JPH0735487A - 逆熱サイフォンヒートパイプ - Google Patents

逆熱サイフォンヒートパイプ

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JPH0735487A
JPH0735487A JP20191693A JP20191693A JPH0735487A JP H0735487 A JPH0735487 A JP H0735487A JP 20191693 A JP20191693 A JP 20191693A JP 20191693 A JP20191693 A JP 20191693A JP H0735487 A JPH0735487 A JP H0735487A
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JP
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heat
condenser
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evaporator
condensed
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JP20191693A
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JPH0820192B2 (ja
Inventor
Itaru Yamamoto
格 山本
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National Institute of Advanced Industrial Science and Technology AIST
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Agency of Industrial Science and Technology
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 作動液の相変化を利用するヒートパイプの特
徴を生かし、且つ外部から動力を加えずに、高所より数
メートル離れた低い場所へ熱を効率的に輸送できるよう
にする。 【構成】 主蒸発器1内部の作動液5は熱源4によって
加熱され、この蒸発器中で発生した蒸気6は凝縮器2に
送り込まれて凝縮される。該凝縮器2で凝縮した作動液
5を主蒸発部に還流させる還流装置3において、凝縮器
2で凝縮した作動液5を吸引するインゼクター31に、
上記熱源4を用いて発生させた蒸気6を駆動流体として
導入する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、外部から動力を加える
ことなく高所にある熱源から熱を取り出し、熱源よりも
低い位置で熱を放出することのできる逆熱サイフォンヒ
ートパイプに関するものであり、特に、太陽熱利用温水
器や、各種産業プロセスから排出される排熱を作動液の
相変化を利用して回収し、熱源よりも低い位置に回収熱
を輸送するための機器において利用するのに適した逆熱
サイフォンヒートパイプに関するものである。
【0002】
【従来の技術】周知のように、作動液の相変化を利用し
て熱を輸送できる熱移動素子として、ヒートパイプがあ
る。このヒートパイプにおいて、トップヒートモードで
熱を上方から下方に移動することができる距離は高々3
0cm程度であり、産業規模で熱を多量かつ数mはなれ
た上方から下方へ効率的に輸送することはできない。こ
れは、主として、凝縮器側で凝縮した作動液を加熱蒸発
側に戻すために重力を利用できず、作動液を何らかの手
段により重力に抗して加熱蒸発側に移送する必要がある
ことに起因している。この問題を解決するためには、作
動液の移送のために外部から何らかの動力を加えればよ
いが、かかる動力を使用すると、熱の効率的な移送を行
うことが困難になる。そのため、外部から動力を加える
ことなく、高所より数メートル離れた低い場所へ熱を効
率的に輸送できる熱移動素子の開発が強く要望されてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の技術的課題
は、作動液の相変化を利用するヒートパイプの特徴を生
かしつつ、且つ外部から動力を加えることなく、高所よ
り数メートル離れた低い場所へ熱を効率的に輸送できる
ようにするための手段を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明の逆熱サイフォンヒートパイプは、高温熱源に
よって内部の作動液が加熱される主蒸発器と、上記主蒸
発器よりも低い位置に設置され、主蒸発器中において発
生した蒸気が送り込まれて凝縮する凝縮器と、凝縮器で
凝縮した作動液を吸引するインゼクターに、上記熱源の
一部を用いて発生させた蒸気を駆動流体として導入し、
上記凝縮器で凝縮した作動液を主蒸発部に還流させる作
動液の還流装置とを備えることにより構成される。
【0005】上記作動液の還流装置は、主蒸発器と独立
した蒸発器を備え、この蒸発器において発生させた蒸気
が駆動流体として導入されるインゼクターの吐出側の液
溜に、作動液を主蒸発器に還流させる連絡管と、逆止弁
を通して上記蒸発器に作動液を戻す連絡管とを分岐させ
て接続した構成とすることができる。
【0006】
【作用】上記逆熱サイフォンヒートパイプにおいては、
高温の熱源によって主蒸発器の作動液が加熱されて蒸発
し、その蒸気が低い位置にある凝縮器に送り込まれて凝
縮し、それによって主蒸発器側から凝縮器側への熱移送
が行われる。作動液の還流装置は、凝縮器で凝縮した作
動液を吸引して主蒸発部に還流させるもので、高温熱源
の一部を利用して作動液を加熱することにより蒸気を発
生せしめ、この蒸気を駆動流体としてインゼクターに導
入し、凝縮器の作動液を吸引する。上記インゼクターに
おいては、吸引された作動液が駆動流体と共に液溜に流
入せしめられ、主蒸発器と還流装置に分配される。この
ような動作により、作動液の相変化を利用するヒートパ
イプの特徴を生かしつつ、且つ外部から動力を加えるこ
となく、凝縮器における凝縮液をその凝縮器よりも高い
位置に設けられた主蒸発器へ還流させることができ、結
果的に、高所より数メートル離れた低い場所へ熱が効率
的に輸送される。
【0007】
【実施例】図1の模式図は、本発明に係る逆熱サイフォ
ンヒートパイプの一実施例を原理的に示すものである。
このヒートパイプは、高温の熱源4によって内部の作動
液が加熱される主蒸発器1と、主蒸発器1中において発
生した蒸気が送り込まれる凝縮器2と、上記熱源4の一
部を利用して発生させた蒸気を用いて上記凝縮器2で凝
縮した作動液を吸引し、主蒸発部1に還流させる還流装
置3を備えている。凝縮器2は、高い位置に設けられた
主蒸発部1より数メートル離れた低い位置に設置され、
作動液の還流装置3は、その低い位置にある凝縮器2で
凝縮した作動液を吸引して主蒸発部1に還流させる機能
を有するものである。
【0008】上記主蒸発器1は、容器10内に作動液5
を収容し、高温の熱源4によってその作動液5が加熱さ
れるようにしたものであり、加熱により発生した蒸気6
は、容器10の上部に接続した下降管11を経て凝縮器
2に送られる。凝縮器2は、冷却用流体21の容器20
に凝縮管22を収めることにより構成し、容器20に
は、冷却用流体21を流入させる冷却流体入口23及び
同流体を流出させる冷却流体出口24を設けている。ま
た、上記主蒸発器1の下降管11には、流れ方向を一方
向(下降管11とは反対の側)とする逆止弁25を介し
て上記凝縮管22を接続し、さらに、その先端には作動
液を還流させる上昇管26を接続している。したがっ
て、下降管11を通して流下した蒸気6は逆止弁25を
通して凝縮管22に流れ、冷却用流体21により冷却さ
れて凝縮し、液体に戻って還流される。その結果、主蒸
発器1から凝縮器2への熱移送が行われる。
【0009】作動液の還流装置3は、前記高温熱源4の
一部を利用して容器30内の作動液5を加熱することに
より蒸気6を発生せしめ、この蒸気を駆動流体としてイ
ンゼクター31に導入し、凝縮器2で凝縮した作動液5
を吸引させて、その凝縮器2よりも高い位置に設けられ
た主蒸発器1へ還流させるもので、インゼクター31用
の蒸気量を調節するため、主蒸発器1とは独立した蒸発
器を備えている。上記作動液の還流のため、インゼクタ
ー31は、その吸入側に凝縮器2からの上昇管26を接
続すると共に、その吐出側に連絡管32を介して液溜3
3を接続し、さらに、この液溜33は、流量調節弁35
を備えた連絡管34を経て、主蒸発器1に連通する連絡
管36と、逆止弁38を有する連絡管37とに分岐させ
て接続している。逆止弁38は、その流れ方向を、液溜
33から連絡管34側を通して流れる作動液5を容器3
0に戻す方向とするものである。
【0010】したがって、容器30内の作動液5を熱源
4で加熱することにより発生した蒸気6を駆動流体とし
てインゼクター31に導入し、連絡管32を経て液溜3
3に流入させると、前記上昇管26を通して凝縮器2の
作動液5が吸引されて上記駆動流体と共に液溜33に流
入し、流量調節弁35を有する連絡管34を経て、主蒸
発器1と還流装置3に分配される。
【0011】上記構成を有する逆熱サイフォンヒートパ
イプにおいては、高温の熱源4によって主蒸発器1の内
部の作動液5が加熱されて蒸発し、その蒸気が下降管1
1を経て低い位置にある凝縮器2の凝縮管22に送り込
まれ、冷却用流体21により冷却されて凝縮し、それに
よって主蒸発器1側から凝縮器2側への熱移送が行われ
る。凝縮器2の入口の適当な位置に設けた逆止弁は、作
動液の逆流を防ぎ、作動液の循環を円滑に行わせるもの
である。
【0012】作動液の還流装置3は、高温熱源4の一部
を利用して、蒸発器を構成する容器30内の作動液5を
加熱することにより蒸気6を発生せしめ、この蒸気6を
駆動流体としてインゼクター31に導入し、凝縮器2で
凝縮した作動液5を上昇管26を通して吸引し、主蒸発
部1に還流させる。その際、インゼクター31において
は、蒸発器からの駆動流体と共に、上昇管26を通して
吸引された作動液5が連絡管32を経て液溜33に流入
せしめられ、その作動液が流量調節弁35を有する連絡
管34を経て、主蒸発器1と還流装置3に分配される。
その結果、外部から動力を加えることなく、凝縮器2に
おける凝縮液をその凝縮器2よりも高い位置に設けられ
た主蒸発器1へ還流させることができる。しかも、凝縮
液の還流に利用した熱は主蒸発器に戻るので、熱を無駄
にすることもない。
【0013】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、この発
明の逆熱サイフォンヒートパイプによれば、作動液の相
変化を利用するヒートパイプの特徴を生かしつつ、且つ
外部から動力を加えることなく、高所より数メートル離
れた低い場所へ熱を効率的に輸送することができ、した
がって通常のヒートパイプが利用できない領域において
も使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の原理的構成を示す模式的断
面図である。
【符号の説明】
1 主蒸発器、 2 凝縮器、 3 還流装置、 4 熱源、 5 作動液、 6 蒸気、 25,38 逆止弁、 31 インゼクター、 33 液溜、 32,34,36,37 連絡管。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】高温熱源によって内部の作動液が加熱され
    る主蒸発器と、 上記主蒸発器よりも低い位置に設置され、主蒸発器中に
    おいて発生した蒸気が送り込まれて凝縮する凝縮器と、 凝縮器で凝縮した作動液を吸引するインゼクターに、上
    記熱源の一部を用いて発生させた蒸気を駆動流体として
    導入し、上記凝縮器で凝縮した作動液を主蒸発部に還流
    させる作動液の還流装置と、を備えたことを特徴とする
    逆熱サイフォンヒートパイプ。
  2. 【請求項2】作動液の還流装置に、主蒸発器と独立した
    蒸発器を備え、この蒸発器において発生させた蒸気が駆
    動流体として導入されるインゼクターの吐出側の液溜
    に、作動液を主蒸発器に還流させる連絡管と、逆止弁を
    通して上記蒸発器に作動液を戻す連絡管とを分岐させて
    接続した、ことを特徴とする請求項1に記載の逆熱サイ
    フォンヒートパイプ。
JP5201916A 1993-07-22 1993-07-22 逆熱サイフォンヒートパイプ Expired - Lifetime JPH0820192B2 (ja)

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JPH0735487A true JPH0735487A (ja) 1995-02-07
JPH0820192B2 JPH0820192B2 (ja) 1996-03-04

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61149792A (ja) * 1984-12-21 1986-07-08 Mitsubishi Electric Corp 熱伝達装置

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61149792A (ja) * 1984-12-21 1986-07-08 Mitsubishi Electric Corp 熱伝達装置

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JPH0820192B2 (ja) 1996-03-04

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