JP3422879B2 - 加熱調理器 - Google Patents

加熱調理器

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JP3422879B2
JP3422879B2 JP20572295A JP20572295A JP3422879B2 JP 3422879 B2 JP3422879 B2 JP 3422879B2 JP 20572295 A JP20572295 A JP 20572295A JP 20572295 A JP20572295 A JP 20572295A JP 3422879 B2 JP3422879 B2 JP 3422879B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、食品から発生する
水蒸気を検知するセンサを備え、このセンサからのセン
サ出力に基づいて加熱制御するように構成された加熱調
理器に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の加熱調理器である電子レンジに
おいては、加熱室内へ空気を送風する送風装置を設ける
と共に、加熱室内の空気を外部へ排気する排気通路に気
体センサを設け、この気体センサにより食品から発生す
る水蒸気を検知するように構成したものがある。この構
成では、気体センサにより水蒸気を検知する場合、送風
装置を駆動させて加熱室内及び排気通路内の水蒸気の分
布(即ち、湿度)を均一にするようにしている。
【0003】上記気体センサは、水蒸気の発生量に応じ
て抵抗値が変化する特性を有しており、気体センサと抵
抗とを直列に接続した状態で所定電圧を印加し、気体セ
ンサの端子間の電圧により水蒸気の発生量を検知するよ
うに構成されている。ここで、気体センサの初期抵抗値
にばらつきがあるため、上記直列抵抗を一定にしておく
と、気体センサのセンサ出力の初期値が予め決めた範囲
内に収まらなくなってしまう。このため、抵抗値が異な
る複数の抵抗を気体センサに切替接続可能に設け、加熱
調理の開始時に、適切な抵抗値の抵抗を接続することに
よりセンサ出力の初期値を調整する処理(キャリブレー
ションという)を行うように構成されている。そして、
上記初期値調整処理を実行するときも、送風装置を駆動
するようにしている。
【0004】この構成の場合、具体的には、初期値調整
処理の最初に、基準抵抗を気体センサに接続してセンサ
出力を検知し、この検知したセンサ出力に基づいて適切
な抵抗値の抵抗を選択して接続するようにしている。従
って、抵抗の切替接続は1〜2回程度で済むことから、
初期値調整処理は0.5〜1秒程度の短時間で完了する
ものであった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、食品から発
生する水蒸気を検知するセンサとしては、上記気体セン
サの他に湿度センサが知られている。そこで、本発明者
は、湿度センサを使用して食品から発生する水蒸気を検
知する構成を考えた。この構成の場合、気体センサの場
合とほぼ同様にして、湿度センサのセンサ出力の初期値
もかなり変動する特性がある。このため、センサ出力の
レベルを調整する複数のセンサ出力調整用抵抗を切替接
続可能に設け、初期値調整処理時に上記複数のセンサ出
力調整用抵抗を順次切替接続するように構成している。
この場合、加熱室内の湿度を均一にするために、送風装
置を駆動するようにした。しかし、上述したようにして
湿度センサのセンサ出力の初期値を調整した場合、適切
な初期値を設定できないことがあり、ひいては湿度セン
サの検知精度が悪くなることがあった。このため、本発
明者は上記問題点が発生する原因を追及した。これによ
り、次に述べることがわかった。
【0006】即ち、湿度センサのセンサ出力の初期値の
変動は気体センサのそれよりもかなり大きいため、複数
のセンサ出力調整用抵抗として抵抗値がかなり大きく異
なるものを用意すると共に、センサ出力の初期値が予め
決めた範囲内に入るまで上記複数のセンサ出力調整用抵
抗を順次切替接続する作業を繰り返さなければならな
い。このため、例えば8個のセンサ出力調整用抵抗を用
意した場合、最大8回切替接続する必要があった。そし
て、1回切り替えるのに約0.5秒程度かかるため、最
大約4〜5秒ほどの比較的長い時間を要する処理であっ
た。ここで、上記4〜5秒の間、送風装置が駆動され続
けると、上記時間の間に加熱室内の湿度がかなり変化す
る傾向が高かった。このため、上述したようにしてセン
サ出力の初期値を調整した場合、適切な初期値を設定す
ることができないことがあったのである。
【0007】そこで、本発明の目的は、センサ出力の初
期値調整時に適切な初期値を設定することができると共
に、湿度センサの検知精度を高くすることができる加熱
調理器を提供するにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の加熱調理器は、
加熱室内に収容された食品を加熱する加熱手段と、前記
加熱室内へ空気を送風する送風装置と、前記加熱室内の
空気を外部へ排気する排気通路に設けられた湿度センサ
と、この湿度センサから出力されるセンサ出力に基づい
て前記加熱手段を制御する加熱制御手段と、前記湿度セ
ンサに接続されるものであって前記センサ出力のレベル
を調整する複数のセンサ出力調整用抵抗と、前記センサ
出力が使用範囲内に入るように前記複数のセンサ出力調
整用抵抗を順次切替接続することにより前記センサ出力
の初期値を調整する初期値調整手段とを備え、そして、
調理を開始した直後に数秒ないし数十秒程度前記送風装
置を駆動させた後、前記送風装置を停止させてから前記
センサ出力の初期値の調整を行うように構成したところ
に特徴を有する。
【0009】上記手段によれば、調理を開始した直後に
数秒ないし数十秒程度送風装置を駆動させた後、送風装
置を停止させてからセンサ出力の初期値の調整を行うよ
うに構成したので、加熱室内に残っているガスを十分排
気したクリーンな状態で、しかも、加熱室内の湿度が十
分均一化した状態で、センサ出力の調整を行うことがで
き、そして、センサ出力の初期値を調整する際に比較的
長い時間がかかったとしても、加熱室内の湿度がほとん
ど変化することがないから、初期値をより一層正確に
定することができ、湿度センサの検知精度を高くするこ
とができる。
【0010】また、上記構成の場合、センサ出力の初期
値の調整中は加熱手段を停止させ、初期値の調整後に加
熱手段を駆動すると共に必要に応じて送風装置を駆動す
るように構成することが好ましい。更に湿度センサ
を、金属容器内に密封状態で収納されたサーミスタと、
金属容器内に開放状態で収納されたサーミスタとから構
成することが好ましい構成である。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明をヒータ付き電子レ
ンジに適用した一実施例について図面を参照しながら説
明する。まず、電子レンジの全体構成を示す図3及び図
4において、電子レンジの本体1内には加熱室2が配設
されている。上記本体1の前面部には、加熱室2の前面
開口部を開閉する扉3が設けられていると共に、右端部
に操作パネル4が設けられている。上記加熱室2の内底
部には、食品5を載置するターンテーブル6が回転可能
に設けられている。このターンテーブル6は、RTモー
タ7(図5参照)により回転軸8を介して回転駆動され
る構成となっている。
【0012】また、本体1内における加熱室2の右側に
は機械室9が設けられており、この機械室9内に加熱手
段であるマグネトロン10が配設されている。このマグ
ネトロン10は、マイクロ波を図示しない導波管を通し
て加熱室2内へ供給することにより、加熱室2内の食品
5をレンジ調理するものである。更に、機械室9内に
は、マグネトロン冷却用のファン装置11が配設されて
いる。このファン装置11は、ファン11aとファンモ
ータ11bとから構成されている。
【0013】上記ファン装置11は、本体1の後壁12
に形成された多数の小孔からなる吸気口12aを介して
外気を吸引すると共に、その外気(冷却風)をマグネト
ロン10へ吹き付けてこれを冷却した後、加熱室2の右
側壁13の前部に形成された多数の小孔からなる通気口
13aを介して加熱室2内へ供給するように構成されて
いる。この場合、ファン装置11が送風装置を構成して
いる。
【0014】一方、加熱室2の左側壁14の後部には、
多数の小孔からなる排気口14aが形成されており、こ
の排気口14aは排気通路15を通して本体1の外部に
連通するように構成されている。この場合、ファン装置
11が通電駆動されて空気が加熱室2内へ供給される
と、加熱室2内の空気は上記排気口14a及び排気通路
15を通して機外へ排出される構成となっている。
【0015】ここで、排気通路15の内壁面16には、
湿度センサ17が配設されている。この湿度センサ17
は、図6にも示すように、2個のサーミスタ18及び1
9から構成されており、絶対湿度(単位体積中の水分
量)検知形の湿度センサである。この場合、2個のサー
ミスタのうちの一方のサーミスタ18は、金属容器内に
乾燥空気と共に密封状態で収納されている。そして、他
方のサーミスタ19は、金属容器内に開放状態で収納さ
れており、湿度を検知したい空気(排気通路15内の空
気)が上記金属容器内に自由に入ることが可能な構成と
なっている。これらサーミスタ18、19を含んで構成
された湿度検知回路の具体的構成については後述する。
【0016】尚、加熱室2の天井部及び底面部には、加
熱手段として例えば平面状ヒータからなる上部ヒータ及
び下部ヒータ20(図4参照)が配設されている。ま
た、加熱室2の背面部には、加熱手段として例えば熱風
ヒータが配設されており、この熱風ヒータにより加熱室
2内に熱風が循環供給されるようになっている。上記各
ヒータにより加熱室2内の食品をオーブン加熱またはグ
リル加熱することが可能な構成となっている。そして、
加熱室2内には、該加熱室2内の温度(庫内温度)を検
知する温度センサが配設されている。
【0017】また、図5は電気的構成を機能ブロックの
組み合わせにて概略的に示すものである。この図5にお
いて、加熱制御手段である例えばマイクロコンピュータ
21は、交流電源22に接続されたリセット回路23か
らのリセット信号、交流電源22に接続された電源同期
信号発生回路24からの電源同期信号及びクロック信号
発生回路25からのクロック信号を受けるように構成さ
れている。そして、マイクロコンピュータ21は、マグ
ネトロン駆動回路26を介してマグネトロン10を駆動
制御し、ヒータ駆動回路27を介して上部ヒータ、下部
ヒータ20及び熱風ヒータを駆動制御し、ファンモータ
駆動回路28を介してファンモータ11bを駆動制御
し、ターンテーブルモータ駆動回路29を介してRTモ
ータ7を駆動制御するように構成されている。
【0018】更に、マイクロコンピュータ21は、表示
駆動回路30を介して操作パネル4に配設された各種の
表示器4aを駆動制御し、ブザー駆動回路31を介して
ブザー32を駆動制御し、また、操作パネル4に配設さ
れた各種のキースイッチ4b(図4参照)を含んでなる
キースイッチ回路33から各種のキースイッチ信号を受
けるように構成されている。そして、マイクロコンピュ
ータ21は、湿度センサ17の2個のサーミスタ18、
19を含んで成る湿度検知回路34から出力されるセン
サ出力としての湿度検知信号の初期値を調整制御すると
共に、該湿度検知回路34から出力される湿度検知信号
を受けるように構成されている。この場合、マイクロコ
ンピュータ21は、初期値調整手段を構成している。
【0019】ここで、上記湿度検知回路34について図
6を参照して詳述する。この図6において、湿度センサ
17の2個のサーミスタ18、19は、抵抗35、36
と共に図示するようなブリッジ回路37を構成してい
る。このブリッジ回路37において、サーミスタ18と
抵抗35の中間接続点B1は抵抗38を介して例えば1
5Vの電源端子39に接続され、サーミスタ19と抵抗
36の中間接続点B2はアースに接続されている。そし
て、抵抗35と抵抗36の中間接続点B3はバッファ回
路40のオペアンプ41の(+)側入力端子に接続さ
れ、サーミスタ18とサーミスタ19の中間接続点B4
は増幅回路42のオペアンプ43の(−)側入力端子に
抵抗44を介して接続されている。
【0020】また、サーミスタ19と抵抗36の中間接
続点B2(即ち、バッファ回路40のオペアンプ41の
(+)側入力端子)は、複数例えば8個のセンサ出力調
整用抵抗45〜52の各一端に接続されている。これら
8個のセンサ出力調整用抵抗45〜52の各他端は、マ
イクロコンピュータ21の8個の出力ポートD0〜D7
に接続されている。上記マイクロコンピュータ21は、
8個の出力ポートD0〜D7をそれぞれハイレベルまた
はロウレベル(アースレベル)に切替設定可能になって
いる。
【0021】一方、バッファ回路40のオペアンプ41
には、例えば15Vの電源端子53が接続されている。
また、上記オペアンプ41の(−)側入力端子は、該オ
ペアンプ41の出力端子に接続されている。更に、上記
オペアンプ41の出力端子は、増幅回路42のオペアン
プ43の(+)側入力端子に抵抗54を介して接続され
ている。上記オペアンプ43の(+)側入力端子とアー
スとの間には、抵抗55が接続されている。また、上記
オペアンプ43の(−)側入力端子と出力端子との間に
は、抵抗56が接続されている。更に、上記オペアンプ
43には、例えば15Vの電源端子57が接続されてい
る。
【0022】そして、上記オペアンプ43の出力端子
は、抵抗58を介してマイクロコンピュータ21のA/
D変換入力端子59に接続されている。また、上記A/
D変換入力端子59と5Vの電源端子60との間に図示
する極性のダイオード61が接続され、また、A/D変
換入力端子59とアースとの間にコンデンサ62が接続
されている。尚、上記湿度検知回路34における各抵抗
の具体値は、本実施例の場合、次の通りに設定されてい
る。即ち、抵抗35は2kΩ、抵抗36は2.2kΩ、
抵抗38は330Ω、抵抗44は1kΩ、抵抗45は2
0kΩ、抵抗46は39kΩ、抵抗47は82kΩ、抵
抗48は150kΩ、抵抗49は300kΩ、抵抗50
は620kΩ、抵抗51は1.2MΩ、抵抗52は2.
4MΩ、抵抗54は1kΩ、抵抗55は300kΩ、抵
抗56は300kΩ、抵抗58は10kΩである。ま
た、上記湿度検知回路34の増幅回路42は、湿度セン
サ17(即ち、ブリッジ回路37)から出力されるセン
サ出力の電圧レベルを約300倍程度に増幅する機能を
有している。
【0023】次に、上記構成の作用を図1、図2及び図
7も参照して説明する。まず、マグネトロン10により
レンジ調理を実行する場合について図1に従って述べ
る。この場合、時刻t0にてレンジ調理を開始すると、
マイクロコンピュータ21は、ファン装置11だけを調
理開始から約10秒間通電駆動する。これにより、新鮮
な外気が加熱室2内へ供給されると共に、加熱室2内の
空気(特には残留ガス)が外部へ排気される。
【0024】続いて、マイクロコンピュータ21は、フ
ァン装置11を停止した後、時刻t1から湿度センサ1
7(湿度検知回路34)のセンサ出力の初期値を調整す
る処理(キャリブレーション)を行う。この初期値調整
処理は、図7に示すフローチャートに従って実行され
る。具体的には、まずマイクロコンピュータ21は出力
ポートD0〜D7をすべてハイレベル(即ち、イーアク
ティブ状態)にすると共に、出力ポートのポインタをD
0に設定する(ステップS1)。この状態では、湿度検
知回路34から出力されるセンサ出力信号、即ち、マイ
クロコンピュータ21のA/D変換入力端子59に入力
される信号の電圧レベルは最大となる。
【0025】そして、上記状態で、マイクロコンピュー
タ21は湿度検知回路34から出力されるセンサ出力信
号を読み込む(ステップS2)。この場合、湿度検知回
路34内のアナログ信号処理及びマイクロコンピュータ
21の内蔵A/D変換回路のA/D変換処理に約0.5
秒程度の時間がかかる。続いて、読み込んだセンサ出力
信号の電圧レベル(即ち、センサデータ)が例えば(1
±0.2)Vの範囲に入っているか否かを判断する(ス
テップS3)。ここで、センサ出力信号の電圧レベルが
(1±0.2)Vの範囲に入っておれば、ステップS3
にて「YES」へ進み、初期値調整処理を終了し、ファ
ン装置11を再び駆動開始すると共に、マグネトロン1
0を発振駆動開始する(図1(b)及び(c)参照)。
【0026】一方、センサ出力信号の電圧レベルが(1
±0.2)Vの範囲に入っていない場合は、ステップS
3にて「NO」へ進み、センサ出力信号の電圧レベルが
(1+0.2)Vよりも大きいか、または、電圧レベル
が(1−0.2)Vよりも小さいかを判断する(ステッ
プS4)。ここで、センサ出力信号の電圧レベルが(1
+0.2)Vよりも大きい場合は、ステップS4にて
「大きい」へ進み、ポインタが現在指示する出力ポート
(具体的には、D0)のレベル(具体的には、ハイレベ
ル)を維持したままで、その1つ上の出力ポート(具体
的には、D1)をロウレベルに切り替え、ポインタをカ
ウントアップして該ポインタが上記切り替えた出力ポー
トを指示するようにする(ステップS5)。
【0027】また、ステップS4において、電圧レベル
が(1−0.2)Vよりも小さい場合は、ステップS4
にて「小さい」へ進み、すべての出力ポートがハイレベ
ルであるか否かを判断する(ステップS6)。ここで、
すべての出力ポートがハイレベルであるときは、ステッ
プS6にて「YES」へ進み、センサ出力の初期値調整
ができないから湿度センサ17に何らかの異常があるの
であり、操作パネルの表示器にセンサ異常を表示する
(ステップS7)。また、すべての出力ポートがハイレ
ベルでないときは、ステップS6にて「NO」へ進み、
ポインタが現在指示する出力ポートをハイレベルに戻す
と共に、その1つ上の出力ポートをロウレベルに切り替
え、ポインタをカウントアップして該ポインタが上記切
り替えた出力ポートを指示するようにする(ステップS
8)。
【0028】そして、上記ステップS5または上記ステ
ップS8を実行した後は、すべての出力ポートの切り替
えを行ったか否かを判断する(ステップS9)。ここ
で、すべての出力ポートの切り替えを行ったときは、ス
テップS9にて「YES」へ進み、センサ出力の初期値
調整ができないから湿度センサ17に何らかの異常があ
るのであり、操作パネルの表示器にセンサ異常を表示す
る(ステップS7)。一方、すべての出力ポートの切り
替えを行っていないときは、ステップS9にて「NO」
へ進み、ステップS2へ戻り、出力ポートを切り替えた
状態で湿度検知回路34から出力されるセンサ出力信号
(センサデータ)を読み込む。以下、上述した処理を繰
り返し行うようになっている。
【0029】このような初期値調整処理を実行すること
により、センサ出力信号の電圧レベルが(1±0.2)
Vの範囲に入るように調整される。これにより、センサ
出力信号の電圧レベルが所定の使用範囲内に入るように
なる。この場合、湿度センサ17に異常がなければ、セ
ンサ出力調整用抵抗を切替接続する処理を最大でも8回
実行すれば、センサ出力信号の電圧レベルが(1±0.
2)Vの範囲に入るように調整できる構成となってい
る。従って、最初にすべての出力ポートをハイレベルに
するときの1回の切替処理と、上記8回の切替処理とを
合わせて最大9回の切替処理を実行すれば初期値調整が
完了する。そして、1回の切替処理に約0.5秒程度の
時間がかかるから、初期値調整には最大4.5秒程度の
時間がかかる。即ち、初期値調整処理の期間は、約5秒
以内である。
【0030】さて、センサ出力信号の電圧レベルが(1
±0.2)Vの範囲に入り、図7のステップS3にて
「YES」へ進み、初期値調整処理を終了した後は、図
1に示すように、マイクロコンピュータ21は、上記調
整終了時点t2からファン装置11を再び駆動開始する
と共に、マグネトロン10を発振駆動開始する。そし
て、マイクロコンピュータ21は、湿度センサ17から
出力されるセンサ出力に基づいてマグネトロン10を駆
動制御して加熱調理を自動的に実行するように構成され
ている。この後、調理終了条件に達したら、その時点t
3にてマグネトロン10及びファン装置11を停止する
と共に、ブザー32を鳴動させて調理終了を報知し、レ
ンジ調理を終了するように構成されている。
【0031】次に、上部ヒータまたは下部ヒータ20ま
たは熱風ヒータによりオーブン・グリル調理(即ち、ヒ
ータ調理)を実行する場合について図2に従って述べ
る。この場合、時刻t0にてオーブン・グリル調理を開
始すると、マイクロコンピュータ21は、ファン装置1
1だけを調理開始から約10秒間通電駆動する。これに
より、新鮮な外気が加熱室2内へ供給されると共に、加
熱室2内の空気(特には残留ガス)が外部へ排気され
る。続いて、マイクロコンピュータ21は、ファン装置
11を停止した後、時刻t1から湿度センサ17(湿度
検知回路34)の初期値を調整する処理を行う。この初
期値調整処理は、前述したレンジ調理の場合と同様にし
て図7に示すフローチャートに従って実行される。
【0032】この後、初期値調整処理が完了したら、図
2に示すように、上記完了時点t2から3つのヒータ2
0(の中の1つ或は2つ)を適宜駆動開始することによ
りオーブン・グリル調理を実行する。そして、湿度セン
サ17から出力されるセンサ出力に基づいて3つのヒー
タ20(の中の1つ或は2つ)を駆動制御して加熱調理
を自動的に実行する構成となっている。更にこのヒータ
調理の場合、ファン装置11を停止したままで加熱調理
を実行するように構成されている。そしてこの後、調理
終了条件に達したら、その時点t3にて各ヒータ20を
停止すると共に、ブザー32を鳴動させて調理終了を報
知し、調理を終了するように構成されている。
【0033】このような構成の本実施例によれば、湿度
センサ17のセンサ出力の初期値の調整中は、ファン装
置11を停止させるように構成したので、複数のセンサ
出力調整用抵抗45〜52を順次切替接続して初期値調
整する際に比較的長い時間(最大でも5秒程度)がかか
ったとしても、加熱室2内の湿度ひいては湿度センサ1
7の近傍の湿度がほとんど変化しなくなる。このため、
適切な初期値を設定することができ、湿度センサ17の
検知精度を高くすることができる。
【0034】また、上記実施例の場合、センサ出力の初
期値の調整中はマグネトロン10またはヒータ20を停
止させ、初期値の調整後にマグネトロン10またはヒー
タ20を駆動開始する構成としたので、初期値の調整中
に、マグネトロン10またはヒータ20により食品5が
加熱されることがない。従って、食品5から水蒸気がほ
とんど発生しない状態で初期値調整を実行できるから、
初期値を正確に設定できる。また、各ヒータ20により
ヒータ調理を行うときは、各ヒータ20の駆動中にファ
ン装置11を停止するように構成したので、ヒータ調理
時のように食品5から発生する水蒸気量が少ないときで
も、湿度センサ17により食品5から発生する水蒸気量
を正確に検知することができ、加熱調理をより一層適切
に制御することができる。
【0035】更に、上記実施例では、調理を開始した直
後に約十秒程度ファン装置11を駆動させた後、ファン
装置11を停止させてからセンサ出力の初期値の調整を
行うように構成した。これにより、加熱室2内に残って
いるガスを十分排気したクリーンな状態で、しかも、加
熱室2内の湿度が十分均一化した状態でセンサ出力の初
期値の調整を行うことができるから、初期値をより一層
正確に設定することができる。また、上記実施例では、
湿度センサ17を金属容器内に密封状態で収納されたサ
ーミスタ18と金属容器内に開放状態で収納されたサー
ミスタ19とから構成したので、湿度を正確に検知する
湿度センサ17を簡単な構成にて容易に実現することが
できる。
【0036】尚、上記実施例においては、調理を開始し
た直後に約十秒程度ファン装置11を駆動させる構成と
したが、これに限られるものではなく、数秒ないし数十
秒程度の範囲内のうちの適宜時間だけファン装置11を
駆動させるように構成しても良い。また、上記実施例で
は、送風装置としてマグネトロン冷却用のファン装置1
1を用いる構成としたが、加熱室2内へ外気を送風する
専用のファン装置を設ける構成としても良い。
【0037】
【発明の効果】本発明は、以上の説明から明らかなよう
に、調理を開始した直後に数秒ないし数十秒程度送風装
置を駆動させた後、送風装置を停止させてからセンサ出
力の初期値の調整を行うように構成したので、加熱室内
に残っているガスを十分排気したクリーンな状態で、し
かも、加熱室内の湿度が十分均一化した状態で、センサ
出力の調整を行うことができ、そして、センサ出力の初
期値を調整する際に比較的長い時間がかかったとして
も、加熱室内の湿度がほとんど変化することがないか
ら、初期値をより一層正確に設定することができると共
に、湿度センサの検知精度を高くすることができるとい
う優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すレンジ調理のタイムチ
ャート
【図2】ヒータ調理のタイムチャート
【図3】電子レンジの横断面図
【図4】電子レンジの斜視図
【図5】ブロック図
【図6】湿度検知回路の電気回路図
【図7】フローチャート
【符号の説明】
1は本体、2は加熱室、4は操作パネル、5は食品、1
0はマグネトロン(加熱手段)、11はファン装置(送
風装置)、15は排気通路、16は内壁面、17は湿度
センサ、18、19はサーミスタ、20は下部ヒータ
(加熱手段)、21はマイクロコンピュータ(加熱制御
手段、初期値調整手段)、34は湿度検知回路、37は
ブリッジ回路、42は増幅回路、45〜52はセンサ出
力調整用抵抗、59はA/D変換入力端子を示す。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−89920(JP,A) 特開 平7−151334(JP,A) 特開 昭59−189223(JP,A) 特開 昭63−259326(JP,A) 特開 昭57−142553(JP,A) 特開 昭58−140529(JP,A) 特開 昭59−221529(JP,A) 特開 平5−296963(JP,A) 実開 昭57−25907(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F24C 7/02 325

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加熱室内に収容された食品を加熱する加
    熱手段と、 前記加熱室内へ空気を送風する送風装置と、 前記加熱室内の空気を外部へ排気する排気通路に設けら
    れた湿度センサと、 この湿度センサから出力されるセンサ出力に基づいて前
    記加熱手段を制御する加熱制御手段と、 前記湿度センサに接続されるものであって前記センサ出
    力のレベルを調整する複数のセンサ出力調整用抵抗と、 前記センサ出力が使用範囲内に入るように前記複数のセ
    ンサ出力調整用抵抗を順次切替接続することにより前記
    センサ出力の初期値を調整する初期値調整手段とを備
    え、調理を開始した直後に数秒ないし数十秒程度前記送風装
    置を駆動させた後、前記送風装置を停止させてから前記
    センサ出力の初期値の調整を行う ことを特徴とする加熱
    調理器。
  2. 【請求項2】 センサ出力の初期値の調整中は加熱手段
    を停止させ、前記初期値の調整後に加熱手段を駆動する
    と共に必要に応じて送風装置を駆動することを特徴とす
    る請求項1記載の加熱調理器。
  3. 【請求項3】 湿度センサは、金属容器内に密封状態で
    収納されたサーミスタと、金属容器内に開放状態で収納
    されたサーミスタとから構成されていることを特徴とす
    る請求項1または2記載の加熱調理器。
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