JPH0735351A - 加熱調理器 - Google Patents

加熱調理器

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JPH0735351A
JPH0735351A JP4229996A JP22999692A JPH0735351A JP H0735351 A JPH0735351 A JP H0735351A JP 4229996 A JP4229996 A JP 4229996A JP 22999692 A JP22999692 A JP 22999692A JP H0735351 A JPH0735351 A JP H0735351A
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alcohol
alcohol sensor
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voltage
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智之 近藤
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 加熱室内のアルコールガスの発生量をアルコ
ールセンサにより正確に検出する。 【構成】 アルコールセンサ8はアルコールガスの発生
量に応じて抵抗値Rsが低下する特性を有する。アルコ
ールセンサ8は、所定電圧(例えば5V)の直流電源端
子VDDから切換回路20を直列に介して接続される。
制御回路16は加熱室の扉の開放状態を示す扉スイッチ
からの検出信号に応じて切換回路20の抵抗22aない
し22fの切換信号を出力し、アルコールセンサ8の端
子電圧Vout が例えば3Vとなるように設定する。この
後、加熱室内に被加熱物が収容されてアルコールガスが
発生すると、アルコールセンサ8からの信号に基づいて
制御回路16はアルコールガスの正確な発生量を検出す
ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、被加熱物から発生する
アルコール分を抵抗値の変化により検出するアルコール
センサを備えた加熱調理器に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、アルコールセンサを備えた電子
レンジにおいては、加熱室内に収容した食品などの被加
熱物を加熱調理する場合に、食品から発生する水蒸気や
アルコールなどのガスを検出してその検出量に応じて加
熱調理条件を設定したり、あるいは食品の種類を判別し
たりするものがある。
【0003】この場合、水蒸気やアルコールガスの検出
は、通常、ガスの発生量に応じて抵抗値が変化するガス
センサを用いて検出回路を構成するようにしている。そ
して、例えば、検出回路は、ガスセンサと直列に抵抗を
接続した状態で所定電圧が印加されるようになってお
り、ガスセンサの両端子間に現れる端子電圧によりガス
発生量を検出する構成とされている。
【0004】なお、実際には、ガスセンサの初期抵抗値
にばらつきがあるため、上述の直列抵抗の抵抗値を一定
にしておくと検出動作開始時のセンサ端子電圧が所定値
に設定できないので、検出回路を、抵抗値が異なる複数
種類の抵抗をガスセンサに切換え接続可能な構成とし、
加熱調理が開始される時点で適切な抵抗値の抵抗を直列
に接続するように切換えてセンサ端子電圧が一定値とな
るように制御するようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ような従来構成のものでは、加熱調理の開始時点でガス
センサの検出回路における直列抵抗の切換え接続を行う
ので、次のような不具合が発生する。すなわち、アルコ
ールが含まれた被加熱物においては、加熱室内に収容し
た時点からアルコール成分を発生しているので、加熱調
理を開始する時点では、既に加熱室内にアルコール成分
が充満した状態となってしまい、このとき、アルコール
センサは、既にアルコールガスにより抵抗値が変化して
いる場合がある。
【0006】すると、加熱調理が開始される時点で検出
回路の直列抵抗を切換えると、アルコールセンサの抵抗
値が変化している状態に合わせてその端子電圧が所定電
圧となるように設定される。したがって、これでは加熱
調理の開始後におけるアルコールセンサの端子電圧の変
化が少なくなって、アルコール発生量を正確に検出でき
なくなる虞がある。
【0007】例えば、図6に示すように、アルコールセ
ンサは、初期状態において任意の抵抗値を有する抵抗が
直列に接続されているので、その端子電圧Vout が例え
ば所定電圧の3Vよりも大きい電圧値となっている。そ
して、加熱室の扉が開かれて加熱室内にアルコール成分
を含んだ被加熱物が収容されると、その被加熱物から発
生するアルコールガスを検出してアルコールセンサの抵
抗値が低下するため、アルコールセンサの端子電圧Vou
t も低下するようになる。
【0008】この後、加熱調理が開始されると、アルコ
ールセンサの端子電圧Vout を所定電圧の3Vとなるよ
うに設定するが、このとき、既にアルコールガスを検出
してアルコールセンサの抵抗値は低下しているにも拘ら
ず、その検出分をキャンセルしてしまうため、その後の
加熱調理により発生するアルコールガスの検出量に応じ
て抵抗値が変動しても、正確なアルコールガスの発生量
を検出することができないのである。そして、このよう
に被加熱物から発生されるアルコールガスの正確な量が
検出できないと、前述したように、加熱調理条件を設定
したり、被加熱物の種類を判別するときに、正しい判断
が行えなくなる場合が生ずる。
【0009】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、その目的は、加熱室内に収容される被加熱物のアル
コールガス発生量を正確に検出できるようにした加熱調
理器を提供するにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、加熱室内のア
ルコールガスを抵抗値の変化により検出するアルコール
センサを備えた加熱調理器を対象とするものであり、前
記アルコールセンサに直列抵抗を介して電圧を印加する
設定手段と、前記加熱室を開閉する扉が開放されたとき
に検出状態を呈する扉スイッチと、この扉スイッチが検
出状態を呈したときに前記アルコールセンサの端子電圧
が所定電圧となるように前記設定手段を制御する制御手
段とを設けて構成したところに特徴を有する。
【0011】
【作用】本発明の加熱調理器によれば、加熱室の扉が開
かれると、扉スイッチが検出状態を呈するので、これに
応じて制御手段は、アルコールセンサの端子電圧が所定
電圧となるように設定手段を制御する。これにより、加
熱室の扉が開かれて内部に被加熱物が収容される以前に
アルコールセンサの両端子間に所定電圧に設定されるこ
とになる。したがって、アルコールセンサは、アルコー
ルガスを検出する前の初期状態における抵抗値にあると
きに直列抵抗を介して設定手段から所定電圧が印加され
るようになり、その所定電圧がアルコールガスを検出し
ていない状態の出力電圧となる。
【0012】これにより、加熱室内にアルコール成分を
含んだ被加熱物が収容される場合においては、加熱調理
を開始する以前にアルコールガスが発生しても、アルコ
ールセンサによりそのアルコールガスを検出して端子電
圧の変化により検出しているので、その後の加熱調理に
より発生したアルコールガスの量も正確に検出すること
ができる。
【0013】
【実施例】以下、本発明を電気ヒータによる加熱機能を
兼ね備えた電子レンジに適用した場合の一実施例につい
て図1ないし図4を参照しながら説明する。まず、図2
および図3に示すように、電子レンジの本体1内には、
前面が扉2により開閉される加熱室3が設けられてい
る。この加熱室3の内底部には、回転皿4が載置される
回転板4aが設けられている。この回転板4aは、加熱
室3の外底部に設けられたRTモータ5により回転され
るようになっている。
【0014】また、加熱室3の天井部には、グリル調理
を行うためのヒータ6が設けられており、加熱室3の左
側部には、加熱室3内の空気を本体1の外部に排出する
ための排気ダクト7が設けられている。この排気ダクト
7内には、アルコールセンサ8および水蒸気センサ9が
設けられている。この場合、アルコールセンサ8は、検
出されるアルコールガスの量に応じてその抵抗値が小さ
くなる特性を有している。
【0015】一方、前記加熱室3の右側には、機械室が
設けられており、この内部には、導波管10を介して加
熱室3内にマイクロ波を供給してレンジ調理を実行する
ためのマグネトロン11が設けられている。また、本体
1の機械室前面部には、操作パネル12が設けられてい
る。この操作パネル12には、使用者が調理メニュー等
を選択したり調理開始を指示したりするための各種スイ
ッチを備える操作入力スイッチ13や、各種のメッセー
ジ等を表示する表示器14が設けられている。また、本
体1内部には扉2が開放されると検出状態を呈する検出
信号を出力する扉スイッチ15(図4参照)が配設され
ている。
【0016】図4は上述のように構成された電子レンジ
の電気的構成の概略的なブロック図を示すもので、制御
手段としての機能を有する制御回路16は、CPU1
7,ROM18,RAM19等を含んで構成されるもの
で、図示しない加熱調理のためのプログラムがあらかじ
め記憶されている。この制御回路16の各入力端子に
は、アルコールセンサ8,水蒸気センサ9,扉スイッチ
15および操作入力スイッチ13が接続されており、制
御回路16は、各種の検出信号が入力されると共に、各
種の操作信号が入力されるようになっている。
【0017】また、制御回路16の出力端子には、前述
の表示器14および設定手段としての切換回路20が接
続されると共に、駆動回路21を介してRTモータ5,
マグネトロン11およびヒータ6が接続されている。制
御回路16は、駆動回路21を介してRTモータ5,マ
グネトロン11およびヒータ6の駆動制御を行うと共
に、表示器14に表示信号を与えて必要な表示を行い、
加熱調理を実行するようになっている。また、制御回路
16は、後述するようにして切換回路20に制御信号を
出力してアルコールセンサ8の両端子に電圧を印加す
る。
【0018】さて、図1は切換回路20とアルコールセ
ンサ8の電気的構成の詳細を示すもので、切換回路20
は、例えば6個の異なる抵抗値RaないしRfを有する
電圧調整抵抗22aないし22fを並列に接続してなる
もので、各々の電圧調整抵抗22aないし22fには直
列にスイッチ23aないし23fが接続されている。こ
れらのスイッチ23aないし23fは制御回路16の各
出力端子P1ないしP6から切換信号が与えられてオン
オフするようになっている。なお、電圧調整抵抗22a
ないし22fの抵抗値RaないしRfの値は、例えば、
それぞれ順に3.9kΩ,6.8kΩ,15kΩ,43
kΩ,56kΩ,75kΩに設定されている。
【0019】アルコールセンサ8の一方の端子は、この
切換回路20を介して所定電圧(例えば5V)を与える
直流電源端子VDに接続され、他方の端子はアースされ
ている。そして、制御回路16は、出力端子P1ないし
P6のいずれかから切換信号を出力してスイッチ23a
ないし23fの何れかをオンし、電圧調整抵抗22aな
いし22fのいずれかを介してアルコールセンサ8に所
定電圧を印加すると共に、アルコールセンサ8の端子電
圧Vout を入力端子P0に入力するようになっている。
【0020】次に、本実施例の作用について図5をも参
照して説明する。尚、以下の説明においては、アルコー
ルセンサ8による検出動作を中心として述べる。まず、
電源が投入された状態で、制御回路16は、出力端子P
1ないしP6のうちの例えばP1から切換信号を出力し
て切換回路20のスイッチ23aをオンさせている。こ
れにより、アルコールセンサ8には直流電源端子VDか
ら電圧調整抵抗22a,スイッチ23aを介して5Vの
電圧が印加された状態となっている。この場合、アルコ
ールセンサ8の抵抗値Rsは製品によってばらつきがあ
ると共にそのときの温度やその他の状況によっても異な
るので、制御回路16の入力端子P0に入力される端子
電圧Vout の値は一定の電圧値とならないため、例え
ば、図5に示すように、3V以上の値となっている。
【0021】さて、このような状態において、加熱調理
を実施すべく扉2が開けられると、制御回路16には扉
スイッチ15から開放状態を示す検出信号が入力され
る。これにより、制御回路16は、入力端子P0から入
力されるアルコールセンサ8の端子電圧Vout を検出し
ながら、その電圧値が所定電圧として例えば3Vとなる
ように、出力端子P1ないしP6のいずれかから切換信
号を出力して設定するようになる。
【0022】この場合、アルコールセンサ8は、まだア
ルコールガスを検出してない状態であるから、未検出状
態の抵抗値Rsであるときの状態で端子電圧Vout を3
Vの基準電圧に設定することができる。また、アルコー
ルセンサ8の端子電圧Voutは、 Vout =5(V)×Rs/(Rs+RL) として表すことができる。なお、RLはスイッチ23a
ないし23fにより接続された電圧調整抵抗22aない
し22fの抵抗値RaないしRfのいずれかの抵抗値を
示している。
【0023】この後、加熱室3内に例えばアルコール成
分を含んだ被加熱物Aが収容されると、被加熱物Aから
発生するアルコールガスが加熱室3内に放出されるよう
になる。このアルコールガスは排気ダクト7を介して外
部に流通する際に、アルコールセンサ8により検出され
る。アルコールセンサ8は、アルコールガスの量に応じ
てその抵抗値Rsが低下するように変化するので、その
端子電圧Vout も低下するようになる。制御回路16
は、この端子電圧Vout と基準電圧である3Vからの偏
差を検出することによりアルコールガスの発生量を検出
することができ、つまり、加熱調理を開始する前のアル
コール発生量を正確に検出することができる。
【0024】そして、扉2が閉じられた後、加熱調理が
実行されると、さらに被加熱物Aから発生するアルコー
ルガスがアルコールセンサ8によって検出される。した
がって、制御回路16は、被加熱物Aが加熱室3内に収
容された時点からのアルコールガスの発生量を正確に検
出できる。これにより、例えば、加熱調理プログラムを
実行する場合に、アルコールガスの発生量に応じた加熱
条件の設定が正確を期することができ、また、アルコー
ルガスの発生量によって被加熱物の種類を判別する際に
おいても誤判定をおこすことがなくなる。
【0025】このような本実施例によれば、アルコール
センサ8に直列に接続する切換回路20の電圧調整抵抗
22aないし22fの切換設定動作を、扉2が開放され
たときに扉スイッチ15からの検出信号を受けたときに
実施するようにしたので、アルコールセンサ8の端子電
圧Vout をアルコールガスの未検出状態で基準電圧に設
定することができ、その後のアルコールガスの発生量の
検出を正確に行うことができる。これにより、加熱調理
プログラムで実施するアルコールガス発生量を基準とし
た設定動作や判別動作等においても正確な設定,判別を
行うことができるようになる。
【0026】なお、上記実施例においては、設定手段と
して電圧調整抵抗22aないし22fを切換接続する構
成の切換回路20を用いたが、これに限らず、例えば直
列抵抗を一定抵抗値の抵抗とし、印加電圧を変化させる
ことによりアルコールセンサ8の端子電圧を例えば3V
の所定電圧に設定する構成としても良い。
【0027】また、上記実施例においては、本発明を電
子レンジに適用した場合について説明したが、これに限
らず、アルコールセンサを具備した加熱調理器全般に適
用できるものである。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の加熱調理
器によれば、加熱室の扉の開放状態を扉スイッチが検出
したときに、制御手段によりアルコールセンサの端子電
圧が所定電圧となるように設定手段を制御するようにし
たので、アルコールセンサの未検出状態における端子電
圧を正確な電圧値に設定でき、これにより、加熱室内に
収容される被加熱物のアルコールガス発生量が正確に検
出できるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す要部の電気的構成図
【図2】全体構成の外観斜視図
【図3】全体構成の概略的な縦断正面図
【図4】電気的構成のブロック図
【図5】アルコールセンサの端子電圧の推移を示す作用
説明図
【図6】従来例を示す図5相当図
【符号の説明】
1は本体、2は扉、3は加熱室、7は排気ダクト、8は
アルコールセンサ、9は水蒸気センサ、11はマグネト
ロン、15は扉スイッチ、16は制御回路(制御手
段)、20は切換回路(設定手段)、22aないし22
fは電圧調整抵抗、23aないし23fはスイッチであ
る。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加熱室内のアルコールガスを抵抗値の変
    化により検出するアルコールセンサを備えた加熱調理器
    において、前記アルコールセンサに直列抵抗を介して電
    圧を印加する設定手段と、前記加熱室を開閉する扉が開
    放されたときに検出状態を呈する扉スイッチと、この扉
    スイッチが検出状態を呈したときに前記アルコールセン
    サの端子電圧が所定電圧となるように前記設定手段を制
    御する制御手段とを具備したことを特徴とする加熱調理
    器。
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