JPH07361Y2 - 車両用方向指示装置 - Google Patents

車両用方向指示装置

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JPH07361Y2
JPH07361Y2 JP1987081462U JP8146287U JPH07361Y2 JP H07361 Y2 JPH07361 Y2 JP H07361Y2 JP 1987081462 U JP1987081462 U JP 1987081462U JP 8146287 U JP8146287 U JP 8146287U JP H07361 Y2 JPH07361 Y2 JP H07361Y2
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JP
Japan
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cancel cam
steering wheel
fitted
direction indicator
ratchet
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JPS63189834U (ja
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義晴 清水
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、自動車に使用される車両用方向指示装置に係
り、特にステアリングホイールを回転させることによ
り、操作した方向指示スイッチを自動的に中立位置へ復
帰させるキャンセル装置において、回転フレームに保持
したラチェットの打音を小さくするため、キャンセルカ
ムに配設した緩衝材の改良に関する。
従来の技術 従来、この種のキャンセル装置は、実開昭55-108629号
公報に記載されているように、ステアリングホイールと
キャンセルカムとの係合部ピンと穴の空隙部に緩衝材を
配設したり、キャンセルカムとステアリングホイール間
に緩衝板を用いて、回転フレームに保持したラチェット
の回転フレームへの打音を小さくするように構成されて
いる。
そして、第7図は従来のステアリングホイールを取付け
た状態での車両用方向指示装置の基本構成を示す要部断
面正面図、第8図は同要部の上面図、第9図A〜C及
び、第10図は動作説明図、第11図,第12図,第13図は従
来の一実施例を示した組付け断面図である。
一般に車両用方向指示装置は、第7図、第8図のように
構成されていた。
すなわち、ステアリングシャフト1の上端にステアリン
グホイール2を固着し、このステアリングシャフト1の
ステアリングホイール2を取付けた下部に方向指示器本
体3をその中心に設けたガイド筒4を用いて取付け、こ
のガイド筒4の外周部に、上端にステアリングホイール
2の下面の結合穴5にはめ込まれる係合ピン6を備えた
筒状のキャンセルカム7を回動可能にはめ込み、方向指
示器本体3上に、レバー8によって回動される回動フレ
ーム9を設け、この回転フレーム9の先端に、方向指示
器本体3に設けた節度用段部10にスプリングによって押
圧されて圧接するボールを備えたラチェット11が設けら
れている。
また、上記キャンセルカム7は、スプリング12によって
上方に付勢されてステアリングホイール2と確実に結合
されるように構成されている。また、方向指示器本体3
はコラムカバー13と、ステアリングシャフト1に取付け
られているロックボディーによって固定されている。
このような構成で、例えば、自動車が左折をする場合、
レバー8を用いて回転フレームを反時計方向に回動させ
る。この回動によって回転フレーム9は節度用段部10と
キャンセリングラチェット11によって回動位置で第9図
(A)に示すようにロックされ、方向指示器本体3内に
設けたスイッチを回転フレーム9で切換え、自動車の左
側の方向指示ランプを点滅させる。
この状態でステアリングホイール2を反時計方向に回動
させて自動車を左折させるが、この時、ステアリングホ
イール2に結合されたキャンセルカム7のリブ16がラチ
ェット11の一端を反時計方向に押圧するが、ラチェット
11はスプリング14を圧縮して反時計方向に逃げるため、
回転フレーム9は上述のままでキャンセルカム7のリブ
16がラチェット11の一端を第9図(B)に示すように通
過してステアリングホイール2の回動操作に影響がない
ようになっている。
そして、左折を終えると、ステアリングホイール2は、
自動車を直進方向に戻すため、右方向へ回転させる。こ
のステアリングホイール2の回転に伴って、キャンセル
カム7も回動し、この回動によって回転フレーム9に設
けたラチェット11の一端を第9図(C)に示すように、
キャンセルカム7のリブ16が押圧して、回転フレーム9
を中立位置に復帰させるようになっている。
考案が解決しようとする問題点 しかしながら、ラチェット11は、常時スプリング14によ
り回転フレーム9に圧接されているため、第9図(B)
に示すようにキャンセルカム7のリブ16がラチェット11
の一端を押し上げ通過した後、回転フレーム9とラチェ
ット11の端部間で打音が発生し、運転者に不快感を与え
ると言う問題を有した。
この打音のメカニズムは、ラチェット11がキャンセルカ
ム7のリブ16を乗り越し、回転フレーム9面に落ちる時
の面当たりで発生し、しかもその音の大きさは、キャン
セルカム7の回転速度、即ち、ラチェット11の落下速度
によって大きく左右される。キャンセルカム7の回転速
度は、当キャンセルカム7と、ステアリングホイール2
とが完全に一体化されていればステアリングホイール2
の操作速度と等しいものであるが、実際には、ステアリ
ングホイール2とキャンセルカム7とが互いに空隙を有
する係合ピン穴5と係合ピン6とを介して係止されてい
るため、キャンセルカム7の回転速度の方がステアリン
グホイール2の操作速度よりも大となる。この間の状態
を第10図(A),(B)に示す。第10図(A)は、キャ
ンセルカム7のリブ16がラチェット11に接触する前及び
リブ16をラチェット11が乗り越えた後の係合ピン穴5と
係合ピン6との相対的な位置関係を示したものであり、
また第10図(B)は、キャンセルカム7のリブ16をラチ
ェット11が乗り越えた瞬間の係合ピン穴5と係合ピン6
との相対的な位置関係を示したものである。図から明ら
かなごとく、第10図(A)の状態と(B)の状態では、
ステアリングホイール2とキャンセルカム7の間に両者
の空隙によって生じるdだけの遊隙が存在する。従っ
て、この乗り越えた瞬間において、スプリング14の作用
によりステアリングホイール2の操作による回転速度以
上にキャンセルカム7の回転速度が上昇し、ラチェット
11が急速に回転フレーム9の当たり面に落下し、打音の
大きい要因となっている。従って、この改良策として、
キャンセルカム7とステアリングホイール2との係合部
の遊隙をなくすため実開昭55-108629案が考案されたが
ステアリングシャフト1に方向指示器用スイッチを取付
け、ステアリングホイール2を取り付ける時、キャンセ
ルカム7の係合ピン6にゴム材質の緩衝板を挿入してい
るため、スムーズにステアリングホイール2の係合ピン
穴5に組付けできない等の問題から第11図,第12図,第
13図に示すように緩衝材を裏面接着剤付きのゴムシート
17を打ち抜き加工し、キャンセルカム7に貼り付けして
ステアリングホイール2との遊隙をステアリングホイー
ル2とキャンセルカム7間の摩擦抵抗により無くす方法
が採用されている。
しかしながら、上記従来の打音対策装置ではゴムシート
17を打ち抜き加工または成形品でしているため、材料ロ
スが非常に大きいことと、また成形品の場合、接着剤や
組付け等々で作業性も悪く、コストが非常に高いもので
あった。更に、キャンセルカム7に貼り付け後も、2〜
3箇所の係合ピン6と、接着剤での保持のみであるた
め、高温使用時接着剤が劣化したり、また経時変化によ
り接着剤が劣化してステアリングホイール2を回転した
時、緩衝材のゴムシート17が伸びたり内外方向に伸びた
りして本来の遊隙をなくす効果が経時変化で期待できな
いなどコスト,品質面においても不利であった。
本考案は以上のような従来の欠点を除去するために、打
音防止装置としての緩衝材の加工方法を簡略化し、キャ
ンセルカムに複数個のピンを設けてコスト,品質面にお
いて改良を加えたものである。
問題点を解決するための手段 上記問題点を解決するために本考案はキャンセルカムの
上面部の内および外周壁面により形成された溝内に複数
の突出ピンを設け、緩衝材を圧入保持する構成とすると
ともに、この緩衝材をこのキャンセルカムの前記溝に合
せた略円筒形状として成形後スライス加工して供給する
ことを可能としたものである。
作用 上記構成のごとく、キャンセルカムの上面の溝に複数の
突出ピンを設け、緩衝材を圧入保持するものであるた
め、圧入のみでも充分保持できると共に、経時変化によ
って緩衝材であるゴムシートがずれるという不具合もな
く、また、緩衝材はスライス加工でも供給して、加工性
の良い、材料ロスの生じないものとすることができ、効
率良く緩衝材を供給することが可能となるものである。
実施例 以下、本考案についての一実施例を図面第1図〜第6図
により説明する。なお、基本的な構成は第7図〜第8図
に示したものと同じでありここでは本考案の特徴とする
部分についてのみ説明する。第2図(A)〜(C)は本
考案のキャンセルカム7aを示す上面図,正面図とA−O
−B断面図である。2箇所の係合ピン6の他に10個の突
出ピン18をキャンセルカム7aの内外周に壁面20b,20aを
残して形成した溝20c内に内外周壁面20b,20aの上面イ面
と同一高さに設けたものである。第3図,第4図は打音
装置としての緩衝材であり、第3図の19は、ゴム材質で
キャンセルカム7aの係合ピン6,突出ピン18との係合孔6
a,18aを有した略円筒状の成形品であり、それをスライ
ス加工して緩衝材ゴムシート19aとしたものが第4図
(A),(B)である。第1図はキャンセルカム7aと緩
衝材ゴムシート19aを立体的に組付前の状態を示したも
のである。
第5図,第6図は本考案のキャンセルカム7aの上面の溝
20cに緩衝材ゴムシート19aを圧入した後の突出ピン18部
及び係合ピン6部の部分断面図である。
考案の効果 上記構成のごとく、キャンセルカムの上面の構に複数の
突出ピンを設け、緩衝材を圧入保持するものであるた
め、圧入のみでも充分保持できてステアリングホイール
とキャンセルカムの組合せ作業が容易に行なえると共
に、経時変化によって緩衝材であるゴムシートがずれる
という不具合もなく、また、略円筒形状に成形し、スラ
イス加工して形成した緩衝材をキャンセルカム上面の溝
内に圧入したもので緩衝材を材料ロスなく、加工性良く
効率的に供給できるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の車両用方向指示装置の一実施例を示す
要部の分解斜視図、第2図(A),(B),(C)は同
要部の上面図,正面図と断面図、第3図は緩衝材成形品
の斜視図、第4図(A),(B)は同成形品を所定厚に
切断した緩衝材ゴムシートの上面図と断面図、第5図,
第6図は同要部の断面図、第7図は一般的な車両用方向
指示装置の要部断面正面図、第8図は同上面図、第9図
(A)〜(C)は同動作を示す上面図、第10図(A),
(B)は動作を示す断面図、第11図は従来例を示す要部
の分解斜視図、第12図は同要部の断面正面図、第13図は
同要部の断面図である。 1……ステアリングシャフト、2……ステアリングホイ
ール、3……方向指示器本体、5……ステアリングホイ
ール係合ピン穴、6……キャンセルカム係合ピン、6a…
…係合ピン係合孔、7a……キャンセルカム、8……操作
レバー、9……回転フレーム、10……ターン節度山部、
11……ラチェット、12……スプリング、13……コラムカ
バー、14……スプリング、16……リブ、18……突出ピ
ン、18a……突出ピン係合孔、19a……緩衝材ゴムシー
ト、20a……外周壁面、20b……外周壁面、20c……溝。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ステアリングシャフトに、レバーによって
    回動され、節度機構によって切換位置を保持する回転フ
    レームを備えた方向指示器本体をはめ込み、この方向指
    示器本体の上記ステアリングシャフトにはまり合うガイ
    ド筒に、ステアリングホイールと係合して作動するキャ
    ンセルカムをはめ込むと共に、ステアリングホイール回
    転操作時、キャンセルカムと一体操作させるため、ステ
    アリングホイールとキャンセルカムの係合部となる上記
    キャンセルカムの上面部の内および外周壁面により形成
    された溝内に複数個の突出ピンを設けると共に、この溝
    内に略円筒形状に形成後スライス加工により形成した緩
    衝材を圧入保持してなる車両用方向指示装置。
JP1987081462U 1987-05-28 1987-05-28 車両用方向指示装置 Expired - Lifetime JPH07361Y2 (ja)

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JP1987081462U JPH07361Y2 (ja) 1987-05-28 1987-05-28 車両用方向指示装置

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JPS63189834U JPS63189834U (ja) 1988-12-06
JPH07361Y2 true JPH07361Y2 (ja) 1995-01-11

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ID=30933224

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Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS55108626U (ja) * 1979-01-24 1980-07-30
JPS62172645U (ja) * 1986-04-24 1987-11-02

Also Published As

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JPS63189834U (ja) 1988-12-06

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