゆる一成分
系のトナーに使用しても優れた帯電特性を与える。また
カプセルトナーおよび重合トナーに用いることもでき
る。
【0033】磁性粉として使用される磁性材料として
は、鉄、ニッケル、コバルト、などの金属微粉末、鉄、
コバルト、銅、アルミニウム、ニッケル、亜鉛のような
金属の合金、酸化アルミニウム、酸化鉄、酸化チタンの
ような金属酸化物、鉄、マンガン、ニッケル、コバル
ト、亜鉛などのフェライト、チッ化バナジウム、チッ化
クロムのようなチッ化物、炭化タングステン、炭化ケイ
素のような炭化物およびこれらの混合物などが使用でき
る。
【0034】磁性粉としては、マグネタイト、ヘマタイ
ト、フェライトなどの酸化鉄が好ましい。
【0035】
【実施例】以下、組成物の製造例およびトナーとしての
使用例を実施例として挙げて本発明を具体的に説明する
が、本発明はこれ等の実施例によって限定されるもので
はない。なお実施例中に記載の各成分の量、部は特に断
りのない限り重量部を示す。
【0036】実施例1
【0037】
【化1】
【0038】N,N−ジメチル−N,N−ジテトラデシ
ルアンモニウムクロライド13.0部をメタノール10
0部に溶解した。その中にカーボン(R−300キャボ
ット社製)5部を加えた後、モリブデン酸アンモニウム
四水塩10部と水60部からなる水溶液を注加した。5
0℃で攪拌した後、析出した白色沈殿をろ別し、十分に
水洗した。乾燥して、化合物1とカーボンの組成比が8
0:20の組成物1を得た。
【0039】つぎに、スチレン−n−ブチルメタクリレ
ート共重合体樹脂〔ハイマーSBM−73F 三洋化成
(株)製〕88部、低分子量ポリプロピレン〔ビスコー
ル550−P 三洋化成(株)製〕5部、カーボンブラ
ック〔#44 三菱化成製(株)〕5部、組成物1を2
部、の材料をケミカルミキサーに入れ10分間予備混合
後、120℃で熱ロールミルを用い、溶融混練し、さら
に粉砕分級して、粒径5〜25μmのトナーを得た。
【0040】このトナー3部に対し、鉄粉キャリヤー
〔TEFV 200/300、日本鉄粉社製〕97部を
混合して、現像剤を調整した。
【0041】また、このトナーを現像装置に入れ、連続
複写を行い画像テストを行ったところ、スタート時、良
好な画像が得られ、その画像品質は5万枚後も変わら
ず、トナー飛散やオフセットの発生もなかった。さら
に、35℃、85%RHの高温高湿および10℃、30
%RHの低温低湿環境下でも、常温常湿環境下での複写
と同等の画像品質が得られた。また、トナー飛散やオフ
セットも発生しなかった。
【0042】実施例2 第4級アンモニウム塩(化合物1)13.0部をメタノ
ール100部に溶解した。その中に、モリブデン酸アン
モニウム四水塩10.0部と水60部からなる水溶液を
注加した。50℃で攪拌した後、第4級アンモニウム塩
(化合物1)をろ別した。
【0043】ウェットケーキを水100部中に室温にて
攪拌分散した後、実施例1と同じカーボン5部を添加し
攪拌した後、ろ別し、十分に水洗し、乾燥して4級アン
モニウム塩(化合物1)とカーボンの組成比が80:2
0の組成物2を得た。
【0044】つぎに、組成物1を組成物2に代えた以外
は、実施例1と同様にトナーを作成した。このトナーを
現像装置に入れ、連続複写を行い、画像テストを行った
ところ、スタート時、良好な画像が得られ、その画像品
質は5万枚後も変わらず、トナー飛散やオフセットの発
生もなかった。さらに、高温・高湿および低温・低湿の
環境の影響を受けず、良好な画像品質が得られた。
【0045】実施例3 第4級アンモニウム塩(化合物1)20部を水100部
中に室温にて攪拌分散した後、実施例1と同じカーボン
5部を添加し、攪拌した後、ろ別し、十分に水洗し、乾
燥して4級アンモニウム塩(化合物1)とカーボンの組
成比が80:20の組成物3を得た。
【0046】つぎに、組成物1を組成物3に代えた以外
は、実施例1と同様にトナーを作成した。このトナーを
現像装置に入れ、連続複写を行い、画像テストを行った
ところ、スタート時、良好な画像が得られ、その画像品
質は5万枚後も変わらず、トナー飛散やオフセットの発
生もなかった。さらに、高温・高湿および低温・低湿の
環境の影響を受けず、良好な画像品質が得られた。
【0047】比較例1 第4級アンモニウム塩(化合物1)80部とカーボンブ
ラック(R−300キャボット社製)20gをヘンシル
ミキサーを使用して混合し、組成物4を得た。つぎに、
組成物1を組成物4に代えた以外は、実施例1と同様に
トナーを作成した。さらに実施例1と同様に画像テスト
を行った。その結果初期画像はカブリのない鮮明な画像
が得られたが、1,000枚ごろからカブリのある不鮮
明な画像となった。
【0048】比較例2 組成物1のかわりに第4級アンモニウム塩(化合物1)
を用い、さらにトナー作製時の原料を以下の組成として
実施例1と同様にトナーを得た。
【0049】 スチレン−n−ブチルメタクリレート共重合体樹脂 88部 〔ハイマーSBM−73F 三洋化成(株)製〕 低分子量ポリプロピレン 5部 〔ビスコール 550−P 三洋化成(株)製〕 カーボンブラック〔#44 三菱化成(株)製〕 5部 第4級アンモニウム塩(化合物1) 1.6部 カーボンブラック(R−300 キャボット社製) 0.4部
【0050】さらに実施例1と同様、画像テストを行っ
た。その結果初期画像はカブリのない鮮明な画像となっ
たが、1,000枚ごろからカブリのある不鮮明な画像
となった。
【0051】実施例4〜実施例27および比較例3〜比
較例26 実施例3に記載されている方法と同様に、電荷制御剤に
カーボンを添加して表1〜表6に示した組成物5〜組成
物40を製造し、実施例4〜実施例27に使用した。ま
た、電荷制御剤とカーボンを用いて比較例2と同様に製
造した組成物を使用したものを比較例3〜比較例26と
して示した。結果を表7〜10に示す。
【0052】各表中、使用樹脂、帯電量の測定方法、各
評価項目の判定基準は次のとおりである。
【0053】トナー製造に用いられた樹脂 A:スチレン−アクリル酸共重合体〔ハイマーSBM−
73 三洋化成(株)製〕 B:スチレン−アクリル酸共重合体〔ハイマーTB−1
000 三洋化成(株)製〕 C:ポリエステル〔HP−313 日本合成化学(株)
製〕 D:ポリエステル〔HP−320 日本合成化学(株)
製〕 E:ポリエステル〔平均分子量1500〕
【0054】判 定 : ○ 実用上問題なし × 実用上問題あり
【0055】
【表1】
【0056】
【表2】
【0057】
【表3】
【0058】
【表4】
【0059】
【表5】
【0060】
【表6】
【0061】
【表7】
【0062】
【表8】
【0063】
【表9】
【0064】
【表10】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 保坂 茂夫 東京都北区神谷町三丁目7番6号 保土谷 化学工業株式会社東京工場内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 塩基性染料、塩基性染料から誘導される
    顔料、フタロシアニン、フタロシアニンから誘導された
    染料、分散染料、第4級アンモニウム塩、有機リン化合
    物、有機スズ化合物、イミダゾール化合物、有機カルボ
    ン酸、有機カルボン酸の金属錯塩、有機ホウ素化合物お
    よびフェノール誘導体の中から選ばれた1種または2種
    以上の電荷制御剤とカーボンとの混合物からなることを
    特徴とする電荷制御剤組成物。
  2. 【請求項2】 電荷制御剤とカーボンとの混合方法が、
    電荷制御剤の製造工程中にカーボンを添加する方法であ
    るか、または湿式で電荷制御剤とカーボンを混合する方
    法である請求項1に記載の電荷制御剤組成物。
  3. 【請求項3】 電荷制御剤とカーボンの比が、20:1
    〜1:20である請求項1に記載の電荷制御剤組成物。
  4. 【請求項4】 使用するカーボンの平均粒径が0.01
    〜5μmである請求項1に記載の電荷制御剤組成物。
  5. 【請求項5】 塩基性染料、塩基性染料から誘導される
    顔料、フタロシアニン、フタロシアニンから誘導された
    染料、分散染料、第4級アンモニウム塩、有機リン化合
    物、有機スズ化合物、イミダゾール化合物、有機カルボ
    ン酸、有機カルボン酸の金属錯塩、有機ホウ素化合物お
    よびフェノール誘導体の中から選ばれた1種または2種
    以上の電荷制御剤とカーボンとの混合物からなる請求項
    1に記載の電荷制御剤組成物を含有することを特徴とす
    るトナー。
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JP5102762B2 (ja) * 2006-04-19 2012-12-19 保土谷化学工業株式会社 電荷制御剤組成物及びそれを用いたトナー
US8580470B2 (en) 2006-04-19 2013-11-12 Hodogaya Chemical Co., Ltd. Charge control agent composition and toner utilizing the same

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