JPH0735204U - シートベルト巻き取り装置用テンションレデューサのメモリテープ - Google Patents

シートベルト巻き取り装置用テンションレデューサのメモリテープ

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JPH0735204U
JPH0735204U JP7249993U JP7249993U JPH0735204U JP H0735204 U JPH0735204 U JP H0735204U JP 7249993 U JP7249993 U JP 7249993U JP 7249993 U JP7249993 U JP 7249993U JP H0735204 U JPH0735204 U JP H0735204U
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memory tape
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memory
tension reducer
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 潤滑油などの油が付着しても横ずれしない巻
き取り装置のテンションレデューサ用メモリテープを提
供する。 【構成】 両面に縦溝が設けられているシートベルト巻
き取り装置用テンションレデューサのメモリテープであ
る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、シートベルト巻き取り装置用テンションレデューサのメモリテープ に関し、詳しくは潤滑油等の油が付着しても横ずれしないメモリテープに関する 。
【0002】
【従来の技術及び考案が解決しようとする課題】
従来の自動車用シートベルト巻き取り装置では、ゼンマイバネの内端を巻き取 り装置の巻き取りシャフトに、外端を格納箱を介して巻き取り装置本体にそれぞ れ固着し、シートベルトを巻き取り装置から巻き出すことにより同ゼンマイバネ を巻いて、シートベルトに巻き取り力を付与している。しかしこのような巻き取 り装置では、シートベルトの巻き出しによりゼンマイバネを巻くため、シートベ ルトの引出しに伴って巻き込み力が増加する。そのため、通常の巻き取り装置か らベルトを引出して装着するベルトシステムでは、装着時の巻き取り力が強すぎ て乗員の拘束感が増し、不快感を与えるという欠点があった。
【0003】 上記問題を解決するために、テンシュンレデューサを備えた巻き取り装置が開 発された。図2はこの装置の断面を示し、図3はその部分断面図を示す。この巻 き取り装置は、中央に貫通孔1aを有する円環状のケーシング1と、ケーシング 1の貫通孔1a内に回転自在に嵌合する巻き上げシャフト2と、ケーシング1と 巻き上げシャフト2との間に遊嵌されたテープホルダー3とを有する。巻き上げ シャフト2は、細径の前半部2aと太径の後半部2bとからなり、中心に断面が 四角状の開口部2cを有する。また、テープホルダー3は、巻き上げシャフト2 の太径部2bの外径にほぼ等しい内径の開口部を後面に有するとともに、前面に 巻き上げシャフト2の細径部2aの外径にほぼ等しい内径の環状突出部3aを有 する。
【0004】 メインスプリング6は、内端をテープホルダー3の環状突出部3aに固定され ており、外端をケーシング1の内面部に固定されている。また、サブスプリング 7は、内端を巻き上げシャフト2の細径部2aに固定されており、外端をケーシ ング1の内面部に固定されている。テンションレデューサは、内端を巻き上げシ ャフト2の太径部2bに固定され外端をテープホルダー3の内面に固定されたメ モリテープ8を有する。
【0005】 シートベルト11の巻き取りシャフト12は断面が四角形状をしており、巻き 上げシャフト2の断面四角形状の開口部2c内に嵌合する。巻き取りシャフト1 2が開口部2cに一端係合すると、両者は共回りする。従って、シートベルト1 1を引き出すと、巻き取りシャフト12の回転に応じて巻き上げシャフト2も回 転し、サブスプリング7及びメモリテープ8を巻き締める。シートベルト11の 引き出し開始時より巻き上げシャフト2が所定回(例えば10回)回転すると、 メモリテープ8は全部巻き上がる。それ以降はテープホルダー3がメモリテープ 8を介して巻き上げシャフト2と連動して回転する。テープホルダー3の回転に よりメインスプリング6が巻き締めされる。シートベルトの装着を完了すると、 電気信号によりソレノイド10が作動し、レバー14がテープホルダー3のラチ ェット15に当たって止まる(図3)。従って、メインスプリング6の巻き取り 力がレバー14によって止められ、装着時にシートベルト11にかかる巻き取り 力はサブスプリング7のみに由来することになる。これにより、装着時の乗員へ の拘束力が低減され、不快感が緩和される。
【0006】 ところで、この巻き取り装置のメインスプリング6及びサブスプリング7には 、通常消音用の目的で潤滑油を塗布しており、また加工油が残留していることも ある。この潤滑油等は時間が経つにつれて拡散し、メモリテープ8に付着してく る。しかし、潤滑油等が付着したメモリテープ8を締めつけると、メモリテープ 8が竹の子状に横ずれする問題が生じることが分かった。メモリテープ8の横ず れにより巻き取り装置が作動不良になったり、極端な場合にはメモリテープ8が テープホルダー3のカバーを押し開け、巻き取り装置の故障を引き起こすことも ある。
【0007】 したがって、本考案の目的は、上述した問題点を解決し、潤滑油などの油が付 着しても横ずれしない巻き取り装置のテンションレデューサ用メモリテープを提 供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的に鑑み鋭意研究の結果、本考案者は、メモリテープに縦溝を設けるこ とにより、横ずれの問題を解決できることを発見し、本考案を完成した。
【0009】 すなわち、本考案のシートベルト巻き取り装置のテンションレデューサ用メモ リテープは、両面に縦溝が設けられていることを特徴とする。
【0010】
【実施例】
以下、添付図面を参照して本考案を詳細に説明する。 図1は、図2及び図3に示す構造のシートベルト巻き取り装置に用いる本考案 のメモリテープの一実施例を示す断面図である。まず、本考案のメモリテープは 、巻き締め時のスプリング力を考慮してプラスチックにより形成するのが好まし い。このプラスチックとして、引張強度が20kgf/mm2 以上のものが好ましく、 特にナイロン6等のナイロン類が好ましい。ナイロン6のテープとしては延伸配 向したものを用いるのが好ましい。
【0011】 本考案のメモリテープ8は両面に縦溝を有する。メモリテープに設けられる各 縦溝の深さは0.05〜0.6mmであり、好ましくは0.08〜0.5mmで あり、特に好ましくは0.1〜0.4mmである。また縦溝の幅は0.1〜1m mであり、好ましくは0.2〜0.8mmであり、特に好ましくは0.3〜0. 6mmである。縦溝の数はメモリテープ8の幅にもよるが、一般に片面当たり2 〜20本とするのが好ましく、より好ましくは4〜15本、特に7〜13本であ る。また、メモリテープ8の横断面における溝の開口角は150°以下とするの が好ましく、より好ましくは100°以下とし、特に70°以下とする。なお、 溝の開口角の下限は45°とするのが好ましい。
【0012】 メモリテープに縦溝を設ける方法として、表面に円周状の溝を有する一対のロ ーラを用いて延伸を行う方法、延伸テープを再度上記ローラ間に通す冷間加工法 等が挙げられる。このような方法で溝を設けることにより、テープの引張強度の 低下を最小限に抑えることができる。
【0013】 本考案は以下の具体的実施例によりさらに詳細に説明をする。実施例1 一対の円周状の溝付きローラを用いた冷間加工法によって、延伸配向したナイ ロン6のテープ(幅4.8mm、厚さ0.35mm、長さ1.8m)に幅0.4 mm、深さ0.2mm、開口角90°の縦溝を12本設けた。このメモリテープ の引張強さを測定した結果、引張強度は縦溝形成前のと実質的に同じであった。 次に、メモリテープに潤滑油を塗布してから図2の巻き取り装置に装着し、巻き 上げ状態を観察した。その結果横ずれ等のトラブルは全く見られなかった。
【0014】実施例2 実施例1と同じ方法で、延伸配向したナイロン6テープ(幅4.8mm、厚さ 0.35mm)に幅0.4mm、深さ0.35mm、開口角60°の溝を12本 設けた。このメモリテープの引張強さを実施例1と同じ方法で測定した結果、引 張強度は縦溝形成前のと実質的に同じであった。次に、メモリテープに潤滑油を 塗布してから実施例1と同じ観察を行った結果、横ずれ等のトラブルは全く見ら れなかった。
【0015】比較例1 ナイロン6からなる溝のないメモリテープ(幅4.8mm、厚さ0.35mm )に潤滑油を塗布し、実施例1と同じ観察を行った結果、テープが竹の子状に横 ずれするのが観測された。
【0016】 以上、本考案を添付図面を参照して説明したが、本考案はこれに限定されず、 本考案の思想を逸脱しないかぎり、種々の変更を行うことが出来る。
【0017】
【考案の効果】
以上説明した通り、本考案による巻き取り装置のテンションレデューサ用メモ リテープは、複数の縦溝を設けることによって、潤滑油等が付着しても横ずれし ない。このため、本考案のメモリテープを用いたシートベルトの巻き取り装置は 、長期間使用しても故障することなく、快適なシートベルトの装着感を提供する ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例によるシートベルトの巻き取
り装置用テンションレデューサのメモリテープを示す横
断面図である。
【図2】メモリテープを使用するシートベルト巻き取り
装置の一例を示す概略断面図である。
【図3】図2の線分A−Aに沿って得られた部分断面図
である。
【符号の説明】
1 ケーシング 2 巻き上げシャフト 2a 細径部 2b 太径部 2c 断面四角形状の開口部 3 テープホルダー 3a 環状突出部 6 メインスプリング 7 サブスプリング 8 メモリテープ 10 ソレノイド 11 シートベルト 12 巻き取りシャフト 14 レバー 15 ラチェット

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】シートベルト巻き取り装置用テンションレ
    デューサのメモリテープにおいて、両面に縦溝が設けら
    れていることを特徴とするメモリテープ。
  2. 【請求項2】請求項1に記載のメモリテープにおいて、
    前記縦溝を2〜20本有することを特徴とするメモリテ
    ープ。
  3. 【請求項3】請求項1又は2に記載のメモリテープにお
    いて、前記縦溝が0.1〜1mmの幅及び0.05〜
    0.6mmの深さを有することを特徴とするメモリテー
    プ。
JP1993072499U 1993-12-16 1993-12-16 シートベルト巻き取り装置用テンションレデューサのメモリテープ Expired - Lifetime JP2601881Y2 (ja)

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JP2601881Y2 JP2601881Y2 (ja) 1999-12-06

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2017038795A1 (ja) * 2015-08-31 2017-03-09 オートリブ ディベロップメント エービー シートベルトリトラクタ

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