JPH0734978U

JPH0734978U - 洗浄装置

Info

Publication number: JPH0734978U
Application number: JP068928U
Authority: JP
Inventors: 繁尚三木田
Original assignee: Sansha Electric Manufacturing Co Ltd
Current assignee: Sansha Electric Manufacturing Co Ltd
Priority date: 1993-11-29
Filing date: 1993-11-29
Publication date: 1995-06-27

Abstract

(57)【要約】【目的】洗浄後の被浄液物を水槽内で液切りすること
ができ、運搬の際に作業場を汚染したり、洗浄液を無駄
にすることのない洗浄装置を提供する。【構成】水槽１と、水槽の対向する内壁４、４に設け
られた桟５と、桟間を渡し、一方端に固定された固定部
１２と、他方端に設置位置が移動できる可動部１４と、
固定部と可動部との間に折り畳み可能な蝶番１３具備す
る洗浄かご載置板とを有する液切り板とにより構成され
ている。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、洗浄装置の構造の改良に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

被洗浄物は水、アルカリ液、有機溶剤等の洗浄液を満たした洗浄槽に、被洗浄物は浸けられ、超音波照射、攪拌、加熱等によって洗浄される。従来このようにして洗浄された被洗浄物は、洗浄液から引き揚げられた後、すすぎ水を満たしたすすぎ層に浸けられ、攪拌、超音波照射等によってすすがれた後、他所に設けられた乾燥場において乾燥されていた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、従来の洗浄装置では、洗浄後の被洗浄物をすすぎ槽まで運搬する際、洗浄液が垂れ落ちて作業場を汚染したり、すすぎ槽のすすき水の汚れが速くなったり、また、洗浄液が無駄になる問題があった。さらにすすぎ後、被洗浄物を乾燥場まで運搬する際、すすぎ水が垂れ落ちて作業場を汚染する問題もあった。

【０００４】この考案は、洗浄後の被洗浄物を洗浄槽内で液切りすることができ、運搬の際に作業場を汚染したり洗浄液を無駄にすることがない洗浄装置を提供する。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

この考案は、洗浄装置は水槽と、この水槽の対向する内壁に設けられた桟と、この桟間を渡し、一方端に固定され他方端が移動でき、かつ折り畳み可能な洗浄かご載置板を有する液切り板とにより構成されている。

【０００６】また、上記洗浄かご載置板が複数の板で構成されている。

【０００７】また、上記洗浄かご載置板が緩い傾斜を持たせた洗浄かご載置板である。

【０００８】また、被洗浄物の液切り時に上記被洗浄物に圧縮空気を吹き付けるコンプレッサが設けられている。

【０００９】

【作用】

この考案において、液切り板を折り畳むことにより、被洗浄物を収納した洗浄かごを無理なく洗浄液に浸透させる。また、被洗浄物を洗浄後、洗浄かごを引き上げ、液切り板を開いた後、この液切り板上に洗浄かごを乗せることができ、被洗浄物の液切りが行われ、洗浄液が水槽に回収される。

【００１０】また、上記洗浄かご載置板が複数の板で構成されて折り畳むことにより桟の高さを高く設置することができる。

【００１１】また、上記洗浄かご載置板が緩い傾斜を持たせて液切りを速やかに確実に行え、さらに洗浄液の回収も行える。

【００１２】また、被洗浄物の液切り時に上記被洗浄物にコンプレッサの圧縮空気を吹き付けることにより液切りを速やかに行える。

【００１３】

【実施例】

図１及び図２はこの考案の実施例である洗浄装置の構成を示す断面図である。１は水槽本体、２は水、アルカリ液、有機溶剤等の洗浄液、３は洗浄かごで図示しないが、被洗浄物が入れられる。５は水槽の対向する内壁４に設けられた桟である。６は簀の子で被洗浄物が洗浄液に浸漬できるように調整するために設けられている。

【００１４】１１は洗浄液の液切り板である。液切り板１１は桟５間を渡し載置できる幅を有し、一方端には回転可能で設置位置が固定された固定部１２と、他方端に設置位置が移動される可動部１４と、固定部１２と可動部１４との間が中央の蝶番１３を介し平板、網板等の洗浄かご載置板１５，１６とにより構成されている。なお、１８は可動部１４を係止するために桟に設けた突起部である。また、液切り板１１は立てたときの高さを水槽から出ない高さとし、洗浄液は桟の高さ以下に収容される。

【００１５】図１に示すように液切り板を立てて突起部１８により可動部を係止し、液切り板が開くのを防止する。洗浄かご３に図示しない被洗浄物を入れ、この洗浄かごを水槽の洗浄液２内に浸漬させて、図示しない蓋を水槽１に掛けた後、被洗浄物を洗浄する。洗浄後は、蓋を開き洗浄かご３を上方に持ち上げ、可動部１４を突起部１８との係止を解いて液切り板１１を開く。この開いた液切り板１１上に洗浄かご３を乗せると、被洗浄物から洗浄液が垂れ落ち液切りが行われる。被洗浄物から落ちた洗浄液は、側部に落ちることなく液切り板から水槽１内に回収される。

【００１６】コンプレッサで圧縮された空気を被洗浄物に吹き付けることにより、液切りを速く行うことができる。また、桟５を洗浄かご３が液切り板１１から滑り落ちない緩い傾斜の桟叉は固定部と可動部とを異なる大きさにして傾斜を設けることにより、洗浄液の回収が簡易に行われる。また、上記実施例では水槽に洗浄液を収容する例を示したが、被洗浄物を洗浄した後のすすぎ工程をすすぎ槽にすすぎ水を入れてすすぐ場合にも適用できる。また、上記実施例では、蝶番を液切り板の中央にのみ設けているが、複数の蝶番を設けて、折り畳み構造にすることにより液切り板の高さを低くすることができ、桟を高い位置に設けることができ、洗浄液を多くすることもできる。

【００１７】

【考案の効果】

この考案によれば、水槽で洗浄された被洗浄物又は、すすぎ槽ですすがれた被洗浄物から洗浄液又はすすぎ水が切られ回収され、特に洗浄液の無駄がなく作業場を汚染することもない。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案の一実施例である洗浄装置の構成を示
す断面図である。

【図２】この考案の一実施例である洗浄装置の液切り状
態を示す断面図である。

【符号の説明】

１水槽２洗浄液３洗浄かご４内壁５桟１１液切り板１２固定部１３蝶番１４可動部１５，１６洗浄かご載置板

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】水槽と、この水槽の対向する内壁に設け
られた桟と、この桟間を渡し、一方端に固定され他方端
が移動でき、かつ折り畳み可能な洗浄かご載置板を有す
る液切り板とにより構成された洗浄装置。
【請求項２】上記洗浄かご載置板が複数の板で構成さ
れた洗浄かご載置板である請求項１記載の洗浄装置。
【請求項３】上記洗浄かご載置板が緩い傾斜を持たせ
た洗浄かご載置板である請求項１記載の洗浄装置。
【請求項４】被洗浄物の液切り時に上記被洗浄物に圧
縮空気を吹き付けるコンプレッサを設けた請求項１記載
の洗浄装置。