JPH0735035A - ポンプ - Google Patents

ポンプ

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JPH0735035A
JPH0735035A JP5155368A JP15536893A JPH0735035A JP H0735035 A JPH0735035 A JP H0735035A JP 5155368 A JP5155368 A JP 5155368A JP 15536893 A JP15536893 A JP 15536893A JP H0735035 A JPH0735035 A JP H0735035A
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piston
fluid
suction
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Tomoo Harada
智夫 原田
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NipponDenso Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 流体の動粘度が高くてもポンプの稼動効率を
低下させない。 【構成】 摺動リング146は、第1シリンダ部材10
4に内嵌され大径孔108を吸入室154と吐出室15
2とに分割している。また、摺動リング146はピスト
ン126の溝136に外嵌されているので、ピストン1
26の往復動に応じて大径孔108内を摺動する。摺動
リング146が矢印R方向に移動する際には、吸入室1
54の容積が増加して吸入可能容積が生じ吐出室152
の容積が減少するので、吸入口110から吸入し、吐出
室152から中心孔128を経てポンプ室170に吐出
する。摺動リング146が矢印L方向に移動する際に
は、吸入室154と吐出室152とが連通しているの
で、吸入口110から中心孔128までの空間の容積に
変動はない。上記吸入可能容積が、吸入口110から中
心孔128までの空間全体で維持されるので、高動粘度
流体の吸入を継続できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、流体を吸入、吐出する
ポンプに関し、特に高動粘度の流体を扱うのに好適なポ
ンプに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えばアンチロックブレーキ装置
におけるホイールシリンダへのブレーキオイルの供給制
御用のポンプとして、図11に例示するような、ボール
弁体601を圧縮スプリング603で付勢する形式の吸
入用逆止弁を備えた構造のピストンポンプ605が知ら
れている。この形式のピストンポンプ605は吸入用逆
止弁の吸入抵抗が大きいため、例えば低温のブレーキオ
イル等の高動粘度の流体の吸入が困難であった。この形
式のピストンポンプ605を改善したものとして、図1
2に例示するように、ピストン701と連動する可動ス
プリングケース703に圧縮スプリング705を収納す
ることにより、吸入用逆止弁の開弁圧を低減すると共に
ピストンストローク位置によって開弁圧が変化しないピ
ストンポンプ707が知られている。しかし、この形式
のピストンポンプ707でも、例えば低温のブレーキオ
イル等の高動粘度の流体の吸入は困難であった。
【0003】他方、特開昭60−198382号公報に
は、図13に例示するように、ピストン801の先端部
に設けられた外周溝803と、この外周溝803に外嵌
されたリング状のシール部材805との軸方向に沿った
相対位置の変化によって、吸入用逆止弁の機能を果たす
構造のピストンポンプ807が開示されている。この形
式のピストンポンプ807の吸入用逆止弁の吸入抵抗
は、上記ボール弁体をバネで付勢する形式の吸入用逆止
弁よりも小さく、この点で優れている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、図4(b)
に示すように、これら従来のピストンポンプ605、7
07および807における吸入可能容積QAは、ピスト
ンの上死点から下死点までの吸入行程で増加し、下死点
から上死点までの吐出行程で減少する。
【0005】流体の動粘度が低い場合、流体は上記吸入
行程における吸入可能容積QAの増加にほぼ忠実に追随
してポンプ室609、709、809に流入するので、
ピストンポンプ605、707、807の吸入量は充分
となり吐出不足は生じないのであるが、例えば低温のブ
レーキオイル等のように流体の動粘度が高くなるとポン
プ室609、709、809への流体の流入速度が低下
するため、吸入可能容積QAの増加に流体の流入量QBが
伴わずに流入遅れが発生する。上記のように、ピストン
が下死点を過ぎると吸入可能容積QAは減少するので、
ピストンの1サイクル当りの流体のポンプ室609、7
09、809への最終流入量QCは、吸入可能容積QAの
最大値Q0(下死点に対応)を大きく下回ることにな
る。図4(b)に示す例は、流体の流入量QBがQ0/
(t4−t0)[cm3/秒]でしか流入してこない場合
であり、1サイクル当りの最終流入量QC[cm3]は最
大値Q0[cm3]の約69%となってしまう。つまりポ
ンプの容積効率が約69%に低下してしまうということ
である。このように、従来技術のピストンポンプ60
5、707、807においては、流体の動粘度が高い場
合には、その容積効率が低下することになり問題となっ
ていた。
【0006】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に、本発明は以下の手段を採用している。すなわち、図
1に例示するように、本発明のポンプは、容積が可変の
第1のポンプ室と、この第1のポンプ室に連通する第1
の吸入口および第1の吐出口とを備え、上記第1のポン
プ室の容積の増減に応じて、上記第1の吸入口から流体
を吸入し上記第1の吐出口から流体を吐出する第1のポ
ンプ機構と、第2のポンプ室と、この第2のポンプ室に
連通する第2の吸入口と、この第2のポンプ室に連通す
ると共に上記第1の吸入口に連通する第2の吐出口と、
上記第2のポンプ室内に配されて上記第2の吸入口側に
吸入室を形成し上記第2の吐出口側に吐出室を形成する
と共に上記第1のポンプ室の容積の増減に同期して上記
第2のポンプ室に対してその軸方向に沿って相対移動可
能で上記吐出室側へ相対移動した際には上記吸入室と上
記吐出室との連通を遮断し上記吸入室側へ相対移動した
際には上記吸入室と上記吐出室とを連通させる弁手段と
を備えた第2のポンプ機構とを設けたことにより、上記
第1のポンプ室の容積が増加する際には、上記弁手段が
上記吐出室側へ相対移動して上記第2の吸入口から上記
吸入室へ流体を吸入し併せて上記吐出室から上記第2の
吐出口および上記第1の吸入口を介して上記第1のポン
プ室へ流体を充填し、上記第1のポンプ室の容積が減少
する際には、上記第1の吐出口から流体を吐出すると共
に上記弁手段が上記吸入室側へ相対移動して上記吸入室
から上記吐出室へ流体を流入させる。
【0007】
【作用】上記構成のポンプにおいては、第1のポンプ機
構の第1のポンプ室の容積が増加され、これに同期して
弁手段が吐出室側へ相対移動する。これによって第2の
ポンプ室では、吸入室の容積が増加し、吐出室の容積が
減少するが、弁手段によって吸入室と吐出室との連通が
遮断されているので、吸入室は減圧状態、吐出室は加圧
状態となる。このため第2の吸入口から吸入室へ流体が
吸入され、吐出室からは流体が吐出される。吐出室は第
2の吐出口および第1の吸入口を介して第1のポンプ室
に連通しているので、吐出室から吐出された流体は、第
1のポンプ室に充填される(第1の行程)。
【0008】次に第1のポンプ室の容積が減少され、こ
れに同期して弁手段が吸入室側へ相対移動する。これに
よって第1のポンプ室は加圧状態となり、第1のポンプ
室の流体は第1の吐出口から吐出される。また第2のポ
ンプ室では、吸入室の容積が減少し、吐出室の容積が増
加することになるが、弁手段によって吸入室と吐出室と
が連通されているので、吐出室の容積増加分に応じた流
体が、吸入室から吐出室へと流入する(第2の行程)。
【0009】さらにポンプは、第1および第2の行程を
順次繰り返して、第1のポンプ室の容積の増減に応じて
第2の吸入口から流体を吸入し第2のポンプ室および第
1のポンプ室を経て第1の吐出口から流体を吐出する。
上記のように、ポンプは第1の行程における第2の吸入
室の容積増加に応じて流体を吸入することになる。つま
り、ポンプは、最大、吸入室の容積増加分に相当する容
積の流体を吸入可能である。したがって、この吸入室の
容積増加分がポンプ内へ流体を吸入可能な容積(以下、
吸入可能容積という)となる。
【0010】ポンプの吸入可能容積は、第1の行程にお
いて徐々に増加し、第1の行程終了時点(第2の行程開
始時点)において最大となる。第2の行程となると、弁
手段の吸入室側への移動に応じて吸入室の容積は減少
し、弁手段の背後側=吐出室側では、吸入室の容積減少
分に相当して容積が増加する。この際、吸入室と吐出室
とは連通しているので、第2のポンプ室全体では、容積
は変化しない。すなわち、第1の行程終了時点で最大と
なったポンプの吸入可能容積は、第2のポンプ室におい
て保持されることになる。
【0011】このように、ポンプにおいては、第1の行
程で徐々に増加して最大となった吸入可能容積は、第2
の行程を通じて保持される。このため、次のような場合
でもポンプの容積効率は従来技術と比べて低下しにく
い。例えば流体の動粘度が高い場合は、第1の行程にお
ける吸入室の容積増加に対する流体の流入に遅れが発生
することがある。この場合、第1の行程終了時点で、吸
入室内には流体の存在しない減圧領域が形成される。こ
の吸入室の減圧領域は、次の第2の行程における弁手段
の吸入室側への移動によって徐々に解消されるが、該弁
手段の移動に応じて、弁手段の背後側=吐出室に新たに
流体が存在しない減圧領域が形成される。すなわち、弁
手段の移動に伴って、吸入室側の減圧領域は消滅し、こ
れに対応する減圧領域が吐出室側に形成される。第2の
行程においては吐出室は、これに連通している吸入室を
介して第2の吸入口と連通しているので、流体は、吐出
室側の減圧領域が解消されるまで、第2の吸入口から吐
出室側への流入を継続する。このように、第1の行程か
ら第2の行程にわたって流体の吸入が継続されるので、
流体の動粘度が高い場合であっても、ポンプへの流体の
吸入効率は従来技術と比べて低下しにくい。したがっ
て、流体の動粘度が高くてもポンプの容積効率が低下し
にくい。
【0012】
【実施例】次に、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。 (実施例1)図2に示すように、本実施例のポンプ10
0の外殻102の一部を構成する第1シリンダ部材10
4には、矢印R側の端に開口するピストン孔106と一
端をピストン孔106に連通し他端が開口している大径
孔108とが同軸に穿設されている。また第1シリンダ
部材104には、大径孔108に連通し外部に開口する
複数の吸入口110が大径孔108の半径方向に沿って
穿設されている。
【0013】大径孔108には、第1シリンダ部材10
4の嵌合端部104a側から吸入口110付近にかけ
て、中央付近に張り出したフランジ部112a、フラン
ジ部112aに隣接する円筒状の嵌入端部112bおよ
び嵌入端部112bとは反対側に位置する円錐台状の円
錐台端部112cとを有する第2シリンダ部材112の
嵌入端部112bが内嵌されている。この第2シリンダ
部材112のフランジ部112aと第1シリンダ部材1
04の嵌合端部104aとの間には、ワッシャ114が
介装されている。また第2シリンダ部材112の内部に
は、第1シリンダ部材104のピストン孔106と実質
的に同軸、同径で嵌入端部112b側で開口する摺動孔
116及び摺動孔116に連通し、円錐台端部112c
側で開口する吐出通路120が穿設されている。
【0014】これら第1シリンダ部材104及び第2シ
リンダ部材112内には、ピストン孔106を摺動可能
な第1摺動部122と摺動孔116を摺動可能な第2摺
動部124とを備えたピストン126が往復動可能に挿
通されている。また第1摺動部122とピストン孔10
6との間にはシール用のXリング118が介装されてい
る。このピストン126の内部には、摺動孔116側の
端で開口し第1摺動部122付近に至る中心孔128
が、ピストン126とほぼ同軸に穿設されている。また
ピストン126には、中心孔128の第1摺動部122
側の閉鎖端部130付近で中心孔128に連通しピスト
ン126の外周面132に開口する4本の端部連通孔1
34が、ピストン126の半径方向に沿って互いに約9
0度の角度をなして穿設されている。さらに、ピストン
126には、端部連通孔134と第2摺動部124との
間に、環状の溝136が設けられており、この溝136
と中心孔128とを連通する4本の溝部連通孔144
が、ピストン126の半径方向に沿って互いに約90度
の角度をなして穿設されている。
【0015】ピストン126の溝136には、第1シリ
ンダ部材104の大径孔108内に摺動可能に内挿され
ているゴム製の摺動リング146が外嵌されている。こ
の摺動リング146の内径は、溝136の底面138部
分の外径よりも大きく、摺動リング146と底面138
との間には空隙148が形成されている。また摺動リン
グ146の軸方向長さは溝136の一対の側壁140、
142間の間隔よりも短く、摺動リング146と溝13
6とは、第1摺動部122側に位置する摺動リング14
6の第1端面150aを側壁140に当接する状態か
ら、第2摺動部124側に位置する摺動リング146の
第2端面150bを側壁142に当接する状態まで、摺
動リング146の軸方向に沿った相対位置を変更可能で
ある。さらに、ピストン126を矢印L方向に移動させ
た際には摺動リング146の第1端面150aを側壁1
40で押圧して、又ピストン126を矢印R方向に移動
させた際には摺動リング146の第2端面150bを側
壁142で押圧して、摺動リング146をピストン12
6と同方向に移動させることができる。
【0016】この摺動リング146は、大径孔108内
を第1端面150a側の吐出室152と第2端面150
b側の吸入室154とに分割しているが、その分割状態
は固定的ではなく、吐出室152および吸入室154の
容積は上述のピストン126の移動に伴う摺動リング1
46の移動に応じて変動する。ただし、摺動リング14
6の第1端面150aを側壁140で押圧する際(矢印
L方向移動時)には、吸入室154と吐出室152と
は、溝部連通孔144、中心孔128および端部連通孔
134を介して連通状態となるが、摺動リング146の
第2端面150bを側壁142で押圧する際(矢印R方
向移動時)には、吸入室154と吐出室152とは連通
を遮断される。
【0017】このため、ピストン126と共に摺動リン
グ146が矢印R方向に移動する際には、吸入室154
が減圧状態となり吸入口110から吸入室154内に流
体を吸入可能となると共に、吐出室152が加圧状態と
なり吐出室152から端部連通孔134および溝部連通
孔144を介して中心孔128側へと流体を吐出可能で
ある。他方、ピストン126と共に摺動リング146が
矢印L方向に移動する際には、吸入室154の容積が減
少し吐出室152の容積が増加するが、溝部連通孔14
4、中心孔128および端部連通孔134を介して吸入
室154と吐出室152とが連通しているので、吸入室
154側から吐出室152側へ流体を移動させることが
できる。すなわち、ピストン126と摺動リング146
とで弁手段が構成されている。
【0018】摺動孔116内に位置するピストン126
の内側端部156は第2摺動部124よりも外径が小さ
く、内側端部156と第2摺動部124との接続部分に
は段差158が形成されている。この段差158と第2
シリンダ部材112との間には、ピストン126とほぼ
同軸の圧縮スプリング160が介装されており、ピスト
ン126を矢印R方向に付勢している。また、内側端部
156側の中心孔128の開口にはボール弁体162が
密着、当接可能な球面状の弁座164が設けられてい
る。この弁座164に当接するボール弁体162と第2
シリンダ部材112との間には、ピストン126とほぼ
同軸の圧縮スプリング166が介装されており、圧縮ス
プリング166はボール弁体162を矢印R方向に付勢
している。このためボール弁体162は弁座164に着
座した状態にあるが、中心孔128側からボール弁体1
62を押圧する力が圧縮スプリング166の付勢力を凌
ぐ場合には、ボール弁体162は弁座164から離脱す
る。
【0019】他方、ピストン126の外側端面168は
偏心カム(図示省略)に接触しており、偏心カムの回転
によりピストン126を圧縮スプリング160の付勢力
に抗して矢印L方向に駆動可能である。したがって偏心
カムを回転させた際には、ピストン126は、偏心カム
と圧縮スプリング160とによって矢印R、L方向に往
復駆動されることになる。なお、ボール弁体162が弁
座164に着座された状態では、ピストン126はボー
ル弁体162を介して圧縮スプリング166の付勢力も
受けることになるので、この場合ピストン126は圧縮
スプリング160と圧縮スプリング166との合成付勢
力に抗して矢印L方向に駆動されることになる。この偏
心カムおよび圧縮スプリング160、166によって駆
動されてのピストン126の往復動に応じて容積が増減
変化する、摺動孔116内の空間部分がポンプ室170
となっており、ポンプ室170の容積が増加する際に
は、中心孔128側からポンプ室170内に流体を吸入
可能である。
【0020】一方、第2シリンダ部材112のフランジ
部112aから第1シリンダ部材104の嵌合端部10
4aにかけて、一端が閉鎖された円筒状のスプリング収
納孔172、このスプリング収納孔172に連通し第2
シリンダ部材112の円錐台端部112cとほぼ整合す
る形状の漏斗状部174および段差176を介して漏斗
状部174に接続し他端が開口する嵌合孔178を穿設
されたスプリングケース180が、漏斗状部174と円
錐台端部112cとの間に間隙182を保持して外嵌し
ている。このスプリングケース180の嵌合孔178側
の端部184は径を縮小する方向に沿ってかしめられて
いる。このかしめと段差176とによって第1シリンダ
部材104の嵌合端部104a、ワッシャ114および
第2シリンダ部材112のフランジ部112aが相互に
液密に密接されており、これにより第1シリンダ部材1
04、第2シリンダ部材112およびスプリングケース
180が一体的に連結され、第1シリンダ部材104と
スプリングケース180とで外殻102を形成してい
る。
【0021】また、第2シリンダ部材112に穿設され
ている吐出通路120の開口にはボール弁体186が密
着、当接可能な球面状の弁座188が設けられている。
この弁座188に当接するボール弁体186とスプリン
グケース180との間には、吐出通路120とほぼ同軸
にスプリング収納孔172内に挿入された圧縮スプリン
グ190が介装されており、圧縮スプリング190はボ
ール弁体186を矢印R方向に付勢している。このため
ボール弁体186は弁座188に着座した状態にある
が、吐出通路120側からボール弁体186を押圧する
力が圧縮スプリング190の付勢力を凌ぐ場合には、ボ
ール弁体186は弁座188から離脱する。さらに、ス
プリングケース180には、間隙182に連通しスプリ
ングケース180の外面に開口する一対の吐出口192
が、スプリングケース180の直径方向に沿って互いに
対向する位置に穿設されている。このため、ピストン1
26がポンプ室170の容積を減少させる方向に移動し
た際には、ポンプ室170内の流体を加圧状態としてボ
ール弁体186をリフトさせ、ポンプ室170から吐出
口192へと流体を吐出可能である。
【0022】なお、ケーシングとポンプ100とは第1
シリンダ部材104の端部に外嵌されているOリング1
96部分、ケーシングに密着する端面197部分および
スプリングケース180の中央付近に外嵌されているO
リング194部分において液密に密着させられており、
Oリング196〜端面197間に対応する部分のケーシ
ングとポンプ100との間に形成される空間を吸入路
(第2の吸入口)とし、Oリング194〜端面197間
に対応する部分のケーシングとポンプ100との間に形
成される空間を吐出路(第1の吐出口)としている。
【0023】次に、このポンプ100の作動について図
3および図4を参照して説明する。なお、図3において
は、図3(a)に主要部分の品番を図示し、図3(b)
〜(d)では品番の図示を省略している。 (第1の行程)まず、図3(a)はピストン126が上
死点に至った際のポンプ100の状態を示している。こ
の状態では、ポンプ室170の容積は最小で、ポンプ室
170から吐出口192側への流体の吐出を終了した状
態に対応している。また、摺動リング146は第1端面
150aを溝136の側壁140に当接しており、吸入
室154と吐出室152とが連通している。
【0024】次に、圧縮スプリング160の付勢力を受
けているピストン126は、偏心カムの回転に応じて、
図3(a)に示す位置から下死点方向に移動する(以
下、この方向の移動を下降という)。このピストン12
6の下降に応じてポンプ室170の容積が増加し、ポン
プ室170は減圧状態となる。
【0025】図3(b)は、ピストン126が、溝13
6と摺動リング146との軸方向長さの差に相当する距
離だけ上死点から下降し、溝136の側壁142を摺動
リング146の第2端面150bに当接した状態を示し
ている。この状態では、側壁142と第2端面150b
との当接によって、吸入室154と吐出室152との連
通が遮断され、吐出室152は中心孔128側だけに連
通している。
【0026】さらに、ピストン126は、図3(b)に
示す状態から下死点に至るまで(図3(c)参照)下降
を継続する。このピストン126の下降に際して、摺動
リング146は、溝136の側壁142を介して押圧さ
れピストン126と同方向に移動する。この摺動リング
146の移動に応じて吸入室154の容積が増加し減圧
状態となるので、該吸入口154の容積増加分に応じ
て、吸入口110から吸入室154へと流体が吸入され
る。併せて、吐出室152の容積が減少し加圧状態とな
るので、吐出室152から、端部連通孔134および溝
部連通孔144を介して、中心孔128側へと流体が吐
出される。中心孔128側に吐出された流体は、圧縮ス
プリング166の付勢力に抗してボール弁体162をリ
フトさせ、ポンプ室170内に流入する。
【0027】このように、第1の行程では、吸入口11
0から吸入室154への流体の吸入、吐出室152から
中心孔128側への流体の吐出およびポンプ室170へ
の流体の充填が併行して行われる。 (第2の行程)下死点に至ったピストン126は、続い
て上死点方向に移動する(以下、この方向の移動を上昇
という)。
【0028】図3(d)は、ピストン126が、溝13
6と摺動リング146との軸方向長さの差に相当する距
離だけ下死点から上昇し、溝136の側壁140を摺動
リング146の第1端面150aに当接した状態を示し
ている。この状態では、吸入室154と吐出室152と
は、溝部連通孔144、中心孔128および端部連通孔
134を介して連通している。
【0029】さらに、ピストン126は、図3(d)に
示す状態から上死点に至るまで(図3(a)参照)上昇
を継続する。このピストン126の上昇に際して、摺動
リング146は、溝136の側壁140を介して押圧さ
れピストン126と同方向に移動する。この摺動リング
146の移動に応じて吸入室154の容積は減少し、吐
出室152の容積は増加する。吸入室154と吐出室1
52とが連通しているので、吐出室152の容積増加分
に応じた流体が、吸入室154から吐出室152へと流
入することになる。
【0030】また、このピストン126の上昇に応じて
ポンプ室170の容積が減少するが、吐出室152から
の流体の吐出が停止されるので、ボール弁体162をリ
フトする押圧力は消滅し、ボール弁体162は弁座16
4に着座する。したがって、中心孔128側とポンプ室
170との連通は遮断され、ポンプ室170内は、その
容積の減少に応じて加圧状態となる。このため、圧力が
上昇したポンプ室170内の流体は、圧縮スプリング1
90の付勢力に抗してボール弁体186をリフトさせ、
ポンプ室170外に流出し吐出口192から吐出され
る。
【0031】このように、第2の行程では、吸入室15
4から吐出室152への流体の流入およびポンプ室17
0から吐出口192への流体の吐出が併行して行われ
る。さらにポンプ100は、第1および第2の行程を順
次繰り返して、吸入口110から流体を吸入し、吐出口
192から流体を吐出する。
【0032】上記のように、ポンプ100は第1の行程
における吸入室154の容積増加に応じて流体を吸入す
ることになる。つまり、ポンプ100は、最大、吸入室
154の容積増加分に相当する容積の流体を吸入可能で
ある。したがって、この吸入室154の容積増加分がポ
ンプ100内へ流体を吸入可能な容積(以下、吸入可能
容積という)QAとなる。
【0033】図4(a)に示すように、ポンプ100の
吸入可能容積QAは、第1の行程において図3(b)に
対応する時点(t1)から図3(c)に対応する時点
(t2)まで徐々に増加し、ピストン126の下死点
(t2)において吸入可能容積QAの最大値Q0となる。
【0034】ピストン126が下死点を過ぎて第2の行
程となると、摺動リング146の吸入室154側への移
動に応じて吸入室154の容積は減少し、摺動リング1
46の背後側=吐出室152側では、吸入室154の容
積減少分に相当して容積が増加する。
【0035】上述のように、この第2の行程では、ボー
ル弁体162は弁座164に着座しているので、吸入口
110から中心孔128にいたる空間は、吸入口110
以外の部分とは連通していない。また、吸入室154側
と吐出室152側とは連通している。
【0036】したがって、吸入口110から中心孔12
8にいたる空間では、摺動リング146を挟んで、吸入
室154側の容積が減少し吐出室152側の容積が増加
するが、この空間全体では容積の増減はみられない。す
なわち、ピストン126の下死点において最大値Q0と
なったポンプ100の吸入可能容積QAは、吸入口11
0から中心孔128にいたる空間において保持されるこ
とになる(t2〜t3〜t 4〜t5)。
【0037】このように、ポンプ100においては、第
1の行程で徐々に増加してピストン126が下死点に至
った時点(t2)で最大値Q0となった吸入可能容積QA
は、第2の行程を通じて次サイクルで吸入室154と吐
出室152との連通が遮断される時点(t5、図3
(b))まで保持される。このため、図4(a)のよう
な場合でもポンプ100の容積効率は下落しない。
【0038】例えば流体の動粘度が高い場合は、第1の
行程における吸入室154の容積増加に対する流体の流
入に遅れが発生することがある。この場合、第1の行程
終了時点で、吸入室154内には流体の存在しない減圧
領域が形成される。この吸入室154の減圧領域は、次
の第2の行程における摺動リング146の吸入室154
側への移動によって徐々に解消されるが、該摺動リング
146の移動に応じて、摺動リング146の背後側=吐
出室152に新たに流体が存在しない減圧領域が形成さ
れる。すなわち、摺動リング146の移動に伴って、吸
入室154側の減圧領域は消滅し、これに対応する減圧
領域が吐出室152側に形成される。第2の行程におい
ては吐出室152は、これに連通している吸入室154
を介して吸入口110と連通しているので、流体は、吐
出室152側の減圧領域が解消されるまで、吸入口11
0から吐出室152側への流入を継続する。図4(a)
にポンプ100への流体の流入量QBの経時変化を例示
する。流体の流入量QB[cm3]がQ0/(t5−t1
=Q0/(t4−t0)[cm3/秒]の流入速度でしか流
入してこない場合でも、1サイクル当りの最終流入量Q
Cは最大値Q0まで達することができ、ポンプ100の容
積効率は低下しない。これに対し従来技術では、図4
(b)に示すように、流体が同じ流入速度(Q0/(t4
−t0)[cm3/秒])で流入しても吸入可能容積QA
が減少してしまうため、最終流入量QCは最大値Q0の約
69%にしか達することができず、ポンプの容積効率が
低下してしまう。
【0039】このように、本発明においては第1の行程
から第2の行程にわたって流体の吸入が継続されるの
で、流体の動粘度が高い場合であっても、ポンプ100
への流体の吸入効率は従来技術に比べて低下しにくい。
したがって、流体の動粘度が高くてもポンプ100の容
積効率が低下しにくい。 (実験)上記実施例1のポンプ100と図12に示す従
来のピストンポンプ707とを、それぞれ図5(a)に
示すように、リザーバタンクT、リリーフ弁Rおよび流
量計Fを備えた回路中に設置して、温度約−30℃のブ
レーキオイル(動粘度約350x10-6[m2/秒])
を使用しての流量測定実験を実施した。なお、実験に使
用したポンプ100およびピストンポンプ707の幾何
学的押しのけ流量は、いずれも4.58[cm3/秒]
である。表1はその実験結果である。また図5(b)は
実験結果をグラフ化したものである。
【0040】
【表1】
【0041】表1から明らかなように、実施例1のポン
プ100は、動粘度が高い流体に対しても容積効率の低
下は小さく、吸入および吐出能力が従来技術のピストン
ポンプよりも優れていることがわかる。ここで、実施例
1のポンプ100の幾何学的な流体移動量を決定する5
つの寸法の決定例について説明する。
【0042】5つの寸法とは、次に示すd1、d2
3、l、lsであり、これらの寸法により表2に示す幾
何学的な流体移動量Q1、Q2、Q3[cm3]が決まる。 d1[cm];第2シリンダ部材112の摺動孔116
の内径(直径寸法) d2[cm];第1シリンダ部材104の大径孔108
の内径(直径寸法) d3[cm];第1シリンダ部材104のピストン孔1
06の内径(直径寸法) l[cm] ;ピストン126の上死点から下死点まで
のストローク長さ ls[cm];ピストン126の環状の溝136の一対
の側壁140、142間の軸方向長さl1と摺動リング
146の軸方向長さl2との差(l1−l2
【0043】
【表2】
【0044】d1、d2、d3、l、lsの内で、先ずポン
プの要求性能、仕様等により、Q1が決められるので、
上記表2のQ1を表す式を満足するようにd1とlを設定
する。残りのd2、d3、lsについては様々な設定が可
能であり、その設定例を表3に示しておく。
【0045】
【表3】
【0046】Q2>Q1とする設定例2、5、8における
効果としては、ピストン126が下死点を過ぎてからポ
ンプ室170の圧力が上昇するまでの時間が短くなり、
ポンプ100の容積効率が良くなるとともに、ピストン
126の移動速度が小さい時点でポンプ室170の圧力
が上昇するので、ポンプ100から発生する振動や騒音
を低減する効果がある。なお、ポンプ室170に余分に
充填しようとする量(Q2−Q1)については、摺動リン
グ146の弾性変形により吸収する方法や摺動リング1
46の外周部及び側壁142から洩らせる方法等があ
る。また、Q2<Q1とする設定例3、6、9における効
果としては、ポンプ室170に対して余分に充填しない
ため摺動リング146の弾性変形量が減少するので摺動
リング146の耐用年数を長くする効果がある。 (実施例2)図6に示すように、この実施例のポンプ2
00は、ピストン226をポンプ室170側の第1ピス
トン部材226aと偏心カムによる駆動端側の第2ピス
トン部材226bとで構成した例である。なお、その他
の構成は実施例1と同様であるので、主要部分に実施例
1と同じ品番を付して詳細な説明は省略する。また、こ
のポンプ200の作動は実施例1と同様であり、それに
よる効果も同様である。
【0047】ただし、ピストン226を第1ピストン部
材226aと第2ピストン部材226bとで構成してい
るので、ポンプ200の組立時において摺動リング14
6にピストン226を貫通させる際には、例えば第2ピ
ストン部材226bに摺動リング146を外嵌してお
き、次に第1ピストン部材226aと第2ピストン部材
226bとを連結することができる。したがって、摺動
リング146にピストン226を貫通させる際に、摺動
リング146を弾性変形させる必要はなくなるので、組
立時における摺動リング146の損傷の確率は低下し、
歩留まりが向上する。
【0048】また図7に示すように、この実施例のポン
プ250は、摺動リングとして非弾性素材を用いても組
立が可能であるので、非弾性のリング252とOリング
253を組み合わせた摺動リング251を用いることで
耐用年数を長くすることができる。なお、摺動リング2
51以外の構成は図6と同様であり、作用、効果は実施
例1と同様である。 (実施例3)図8および図9に示すように、この実施例
のポンプ300は、シリンダ304を一体とし、シリン
ダ304の外周を半月状に切り取って吸入口310を形
成した例である。なお、その他の構成は実施例1と同様
であるので、主要部分に実施例1と同じ品番を付して詳
細な説明は省略する。また、このポンプ300の作動は
実施例1と同様であり、それによる効果も同様である。
【0049】ただし、吸入口310を上記形状としてい
るので、ポンプ300の組立時においては、まず摺動リ
ング146を矢印X方向に沿って吸入口310から大径
孔108内に挿入する。その後ピストン126をピスト
ン孔106から挿入し、摺動リング146の内径を拡大
しながら、摺動孔116へと挿通させ、図示の状態とす
る。このようにシリンダ304を一部品で構成すると、
シリンダ304の摺動孔116とピストン孔106との
同軸度の精度を上げることができ、吐出性能向上と耐用
年数の長期化を図れる。 (実施例4)この実施例は、シリンダの外面側に吸入室
を設けた点において、上記実施例1〜3とは異なってい
る。
【0050】図10に示すように、ポンプ400のケー
シング402には、流体を吸入するための吸入路404
および吐出するための吐出路406が設けられている。
このケーシング402内にはシリンダ408およびスプ
リングケース410がほぼ同軸に収納されており、シリ
ンダ408とスプリングケース410とは、スプリング
ケース410のかしめ部412においてかしめられ、互
いに固着されている。また、シリンダ408のかしめ部
412から離れた側の外側端部414に設けられたリン
グ溝416およびスプリングケース410のかしめ部4
12から離れた側に設けられたリング溝418には、そ
れぞれOリング420、422が装着されており、Oリ
ング420、422とケーシング402とで区画される
領域を外部に対して液密としている。
【0051】シリンダ408のかしめ部412付近には
相対的に大径のフランジ部424が設けられている。こ
のフランジ部424と外側端部414との間には、相対
的に小径の小外径部426が設けられており、この小外
径部426とケーシング402の内壁428との間には
吸入路404に連通する環状空間430が形成されてい
る。一方、シリンダ408の内部には、外側端部414
に開口するピストン孔432と一端をピストン孔432
に連通し他端が開口している吐出通路434とがほぼ同
軸に穿設されており、ピストン孔432と吐出通路43
4との連通部分には段差部436が形成されている。ま
たシリンダ408の小外径部426には、ピストン孔4
32の軸方向に沿った長径を有し、ピストン孔432と
環状空間430とを連通する一対の長径孔438が、シ
リンダ408の直径方向に沿って相対向して穿設されて
いる。
【0052】シリンダ408のピストン孔432には、
外側端部414付近に位置する第1摺動部440とピス
トン孔432の中央付近に位置する第2摺動部442と
を有するピストン444が、第1摺動部440および第
2摺動部442にてピストン孔432を摺動自在に挿通
しており、第1摺動部440に設けられているリング溝
440aにはシール用のXリング446が装着されてい
る。またピストン444の第1摺動部440と第2摺動
部442との間には、ピストン444の外周方向に沿っ
て、環状の外周溝448が穿設されている。さらにピス
トン444内には、ピストン孔432内の端で開口しピ
ストン444の中央部付近に至る中心孔450が、ピス
トン444とほぼ同軸に穿設されており、この中心孔4
50に連通し外周溝448に開口する4本の連通孔45
2が、ピストン444の半径方向に沿って互いに約90
度の角度をなして穿設されている。他方、ピストン44
4には、中心孔450および中心孔450を挟んで相対
向する一対の連通孔452を共通に貫通する連結棒45
4が装着されている。この連結棒454の両端部456
a、456bは、さらにシリンダ408の長径孔438
を貫通して、シリンダ408とケーシング402との間
の環状空間430内に達しており、ピストン444と共
にピストン444の軸方向に沿って往復動可能である。
ただし、連結棒454の往復動は長径孔438の長径に
よって規制され、ピストン444のストロークも同様に
規制される。環状空間430内には、中央部にリング収
納溝458を備えシリンダ408の小外径部426に外
嵌する円筒部材460が、ケーシング402の内壁42
8およびシリンダ408の小外径部426の外面426
aを摺動可能に収容されている。この円筒部材460
は、リング収納溝458の矢印R側に隣接する連結端部
462を連結棒454の端部456a、456bに連結
されており、ピストン444の往復動に応じて、環状空
間430内を往復動可能である。円筒部材460にはリ
ング収納溝458と円筒部材460の内部とを連通する
内外連通孔464が穿設されており、リング収納溝45
8は、内外連通孔464を介してシリンダ408の長径
孔438と連通可能である。また、連結端部462とは
逆側でリング収納溝458に隣接する連通端部466に
は、リング収納溝458側から離れるに従って深さを増
す傾斜底面468を有する連通溝470が複数箇所に設
けられており、これらの連通溝470とケーシング40
2の内壁428との間に連通路472が形成されてい
る。さらに、リング収納溝458には、ケーシング40
2の内壁428を摺動自在な摺動リング474が外嵌さ
れている。この摺動リング474の軸方向長さはリング
収納溝458の幅よりもわずかに短く、この長さの差の
範囲内でリング収納溝458(=円筒部材460)との
軸方向に沿った相対位置を変更可能であると共に、円筒
部材460がピストン444によって駆動されて往復移
動する際には、リング収納溝458の側壁458a、4
58bによって押圧されて円筒部材460と同方向に移
動可能である。なお、シリンダ408の小外径部426
には、シール用のリング476が装着されている。
【0053】上記ような構造から、円筒部材460およ
び摺動リング474は、環状空間430、長径孔43
8、外周溝448、連通孔452および中心孔450に
よって構成される一連の空間を吸入路404側と中心孔
452側との2部分に分割しており、吸入路404側に
吸入室478を形成し中心孔450側に吐出室480を
形成している。ただし、その分割状態は固定的ではな
く、吸入室478および吐出室480の容積は、ピスト
ン444の移動に伴う円筒部材460および摺動リング
474の移動に応じて変動する。また、円筒部材460
の移動に伴って、摺動リング474を側壁458aで押
圧する際(矢印L方向移動時)には、吸入室478と吐
出室480とは、連通路472、リング収納溝458お
よび内外連通孔464を介して連通状態となるが、摺動
リング474を側壁458bで押圧する際(矢印R方向
移動時)には、吸入室478と吐出室480とは連通を
遮断される。
【0054】このため、ピストン444に駆動されて円
筒部材460および摺動リング474が矢印R方向に移
動する際には、吸入室478は容積が増加して減圧状態
となり吐出室480は容積が減少して加圧状態となる。
したがって、この場合には、流体を吸入路404から吸
入室478に吸入可能であり、吐出室480から流体を
吐出可能である。他方、円筒部材460および摺動リン
グ474が矢印L方向に移動する際には、吸入室478
の容積が減少し吐出室480の容積が増加するが、上記
のように吸入室478と吐出室480とが連通している
ので、吸入室478側から吐出室480側へ流体を移動
させることができる。
【0055】ピストン孔432内に位置するピストン4
44の内側端部444aは第2摺動部442よりも外径
が小さく、内側端部444aと第2摺動部442との接
続部分には段差482が形成されている。この段差48
2と対向するシリンダ408の段差部436との間に
は、ピストン444とほぼ同軸の圧縮スプリング484
が介装されており、ピストン444を矢印R方向に付勢
している。また、内側端部444a側の中心孔450の
開口にはボール弁体486が密着、当接可能な球面状の
弁座488が設けられている。この弁座488に当接す
るボール弁体486とシリンダ408との間には、ピス
トン444とほぼ同軸の圧縮スプリング490が介装さ
れており、圧縮スプリング490はボール弁体486を
矢印R方向に付勢している。このためボール弁体486
は弁座488に着座した状態にあるが、中心孔450側
からボール弁体486を押圧する力が圧縮スプリング4
90の付勢力を凌ぐ場合には、ボール弁体486は弁座
488からリフトする。
【0056】他方、ピストン444の外側端面453は
偏心カム(図示省略)に接触しており、偏心カムの回転
によりピストン444を圧縮スプリング484の付勢力
に抗して矢印L方向に駆動可能である。したがって偏心
カムを回転させた際には、ピストン444は、偏心カム
と圧縮スプリング484とによって矢印R、L方向に往
復駆動されることになる。なお、ボール弁体486が弁
座488に着座された状態では、ピストン444はボー
ル弁体486を介して圧縮スプリング490の付勢力も
受けることになるので、この場合ピストン444は圧縮
スプリング484と圧縮スプリング490との合成付勢
力に抗して矢印L方向に駆動されることになる。この偏
心カムおよび圧縮スプリング484、490によって駆
動されてのピストン444の往復動に応じて容積が増減
変化する、ピストン孔432内の空間部分がポンプ室4
92となっており、ポンプ室492の容積が増加する際
には、中心孔450側からポンプ室492内に流体を吸
入可能である。
【0057】一方、かしめ部412においてシリンダ4
08に連結されているスプリングケース410内には、
シリンダ408の吐出通路434に連通するボール室4
94およびボール室494に連通し他端が閉鎖された円
筒状のスプリング収納孔496が、吐出通路434とほ
ぼ同軸に穿設されている。また、スプリングケース41
0には、ボール室494に連通しスプリングケース41
0の外面410aに開口する一対の吐出口498が、ス
プリングケース410の直径方向に沿って互いに対向す
る位置に穿設されている。一対の吐出口498は、スプ
リングケース410の外面410a、Oリング422、
シリンダ408のフランジ部424およびケーシング4
02によって形成されている環状の空間500を介して
吐出路406に連通している。さらに、シリンダ408
に穿設された吐出通路434の開口にはボール室494
に収容されているボール弁体502が密着、当接可能な
球面状の弁座504が設けられている。このボール弁体
502は、吐出通路434とほぼ同軸にスプリング収納
孔496内に挿入された圧縮スプリング506によって
矢印R方向に付勢されている。このためボール弁体50
2は弁座504に着座した状態にあるが、吐出通路43
4側からボール弁体502を押圧する力が圧縮スプリン
グ506の付勢力を凌ぐ場合には、ボール弁体502は
弁座504からリフトされる。このような構成により、
ピストン444がポンプ室492の容積を減少させる方
向に移動した際には、ポンプ室492内の流体を加圧状
態としてボール弁体502をリフトさせ、ポンプ室49
2から吐出口498を経て吐出路406へと流体を吐出
可能である。
【0058】次に、このポンプ400の作動について説
明する。なお、この実施例のポンプ400の作動原理と
実施例1〜3のポンプ100〜300の作動原理とは、
ほぼ同様であるので、実施例1におけるポンプ100の
作動の説明に使用した図3を参考として引用しておく。 (第1の行程)まず、ピストン444が上死点にある際
(図3(a)に相当)は、ポンプ室492の容積は最小
で、ポンプ室492から吐出路406側への流体の吐出
を終了した状態に対応している。また、摺動リング47
4はリング収納溝458の側壁458aに当接してお
り、吸入室478と吐出室480とが連通している。
【0059】次に、圧縮スプリング484の付勢力を受
けているピストン444は、偏心カムの回転に応じて、
下死点方向に下降する。このピストン444の下降に応
じてポンプ室492の容積が増加し、ポンプ室492は
減圧状態となる。また、連結棒454を介してピストン
444に連結されている円筒部材460が、ピストン4
44と共にリング収納溝458と摺動リング474との
軸方向長さの差に相当する距離だけ下死点側に移動する
と、リング収納溝458の側壁458bが摺動リング4
74に当接し吸入室478と吐出室480との連通が遮
断される(図3(b)に相当)。
【0060】さらに、ピストン444は下死点に至るま
で下降を継続し、円筒部材460もこれに応じて移動す
る。これにより、摺動リング474は、リング収納溝4
58の側壁458bを介して押圧されて、円筒部材46
0と共に移動する。この円筒部材460の移動に応じて
吸入室478の容積が増加し減圧状態となるので、該吸
入室478の容積増加分に応じて、吸入路404から吸
入室478へと流体が吸入される。併せて、吐出室48
0の容積が減少し加圧状態となるので、吐出室480の
流体は、圧縮スプリング490の付勢力に抗してボール
弁体486をリフトさせ、ポンプ室492内に流入する
(図3(b)〜図3(c)に相当)。
【0061】このように、第1の行程では、吸入路40
4から吸入室478への流体の吸入、吐出室480から
の流体の吐出およびポンプ室492への流体の充填が併
行して行われる。 (第2の行程)下死点に至ったピストン444は、続い
て上死点方向に上昇する。ピストン444および円筒部
材460が、リング収納溝458と摺動リング474と
の軸方向長さの差に相当する距離だけ下死点から上昇す
ると、リング収納溝458の側壁458aが摺動リング
474に当接する(図3(d)に相当)。この状態で
は、吸入室478と吐出室480とは、連通路472、
リング収納溝458および内外連通孔464を介して連
通している。
【0062】さらに、ピストン444は、上死点に至る
まで上昇を継続する(図3(d)〜(a)に相当)。こ
のピストン444の上昇に応じて、円筒部材460は、
ピストン444と同方向に移動する。なお、摺動リング
474も、リング収納溝458の側壁458aを介して
押圧され、円筒部材460と共に移動する。この円筒部
材460の移動に応じて吸入室478の容積は減少し、
吐出室480の容積は増加する。吸入室478と吐出室
480とが連通しているので、吐出室480の容積増加
分に応じた流体が、吸入室478から吐出室480へと
流入することになる。
【0063】また、このピストン444の上昇に応じて
ポンプ室492の容積が減少するが、吐出室480から
の流体の吐出が停止されるので、ボール弁体486をリ
フトする押圧力は消滅し、ボール弁体486は弁座48
8に着座する。したがって、中心孔450側とポンプ室
492との連通は遮断され、ポンプ室492内は、その
容積の減少に応じて加圧状態となる。このため、圧力が
上昇したポンプ室492内の流体は、圧縮スプリング5
06の付勢力に抗してボール弁体502をリフトさせ、
ポンプ室492外に流出し吐出口498を経て吐出路4
06から吐出される。
【0064】このように、第2の行程では、吸入室47
8から吐出室480への流体の流入およびポンプ室49
2から吐出路406への流体の吐出が併行して行われ
る。さらにポンプ400は、第1および第2の行程を順
次繰り返して、吸入路404から流体を吸入し、吐出路
406から流体を吐出する。
【0065】上記のように、ポンプ400は第1の行程
における吸入室478の容積増加に応じて流体を吸入す
ることになる。つまり、ポンプ400は、最大、吸入室
478の容積増加分に相当する容積の流体を吸入可能で
あり、この吸入室478の容積増加分がポンプ400の
吸入可能容積QAとなる。
【0066】図4(a)に示すように、ポンプ400の
吸入可能容積QAは、第1の行程における図3(b)に
相当する時点(t1)から図3(c)に相当する時点
(t2)まで徐々に増加し、ピストン444の下死点
(t2)において最大値Q0となる。ピストン444が下
死点を過ぎて第2の行程となると、円筒部材460の吸
入室478側への移動に応じて吸入室478の容積は減
少し、円筒部材460の背後側=吐出室480側では、
吸入室478の容積減少分に相当して容積が増加する。
【0067】上述のように、この第2の行程では、ボー
ル弁体486は弁座488に着座しているので、吸入路
404から中心孔450にいたる空間は連通状態となり
ポンプ400の他の部分とは連通していない。したがっ
て、吸入路404から中心孔450にいたる空間では、
円筒部材460を挟んで、吸入室478側の容積が減少
し吐出室480側の容積が増加するが、この空間全体で
は容積の増減はみられない。すなわち、ピストン444
の下死点において最大値Q0となったポンプ400の吸
入可能容積QAは、吸入路404から中心孔450にい
たる空間において最大値Q0のまま保持されることにな
る(t2〜t3〜t4〜t5)。
【0068】このように、ポンプ400においては、第
1の行程で徐々に増加してピストン444が下死点に至
った時点(t2)で最大値Q0となった吸入可能容積QA
は、第2の行程を通じて次サイクルで吸入室478と吐
出室480との連通が遮断される時点(t5、図3
(b)に相当)まで最大値Q0のまま保持される。この
ため、実施例1〜3のポンプ100〜300と同様、第
1の行程から第2の行程にわたって流体の吸入が継続さ
れるので、流体の動粘度が高い場合であっても、ポンプ
400への流体の吸入効率は従来技術に比べて低下しに
くい。したがって、流体の動粘度が高くてもポンプ40
0の容積効率が低下しにくい。
【0069】以上、実施例1〜4に従って本発明のポン
プを説明したが、本発明はこれらの実施例に限定される
ものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲でさまざ
まに実施できる。
【0070】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のポンプ
は、吸入可能容積QAが下死点を過ぎても従来技術のよ
うに低下せず保持できる(図4(a)、(b)参照)と
いう特性により、粘性流体の動粘度が高くてもポンプの
容積効率が低下にくい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のポンプの構成を例示する模式図であ
る。
【図2】 実施例1のポンプの断面図である。
【図3】 実施例1のポンプの作動の説明図であり、図
3(a)はピストンが上死点にある状態、図3(b)は
ピストンが上死点からわずかに下降した状態、図3
(c)はピストンが下死点にある状態、図3(d)はピ
ストンが下死点からわずかに上昇した状態を示してい
る。
【図4】 実施例および従来技術のポンプの吸入可能容
積の変化を比較して示すグラフであり、図4(a)は実
施例のポンプの吸入可能容積の変化を示すグラフ、図4
(b)は従来技術のポンプの吸入可能容積の変化を示す
グラフである。
【図5】 実施例1のポンプと従来技術のピストンポン
プとの流量測定実験の説明図であり、図5(a)はこの
実験に使用した流体回路の説明図、図5(b)は実験結
果のグラフである。
【図6】 実施例2のポンプにおいて摺動リングを弾性
素材とした例の断面図である。
【図7】 実施例2のポンプにおいて摺動リングを非弾
性素材とした例の断面図である。
【図8】 実施例3のポンプの断面図である。
【図9】 図8におけるA−A断面図である。
【図10】 実施例4のポンプの断面図である。
【図11】 従来技術のピストンポンプの断面図であ
る。
【図12】 従来技術のピストンポンプの断面図であ
る。
【図13】 従来技術のピストンポンプの断面図であ
る。
【符号の説明】
100、200、300、400・・・ポンプ、104
・・・第1シリンダ部材、112・・・第2シリンダ部
材、304、408・・・シリンダ、110、310・
・・吸入口(第2の吸入口)、126、226、444
・・・ピストン、128、450・・・中心孔(第1の
吸入口、第2の吐出口)、136・・・溝(弁手段)、
146・・・摺動リング(弁手段)、152、480・
・・吐出室(第2のポンプ室)、154、478・・・
吸入室(第2のポンプ室)、170、492・・・ポン
プ室(第1のポンプ室)、192、498・・・吐出口
(第1の吐出口)、404・・・吸入路(第2の吸入
口)、406・・・吐出路(第1の吐出口)、458・
・・リング収納溝(弁手段)、460・・・円筒部材
(弁手段)、474・・・摺動リング(弁手段)。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 容積が可変の第1のポンプ室と、この第
    1のポンプ室に連通する第1の吸入口および第1の吐出
    口とを備え、上記第1のポンプ室の容積の増減に応じ
    て、上記第1の吸入口から流体を吸入し上記第1の吐出
    口から流体を吐出する第1のポンプ機構と、 第2のポンプ室と、この第2のポンプ室に連通する第2
    の吸入口と、この第2のポンプ室に連通すると共に上記
    第1の吸入口に連通する第2の吐出口と、上記第2のポ
    ンプ室内に配されて上記第2の吸入口側に吸入室を形成
    し上記第2の吐出口側に吐出室を形成すると共に上記第
    1のポンプ室の容積の増減に同期して上記第2のポンプ
    室に対してその軸方向に沿って相対移動可能で上記吐出
    室側へ相対移動した際には上記吸入室と上記吐出室との
    連通を遮断し上記吸入室側へ相対移動した際には上記吸
    入室と上記吐出室とを連通させる弁手段とを備えた第2
    のポンプ機構とを設けたことにより、 上記第1のポンプ室の容積が増加する際には、上記弁手
    段が上記吐出室側へ相対移動して上記第2の吸入口から
    上記吸入室へ流体を吸入し併せて上記吐出室から上記第
    2の吐出口および上記第1の吸入口を介して上記第1の
    ポンプ室へ流体を充填し、 上記第1のポンプ室の容積が減少する際には、上記第1
    の吐出口から流体を吐出すると共に上記弁手段が上記吸
    入室側へ相対移動して上記吸入室から上記吐出室へ流体
    を流入させるポンプ。
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