JPH0735074B2 - 成形品および成形品の剥取り方法 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、成形型に関し、さらに詳しくは、成形された
Ｕ字形の物品を成形型から剥ぎ取るための改良された装
置と方法とに関する。

（従来の技術） 一般に、成形により作られるＵ字形の物品は、射出成形
機を使用することにより成形され、この射出成形機は、
成形ユニットと、射出ユニットとを備えている。前記成
形ユニットは、成形型が取り付けられるフレームと、そ
の成形型を開閉する流体圧装置とを有している。前記射
出ユニットは、プラスチック材料を液状化するととも
に、この液状化されたプラスチック材料を前記成形型の
中へ注入する。

前記成形型は、典型的に２つの成形型プレートを備えて
いる。そのうちの一方の成形型プレートは、複数のカッ
プ状成形型を収容し、他方の成形型プレートは、各カッ
プ状成形型に合致される同じ複数の心金を有している。
前記成形型が閉じられるときに、１つの心金が１つのカ
ップ状成形型の内部に嵌合し、そして閉鎖された空洞が
形成される。この閉鎖された空洞は、成形されるＵ字形
の物品の形状を設定する。

従来、成形により作られるＵ字形物品は、プラスチック
材料を前記成形型の閉鎖空洞の中へ注入し、そしてその
プラスチック材料を硬化させることによって、形成され
ている。次に、その硬化された成形済み物品は、前記成
形型を開くことにより、その成形型から除去される。

よくあるように、前記成形済みＵ字形物品は、前記成形
型が開かれるときに、前記心金に付着する傾向があり、
それゆえ、その成形済み物品が前記カップ状成形型を空
けたときに、当該成形済み物品を前記心金から押し離す
ために、エジェクタ（放出装置）が使用される。前記成
形済み物品は、重力により前記成形型から落下する。

（発明が解決しようとする課題） このタイプの射出成形機に関する問題は、前記成形済み
物品が前記カップ状成形型内にしばしば付着することで
ある。前記成形済み物品が前記カップ状成形型内に付着
したときには、前記射出成形機が停止されるとともに、
作業員がその物品を物理的に除去することにあり、ある
いは、その空洞への液状化されたプラスチック材料の供
給が遮断され、そして殆どの空洞が詰まる状態になった
ときに、結局、前記射出成形機が停止されるとともに、
作業員がその付着した物品を物理的に除去することにな
る。

その付着の問題を解決するために、従来の離型剤のよう
な化学物質で、前記カップ状成形型をコーティング（被
覆）していた。この離型剤は役に立つけれども、これは
結局消耗し、そして前記成形済み物品は付着する。

（課題を解決するための手段） 本出願人は、心金およびカップ状成形型を有するタイプ
の射出成形機において、成形済みＵ字形物品が付着して
しまうのを防止する装置と方法を見出した。特に、本出
願人は、前記カップ状成形型内での成形済み物品の付着
を実質的に排除するよう、成形済みＵ字形物品を前記カ
ップ状成形型から剥ぎ取るための装置および方法を見出
した。その装置および方法は、特許請求の範囲に記載し
た通りのものである。

本発明は、ゴルムボールのカバーの半割部を製造する際
に特に良好な結果をもたらすことが証明されている。

（実施例） 以下、図面を参照して本発明を説明する。

第１図を参照すると、射出（または押出）成形機10が、
本発明の改良された成形型を採用している状態で示され
ている。射出（または押出）成形機10は、射出（または
押出）ユニット12と、成形ユニット14とを採用してい
る。射出ユニット12は、液状化されたプラスチック材料
をノズル16へ供給し、ノズル16は、そのプラスチック材
料を成形型18内へ注入する。

成形ユニット14は、成形型18と、固定されたプラテン20
と、可動のプラテン22とを備えている。流体圧シリンダ
24が、プラテン22を移動させることにより、成形型18を
開閉させる。複数の連結ロッド26が、可動プラテン22を
案内するために使用されている。射出ユニット12および
成形ユニット14の両方が、基台28上に取り付けられてい
る。

成形型18は、プラテン20へ固着された固定の成形型プレ
ート30と、可動プラテン22へ固着された可動の成形型プ
レート32とを備えている。固定の成形型プレート30およ
び可動の成形型プレート32の間には、空洞付き剥取りプ
レート34が位置されている。空洞付き剥取りプレート34
は、固定の成形型プレート30に対して移動可能に固定さ
れている。図示されていないけれども、固定の成形型プ
レート30は複数のカップ状成形型を収容していること
と、可動の成形型プレート32は、前記カップ状成形型と
合致する複数本の心金を収容していることとを理解すべ
きである。

第２図は、単一の閉鎖された空洞を示している成形型18
の断面図である。ノズル16は、前記閉鎖された空洞内へ
液状化されたプラスチック材料を注入することができる
よう、固定の成形型プレート30へ入り込んでいる。前記
閉鎖された空洞は、その中に、成形済みＵ字形物品36が
ある状態で示されている。

カップ状成形型38は、成形型プレート30の内部に固定さ
れている。カップ状成形型38の有効な内表面40は、Ｕ字
形の成形物品36が中で形成される前記閉鎖された空洞の
境界の一部を設定する。心金42は、可動の成形型プレー
ト32上に固着され、心金42の有効な外表面44は、Ｕ字形
の成形物品36が中で成形される前記閉鎖された空洞の境
界の他の部分を設定する。放出装置（エジェクタ）46
が、可動の成形型プレート32内に、移動可能に固定され
ている。成形型18が開かれて、成形済みＵ字形物品36が
カップ状成形型38および空洞付き剥取りプレート34の規
制から開放されたときに、エジェクタ46は従来の要領で
動作して、成形済みＵ字形物品36を押圧して心金42から
離す。空洞付き剥取りプレート34を貫通する孔が、カッ
プ状成形型38および心金42と合致し、その際、孔壁48
も、Ｕ字形成形物品36が中で形成される前記閉鎖された
空洞の境界の一部を設定する。

空洞付き剥取りプレート34は、複数のボルト50により、
固定の成形型プレート30へ取り付けられている。各ボル
ト50の頭部52は、空洞付き剥取りプレート34が、固定の
成形型プレート30から一定距離移動するのを可能にして
いる。空洞付き剥取りプレート34が固定の成形型プレー
ト30から約0.5cm移動するときに、良好な結果が得られ
る。案内ピン54は、空洞付き剥取りプレート34が移動し
ている間に、当該空洞付き剥取りプレート34が整合する
のを助けるために使用されている。

空洞付き剥取りプレート34を固定の成形型プレート30か
ら遠ざける方へ付勢するため、圧縮バネ手段56が、固定
の成形型プレート30内に位置され、且つ空洞付き剥取り
プレート34に対して力を加えており、それゆえ、成形型
18が開かれたときに、空洞付き剥取りプレート34は、当
該空洞付き剥取りプレート34の移動がボルト50により停
止されるまで、固定の成形型プレート30から遠ざかるよ
うに強制移動される。例えば圧縮タイプの螺線バネ、ま
たは流体圧手段のような任意の圧縮バネ手段を使用する
ことができ、これらは、成形型18が開かれて、可動の成
形型プレート32が固定の成形型プレート30から遠ざかる
ときに、同時に空洞付き剥取りプレート34を固定の成形
型プレート30から一定の距離に亘って押し動かすように
調整される。空洞付き剥取りプレート34に対して約1900
ポンドの圧力を加えるベルビル（Bellville）・バネを
使用すると、良い結果が得られる。したがって、空洞付
き剥取りプレート34は、成形型18の開放時に初期に、短
い距離だけ可動の成形型プレート32に追従し、それから
ボルト50により停止される。

成形型18を閉じるときには、最初に空洞付き剥取りプレ
ート34を固定の成形型プレート30へ当て、次に可動の成
形型プレート32を移動させて、成形型18を完全に閉じる
とともに、閉鎖された空洞を形成することにより、良い
結果が得られる。

空洞付き剥取りプレート34を固定の成形型プレート30に
当てるために、従来の機械的手段58が採用されている。
機械的手段58は、従来の流体圧シリンダ機構である。

孔壁48の表面領域は、心金の有効な外表面44の表面領域
よりも小さく、好ましいのは、孔壁48の表面領域が、心
金の有効な外表面44の表面領域サイズの半分となってい
ることである。孔壁48が、心金の有効な外表面44の表面
サイズの約４分の１の表面領域を有していると、良い結
果が得られる。

以下、本発明の動作の方法を、第３および４図に関連し
て説明する。第３図は、丁度開き始める状態にある成形
型18の一部を示している。圧縮バネ手段56は、可動の成
形型プレート32が固定の成形型プレート30から遠ざかる
際、空洞付き剥取りプレート34を付勢して可動の成形型
プレート32に追従させる。この時点において、空洞付き
剥取りプレート34は、可動の成形型プレート32に当接
し、且つ固定の成形型プレート30から遠ざけられてい
る。

成形型18を開くときには、成形済みＵ字形物品36上に孔
壁48によって機械的な干渉力が加えられるので、成形済
みＵ字形物品36は、心金42に付着し、カップ状成形型38
には付着しない。空洞付き剥取りプレート34が可動の成
形型プレート32に当接した状態での移動距離は、成形済
みＵ字形物品36がカップ状成形型38から離れるような距
離である。

第４図は、第３図に示された状態に続く時点における第
３図の成形型18の一部を示している。可動の成形型プレ
ート32は、依然として固定の成形型プレート30から遠ざ
かる方へ移動している。第４図においては、空洞付き剥
取りプレート34は移動していない。成形済みＵ字形物品
36を心金42から取り除くために、エジェクタ46が成形済
みＵ字形物品36を押圧して心金から離し、その結果、成
形済みＵ字形物品36は重力により、成形型18から自由に
落下する。心金42が空にされると、成形型18が閉じら
れ、そして、液状化されたプラスチック材料が、心金4
2、空洞付き剥取りプレート34、およびカップ状成形型3
8により形成される前記閉鎖された空洞の中へ注入され
る。

空洞付き剥取りプレート34が成形済みＵ字形物品36をカ
ップ状成形型38から剥ぎ取るのを補助するために、エジ
ェクタ46が心金42に嵌合する心金42の基部には、テーパ
ーを付けることが可能である。このように心金42にテー
パーを付けることは、従来の特徴である。その代わり
に、またはそれに加えて、心金42の基部には、カップ状
成形型38から成形済みＵ字形物品36を剥ぎ取る際の補助
を行なう溝60を設けることもできる。第５図は、溝60を
有する心金42を示している。心金42は、溝60を有するの
が好ましい。

空洞付き剥取りプレート34は、心金42およびカップ状成
形型38と合致する貫通孔を有するプレートとして図示さ
れている。また、空洞付き剥取りプレート34は、カップ
状成形型38および心金42の各々合致する個々の独立した
リングであってもよいものである。そのような空洞付き
剥取りリングを採用する場合は、当該リングの数が心金
およびカップ状成形型の数と等しくなる。あるいは、空
洞付き剥取りプレート34は、成形済みＵ字形物品36の基
部を部分的に包囲する対向した複数のハンド（hand）か
ら構成することもできる。閉鎖形のリングとは異なり、
これらの複数のハンドは、機械的な干渉力を成形済み物
品の基部の一部へのみ加える。

本発明は、固定の成形型プレート30へ固着されたカップ
状成形型38、および同じく固定の成形型プレート30へ移
動可能に取り付けられた空洞付き剥取りプレート34と、
可動の成形型プレート32へ取り付けられた心金42とを開
示している。明らかに、心金42が固定の成形型プレート
30へ固着されてもよく、同時にカップ状成形型38および
空洞付き剥取りプレート34が可動の成形型プレート32の
一部であってもよい。そのような場合も、本発明は、各
プレート30,32および34に関しての動作方向を除き、同
一の方法で機能する。

本発明は、種々の変更および交換をなし得ることは言う
までもない。

（１）２つの成形型プレートを有するタイプの射出また
は押出成形機用成形型であって、第１の成形型プレート
が、自らの中にカップ状成形型を有し、第２の成形型プ
レートが、自らに心金を取り付けられており、前記心金
が心金の有効な外表面を有し、前記カップ状成形型が、
カップ状成形型の有効な内表面を有している成形型にお
いて、空洞付き剥取りプレートが、前記第１成形型プレ
ートへ移動可能に取り付けられ、且つ前記第１成形型プ
レートおよび前記第２成形型プレートの間に位置され、
この空洞付き剥取りプレートは、自らを貫通する孔を有
し、この孔は壁を有し、且つこの孔は、前記心金および
前記カップ状成形型と合致し、それにより、前記成形型
が閉じられるときに、前記心金の有効な外表面、および
前記カップ状成形型の有効な内表面、および前記孔の壁
が、Ｕ字形の成形物品を内部で形成することができる閉
鎖空洞を実質的に設定し、また、前記成形型が開かれた
ときに、前記空洞付き剥取りプレートを前記第１成形型
プレートから強制的に遠ざけるバネ手段が設けられてい
ることを特徴とする成形型。

（２）前記孔の壁は、前記心金の外表面領域の寸法の約
４分の１以下の表面領域を有していることを特徴とする
実施態様１記載の成形型。

（３）前記空洞付き剥取りプレートが、約1cmだけ、前
記第１成形型プレートから遠ざかる方へ移動することが
できることを特徴とする実施態様１記載の成形型。

（４）前記バネ手段が、ベルビル・バネ（Bellville sp
ring）であることを特徴とする実施態様１記載の成形
型。

（５）前記空洞付き剥取りプレートを前記第１成形型プ
レートへ移動可能に取り付けるために、複数本のボルト
が使用されていることを特徴とする実施態様１記載の成
形型。

（６）２つの成形型プレートを有しているタイプの射出
または押出成形機用成形型であって、第１の成形型プレ
ートが、自らの中にカップ状成形型を取り付けられ、第
２の成形型プレートが、自らへ心金を取り付けられ、前
記心金が前記カップ状成形型と合致し、且つ前記心金
が、心金の有効な外表面を有し、前記カップ状成形型が
カップ状成形型の有効な内表面を有している成形型にお
いて、空洞付き剥取り部材が、前記第１成形型プレート
へ移動可能に取り付けられ、且つ前記第１成形型プレー
トおよび前記第２成形型プレート間に位置され、この空
洞付き剥取り部材は、当該空洞付き剥取り部材へ取り付
けられた空洞付き剥取り手段を有し、この空洞付き剥取
り手段は、成形済みＵ字形物品を前記カップ状成形型か
ら剥ぎ取るために、当該成形済みＵ字形物品に機械的干
渉力を加え、前記空洞付き剥取り手段、および前記心金
の有効な外表面、および前記カップ状成形型の有効な内
表面が、Ｕ字形成形物品を中で形成することができる閉
鎖空洞を実質的に設定し、また、前記空洞付き剥取り手
段を前記第１成形型プレートから強制的に遠ざけるため
の圧縮バネ手段が設けられていることを特徴とする成形
型。

（７）前記空洞付き剥取り手段により加えられる機械的
干渉力が、前記心金の有効な外表面の半分よりも小さい
前記成形済みＵ字形物品の表面上に加えられることを特
徴とする実施態様６記載の成形型。

（８）前記空洞付き剥取り部材が、約1cmだけ、前記第
１成形型プレートから移動することを特徴とする実施態
様７記載の成形型。

（９）前記圧縮バネ手段が、ベルビル・バネ（Bellvill
e spring）であることを特徴とする実施態様８記載の成
形型。

（10）２つの成形型プレートを有しているタイプの射出
または押出成形機内のカップ状成形型から、成形済みＵ
字形物品を剥ぎ取るための方法であって、第１の成形型
プレートが、自らへ心金を取り付けられ、第２の成形型
プレートが、自らの中へカップ状成形型を取り付けら
れ、前記心金が前記カップ状成形型と合致し、前記成形
済みＵ字形物品が、前記心金および前記カップ状成形型
の間の閉鎖空洞内に形成される剥取り方法において、 ａ）前記成形済みＵ字形物品が前記成形型内にある間
に、当該物品の基部へ機械的干渉力を加え、そして、 ｂ）前記成形済みＵ字形物品が最早前記カップ状成形型
と接触しなくなったとき、および当該成形済みＵ字形物
品が依然として前記心金上に嵌められている間に、前記
成形済みＵ字形物品の基部から前記機械的干渉力を解除
することを備えていることを特徴とする成形済みＵ字形
物品の剥取り方法。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明を採用している射出成形機の閉鎖状態を
示す概略正面図、 第２図は本発明を採用している閉鎖された成形型の要部
断面図、 第３図は前記成形型が部分的に開かれている状態を示
す、第２図の成形型の断面図、 第４図は前記成形型が開放位置にある状態を示す、第３
図の成形型の断面図、 第５図は本発明において採用される心金の代替実施例の
要部断面図である。 10……射出成形機、12……射出ユニット 14……成形ユニット、16……ノズル 18……成形型、20……固定プラテン 22……可動プラテン、24……流体圧シリンダ 26……連結ロッド、28……基台 30……固定の成形型プレート 32……可動の成形型プレート 34……空洞付き剥取りプレート 36……成形済みＵ字形物品、38……カップ状成形型 40……カップ状成形型の有効な内表面 42……心金、44……心金の有効な外表面 46……エジェクタ、60……溝

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】カップ状成形型を備えた第１の成形型プレ
   ートと心金が取り付けられた第２の成形型プレートとを
   有する射出または押出成形機用成形型であって、前記心
   金は前記カップ状成形型と整合すると共に外表面を有
   し、前記カップ状成形型は内表面を有している射出また
   は押出成形機用成形型において、 空洞付き剥取りプレートが前記第１成形型プレートおよ
   び前記第２成形型プレートの間に配置されかつ前記第１
   成形型プレートに移動可能に取り付けられており、この
   空洞付き剥取りプレートは、自らを貫通する孔を有し、
   この孔は略平滑な壁を有し、前記射出または押出成形機
   用成形型が閉じられた際に、前記心金の外表面と前記カ
   ップ状成形型の内表面と前記孔の略平滑な壁とが、実質
   的に突出部のない外面を有するＵ字形の成形物品を内部
   で形成することができる閉鎖空洞を実質的に設定するよ
   うに、前記孔が前記心金および前記カップ状成形型と整
   合しており、 また、前記射出または押出成形機用成形型が開かれる際
   に、前記空洞付き剥取りプレートを前記第１の成形型プ
   レートから離れる向きに付勢するバネ手段が設けられて
   おり、前記射出または押出成形機用成形型を開く際に前
   記孔の壁が前記Ｕ字形の成形物品に機械的干渉力を及ぼ
   して、該Ｕ字形の成形物品は前記心金に付随し前記カッ
   プ状成形型からは離されることを特徴とする射出または
   押出成形機用成形型。
2. 【請求項２】前記孔の壁は、前記心金の外表面領域の寸
   法の約４分の１以下の表面領域を有していることを特徴
   とする請求項１記載の成形型。
3. 【請求項３】前記孔の壁により加えられる機械的干渉力
   が、前記心金の外表面の半分よりも小さい前記成形済み
   Ｕ字形物品上の領域に加えられることを特徴とする請求
   項１記載の成形型。
4. 【請求項４】カップ状成形型を備えた第１の成形型プレ
   ートと心金が取り付けられた第２の成形型プレートと両
   成形型プレート間に設けられた可動剥取りプレートとを
   有し、前記カップ状成形型は前記心金および前記剥取り
   プレートと整合している射出または押出成形機内のカッ
   プ状成形型から、実質的に突出部のない外面を有する成
   形済みＵ字形物品を剥ぎ取る方法であって、 ａ）前記成形済みＵ字形物品が前記成形型内にある間
   に、前記剥取りプレートによって当該Ｕ字形物品の基部
   へ機械的干渉力を加え、それによって前記Ｕ字形物品を
   前記カップ状成形型から離脱させる間該Ｕ字形物品が前
   記心金上に当接した状態を維持し、 ｂ）前記成形済みＵ字形物品が最早前記カップ状成形型
   と非接触状態となりかつ当該成形済みＵ字形物品が依然
   として前記心金上に当接している間に、前記剥取りプレ
   ートを移動させて前記成形済みＵ字形物品の基部から前
   記機械的干渉力を解除することを特徴とする成形済みＵ
   字形物品を剥取る方法。