JPH0735686Y2 - バイトホルダにおけるバイト位置設定機構 - Google Patents

バイトホルダにおけるバイト位置設定機構

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JPH0735686Y2
JPH0735686Y2 JP1988101993U JP10199388U JPH0735686Y2 JP H0735686 Y2 JPH0735686 Y2 JP H0735686Y2 JP 1988101993 U JP1988101993 U JP 1988101993U JP 10199388 U JP10199388 U JP 10199388U JP H0735686 Y2 JPH0735686 Y2 JP H0735686Y2
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bite
cutting tool
tool
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JP1988101993U
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宏巳 片岡
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宏巳 片岡
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【考案の詳細な説明】 《考案の目的》 〈産業上の利用分野〉 本考案は旋盤におけるバイトホルダに関するものであっ
て、特にバイトの刃先の芯合わせ作業を合理的且つ迅速
に行うことができるようにした旋盤のバイト位置設定機
構に係るものである。
〈考案の背景〉 旋盤による切削作業を行うにあたってはバイトの刃先を
被加工物の回転中心に正確に合せた状態で行わなければ
ならない。このような場合における作業は従来バイトホ
ルダにおけるセットスペースを構成する下面板にシム状
のスペーサを挟み込んで、例えば旋盤の芯押台の芯を手
掛りとして調整が行われていた。しかしこのような手法
ではスペーサの厚み選択も必ずしも簡単ではなく、段取
作業に多大の労力と時間とを要していた。
〈開発を試みた技術的事項〉 本考案はこのような背景に鑑みなされたものであって、
バイトホルダにおけるセットスペースに設ける例えばス
ペーサ用の部材として構成して、そのものの作用厚さを
ネジの締込加減等によって調整できるようにし、どのよ
うなバイトを適用した場合であってもバイトの刃先の芯
合わせ作業が迅速且つ確実に安定してできるような新規
なバイト位置設定機構の開発を試みたものである。
〈目的達成の手段〉 即ち本出願に係るバイトホルダにおけるバイト位置設定
機構は、バイトホルダにおけるバイトのセットスペース
に設けられてバイトの保持位置を設定するための機構に
おいて、バイトを直接または間接的に支持する可動受体
と、これを支承する固定受体とは、相互に入り込んだ一
対以上の鋸歯状の調整突起により形成される傾斜案内面
によって互いに接触し、且つ双方の相対的移動によりバ
イト規制面の作用位置を調整設定できるようにしたこと
を特徴として成るものであり、もって前記目的を達成し
ようとするものである。
〈考案の作用〉 バイトを直接または間接的に接触ないしは支承する可動
受体は、これと対応的に接触する固定受体との間の傾斜
案内面の作用により、相互の相対位置をずらすことによ
り可動受体が傾斜案内面をすり上がるように移動して実
質的な作用厚みを調整設定できるように作用する。そし
てこのような作用厚みの設定加減如何でバイトのクラン
プ位置を任意の位置に設定することができるように作用
する。
特に本考案にあっては、調節操作により移動する可動受
体はこれを支承する固定受体に対し鋸歯状の調整突起の
相互の入り込みによって係合関係を維持しているから、
両者が相対的に接近離反する動きに伴い生じがちなガタ
付きや不安定作動がなく、安定した係合関係を維持す
る。
〈実施例〉 以下本考案を図示の実施例に基づいて具体的に説明す
る。符号1は本考案に適用する旋盤であって、このもの
の典型的な例である普通旋盤について図示したものであ
る。勿論これ以外に縦型旋盤、その他種々の旋盤が適用
できる。勿論、旋盤それ自体は金属加工を主としたもの
のほか、木工旋盤等にあっても適用できることは言うま
でもない。このものはベッド2に対し主軸台3が取り付
けられるとともに、この主軸台3に対して対向的に芯押
台4が接離自在に取り付けられ、更に主軸台3には被加
工物Wを直接支持する主軸5を具える。この主軸5の軸
方向に沿って往復できる往復台6が被加工物Wを保持位
置の側傍に設けられる。この往復台6はバイト10を支持
するものであって、バイト10は刃物台11に設けられたバ
イトホルダ12に対して取り付けられる。即ち刃物台11は
往復台6上において、その往復方向と直交する方向と、
平行する方向とのXY二方向に摺動できるように構成され
たものであって、このようにすることにより、バイト10
をXY方向の任意の位置に移動設定できるようにして適宜
の旋盤加工がなし得るように構成される。本考案はこの
バイトホルダ12に対して組み込まれるものであって、ま
ずバイトホルダ12は下面板12aと上面板12bとが一方の側
方に張り出し、その間をバイト10のセットスペース12c
として成るものである。そして上面板12bにはクランプ
ボルト13が設けられ、これを締め込むことによりセット
スペース12cに保持したバイト10を固定する。そして下
面板12a側に本考案の適用される部材の一例であるスペ
ーサ14が設けられる。このスペーサ14として設けられる
実施例では、スペーサ14は固定受体14aと可動受体14bと
を上下に対設するものであり、両者はその接触面に互い
に入り込んだ鋸歯状の調整突起15によって接触するよう
に構成される。尚、各調整突起15については固定受体14
a側の調整突起を表示する場合は符号15aと、可動受体14
b側の調整突起は15bとして符号を付する。そしてこの調
整突起15についてはそれぞれ実質的に調整作用を行う傾
斜案内面16を有するものであり、この傾斜案内面16につ
いても各々固定受体14aと可動受体14bとの側をそれぞれ
区別して表示する場合には傾斜案内面16a、16bとして表
示する。そして両者の相対的な組み合わせ位置は固定受
体14aの先端側から傾斜案内面16にほぼ沿うような角度
で螺合している調整ボルト17によってなされるものであ
って、調整ボルト17の内側先端が可動受体14bの調整受
面17aを押し込むことにより両者の位置設定がなされ
る。更にスペーサ14における固定受体14aに対しては、
その下面側にバイトホルダ12における下面板12aとの位
置決めのためのノックピン18を一本設ける。また固定受
体14aからはその前後の両端近くに一例として可動受体1
4b側に向かって突出し、一方これに対応して可動受体14
bは規制ピン19を受け入れる規制溝20が形成され、固定
受体14aと可動受体14bとの摺動状態を案内するととも
に、相対的な摺動範囲を規制する。
本考案にあっては以上述べたような具体的な設定機構を
有するものであって、次のようにしてその調整作業を行
う。まず常法に従いバイトホルダ12におけるセットスペ
ース12cの間を形成する下面板12a上に、本考案の適用さ
れた一例であるスペーサ14をセットする。このときノッ
クピン18に対応して下面板12aにはノックピンの受講が
形成されているから、これによって位置決めを簡単に行
うことができる。このような状態で残余のセットスペー
ス12cに対してバイト10を常法に従い挟み込むととも
に、例えば芯押台4の芯を手掛りとしてバイト10の刃先
がそこに合致するようにまず突出寸法を設定し、次いで
スペーサ14における調整ボルト17を捻じ込み、あるいは
緩めて、スペーサ14における固定受体14aと可動受体14b
とが実質的に形成する厚み寸法Dを調整するように行
う。因みにこの作業は調整ボルト17の回転角度が調整ボ
ルト17のリード角によって更に微妙な変位量とされ、且
つ傾斜案内面16も一定の角度に傾斜しているから、これ
によっても微調整が容易に行い得る。尚、実質的にはこ
の調整範囲は最大限数mm程度の調整厚みが確保できれば
充分である。またそれで充分なし得ない場合には適宜の
スペーサを従来手法と同様に挟み込めばよい。尚このよ
うに取り扱った際に、このスペーサ14の実施例では第4
図に示すように規制ピン19が固定受体14a側に設けられ
る一方、これに対応する規制溝20が一定の幅で形成され
ており、その幅は最大限、固定受体14aと可動受体14bと
が離反した状態であっても、相互に入り込んだ状態の調
整突起15の噛み合いが外れない範囲に規制されているか
ら、常に二片の部材から成るスペーサ14は分解すること
なく一体のものとして取り扱うことができる。
本考案は以上述べたような具体的な構成を一つの実施例
とするものであるが、このような技術思想のもとに種々
の構成がとり得る。まず第5図に示す実施例はスペーサ
14を構成する固定受体14aと可動受体14bとの相互の位置
設定を行う部材として、例えば調整ボルト17に代えて調
整用偏芯軸22を用い、カム状の作用で相互の位置設定を
行うようにしたものである。また第6図に示す実施例は
バイトホルダ12における下面板12aそれ自体に下方の調
整突起15aを形成し、一方これに対応して可動受体14bを
その上面に載置したものである。いわゆるスペーサ14と
して単体の部品でなく、バイトホルダ12の一部に完全に
組み込まれたような形状としたものである。尚、以上述
べたすべての実施例において最も普通に用いられる使用
態様のもとにバイトホルダ12においてスペーサ14を下方
に設け、一方バイトホルダ12の上面板12b側にクランプ
ボルト13を螺合させて固定する手法を開示したが、これ
ら各部材をどの方法に向けて設定するかは適宜必要に応
じて選択し、且つ変更し得るものである。
《考案の効果》 本考案は以上述べたような構成を有するから、バイトホ
ルダ12に対してバイト10を取り付けるにあたり、バイト
10を所望の位置に設定する機構として傾斜案内面の相互
の摺接位置の設定によって、実質的な厚みを変更できる
機構を採用したから、例えば従来必要としていたジム状
の金属片等を用いることなく、迅速なバイト10の位置設
定が可能となる。
特に本考案にあっては、調整操作により移動する可動受
体14bはこれを支承する固定受体14aに対し鋸歯状の調整
突起の相互の入り込みによって係合関係を維持している
から、両者が相対的に接近離反する動きに伴い生じがち
なガタ付きや不安定作動がなく、安定した係合関係が得
られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案のバイト位置設定機構を適用した旋盤の
一例を示す正面図、第2図はバイト位置設定機構の一実
施例を拡大して示す斜視図、第3図は同上縦断面図、第
4図は規制ピンと規制溝との関係を固定受体の一部を破
断して示す斜視図、第5図は調整ボルトに代えて調整用
偏芯軸を適用した実施例の要部を拡大して示す図面であ
って、同図(a)は縦断面図並びに同図(b)は同図
(a)のb−b線における断面図、第6図は固定受体と
下面板とを一体に構成した実施例を示す斜視図である。 1;旋盤 2;ベッド 3;主軸台 4;芯押台 5;主軸 6;往復台 10;バイト 11;刃物台 12;バイトホルダ 12a;下面板 12b;上面板 12c;セットスペース 13;クランプボルト 14;スペーサ 14a;固定受体 14b;可動受体 15、15a、15b;調整突起 16、16a、16b;傾斜案内面 17;調整ボルト 17a;調整受面 18;ノックピン 19;規制ピン 20;規制溝 22;調整用偏芯軸 D;厚み寸法 W;被加工物

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】バイトホルダにおけるバイトのセットスペ
    ースに設けられてバイトの保持位置を設定するための機
    構において、バイトを直接または間接的に支持する可動
    受体と、これを支承する固定受体とは、相互に入り込ん
    だ一対以上の鋸歯状の調整突起により形成される傾斜案
    内面によって互いに接触し、且つ双方の相対的移動によ
    りバイト規制面の作用位置を調整設定できるようにした
    ことを特徴としたバイトホルダにおけるバイト位置設定
    機構。
JP1988101993U 1988-07-29 1988-07-29 バイトホルダにおけるバイト位置設定機構 Expired - Lifetime JPH0735686Y2 (ja)

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JPH0223904U JPH0223904U (ja) 1990-02-16
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