JPH0734598A - 鉄筋コンクリート用アレイ形鉄筋 - Google Patents

鉄筋コンクリート用アレイ形鉄筋

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JPH0734598A
JPH0734598A JP18366393A JP18366393A JPH0734598A JP H0734598 A JPH0734598 A JP H0734598A JP 18366393 A JP18366393 A JP 18366393A JP 18366393 A JP18366393 A JP 18366393A JP H0734598 A JPH0734598 A JP H0734598A
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JP
Japan
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reinforcing bar
length
reinforcing
cross
reinforcing bars
Prior art date
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Pending
Application number
JP18366393A
Other languages
English (en)
Inventor
Shigeki Ito
茂樹 伊藤
Hisaya Kamura
久哉 加村
Chihiro Anzaki
千博 安崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JFE Engineering Corp
Original Assignee
NKK Corp
Nippon Kokan Ltd
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Publication date
Application filed by NKK Corp, Nippon Kokan Ltd filed Critical NKK Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、作業性が良く、高い耐力が得られる
鉄筋コンクリート用の鉄筋を得ること。 【構成】アレイ形の断面形状を有し、短軸方向長さ
(d)と長軸方向長さ(h)の比がほぼ1:2で、断面
積が短軸方向長さ(幅)(d)を直径とする円の面積の
ほぼ2倍であり、くびれた部分の半径(r0 )が短軸方
向長さ(d)のほぼ1/2で且つ10mm以上であること
を特徴とする鉄筋コンクリート用アレイ形鉄筋。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、建築や土木構造物に
使われる鉄筋コンクリート構造に適用する鉄筋の形状に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、鉄筋コンクリート構造においても
高層化など大規模化が進み、高い耐力が要求されるた
め、図2に示すように、鉄筋8をコンクリート7中に狭
い間隔6で密に配筋することが要求されてきている。こ
こで(a)は梁、(b)は円形柱の場合である。そし
て、9は部材境界を、10は鉄筋全体の重心位置を示し
ている。
【0003】このため、配筋作業が繁雑となり、その結
果コンクリートの充填性不良が生じやすいものとなって
いる。また、鉄筋の間隔6は定められた値(建築構造で
はコンクリートの最大粗骨材粒径(概ね25mm)かつ鉄
筋径の1.7倍以上)があるため、余り密には入れられ
ないという限界がある。
【0004】また、図2のように配筋した場合、内側に
位置する鉄筋は曲げに対する抵抗力が小さく(できるだ
け外側に配筋することが望ましい)、入れた鉄筋の重量
の割りには効率が良くないという問題がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このため、鉄筋を太く
することが行われている。図3(a)は2段配筋梁の場
合、図4(a)は円形断面柱の場合で、これらに対し、
それぞれ図3(b)、図4(b)に示すように鉄筋を太
くすることが行われる。この場合、図に示すように、例
えば1本当りの断面積が2倍の鉄筋を使用しても、鉄筋
の間隔は一般的に鉄筋径に比例(1.7倍)するため、
鉄筋間隔の影響で、合計の断面積は少なくなってしま
う。
【0006】また、鉄筋コンクリート構造として高い耐
力を有するためには、コンクリートとの付着強度が大き
いことが必要で、鉄筋の周長(円周長さ)が、鉄筋の断
面積に比較して大きいことが必要であるが、鉄筋の断面
積を円形のままで2倍にすると、周長は約1.4倍にし
かならないため、2本の場合に比較して約1/1.4の
周長さになってしまう。
【0007】このため、特に鉄筋の定着長さや重ね長さ
が極めて大きいものとなり、経済性や施工性に問題が生
じる。具体的には、例えば25mm2本を35mm1本にす
ると(断面積はほぼ2倍)、周長はそれぞれ16.0cm
(2本で)と11.0cmになり、その結果例えば定着長
さは25mmのときの62.5cmが35mmのとき87.5
cmになり、1箇所当り約2kgの重量が増えてしまう。
【0008】このように、鉄筋を太くすることは余り解
決にならない。一方、断面積当りの付着周長を上げる工
夫として、図7に示すように、棒鋼の断面形状を星型に
数個の突端を備えるもの(特開昭56−70347)お
よび図8に示すように鋼材の隅部から放射状に複数の張
出片を張設したもの(特開昭59−30427)が提案
されている。しかし、これらは外形が大きいため、鉄筋
を密に配置したいという要望には答えられない上、鉄筋
の(重ね)継手や鉄筋の曲げ加工などにも問題がある。
【0009】また、コンクリートの充填性にも問題があ
る。本発明は上記のような実情に鑑みてなされたもの
で、 (1)鉄筋を密に入れられること (2)断面積に対する周長さが小さくならないようにす
ること (3)配筋作業が楽で、コンクリート充填性が良いこと (4)曲げ加工や、継手も簡単にできること 等の課題を充足できるようにした鉄筋コンクリート用ア
レイ形鉄筋を提供することを課題とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の鉄筋コンクリー
ト用アレイ形鉄筋は、アレイ形の断面形状を有し、短軸
方向長さ(d)と長軸方向長さ(h)の比がほぼ1:2
で、断面積が短軸方向長さ(幅)(d)を直径とする円
の面積のほぼ2倍であり、くびれた部分の半径(r0
が短軸方向長さ(d)のほぼ1/2で且つ10mm以上で
あることを特徴とするものである。
【0011】
【作用】上記の構成で、直径dの鉄筋断面積の約2倍で
あり、また周長は直径dの鉄筋周長の約2倍となるため
周長/断面積は普通の円形断面鉄筋と同じである。そし
て、アレイ形の断面形状で配筋作業が楽で、また、鉄筋
凹部の半径r0 を10mm以上とすることにより、通常使
用される大きさの骨材の凹部への充填を害することがな
く、コンクリート充填性が良い。
【0012】
【実施例】図1は本発明の一実施例を示す全体構成図で
ある。図1において、1は短軸方向長さ(幅)d、2は
長軸方向長さ(高さ)h、3は端部の局率半径d/2、
4はくびれ凹部、5は凹部の形状を概略表す仮想円弧の
半径r0 である。
【0013】上記のアレイ形鉄筋を梁に適用した場合を
図3(c)に、また円形断面柱に適用した場合を図4
(c)に示す。 (1)従来の図3(a)および図4(a)の場合に比
べ、繁雑な配筋が、少ない本数で配筋でき、配筋作業が
楽になる。
【0014】(2)この場合、図3(b)および図4
(b)示すように鉄筋を太くした場合に比べ、周長さの
減少が無いため、付着の問題は生じなく、継手や定着の
長さは従来と同じにできる。
【0015】(3)従来の図3(a)および図4(a)
の場合に比較して、曲げに抵抗できる鉄筋重心位置10
が部材の外周9により近いため、鉄筋の使用効率が高
い。 (4)鉄筋を太くする場合(図3(a)および図4
(a))に比較して、鉄筋を密に入れられる。
【0016】例えば、所定の径の円柱に、円柱中心に対
して同心円状かつ、鉄筋の表面から円柱の表面までの距
離が一定になるように配筋することを考える(図4
(a)、図4(b)、図4(c))。
【0017】ここで、図4(c)は、本願発明の鉄筋
(短軸方向の長さd)を配筋した図、図4(b)は、本
願発明の鉄筋と同じ断面積を持つ円形断面の異径鉄筋
(鉄筋の公称直径d′)を配筋した図、また図4(a)
は、図4(c)に示した鉄筋の短軸方向の長さdと同じ
公称直径の円形断面を有する異径鉄筋を、内外2段に配
筋した図を示している。
【0018】「鉄筋コンクリート構造計算基準・同解
説、1982年改定」日本建築学会編集、p20〜23
によれば、柱の主筋のあきは、特別の場合を除き2.5
mm以上、かつ異径鉄筋の場合、公称直径の1.7倍以上
とするとされている。
【0019】そこで、図4(a)、図4(b)について
は、異径鉄筋の間隔は異径鉄筋の公称直径の1.7倍と
し、また図4(c)については、異径鉄筋の間隔は短軸
方向の長さdの1.7倍とした。
【0020】図4(a)、図4(b)及び図4(c)の
各ケースにおける鉄筋の総断面積の合計の比は、図4
(a):図4(b):図4(c)=22:19:26と
なり、図4(c)のケース、即ち本願発明の鉄筋を用い
た場合が、最も密に鉄筋を配筋することができる。
【0021】(5)図7及び8に示した形状の鉄筋は曲
げることが難しいが、本発明品は方向性はあるものの、
弱軸側には従来通り簡単に曲げられる。 (6)図7及び8の場合では、溶接などの鉄筋接合方法
は困難であるが、本発明品では比較的簡単である上に、
本数を少なくできるため作業性は向上する。
【0022】(7)滑らかで凹凸の少ない形状であるた
め、コンクリートの充填性に支障が無い。 次に、鉄筋本体の周囲にリブを設けた他の例について図
5及び6により説明する。
【0023】図5では、鉄筋本体11の全周に亘って、
長手方向に直交したリブ12が所定の間隔で形成されて
いる。鉄筋は、例えば長さ3.5〜10m である。ここ
で(a)は斜視図、(b)は正面図、(c)は側面図、
(d)は平面図、(e)はA−A断面図である。
【0024】これにより、コンクリートの付着力を向上
させることができる。図6では、リブ13が、鉄筋本体
11の中央のくびれた部分を除き、長手方向に直交して
所定の間隔で形成されている。
【0025】ここで(a)は斜視図、(b)は正面図、
(c)は側面図、(d)は平面図、(e)はA−A断面
図である。これにより、くびれた部分へのコンクリート
の充填性を害すること無く、コンクリートの付着力を向
上させることができる。
【0026】
【発明の効果】本発明の鉄筋コンクリート用アレイ形鉄
筋は上記のようなもので、以下のような効果がある。 (1)鉄筋を密に入れることができる。
【0027】(2)断面積に対する周長さが小さくなら
ず、付着の問題は生じない。 (3)配筋作業が楽で、コンクリート充填性が良い。 (4)曲げ加工や、継手も簡単にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の基本形状を示す説明図。
【図2】鉄筋を多く入れる場合の説明図。
【図3】梁の場合の(a)従来例、(b)鉄筋を太くし
た場合、(c)本発明品の適用例。
【図4】円形断面の場合の(a)従来例、(b)鉄筋を
太くした場合、(c)本発明品の適用例。
【図5】リブを形成した場合の例で、(a)は斜視図、
(b)は正面図、(c)は側面図、(d)は平面図、
(e)はA−A断面図。
【図6】リブを形成した場合の他の例で、(a)は斜視
図、(b)は正面図、(c)は側面図、(d)は平面
図、(e)はA−A断面図。
【図7】特殊な形状の鉄筋の従来例。
【図8】特殊な形状の鉄筋の従来例。
【符号の説明】
1…短軸方向長さ(幅)d、2…長軸方向長さ(高さ)
h、3…端部の局率半径d/2、4…くびれ凹部、5…
凹部の形状を概略表す仮想円弧の半径r0 、11…鉄筋
本体、12、13…リブ。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アレイ形の断面形状を有し、短軸方向長
    さ(d)と長軸方向長さ(h)の比がほぼ1:2で、断
    面積が短軸方向長さ(幅)(d)を直径とする円の面積
    のほぼ2倍であり、くびれた部分の半径(r0 )が短軸
    方向長さ(d)のほぼ1/2で且つ10mm以上であるこ
    とを特徴とする鉄筋コンクリート用アレイ形鉄筋。
JP18366393A 1993-07-26 1993-07-26 鉄筋コンクリート用アレイ形鉄筋 Pending JPH0734598A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18366393A JPH0734598A (ja) 1993-07-26 1993-07-26 鉄筋コンクリート用アレイ形鉄筋

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JP18366393A JPH0734598A (ja) 1993-07-26 1993-07-26 鉄筋コンクリート用アレイ形鉄筋

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JPH0734598A true JPH0734598A (ja) 1995-02-03

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ID=16139759

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JP18366393A Pending JPH0734598A (ja) 1993-07-26 1993-07-26 鉄筋コンクリート用アレイ形鉄筋

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JP (1) JPH0734598A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2012099356A3 (ko) * 2011-01-20 2012-12-06 Yoo Sung Dar 홈이 형성된 철근
US10285221B2 (en) 2013-09-17 2019-05-07 Neturen Co., Ltd. Induction heating coil, induction heating device, and heating method

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