JPH0735862U - エアーダンパー - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本考案はエアーダンパーに係り、さらに詳し
くは部品点数が少なくて、分解操作が容易なエアーダン
パーに関する。 【構成】 エアー配管の管壁に回転支軸を直交状に挿通
し、この回転支軸におけるエアー配管から外方に突出す
る部分に雄ネジ部を刻設し、この回転支軸におけるエア
ー配管内部位置に、エアー配管内で回転支軸と一体的に
回転可能となるバタフライ板を取付け、回転支軸の前記
雄ネジ部に回転支軸の外端部側から締付用ネジ体を螺着
し、この回転支軸の外端部付近に回転支軸の操作用ハン
ドルを分解可能な状態で取付けたことを特徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案はエアーダンパーに係り、さらに詳しくは部品点数が少なくて、分解操 作が容易なエアーダンパーに関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来より、エアー導通用筒体として利用されているエアー配管中には、通過エ アーの流量を調整する目的で、エアーダンパーが取付けられている。

【０００３】 従来のエアーダンパーは図４に示すように、エアー配管１の管壁２の外面部に パイプ状支持体１２を直交状に立設し、該パイプ状支持体１２内に回転支軸３を 密嵌状に内挿し、この回転支軸３におけるエアー配管内部位置に、エアー配管内 で回転支軸と一体的に回転可能となるバタフライ板５を取付け、回転支軸の外端 部３ｂに操作用ハンドル９を溶接手段で一体的に取付け、さらに操作用ハンドル の位置を固定するための蝶ネジ１３を前記パイプ状支持体１２のつば部１４と操 作用ハンドル９間に配設する構成であった。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

このように、従来のエアーダンパーは全体の部品点数が多いこと、並びにパイ プ状支持体の存在により構造が複雑であるため組立てに手数が係ること、かつ同 じ理由で分解操作がほとんどできないこと等の問題点があった。

【０００５】 そのため、従来のエアーダンパーでは、製造コストが嵩み、また一旦現場に設 置した後に、エアーダンパー部を分解して清掃や、修理を行うことが困難となる 等の問題点があった。

【０００６】 本考案は、従来のパイプ状支持体１２を使用することなくエアーダンパーを構 成し、全体の部品点数を少なくすると共に、組立てや分解操作が容易となる構造 にして、上記の問題点を解決したエアーダンパーを提供することを目的とする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

上記課題を解決するために、本考案にかかるエアーダンパーでは、エアー配管 の管壁に回転支軸を直交状に挿通し、この回転支軸におけるエアー配管から外方 に突出する部分に雄ネジ部を刻設し、この回転支軸におけるエアー配管内部位置 に、エアー配管内で回転支軸と一体的に回転可能となるバタフライ板を取付け、 回転支軸の前記雄ネジ部に回転支軸の外端部側から締付用ネジ体を螺着し、この 回転支軸の外端部付近に回転支軸の操作用ハンドルを分解可能な状態で取付けた ことを特徴とするものである。

【０００８】

【作用】

本考案では、上記構成を採用したので、パイプ状支持体１２が不要となった。 そのため、従来のようにパイプ状支持体１２をエアー配管外壁に溶接固定する 必要がなく、当然のことながらある程度の長さを有するパイプ状支持体の中に回 転支軸３を密嵌状に挿通するという手数の係る操作も必要でなくなった。

【０００９】 したがって締付用ネジ体を緊締すると、回転支軸全体が外端部方向に引き寄せ られ、同時に回転支軸と一体的に取付けられたバタフライ板も回転支軸の外端部 方向に引き寄せられる。その結果締付用ネジ体の下面とバタフライ板の上端面と が相互に接近してエアー配管の管壁を挟圧して回転支軸の位置を固定することに なる。

【００１０】 このようにして、回転支軸が所定位置で固定されると、回転支軸の回転が止め られるためにバタフライ板の位置も固定されることになる。 また固定用ネジ体を緩めると、前記とは逆に回転支軸の回転が自由になるため バタフライ板の位置固定も解除され、バタフライ板の自由な角度調整が可能とな る。

【００１１】

【実施例】

以下、本考案を図面の実施例により具体的に説明するが、本考案はこれらに限 定されるものではない。

【００１２】 図１は、本考案の実施例の斜視図で、適宜の形状及び大きさからなるエアー配 管１は、鋳鉄やステンレス素材等で形成される。

【００１３】 このエアー配管１の管壁２には孔１１が穿設され、この孔１１に回転支軸３が エアー配管１と直交状になるよう挿通される。

【００１４】 この回転支軸３は、その内端部３ａがエアー配管１の内部に納められ、その外 端部３ｂはエアー配管の外方に位置する。

【００１５】 この回転支軸３における、エアー配管１から外方に突出する部分には雄ネジ部 ４が形成される。

【００１６】 また回転支軸３における、エアー配管１の内部に納められる部分には、バタフ ライ板５がビス６等を介して取付けられている。このバタフライ板５は、エアー 配管１内のエアー流量を調整するための仕切り板であり、回転支軸３と一体的に 回転して、その角度調整ができる構成になっている。

【００１７】 つぎに、エアー配管の外側先端である、外端部３ｂ方向より、締付用ネジ体７ が回転支軸の雄ネジ部４に螺着される。この締付用ネジ体７を締め付けると、回 転支軸３がエアー配管の外端部３ｂ方向に引き寄せられることになり、緩めると 反対に回転支軸３がエアー配管の内側先端である、内端部３ａ方向に引き寄せら れることになる。

【００１８】 また締付用ネジ体７と、エアー配管１の管壁２の間には、必要に応じてスプリ ング８を介在させると好適である。このスプリング８に代えて、座金とゴム座金 の組み合せを採用することも可能である。

【００１９】 さらに、回転支軸３の外端部３ｂ付近には、適宜形状の操作用ハンドル９が、 ナット１０ａ、１０ｂ等を介して分解可能な状態で取付けられている。この操作 用ハンドル９を回転させることにより、回転支軸３が回転し、最終的にはバタフ ライ板５が回転することになる。

【００２０】 図に示された操作用ハンドル９は、ステンレス板を折り曲げて正面形状が半円 状、側面形状が下向きコ字状の形態のものである。

【００２１】 本考案は上記の構成に係り、エア−配管１を全開とするには、まず締付用ネジ 体７を緩めて回転支軸３をフリー状態にセットし、この状態で操作用ハンドル９ を回して回転支軸３を適宜角度回転させ、バタフライ板５のエアー配管に対する 角度を調整して図２の状態にセットする。

【００２２】 この角度調整が行われたら、締付用ネジ体７を緊締し、回転支軸３の位置固定 を図れば、エアー配管１の全開状態が得られる。もちろんバタフライ板５の角度 調整は、全開から全閉までの間のあらゆる状態にセット可能であるから、その調 整は自由に選択可能となる。

【００２３】 つぎに本考案のエアーダンパーを分解する際には、まずエアー配管１の両端に 接続している接続パイプ（図示しない）を取り外し、ナット１０ａ、１０ｂを緩 めて、操作用ハンドル９を回転支軸３から取り外し、締付用ネジ体７を回転支軸 の雄ネジ部４から取り外し、スプリング８も外し、最後にバタフライ板５のビス ６を緩めてバタフライ板５を回転支軸から取り外す段取りとなる。

【００２４】 このようにして、回転支軸３をエアー配管１の管壁２の孔１１から引き抜くこ とで、全部材の分解が行われ、また本考案ダンパーの組立てを行うには、この手 順の逆工程を行うことになる。

【００２５】

【考案の効果】

上述の如く本考案によれば、全体の部品点数が少ないのでエアーダンパーの製 造コストが低廉となり、またエアーダンパーの組立て並びに分解操作も極めて簡 単となる等の優れた効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例の正面図である。

【図２】前図のＡ−Ａ線断面図である。

【図３】本考案の分解斜視図である。

【図４】従来のエアーダンパーの一例の正面図である。

【符号の説明】 １ エアー配管 ２ エアー配管の管壁 ３ 回転支軸 ３ａ 回転支軸の内端部 ３ｂ 回転支軸の外端部 ４ 雄ネジ部 ５ バタフライ板 ６ ビス ７ 締付用ネジ体 ８ スプリング ９ 操作用ハンドル １０ａ、１０ｂ ナット １１ 孔 １２ パイプ状支持体 １３ 蝶ネジ １４ つば部

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 エアー配管の管壁に回転支軸を直交状に
   挿通し、この回転支軸におけるエアー配管から外方に突
   出する部分に雄ネジ部を刻設し、この回転支軸における
   エアー配管内部位置に、エアー配管内で回転支軸と一体
   的に回転可能となるバタフライ板を取付け、回転支軸の
   前記雄ネジ部に回転支軸の外端部側から締付用ネジ体を
   螺着し、この回転支軸の外端部付近に回転支軸の操作用
   ハンドルを分解可能な状態で取付けたことを特徴とする
   エアーダンパー。