JPH0735615Y2 - プレス金型の押え装置 - Google Patents
プレス金型の押え装置Info
- Publication number
- JPH0735615Y2 JPH0735615Y2 JP11066490U JP11066490U JPH0735615Y2 JP H0735615 Y2 JPH0735615 Y2 JP H0735615Y2 JP 11066490 U JP11066490 U JP 11066490U JP 11066490 U JP11066490 U JP 11066490U JP H0735615 Y2 JPH0735615 Y2 JP H0735615Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- guide sleeve
- die
- punch
- cushion
- press die
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Shaping Metal By Deep-Drawing, Or The Like (AREA)
- Mounting, Exchange, And Manufacturing Of Dies (AREA)
- Presses And Accessory Devices Thereof (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 [考案の目的] 〈産業上の利用分野〉 本考案は、絞り成形時に被加工物にしわが発生すること
を抑制するためのプレス金型の押え装置に関するもので
ある。
を抑制するためのプレス金型の押え装置に関するもので
ある。
〈従来の技術〉 プレス成形機によって板材を深絞り加工する際には、板
材の周縁部を適正に押えることによって被加工物にしわ
や傷が付かないようにすることが重要であり、これに関
する技術が特開昭58-122634号公報などに開示されてい
る。
材の周縁部を適正に押えることによって被加工物にしわ
や傷が付かないようにすることが重要であり、これに関
する技術が特開昭58-122634号公報などに開示されてい
る。
〈考案が解決しようとする課題〉 一方、上記した目的のための押え装置として、パンチに
摺動可能に嵌着されたガイドスリーブの上端とダイの下
面との間にて材料の周縁部を挾み込むようにした構成の
ものが知られている。これの場合、ガイドスリーブを支
持するガイドスリーブホルダは、クッションピンを介し
てダイクッションに支持されているが、クッションピン
の長さ誤差やガイドスリーブホルダの組付け誤差によ
り、ガイドスリーブとダイとの当接面の平行度を高精度
に維持することが困難であり、ガイドスリーブとダイと
の間に挾んだ際の材料の周縁部に作用する押圧力が不均
等になったりすることがあった。そしてこのような押圧
力の不均等は、製品品質の低下を招く要因となってい
た。
摺動可能に嵌着されたガイドスリーブの上端とダイの下
面との間にて材料の周縁部を挾み込むようにした構成の
ものが知られている。これの場合、ガイドスリーブを支
持するガイドスリーブホルダは、クッションピンを介し
てダイクッションに支持されているが、クッションピン
の長さ誤差やガイドスリーブホルダの組付け誤差によ
り、ガイドスリーブとダイとの当接面の平行度を高精度
に維持することが困難であり、ガイドスリーブとダイと
の間に挾んだ際の材料の周縁部に作用する押圧力が不均
等になったりすることがあった。そしてこのような押圧
力の不均等は、製品品質の低下を招く要因となってい
た。
本考案は、このような不都合を改善すべく案出されたも
のであり、その主な目的は、ダイとガイドスリーブとの
接触面の接触圧が不均等にならないように改善されたプ
レス金型の押え装置を提供することにある。
のであり、その主な目的は、ダイとガイドスリーブとの
接触面の接触圧が不均等にならないように改善されたプ
レス金型の押え装置を提供することにある。
[考案の構成] 〈課題を解決するための手段〉 このような目的は、本考案によれば、共通の軸線に沿っ
て相対接離可能なダイおよびパンチと、ダイクッション
に連結されたガイドスリーブホルダに支持されると共に
前記パンチに摺動可能に嵌合するガイドスリーブとを有
するプレス金型の押え装置において、ガイドスリーブと
ガイドスリーブホルダとの係合部に自動調心手段を設け
ることによって達成される。
て相対接離可能なダイおよびパンチと、ダイクッション
に連結されたガイドスリーブホルダに支持されると共に
前記パンチに摺動可能に嵌合するガイドスリーブとを有
するプレス金型の押え装置において、ガイドスリーブと
ガイドスリーブホルダとの係合部に自動調心手段を設け
ることによって達成される。
〈作用〉 このような構成によれば、ダイとガイドスリーブとが互
いに圧接すると、両者の接触面圧が部分的に不均等とな
ったりしないようにガイドスリーブの傾きが自動的に調
整される。
いに圧接すると、両者の接触面圧が部分的に不均等とな
ったりしないようにガイドスリーブの傾きが自動的に調
整される。
〈実施例〉 以下に添付の図面に示された具体的な実施例に基づいて
本考案の構成について詳細に説明する。
本考案の構成について詳細に説明する。
第1図は、本考案が適用されたプレス成形機の要部を模
式的に示している。このプレス成形機は、固定盤1に固
定されたパンチ2と、可動盤(図示せず)に設けられた
ダイ3とを、共通の軸線に沿って(図示の実施例におい
ては上下に)相対移動させることにより、板材をカップ
状に深絞り加工するためのものであり、複数の工程を経
て目的の形状を得るためのトランスファプレス装置の一
部として構成されている。
式的に示している。このプレス成形機は、固定盤1に固
定されたパンチ2と、可動盤(図示せず)に設けられた
ダイ3とを、共通の軸線に沿って(図示の実施例におい
ては上下に)相対移動させることにより、板材をカップ
状に深絞り加工するためのものであり、複数の工程を経
て目的の形状を得るためのトランスファプレス装置の一
部として構成されている。
パンチ2の外周には、ガイドスリーブホルダ4に支持さ
れたガイドスリーブ5が摺動可能に嵌合しており、ガイ
ドスリーブホルダ4は、固定盤1を貫通して設けられた
複数のクッションピン6を介して固定盤1の下側に配さ
れたクッションパッド7に連結されている。そしてクッ
ションパッド7は、流体圧駆動されるシリンダ装置から
なるダイクッション8に連結接続されている。
れたガイドスリーブ5が摺動可能に嵌合しており、ガイ
ドスリーブホルダ4は、固定盤1を貫通して設けられた
複数のクッションピン6を介して固定盤1の下側に配さ
れたクッションパッド7に連結されている。そしてクッ
ションパッド7は、流体圧駆動されるシリンダ装置から
なるダイクッション8に連結接続されている。
このプレス成形機は、加工開始前は、第1図に示す状
態、つまりパンチ2とダイ3とが互いに離間し、パンチ
2とガイドスリーブ5との上面同士が互いに同一の水平
面上にある状態となっている。この状態下にあるガイド
スリーブ5の頂部に、前工程にて比較的浅底の椀形に成
形された一次成形品9を移載装置(図示せず)にて載置
した後、ダイ3を降下させる。するとダイ下面の開口内
周縁部3aとガイドスリーブ5上端のアール部5aとの間に
一次成形品9の肩部9aが挾み込まれ、ダイクッション8
の推力で規定された圧接保持力が同部分に作用する。
態、つまりパンチ2とダイ3とが互いに離間し、パンチ
2とガイドスリーブ5との上面同士が互いに同一の水平
面上にある状態となっている。この状態下にあるガイド
スリーブ5の頂部に、前工程にて比較的浅底の椀形に成
形された一次成形品9を移載装置(図示せず)にて載置
した後、ダイ3を降下させる。するとダイ下面の開口内
周縁部3aとガイドスリーブ5上端のアール部5aとの間に
一次成形品9の肩部9aが挾み込まれ、ダイクッション8
の推力で規定された圧接保持力が同部分に作用する。
この状態から、第2図に示すように、さらにダイ3を降
下させると、ダイクッション8の推力が負け、一次成形
品9の肩部9aを押えたままガイドスリーブ5が下向きに
変位する。すると一次成形品9の肩部9aおよび外周部9b
は、ダイ3の中心孔3b内にパンチ2にて押込められる。
この時、一次成形品9の肩部9aはダイの開口内周縁部3a
とガイドスリーブのアール部5aにて押えつけられている
ので、一次成形品9の肩部9aおよび外周部9bが絞り込ま
れる際に、しわなどを生ずることなく比較的深いカップ
形状に成形される。
下させると、ダイクッション8の推力が負け、一次成形
品9の肩部9aを押えたままガイドスリーブ5が下向きに
変位する。すると一次成形品9の肩部9aおよび外周部9b
は、ダイ3の中心孔3b内にパンチ2にて押込められる。
この時、一次成形品9の肩部9aはダイの開口内周縁部3a
とガイドスリーブのアール部5aにて押えつけられている
ので、一次成形品9の肩部9aおよび外周部9bが絞り込ま
れる際に、しわなどを生ずることなく比較的深いカップ
形状に成形される。
成形が完了したならば、ダイ3を上昇させると共にダイ
クッション8を伸長させ、二次成形品10を離型した次の
工程へと移載する。
クッション8を伸長させ、二次成形品10を離型した次の
工程へと移載する。
このようにして得られた二次成形品10を第3図に示す。
さて、ガイドスリーブ5を支持するガイドスリーブホル
ダ4やクッションピン6の精度が極めて高くないと、ガ
イドスリーブ5が傾斜するため、ダイ3との接触面の面
圧が周方向について不均等になることがある。するとダ
イ3の中心孔3bにパンチ2が押込まれる時に、材料に加
わる応力が均等でなくなり、製品にしわや傷がつく虞れ
がある。
ダ4やクッションピン6の精度が極めて高くないと、ガ
イドスリーブ5が傾斜するため、ダイ3との接触面の面
圧が周方向について不均等になることがある。するとダ
イ3の中心孔3bにパンチ2が押込まれる時に、材料に加
わる応力が均等でなくなり、製品にしわや傷がつく虞れ
がある。
そこで本考案においては、ガイドスリーブ5とガイドス
リーブホルダ4との当接部に、ガイドスリーブ2の上面
と中心軸との交点を中心とした部分球面を有する自動調
心手段11を設け、この球面をもってガイドスリーブ2と
ガイドスリーブホルダ4とを接触させるものとしてい
る。これにより、ダイ3が降下してガイドスリーブ5に
押圧力が作用すると、ダイ3とガイドスリーブ5との接
触面の圧力が周方向について均等になるようにガイドス
リーブ5の傾きが自動的に調節され、被加工品の外周部
に作用する圧接保持力が周方向について均等化されるこ
ととなる。
リーブホルダ4との当接部に、ガイドスリーブ2の上面
と中心軸との交点を中心とした部分球面を有する自動調
心手段11を設け、この球面をもってガイドスリーブ2と
ガイドスリーブホルダ4とを接触させるものとしてい
る。これにより、ダイ3が降下してガイドスリーブ5に
押圧力が作用すると、ダイ3とガイドスリーブ5との接
触面の圧力が周方向について均等になるようにガイドス
リーブ5の傾きが自動的に調節され、被加工品の外周部
に作用する圧接保持力が周方向について均等化されるこ
ととなる。
[考案の効果] このように本考案の構成によれば、ガイドスリーブとガ
イドスリーブホルダとが、互いの軸心同士が相対的に傾
き得るように係合しているので、よしんばガイドスリー
ブホルダの組付け精度が幾分低下したとしても、ガイド
スリーブとダイとの当接面の平行度が自動的に正される
こととなる。従って、製品品質の低下を招かずに済み、
歩留まりが向上すると共に、装置の耐久性が実質的に向
上するという優れた効果を奏することができる。
イドスリーブホルダとが、互いの軸心同士が相対的に傾
き得るように係合しているので、よしんばガイドスリー
ブホルダの組付け精度が幾分低下したとしても、ガイド
スリーブとダイとの当接面の平行度が自動的に正される
こととなる。従って、製品品質の低下を招かずに済み、
歩留まりが向上すると共に、装置の耐久性が実質的に向
上するという優れた効果を奏することができる。
第1図は、本考案装置の起動前状態の要部部分断面図で
あり、第2図は、加工中間状態の要部部分断面図であ
り、第3図は、半断面にして示す完成品の正面図であ
る。 1……固定盤、2……パンチ、3……ダイ、3a……開口
内周縁部、3b……中心孔、4……ガイドスリーブホル
ダ、5……ガイドスリーブ、5a……アール部、6……ク
ッションピン、7……クッションパッド、8……ダイク
ッション、9……一次成形品、9a……肩部、9b……外周
部、10……二次成形品、11……自動調心手段
あり、第2図は、加工中間状態の要部部分断面図であ
り、第3図は、半断面にして示す完成品の正面図であ
る。 1……固定盤、2……パンチ、3……ダイ、3a……開口
内周縁部、3b……中心孔、4……ガイドスリーブホル
ダ、5……ガイドスリーブ、5a……アール部、6……ク
ッションピン、7……クッションパッド、8……ダイク
ッション、9……一次成形品、9a……肩部、9b……外周
部、10……二次成形品、11……自動調心手段
Claims (1)
- 【請求項1】共通の軸線に沿って相対接離可能なダイお
よびパンチと、ダイクッションに連結されたガイドスリ
ーブホルダに支持されると共に前記パンチに摺動可能に
嵌合するガイドスリーブとを有するプレス金型の押え装
置であって、 前記ガイドスリーブと前記ガイドスリーブホルダとの係
合部に自動調心手段が設けられていることを特徴とする
プレス金型の押え装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11066490U JPH0735615Y2 (ja) | 1990-10-23 | 1990-10-23 | プレス金型の押え装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11066490U JPH0735615Y2 (ja) | 1990-10-23 | 1990-10-23 | プレス金型の押え装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0470211U JPH0470211U (ja) | 1992-06-22 |
JPH0735615Y2 true JPH0735615Y2 (ja) | 1995-08-16 |
Family
ID=31858034
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11066490U Expired - Lifetime JPH0735615Y2 (ja) | 1990-10-23 | 1990-10-23 | プレス金型の押え装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0735615Y2 (ja) |
-
1990
- 1990-10-23 JP JP11066490U patent/JPH0735615Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0470211U (ja) | 1992-06-22 |
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