JPH073552U

JPH073552U - 排気管付き防塵掃除機

Info

Publication number: JPH073552U
Application number: JP3233893U
Authority: JP
Inventors: 正輝白崎
Original assignee: 正輝白崎
Priority date: 1993-06-16
Filing date: 1993-06-16
Publication date: 1995-01-20

Abstract

(57)【要約】【目的】この考案では、掃除機の排気口から排出され
る排気や、その排気音による室内の空気の汚染や騒音を
抑制し、掃除機を使用中の不快感なくそうとするもので
ある。【構成】掃除機の排気口部（１）と、その掃除機の吸
込口部（２）との間を排気管（３）によって連結させ、
吸い込まれた空気が掃除機内を循環する径路を構成す
る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、掃除機の使用中に排出される細かいゴミやほこり、または、騒音の室内への拡散を防止しながら、吸引効果を高めようとする排気管付き防塵掃除機に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来の掃除機では、吸い込んだゴミやダニ、カビ類は、防虫、防菌処理の紙袋やろ紙ボックス内に回収し、その過程において吸い込まれてくる周囲の空気は、ミクロンフイルター等を通過させて排気の汚れをできる限りに少なくする処理をしてから、もとの室内に排出させようとするものであった。吸込口部にかきあげブレードやブラシ等を取りつけて、じゅうたんや床等をはたきながら、または、掃くように滑らせてゴミ等をかき出し、一方向から強引に吸引させていた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

一般家庭では、掃除機のごみ回収用紙袋を交換することはあっても、ろ紙ボックス等をこまめに清掃するようなことは少なく、ましてやミクロンフイルター等の管理については全く眼中にないものである。仮に、すべての掃除機に、そのミクロンフイルター等の塵回収排気処理機能が付いており有効に機能したとしても、排気中の細かいゴミを完全に取り除けるものでもなく、皮肉にも掃除機で掃除をすればするほど室内空気の汚れが増し続けるものであった。掃除機本体のモーター音と排気音は、排気口との関係で密閉して防音化することができず、耳障りな騒音が室内に鳴り響くものであった。

【０００４】

【問題を解決するための手段】

従来のものがもつ、以上のような問題点を解決するために、この考案に係わる排気管付き防塵掃除機では、次のような構成とした。すなわち、掃除機の排気口部（１）と、その掃除機の吸込口部（２）との間を排気管（３）によって連結している。通常の床置きタイプ、ハンディタイプ、スティクタイプなど掃除機の種類にこだわるものではなく、排気管（３）の形態についてもホース形のものや吸込管である伸縮自在延長管と一体化したものなどいろいろある。

【０００５】また、掃除機の吸込口部（２）の周辺部に排気管（３）の一端を配置し連結している。排気管（３）の取付と配置については、本体の吸込口部（２）のほかに付属品であるブラシやすき間ノズルの吸込部にも当然可能である。

【０００６】

【作用】

この考案の掃除機では、掃除機の排気口部（１）と、その掃除機の吸込口部（２）との間を排気管（３）によって連結している。従来の掃除機のように床や壁、家具等に付着したゴミやほこりを室内空気と共に掃除機の吸込口より吸い込んでごみ回収用紙袋部に集める。そして吸い込んだ空気は排気処理した後に排気口に排出する。但し、この考案では排気口部（１）と、その掃除機の吸込口部（２）との間を排気管（３）によって連結しているので、排気は排気管を通って再び吸込口部（２）の付近に舞い戻ることになる。すなわち、一度吸込口部（２）より吸い込まれた空気は掃除機内を循環し続け、循環する中でごみのかき出しと吸引の作業を繰り返し行うことになる。

【０００７】

【実施例】

この考案の実施例を図面を参照しながら説明する。第１図は、この考案の第一実施例を示す斜視図である。第一実施例では、スティクタイプの掃除機の排気口部（１）と、その掃除機の吸込口部（２）との間をホース形の排気管（３）によって連結している。

【０００８】第２図は、この考案の第二実施例を示す吸込口部の斜視図である。第二実施例では、掃除機の吸込口部（２）の周辺部に排気管（３）の一端を配置し連結している。

【０００９】

【考案の効果】

本考案は、上述のように構成されているので、次のような効果を奏する。

【００１０】請求項１の排気管付き防塵掃除機においては、掃除機の排気口部（１）と、その掃除機の吸込口部（２）との間を排気管（３）によって連結ししている。したがって、排気口から排出されるはずの汚れた排気は、直接、室内の空気に触れることなく排気管を通って再び吸込口部（２）の付近に戻され、掃除機内を循環しながらゴミのかき出しと吸引を行うことになる。すなわち、吸込口部（２）に戻ってくる排気の勢いによって、じゅうたん等の床材に付着しているゴミ等をかき出しながら押し出す一方で、その流れを利用し逆らわないように吸引させることができるので、空気の流れが滑らかになり吸引効率は高まる。しかも、掃除機の排気で室内の空気が汚染されることがない。掃除機本体のモーター音と排気音は、排気口が密閉化したことにより、その騒音値は抑えられ、後の防音囲いも容易になる。

【００１１】請求項２では、掃除機の吸込口部（２）の周辺部に排気管（３）の一端を配置し連結している。従来の吸込口部にもある、前方吸込口や側方吸込口の外周囲に排気が排出されるように、排気管（３）を設けているので、室内の新たな空気よりも排気が優先的に吸い込まれることになり、空気の循環効率とゴミのかき出し効率がよくなる。

【００１２】

【図面の簡単な説明】

【図１】第１図は、この考案の第一実施例を示す斜視図
である。

【図２】第２図は、この考案の第二実施例を示す部分斜
視図である。

【符号の説明】

１排気口部２吸込口部３排気管

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】掃除機の排気口部（１）と、その掃除機
の吸込口部（２）との間を排気管（３）によって連結し
た排気管付き防塵掃除機。
【請求項２】掃除機の吸込口部（２）の周辺部に排気
管（３）の一端を配置し連結した排気管付き防塵掃除
機。