JPH0735133Y2 - ねじ保持ベルト - Google Patents

ねじ保持ベルト

Info

Publication number
JPH0735133Y2
JPH0735133Y2 JP1989079301U JP7930189U JPH0735133Y2 JP H0735133 Y2 JPH0735133 Y2 JP H0735133Y2 JP 1989079301 U JP1989079301 U JP 1989079301U JP 7930189 U JP7930189 U JP 7930189U JP H0735133 Y2 JPH0735133 Y2 JP H0735133Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
screw
head
ring portion
belt
connecting piece
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1989079301U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0319117U (ja
Inventor
一俊 浜崎
即善 戸田
優 上岡
Original Assignee
ニスコ株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ニスコ株式会社 filed Critical ニスコ株式会社
Priority to JP1989079301U priority Critical patent/JPH0735133Y2/ja
Publication of JPH0319117U publication Critical patent/JPH0319117U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0735133Y2 publication Critical patent/JPH0735133Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Details Of Spanners, Wrenches, And Screw Drivers And Accessories (AREA)
  • Bolts, Nuts, And Washers (AREA)
  • Gasket Seals (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、軟質合成樹脂製のベルトに頭付きのねじを一
定間隔で保持して、これを動力式ドライバ工具のねじ供
給装置に装填して長手方向に沿って間欠的に移送するこ
とにより、ねじをドライバに対して1本ずつ供給できる
ようにしてねじ保持ベルトのうち、ベルトのうち各ねじ
が嵌まった部位をリング状に形状にしてこれをベルトに
−千切り可能に連接することにより、ベルトの一部を、
ねじにおける頭の下面と被締結部材の表面との間の隙間
に対するシール用パッキンに利用するようにした形態の
ねじ保持ベルトに関するものである。
〔従来の技術〕
この種のねじ保持ベルトにおいて、先行技術としての実
開昭56-11075号公報には、前記ねじの首下に、下向き皿
形の座金を嵌着する一方、ベルトにおける各ねじの挿入
箇所には、前記座金の外径寸法と略同じ直径寸法の環状
スリットを、細巾状の連結片を残して断続的に延びるよ
うにして穿設することにより、ベルトのうちねじが嵌っ
た箇所を、ベルトから引き千切り可能なリング部に形成
して、該リング部を、ねじにおける頭の下面と被締結部
材の表面との間の隙間に対するシール用パッキンにする
ことが記載されている。
また、同様の考案が実開昭50-143956号公報に記載され
ている。更に、他の従来技術としての実開昭56-34115号
公報には、リング部を、薄肉で環状のワッシャ支持部に
てベルトに連接することにより、リング部を引き千切り
可能とすることが記載されている。
〔考案が解決しようとする課題〕
これら各公報の構成にすると、ねじ保持ベルトの一部を
シール用パッキンに利用するものであるため、別途パッ
キンを製造する必要がなく、従ってパッキン付きのねじ
を安価に提供することができる利点を有する。
しかし、かかる利点を有する反面、いずれの従来技術に
おいても、リング部の外径寸法を、ねじに嵌着した座金
の外径寸法又はねじにおける頭の外径寸法と略同径か大
径に形成しているため、ねじをねじ込んだ後において、
ねじにおける頭の下面(又は座金の下面)と被締結部材
の表面との間で圧縮されたリング部が座金の外周面の外
側に露出しまったり、或いは、連結片がリング部の外周
面から突出した状態で切れてしまって、ねじ込み後にお
いて連結片が座金の外周面の外側に露出したりすること
があり、このため、外観が悪化するばかりか、リング部
が日光や風雨に晒されることにより、リング部の劣化が
促進されてシール機能の低下が早いと云う問題があっ
た。
加えて、実開昭56-11075号公報や実開昭50-143956号公
報のように、リング部が連結片を介してベルトに連接さ
れている場合、ねじをその軸部がベルトの表面と直交す
るように姿勢保持するには連結片の巾寸法を大きくせね
ばならないが、かくすると、連結片が千切れにくくな
り、ねじの姿勢保持機能の維持とねじ込み作業の容易性
とが相反する点にも問題があった。
本考案は、これらの問題を解消することを目的とするも
のである。
〔課題を解決するための手段〕
この目的を達成するため本考案では、 「軟質合成樹脂製のベルトに、頭2a付きねじ2の軸部2b
が嵌まる保持孔6を長手方向に沿って適宜間隔で多数穿
設し、ベルトのうち各保持孔6の周囲に、複数の連結片
8にて分断された円弧状の抜き孔5を前記保持孔6と同
心状に形成し、各抜き孔5よりも内側に形成されたリン
グ部7をねじ2の頭2aの下面に対するシール用パッキン
と成したねじ保持ベルト1において、 前記ねじ2における頭2aの下面に環状の凹所4を形成す
る一方、前記リング部7の外径寸法D3を前記ねじ2にお
ける頭2aの凹所4に嵌り得る寸法に設定すると共に、前
記抜き孔5の内径寸法D1を前記ねじ2における頭2aの外
径寸法D2よりも大径に設定し、前記リング部7の厚さ寸
法tを、前記ねじ2の頭2aにおける凹所4の深さ寸法d
よりも大きい寸法に設定し、更に、前記複数の連結片8
には、当該連結片8を引き千切り可能に弱化する薄肉部
9を、前記リング部7の外周縁に近接して形成する」 の構成にした。
〔考案の作用・効果〕
この構成において、ベルトを動力ドライバ工具における
ねじ供給装置に装填して、ベルトをねじの保持間隔で間
欠的に移送しつつ、ベルトの移送停止時にドライバにて
ねじを回転させつつその軸方向に押圧すると、ねじの頭
がベルトの抜き孔から押し出されると共に、各連結片が
薄肉部の箇所で千切れるから、リング部はねじの軸部に
嵌ったままベルトから切り離されることになり、従っ
て、ねじをねじ込んだ後においてリング部はねじの頭と
被締結部材との間に介挿されてシール用パッキンとな
る。
この場合、連結片に薄肉部を形成したことにより、連結
片を広巾に形成しても軽い力で引き千切ることができる
から、連結片の引き千切りの容易性を損なうことなくね
じにおける頭の下面に対する支持面積を大きくすること
ができる。また、連結片の薄肉部はリング部に近接して
いるから、ねじにおける頭は連結片の厚肉部にて支持さ
れることになる。
このように、連結片の引き千切りの容易性を損なうこと
なくねじにおける頭の下面に対する支持面積を大きくで
きることと、ねじにおける頭が連結片の厚肉部で支持さ
れることとが相俟って、ねじ込み作業を軽い力で行える
ものでありながら、ねじを、その軸部がベルトの表面と
直交した姿勢になるように保持する機能が向上するので
あり、その結果、ねじの姿勢保持機能を損なうことな
く、ねじ込みを軽い力で行うことができる効果を有す
る。
また、リング部の厚さ寸法をねじの頭における環状の凹
所の深さ寸法よりも大きい寸法にしているから、ねじを
ねじ込んだ状態では、リング部は、ねじにおける頭の下
面と被締結部材の表面との間で押し潰されることにな
り、従って、ねじが傾いた状態でねじ込まれたり、被締
結部材の表面が粗い面であったりしても、ねじにおける
頭の下面と被締結部材の表面との間の隙間をリング部に
よって確実にシールすることができることになる。
更に、リング部はねじの頭における凹所の内部に嵌って
いるから、ねじ込み後においてリング部がねじにおける
頭の外周面から外側に露出することはないし、また、連
結片の薄肉部はリング部の外周縁に近接しているから、
連結片がリング部から突出した状態に千切れることはな
く、従って、ねじをねじ込んだ後において連結片がねじ
における頭の外周面から外側に露出することもない。
このように、ねじ込み後において、リング部自身又は連
結片がねじにおける頭の外周面の外側に露出することを
確実に防止できるから、ねじ込み後において外観が悪化
したり、リング部の劣化が促進されてシール機能が低下
したりする不具合を、確実に防止することができる効果
も有する。
〔実施例〕
次に、本考案の実施例を図面(第1〜5図)に基づいて
説明する。
図において符号1は軟質合成樹脂製のねじ保持ベルト
を、符号2は六角頭2a付きのねじを各々示し、該ねじ2
における頭2aには環状の鍔3を一体的に造形すると共
に、その下面には環状の凹所4を形成している。
前記ベルト1には、ねじ2の軸部2bが嵌まる保持孔6が
長手方向に沿って適宜間隔で穿設されており、各保持孔
6の周囲の部位には、複数本(4本)の連結片8にて分
断された円弧状の抜き孔5が、保持孔6と同心状に形成
されており、これにより、抜き孔5よりも内側に、ねじ
2の頭2aに対するパッキン用のリング部7を形成してい
る。
第2図に示すように、前記抜き孔5の内径D1は、ねじ2
の頭2aにおける鍔3の外径寸法D2よりも大きい寸法に設
定されている。また、前記各連結片8には、当該連結片
8を引き千切り可能に弱化する薄肉部を形成するための
V溝9を、リング部7の外周縁に近接して刻設してい
る。
第4図に示すように、前記リング部7の外径寸法D3は、
前記ねじ2の頭2aにおける凹所4内に嵌り得るよう、凹
所4の外径寸法D4よりも小径に設定されている。
また、第4図から明らかなようにリング部7はベルト1
と同じ板厚であり、この板厚tは、前記凹所4の深さ寸
法よりも若干大きい寸法に設定されている。この場合、
リング部7の体積と凹所4の体積とが略等しくなるよう
に設定している。なお、前記抜き孔5の内径寸法D1は、
ねじ2の頭2aに対するソケットビット10の外径寸法D5よ
りも大径に形成している(第2図参照)。
前記ベルト1の左右両長手側縁には、ねじ供給装置にお
けるスプロケット等の送り手段に係合する係合溝11を、
前記ねじ挿入孔6の穿設間隔と同じ間隔で切欠き形成し
ている。
以上の構成において、ねじ2をベルト1に植設して、こ
れを動力式ドライバ工具に対するねじ供給装置に装填し
て、ベルト1をねじ2の植設間隔ずつ間欠移送する途
次、ドライバーの一例としてのソケットビット10をねじ
2の頭2aに係合して、回転指せつつ被締結部材12に向け
て押圧する。すると、連結片8がV溝9の箇所で千切れ
てから、ねじ2の頭2aが抜き孔5から押し出されてねじ
込みが行われる。ねじ込み後においては、第5図に示す
ように、リング部7はねじ2における頭2aの下面と被締
結部材12の表面との間に介挿される。
しかして、連結片8にV溝9を刻設したことにより、連
結片8を軽い力で引き千切ることができるから、ねじ込
みを軽い力で行うことができるのである。しかも、連結
片8をV溝9の箇所において軽い力で引き千切ることが
できることにより、各連結片8の巾寸法を大きくしてね
じ2の頭2aに対する支持面積を大きくできるのであり、
このことと、ねじ2の頭2aが連結片8の厚肉部で支持さ
れることとが相俟って、軽い力でねじ込みできるもので
ありながら、ねじ2の姿勢保持機能を損なうこともない
のである。
そして、リング部7の厚さ寸法tが、凹所4の深さ寸法
dよりも大きいことにより、ねじ2のねじ込みに伴って
リング部7が潰れ変形するから、ねじ2における頭2aの
下面と被締結部材12の表面との間の隙間を確実にシール
することができる。
更に、リング部7の外径寸法D4が凹所4の外径寸法D4よ
りも小径であるから、リング部7がねじ2における頭2a
の外周面から外側に露出することはなく、また、連結片
8はリング部7と近接した部位で千切れるから、連結片
8が鍔3の外周面から側方に露出することもないのであ
り、これらにより、リング部7の劣化を抑制することが
できる。
実施例のようにリング部7の体積と凹所4の体積とを略
同じにすると、リング部7の露出を防止した状態で凹所
4内にリング部7が充満するから、リング部7の劣化防
止とシール機能向上との面からより好適である。
なお、実施例のように、ねじ2の頭2aにおける凹所4の
内周面4aを末広がりのテーパ状に形成した場合には、第
6図で示すようにリング部7を断面台形状に形成しても
良い。また、V溝9は連結片8の下面に開口するように
形成しても良いのであり、更に、前記リング部7の外径
寸法D3は凹所4の外径寸法D4と略同じであっても良い。
また、ベルト1を間欠移送するための手段としては、第
7図に示すように、ベルト1の長手両側縁に、ねじ供給
装置におけるスプロケットの噛合歯に被嵌する係合孔11
aを、挿入孔6の穿設間隔と同じ間隔で穿設するように
しても良く、このように形成すると、ベルト1がスプロ
ケットから外れて送り不能になることを確実に防止でき
る。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の実施例を示し、第1図は斜視図、第2図
は平面図、第3図は第2図のIII−III視断面図、第4図
は第2図のIV−IV視拡大断面図、第5図はねじ込み状態
での断面図、第6図は他の実施例を示す要部拡大断面
図、第7図は更に他の実施例を示す平面図である。 1……ねじ保持ベルト、2……ねじ、2a……ねじの頭、
2b……ねじの軸部、4……環状の凹所、5……抜き孔、
6……ねじの挿入孔、7……リング部、8……連結片、
9……薄肉部を形成するためのV溝、D1……抜き孔の内
径、D2……ねじおける頭の外径、D3……リング部の外
径、t……ベルト及びリング部の厚さ、d……凹所の深
さ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】軟質合成樹脂製のベルトに、頭2a付きねじ
    2の軸部2bが嵌まる保持孔6を長手方向に沿って適宜間
    隔で多数穿設し、ベルトのうち各保持孔6の周囲に、複
    数の連結片8にて分断された円弧状の抜き孔5を前記保
    持孔6と同心状に形成し、各抜き孔5よりも内側に形成
    されたリング部7をねじ2の頭2aの下面に対するシール
    用パッキンと成したねじ保持ベルト1において、 前記ねじ2における頭2aの下面に環状の凹所4を形成す
    る一方、前記リング部7の外径寸法D3を前記ねじ2にお
    ける頭2aの凹所4に嵌り得る寸法に設定すると共に、前
    記抜き孔5の内径寸法D1を前記ねじ2における頭2aの外
    径寸法D2よりも大径に設定し、前記リング部7の厚さ寸
    法tを、前記ねじ2の頭2aにおける凹所4の深さ寸法d
    よりも大きい寸法に設定し、更に、前記複数の連結片8
    には、当該連結片8を引き千切り可能に弱化する薄肉部
    9を、前記リング部7の外周縁に近接して形成したこと
    を特徴とするねじ保持ベルト。
JP1989079301U 1989-07-05 1989-07-05 ねじ保持ベルト Expired - Lifetime JPH0735133Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1989079301U JPH0735133Y2 (ja) 1989-07-05 1989-07-05 ねじ保持ベルト

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1989079301U JPH0735133Y2 (ja) 1989-07-05 1989-07-05 ねじ保持ベルト

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0319117U JPH0319117U (ja) 1991-02-25
JPH0735133Y2 true JPH0735133Y2 (ja) 1995-08-09

Family

ID=31623338

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1989079301U Expired - Lifetime JPH0735133Y2 (ja) 1989-07-05 1989-07-05 ねじ保持ベルト

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0735133Y2 (ja)

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
SE7405197L (sv) * 1974-04-18 1975-10-20 Bulten Kanthal Ab Skruvband
JPS5634115U (ja) * 1979-08-24 1981-04-03

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0319117U (ja) 1991-02-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA2317226A1 (en) Fastener holding tool and system
JPH0735133Y2 (ja) ねじ保持ベルト
JPH0893975A (ja) 食い込み式管継手
US20040139826A1 (en) Engagement structure of C-shaped clamp and engaging ring of head ratchet tools
JP2005090681A (ja) クリップ
JP3040827B2 (ja) 締結装置
JP2001041216A (ja) 座金並びにこれを取付けた自己穿孔式ねじ
JPH0230508U (ja)
JPH07103220A (ja) 二重頭部を有するねじ
JP3057476B2 (ja) スピードナット
JPH07727Y2 (ja) セルフタッピングねじ
JPS624459Y2 (ja)
JPH0719223A (ja) Tナット
JP2507427Y2 (ja) 工具ホルダ用のアダプタ
JPS643650Y2 (ja)
JPS5942498Y2 (ja) 打込みナツト
JPH1122715A (ja) ボルトのゆるみ止めリング
JPS62159226U (ja)
JPH07208428A (ja) ねじ保持ベルト
JPH08105424A (ja) ボルト、又はナットのゆるみ止め用金具
JPS6287303U (ja)
JPS61181628U (ja)
JPH01155687A (ja) 結合装置
JPS6335521U (ja)
JPH0539870U (ja) ソケツトレンチ