JPH073526Y2 - 車両用前照灯 - Google Patents
車両用前照灯Info
- Publication number
- JPH073526Y2 JPH073526Y2 JP966290U JP966290U JPH073526Y2 JP H073526 Y2 JPH073526 Y2 JP H073526Y2 JP 966290 U JP966290 U JP 966290U JP 966290 U JP966290 U JP 966290U JP H073526 Y2 JPH073526 Y2 JP H073526Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- beam filament
- plane mirror
- mirror
- light source
- resin lens
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Optical Elements Other Than Lenses (AREA)
Description
本考案は、自動車など車両用の前照灯に関するものであ
る。
る。
従来のこの種の車両用前照灯21の例を示すものが第５図
であり、光源22には走行ビームフィラメント22aとすれ
違いビームフィラメント22bとが、すれ違いビームフィ
ラメント22bが照射方向の前方と成るように配置され、
前記走行ビームフィラメント22aを焦点とする回転放物
面の反射鏡23が設けられて、この反射鏡23を覆うように
例えばポリカーボネィト樹脂など耐熱性の高い樹脂を用
いて形成されたレンズ24が配設されるものである。 尚、図示は省略するが前記すれ違いビームフィラメント
22bには下方にフードが設けられ下方、即ち反射鏡23の
下半部に向かう光線を遮蔽しているものもある。
であり、光源22には走行ビームフィラメント22aとすれ
違いビームフィラメント22bとが、すれ違いビームフィ
ラメント22bが照射方向の前方と成るように配置され、
前記走行ビームフィラメント22aを焦点とする回転放物
面の反射鏡23が設けられて、この反射鏡23を覆うように
例えばポリカーボネィト樹脂など耐熱性の高い樹脂を用
いて形成されたレンズ24が配設されるものである。 尚、図示は省略するが前記すれ違いビームフィラメント
22bには下方にフードが設けられ下方、即ち反射鏡23の
下半部に向かう光線を遮蔽しているものもある。
しかしながら、従来の車両用前照灯21においては、特に
すれ違いビームフィラメント22bの点灯時には第６図に
示すように前記反射鏡23からの反射光が光軸に向い傾斜
するものとなるので、特に前記レンズ24の中心にスポッ
ト状に集光され、この要因により前記レンズ24に溶融、
変形、変色などの問題を生ずるものと成り、前記すれ違
いビーム用フィラメントは点灯されている機会が多く、
よって前記した問題点の発生の頻度も高く、この問題点
の解決が課題とされるものであった。
すれ違いビームフィラメント22bの点灯時には第６図に
示すように前記反射鏡23からの反射光が光軸に向い傾斜
するものとなるので、特に前記レンズ24の中心にスポッ
ト状に集光され、この要因により前記レンズ24に溶融、
変形、変色などの問題を生ずるものと成り、前記すれ違
いビーム用フィラメントは点灯されている機会が多く、
よって前記した問題点の発生の頻度も高く、この問題点
の解決が課題とされるものであった。
本考案は前記した従来の課題を解決するための具体的な
手段として、樹脂レンズと、走行ビームフィラメントに
焦点を有する回転放物面の反射鏡と、前記反射鏡の焦点
より前方に配置されたすれ違いビーム用フィラメントを
有する光源とから成る車両用前照灯において、前記反射
鏡の前記光源の少なくとも上部で且つ中心寄りの所定範
囲は少なくとも水平側に直線とする平面鏡として構成さ
れていることを特徴とする車両用前照灯を提供すること
で前記したスポット状となることを低減して、前記従来
の課題を解決するものである。
手段として、樹脂レンズと、走行ビームフィラメントに
焦点を有する回転放物面の反射鏡と、前記反射鏡の焦点
より前方に配置されたすれ違いビーム用フィラメントを
有する光源とから成る車両用前照灯において、前記反射
鏡の前記光源の少なくとも上部で且つ中心寄りの所定範
囲は少なくとも水平側に直線とする平面鏡として構成さ
れていることを特徴とする車両用前照灯を提供すること
で前記したスポット状となることを低減して、前記従来
の課題を解決するものである。
つぎに、本考案を図に示す一実施例に基づいて詳細に説
明する。 第１図に符号１で示すものは本考案に係る車両用前照灯
であり、この車両用前照灯１は、走行ビームフィラメン
ト2aとすれ違いビームフィラメント2bとで成る光源２
と、前記走行ビームフィラメント2aに焦点を有する回転
放物面の反射鏡３と、該反射鏡３を覆う樹脂レンズ４と
で構成されるものであることは従来例のものと同様であ
るが、本考案により前記反射鏡３の中心寄りの部分には
少なくとも水平方向を直線とする平面鏡５が設けられる
ものとなっている。 以下に本考案の要部である前記平面鏡５に付いて更に詳
細に説明を行う。 図に示すものは前記すれ違いビームフィラメント2bにフ
ード６が設けられているときの例であり、従ってすれ違
いビームフィラメント2bが点灯されたときには反射鏡３
の下半部に光が達することが無いので前記平面鏡５は上
半部のみに略矩形状に設けられ、且つ左部平面鏡5a、中
央部平面鏡5bおよび右部平面鏡5cの三面で凹面を成すよ
うに組合わされたものとなっている。 更に前記左部平面鏡5a、中央部平面鏡5bおよび右部平面
鏡5cの夫々は第２図に示すように例えば水平方向の中心
で前記走行ビームフィラメント2aを焦点とする放物面と
して形成されるものであり、これにより前記夫々の反射
面5a、5b、5cはいわゆる放物柱面と称される形状となっ
ている。 以上のように平面鏡５を構成したことで、すれ違いビー
ムフィラメント2bを点灯させたときのこの平面鏡５によ
る反射光の形状は、垂直方向には従来の回転放物面のも
のと同様に下方に向かうものとなるが、水平方向には前
記すれ違いビームフィラメント2bから前記左部平面鏡5
a、中央部平面鏡5bおよび右部平面鏡5c夫々の両端を見
込む角度で拡散するものとなる。 このことは即ち、前記樹脂レンズ４の中心部にスッポト
状に集光されるのを防止するものとなるものである。 ここで、上記した本考案の構成を実際に実施するときの
条件について更に詳細に検討を行うと、車両用前照灯１
は一般的に水平方向即ち左右に広く、垂直方向即ち上下
方向には狭い配光特性が要求されるものであるので、前
記平面鏡５に依る水平方向への拡散は前記配光特性を損
なわない範囲で行えば良く、その設ける位置は前記反射
鏡３からの反射光が前記樹脂レンズ４の中心部を透過す
る位置に対応させれば良く、またその面積は前記樹脂レ
ンズ４の加熱を防止するのに充分なものとすれば良い。 尚、垂直方向への反射光は前記平面鏡５が放物柱面とさ
れたことで拡散されることはなく、車両用前照灯１の実
用上有害となる上向き光を発することは無い。 また、前記すれ違いビームフィラメント2bにフード６が
設けられていないときには第３図に示すように同様な構
成の平面鏡５を光源２の下方に設ければ良く、更に云え
ば光源２の側方に同様な手段で設けることも自在であ
る。 第４図に示すものは本考案の更に別な実施例であり、前
の実施例が平面鏡５として放物柱面を採用していたのに
対して、この実施例では水平および垂直の両方向に直線
の平面鏡７を採用したものであり、このときには前の実
施例で説明した水平方向への拡散と同時に垂直方向への
拡散も生ずるものとなる。 よって、前記平面鏡７は実際の実施に当たっては車両用
前照灯１の配光特性に影響を与えない範囲で上下方向へ
の巾を制限し且つすれ違いビームフィラメント2bを点灯
時にも上向き光を生じないように下向きの状態で形成す
る必要があるものとなるが、垂直、水平の両方向に拡散
することで前の実施例以上に樹脂レンズ４の加熱防止効
果に優れ小面積で実施可能となるものとなる。
明する。 第１図に符号１で示すものは本考案に係る車両用前照灯
であり、この車両用前照灯１は、走行ビームフィラメン
ト2aとすれ違いビームフィラメント2bとで成る光源２
と、前記走行ビームフィラメント2aに焦点を有する回転
放物面の反射鏡３と、該反射鏡３を覆う樹脂レンズ４と
で構成されるものであることは従来例のものと同様であ
るが、本考案により前記反射鏡３の中心寄りの部分には
少なくとも水平方向を直線とする平面鏡５が設けられる
ものとなっている。 以下に本考案の要部である前記平面鏡５に付いて更に詳
細に説明を行う。 図に示すものは前記すれ違いビームフィラメント2bにフ
ード６が設けられているときの例であり、従ってすれ違
いビームフィラメント2bが点灯されたときには反射鏡３
の下半部に光が達することが無いので前記平面鏡５は上
半部のみに略矩形状に設けられ、且つ左部平面鏡5a、中
央部平面鏡5bおよび右部平面鏡5cの三面で凹面を成すよ
うに組合わされたものとなっている。 更に前記左部平面鏡5a、中央部平面鏡5bおよび右部平面
鏡5cの夫々は第２図に示すように例えば水平方向の中心
で前記走行ビームフィラメント2aを焦点とする放物面と
して形成されるものであり、これにより前記夫々の反射
面5a、5b、5cはいわゆる放物柱面と称される形状となっ
ている。 以上のように平面鏡５を構成したことで、すれ違いビー
ムフィラメント2bを点灯させたときのこの平面鏡５によ
る反射光の形状は、垂直方向には従来の回転放物面のも
のと同様に下方に向かうものとなるが、水平方向には前
記すれ違いビームフィラメント2bから前記左部平面鏡5
a、中央部平面鏡5bおよび右部平面鏡5c夫々の両端を見
込む角度で拡散するものとなる。 このことは即ち、前記樹脂レンズ４の中心部にスッポト
状に集光されるのを防止するものとなるものである。 ここで、上記した本考案の構成を実際に実施するときの
条件について更に詳細に検討を行うと、車両用前照灯１
は一般的に水平方向即ち左右に広く、垂直方向即ち上下
方向には狭い配光特性が要求されるものであるので、前
記平面鏡５に依る水平方向への拡散は前記配光特性を損
なわない範囲で行えば良く、その設ける位置は前記反射
鏡３からの反射光が前記樹脂レンズ４の中心部を透過す
る位置に対応させれば良く、またその面積は前記樹脂レ
ンズ４の加熱を防止するのに充分なものとすれば良い。 尚、垂直方向への反射光は前記平面鏡５が放物柱面とさ
れたことで拡散されることはなく、車両用前照灯１の実
用上有害となる上向き光を発することは無い。 また、前記すれ違いビームフィラメント2bにフード６が
設けられていないときには第３図に示すように同様な構
成の平面鏡５を光源２の下方に設ければ良く、更に云え
ば光源２の側方に同様な手段で設けることも自在であ
る。 第４図に示すものは本考案の更に別な実施例であり、前
の実施例が平面鏡５として放物柱面を採用していたのに
対して、この実施例では水平および垂直の両方向に直線
の平面鏡７を採用したものであり、このときには前の実
施例で説明した水平方向への拡散と同時に垂直方向への
拡散も生ずるものとなる。 よって、前記平面鏡７は実際の実施に当たっては車両用
前照灯１の配光特性に影響を与えない範囲で上下方向へ
の巾を制限し且つすれ違いビームフィラメント2bを点灯
時にも上向き光を生じないように下向きの状態で形成す
る必要があるものとなるが、垂直、水平の両方向に拡散
することで前の実施例以上に樹脂レンズ４の加熱防止効
果に優れ小面積で実施可能となるものとなる。
以上に説明したように本考案により回転放物面の反射鏡
の適宜な位置に適宜な面積の平面鏡を設けたことで、前
記回転放物面の焦点よりも前方に配設されたすれ違いビ
ームフィラメントを点灯したときに生ずる樹脂レンズの
中心部への集光をこの車両用前照灯の配光特性に与える
影響の軽微な水平方向に拡散させ、以て前記配光特性を
損なうことなく樹脂レンズに過熱による変形などの不都
合の生ずることを防止すると云う極めて優れた効果を奏
するものである。
の適宜な位置に適宜な面積の平面鏡を設けたことで、前
記回転放物面の焦点よりも前方に配設されたすれ違いビ
ームフィラメントを点灯したときに生ずる樹脂レンズの
中心部への集光をこの車両用前照灯の配光特性に与える
影響の軽微な水平方向に拡散させ、以て前記配光特性を
損なうことなく樹脂レンズに過熱による変形などの不都
合の生ずることを防止すると云う極めて優れた効果を奏
するものである。
第１図は本考案に係る車両用前照灯の一実施例を一部を
破断した状態で示す斜視図、第２図は第１図のII−II線
に沿う断面図、第３図は同じく本考案の別の実施例を腰
部で示す断面図、第４図は同じく更に別の実施例を示す
要部の断面図、第５図は従来例を示す断面図、第６図は
従来例に生ずる課題を示す説明図である。 １……車両用前照灯 ２……光源 2a……走行ビームフィラメント 2b……すれ違いビームフィラメント ３……反射鏡 ４……樹脂レンズ ５、７……平面鏡 ６……フード
破断した状態で示す斜視図、第２図は第１図のII−II線
に沿う断面図、第３図は同じく本考案の別の実施例を腰
部で示す断面図、第４図は同じく更に別の実施例を示す
要部の断面図、第５図は従来例を示す断面図、第６図は
従来例に生ずる課題を示す説明図である。 １……車両用前照灯 ２……光源 2a……走行ビームフィラメント 2b……すれ違いビームフィラメント ３……反射鏡 ４……樹脂レンズ ５、７……平面鏡 ６……フード
Claims (1)
- 【請求項１】樹脂レンズと、走行ビームフィラメントに
焦点を有する回転放物面の反射鏡と、前記反射鏡の焦点
より前方に配置されたすれ違いビーム用フィラメントを
有する光源とから成る車両用前照灯において、前記反射
鏡の前記光源の少なくとも上部で且つ中心寄りの所定範
囲は少なくとも水平側に直線とする平面鏡として構成さ
れていることを特徴とする車両用前照灯。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP966290U JPH073526Y2 (ja) | 1990-02-02 | 1990-02-02 | 車両用前照灯 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP966290U JPH073526Y2 (ja) | 1990-02-02 | 1990-02-02 | 車両用前照灯 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH03101802U JPH03101802U (ja) | 1991-10-23 |
| JPH073526Y2 true JPH073526Y2 (ja) | 1995-01-30 |
Family
ID=31513251
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP966290U Expired - Lifetime JPH073526Y2 (ja) | 1990-02-02 | 1990-02-02 | 車両用前照灯 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH073526Y2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH06275113A (ja) * | 1993-03-17 | 1994-09-30 | Toshiba Lighting & Technol Corp | 照明用反射鏡、ランプ、照明装置および照明器具 |
| JP6186826B2 (ja) * | 2013-04-15 | 2017-08-30 | 市光工業株式会社 | 車両用灯具 |
-
1990
- 1990-02-02 JP JP966290U patent/JPH073526Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH03101802U (ja) | 1991-10-23 |
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