JPH0735578Y2 - 醤油諸味の連続加温装置 - Google Patents

醤油諸味の連続加温装置

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JPH0735578Y2
JPH0735578Y2 JP1988088528U JP8852888U JPH0735578Y2 JP H0735578 Y2 JPH0735578 Y2 JP H0735578Y2 JP 1988088528 U JP1988088528 U JP 1988088528U JP 8852888 U JP8852888 U JP 8852888U JP H0735578 Y2 JPH0735578 Y2 JP H0735578Y2
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moromi
hot water
soy sauce
temperature
heating
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JP1988088528U
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Inventor
周次 京
Original Assignee
株式会社弥生エンヂニアリング
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Publication date
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は醤油諸味を連続的に加温する装置に関するも
のである。
〔従来の技術〕
醤油醸造工業において、醤油諸味の圧、圧搾を行なう
場合、醤油の抽出率は諸味温度の影響をうけることが大
きく、夏の高温期と冬の寒冷期とでは、同一条件で仕込
んだ諸味であつても、圧、圧搾時の抽出率には著しく
相違をきたすものである。これは醤油諸味が有する粘性
が低温においては高く、高温になるにつれて低くなるか
らである。したがつて諸味の温度は、品質に影響がない
限り高い方が、抽出率向上に役立つものである。これら
の現実を踏まえて、従来醤油諸味を加温する装置が種々
発表されて来たが、その形式としては、多穴式熱交換器
を使用し、縦形の一過性連続式大型装置が一般的であつ
た。
〔考案が解決しようとする課題〕
前述のような従来の装置では、多穴式熱交換器を使用し
ているため、洗滌作業が困難で、また縦形大型であるた
め建屋の高い室が必要であつて、小ロツトの諸味の処理
に対してはコストがかかりすぎるという難点があつた。
かような点の改善をすることが、この考案に課せられた
課題である。
〔課題を解決するための手段〕
ここにおいてこの考案は醤油諸味の圧、圧搾、分離の
前段処理としての加温装置において、複数個の諸味加温
タンクに複数の循環経路を構成すべく切換弁を備えた温
水供給源を設け、諸味の装入部と排出部を備えた複数個
の前記諸味加温タンクのそれぞれの内部に、温水の供給
される蛇管状の温水パイプと、所定量の諸味の投入を制
御する液面制御手段と、前記温水パイプを介して循環さ
れる温水による諸味の加温によつて所定の諸味温度の達
成を確認した段階で前記切換弁を閉止し排出バルブを開
にして諸味を排出させ他方の諸味タンクに諸味を供給す
る温度センサとを備えたことを特徴とする醤油諸味の連
続加温装置を提案するものである。
〔作用〕
この考案では装置の小型化と諸味の加温量の一単位を少
なくして、加温速度の向上を図るため、諸味加温タンク
を複数とし、各諸味加温タンク内には、熱交換器として
蛇管状の温水パイプを設置し、温水パイプに設定温度の
温水を通すようにし、温水パイプ外部に液面制御手段と
温度センサを備えて、諸味を収容する。このような諸味
加温タンクを複数設置し、温水供給源からそれぞれ切換
弁を介して、蛇管を含む複数の循環経路を構成し、各制
御装置との指令によつて、諸味加温タンク内に供給され
た諸味の温度の達成が確認できた段階で、切換弁によつ
て温水供給を「閉」とし、諸味を排出して次段の圧、
圧搾工程に移行させる。
この間に他方の諸味加温タンクに対して諸味の供給を行
ない、前述と同様の工程を行なわせるのである。
〔実施例〕
以下この考案の詳細を図面に示す実施例によつて説明す
る。図面中第1図は、この考案を実施する装置の外観
図、第2図は装置の平面図である。第1図及び第2図に
おいて、1は諸味を収容する諸味加温タンクで、2はそ
の中に収容された蛇管状の温水パイプ、3は諸味の液面
制御手段としての液面計で、4は諸味の品温を測定する
温度センサである。5は諸味を供給する供給孔で、6は
供給の「開」「閉」を行なうバルブ、7は諸味を諸味加
温タンク1から排出させる部分の「開」「閉」を行なう
バルブである。8は諸味加温タンク1内を洗條した時
の、洗條水の排水孔において排水孔の「開」「閉」を行
なうバルブ、9は諸味中にエアーを吹き込み攪拌を行な
うためのエアー供給用のバルブである。10は温水供給源
であつて、設定温度に加温された温水は、ポンプ11で移
送され、電磁弁12を通過し、温水パイプ2を経て、温水
供給源10に戻り循環する。図示の実施例では、このよう
な諸味加温タンク1を更に一組配置した例を示し、これ
らをタンクA及びBとし、タンクB側の部分の符号
に「′」を付して説明する。
諸味供給パイプ(図示せず)を供給孔5に連結し、バル
ブ6を「開」、6′を「閉」、タンク下部に設けられて
いるバルブ7,8を「閉」とし、諸味を供給すると、1500l
の諸味は3分30秒〜4分で、液面計3が作動し、供給作
業は終了する。温水供給源10であらかじめ設定温度に加
温された温水は、ポンプ11で移送され、切換弁としての
電磁弁12を経て加温パイプ2に供給され、諸味と熱交換
を行なつて、温水供給源に戻る。このように温水を循環
させることによつて、たとえば初温18℃の諸味を38℃
(例)に加温するのに、24分要した。諸味の温度が38℃
(例)の設定温度に到達すると、電磁弁12は「閉」とな
り、温水の移送を停止させ、諸味加温タンクA内を加温
中に諸味の供給を完了したタンクBに、電磁弁12′を
「開」として温水を供給する。一方設定温度に到達した
タンクAの諸味は、バルブ7を「開」にして、圧、圧
搾の作業工程に移送する。1500lの諸味を圧、圧搾に
かけるには、毎回洗條された布を対象として、約30分
間必要とする。
ここでこれらの必要時間を整理すると次のようになる。
諸味1500lの供給時間 3分30秒〜4分 温水供給源の温水はあらかじめ設定温度に加温し、準備
しておく、諸味の供給完了後温水を循環させて、加温工
程に入る。
加温所要時間 約25分 (初温〜18℃、終温〜38℃) 諸味の圧、圧搾時間 約25〜30分 上記を図示すると次のようになる。
上記の表から、AタンクとBタンクの組み合わせによ
り、圧、圧搾は(A-1)→(B-2)→(A-3)と余裕を
もつて連続運転ができることがわかる。
〔考案の効果〕
この考案の装置は上記のような構造を有するため、下記
のような利点がある。
1.諸味の品温は、品質に影響しない温度迄冬、夏に関係
なく加温でき、したがつて圧搾率は約15〜20%の向上が
図られる。
2.連続バツチ式小型タンクを複数使用することで、連続
運転が可能である。
3.前項のような構成であるため、小ロツト諸味に対応可
能である。
4.蛇管式熱交換器を採用したため、洗條手入れが容易な
ため、常に清潔な状態で作業ができる。
5.装置の高さが低いため、建屋が低い一般工場にも設置
できる。
6.価格は従来の多穴式熱交換器を使用するものと比較し
て1/3〜1/2と廉価である。
上記のような利点を有するため、小規模工場において
も、導入しやすく、省資源、省力に寄与する所大なる有
益、有用なものである。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案を実施する装置の一部を切り欠いて示
す立面図で、第2図は平面図である。 なお図において、 1……諸味加温タンク 2……温水パイプ 3……液面制御手段(液面計) 4……温度センサ 10……温水供給源 12……切換弁(電磁弁) である。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】醤油諸味の圧、圧搾、分離の前段処理と
    しての加温装置において、複数個の諸味加温タンクに複
    数の循環経路を構成すべく切換弁を備えた温水供給源を
    設け、諸味の装入部と排出部を備えた複数個の前記諸味
    加温タンクのそれぞれの内部に、温水の供給される蛇管
    状の温水パイプと、所定量の諸味の投入を制御する液面
    制御手段と、前記温水パイプを介して循環される温水に
    よる諸味の加温によつて所定の諸味温度の達成を確認し
    た段階で前記切換弁を閉止し排出バルブを開にして諸味
    を排出させ他方の諸味タンクに諸味を供給する温度セン
    サとを備えたことを特徴とする醤油諸味の連続加温装
    置。
JP1988088528U 1988-07-05 1988-07-05 醤油諸味の連続加温装置 Expired - Lifetime JPH0735578Y2 (ja)

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JPH0212286U JPH0212286U (ja) 1990-01-25
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