JP2002277206A - スケール装置 - Google Patents
スケール装置Info
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- JP2002277206A JP2002277206A JP2001075815A JP2001075815A JP2002277206A JP 2002277206 A JP2002277206 A JP 2002277206A JP 2001075815 A JP2001075815 A JP 2001075815A JP 2001075815 A JP2001075815 A JP 2001075815A JP 2002277206 A JP2002277206 A JP 2002277206A
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- scale device
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 大きなスペースを必要とせず、単純な動作で
対物レンズの倍率に応じた必要最小限のスケールを容易
に切り換える。 【解決手段】 スケールを有する透光性の光学部材12
a〜12cを顕微鏡装置の中間像位置に挿入することに
よって、試料像面にスケール像を合成させるスケール装
置において、顕微鏡装置の光軸に挿入されるスケール装
置本体11と、複数の光学部材12a〜12cが着脱自
在に収納されるようにスケール装置本体11に形成され
た複数の光学部材保持穴15a〜15cと、この光学部
材保持穴15a〜15cに光学部材12a〜12cを固
定する固定部材17とを備えた。
対物レンズの倍率に応じた必要最小限のスケールを容易
に切り換える。 【解決手段】 スケールを有する透光性の光学部材12
a〜12cを顕微鏡装置の中間像位置に挿入することに
よって、試料像面にスケール像を合成させるスケール装
置において、顕微鏡装置の光軸に挿入されるスケール装
置本体11と、複数の光学部材12a〜12cが着脱自
在に収納されるようにスケール装置本体11に形成され
た複数の光学部材保持穴15a〜15cと、この光学部
材保持穴15a〜15cに光学部材12a〜12cを固
定する固定部材17とを備えた。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば光学顕微鏡
の光路にスケールを有する光学部材を挿入して像面にス
ケールを投影するスケール装置に関する。
の光路にスケールを有する光学部材を挿入して像面にス
ケールを投影するスケール装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、顕微鏡に組み込まれている写真撮
影装置のフィルム面に合わせてスケールを写し込むとき
や、鏡筒での観察像の大まかな大きさを知りたい場合
に、対物レンズの中間像位置に各対物レンズの倍率に対
応したスケールが刻みこまれたスケールガラスを配置す
ればよいことが知られ、このスケールガラスを顕微鏡に
挿入するスケール装置が周知となっている。
影装置のフィルム面に合わせてスケールを写し込むとき
や、鏡筒での観察像の大まかな大きさを知りたい場合
に、対物レンズの中間像位置に各対物レンズの倍率に対
応したスケールが刻みこまれたスケールガラスを配置す
ればよいことが知られ、このスケールガラスを顕微鏡に
挿入するスケール装置が周知となっている。
【0003】例えば、図16に示すスケール装置(従来
例1)では、スケール101を有するスケールガラスで
ある光学部材102を、顕微鏡観察光学系の光軸と直交
する面内で摺動自在に保持部材103で保持し、保持部
材103を摺動させることによりスケール101を保持
部材103ごと交換できるように構成されている。対物
レンズの倍率に応じた最適なスケールが異なるため、使
用対物レンズを切り換える度に、使用対物レンズに応じ
たスケール101を保持部材3に摺動させてスケール装
置ごとに交換している。しかし、これでは対物レンズの
倍率に対応した数のスケール装置を準備しなければなら
ないため、スケール装置の個数が増大して保管が困難に
なるという欠点があった。また、対物レンズを切り換え
る度に使用対物レンズの倍率に対応するスケール装置に
入れ換えなければならないので操作性の悪いものであっ
た。
例1)では、スケール101を有するスケールガラスで
ある光学部材102を、顕微鏡観察光学系の光軸と直交
する面内で摺動自在に保持部材103で保持し、保持部
材103を摺動させることによりスケール101を保持
部材103ごと交換できるように構成されている。対物
レンズの倍率に応じた最適なスケールが異なるため、使
用対物レンズを切り換える度に、使用対物レンズに応じ
たスケール101を保持部材3に摺動させてスケール装
置ごとに交換している。しかし、これでは対物レンズの
倍率に対応した数のスケール装置を準備しなければなら
ないため、スケール装置の個数が増大して保管が困難に
なるという欠点があった。また、対物レンズを切り換え
る度に使用対物レンズの倍率に対応するスケール装置に
入れ換えなければならないので操作性の悪いものであっ
た。
【0004】そこで、図17に示すスケール装置(従来
例2)では、対物レンズの種々の倍率に対応した複数の
スケール111a〜111cをスケールガラスである光
学部材112上で保持部材113の摺動方向に一列に配
置している。このように構成すれば、1個のスケール装
置で対物レンズの種々の倍率に対応でき、またスケール
装置を交換することなく、対物レンズの倍率に対応する
最適なスケール111a〜111cを試料像面上に投影
することができる。
例2)では、対物レンズの種々の倍率に対応した複数の
スケール111a〜111cをスケールガラスである光
学部材112上で保持部材113の摺動方向に一列に配
置している。このように構成すれば、1個のスケール装
置で対物レンズの種々の倍率に対応でき、またスケール
装置を交換することなく、対物レンズの倍率に対応する
最適なスケール111a〜111cを試料像面上に投影
することができる。
【0005】また、特開平8−219710号公報に開
示された図18に示すスケール装置(従来例3)では、
スケールガラスである光学部材121と、光学部材12
1にその回転軸121aから一定距離離れた同一円周上
に設けられた大きさの異なる複数のスケール120a〜
120fが観察視野内に入るように光学部材121を装
置外部より回転操作するための操作機構122とを備え
ている。このような構成によれば、1個のスケール装置
で対物レンズの種々の倍率に対応でき、装置外部から回
転操作するのみで複数のスケール120a〜120fの
内から対物レンズに対応する最適なスケールを試料像面
上に投影することができる。
示された図18に示すスケール装置(従来例3)では、
スケールガラスである光学部材121と、光学部材12
1にその回転軸121aから一定距離離れた同一円周上
に設けられた大きさの異なる複数のスケール120a〜
120fが観察視野内に入るように光学部材121を装
置外部より回転操作するための操作機構122とを備え
ている。このような構成によれば、1個のスケール装置
で対物レンズの種々の倍率に対応でき、装置外部から回
転操作するのみで複数のスケール120a〜120fの
内から対物レンズに対応する最適なスケールを試料像面
上に投影することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、上記従来例
2および3にはつぎのような問題点があった。すなわ
ち、従来例2では、複数のスケール111a〜111c
を直線的に配列しているために、スケール装置自体がそ
の摺動方向に長くなる。このため、光学部材112の形
状が円形ではなく矩形にしなければならず、コスト面で
非常に不利になる。また、スケール装置は顕微鏡本体に
取付けるものであるので、顕微鏡装置全体の占有面積が
大きくなるという問題があった。さらに、あまり多くの
スケールを配列すると、さらにスケール装置が摺動方向
に長くなるために、上述の顕微鏡装置の占有面積を考慮
すると、あまり多くのスケールを配列するのが困難で、
そのため複数のスケールを用意しなけらばならない。こ
のため、切り換えた対物レンズの倍率によって、スケー
ル装置を切り換えなければならず、操作性が悪い。ま
た、スケール装置を直線上で摺動させるために、像に投
影されるスケールは一直線上のみの移動可能であり、任
意の角度に回転させることはできい。
2および3にはつぎのような問題点があった。すなわ
ち、従来例2では、複数のスケール111a〜111c
を直線的に配列しているために、スケール装置自体がそ
の摺動方向に長くなる。このため、光学部材112の形
状が円形ではなく矩形にしなければならず、コスト面で
非常に不利になる。また、スケール装置は顕微鏡本体に
取付けるものであるので、顕微鏡装置全体の占有面積が
大きくなるという問題があった。さらに、あまり多くの
スケールを配列すると、さらにスケール装置が摺動方向
に長くなるために、上述の顕微鏡装置の占有面積を考慮
すると、あまり多くのスケールを配列するのが困難で、
そのため複数のスケールを用意しなけらばならない。こ
のため、切り換えた対物レンズの倍率によって、スケー
ル装置を切り換えなければならず、操作性が悪い。ま
た、スケール装置を直線上で摺動させるために、像に投
影されるスケールは一直線上のみの移動可能であり、任
意の角度に回転させることはできい。
【0007】また、従来例3では、光学部材121に回
転軸121aから一定距離離れた同一円周上に複数のス
ケール120a〜120fが配置されていて、像にその
任意の1つのスケールのみが入る構造なので、光学部材
121の像面に比べ非常に大きくしなければならず、そ
のためスケール装置自体が大型化する。上述のように、
スケール装置は顕微鏡本体に取付けるものであるため、
顕微鏡内にスケール装置に応じた大きなスペースを確保
しなければならず、顕微鏡装置自体が大型化するという
問題があった。光学部材121を回転させて、スケール
120a〜120fの内から対物レンズの倍率に対応し
たスケールを装置外部から回転操作をして視野内に入れ
る構造のため、対物レンズを切り換える前と、切り換え
た後の対物レンズに対応したスケールが隣り合う位置に
無い場合には、回転操作を多く行わなければならず、操
作が非常に煩わしい。また、視野の中心とスケール12
0a〜120fが配置されている光学部材121の中心
とが一致せず、像面に対して大きな光学部材121を回
転させることによって、光学部材121の円周上に配置
された複数のスケール120a〜120fの内の1つを
像に入れる構造、すなわち光学部材121の円周の一部
を視野内に入れる構造であるため、スケールはある一定
の角度でしか像を投影することができなかった。
転軸121aから一定距離離れた同一円周上に複数のス
ケール120a〜120fが配置されていて、像にその
任意の1つのスケールのみが入る構造なので、光学部材
121の像面に比べ非常に大きくしなければならず、そ
のためスケール装置自体が大型化する。上述のように、
スケール装置は顕微鏡本体に取付けるものであるため、
顕微鏡内にスケール装置に応じた大きなスペースを確保
しなければならず、顕微鏡装置自体が大型化するという
問題があった。光学部材121を回転させて、スケール
120a〜120fの内から対物レンズの倍率に対応し
たスケールを装置外部から回転操作をして視野内に入れ
る構造のため、対物レンズを切り換える前と、切り換え
た後の対物レンズに対応したスケールが隣り合う位置に
無い場合には、回転操作を多く行わなければならず、操
作が非常に煩わしい。また、視野の中心とスケール12
0a〜120fが配置されている光学部材121の中心
とが一致せず、像面に対して大きな光学部材121を回
転させることによって、光学部材121の円周上に配置
された複数のスケール120a〜120fの内の1つを
像に入れる構造、すなわち光学部材121の円周の一部
を視野内に入れる構造であるため、スケールはある一定
の角度でしか像を投影することができなかった。
【0008】また、従来例2および3で示したスケール
装置は、装着された5〜6本の全ての対物レンズに対応
して使用されるケースは少なく、低倍用、高倍用の2種
類ないし3種類の対物レンズとともに使用されることが
多い。このため、全スケールを1枚ないし2枚の光学部
材を配置する必要はなく、従来例2および3で示したス
ケール装置は、むしろ上述したように操作性が悪化した
り、コストアップの原因となっていた。
装置は、装着された5〜6本の全ての対物レンズに対応
して使用されるケースは少なく、低倍用、高倍用の2種
類ないし3種類の対物レンズとともに使用されることが
多い。このため、全スケールを1枚ないし2枚の光学部
材を配置する必要はなく、従来例2および3で示したス
ケール装置は、むしろ上述したように操作性が悪化した
り、コストアップの原因となっていた。
【0009】本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなさ
れたもので、請求項1に係る発明の課題は、大きなスペ
ースを必要とせず、単純な動作で対物レンズの倍率に応
じた必要最小限のスケールを容易に切り換えることがで
きるスケール装置を提供することである。
れたもので、請求項1に係る発明の課題は、大きなスペ
ースを必要とせず、単純な動作で対物レンズの倍率に応
じた必要最小限のスケールを容易に切り換えることがで
きるスケール装置を提供することである。
【0010】請求項2に係る発明の課題は、請求項1に
係る発明の課題に加え、像面内の中心を軸にスケール像
を所望の位置に回転移動させることができるスケール装
置を提供することである。
係る発明の課題に加え、像面内の中心を軸にスケール像
を所望の位置に回転移動させることができるスケール装
置を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1に係る発明は、スケールを有する透光性の
光学部材を顕微鏡装置の中間像位置に挿入することによ
って、試料像面にスケール像を合成させるスケール装置
において、前記顕微鏡装置の光軸に挿入されるスケール
装置本体と、複数の前記光学部材が着脱自在に収納され
るように前記スケール装置本体に形成された複数の光学
部材保持穴と、この光学部材保持穴に前記光学部材を固
定する固定部材とを備えた。
に、請求項1に係る発明は、スケールを有する透光性の
光学部材を顕微鏡装置の中間像位置に挿入することによ
って、試料像面にスケール像を合成させるスケール装置
において、前記顕微鏡装置の光軸に挿入されるスケール
装置本体と、複数の前記光学部材が着脱自在に収納され
るように前記スケール装置本体に形成された複数の光学
部材保持穴と、この光学部材保持穴に前記光学部材を固
定する固定部材とを備えた。
【0012】請求項2に係る発明は、スケールを有する
透光性の光学部材を顕微鏡装置の中間像位置に挿入する
ことによって、試料像面にスケール像を合成させるスケ
ール装置において、前記顕微鏡装置の光軸に挿入される
スケール装置本体と、複数の前記光学部材を着脱かつ回
転自在に保持するための前記スケール装置本体に設けら
れた複数の光学部材保持部と、該複数の光学部材保持部
の全てを同じ角度だけ回転させる回転機構と、該回転機
構を回転操作する操作部とを備えた。
透光性の光学部材を顕微鏡装置の中間像位置に挿入する
ことによって、試料像面にスケール像を合成させるスケ
ール装置において、前記顕微鏡装置の光軸に挿入される
スケール装置本体と、複数の前記光学部材を着脱かつ回
転自在に保持するための前記スケール装置本体に設けら
れた複数の光学部材保持部と、該複数の光学部材保持部
の全てを同じ角度だけ回転させる回転機構と、該回転機
構を回転操作する操作部とを備えた。
【0013】請求項1に係る発明のスケール装置では、
顕微鏡装置の光軸に挿入されるスケール装置本体と、複
数の光学部材が着脱自在に収納されるようにスケール装
置本体に形成された複数の光学部材保持穴と、この光学
部材保持穴に光学部材を固定する固定部材とを備えたこ
とにより、スケール装置本体の複数の光学部材保持穴
に、対物レンズに対応するスケールを有する光学部材を
それぞれ固定部材によって固定し、スケール装置本体を
顕微鏡装置内で移動させて、選択した光学部材を顕微鏡
装置の光軸に位置決めする。
顕微鏡装置の光軸に挿入されるスケール装置本体と、複
数の光学部材が着脱自在に収納されるようにスケール装
置本体に形成された複数の光学部材保持穴と、この光学
部材保持穴に光学部材を固定する固定部材とを備えたこ
とにより、スケール装置本体の複数の光学部材保持穴
に、対物レンズに対応するスケールを有する光学部材を
それぞれ固定部材によって固定し、スケール装置本体を
顕微鏡装置内で移動させて、選択した光学部材を顕微鏡
装置の光軸に位置決めする。
【0014】請求項2に係る発明のスケール装置では、
顕微鏡装置の光軸に挿入されるスケール装置本体と、複
数の光学部材を着脱かつ回転自在に保持するためにスケ
ール装置本体に設けられた複数の光学部材保持部と、該
複数の光学部材保持部の全てを同じ角度だけ回転させる
回転機構と、該回転機構を回転操作する操作部とを備え
たことにより、スケール装置本体の複数の光学部材保持
部に、対物レンズに対応するスケールを有する光学部材
をそれぞれ装着し、スケール装置本体を顕微鏡装置内で
移動させて、選択した光学部材を顕微鏡装置の光軸に位
置決めした後、操作部を回転操作して回転機構を駆動
し、光学部材保持部を光軸を中心にして回転移動させ、
所望の角度のスケール位置で光学部材を停止させる。
顕微鏡装置の光軸に挿入されるスケール装置本体と、複
数の光学部材を着脱かつ回転自在に保持するためにスケ
ール装置本体に設けられた複数の光学部材保持部と、該
複数の光学部材保持部の全てを同じ角度だけ回転させる
回転機構と、該回転機構を回転操作する操作部とを備え
たことにより、スケール装置本体の複数の光学部材保持
部に、対物レンズに対応するスケールを有する光学部材
をそれぞれ装着し、スケール装置本体を顕微鏡装置内で
移動させて、選択した光学部材を顕微鏡装置の光軸に位
置決めした後、操作部を回転操作して回転機構を駆動
し、光学部材保持部を光軸を中心にして回転移動させ、
所望の角度のスケール位置で光学部材を停止させる。
【0015】
【発明の実施の形態】まず、具体的な実施の形態1〜4
の各スケール装置が搭載される顕微鏡装置としての顕微
鏡本体について説明する。図1は顕微鏡本体の構成を示
す分解斜視図である。
の各スケール装置が搭載される顕微鏡装置としての顕微
鏡本体について説明する。図1は顕微鏡本体の構成を示
す分解斜視図である。
【0016】図1において、顕微鏡本体は、観察光学系
3と、写真撮影光学系5と、フィルム7と、対物レンズ
1と、光路分岐部材2と、接眼レンズ4とを有し、対物
レンズ1から入射した光は光路分岐部材2により観察光
学系3と写真撮影光学系5とに分岐され、フィルム7に
試料Sの像が写し込まれる。この写真撮影光学系5にお
いて、フィルム7面と共役の位置、すなわち中間像位置
にスケール装置10を固定できる構成となっている。
3と、写真撮影光学系5と、フィルム7と、対物レンズ
1と、光路分岐部材2と、接眼レンズ4とを有し、対物
レンズ1から入射した光は光路分岐部材2により観察光
学系3と写真撮影光学系5とに分岐され、フィルム7に
試料Sの像が写し込まれる。この写真撮影光学系5にお
いて、フィルム7面と共役の位置、すなわち中間像位置
にスケール装置10を固定できる構成となっている。
【0017】(実施の形態1)図2〜図5は実施の形態
1を示し、図2は光学部材の斜視図、図3は保持部材の
斜視図、図4はスケール装置の分解斜視図、図5は固定
部材の詳細斜視図である。本実施の形態のスケール装置
は、図4に示すように、主に、スケール装置本体として
の保持部材11と、保持部材11に選択されて嵌挿され
る複数の光学部材12a〜12fと、光学部材12a〜
12fを選択して保持部材11に嵌挿後固定する固定部
材17とから構成されている。本実施の形態のスケール
装置は、図1に示す顕微鏡本体のスケール装置10の位
置に搭載されて使用される。
1を示し、図2は光学部材の斜視図、図3は保持部材の
斜視図、図4はスケール装置の分解斜視図、図5は固定
部材の詳細斜視図である。本実施の形態のスケール装置
は、図4に示すように、主に、スケール装置本体として
の保持部材11と、保持部材11に選択されて嵌挿され
る複数の光学部材12a〜12fと、光学部材12a〜
12fを選択して保持部材11に嵌挿後固定する固定部
材17とから構成されている。本実施の形態のスケール
装置は、図1に示す顕微鏡本体のスケール装置10の位
置に搭載されて使用される。
【0018】図2において、光学部材12a〜12fは
光学ガラスからなり、図上の一点鎖線で示す範囲Rが、
顕微鏡光学系による試料像面に相当する領域であり、そ
の端の決まった位置にスケール13a〜13fが配置さ
れている。
光学ガラスからなり、図上の一点鎖線で示す範囲Rが、
顕微鏡光学系による試料像面に相当する領域であり、そ
の端の決まった位置にスケール13a〜13fが配置さ
れている。
【0019】図3において、光学部材12a〜12fを
保持する保持部材11は、所定の厚さを有する長尺な板
状部材からなり、本実施の形態では、長手方向に配置し
た3つの光路孔14a〜14cと、光学部材12a〜1
2fから選択した3つの光学部材(例えば、12a〜1
2c)を保持するための光学部材保持穴としての座穴1
5a〜15bとが穿設されている。3つの光路孔14a
〜14cをそれぞれ顕微鏡本体の光軸に合致させるため
の溝15a〜15cが保持部材11の上下側面に凹設さ
れている。この溝15a〜15cと顕微鏡本体に設けら
れたクリック機構などの係合手段(図示省略)とが係合
することにより、保持部材11は、顕微鏡装置としての
顕微鏡本体に固定される。
保持する保持部材11は、所定の厚さを有する長尺な板
状部材からなり、本実施の形態では、長手方向に配置し
た3つの光路孔14a〜14cと、光学部材12a〜1
2fから選択した3つの光学部材(例えば、12a〜1
2c)を保持するための光学部材保持穴としての座穴1
5a〜15bとが穿設されている。3つの光路孔14a
〜14cをそれぞれ顕微鏡本体の光軸に合致させるため
の溝15a〜15cが保持部材11の上下側面に凹設さ
れている。この溝15a〜15cと顕微鏡本体に設けら
れたクリック機構などの係合手段(図示省略)とが係合
することにより、保持部材11は、顕微鏡装置としての
顕微鏡本体に固定される。
【0020】図4において、保持部材11には、複数用
意された光学部材12a〜12fのうち、2つ以上(例
えば、12a〜12c)を選択して座穴15a〜15c
に嵌挿し、固定部材17により固定する。固定部材17
は、図5に示すように、例えば、外周にオネジ17aを
螺刻して、前端面にスリワリ溝17bを設け、保持部材
11の座穴15a〜15cの内周にメネジを螺刻して、
互いに締結することにより選択された光学部材12a〜
12cを固定することができる。なお、固定部材17は
円環状の板バネであってもよい。
意された光学部材12a〜12fのうち、2つ以上(例
えば、12a〜12c)を選択して座穴15a〜15c
に嵌挿し、固定部材17により固定する。固定部材17
は、図5に示すように、例えば、外周にオネジ17aを
螺刻して、前端面にスリワリ溝17bを設け、保持部材
11の座穴15a〜15cの内周にメネジを螺刻して、
互いに締結することにより選択された光学部材12a〜
12cを固定することができる。なお、固定部材17は
円環状の板バネであってもよい。
【0021】上記構成のスケール装置では、選択された
光学部材(例えば、12a〜12c)を座穴15a〜1
5cに嵌挿した保持部材11を顕微鏡本体に装着し、そ
の光軸に対して垂直な平面上を移動させ、保持部材11
に凹設された溝16a〜16cと顕微鏡本体内の係合手
段とが係合して、選択された光学部材(例えば、12a
〜12c)のスケール(例えば、13a〜13c)が試
料像面上の決まった位置に投影されるように、中間像位
置に停止させる。
光学部材(例えば、12a〜12c)を座穴15a〜1
5cに嵌挿した保持部材11を顕微鏡本体に装着し、そ
の光軸に対して垂直な平面上を移動させ、保持部材11
に凹設された溝16a〜16cと顕微鏡本体内の係合手
段とが係合して、選択された光学部材(例えば、12a
〜12c)のスケール(例えば、13a〜13c)が試
料像面上の決まった位置に投影されるように、中間像位
置に停止させる。
【0022】本実施の形態によれば、大きなスペースを
必要とせず、複数の光学部材の内、選択したものを保持
部材に嵌挿し、保持部材を光路孔1つ又は2つ分、直線
的に移動するという単純な動作で、一般にスケール装置
に求められる高倍と低倍など2〜3種類の所望の対物レ
ンズに対応した必要最小限のスケール同士の切り換えを
行うことができる。
必要とせず、複数の光学部材の内、選択したものを保持
部材に嵌挿し、保持部材を光路孔1つ又は2つ分、直線
的に移動するという単純な動作で、一般にスケール装置
に求められる高倍と低倍など2〜3種類の所望の対物レ
ンズに対応した必要最小限のスケール同士の切り換えを
行うことができる。
【0023】(実施の形態2)図6〜図8は実施の形態
2を示し、図6は光学部材同士を重ねて用いる説明図、
図7は保持部材の斜視図、図8はスケール装置の分解斜
視図である。本実施の形態のスケール装置は、実施の形
態1と光学部材のスケールを刻印した面同士を重ねて用
いる点が異なり、他の部分は同一のため、異なる部分の
み説明し、同一の部材および同一の部位には、同一の符
号を付し説明を省略する。
2を示し、図6は光学部材同士を重ねて用いる説明図、
図7は保持部材の斜視図、図8はスケール装置の分解斜
視図である。本実施の形態のスケール装置は、実施の形
態1と光学部材のスケールを刻印した面同士を重ねて用
いる点が異なり、他の部分は同一のため、異なる部分の
み説明し、同一の部材および同一の部位には、同一の符
号を付し説明を省略する。
【0024】図6において、光学部材12a〜12fの
中から、例えば、光学部材12a、12bを選択し、互
いにスケール13a、13bを刻印した刻印面12x、
12y同士が重なるように矢印Xの方向に合わせ、スケ
ール13a、13bが、中心に対して対称位置にくるよ
うにして光学部材群12abを構成する。他の光学部材
同士を選択する場合も同様にする。
中から、例えば、光学部材12a、12bを選択し、互
いにスケール13a、13bを刻印した刻印面12x、
12y同士が重なるように矢印Xの方向に合わせ、スケ
ール13a、13bが、中心に対して対称位置にくるよ
うにして光学部材群12abを構成する。他の光学部材
同士を選択する場合も同様にする。
【0025】図7において、スケール装置本体としての
保持部材21は、外形寸法、および溝16a〜16cは
実施の形態1の保持部材11と同一である。光路孔14
a〜14cの周囲に穿設された光学部材保持穴としての
座穴25a〜25cは、座の深さが、光学部材を2枚挿
入できるように、実施の形態1の座穴15a〜15cの
座の深さに比べてより深く形成されている。
保持部材21は、外形寸法、および溝16a〜16cは
実施の形態1の保持部材11と同一である。光路孔14
a〜14cの周囲に穿設された光学部材保持穴としての
座穴25a〜25cは、座の深さが、光学部材を2枚挿
入できるように、実施の形態1の座穴15a〜15cの
座の深さに比べてより深く形成されている。
【0026】図8において、保持部材21の座穴25a
〜25cには、互いに所望の倍率に対応する2枚の光学
部材を図6で示した方法により重ね合わせた3組の光学
部材群(例えば、12ab、12cd、12ef)を嵌
挿する。そして固定部材17によってそれぞれ固定す
る。保持部材21は、2枚の光学部材の、互いにスケー
ルが刻印されている面が対物レンズの中間像位置になる
ように、顕微鏡本体に装着される。
〜25cには、互いに所望の倍率に対応する2枚の光学
部材を図6で示した方法により重ね合わせた3組の光学
部材群(例えば、12ab、12cd、12ef)を嵌
挿する。そして固定部材17によってそれぞれ固定す
る。保持部材21は、2枚の光学部材の、互いにスケー
ルが刻印されている面が対物レンズの中間像位置になる
ように、顕微鏡本体に装着される。
【0027】上記構成のスケール装置では、2種類の特
定の対物レンズを使用する場合は、特定の対物レンズに
対応した光学部材群を対物レンズの中間像位置に挿入し
たままなにも操作せず、その他の種類の対物レンズを使
用するときは、実施の形態1と同様に、保持部材21を
光軸に対して垂直な平面上を移動させ、光学部材に刻印
されたスケールが試料像面上の決まった位置に投影され
るように、中間像位置に停止させる。
定の対物レンズを使用する場合は、特定の対物レンズに
対応した光学部材群を対物レンズの中間像位置に挿入し
たままなにも操作せず、その他の種類の対物レンズを使
用するときは、実施の形態1と同様に、保持部材21を
光軸に対して垂直な平面上を移動させ、光学部材に刻印
されたスケールが試料像面上の決まった位置に投影され
るように、中間像位置に停止させる。
【0028】本実施の形態によれば、実施の形態1と同
様な効果に加え、中間像位置に2種類の任意の対物レン
ズ用スケールを同時に投影することができるので、例え
ば2つの特定の対物レンズを切り換えて使用する場合に
は、スケールが設けられた光学部材を移動させることな
く、対物レンズの倍率に対応したスケールを像面上に投
影することができる。また、3つの座穴に計6種類のス
ケールが配置された光学部材を嵌挿するので、保持部材
を光路孔1つ又は2つ分直線的に移動するという単純な
動作で、6種類の対物レンズに対応したスケールの切り
換えを行うことができる。
様な効果に加え、中間像位置に2種類の任意の対物レン
ズ用スケールを同時に投影することができるので、例え
ば2つの特定の対物レンズを切り換えて使用する場合に
は、スケールが設けられた光学部材を移動させることな
く、対物レンズの倍率に対応したスケールを像面上に投
影することができる。また、3つの座穴に計6種類のス
ケールが配置された光学部材を嵌挿するので、保持部材
を光路孔1つ又は2つ分直線的に移動するという単純な
動作で、6種類の対物レンズに対応したスケールの切り
換えを行うことができる。
【0029】(実施の形態3)図9〜図11は実施の形
態3を示し、図9はスケール装置の分解斜視図、図10
は保持部材の斜視図、図11は光学部材の回転の状況を
示す説明図である。本実施の形態のスケール装置は、図
9に示すように、主に、スケール装置本体としての保持
部材31と、保持部材31に嵌挿される複数の光学部材
保持部としての回転部材38a〜38cと、回転部材3
8a〜38cに嵌挿される光学部材32a〜32cと、
光学部材32a〜32cを回転部材38a〜38cに嵌
挿後固定する固定部材37と、回転部材38a〜38c
を回転駆動する回転機構40と、回転機構40を回転操
作する操作部としてのダイヤル41と、回転部材38a
〜38cを保持部材31から脱落しないように抑止する
カバー46とから構成されている。本実施の形態のスケ
ール装置は、実施の形態1、2と同様に、図1に示す顕
微鏡本体のスケール装置10の位置に搭載されて使用さ
れる。
態3を示し、図9はスケール装置の分解斜視図、図10
は保持部材の斜視図、図11は光学部材の回転の状況を
示す説明図である。本実施の形態のスケール装置は、図
9に示すように、主に、スケール装置本体としての保持
部材31と、保持部材31に嵌挿される複数の光学部材
保持部としての回転部材38a〜38cと、回転部材3
8a〜38cに嵌挿される光学部材32a〜32cと、
光学部材32a〜32cを回転部材38a〜38cに嵌
挿後固定する固定部材37と、回転部材38a〜38c
を回転駆動する回転機構40と、回転機構40を回転操
作する操作部としてのダイヤル41と、回転部材38a
〜38cを保持部材31から脱落しないように抑止する
カバー46とから構成されている。本実施の形態のスケ
ール装置は、実施の形態1、2と同様に、図1に示す顕
微鏡本体のスケール装置10の位置に搭載されて使用さ
れる。
【0030】図10において、保持部材31は、外形寸
法および溝16a〜16cが実施の形態1の保持部材1
1と同一になっている。保持部材31には、光路孔14
a〜14cの周囲に座穴35a〜35cが穿設され、こ
の座穴35a〜35cには、回転部材38a〜38c
(図9参照)が回転自在に嵌装される。また、光路孔1
4a〜14cから一定の離れた位置に回転軸孔39が穿
設され、回転軸孔39には後述する回転機構40の回転
軸42(図9参照)が回転自在に嵌装される。保持部材
31の表面側には、陥凹部31aが形成され、回転機構
40を収容するスペースを確保している。
法および溝16a〜16cが実施の形態1の保持部材1
1と同一になっている。保持部材31には、光路孔14
a〜14cの周囲に座穴35a〜35cが穿設され、こ
の座穴35a〜35cには、回転部材38a〜38c
(図9参照)が回転自在に嵌装される。また、光路孔1
4a〜14cから一定の離れた位置に回転軸孔39が穿
設され、回転軸孔39には後述する回転機構40の回転
軸42(図9参照)が回転自在に嵌装される。保持部材
31の表面側には、陥凹部31aが形成され、回転機構
40を収容するスペースを確保している。
【0031】図9において、保持部材31の陥凹部31
aには、座穴35a〜35c(図10参照)に回転自在
に嵌装された円筒状の回転部材38a〜38cが突出し
ている。回転部材38a〜38cには、保持部材31の
光路孔14a〜14cと同径の光路孔34a〜34cが
穿設され、その周囲に光学部材32a〜32cを嵌挿す
るための座穴36a〜36cが穿設されている。座穴3
6a〜36cの内周の開口付近にはメネジが螺刻されて
いる。光学部材32a〜32cは、座穴36a〜36c
に嵌挿された後、そこから脱落しないように、外周にオ
ネジ等を螺刻した固定部材37により固定される。カバ
ー46は、保持部材31と同一の外径寸法を有し、光路
孔34a〜34cに相当する位置に、回転部材38a〜
38cの座穴36a〜36cよりやや大きい透孔46a
〜46cが穿設され、保持部材31の表面31bに固着
される。光学部材32a〜32cには、例えば、光学部
材32aの場合は、図11に示すように、光軸を中心と
した円周上に、互いに異なる角度および大きさを持つ2
個のスケール33a、33bが刻印されている。他の光
学部材32b、32cも同様である。この光学部材32
a〜32cを所定の角度回転させることにより、光学部
材32a〜32c上の試料像面に相当する領域R上の所
定の位置に、2個のうち選択した1つのスケールを配置
することができる。
aには、座穴35a〜35c(図10参照)に回転自在
に嵌装された円筒状の回転部材38a〜38cが突出し
ている。回転部材38a〜38cには、保持部材31の
光路孔14a〜14cと同径の光路孔34a〜34cが
穿設され、その周囲に光学部材32a〜32cを嵌挿す
るための座穴36a〜36cが穿設されている。座穴3
6a〜36cの内周の開口付近にはメネジが螺刻されて
いる。光学部材32a〜32cは、座穴36a〜36c
に嵌挿された後、そこから脱落しないように、外周にオ
ネジ等を螺刻した固定部材37により固定される。カバ
ー46は、保持部材31と同一の外径寸法を有し、光路
孔34a〜34cに相当する位置に、回転部材38a〜
38cの座穴36a〜36cよりやや大きい透孔46a
〜46cが穿設され、保持部材31の表面31bに固着
される。光学部材32a〜32cには、例えば、光学部
材32aの場合は、図11に示すように、光軸を中心と
した円周上に、互いに異なる角度および大きさを持つ2
個のスケール33a、33bが刻印されている。他の光
学部材32b、32cも同様である。この光学部材32
a〜32cを所定の角度回転させることにより、光学部
材32a〜32c上の試料像面に相当する領域R上の所
定の位置に、2個のうち選択した1つのスケールを配置
することができる。
【0032】図9において、保持部材31の裏面側に
は、円盤状のダイヤル41が配設され、ダイヤル41の
中心に立設された回転軸42が保持部材31の回転軸孔
39(図10参照)に回転自在に嵌装されている。保持
部材31の陥凹部31aから突出した回転軸42の先端
には、回転部材38a〜38cの外径と同径のプーリ4
3が固定されている。プーリ43には、回転軸42を中
心として扇形の切欠き部43aが形成され、扇形の角度
は、前述した光学部材32a〜32cに刻印された2個
のスケール同士の配置と同一の角度に形成されている。
この切欠き部43aに当接して、プーリ43の回転角を
規制するために、位置決めピン44が、保持部材31の
陥凹部31aに立設されている。また、位置決めピン4
4が切欠き部43aの直線部43b、43cに当接した
とき、1つのスケールが所定の位置に投影されるよう
に、位置合わせした状態で、プーリ43と回転部材38
a〜38cとの間にベルト45が張架されている。回転
軸42、プーリ43、位置決めピン44、ベルト45に
より回転機構40を構成している。
は、円盤状のダイヤル41が配設され、ダイヤル41の
中心に立設された回転軸42が保持部材31の回転軸孔
39(図10参照)に回転自在に嵌装されている。保持
部材31の陥凹部31aから突出した回転軸42の先端
には、回転部材38a〜38cの外径と同径のプーリ4
3が固定されている。プーリ43には、回転軸42を中
心として扇形の切欠き部43aが形成され、扇形の角度
は、前述した光学部材32a〜32cに刻印された2個
のスケール同士の配置と同一の角度に形成されている。
この切欠き部43aに当接して、プーリ43の回転角を
規制するために、位置決めピン44が、保持部材31の
陥凹部31aに立設されている。また、位置決めピン4
4が切欠き部43aの直線部43b、43cに当接した
とき、1つのスケールが所定の位置に投影されるよう
に、位置合わせした状態で、プーリ43と回転部材38
a〜38cとの間にベルト45が張架されている。回転
軸42、プーリ43、位置決めピン44、ベルト45に
より回転機構40を構成している。
【0033】上記構成のスケール装置では、図9に示す
ように、位置決めピン44が一方の直線部43cに当接
して、1つのスケール33b(図11参照)が視野上に
投影されている状態から、ダイヤル41を回転させる
と、その回転軸42に固定されたプーリ43が回転し、
ベルト45を介して3つの回転部材38a〜38cが同
時に同じ角度だけ回転した後、他方の直線部43bに当
接して停止し、最初のスケール33bと異なる角度およ
び大きさをもつもう1つのスケール33a(図11参
照)が視野R内に投影される。また、所望の対物レンズ
に対応したスケールが他の回転部材に配置されている場
合は、実施の形態1と同様に、保持部材31を光軸に対
して垂直な平面上を移動させて、他の光学部材に刻印さ
れたスケールが試料像面上の決まった位置に投影される
ように、中間像位置で停止させる。その後、上述のよう
にダイヤル41を回転させれば2つのスケールを容易に
切り換えることができる。
ように、位置決めピン44が一方の直線部43cに当接
して、1つのスケール33b(図11参照)が視野上に
投影されている状態から、ダイヤル41を回転させる
と、その回転軸42に固定されたプーリ43が回転し、
ベルト45を介して3つの回転部材38a〜38cが同
時に同じ角度だけ回転した後、他方の直線部43bに当
接して停止し、最初のスケール33bと異なる角度およ
び大きさをもつもう1つのスケール33a(図11参
照)が視野R内に投影される。また、所望の対物レンズ
に対応したスケールが他の回転部材に配置されている場
合は、実施の形態1と同様に、保持部材31を光軸に対
して垂直な平面上を移動させて、他の光学部材に刻印さ
れたスケールが試料像面上の決まった位置に投影される
ように、中間像位置で停止させる。その後、上述のよう
にダイヤル41を回転させれば2つのスケールを容易に
切り換えることができる。
【0034】本実施の形態によれば、実施の形態1と同
様の効果に加え、ダイヤルを一定角度回転させ、保持部
材31を光路孔1つ又は2つ分直線的に移動するという
多くても2つの動作で視野上の同じ位置に6種類の対物
レンズに対応したスケールまたは3種類の対物レンズに
対応した2種類の角度が異なるスケールを投影すること
ができる。
様の効果に加え、ダイヤルを一定角度回転させ、保持部
材31を光路孔1つ又は2つ分直線的に移動するという
多くても2つの動作で視野上の同じ位置に6種類の対物
レンズに対応したスケールまたは3種類の対物レンズに
対応した2種類の角度が異なるスケールを投影すること
ができる。
【0035】本実施の形態では、プーリに切欠き部を設
けて位置決めピンでスケールを位置決めするようにした
が、プーリの切欠き部および位置決めピンがない構成に
して、試料像面位置で任意の角度でスケールを投影させ
るようにしてもよい。
けて位置決めピンでスケールを位置決めするようにした
が、プーリの切欠き部および位置決めピンがない構成に
して、試料像面位置で任意の角度でスケールを投影させ
るようにしてもよい。
【0036】(実施の形態4)図12〜図14は実施の
形態4を示し、図12はスケールを刻印した光学部材を
装着した光学部材保持枠の斜視図、図13は保持部材の
斜視図、図14はスケール装置の分解斜視図である。本
実施の形態のスケール装置は、実施の形態1とは、光学
部材を装着した光学部材保持枠をマグネットで保持部材
に嵌挿固定する点が異なり、他の部分は同一のため、異
なる部分のみ説明し、同一の部材および同一の部位に
は、同一の符号を付し説明を省略する。
形態4を示し、図12はスケールを刻印した光学部材を
装着した光学部材保持枠の斜視図、図13は保持部材の
斜視図、図14はスケール装置の分解斜視図である。本
実施の形態のスケール装置は、実施の形態1とは、光学
部材を装着した光学部材保持枠をマグネットで保持部材
に嵌挿固定する点が異なり、他の部分は同一のため、異
なる部分のみ説明し、同一の部材および同一の部位に
は、同一の符号を付し説明を省略する。
【0037】図12において、スケール13a〜13f
が刻印された光学部材12a〜12fは、それぞれ光学
部材保持枠57に装着されている。光学部材保持枠57
の外周には、例えば4等分の位置に溝58a〜58dが
形成されている。なお、光学部材保持枠57は、鉄など
の磁性材料から形成されている。
が刻印された光学部材12a〜12fは、それぞれ光学
部材保持枠57に装着されている。光学部材保持枠57
の外周には、例えば4等分の位置に溝58a〜58dが
形成されている。なお、光学部材保持枠57は、鉄など
の磁性材料から形成されている。
【0038】図13において、スケール装置本体として
の保持部材51は、外形寸法、および溝16a〜16c
は実施の形態1の保持部材11と同一である。光路孔1
4a〜14cの周囲に穿設された光学部材保持穴として
の座穴55a〜55cは、座の深さが、光学部材保持枠
57を収容できるように、実施の形態1の座穴15a〜
15cの座の深さに比べてより深く形成され、内周は、
光学部材保持枠57の外周が円滑に嵌挿できるように形
成されている。また、座穴55a〜55cの内周の上部
には、突起部56a〜56cが突設され、光学部材保持
枠57の溝58a〜58dを選択して嵌挿させることが
できる。また、座穴55a〜55cの座面には、3ヵ所
に固定部材としてのマグネット59が埋設され、光学部
材保持枠57を吸着保持できるようになっている。
の保持部材51は、外形寸法、および溝16a〜16c
は実施の形態1の保持部材11と同一である。光路孔1
4a〜14cの周囲に穿設された光学部材保持穴として
の座穴55a〜55cは、座の深さが、光学部材保持枠
57を収容できるように、実施の形態1の座穴15a〜
15cの座の深さに比べてより深く形成され、内周は、
光学部材保持枠57の外周が円滑に嵌挿できるように形
成されている。また、座穴55a〜55cの内周の上部
には、突起部56a〜56cが突設され、光学部材保持
枠57の溝58a〜58dを選択して嵌挿させることが
できる。また、座穴55a〜55cの座面には、3ヵ所
に固定部材としてのマグネット59が埋設され、光学部
材保持枠57を吸着保持できるようになっている。
【0039】上記構成のスケール装置では、図14に示
すように、保持部材51の座穴55a〜55cおよび突
起部56a〜56cに、3つの光学部材保持枠47の外
周および4つの溝58a〜58dの内選択した1つをそ
れぞれ嵌挿をして組み合わせ、マグネット59により固
定してスケール装置を構成する。このスケール装置を、
顕微鏡本体の光軸に対して垂直な平面上を移動し、保持
部材51に凹設された溝16a〜16cにより、選択さ
れた光学部材のスケールが試料像面上の決まった位置に
投影されるように、中間像位置で停止させる。
すように、保持部材51の座穴55a〜55cおよび突
起部56a〜56cに、3つの光学部材保持枠47の外
周および4つの溝58a〜58dの内選択した1つをそ
れぞれ嵌挿をして組み合わせ、マグネット59により固
定してスケール装置を構成する。このスケール装置を、
顕微鏡本体の光軸に対して垂直な平面上を移動し、保持
部材51に凹設された溝16a〜16cにより、選択さ
れた光学部材のスケールが試料像面上の決まった位置に
投影されるように、中間像位置で停止させる。
【0040】本実施の形態によれば、実施の形態1と同
様の効果に加え、非常に簡単な構造で、光軸を中心とし
てスケールを例えば90度刻みで角度を選択し、像に投
影させることができる。
様の効果に加え、非常に簡単な構造で、光軸を中心とし
てスケールを例えば90度刻みで角度を選択し、像に投
影させることができる。
【0041】なお、本実施の形態では、マグネットの作
用によって、光学部材を保持した光学部材保持枠を保持
部材に保持する構造としたが、これに替えて、実施の形
態1のように、固定部材によって光学部材を保持した光
学部材保持枠を保持部材に固定する構造であってもよ
い。
用によって、光学部材を保持した光学部材保持枠を保持
部材に保持する構造としたが、これに替えて、実施の形
態1のように、固定部材によって光学部材を保持した光
学部材保持枠を保持部材に固定する構造であってもよ
い。
【0042】また、異なるフィルムサイズを有するカメ
ラを使用する場合、各カメラに対応する撮影範囲を示す
写真フレームが異なるので、試料像面に相当する範囲R
が、図15に示すように異なる。この場合、各カメラの
フィルムサイズにより異なる範囲R内の選択された位置
にスケールを投影させるために、保持部材の長手方向の
微調整ができることが好ましい。このため、上述の各実
施の形態において、溝16a〜16cを持たない構造に
してもよい。
ラを使用する場合、各カメラに対応する撮影範囲を示す
写真フレームが異なるので、試料像面に相当する範囲R
が、図15に示すように異なる。この場合、各カメラの
フィルムサイズにより異なる範囲R内の選択された位置
にスケールを投影させるために、保持部材の長手方向の
微調整ができることが好ましい。このため、上述の各実
施の形態において、溝16a〜16cを持たない構造に
してもよい。
【0043】なお、上述の各実施の形態において、試料
像面にスケール像が必要でない場合は、光学部材にスケ
ールを刻印しなくてもい。また、スケール装置は、例え
ば観察光学系など、写真撮影光学系以外の部分にも適用
することができる。本発明は、上述の実施の形態に限定
されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で
種々変更実施が可能である。
像面にスケール像が必要でない場合は、光学部材にスケ
ールを刻印しなくてもい。また、スケール装置は、例え
ば観察光学系など、写真撮影光学系以外の部分にも適用
することができる。本発明は、上述の実施の形態に限定
されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で
種々変更実施が可能である。
【0044】
【発明の効果】請求項1に係る発明によれば、スケール
装置本体の複数の光学部材保持穴に、対物レンズに対応
するスケールを有する光学部材をそれぞれ固定部材によ
って固定し、スケール装置本体を顕微鏡装置内で移動さ
せ、選択した光学部材を顕微鏡装置の光軸に位置決めす
るようにしたので、大きなスペースを必要とせず、単純
な動作で、対物レンズの倍率に応じた必要最小限のスケ
ールを容易に切り換えることができる。
装置本体の複数の光学部材保持穴に、対物レンズに対応
するスケールを有する光学部材をそれぞれ固定部材によ
って固定し、スケール装置本体を顕微鏡装置内で移動さ
せ、選択した光学部材を顕微鏡装置の光軸に位置決めす
るようにしたので、大きなスペースを必要とせず、単純
な動作で、対物レンズの倍率に応じた必要最小限のスケ
ールを容易に切り換えることができる。
【0045】請求項2に係る発明によれば、スケール装
置本体の複数の光学部材保持部に、対物レンズに対応す
るスケールを有する光学部材をそれぞれ装着し、スケー
ル装置本体を顕微鏡装置内で摺動させて、選択した光学
部材を顕微鏡装置の光軸に位置決めした後、操作部を回
転操作して回転機構を駆動し、光学部材保持部を光軸を
中心にして回転移動させ、所望の角度のスケール位置で
光学部材を停止させるようにしたので、請求項1に係る
発明と同様の効果に加え、像面内の中心を軸にスケール
像を所望の位置に回転移動させることができる。
置本体の複数の光学部材保持部に、対物レンズに対応す
るスケールを有する光学部材をそれぞれ装着し、スケー
ル装置本体を顕微鏡装置内で摺動させて、選択した光学
部材を顕微鏡装置の光軸に位置決めした後、操作部を回
転操作して回転機構を駆動し、光学部材保持部を光軸を
中心にして回転移動させ、所望の角度のスケール位置で
光学部材を停止させるようにしたので、請求項1に係る
発明と同様の効果に加え、像面内の中心を軸にスケール
像を所望の位置に回転移動させることができる。
【図1】発明の実施の形態の顕微鏡本体の構成を示す分
解斜視図である。
解斜視図である。
【図2】実施の形態1の光学部材の斜視図である。
【図3】実施の形態1の保持部材の斜視図である。
【図4】実施の形態1のスケール装置の分解斜視図であ
る。
る。
【図5】実施の形態1の固定部材の詳細斜視図である。
【図6】実施の形態2の光学部材同士を重ねて用いる説
明図である。
明図である。
【図7】実施の形態2の保持部材の斜視図である。
【図8】実施の形態2のスケール装置の分解斜視図であ
る。
る。
【図9】実施の形態3のスケール装置の分解斜視図であ
る。
る。
【図10】実施の形態3の保持部材の斜視図である。
【図11】実施の形態3の光学部材の回転の状況を示す
説明図である。
説明図である。
【図12】実施の形態4のスケールを刻印した光学部材
を装着した光学部材保持枠の斜視図である。
を装着した光学部材保持枠の斜視図である。
【図13】実施の形態4の保持部材の斜視図である。
【図14】実施の形態4のスケール装置の分解斜視図で
ある。
ある。
【図15】各実施の形態の変形例の各試料像面に相当す
る範囲Rの説明図である。
る範囲Rの説明図である。
【図16】従来例1のスケール装置の正面図である。
【図17】従来例2のスケール装置の正面図である。
【図18】従来例3のスケール装置の正面図である。
11 保持部材 12a〜12c 光学部材 15a〜15c 座穴 17 固定部材
Claims (2)
- 【請求項1】 スケールを有する透光性の光学部材を顕
微鏡装置の中間像位置に挿入することによって、試料像
面にスケール像を合成させるスケール装置において、 前記顕微鏡装置の光軸に挿入されるスケール装置本体
と、複数の前記光学部材が着脱自在に収納されるように
前記スケール装置本体に形成された複数の光学部材保持
穴と、この光学部材保持穴に前記光学部材を固定する固
定部材とを備えたことを特徴とするスケール装置。 - 【請求項2】 スケールを有する透光性の光学部材を顕
微鏡装置の中間像位置に挿入することによって、試料像
面にスケール像を合成させるスケール装置において、 前記顕微鏡装置の光軸に挿入されるスケール装置本体
と、複数の前記光学部材を着脱かつ回転自在に保持する
ための前記スケール装置本体に設けられた複数の光学部
材保持部と、該複数の光学部材保持部の全てを同じ角度
だけ回転させる回転機構と、該回転機構を回転操作する
操作部と備えたことを特徴とするスケール装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001075815A JP2002277206A (ja) | 2001-03-16 | 2001-03-16 | スケール装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001075815A JP2002277206A (ja) | 2001-03-16 | 2001-03-16 | スケール装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002277206A true JP2002277206A (ja) | 2002-09-25 |
Family
ID=18932839
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001075815A Withdrawn JP2002277206A (ja) | 2001-03-16 | 2001-03-16 | スケール装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002277206A (ja) |
-
2001
- 2001-03-16 JP JP2001075815A patent/JP2002277206A/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20080603 |