JPH0735698Y2 - 穿孔機 - Google Patents

穿孔機

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JPH0735698Y2
JPH0735698Y2 JP1989073941U JP7394189U JPH0735698Y2 JP H0735698 Y2 JPH0735698 Y2 JP H0735698Y2 JP 1989073941 U JP1989073941 U JP 1989073941U JP 7394189 U JP7394189 U JP 7394189U JP H0735698 Y2 JPH0735698 Y2 JP H0735698Y2
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clutch
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circuit
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理 浅野
通弘 東海林
益造 小和田
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Nitto Kohki Co Ltd
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
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  • Mechanical Engineering (AREA)
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は穿孔機に関するものであり、特に、小形、軽量
な穿孔機に関するものである。
(従来の技術) 環状刃物を備えたドリル装置(電気ドリル)、及び前記
ドリル装置を被加工物の方向に自動送りするための送り
モータを持つ送り機構等より構成される穿孔機は、すで
に各種提案されている。
また、ドリル装置による穿孔作業終了後に、前記ドリル
装置を初期位置に自動的に復帰させるように構成された
穿孔機も提案されている。
ここで、例えば特開昭63−139605号公報には、穿孔作業
終了後におけるドリル装置の戻し(上昇)速度を、穿孔
作業時におけるドリル装置の送り(下降)速度よりも速
めて、穿孔作業の効率を高める技術を採用した穿孔機の
発明が記載されている。具体的には、前記公報に記載さ
れた穿孔機では、穿孔作業時には送りモータの回転を減
速機構を介してドリル装置の送り機構に伝達し、穿孔作
業終了後は前記送りモータの回転を減速機構を介さずに
ドリル装置の送り機構に伝達するようにしている。
ところで、このような穿孔機の送り機構には、送りモー
タと手動送り機構との間の動力伝達装置にクラッチが配
置されていて、このクラッチをオフとすることにより、
送りモータから送り機構へ至る動力の伝達を解除し、ド
リル装置を手動昇降ハンドルを用いて手動で昇降できる
ように構成されている。
前記公報においては、ドリル装置に該装置の昇降方向に
ラックを設けると共に、送りモータの回転を減速する減
速歯車機構の最終段の歯車を前記ラックに噛合させ、こ
れによりドリル装置の送り装置を構成している。
そして、前記減速歯車機構を構成する1の歯車の支持軸
上に手動昇降ハンドルを設けると共に、それぞれの爪が
前記軸方向に互いに対向するように前記軸上に一対の爪
部材(同公報の符号17A及び17B)を配置し、さらに、そ
の一方の爪部材を前記軸に固定し、その他方の爪を穿孔
機のフレームに対して固定している。前記一対の爪部材
がクラッチである。そして、前記軸を該軸方向に摺動さ
せることにより、前記各爪部材の爪の係合及び離脱を行
い、動力の伝達及び解除を行うようにしている。
また、前記公報においては、送りモータにウォームを取
り付け、手動昇降ハンドルの軸の端部に配置されたウォ
ームホイールに対して動力伝達を行うようにしている。
したがって、送りモータは、水平に支持された手動昇降
ハンドルの軸(回転軸)に対して垂直方向、すなわち、
ドリル装置の昇降方向にその回転軸が向くように、取り
付けられている。
(考案が解決しようとする課題) 上記した従来の技術は、次のような問題点を有してい
た。
(1)前述のように、前記公報に記載された穿孔機にお
いては、クラッチを構成する一対の爪部材の爪が、手動
昇降ハンドルの軸方向に向くように配置されており、か
つ、前記各爪部材の爪の係合/離脱を、前記手動昇降ハ
ンドルをその軸方向に摺動させることにより行う必要が
あるので、当該穿孔機のフレームが、前記手動昇降ハン
ドルの軸方向に大形化する。
(2)また、前記穿孔機においては、送りモータの回転
を、ウォーム及びウォームホイールを用いて伝達するよ
うにしている結果、送りモータの回転軸がドリル装置の
昇降方向と一致するように、該送りモータを取り付ける
必要があるので、該送りモータを、当該穿孔機のケーシ
ング内に収めにくい。前記公報においても、送りモータ
は、ケーシング外に単独で設けられている。したがっ
て、送りモータの取り付け手段の構成が複雑になると共
に、当該穿孔機が大形化する。
本考案は、従来のドリル装置が有する前述の欠点を解決
するためになされたものであり、その目的は、少なくと
も、水平に支持された手動昇降ハンドルの軸の中心軸方
向に大形化することのない穿孔機を提供することにあ
る。
(課題を解決するための手段及び作用) 前記の問題点を解決するために、本考案は、係合片と、
該係合片を収納する貫通穴が形成された筒状体と、該係
合片を前記筒状体の貫通穴から内向き又は外向きに押圧
して突出させる係合片押圧手段と、前記のように突出さ
れた前記係合片と係合する凹部を有する係合部材とによ
りクラッチを構成し、該クラッチを用いて穿孔機を構成
した点に特徴がある。前記係合片押圧手段を用いて、前
記係合片を押圧すれば、該係合片が貫通穴から突出して
前記係合部材の凹部に係合し、これによりクラッチオン
となる。
また、本考案は、さらに送りモータの動力を電気ドリル
の昇降動作に伝達する減速機構を、その外周にベアリン
グが配置された楕円体と、その外周面に複数の歯を有す
るとともに前記ベアリングの外周に密着配置された弾性
環状体と、前記弾性環状体に形成された複数の歯の一部
分と噛合するように、前記複数の歯の歯数よりも多い数
の歯がその内周に形成されたリング状部材とで構成した
点にも特徴がある。
さらに、本考案は、前記減速機構を、前記減速装置及び
平歯車のみにより構成するようにし、送りモータの出力
軸が前記クラッチを介して該出力軸と連結される動力伝
達軸に対して平行となるように配置した点に特徴があ
る。
さらにまた、本考案は、前記係合片押圧手段を、前記動
力伝達軸、又は核軸に対して動力の供給を行う動力供給
装置の最終段の軸をその軸方向に貫通するように配置さ
れたインナーシャフトに接続するようにした点にも特徴
がある。これにより、インナーシャフトを操作すること
により、前記係合片押圧手段を移動させてクラッチをオ
ンオフ制御することができる。
また、本考案は、前記係合片押圧手段を、前記動力伝達
軸を貫通するように配置されたインナーシャフトに接続
すると共に、該インナーシャフトに係合する手動昇降ハ
ンドルの握りを揺動させることにより、前記係合片押圧
手段を摺動させてクラッチをオンオフ制御するようにし
た点にも特徴がある。
さらに、前記係合片押圧手段とインナーシャフトとが、
該係合片押圧手段がインナーシャフトの軸上においてク
ラッチのオン方向に押圧支持されるように、ばね手段を
用いて接続された点にも特徴がある。これにより、前記
インナーシャフトを摺動させて、前記クラッチをオン操
作した場合、前記係合片が、前記係合部材の凹部間に位
置してしまって、該凹部に係合できないときには、前記
係合片押圧手段を支持するばね手段が偏倚されるので、
前記インナーシャフトの摺動にかかわらず、前記係合片
押圧手段は移動しない。
さらにまた、前記インナーシャフトの外周に2本の環状
溝を形成し、該環状溝の一方を、該インナーシャフトの
方向に偏倚された押圧体に係合させるようにした点にも
特徴がある。
また、前記インナーシャフトの外周に1本のみの環状溝
を形成し、該環状溝を、隣接して配置され、かつ前記イ
ンナーシャフトの方向に偏倚された2つの押圧体の一方
に係合させるようにした点にも特徴がある。この係合に
よっても、クラッチのオン/オフ動作が確実に保持され
る。
(実施例) 以下に、図面を参照して、本考案を詳細に説明する。
第2図は本考案の一実施例の正面図、第3図は第2図の
右側面図、第4図は第2図の左側面図である。
各々の図において、フレーム1には電磁石ベース2及び
ドリル装置3が取り付けられている。このドリル装置3
は、第1図に関して後述する送りモータ101の回転によ
り、上下動される。
前記ドリル装置3のアーバ5は、該ドリル装置3の回転
軸(スピンドル)と一体化されていて、電磁石ベース2
に取り付けられたアーム21のブッシュ22により回動自在
に支持され、その下端部に図示しない環状刃物又はツイ
ストドリルを備えている。
ブラケット1Eは、おねじ1Fにより前記フレーム1に取り
付けられている。このブラケット1Eには、カートリッジ
式のオイルタンク4が固定されている。
前記オイルタンク4内に図示されない手法により注入さ
れた切削油(以下、単にオイルという)は、オイルコッ
ク41及びチューブ42を介して、前記ドリル装置3のボデ
ィに直接形成されたオイル溜り31内に一滴ずつ導入され
る。このオイルは、さらにチユーブ43を介して、アーバ
5を支持するドリル装置3のケースに形成された環状溝
37に導入される。
前記環状溝37に導入されたオイルは、アーバ5の内壁51
に穿設されたオイル導入口52を介して、前記内壁51に流
出し、これにより該アーバ5に固定される図示されない
環状刃物に対して給油が行われる。
なお、符号32はオイル溜り31の一壁面を構成し、該オイ
ル溜り31内に導入されるオイルの点滴状態を確認するた
めの、ガラス、樹脂等の透明窓、符号38はオイルシール
である。
前記ドリル装置3は、第1,6,12図に関して後述するクラ
ッチ(ボールクラッチ120)を投入した後、手動昇降ハ
ンドル6を回転させることにより、昇降可能となるよう
に構成されている。符号6Aはシャフト、また6Cは握りで
ある。
第1図は第3図をZ−Z線で切断した断面図、第6図は
第1図に示されたハーモニックドライブ(登録商標)装
置110及びボールクラッチ120近傍の拡大図である。各々
の図において、第2図〜第4図と同一の符号は、同一又
は同等部分をあらわしている。
第1図及び第6図において、フレーム1のベース1Bに固
定された送りモータ101の主軸の回転は、その出力軸に
固定されたピニオンギア102、平歯車103、該平歯車103
と同一シャフト104に固定された平歯車105、及び平歯車
106を介して、該平歯車106すなわち最終段歯車に固定さ
れたシャフト107(動力供給装置の最終段軸)に伝達さ
れる。なお、符号141及び142は前記シャフト104を支持
するボールベアリング、符号143及び144は前記シャフト
107を支持するボールベアリングである。
符号110は前述のようにハーモニックドライブ装置であ
り、株式会社ハーモニック・ドライブ・システムズの減
速装置である。このハーモニックドライブ装置110は、
ウェーブ・ジェネレータ111、ウェーブ・ジェネレータ
ベアリング112、フレクスプライン113、サーキュラ・ス
プライン114及びサーキュラ・スプライン115より構成さ
れている。
ウェーブ・ジェネレータ111は、前記シャフト107に接続
され、その外周にウェーブ・ジェネレータベアリング11
2が配設された楕円形状の板状体(楕円体)である。フ
レクスプライン113は、その外周に複数の歯を有し、前
記各ウェーブ・ジェネレータベアリング112に密着する
ように楕円形状に弾性変形された環状体(弾性環状体)
である。このフレクスプライン113は、後述するように
サーキュラ・スプライン114及びサーキュラ・スプライ
ン115と係合しているので、楕円形状のウェーブ・ジェ
ネレータ111が回転することにより、フレクスプライン1
13の形状は変化する。
サーキュラ・スプライン114及びサーキュラ・スプライ
ン115は、少なくともその内周部が円径に形成されると
共に、前記フレクスプライン113の歯に係合する複数の
歯を有するリング状部材である。前記サーキュラ・スプ
ライン114に形成された歯の歯数は、フレクスプライン1
13に形成された歯の歯数よりも多く、前記サーキュラ・
スプライン115に形成された歯の歯数は、フレクスプラ
イン113の歯数と同数である。また、前記サーキュラ・
スプライン114は、ベース1Bに固定されている。
したがって、サーキュラ・スプライン114の歯数がフレ
クスプライン113の歯数よりも例えば2枚多い場合に
は、ウェーブ・ジェネレータ111が1回転する間に、フ
レクスプライン113は、サーキュラ・スプライン114に対
して歯数2枚分だけ回転する。
また前記サーキュラ・スプライン115の歯数は、フレク
スプライン113の歯数と同数であるから、該サーキュラ
・スプライン115は、フレクスプライン113と同速度で回
転する。
すなわち、シャフト107の回転が高い減速比でサーキュ
ラ・スプライン115に伝達される。ボールクラッチ120の
係合部材121は、前記サーキュラ・スプライン115に接続
されている。前記係合部材121の正面図及び縦断面図
を、第7図及び第8図に示す。
この係合部材121は、筒状部121C及びフランジ121Bより
構成されている。前記筒状部121Cの内壁には、図示され
るように複数の凹部122が形成されている。なお、符号1
21Aは、当該係合部材121を前記サーキュラ・スプライン
115に取り付けるための取り付け穴である。
第1図及び第6図に戻り、前記係合部材121の筒状部121
Cの外壁は、ボールベアリング145及び146により、ベー
ス1Bが固定されるフレーム本体1Aに回転自在に支持され
ている。
前記係合部材121の筒状部121Cには、ブッシュ128により
フレーム本体1Aに対して回動自在に支持された筒状のク
ラッチシャフト124の一端(筒状体124G)が挿入されて
いる。
第9図はクラッチシャフト124の縦断面図、第10図は第
9図をX−X線で切断した断面図、第11図は第9図をY
−Y線で切断した断面図である。
各々の図において、クラッチシャフト124の前記一端124
Gには、比較的大径の内周部124Aとその外周部124Bとの
間を連通するように、該クラッチシャフト124の周囲に
等間隔に(当該クラッチシャフト124の中心軸に対して9
0度ごとに)4個の第1穴部124Cが形成され、また該第
1穴部124Cと間隔Wをおいて、等間隔に4個の第2穴部
124Eが形成されている。前記第1穴部124C及び第2穴部
124Eは、当該クラッチシャフト124の中心軸に対して45
度の角度を成している。
なお、第2穴部124Eは、第1図及び第6図においては、
後述するクラッチリング125に隠れていて、図示されて
いない。
クラッチシャフト124の前記一端124Gからその他端にか
けては、前記内周部124Aよりも小径の内周部124Dが形成
されている。
第1図及び第6図に戻り、前記クラッチシャフト124内
には、さらに、その先端にクラッチリング125が取り付
けられたインナーシャフト126が挿入されている。この
挿入は、クラッチリング125が、クラッチシャフト124の
内周部124A内に配置されるように行われている。
前記クラッチリング125の周囲には、図示されるよう
に、2つの環状溝(第1環状溝125A及び第2環状溝125
B)が穿設されている。そして、この第1環状溝125A及
び第2環状溝125Bの間隔は、クラッチシャフト124に穿
設された第1穴部124C及び第2穴部124Eの間隔W(第9
図参照)と同一に設定されている。
クラッチシャフト124に穿設された第1穴部124C及び第
2穴部124Eのそれぞれには、ボール123が配置されてい
る。
ここで、第12図に示されるように、第1穴部124C及び第
2穴部124Eが、クラッチリング125の第1環状溝125A及
び第2環状溝125Bと対向している場合には、前記各ボー
ル123は、第1環状溝125A及び第2環状溝125B内に入る
(以下、この状態をクラッチオフという)が、クラッチ
リング125の第1環状溝125A及び第2環状溝125Bが、前
記第1穴部124C及び第2穴部124Eと対向していない場
合、すなわち、第6図に示されるように、第1穴部124C
及び第2穴部124Eが、クラッチリング125の、第1環状
溝125A及び第2環状溝125Bよりも径大部分と対向してい
る場合には、ボール123は該径大部分により押圧されて
クラッチシャフト124の外周部124Bよりも突出し、係合
部材121の筒状部121Cに形成された凹部122内に係合する
(以下、この状態をクラッチオンという)。これによ
り、係合部材121の回転が、クラッチシャフト124に伝達
されるようになる。
ここで、インナーシャフト126を、第12図の状態から第
6図の状態となるように移動(第12図の矢印V方向と逆
方向に移動)させた場合において、ボール123が前記凹
部122内にうまく入らないときは、ばね127が圧縮されて
クラッチリング125のみが、第12図の状態を維持する。
そして、その後、例えば手動昇降ハンドル6の操作によ
りクラッチシャフト124を若干回転させた場合には、ボ
ール123が前記凹部122内に入り、またばね127の弾発力
により、クラッチリング125は第6図の状態となる。す
なわち、クラッチオンとなる。
この実施例においては、第5図に関して後述するよう
に、ドリル装置3の、穿孔時における送り動作が、送り
モータ101の正回転で行われるものとすると、該ドリル
装置3の、穿孔終了後における戻し動作は、送りモータ
101の逆回転により行われ、この結果、ボールクラッチ1
20が接続される動力伝達軸(この例においては、サーキ
ュラ・スプライン115)も逆転される。
このような場合、例えば、前掲した特開昭63−139605号
公報に記載されたクラッチでは、該クラッチを構成する
一対の爪部材の爪が、断面鋸歯状に形成されるので、一
方向のみの回転の伝達は良好に行われるが、逆方向の回
転は、クラッチに無理な力が加わり、望ましくない。
これに対し、前述したボールクラッチ120を用いれば、
正転及び逆転双方の力の伝達が常に良好に行われる。
さて、クラッチシャフト124の他端は、ピン132により、
ハンドル保持部材131に接続されている。ここで、前記
クラッチシャフト124内にはインナーシャフト126が挿入
されているが、前記ピン132により、インナーシャフト1
26の、その軸方向の移動が妨げられないように、該イン
ナーシャフト126には、長穴126Cが穿設されている。
前記ピン132により接続されたクラッチシャフト124及び
ハンドル保持部材131は、手動昇降ハンドル6の軸(回
転軸)を構成している。
前記ハンドル保持部材131は、ブッシュ133により、フレ
ーム本体1Aに対して回動自在に支持されている。
前記インナーシャフト126には、第1環状溝126A及び第
2環状溝126Bが形成されている。
前記ハンドル保持部材131内には、さらにボール135が配
置されている。このボール135は、ばね136によりインナ
ーシャフト126側に偏倚されていて、前記第1環状溝126
A及び第2環状溝126Bの一方に係合している。
すなわち、第1図及び第6図に示されるように、クラッ
チオンの場合には、ボール135が第1環状溝126Aと係合
するように、またインナーシャフト126を第1図の矢印
V方向に移動させ、第12図に示されるように、クラッチ
オフとなった場合には、ボール135が第2環状溝126Bと
係合するように、前記第1環状溝126A及び第2環状溝12
6Bの形成位置、並びにボール135の配置位置が設定され
ている。
握り6Cを有するシャフト6Aは、ピン134を中心として回
動自在となるように、ハンドル保持部材131に設けられ
ている。第3図に示されたように、この例においては、
シャフト6Aは3つ設けられている。
前記シャフト6Aの先端には突起6Bが形成されている。こ
の突起6Bは、前記インナーシャフト126の、クラッチリ
ング125が取り付けられた側と反対側に形成された環状
溝126Dに係合している。この係合により、握り6Cが第1
図の実線で示された状態から二点鎖線で示された状態と
なるように、シャフト6Aを前記ピン134を支点として回
動させれば、インナーシャフト126が矢印V方向に移動
し、ボール135の係合が第1環状溝126Aから第2環状溝1
26Bに移って、クラッチオフとなる。
また、この状態からシャフト6Aを実線の状態に戻せば、
クラッチオンとなる。
前記ボール135の、第1環状溝126A又は第2環状溝126B
への係合により、クラッチのオン/オフ動作が確実に保
持される。
なお、符号137はめくら板、138は該めくら板137取り付
け用のおねじである。
また、第1図及び第9図において、符号124Fは、クラッ
チシャフト124に形成されたピニオンである。このピニ
オン124Fは、第1図に示されるように、フレーム本体1A
に形成された蟻溝1Dに摺動可能に取り付けられたドリル
装置3のラック3Aと係合している。したがって、ボール
クラッチ120をオフとして手動昇降ハンドル6を回転さ
せれば、該回転によりドリル装置3が昇降し、またボー
ルクラッチ120をオンとして送りモータ101を付勢すれ
ば、該ドリル装置3が自動昇降する。
なお、第1図に示された1Cは、フレーム1のカバーであ
る。
また、第1図においては、前記クラッチシャフト124及
びハンドル保持部材131を連結するピン132は、該シャフ
ト124及びハンドル保持部材131、並びにインナーシャフ
ト126を貫通するように取り付けられるように描かれて
いるが、ピン132を短く形成し、前記インナーシャフト1
26を貫通しないように取り付けられても良い。この場合
には、前記インナーシャフト126には、長穴126Cを形成
する必要がない。
さらに、前記クラッチシャフト124及びハンドル保持部
材131はそれぞれ別部品であり、それらはピン132により
連結されるものとして説明したが、前記シャフト124及
びハンドル保持部材131は、一体に形成されても良い。
また、第9図に示されたように、クラッチシャフト124
には、その軸方向に第1穴部124C及び第2穴部124Eが形
成されるものとしたが、前記第1穴部124C及び第2穴部
124Eの一方は省略されても良い。この省略により、クラ
ッチリング125に形成される第1環状溝125A及び第2環
状溝125Bの一方も省略されることができ、当該電磁石ベ
ース付ドリル装置をさらに小形化できる。
また、ボールクラッチ120の構成は、基本的には、係合
片(ボール123)と、該係合片を収納する穴部(第1穴
部124C及び/あるいは第2穴部124E)が形成された筒状
体124G(クラッチシャフト124の、ハーモニックドライ
ブ装置110側の端部)と、前記係合片を前記筒状体124G
の外部又は内部に押圧する係合片押圧手段(この実施例
においては、ボール123を前記筒状体124Gの外部に押圧
するクラッチリング125)と、前記筒状体124Gの外部又
は内部に突出された係合片と係合する凹部122を有する
係合部材(この実施例においては、前記筒状体124Gの外
部に突出されたボール123と係合する凹部122をその内周
部に有する係合部材121)との4部品により構成され
る。
このようなボールクラッチにおいては、前記筒状体124G
は、前記係合片押圧手段及び係合部材の間に配置されて
いれば良いから、前記係合部材は、この実施例のように
前記筒状体124Gの外側に配置されていても、あるいは該
筒状体124Gの内側に配置されていてもかまわない。
なお、当然の事ながら、前記係合部材を前記筒状体124G
の内側に配置する場合には、前記ボール123に係合する
凹部122は、該係合部材の外周部に形成され、また、第
1環状溝125A(及び/あるいは第2環状溝125B)は、ク
ラッチリング125の内周部に形成される。
また、当該ボールクラッチ120に接続されるべき動力の
駆動源及び被駆動源は、前記係合部材及び前記筒状体12
4Gのそれぞれに接続されれば良い。すなわち、前述の説
明においては、ボールクラッチ120の係合部材121は、ハ
ーモニックドライブ装置110のサーキュラ・スプライン1
15に接続され、また、ボール123を収容する第1穴部124
C及び第2穴部124Eが形成された筒状体124Gは、クラッ
チシャフト124に形成されるものとしたが、前記係合部
材121の、凹部122が形成された筒状部121Cをクラッチシ
ャフト124に形成し、第1穴部124C及び第2穴部124Eが
形成された筒状体124Gを前記サーキュラ・スプライン11
5に接続するようにしても良いことは当然である。係合
部材が前記筒状体124Gの内部に配置される場合も、同様
である。
さらにまた、クラッチリング125が接続されたインナー
シャフト126は、クラッチシャフト124及びハンドル保持
部材131内を貫通し、握り6Cの操作により該インナーシ
ャフト126を摺動させて、ボールクラッチ120をオン/オ
フ動作させるものとして説明したが、握り6Cをハンドル
保持部材131に対して固定し、前記インナーシャフト126
を直接手で操作して、ボールクラッチ120を動作させる
ようにしても良い。
また、例えばシャフト107を中空構造として、該シャフ
ト107内に前記インナーシャフト126を貫通し、該インナ
ーシャフト126を操作することにより、ボールクラッチ1
20を動作させるようにしても良いことは当然である。
さらに、前述の説明においては、第1図に示されるよう
に、インナーシャフト126には、2本の環状溝(第1環
状溝126A及び第2環状溝126B)が形成され、ボールクラ
ッチ120のオン/オフ動作により、ばね136により偏倚さ
れたボール135が前記2本の環状溝の一方に係合される
ものとしたが、本考案は特にこれのみに限定されず、イ
ンナーシャフト126に1本のみの環状溝を形成すると共
に、ボールを2個隣接、かつ偏倚して配置するようにし
ても良い。
つぎに、当該電磁石ベース付ドリル装置の制御回路を説
明する。
第5図は本考案の一実施例が適用される制御回路の一例
のブロック図である。同図において、符号A及びBで示
される端子は、それぞれ同一の符号で示されるものが共
通に接続される。
第5図において、符号598及び599は、当該電磁石ベース
付ドリル装置の制御回路の入力端子である。
メインスイッチ501は、2つの接点(第1接点503及び第
2接点504)を有していて、つまみ501A(第4図)の第
1段階操作により第1接点503がオンとなり、第2段階
操作により第2接点504がオンとなる。後述するよう
に、第1接点503がオンになると電磁石506が励磁され、
第2接点504がオンになると、さらにドリルモータ515及
び送りモータ101が回転する。なお、前記送りモータ101
は直流モータ、ドリルモータ515は交流モータである。
ブリッジ形整流器505の一対の入力端子は、第1接点503
及び入力端子599に接続されている。また前記ブリッジ
形整流器505の一対の出力端子は、電磁石ベース2内に
設けられた電磁石506に接続されている。
定電圧回路507の入力端子は、ダイオード及び抵抗を介
して、第1接点503及び入力端子599間に接続されてい
る。前記定電圧回路507の出力端子は、抵抗512及び発光
ダイオード513を介して、後述する比較器511の出力端子
に接続されている。
パルス状基準電圧発生回路508は、前記定電圧回路507の
出力を受けて、所定値のパルス状電圧を、前記比較器51
1の非反転入力端子に周期的に出力する。
直列に接続された抵抗509及び可変抵抗510は、前記第1
接点503及び入力端子599間に接続されている。前記抵抗
509及び可変抵抗510の接続点は、前記比較器511の反転
入力端子に接続されている。
前記比較器511の反転入力端子における電位は、抵抗509
及び可変抵抗510の抵抗値、並びに交流電源500の出力電
圧により決定される。
したがって、交流電源500の電圧が所定電圧以上である
場合にのみ、比較器511の反転入力端子の電位がパルス
状基準電圧の出力電圧よりも高くなるように、前記抵抗
509及び可変抵抗510の抵抗値、並びにパルス状基準電圧
の出力電圧を設定しておけば、前記交流電源500の出力
電圧が前記所定電圧以上である場合には、前記パルス状
基準電圧よりパルスが出力されているか否かにかかわら
ず、発光ダイオード513が点灯する。
また、交流電源500の電圧が前記所定電圧未満である場
合には、前記パルス状基準電圧よりパルスが出力されて
いるときは、発光ダイオード513は消灯する。すなわ
ち、前記発光ダイオード513は、点滅動作する。
さて、変圧器514の一対の入力端子は、第2接点504及び
前記入力端子599に接続されている。また、ドリルモー
タ515は、メインリレー546のb接点547を介して、前記
第2接点504及び入力端子599に接続されている。
CTトランス516は、前記ドリルモータ515に流れる電流に
応じた電圧を発生する。
前記変圧器514の出力端子は、ブリッジ形整流器517の一
対の入力端子に接続されている。また、このブリッジ形
整流器517の出力端子は、定電圧回路518に接続されてい
る。
前記CTトランス516の出力は、ローパスフィルタ519を介
して、全波整流平滑増幅回路520及び半波整流平滑増幅
回路521に供給される。したがって、前記全波整流平滑
増幅回路520及び半波整流平滑増幅回路521より出力され
る電圧は、ドリルモータ515に流れる電流に応じた電圧
値となる。
前記半波整流平滑増幅回路521の出力信号線は、比較器5
54,555及び556の反転入力端子、並びに比較器557の非反
転入力端子に接続されている。
また、前記定電圧回路518の出力線に接続された抵抗550
の各部分C、D、E及びFは、前記比較器554,555及び5
56の非反転入力端子、並びに比較器557の反転入力端子
に接続されている。ここで、前記C、D、E及びFの電
位をそれぞれc、d、e及びfとすると、これら各電位
には第1式の関係がある。
c>d>e>f>0[V]…(1) また、前記各比較器554〜557の出力線には、それぞれ所
定の抵抗を介して、発光ダイオード558〜561が接続され
ている。
したがって、ドリルモータ515の電流がほぼ0になっ
て、半波整流平滑増幅回路521の出力電圧がfよりも小
さくなったときは、発光ダイオード561のみが点灯す
る。
また、ドリルモータ515にかかる負荷が軽く、該ドリル
モータ515の電流値が小さい場合、すなわち半波整流平
滑増幅回路521の出力電圧がeを超えた場合には発光ダ
イオード560が点灯し、同様に、前記負荷がやや重く、
ドリルモータ515の電流値がやや大きくなって、半波整
流平滑増幅回路521の出力電圧がdを超えた場合には、
さらに発光ダイオード559が点灯する。そして、前記負
荷が非常に重く、ドリルモータ515の電流値が非常に大
きくなって、半波整流平滑増幅回路521の出力電圧がc
を超えた場合には、さらに発光ダイオード558が点灯す
る。前記発光ダイオード560が点灯している場合には、
発光ダイオード561は消灯する。
すなわち、前記発光ダイオード561は、ドリルモータ515
が停止した場合に点灯する停止表示用LEDであり、前記
発光ダイオード558〜560は、ドリルモータ515に流れる
電流値に応じて順次点灯する電流レベル表示用LEDであ
る。
さて、ブリッジ形整流器582の入力端子は、メインリレ
ー546のb接点547、及びトライアック585を介して、入
力端子599、及びメインスイッチ501の第2接点504に接
続されている。前記トライアック585は、後述する点孤
パルス発生回路581より出力される制御信号により制御
される。
前記ブリッジ形整流器582の出力線は、極性反転リレー5
34の一対の接点583を介して、送りモータ101に接続され
ている。前記一対の接点583は、ブリッジ形整流器582よ
り出力が生じている場合には、常時はドリル装置3が下
降するように、また極性反転リレー534の付勢によりド
リル装置3が上昇するように、前記ブリッジ形整流器58
2の出力電圧の極性を切り替えて、送りモータ101の回転
方向を制御する。
点孤パルス発生回路581は、前記b接点547を介して、入
力端子599及び第2接点504に接続されている。そして、
この点孤パルス発生回路581は、その制御端子581Aに印
加される電位に応じて、前記トライアック585を制御す
る。
前記全波整流平滑増幅回路520の出力信号線は、差動回
路523の反転入力端子に接続されている。また、送りス
ピード基準電圧発生回路522の出力線は、前記差動回路5
23の非反転入力端子に接続されている。前記送りスピー
ド基準電圧発生回路522より出力される電位は、前記全
波整流平滑増幅回路520より出力される最大電位よりも
大きい値に設定されている。
差動回路523の出力信号は、送りスピード基準電圧発生
回路522の出力信号から全波整流平滑増幅回路520の出力
信号を引いた差信号であるから、該差動回路523の出力
信号は、ドリルモータ515の電流値が大きい場合(ドリ
ルモータ515の負荷が大きい場合)には小さく、逆にド
リルモータ515の電流値が小さい場合(ドリルモータ515
の負荷が小さい場合)には大きくなる。
前記差動回路523の出力信号線は、直列に接続された抵
抗571及び可変抵抗572を介して、定電圧回路518の負の
出力端子に接続されている。この抵抗571及び可変抵抗5
72の接続点Jは、後述する早戻し電圧印加用リレー532
の接点580を介して、前記点孤バルス発生回路581の制御
端子581Aに接続されている。
後述するように、通常の穿孔作業時には、トランジスタ
568〜570はオフであるから、点孤パルス発生回路581
は、前記差動回路523の出力信号の電位に応じて、制御
される。すなわち、ドリルモータ515の負荷が比較的大
きい場合には送りモータ101の回転数が小さくなって、
ドリル装置3の下降速度が小さくなり、逆に、ドリルモ
ータ515の負荷が小さい場合には送りモータ101の回転数
が大きくなって、ドリル装置3の下降速度が大きくな
る。
前述した半波整流平滑増幅回路521の出力信号線は、さ
らに比較器565及び566の非反転入力端子、並びに比較器
567の反転入力端子に接続されている。
また、前記定電圧回路518の出力線に接続された抵抗564
の各部分G、H及びIは、前記比較器565及び566の反転
入力端子、並びに比較器567の非反転入力端子に接続さ
れている。ここで、前記G、H及びIの電位をそれぞれ
g、h及びiとすると、これら各電位には第2式の関係
がある。
g>h>i>0[V]…(2) また、前記各比較器565〜567の出力線は、それぞれトラ
ンジスタ568〜570のベースに接続されている。
前記各トランジスタ568〜570のエミッタは、前記定電圧
回路518の負の出力端子に接続されている。
また、前記トランジスタ570及び569のコレクタは、それ
ぞれダイオード573及び抵抗574を介して、常閉の試験用
スイッチ575の一方の端子に接続されている。前記トラ
ンジスタ568のコレクタは、直接、試験用スイッチ575の
一方の端子に接続されている。
前記試験用スイッチ575の他方の端子は、前記接続点J
に接続されている。
ここで、ドリルが穿孔を開始する前等、ドリルモータ51
5にかかる負荷が非常に軽い状態であり、ドリルモータ5
15の電流値が小さい場合には、半波整流平滑増幅回路52
1の出力電位がiよりも低くなって、トランジスタ570が
オンとなる。このトランジスタ570のオン動作により、
ダイオード573が導通し、該ダイオード573の順方向の電
圧降下により、接続点Jの電位が低下する。すなわち、
ドリルの回転が開始されてから、実際に被加工物に対し
て穿孔を開始する前の無負荷の状態においては、前記ダ
イオード573が定電流素子として機能して、制御端子581
Aの電位が低下し、そして送りモータ101に供給される電
圧の電圧値が低下して、該送りモータ101の回転数が少
なくなる。つまり、ドリル装置3の送り速度が小さくな
る(スロースタート)。
穿孔が開始され、ドリルモータ515の負荷が大きくな
り、半波整流平滑増幅回路521の出力電位がiよりも高
く、かつhよりも低くなると、すべてのトランジスタ56
8〜570がオフとなる。これにより、前記接続点Jの電位
は、抵抗571及び可変抵抗572により分割された差動回路
523の出力電圧となり、前述したように、ドリルモータ5
15の負荷が比較的大きい場合には送りモータ101の回転
数が小さくなってドリル装置3の下降速度が小さくな
り、逆に、ドリルモータ515の負荷が小さい場合には送
りモータ101の回転数が大きくなってドリル装置3の下
降速度が大きくなる。
つぎに、ドリルモータ515の負荷が何等かの要因によ
り、すなわち例えばドリルの刃先に形成される構成刃
先、あるいは切粉の排出不良等の要因により大きくなっ
て、半波整流平滑増幅回路521の出力電位がhよりも高
くなると、トランジスタ569がオンとなるので、前記接
続点Jの電位は、抵抗574両端の電圧降下分だけ低下す
る。この結果、送りモータ101の回転数が小さくなっ
て、ドリル装置3の下降速度が低下する。
ドリルモータ515の負荷がさらに大きくなって、半波整
流平滑増幅回路521の出力電位がgよりも高くなると、
トランジスタ568もオンとなり、前記接続点Jの電位
は、定電圧回路518の負の出力端子のレベルに低下す
る。すなわち、接続点Jの電位は0[V]となる。した
がって、制御端子581Aの電位も0となって、トライアッ
ク585の付勢が行われなくなる。つまり、送りモータ101
の回転が停止される。
さて、前記半波整流平滑増幅回路521の出力線は、比較
器525の非反転入力端子に接続されている。また、基準
電圧発生回路524の出力線は、前記比較器525の反転入力
端子に接続されている。前記基準電圧発生回路524の出
力電圧は、ドリルモータ515により穿孔が行われている
場合、及び行われていない場合の、それぞれの半波整流
平滑増幅回路521の出力電圧のほぼ中間の値に設定され
ている。
したがって、ドリルモータ515により穿孔が行われてお
らず、該ドリルモータ515が無負荷の場合には、半波整
流平滑増幅回路521の出力電圧は、基準電圧発生回路524
の出力電圧を下回り、比較器525は出力を生じない。逆
に、ドリルモータ515により穿孔が行われていて、該ド
リルモータ515に負荷が生じている場合には、半波整流
平滑増幅回路521の出力電圧は、基準電圧発生回路524の
出力電圧を上回り、比較器525は出力を生じる。
指示電圧発生遅延回路526は、前記比較器525が出力を発
生してから停止するまでの時間が、予め設定された所定
時間(例えば1〜2秒)よりも大きい場合にのみ、出力
(指示電圧)を発生する。すなわち、自動穿孔を行う前
に、ドリル装置3の送りを手動で行って、試しで穿孔を
行うような場合には、比較器525の出力信号が瞬間的に
オンになるが、このような場合には、前記指示電圧発生
遅延回路526は出力を発生しない。
前記比較器525の出力がオンとなり(穿孔を開始し)、
所定時間経過後にオフとなった場合には、前記指示電圧
発生遅延回路526は出力信号を発生する。この出力信号
の発生は、自動送りによる穿孔が終了したことを意味す
る。
前記出力信号の発生により、パルス発生回路527はパル
スを発生し、該パルスはラッチ回路528によりラッチさ
れる。
このラッチにより、遅延回路529、並びにリレー駆動回
路531及び533が付勢される。
第13図は前記指示電圧発生遅延回路526、並びにパルス
発生回路527及びラッチ回路528の詳細を示すブロック図
である。第13図において、第5図と同一の符号は同一部
分を示している。
比較器525の出力線は、抵抗603を介して、ノア(NOR)
回路605の一対の入力端子に接続されている。このノア6
05の出力端子は、ノア回路606の一方の入力端子606Bに
接続されている。
また、前記比較器525の出力線は、抵抗601を介して、ノ
ア回路606の他方の入力端子606Aに接続されている。
前記入力端子606A、及びノア回路605の一対の入力端子
は、それぞれ、コンデンサ602及び604を介して、接地さ
れている。
前記コンデンサ602及び604のキャパシタンス、並びに抵
抗601及び603の電気抵抗は、比較器525の出力が“0"か
ら“1"になった場合に、該“1"が、先に入力端子606Aに
入力され、その後、予め設定された所定時間(例えば1
〜2秒)遅れて、ノア回路605の一対の入力端子に入力
されるように、それぞれ設定されている。換言すれば、
コンデンサ604よりも先にコンデンサ602の充電が完了す
るようになっている。
前記ノア回路606の出力端子は、ノア回路607の一方の入
力端子607Bに接続されている。前記ノア回路607の出力
端子は、ノア回路608の一対の入力端子に接続されてい
る。
また、前記ノア回路608の出力端子は、前記ノア回路607
の他方の入力端子607A、並びに遅延回路529、リレー駆
動回路531及び533に接続されている。
つぎに、この指示電圧発生遅延回路526、並びにパルス
発生回路527及びラッチ回路528の動作を、第14図を用い
て説明する。
まず、に示されるように、ドリルモータ515が穿孔を
行っていない場合(初期状態)には、比較器525の出力
は“0"であり、点S(ノア回路606の入力端子606A)、
及び点T(ノア回路605の一対の入力端子)の電位も
“0"である。したがって、ノア回路605、606、607及び6
08の出力は、それぞれ“1"、“0"、“1"及び“0"であ
る。
つぎにドリルモータ515が穿孔を開始すると、その電流
値が増大するので、に示されるように、比較器525の
出力が“0"から“1"となる。この時は、コンデンサ602
及び604への充電がまだ完了していないので、点S及び
点Tの電位は“0"のままであり、各ノア回路605〜608の
出力も、変わらない。
この穿孔開始から少し遅れてコンデンサ602への充電が
完了すると、で示されるように、点Sの電位が“1"と
なる。しかし、この時点では、コンデンサ604への充電
が完了していないので、点Tの電位は“0"のままであ
り、各ノア回路605〜608の出力も、変わらない。
前記穿孔開始からさらに遅れて、コンデンサ604への充
電も完了すると、で示されるように、点Tの電位も
“1"となる。したがって、ノア回路605の出力は、“1"
から“0"となる。
しかし、点Sの電位は“1"であるから、ノア回路606の
出力は“0"のままであり、したがって、ノア回路607及
び608の出力は変わらない。
穿孔が完了すると、ドリルモータ515に流れる電流が減
少するので、で示されるように、比較器525の出力は
再び“0"となる。この時、コンデンサ602及び604の放電
は終了していないから、点S及びT、並びにノア回路60
5〜608の出力は変わらない(すなわち、と同様であ
る)。
穿孔完了後から少し遅れて、コンデンサ602の放電が完
了すると、で示されるように、点Sの電位は“0"とな
る。この時点ではコンデンサ604の放電は完了していな
いので、点Tの電位は“1"(すなわち、ノア回路605の
出力は“0")である。
したがって、ノア回路606の出力は“1"、そしてノア回
路607及び608の出力は、それぞれ“0"及び“1"となる。
つまり、遅延回路529、並びにリレー駆動回路531及び53
3に対して、穿孔完了を示す制御信号が出力される。
その後は、に示されるように、コンデンサ604の放電
も終了して、点Tの電位も“0"となり、ノア回路605及
び606の出力は反転する。しかし、ノア回路607の出力は
変化しないから、ノア回路608の出力も変わらない。す
なわち、前記の穿孔完了を制御信号の出力がラッチされ
る。
ところで、で示された状態の後、すなわち、コンデン
サ604への充電が完了していない場合に、穿孔終了とな
ったとき(例えば手動による試し掘りを終えたとき)
は、その直後においては、コンデンサ602の放電が完了
していないから、に示されるように、点S及びTの電
位は変わらず、またその後、前記コンデンサ602の放電
が完了した時も、に示されるように、点Sの電位が反
転するのみであり、ノア回路605〜609の出力に変化はな
い。つまり、前記の穿孔完了を示す制御信号は出力され
ない。
なお、前記コンデンサ602は、特に設けられなくても良
いが、該コンデンサ602を設けることにより、ドリルモ
ータ515に流れる電流値が小さくなってから、穿孔完了
を示す制御信号が若干時間遅れをもって出力されるよう
になる。穿孔完了直後においては、被加工物の下面側に
切りくずが残留していることがあるが、前記制御信号が
時間遅れをもって出力されることにより、ドリル装置3
の上昇が遅延され、この結果、前記切りくずの残留を極
力防止することができる。
第5図に戻り、前記遅延回路529は、前記付勢から予定
時間経過後に早戻し電圧発生回路530を付勢する。この
付勢により、早戻し電圧発生回路530は、ドリル装置3
の下降時における送り速度よりも速い速度で該ドリル装
置3が上昇するように、比較的高い電圧信号を出力す
る。
リレー駆動回路531及び533は、それぞれ早戻し電圧印加
用リレー532及び極性反転リレー534を付勢し、これによ
り、接点580が切り替わって早戻し電圧発生回路530の出
力信号線が制御端子581Aに接続されると共に、接点583
が切り替わって送りモータ101に供給されるブリッジ形
整流器582の出力の極性が切り替わる。
これにより、前記指示電圧発生遅延回路526が出力を発
生してから前記予定時間経過後に、送りモータ101が高
速で逆回転を開始する。この結果、ドリル装置3が高速
で上昇する。
さて、前記半波整流平滑増幅回路521の出力信号線は、
さらに比較器542の非反転入力端子に接続されている。
また、前記定電圧回路518の出力信号線は、微分回路540
に接続されている。この微分回路540は、前記定電圧回
路518の出力信号を微分し、該微分信号が所定値以上と
なっている場合には、全停止基準電圧発生回路541より
出力される基準電圧(全停止基準電圧)を上昇させる。
そして、前記微分信号が所定値未満となった場合に、全
停止基準電圧を平常状態に戻す。前記全停止基準電圧
は、前記比較器542の反転入力端子に供給される。
半波整流平滑増幅回路521の出力信号は、ドリルモータ5
15の回転開始時における大電流(起動電流)により、該
回転開始時に瞬間的に大となるが、この場合は、微分回
路540の出力動作により、全停止基準電圧発生回路541の
出力電圧は、半波整流平滑増幅回路521の出力電圧より
も高くなる。したがって、比較器542は出力を生じな
い。
また、微分回路540の動作が停止しても、ドリルモータ5
15の電流値も低下するので、全停止基準電圧発生回路54
1の出力電圧は、半波整流平滑増幅回路521の出力電圧よ
りも高い状態を維持する。
しかし、不測の要因によりドリルモータ515の定常運転
状態時に大きな負荷がかかった場合には、前記半波整流
平滑増幅回路521の出力電圧値が、全停止基準電圧発生
回路541の出力電圧値を超え、これにより、比較器542が
出力を発生する。
前記比較器542の出力発生により、メインリレー駆動保
持回路543が付勢され、メインリレー546が動作し、b接
点547が開となる。したがって、ドリルモータ515及び送
りモータ101の回転が停止する。
前記メインリレー546の動作は、メインリレー駆動保持
回路543への電源供給が停止されるまで維持される。前
記メインリレー駆動保持回路543への電源供給は、メイ
ンスイッチ501の接点のうち、少なくとも第2接点504を
開とするまで行われる。
前記全停止基準電圧発生回路541は、後述するリレー589
のa接点590、並びに上端検出スイッチ544及びずれ検知
スイッチ545を並列に介して、定電圧回路518の負の出力
端子に接続されている。前記上端検出スイッチ544は、
ドリル装置3が最上端位置に上昇した場合にオンとな
り、それ以外の場合はオフとなるように構成されてい
る。また、前記ずれ検知スイッチ545は、当該電磁石ベ
ース付ドリル装置の電磁石が被加工物上からずれたりし
た場合に、少なくとも瞬間的にオンとなるように構成さ
れている。
前記a接点590、上端検出スイッチ544又はずれ検知に54
5がオンになると、全停止基準電圧発生回路541より初製
される基準電圧が0[V]に低下し、半波整流平滑増幅
回路521の出力電圧値にかかわらず、メインリレー546が
動作する。
なお、前記上端検出スイッチ544は、前述のように、穿
孔終了後、ドリル装置3が最上端位置に上昇した場合に
オンとなるが、次の穿孔時においては、当該電磁石ベー
ス付ドリル装置のオペレータは、ドリルの位置決めを行
うために、ドリル装置3の下降操作を行うので、これに
より前記上端検出スイッチ544がオフとなり、比較器542
の反転入力端子には所定電位が印加されることになる。
したがって、次回の穿孔が可能になる。
また、前記ずれ検知スイッチ545は、筒状体と、該筒状
体内に封入された水銀と、前記筒状体内に突出するよう
に構成された一対の接点とより構成されることができ
る。このように構成されたスイッチを、前記一対の接点
がやや上方に位置するように、前記筒状体を傾斜させて
当該電磁石ベース付ドリル装置に取り付ければ、該接点
は常時オフ、そして、当該電磁石ベース付ドリル装置に
強い振動が加わった場合には、前記筒状体内で水銀が移
動し、前記接点は瞬間的にオンとなる。
また、前記ずれ検知スイッチ545は、固定接点と、ばね
状手段により前記固定接点に近接して配置された可動接
点とより構成されることもできる。この構成を有するス
イッチも、当該電磁石ベース付ドリル装置に強い振動が
加わった場合には、前記固定接点及び可動接点は、瞬間
的にオンとなる。
さて、安全回路586は、ダイオード587、抵抗588及びリ
レー589を直列に接続することにより構成され、それら
は、前記送りモータ101と並列に接続されている。前記
ダイオード587は、ドリル装置3が下降する方向に送り
モータ101が回転している場合に導通するように接続さ
れている。
抵抗588の抵抗値は、ドリル装置3が下降する方向に送
りモータ101が回転している場合に、前記送りモータ101
の両端子間に、早戻し電圧発生回路530の出力電圧の電
圧値とほぼ同一以上の電圧が印加されてしまったとき
に、前記リレー589が動作するように設定されている。
すなわち、当該電磁石ベース付ドリル装置の制御回路が
正常である場合には、ドリル装置3の上昇時にのみ、早
戻し電圧発生回路530より出力される高い電圧が送りモ
ータ101に印加されるが、当該制御装置の故障により、
ドリル装置3の下降時に前記電圧程度以上の高い電圧が
送りモータ101に印加されてしまった場合には、リレー5
89が動作し、これによりa接点590が閉となる。これに
より、全停止基準電圧発生回路541より発生される基準
電圧が0[V]に低下して、メインリレー546が動作
し、ドリルモータ515及び送りモータ101が停止する。
さて、前記安全回路586が正常に機能するか否かを確認
するには、前記メインスイッチ501の第2接点504を閉と
すると共に、試験用スイッチ575を開とし、可変抵抗572
を調整してその抵抗値を上げ、接続点Jの電位を、前記
早戻し電圧発生回路530の出力電圧とほぼ同一となるよ
うに上昇させれば良い。これにより、穿孔終了後に送り
モータ101に対して印加されるべき電圧が、ドリル装置
3の下降時に印加される。すなわち、送りモータ101に
対して、安全回路586が正常に機能するか否かを確認す
るための試験電圧が印加される。
ここで、前記試験用スイッチ575を開とするのは、ドリ
ルモータ515が穿孔を行っていない場合には、半波整流
平滑増幅回路521の出力電圧値は低く、前記Iの電位を
下回り、ダイオード573が導通してしまうので、この場
合には、可変抵抗572の抵抗値を変更しても、接続点J
の電位を上げることができないからである。
安全回路586の動作が確認できたら、第2接点504を開と
した後、試験用スイッチ575を再び閉とし、可変抵抗572
の抵抗値を元に戻す。
なお、当該制御装置が、比較器567、トランジスタ570及
びダイオード573を備えていない場合には、前記試験用
スイッチ575は、特に設けられなくても、可変抵抗572の
抵抗値を変更するだけで、接続点Jの電位を上げること
ができる。
(考案の効果) 以上の説明から明らかなように、本考案によれば、次の
ような効果が達成される。
(1)請求項1記載の穿孔機によれば、係合片と係合部
材の凹部との係合が、係合片押圧手段の移動方向と垂直
な方向、すなわち動力伝達軸の軸方向と垂直な方向に行
われるので、クラッチ、ひいては当該穿孔機を少なくと
も前記動力伝達軸の軸方向に小形化することができる。
(2)請求項2記載の穿孔機によれば、減速機構の構成
要素が、その入力軸に対して同軸上に配置されるから、
該減速装置、ひいては当該穿孔機をさらに小形化するこ
とができる。
(3)請求項3記載の穿孔機によれば、減速機構を、同
一方向に軸を有する平歯車等により構成するようにした
から、該減速装置、ひいては当該穿孔機をさらに小形化
することができる。
また、送りモータを、その出力軸が動力伝達軸に対して
平行となるように配置することができるから、該送りモ
ータを、当該穿孔機のケーシングに収め易くなり、さら
に、該モータの、ケーシングへの取り付け手段の構成が
簡略化される。
(4)請求項4及び5記載の穿孔機によれば、インナー
シャフトを操作することにより、係合片押圧手段を移動
することができるので、当該穿孔機のクラッチのオンオ
フ操作を容易にすることができる。
(5)請求項6記載の穿孔機によれば、クラッチの操作
手段を、手動操作ハンドルで兼用することができるの
で、該クラッチの操作が容易である。
特に、クラッチの操作は、手動昇降ハンドルを用いてド
リル装置を下降させ、被加工物に対するドリルの位置決
めをした後に行われる場合が多いから、前記の兼用によ
り、当該穿孔機の操作性が特に向上する。
(6)請求項7記載の穿孔機によれば、クラッチをオン
動作させた場合において、係合片の、係合部材に形成さ
れた凹部への係合がうまくいかなかった場合には、係合
片押圧手段を支持するばね手段が圧縮して、インナーシ
ャフトだけが所望のようにの摺動し、係合片押圧手段は
移動しない。そして、係合片が係合部材の凹部へ係合し
たときに、ばね手段の反発力で係合片押圧手段はインナ
ーシャフトの移動方向に移動する。したがって、クラッ
チに無理な力が加わらず、該クラッチの寿命が延びる。
また、この場合、クラッチを構成する、係合片が配置さ
れた筒状体および係合部材を相対的に若干回動させれ
ば、係合片が係合部材に形成された凹部へ容易に係合す
るようになり、クラッチオン状態となる。
(7)請求項8及び9記載の穿孔機によれば、前記係合
片押圧手段をクラッチのオン/オフ動作位置で確実に保
持できるので、該クラッチの誤動作が防止される。
【図面の簡単な説明】
第1図は第3図をZ−Z線で切断した断面図である。 第2図は本考案の一実施例を環状刃物を省略して示した
正面図である。 第3図は第2図の右側面図である。 第4図は第2図の左側面図である。 第5図は本考案の一実施例が適用される制御回路の一例
のブロック図である。 第6図は第1図のハーモニックドライブ装置及びボール
クラッチ近傍の拡大図であり、該ボールクラッチがオン
の状態を示す図である。 第7図はボールクラッチの係合部材121の正面図であ
る。 第8図はボールクラッチの係合部材121の縦断面図であ
る。 第9図はクラッチシャフト124の縦断面図である。 第10図は第9図のX−X線で切断した断面図である。 第11図は第9図のY−Y線で切断した断面図である。 第12図は第1図のハーモニックドライブ装置及びボール
クラッチ近傍の拡大図であり、該ボールクラッチがオフ
の状態を示す図である。 第13図は第5図の指示電圧発生遅延回路、並びにパルス
発生回路及びラッチ回路の詳細を示すブロック図であ
る。 第14図は第13図に示された各論理回路等の真理値図表で
ある。 1……フレーム、2……電磁石ベース、3……ドリル装
置、6……手動昇降ハンドル、6A…シャフト、6C…握
り、101……送りモータ、110……ハーモニックドライブ
装置、120……ボールクラッチ、121……係合部材、121C
……筒状部、122……凹部、123……ボール、124……ク
ラッチシャフト、124C……第1穴部、124E……第2穴
部、125……クラッチリング、125A……第1環状溝、125
B……第2環状溝、126……インナーシャフト、126A……
第1環状溝、126B……第2環状溝、126D……環状溝、12
7……ばね、131……ハンドル保持部材、506……電磁
石、515……ドリルモータ

Claims (9)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】フレーム、該フレームに昇降自在に支持さ
    れた電気ドリル、前記フレームに固定された送りモー
    タ、該送りモータの回転を減速させる減速機構、該減速
    機構で減速された前記送りモータの動力を前記電気ドリ
    ルの昇降動作用として伝達するため、該減速機構の出力
    部材にクラッチを介して結合された動力伝達軸、該動力
    伝達軸を手動で回動させるために該動力伝達軸に結合さ
    れた手動昇降ハンドルを備えた穿孔機であって、 前記クラッチは、 その壁面に貫通穴が設けられた筒状体と、 前記貫通穴に配置された係合片と、 前記動力伝達軸の軸方向と一致するように形成され、ク
    ラッチのオン状態で前記係合片と結合する凹部を有し、
    前記筒状体と同心に配置された係合部材と、 前記動力伝達軸の軸方向で、動力伝達位置および動力非
    伝達位置間を摺動可能となるように設けられると共に、
    前記動力伝達位置では前記係合片を前記凹部へ押入れて
    クラッチをオン状態にするための作動面、および前記動
    力非伝達位置では前記係合片を内部へ受入れてクラッチ
    をオフ状態にするための係合片退避凹部を有する係合片
    押圧手段とを具備し、 前記筒状体を前記動力伝達軸および前記出力部材のいず
    れか一方に形成し、前記係合部材は前記動力伝達軸およ
    び前記出力部材の他方に形成したことを特徴とする穿孔
    機。
  2. 【請求項2】前記減速機構は、 その外周にベアリングが配置された楕円体と、 出力部材に固定され、その外周面に複数の歯を有すると
    共に、前記ベアリングの外周に密着配置された弾性環状
    体と、 前記弾性環状体に形成された複数の歯の一部分と歯合す
    るように、前記複数の歯の歯数よりも多い数の歯がその
    内周に形成されたリング状固定部材と、 前記送りモータの動力を前記楕円体に伝達する動力供給
    装置とを具備したことを特徴とする請求項1記載の穿孔
    機。
  3. 【請求項3】前記送りモータは、その出力軸が前記動力
    伝達軸と平行となるように配置され、 前記減速機構は、その外周にベアリングが配置された楕
    円体と、その外周面に複数の歯を有すると共に、前記ベ
    アリングの外周に密着配置された弾性環状体と、前記弾
    性環状体に形成された複数の歯の一部分と歯合するよう
    に、前記複数の歯の歯数よりも多い数の歯がその内周に
    形成されたリング状固定部材と、平歯車のみで前記送り
    モータの動力を前記楕円体に伝達する動力供給装置とを
    具備したことを特徴とする前記請求項1記載の穿孔機。
  4. 【請求項4】前記動力伝達軸をその軸方向に貫通するイ
    ンナーシャフトをさらに具備し、前記係合片押圧手段
    は、該インナーシャフトに接続されたことを特徴とする
    請求項1ないし3のいずれかに記載の穿孔機。
  5. 【請求項5】前記送りモータの動力を楕円体に伝達する
    動力供給装置の最終段の軸をその軸方向に貫通するイン
    ナーシャフトをさらに具備し、 前記係合片押圧手段は、該インナーシャフトに接続され
    たことを特徴とする請求項2または3に記載の穿孔機。
  6. 【請求項6】前記インナーシャフトの、前記係合片押圧
    手段が配置されていない側の端部には、環状溝が形成さ
    れ、 前記手動昇降ハンドルは、前記インナーシャフトの軸を
    含む面内で揺動可能であって、該ハンドルの一端が前記
    環状溝に係合して該インナーシャフトをその軸方向に駆
    動し、係合片押圧手段をクラッチのオン状態、オフ状態
    のいずれか一方に駆動するように、前記動力伝達軸に枢
    着されたことを特徴とする請求項4記載の穿孔機。
  7. 【請求項7】前記係合片押圧手段は前記インナーシャフ
    ト上で摺動可能に支持されるとともに、 クラッチをオン状態にする方向に該係合片押圧手段を押
    圧するばね手段をさらに具備したことを特徴とする請求
    項4ないし6のいずれかに記載の穿孔機。
  8. 【請求項8】前記インナーシャフトの外周に設けられ、
    その軸方向に互いに隣接して形成された2本の環状溝
    と、 前記インナーシャフトの半径方向内向きに付勢された押
    圧体とをさらに具備し、 前記インナーシャフトの軸方向位置に応じて、前記押圧
    体が前記環状溝の一方に係合するように構成したことを
    特徴とする請求項4ないし7のいずれかに記載の穿孔
    機。
  9. 【請求項9】前記インナーシャフトの外周に設けられた
    1本の環状溝と、 前記インナーシャフトの軸方向に互いに隣接して形成さ
    れ、該インナーシャフトの半径方向内向きに付勢された
    2つの押圧体とをさらに具備し、 前記インナーシャフトの軸方向位置に応じて、前記押圧
    体の一方が前記環状溝に係合するように構成したことを
    特徴とする請求項4ないし7のいずれかに記載の穿孔
    機。
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