JPH0735981A - 光学素子交換装置 - Google Patents

光学素子交換装置

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JPH0735981A
JPH0735981A JP18104293A JP18104293A JPH0735981A JP H0735981 A JPH0735981 A JP H0735981A JP 18104293 A JP18104293 A JP 18104293A JP 18104293 A JP18104293 A JP 18104293A JP H0735981 A JPH0735981 A JP H0735981A
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JP
Japan
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optical element
movable
ball
movable body
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Application number
JP18104293A
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Inventor
Katsura Motomura
桂 元村
Toshimi Hayasaka
利美 早坂
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH0735981A publication Critical patent/JPH0735981A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明の目的は、光学素子を位置決めする際に
生じる係止機構の衝撃を除去した光学素子交換装置を提
供することにある。 【構成】 本光学素子交換装置は、固定部21と、該固
定部21に所定方向へ移動自在に支持されその移動方向
に沿って配列された複数の光学素子26を保持した可動
部25と、前記各光学素子26を光軸上に位置決めする
各固定位置で前記可動部25を係止する係止機構28,
32,33とを備え、可動部25の各固定位置に対応し
て前記固定部21と前記可動部25との双方の対向面に
それぞれ設けられた各一対の磁気吸引素子24,27
と、前記係止機構28,32,33による前記可動部2
5の係止およびその解除を切換える解除機構35〜38
とを具備した構成とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、顕微鏡等の光学装置に
おける対物レンズ,プリズム,光学フィルター等の光学
素子の交換装置に係り、さらに詳しくは光学素子を保持
した可動部の係止機構の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】光学顕微鏡に用いられる光学素子交換装
置の一つとして光学顕微鏡のレボルバー装置が知られて
いる。光学顕微鏡のレボルバー装置には、対物レンズを
光軸上で位置決めするための係止機構を備えたものがあ
り、例えば、実開昭51−70545号公報に記載され
ている。
【0003】上記公開公報に記載されたレボルバー装置
は、図19に示すように、レボルバ本体11を顕微鏡本
体に固定し、そのレボルバ本体11に回し環12を回転
可能に取付けている。レボルバ本体11の外周部と回し
環12の内周部との間には、回し環側に係合した押え環
13を挿入し、この押え環13がボール14を介してレ
ボルバ本体11の外周縁部に係合している。またレボル
バ本体11及び回し環12の互いの回転中心にボール1
4を保持し、このボール14をレボルバ本体11の裏面
側から螺入される押さえネジ15で所定の力量にて押圧
している。
【0004】以上の構造により、回し環12はレボルバ
本体11に対してボール14を介して揺動なくかつ回転
自在に保持されるものとなる。また、係止機構は、図2
0に示すように、先端に剛球16が固着された板バネ1
7の基端部をレボルバ本体11に固定している。一方、
回し環12の円周上には、V溝18を対物レンズの取付
け位置に有する凸状部19が一体形成されている。そし
て、剛球16を凸状部19の上端面に板バネ17で付勢
して押し付けている。
【0005】上記係止機構では、回し環12の回転に伴
って対物レンズが光軸近傍に来ると、V溝18に剛球1
6が呼び込まれ、板バネ17の付勢にてV溝18内に落
とし込まれる。その結果、板バネ16の付勢力により回
し環12が揺動なく固定され対物レンズが光軸上に位置
決めされる。
【0006】ところで、上述した係止機構は、剛球16
をV溝18に落とし込む前後で板バネ17の付勢力に変
動があるため、剛球16がV溝18へ勢い良く落とし込
まれることによる衝撃力が発生する。回し環12を回転
させて対物レンズを交換する観察者は、上記衝撃力を手
に感じることにより対物レンズが光軸上に位置決めされ
たことを確認できる。
【0007】一方、最近では前述した光学顕微鏡とマイ
クロマニピュレータとを組合わせて、細胞の観察だけで
なく、各種の微細な細胞操作(掴む,刺す,注入,切断
等)を行うようになってきた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところが、光学顕微鏡
とマイクロマニピュレータとを組合わせてマニピュレー
ションする場合には、対物レンズの位置決め時に発生す
る上記衝撃力にり、微細操作のために位置決めされてい
たマニピュレータ針の位置がずれるといった問題があっ
た。
【0009】本発明は、以上のような実情に鑑みてなさ
れたもので、光学素子の位置決め精度は確保しつつ、光
学素子の位置決め時の衝撃を低減した光学素子交換装置
を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の光学素子交換装置は、固定部と、該固定部に
所定方向へ移動自在に支持されその移動方向に沿って配
列された複数の光学素子を保持した可動部と、前記各光
学素子を光軸上に位置決めする各固定位置で前記可動部
を係止する係止機構とを備えたものにおいて、前記可動
部の各固定位置に対応して前記固定部と前記可動部との
双方の対向面にそれぞれ設けられた一対の磁気吸引素子
と、前記係止機構による前記可動部の係止およびその解
除を切換える解除機構とを具備した構成とした。
【0011】
【作用】本発明の光学素子交換装置では、係止機構によ
る可動部の係止が解除機構により解除される。可動部の
係止が解かれた状態で当該可動部を移動させると、その
移動前まで光軸上に配置されていた光学素子に隣接する
光学素子が光軸上に到達する付近で、固定部と可動部と
の双方の対向面に設けられた一対の磁気吸引素子が対面
し磁力にて互いに引き合う。この磁気吸引素子による磁
力が可動部に回転負荷として働いたところで移動を停止
させる。この状態では可動部は磁力により半固定となっ
ている。このように光学素子が光軸近傍で概略的に位置
決めされたならば、解除機構を動作させて係止機構で可
動部を係止し、光学素子の位置決めを行う。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。図
1および図2は、本発明の第1実施例に係る光学素子交
換装置の断面構造を示しいる。
【0013】本実施例の光学素子交換装置は、固定部2
1が光学機械の所定位置に光軸に対して所定の位置関係
を保って固定されている。この固定部21は、その内部
に長手方向に沿って4角柱形状の摺動空間22が形成さ
れている。固定部21の一方の側面から対向する他側面
にかけて、摺動空間22の中心軸と直交する光軸Zを持
った光路23が形成されている。
【0014】摺動空間22は、光路23による開口が形
成された第1,第2の面と、その第1,第2の面と垂直
な角度をなす第3,第4の面から形成されている。摺動
空間22の第3の面には、後述する可動部の移動方向と
なる長手方向に沿って等間隔で配列された複数の永久磁
石24a〜24eが固定されている。
【0015】摺動空間22の内部に、外形が4角柱状を
なし断面寸法が該摺動空間22よりも小さな可動体25
が挿入されている。可動体25は、光軸Zと平行な中心
軸を持つ貫通穴が等間隔で3つ形成されており、その各
貫通穴に光学素子26a〜26cがそれぞれ挿入されて
いる。摺動空間22の第3の面に対向する可動体25の
一側面には、磁性材料27a〜27cが光学素子26の
配列方向に沿って永久磁石24a〜24eの配列間隔と
同間隔で固定されている。また摺動空間22の第4の面
に対向する可動体25の他側面には、断面V字型をなす
V溝28a〜28cが、光学素子26の配列方向と同方
向へ同間隔で固定されている。すなわち、永久磁石24
a〜24eの配列間隔、光学素子26a〜26cの配列
間隔、磁性材料27a〜27cの配列間隔、V溝28a
〜28cの配列間隔は、共に同方向に同間隔に設定され
ている。可動体25の一端面には、棒状をなし固定部2
1の外部より挿入された素子交換操作棒29の先端部が
固定されている。
【0016】なお、図面には示されていないが、可動体
25と摺動空間22との間には、可動体25に固定した
磁性材料27と固定部21の永久磁石27との間隔を所
定間隔に保つと共に、可動体25を固定部21に対して
長手方向へ摺動自在に支持する所定のガイド手段が形成
されている。磁性材料27と永久磁石27との間隔は可
動体25の移動力量に応じて設定する。
【0017】固定部21に形成した摺動空間22の第4
の面には、凹部31が形成されている。この凹部31に
は、基端部をねじで固定部21に固定した板バネ32が
設けられている。板バネ32は、その先端部が光軸Zに
位置決めされた光学素子と同一のV溝28の近傍にくる
ように固定されている。板バネ先端部のV溝側にボール
33が接着等の手段より固着されている。なお、板バネ
32は後述する偏心カム側への復元力を有している。こ
れらの板バネ32,ボール33,V溝28等から係止機
構を構成している。
【0018】一方、固定部21の端面から凹部31に向
けて軸棒34が挿入されている。軸棒34の挿入端は、
板バネ先端部の下方まで到達しており、該挿入端に円形
の偏心カム35がねじ等で固定されている。軸棒34の
操作端は、固定部21の外に出ている。また、軸棒34
には固定部21の側壁を挾んで固定フランジ36と調整
リング37が設けられている。軸棒34に固定した固定
フランジ36を固定部21に当て付けて調整リング37
を軸方向へ移動することにより、軸棒34の軸方向移動
を規制できると共に偶力の調整を行うことができる。ま
た固定部21の端面には、つまみ38の回転範囲に2つ
のストッパーピン39a,39bが設けられている。こ
れらの軸棒34,円形偏心カム35,つまみ38等から
解除機構を構成している。
【0019】図3(a)は、つまみ38が一方のストッ
パーピン39aに当接しているときの偏心カム35の状
態を示しており、同図(b)はつまみ38がもう一つの
ストッパーピン39bに当接しているときの偏心カム3
5の状態を示している。
【0020】次に、光学素子26bを光軸上に位置決め
している状態から隣接する光学素子26cを光軸上に位
置決めするまでの一連の動作について説明する。先ず、
光学素子26bが光軸上に位置決めされた状態では各構
成要素は図1に示すような状態となっている。この状態
から、つまみ38をストッパーピン39aに当接するま
で回転させる。このつまみ38の回転に連動して、軸棒
34の挿入先端に固定された偏心カム34が回転し、偏
心カム34の状態が図3(b)に示す状態から同図
(a)に示す状態に変化する。可動体25のV溝28b
に挿入されているボール33は、常に板バネ32により
偏心カム35側へ付勢されているため、偏心カム35の
回転と共に徐々に下方へ移動し、最終的にはボール33
がV溝28bから脱する状態まで移動する。ボール33
がV溝28bから脱することにより、係止機構と可動体
25との係合が解除され、可動体25は不図示のガイド
を介して長手方向へ自由に移動できるようになる。
【0021】固定部21の永久磁石24b〜24dと可
動体25の磁性材料27a〜27cとの間に作用してい
る磁力に抗して素子交換つまみ29を押し込むと、可動
体25がガイドに沿って長手方向へ移動する。光学素子
26bに隣接する光学素子26cが光軸Zの近傍まで運
ばれてくると、固定部側の永久磁石24a〜24cと可
動体側の磁性材料27a〜27cとが対面し、各一対の
永久磁石24と磁性材料27との間に互いに引き合う力
が働く。この磁力により光学素子26cが光軸Z上に配
置された状態で可動体25が半固定される。
【0022】可動体25が磁力で半固定されたならば、
つまみ38をストッパーピン39bに当接するまで回転
させる。つまみ38の回転と共に偏心カム35が回転す
ると、偏心カム35が図3(a)に示す状態から同図
(b)に示す状態へと変化するため、ボール33が板バ
ネ32の復元力に抗して上方へと移動する。
【0023】このとき、可動体25は既に磁力により光
軸上に粗く位置決めされているため、光学素子26cに
対応するV溝28cがボール33にほぼ対向する位置に
配置されている。従って、ボール33の上昇と共にボー
ル33がV溝28cに呼び込まれるが、係止機構側が長
手方向には固定となっているので、ボール33の呼び込
みと共に可動体25が移動し、光学素子26cが正確に
光軸Z上に位置決めされると共に、ボール33がV溝2
8cに押圧されることにより可動体25が固定される。
【0024】このように本実施例によれば、可動体25
の停止位置に対応させて固定部21と可動体25とに永
久磁石24a〜24eとそれと引合う磁性材料27a〜
27cを設け、固定部21と可動体25との係合を、常
に解除側に付勢されたボール33を偏心カム35の回転
動作で操作するように構成したので、衝撃力を発生する
ことなくボール33をV溝28に落とし込むことがで
き、また偏心カム35により可動体25が固定されるこ
とから不用意な切換えを防止できる。
【0025】なお、上記実施例で可動体側に磁性材料2
7を使用したが、磁性材料27の代わりに、固定部側の
永久磁石24と引き合う極性方向に配列した永久磁石を
使用することもできる。また固定部には、光軸位置の永
久磁石24cのみを設けるようにしても良い。固定部の
永久磁石の数は可動体25の移動力量に応じて決めるこ
とが望ましい。
【0026】次に、本発明の第2実施例に係る光学素子
交換装置について、図4〜図6を参照して説明する。固
定部41は長手方向に4角柱状の摺動空間42が形成さ
れている。摺動空間42は、互いに対向し光路が垂直に
貫通している第1,第2の面と、その第1,第2の面と
直交する第3,第4の面とを有している。摺動空間42
の第3の面には、長手方向において光路の光軸Zと一致
する位置に永久磁石43が固定されている。また摺動空
間42の第4の面には、後述する光学素子の配列間隔と
同一間隔で3つのV溝44a〜44が長手方向に沿って
形成されており、その中間のV溝44bが光軸Zの位置
と一致している。
【0027】摺動空間42の内部に、外形が4角柱状を
なし断面寸法が該摺動空間42よりも小さな可動体45
が挿入されている。可動体45は、光軸Zと平行な中心
軸を持つ貫通穴が等間隔で3つ形成されており、その各
貫通穴に光学素子46a〜46cがそれぞれ挿入されて
いる。摺動空間42の第3の面に対向する可動体45の
側面には、同位置に磁性材料47a〜47cが光学素子
46の配列方向に沿って各光学素子46a〜46cと同
位置に固定されている。
【0028】摺動空間22の第1の面に対向する可動体
25の側面には、固定部41の一端部開口から挿入した
レバー機構50が取付けられている。レバー機構50
は、可動レバー51と固定レバー52とからなる。可動
レバー51は、ねじ53により可動体25に対して光軸
Zと平行な軸を中心に回動可能に軸支されている。この
可動レバー51の先端部にブロック54をV溝44側へ
延設しており、そのブロック54にボール55を固定し
ている。ブロック54の寸法はボール55をV溝44に
挿入したときに、可動レバー51の軸と可動体45の移
動方向とが平行となるように調節されている。また、可
動レバー51の軸支位置から先端までの距離は、ボール
55と光学素子46bの中心とが一致するように調節さ
れている。可動レバー51は、軸支位置(ねじ53)よ
りも操作端寄りの所定位置にバネ受け部材56が一対の
ねじ57にて固定されている。固定レバー52は、可動
レバー51の操作端からバネ受け部材56に至る長さと
同一の長さを有している。固定レバー52の先端部側面
には、バネ受け部材56を一対のねじ59で固定してお
り、そのねじ59の先端を可動体45の側面に螺入させ
ている。すなわち、可動レバー51はねじ57で軸支さ
れ、固定レバー52はねじ59で可動体45に固定され
ている。また、双方のバネ受け部材56,58間には図
示矢印方向の付勢力を持った圧縮コイルバネからなる係
止バネ60が介挿されている。
【0029】以上のように構成された本実施例では、係
止バネ60により可動レバー51に固定されたバネ受け
部材56が上方へ押圧力を受けるので、可動レバー51
にねじ53を支点にして反時計回り方向の回転力が働
く。従って、図4に示すようにいずれかの光学素子(4
6b)が光軸Z上に配置されている場合には、ボール5
5がV溝44bに所定の押圧力で挿入されて、固定部4
1と可動体45とが係合している。
【0030】可動レバー51および固定レバー52の双
方の操作端をつまみ、係合バネ60の付勢力に抗して双
方のレバーを近付ける方向に力を加えると、固定レバー
52は固定であるため、可動レバー51がねじ53を支
点にして時計回り方向に回動する。その結果、図5に示
すように、ボール55がV溝44から完全に脱して固定
部41と可動体45との係合が解除される。
【0031】双方のレバーをつまんだ状態で、当該レバ
ーを長手方向へ操作すれば、可動体45が不図示のガイ
ドに沿って摺動空間41内を移動する。隣接する光学素
子46が光軸Zに近付くと、その光学素子46に対応し
た磁性材料47と永久磁石43とが対面するため、両者
の間に引き合う方向の磁力が働く。この磁力は可動体4
5の移動を阻止する抵抗力として働くため、その抵抗力
により光学素子46が光軸Z上に配置されたことを知る
ことができる。
【0032】上記抵抗力を感じた位置で、それまでつま
んでいたレバー51,52を離すと、係合バネ60の力
により可動レバー51がねじ53を中心に反時計回りに
回動し、ボール55がV溝44に入り、可動体側に支持
されているボール55が固定部41のV溝44に係止す
る。
【0033】このように本実施例によれば、前述の第1
実施例と同様に、衝撃力を発生することなく光学素子を
位置決めできる。また、可動レバー51および固定レバ
ー52をつまんだ状態で可動体45を移動させるので、
前述の第1実施例のような2段階の操作でなく、1回の
操作で光学素子の交換作業を完了できる利点がある。さ
らに固定部41に固定した永久磁石43が1つであるこ
とから、光学素子の配列間隔が異なっている場合であっ
ても、V溝44の形成位置を調整することにより対応す
ることができ、等間隔以外のものにも適用できる。また
係止力を与える係止バネ60が回転軸の近傍に配設され
ていることから、レバー51の操作感を軽くすることが
できる。
【0034】次に、本発明の第3実施例に係る光学素子
交換装置について、図7を参照して説明する。本実施例
は、光学素子を円形に配列した可動体を回転させて素子
交換を行う例である。本実施例の光学素子交換装置は、
固定部61に形成された円形の凹部に、円形の可動部6
2を回転自在に支持し、その可動部62に4つの光学素
子63a〜63dを等間隔で同一円周上に配置してい
る。可動部62の外周面には、各光学素子63の中心と
回転中心とを結ぶ直線上に、V溝64a〜64dが形成
されている。また可動部62の外周面であって各V溝6
4a〜64dの中間位置に磁性材料65a〜65dが設
けられている。
【0035】固定部61の凹部の側面には、いずれか一
つの光学素子が光軸上に配置されたときに各磁性材料6
5a〜65dと対面する各位置に永久磁石66a〜66
dがそれぞれ固定されている。
【0036】そして、前述した第1実施例と同様に、固
定部61に形成した凹部67に係止機構を設け、その係
止機構に対して固定部61の外部から解除機構を連結し
ている。なお、本実施例で用いられる係止機構及び解除
機構は、第1実施例で説明したものと同様であるので、
同一構成要素には同一符号を付し、詳しい説明は省略す
る。
【0037】以上のように構成された本実施例によれ
ば、可動体62が回転運動する物であっても、前述した
第1実施例と同様に動作して、衝撃力を発生することな
くボール33をV溝64に落とし込むことができる。
【0038】次に、本発明の第4実施例について、図8
及び図9を参照して説明する。本実施例の光学素子交換
装置は、固定部71に形成した円形の凹部に、円形の可
動体72を回転自在に支持している。可動体72は、そ
の回転中心を中心として4つの光学素子枠73a〜73
dを放射状に等間隔に保持しており、各光学素子枠73
a〜73dには光学素子74a〜74dが固定されてい
る。固定部71の凹部側壁と対向する可動体72の外周
面には、可動体72の回転中心と各光学素子の光軸とを
結ぶ各直線上に、それぞれ磁性材料75a〜75dが固
定されている。また可動体72の上面外周には、互いに
隣接する各磁性材料75a〜75dの中間位置にボール
76a〜76dが接着等の手段により固定されている。
【0039】固定部71の凹部側壁には、いずれかの光
学素子74が光軸Z上に配置されたときその光学素子7
4に対応する磁性材料75が対面する位置に、永久磁石
77が固定されている。
【0040】図9は、図8のA−A線矢示断面図を示
す。可動体71は、可動体71の外周側面と固定部71
の凹部側壁との間に介在させたボール78にて回転自在
に支持されている。また、各光学素子枠73と、可動体
72の取付け穴との間には隙間を設けており、各光学素
子枠73を可動体72にねじ79で固定する際に、各光
学素子74の光軸調整ができるようになっている。な
お、可動体72には回し環72aが一体形成されてお
り、外部から回転操作できるようになっている。
【0041】一方、固定部71には板バネ81の基端部
がねじにて固定されている。その板バネ81の先端部
は、可動体71上面のボール76の形成位置まで伸びて
いる。板バネ81の先端部にはボール76と係合する長
穴82が形成されている。なお、長穴82の長辺方向は
可動体72の径方向と一致しており、短辺の寸法はボー
ル76に直径に対応した大きさである。板バネ81の長
穴82に可動体側のボール76が係合した状態で、その
ボール76に対応した光学素子4が光軸Z上に配置され
るように調整している。
【0042】図10は、図8のB−B線矢示断面図を示
す。固定部71には、板バネ81の下面に対向する領域
に凹部83が形成されており、その凹部83に配置され
た円形の偏心カム84が板バネ81の下面に接触してい
る。固定部71の外部から凹部83内に挿入した軸棒8
5の先端部が、偏心カム84の回転軸84aとなってい
る。
【0043】また、固定部71の外部に突出する軸棒8
5の操作端につまみ86が固定されている。軸棒85の
中間部外周にはV溝87が形成されており、そのV溝8
7に対しコイルバネ88で付勢されたボール89が押圧
されている。コイルバネ88は止めねじ90で固定され
ている。
【0044】なお、固定部71,可動体72は、アルミ
ニウム等の非磁性材料を使用し、略停止位置を決める磁
性材料に影響を及ぼす材料を磁性材近辺に配置しないよ
うにする。
【0045】以上のように構成された本実施例では、板
バネ81が偏心カム84の押し上げがほとんどなくて長
穴82とボール76とが係合した状態から、つまみ86
を回転すると、偏心カム84により板バネ81が徐々に
押し上げられ、板バネ81の長穴82とボール76aと
の係合が解除される。長穴82とボール76aとの係合
が解除されると、可動体72は自由に回転できる状態と
なる。
【0046】回し環72aを操作することにより可動体
72が回転する。光学素子74が可動体72の回転によ
り光軸Z位置近傍に近付くと、当該光学素子74に対応
する(同径上にある)磁性材料75が、固定部71に固
定した永久磁石77と対面するようになる。その磁性材
料75と永久磁石77との間に互いに引き合う磁力が働
くため、回し環72aを操作している者にとっては急に
大きな回転負荷が掛かったように感じられる。
【0047】ここで、回し環72aの操作を停止して回
し環72aから手を放しても、磁力によってその位置が
保持される。永久磁石77と磁性材料75との間に働く
磁力によって回転体72が止まる位置は、ボール76と
長穴82とが正確に一致しない場合もある。しかし、ボ
ール75の先端が長穴82の範囲内に入っていれば、つ
まみ86を回転させて偏心カム84で板バネ81に押上
げ力を働かせると、ボール75の長穴82内に呼び込ま
れて係合し、光学素子74の中心が光軸Zに正確に位置
決めされるものとなる。
【0048】また、軸棒85にはコイルバネ88にて付
勢したボール89がV溝87と係合しているため、軸棒
85の軸方向への移動が規制される。またボール89が
V溝87に所定の押圧力にで押し付けられるため、その
押圧力が軸棒85の偶力として働く。よって、偏心カム
84が板バネ81を押し上げたときの戻りを防止するこ
とができる。
【0049】このように本実施例によれば、固定部71
と可動体72の対向面に永久磁石77と磁性材料75を
設けて粗い位置決めを行うようにし、板ばね81,長穴
82,ボール76等からなる係止機構を、偏心カム8
4,軸棒85等からなる解除機構で係止及びその解除を
任意に切換操作できるようにしたため、板ばね81によ
る衝撃力の発生を抑えることができる。また永久磁石7
7及び磁性材料75によりほぼ係止位置が決まるので、
係止を再作動させても正確な位置が維持できる。
【0050】次に、本発明の第5実施例について図11
を参照して説明する。本実施例は、上述した第4実施例
の係止機構及び解除機構の組み合わせをスライド型の光
学素子交換装置に適用した例である。
【0051】本実施例の光学素子交換装置は、固定部9
1に配設された直線ガイドに可動体92が直線移動自在
に支持され、その可動体92の移動方向と直交する方向
に光路91aが形成されている。固定部91の可動体9
2と対向する面であって、光路91aに対応する位置
(長手方向の位置が一致)に永久磁石93が固定されて
いる。
【0052】可動体92は、3つの光学素子94a〜9
4cが直線移動方向に配列されており、その固定部91
と対向する側面には各光学素子94a〜94cと対応す
る位置に(長手方向の位置が一致)に磁性材料95a〜
95cが固定されている。また、可動体92の他側面に
は各光学素子94a〜94cと対応する位置にボール9
6a〜96cが固着されている。なお、固定部91の外
部まで伸びた操作棒97の一端が可動体92に固定され
ている。
【0053】そして固定部91と可動体92を、上述し
た第4実施例と同様に構成された係止機構で係止し、そ
の係止を第4実施例と同様に構成された解除機構で解除
するようになっている。
【0054】すなわち、固定部91に固定した板バネ8
1の先端部を可動体側のボール固着位置まで伸ばし、板
バネ81の下面に対向する領域に形成した凹部97に偏
心カム84を配置し、その偏心カム84を軸棒85の操
作端に取付けたつまみ86で回転可能に構成されてい
る。また軸棒85のV溝87をコイルバネ88で付勢さ
れたボール89を押し付けている。
【0055】このように構成された本実施例によれば、
固定部91に支持されて直線移動する可動体92に対し
て、前述した第4実施例と同様に係合及び解除を行うこ
とができる。
【0056】次に、固定部と可動体とに設けられる一対
の磁気吸引素子に関し、各種形状の変形例について図1
2を参照して説明する。図12(a)に示す変形例は、
円柱状の永久磁石M1と、永久磁石M1に対向する端面
の外周縁部を斜めに削ってテーパ状とした磁性材料M2
とを組み合わる例である。このような形状の組み合わせ
にすると、永久磁石M1と磁性材料M2とが接近する際
に、相互間に働く磁力が徐々に大きくなるため、磁力に
よる急激な力量変化を防止することができる。また、磁
性材料M2の端面(幅Eの部分)を、例えば長穴82の
幅よりも小さくしておけば、長穴82とボール76,9
6との係合がより確実となる利点がある。
【0057】図12(b)に示す変形例は、同図(a)
の変形例における磁性材料M2のテーパ面部分を曲面形
状とした例である。図12(c)に示す変形例は、円柱
状の永久磁石M1と、永久磁石M1に対向する端面を半
円球状にした磁性材料M2とを組み合わる例である。こ
の変形例では、永久磁石M1の中心と磁性材料M2の中
心とが一致したときに最大磁力が働く。
【0058】図12(d)に示す変形例は、永久磁石M
1,磁性材料M2の双方を円柱形状とした例である。こ
のような形状では、永久磁石M1と磁性材料M2との間
に働く磁力が強いので、可動体の移動力量が大きい場合
に使うことが好ましい。
【0059】図12(e)に示す変形例は、S極とN極
とを有するU字型の永久磁石M1と、その永久磁石M1
のS極とN極との間の磁力線を横切るように移動する円
柱状の磁性材料M2とを組み合わせた例である。
【0060】なお、永久磁石と磁性材料の組み合わせと
して説明したが、双方共に永久磁石を用いることもでき
る。次に、第6実施例として、本発明の光学素子交換装
置を顕微鏡のレボルバー装置に適用した例を説明する。
図13,図14は本実施例の概略的な構成を示してい
る。
【0061】このレボルバー装置は、顕微鏡アームの先
端部に形成された保持部100に、レボルバ固定部10
1が着脱自在に取付けられ、そのレボルバ固定部101
に対して可動部102が回転自在に取付けられている。
レボルバ固定部101と可動部102の回転中心との間
にボール103が保持されており、さらに可動部102
を回転自在に支持するボール104をレボルバ固定部1
01の外周部と可動部102に螺合した押え環105と
の間に設けている。可動部102は、複数の対物レンズ
取付部106を有しており、可動部102の回転により
選択的に光軸Z上に配置される。また可動部102には
カバー107が取付けられている。
【0062】レボルバ固定部101の可動部102に対
向する面には、永久磁石110が固定されており、可動
部102には永久磁石110に対応する面に磁性材料1
11が固定されている。磁性材料111は、対物レンズ
取付部106が光軸Z位置にあるとき永久磁石110と
対面する位置に設けられている。
【0063】図15は図13のD−D線矢示断面を示し
ており、図17は図15の分解斜視図を示している。上
記押え環105が螺合した可動部102の内周部には可
動部102と同心状をなす円形の凸状部112が形成さ
れており、その凸状部112の上面にV溝113が上記
対物レンズ取り付け部106の中心と同一径上にそれぞ
れ形成されている。
【0064】一方、レボルバ固定部101には、保持部
側の面であって凸状部112に近接する部位に一対のね
じ穴114が形成されており、そのねじ穴114に板バ
ネ115の基端部に形成した2つのねじ穴116を一致
させ、板バネ115側からねじを螺入することにより板
バネ115を固定している。この板バネ115の先端部
が凸状部112の上に配置され、また板バネ115の先
端部に上記V溝113に係合するボール117を固着さ
れている。また板バネ114の中央部には円形の開口1
18が形成されている。
【0065】レボルバ固定部101の板バネ取付け面
は、板バネ115に対向する領域が一段低くなってお
り、板バネ115との間に空間が形成されている。その
一段低くなった領域の中央部にねじ穴121が形成され
ており、そのねじ穴121に回転部材122のねじ部1
23を螺入させている。
【0066】回転部材122には大径部124および六
角形部125が設けられている。六角形部125にはね
じ穴125aが同心状に形成されている。この六角形部
125が板バネ115の開口部118から上方へ突き出
している。
【0067】回転部材122の大径部124と板バネ1
15との間にレバー126が介挿されている。レバー1
26は、一端部に形成した六角形穴126aに同一形状
をなす六角形部125が挿入され回転部材122に対し
て回転しないようになっている。
【0068】レバー126とレボルバ固定部101との
間にはねじりコイルバネ128が設けられており、その
ねじりコイルバネ128の一端がレバー126の小孔1
29に固定され、かつねじりコイルバネ128の他端が
レボルバ固定部101に形成した小孔131に固定され
ている。このねじりコイルバネ128はレバー126を
後述するストッパーピン132a側へ付勢している。レ
ボルバ固定部101には、レバー126の回動範囲を規
制する一対のストッパー132a,132bが植設され
ている。
【0069】レバー126の六角形穴127より突出し
た六角形部125を、コマ部材133の中心軸に沿って
形成された六角形穴133aに嵌合している。コマ部材
133は、板バネ115の開口118よりも径の大きい
大径部134と、開口118よりも径の小さい小径部1
35とを有している。このコマ部材133が板バネ11
5とレバー126との間に介挿された状態で、その小径
部135を開口118から上方へ突出させている。コマ
部材133の小径部135は、その中を貫通している六
角形部125の先端部が所定量突出する程度の寸法を有
している。
【0070】小径部135の先端開口から突出した六角
形部125の先端部に、板バネ115よりも十分に長い
操作レバー136の六角形穴137を嵌合している。そ
して操作レバー136の上から六角形部125のねじ穴
133aにねじ138をねじ込み、操作レバー136を
六角形部125に固定している。操作レバー136とレ
バー126とは互いの長手方向を平行にして固定する。
【0071】以上のように構成された本実施例では、レ
バー126がストッパーピン132aに当接した状態で
は、回転部材122が最も深く螺入していて板バネ11
5の押し上げ力が最も小さくなっている。このとき、対
物レンズ取付部106が光軸Z上にあれば、板バネ11
5のボール117が可動部112の対応するV溝113
に落ち込み係合した状態となっている。
【0072】この状態から操作レバー136を時計回り
方向へ回転させると、その操作レバー136が嵌合して
いる回転部材122が同方向へ回転し、回転部材122
が板バネ115を押し上げる方向へ螺進する。すなわ
ち、回転部材122により回転運動が上下方向の直線運
動に変換される。
【0073】回転部材122の大径部124にレバー1
26を介してコマ部材133が係合し、そのコマ部材1
33の大径部134が板バネ115の開口118の周辺
に下方から係合している。そのため回転部材122が上
方へ変位すると、板バネ115がその復元力に抗して上
方へ押し上げられ、それによりボール117とV溝11
3との係合が解除される。レバー126がもう一方のス
トッパーピン132bに当接したところで操作レバー1
36の回転が規制される。レバー126がストッパーピ
ン132bに当接した状態で、ボール117がV溝11
3から完全に脱出するように調整している。
【0074】板バネ115のボール117と凸状部11
2のV溝113との係合を解除してから、永久磁石11
0と磁性材料11との磁力よりも大きな回転力を回動部
102の回し環に与え可動部102を回転させる。
【0075】隣接する対物レンズ取付け部106が光軸
Zの近傍まで接近すると、その対物レンズ取付け部10
6に対応して設けられた磁性材料111が永久磁石11
0に対面するようになる。それと同時に凸状部112の
V溝113が板バネ115の位置に接近する。そして対
物レンズ取付け部106が光軸Z上に配置されたときに
磁力が最も大きくなる。この状態で操作レバー136か
ら手を放しても、可動部102は対物レンズ取付け部1
06が光軸Z上に配置して半固定される。
【0076】レバー126がストッパーピン132aに
当接するまで操作レバー136を半時計回りに回転させ
る。この操作レバー136の回転により、回転部材12
2が固定部101のねじ穴121に螺入し、回転部材1
22が下方に変位する。
【0077】回転部材122が下方に変位すると、板バ
ネ115の付勢によりレバー126,コマ部材133が
回転部材122と一体となって下方にさがる。その結
果、板バネ115の先端部に固着したボール117が下
方に変位し、回転部材122の下方へ変位する速度と同
じ速度でボール117がV溝113に落し込まれる。こ
れにより可動部102が固定される。
【0078】また、回転部材122が下方に変位してい
る場合は、板バネ115とコマ部材133の大径部13
4とが離れるが、ねじりコイルバネ128によりレバー
126がストッパーピン132a側へ付勢されているた
め、操作レバー136のガタを取り除くことができる。
【0079】このような本実施例によれば、可動部10
2を所定位置で磁力により半固定できると共に、操作レ
バー136の回転操作により任意に係止解除できること
から、低衝撃で対物レンズの交換を行うことができる。
【0080】なお、回転部材122の小径部を六角形と
したが、係止解除と再係止を可能とするよう、ストッパ
ーピン132との関係を保てれば、他の多角形からなる
小径部とすることもできる。また操作レバー136の回
転操作方向を逆方向にすることもできる。
【0081】次に、本発明の第7実施例について図16
を参照して説明する。本実施例は、本発明の光学素子交
換装置をターレットコンデンサ装置に適用した例であ
る。
【0082】図16において、符号140は固定部、1
41は固定部140に回転自在に取り付けられた可動部
である。固定部140の可動部141との対向面には、
板バネ142が取り付けられており、その板バネ142
の先端部にボール143が固着されている。可動部14
1は、板バネ142のボール143に対向する同一円周
上にV溝144が停止位置に対応させて所定間隔で形成
されている。
【0083】固定部140には、板バネ142の中間部
に対応する位置に、外周面にねじ山が形成された回転部
材145が、固定部140のねじ穴に螺合されている。
固定部140のねじ穴は上下方向に貫通しており、回転
部材145の先端部は板バネ142の開口部を貫通して
いる。板バネ142の開口部を貫通した回転部材145
の先端部には板バネ142との間にワッシャ149が介
挿されており、そのワッシャ149はねじ151で回転
部材145に固定されている。また回転部材145の基
端部は操作レバー146がねじ147で固定されてい
る。この操作レバー146の回動範囲は固定部140に
植設したストッパーピン148で規制されている。
【0084】以上のように構成された本実施例では、操
作レバー146を回転操作することにより、回転部材1
45が固定部140に対して上下方向へ変位する。従っ
て、操作レバー146を回転させて回転部材145を上
方へ変位させれば、回転部材145の先端部に固定され
たワッシャ149を介して板バネ142が上方へ押し上
げられ、ボール143とV溝144との係合が解除され
る。
【0085】一方、操作レバー146を回転させて回転
部材145を下方へ変位させれば、板バネ142で付勢
されたボール143がV溝144に回転部材145の移
動速度と同じ速度で落とし込まれる。
【0086】なお、磁力により可動部141の半固定は
上述した各実施例と同様である。このような本実施例に
よれば、前述した第6実施例と同様に、操作レバー14
6の操作により可動部141の係合及び解除を低衝撃で
行うことができる。
【0087】また、装置内部には、ワッシャ149とね
じ151のスペースがあればよいため、装置の小型化を
図ることができる。次に、図18を参照して、倒立顕微
鏡に本装置を応用した例を説明する。
【0088】同図に示す倒立顕微鏡は、顕微鏡本体17
0,顕微鏡本体170に一体的に固定されたステージ1
71,ステージ171に固定されたマニピュレータ17
3,マニピュレータ針174,光源ランプ175,位相
用リングスリットや微分干渉プリズムなどが回転式に配
置されたターレットコンデンサ176,対物レンズ17
7,レボルバー178,顕微鏡本体に内蔵された中間変
倍装置179,接眼レンズ180,光路をカメラ等に切
換えるための光路切換えプリズム182等を備えてい
る。
【0089】上述した各実施例の回転型の光学素子変倍
装置を、ターレットコンデンサ176,レボルバー17
8,中間変倍装置179に適用する。マニピュレーショ
ンを行う場合は、低倍対物リンズを使って概略位置を探
し、高倍対物レンズを使って針174で標本172を操
作する。特に、マニピュレーションを行う場合は、衝撃
等で標本172が移動することを嫌う。
【0090】上記した各部に本発明装置を適用すること
により、光学素子の交換に伴う衝撃が大幅に抑えられる
ため、より安定した検鏡が可能となる。本発明は上記実
施例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱し
ない範囲内で種々変形実施可能である。
【0091】
【発明の効果】以上詳記したように本発明によれば、光
学素子の位置決め精度は確保しつつ、光学素子の位置決
め時の衝撃を低減した光学素子交換装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る光学素子交換装置の
縦断面図である。
【図2】図1に示す光学素子交換装置の横断面図であ
る。
【図3】図1に示す光学素子交換装置における偏心カム
と係合状態とを示す図である。
【図4】本発明の第2実施例に係る光学素子交換装置の
縦断面図である。
【図5】図4に示す光学素子交換装置の動作説明図であ
る。
【図6】図4に示す光学素子交換装置におけるバネ受け
部分の構成図である。
【図7】本発明の第3実施例に係る光学素子交換装置の
平面図である。
【図8】本発明の第4実施例に係る光学素子交換装置の
平面図である。
【図9】図8に示すA−A線矢示断面図である。
【図10】図8に示すB−B線矢示断面図である。
【図11】本発明の第5実施例に係る光学素子交換装置
の平面図である。
【図12】永久磁石と磁性材料との変形例を示す図であ
る。
【図13】本発明の第6実施例に係る光学素子交換装置
の平面図である。
【図14】図13に示すC−C線矢示断面図である。
【図15】第6実施例における係止機構及び解除機構部
分の断面図である。
【図16】本発明の第7実施例に係る光学素子交換装置
の平面図である。
【図17】図15に示す部分の分解斜視図である。
【図18】倒立型顕微鏡の構成図である。
【図19】従来のレボルバー装置の側断面図である。
【図20】図19に示すレボルバー装置の係止機構を示
す図である。
【符号の説明】
21…固定部、22…摺動空間、23…光路、24…永
久磁石、25…可動部、26…光学素子、27…磁性材
料、28…V溝、29…素子交換操作棒、31…凹部、
32…板バネ、33…ボール、34…軸棒、35…偏心
カム、38…つまみ。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定部と、該固定部に所定方向へ移動自
    在に支持されその移動方向に沿って配列された複数の光
    学素子を保持した可動部と、前記各光学素子を光軸上に
    位置決めする各固定位置で前記可動部を係止する係止機
    構とを備えた光学素子交換装置において、 前記可動部の各固定位置に対応して前記固定部と前記可
    動部との双方の対向面にそれぞれ設けられた一対の磁気
    吸引素子と、前記係止機構による前記可動部の係止およ
    びその解除を操作する解除機構とを具備したことを特徴
    とする光学素子交換装置。
JP18104293A 1993-07-22 1993-07-22 光学素子交換装置 Withdrawn JPH0735981A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002006224A (ja) * 2000-06-27 2002-01-09 Olympus Optical Co Ltd 顕微鏡の落射明暗視野照明装置
JP2008026443A (ja) * 2006-07-19 2008-02-07 Nikon Corp レボルバ装置及びレボルバ装置を備える顕微鏡
JP2013174824A (ja) * 2012-02-27 2013-09-05 Olympus Corp 光学要素位置決め装置
JP2015121790A (ja) * 2013-12-20 2015-07-02 カール・ツアイス・アーゲー カメラ用交換レンズ

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