JPH0734554Y2 - ディスクカートリッジ - Google Patents

ディスクカートリッジ

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JPH0734554Y2
JPH0734554Y2 JP1994001699U JP169994U JPH0734554Y2 JP H0734554 Y2 JPH0734554 Y2 JP H0734554Y2 JP 1994001699 U JP1994001699 U JP 1994001699U JP 169994 U JP169994 U JP 169994U JP H0734554 Y2 JPH0734554 Y2 JP H0734554Y2
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disc
cartridge
disk
leaf spring
elastic piece
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昌司 鈴木
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Alpine Electronics Inc
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、ディスクが出入り自在
に収納されるディスクカートリッジに係り、特に内部構
造を簡潔にして小型化できるようにしたディスクカート
リッジに関する。
【0002】
【従来の技術】ディスクが出入り自在に収納されたディ
スクカートリッジが使用される機器が実用化されてお
り、その一例として、ディスクチェンジャを一体に備え
た車載用のディスクプレーヤなどが挙げられる。この種
の装置に使用されるディスクカートリッジは、ケースに
出入口が形成され、この出入口からディスクの出し入れ
ができるようになっている。ただし、ディスクカートリ
ッジが手で所持されたときなどに、出入口を下に向ける
と内部のディスクが不用意に飛び出すおそれがあり、内
部のディスクの保護を充分に図ることができない。その
ため、ケース内に板ばね部材を設け、この板ばね部材に
より、ケース内に収納されたディスクの飛び出しが防止
されるようになっている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、ケース
内に設けられる板ばね部材は、ケース内部のディスクの
飛び出しを防止し、しかも出入口からディスクが挿入さ
れたときに、このディスクのケース内への移動を許容で
きるものでなければならない。そのため、板ばねの形状
そのものが複雑なものになり、またディスクの出し入れ
の際に板ばねの一部が変形する領域を確保しなくてはな
らないため、ケース内の板ばね周辺に広いスペースが必
要になってケースの平面形状が大型化している。またケ
ース内に板ばね部材を保持する構造も必要になって、ケ
ース内の構造が複雑になっている。
【0004】本考案は上記従来の課題を解決するもので
あり、内部構造を簡潔にし外形形状を小型化にできるデ
ィスクカートリッジを提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案は、ディスクの出
入口を有するケース内に、ディスクの飛び出しを防止す
る板ばねが備えられたディスクカートリッジにおいて、
前記板ばねはケースの内側部に設けられ、この板ばね
は、ケースの側面に対面する対面部と、この対面部から
連続し対面部と対向する方向へ傾斜して延びる第1の弾
性片と、この第1の弾性片に連続し第1の弾性片と逆に
傾斜する第2の弾性片とを有し、一方の弾性片は、前記
出入口から挿入されるディスクによって前記対面部に近
づく方向へ弾性移動するように、ディスクの移動範囲内
に配置され、他方の弾性片は、ケース内に収納されたデ
ィスクの周縁部に対向する位置に配置されていることを
特徴とするものである。
【0006】また、ケース内にディスクの収納領域を区
分する仕切り部材が設けられる場合、この仕切り部材を
貫通する空間内に板ばねを配置することが可能である。
【0007】
【作用】上記手段では、ディスクの不用意な飛び出しを
防止する板ばねが、対面部とこの対面部と対向して傾斜
する第1の弾性片とこの第1の弾性片と逆向きに傾斜す
る第2の弾性片とから形成され、板ばね全体の形状を例
えばほぼ三角形状にできる。よって板ばねの平面形状は
小型のものになる。また弾性片は対面部に近づく方向へ
弾性移動するため、弾性片の弾性移動領域を例えば前記
三角形状の外側に設ける必要がなくなる。よってケース
内での板ばねの設置スペースが狭くてよいことになる。
出入口からディスクが挿入されるときには、弾性片が対
面部に近づく方向へ弾性移動し、これによりディスクの
収納が可能になる。他方の弾性片が収納されたディスク
の周縁部に対向するため、一旦収納されたディスクの不
用意な飛び出しを防止できる。また収納されたディスク
が排出されるときは、ディスクに対向する弾性片が弾性
移動し、これによりディスクの排出が可能になる。
【0008】またケース内に仕切り部材を設ける場合、
この仕切り部材を貫通する空間内に板ばねを収めること
により、板ばねの支持構造を簡単にすることも可能であ
る。
【0009】
【実施例】以下本考案の実施例を図面を参照して説明す
る。図1は、ディスクの出し入れが可能なディスクカー
トリッジの一例として、車載用ディスクチェンジャ一体
型ディスクプレーヤに装填されるものを示す斜視図であ
り、矢印がディスク挿入方向を示している。図2はディ
スクカートリッジを図1と上下逆さまの状態で示した分
解斜視図、図3はディスクカートリッジの内部構造なら
びにディスクチェンジャに設けられたディスク排出のた
めの機構を示す平面図である。図1に示すように、この
ディスクカートリッジCは、プラスチック製の本体ケー
ス10ならびにこの本体ケース10の底部を覆う底板1
1とによってその外形が形成されている。組み立てられ
た外観形状は、挿入されるディスクDSの面と平行な上
面Cbならびに底面Ccと、ディスクDSの周縁が対向
する3つの側面Cd,Ce,Cfと、挿入されたディス
クDSの周縁が臨むディスクの出入口Caとを有した箱
体である。また出入口Caは、矢印で示す挿入方向に対
して右側方に向けられる。
【0010】この箱体の形状の特徴は、挿入側となる側
面Cdと、挿入方向に対して左側に位置する側面Ceと
の交叉角部が欠損されており、この部分に傾斜面10a
が形成されている。その結果、上面Cbと底面Ccの平
面形状は五角形である。箱体の上面(本体ケース10の
上面)Cbには、挿入方向を示す矢印模様12が形成さ
れているが、前記傾斜面10aが設けられていることに
よって、挿入方向がさらに容易に識別できるようになっ
ている。しかも上面Cbおよび底面Ccの平面形状が五
角形であるため、このディスクカートリッジCがディス
クチェンジャに装填されたときに、前記傾斜面10aの
前方の平面三角ゾーンの分だけ、チェンジャ側に余裕ス
ペースを生じさせることができる。また本体ケース10
の上面Cbには掛止凹部13が形成されている。このデ
ィスクカートリッジがディスクチェンジャから排出され
るときには、この凹部13内に後述の押圧ローラ31a
(図4参照)が掛止されるなどして、カートリッジCの
飛び出しが防止できるようになっている。
【0011】図2に示すように、前記底板11の縁部の
5箇所にねじ挿入穴11aが形成されており、本体ケー
ス10の下縁部(図2では上向きとなっている)には5
箇所の雌ねじ穴10bが形成されている。底板11はこ
の5箇所のねじ挿入穴11aならびに雌ねじ穴10bと
によってねじ止めされるが、上記実施例では、ねじ止め
箇所がこの部分だけとなっている。上記底板11の表面
となる底面Ccには、ディスクチェンジャに装填される
ときのガイドとなるガイド溝14ならびに、ディスクチ
ェンジャに挿入されるときに摺動する摺動レール15が
形成されている。また底板11のやや後部中央にはロッ
ク穴16が形成されている。ディスクチェンジャ内で
は、このロック穴16内に後述のロック部材30b(図
4参照)が嵌着されてカートリッジCのロックが行なわ
れる。
【0012】本体ケース10内には複数枚の仕切板21
が挿入されている。仕切板21の両端部にはスペーサ2
1aが一体に設けられている。またこのスペーサ21a
の前端には段差21bが形成されており、本体ケース1
0の側板の内側前端にはこの段差21bが係止される係
止面10cが形成されている。同様に本体ケース10の
側板の内側後端には、スペーサ21aの後端21cが係
止される係止面10dが形成されている。各仕切板21
は、両側部のスペーサ21aの段差21bならびに後端
21cがケース内側の各係止面10cならびに10dの
間に挿入されることによって、位置決めされる。また積
重ねられる仕切板21どうしは、スペーサ21aの厚み
によってその相互の間隔が設定される。この間隔によっ
て、各仕切板21の中間にディスク挿入スリット(ディ
スク収納部)Sが形成される。なお、スペーサ21aの
内辺は、挿入されるディスクの両側部をガイドするガイ
ド面Aとなっている。図の実施例では、ディスク挿入ス
リットSが6区分されており6枚のディスク(図の実施
例の場合にはコンパクトディスク)が挿入できるように
なっている。
【0013】符号23は板ばねであり、一対設けられて
いる。この板ばね23は、各側面CdおよびCfの内面
に対面する対面部となる平板部23aと、この平板部2
3aの縁部から一体に延びる複数の腕部24,24,…
とを有している。各腕部24は、6区分された各々のデ
ィスク挿入スリットSの側方にそれぞれ対向し、挿入さ
れるディスクDSの通過経路上に延びている。各々の腕
部24はほぼV字形状に曲げ形成されており、その曲げ
部の谷側の頂点24cが前記平板部23aに対面してい
る。その結果、図3に示すように、板ばね23の平面形
状はほぼ三角形状で、板ばね全体はほぼ三角筒形状とな
っている。そして、腕部24における曲げ部の頂点24
cを挟む両側に弾性片24aと24bがそれぞれ形成さ
れている。弾性片24aは、出入口Ca側に向けられ、
挿入されてくるディスクDSの挿入側周縁が当たるよう
になっている。弾性片24bは、収納されているディス
クの出入口Ca側に向く周縁に対向し、ケース内から押
し出されるディスクの前方周縁が当たるようになってい
る。
【0014】図2に示すように、各仕切板21の各々の
側部にはほぼ三角形状の穴21dが形成されており、各
仕切板21が積重ねられた状態では、各穴21dがそれ
ぞれの仕切板21を貫通して連続する収納空間Bを形成
している。前記各板ばね23はこの収納空間B内に挿入
され、その両端が本体ケース10の上板と、底板11と
の間に拘束された状態で収納される。すなわち、板ばね
23はねじなどの固定手段を必要とすることなく、カー
トリッジ内の所定位置に設置保持されていることにな
る。なお、図の実施例では仕切板21に穴21dが形成
されて収納空間Bが構成されているが、仕切板21の両
側部に凹状の切欠きが形成され、この切欠きと本体ケー
ス10の側板内面とで収納空間Bが形成されていてもよ
い。図2に示すように、本体ケース10の傾斜面10a
の端部には切欠きEが設けられており、この切欠きEの
部分が、内部のディスクDSを出入口Ca方向へ押し出
す際の押出し部となっている。
【0015】この切欠きEの部分すなわち押出し部に
は、支持軸25が設けられている。符号26はイジェク
タである。このイジェクタ26は樹脂材料によって形成
されており、その一端が支持軸25に回動自在に支持さ
れている。このイジェクタ26は6個積み重ねられてお
り、その各々が各ディスク挿入スリットSの後端部に位
置している。各イジェクタ26は、その外縁26cが本
体ケース10の外形に沿う形状、すなわち本体ケース1
0の図2における手前側の側面ならびに傾斜面10aに
ほぼ沿う形状となっている。この外縁26cが被押圧部
となっている。またこの外縁26cにはギザ部26bが
形成されている。一方、イジェクタ26の内縁26d、
すなわちケースの内方に向いている縁部には押圧突起2
6aが設けられている。上記の被押圧部となる外縁26
cと押圧突起26aは、回動支点である前記支持軸25
から同じ方向に延びる回動アーム部において、表裏逆側
となるように形成されている。
【0016】さらにイジェクタ26の軸支持側の端部に
はストッパ26eが形成されて、このストッパ26eは
ケース側板の縁面10gに対向している。図3に示すよ
うに、イジェクタ26は上記ストッパ26eとこれに対
向する縁面10gとによって時計方向への回動が規制さ
れており、逆に反時計方向への回動は自由になってい
る。イジェクタ26の外縁26cである被押圧部を押圧
すると、図3においてイジェクタ26が反時計方向へ回
動させられ、押圧突起26aによって各ディスク挿入ス
リットS内のディスクの後端が押圧され、ディスクが出
入口Caから排出される。
【0017】また本体ケース10には窓Fが形成されて
いる。この窓Fは前記イジェクタ26が設けられている
切欠きEと逆側の側面Cfに設けられているものであ
り、この窓Fに透明カバー28が固着されている。図の
実施例ではこの透明カバー28が凸形状であり、拡大レ
ンズの機能を発揮できるようになっている。なお透明カ
バー28は必ずしも凸レンズ形状である必要はなく、平
板状の透明板であってもよい。この透明カバー28を透
してカートリッジC内に挿入されているディスクを目視
することができるようになっている。これにより、ディ
スクが何枚挿入されているか、またどのスリットS内に
ディスクが挿入されているかを直ちに知ることができる
ようになる。特に図の実施例では透明カバー28が設け
られている窓Fに対向する部分にイジェクタ26を有す
る切欠きEが形成されているため、カートリッジCをデ
ィスクチェンジャから取り出した状態では、切欠きEか
ら入る外光によって、透明カバー28を透してディスク
が明瞭に目視できるようになる。また本体ケース10の
後端側の側面Ceの内側部分には、ディスク支持溝29
aと29bが形成されている。各々のディスク支持溝2
9aと29bは6段に形成されており、各ディスク挿入
スリットSに挿入されたディスクがこの支持溝29aと
29bに支持されるようになっている。
【0018】次に上記カートリッジCが装填されるディ
スクチェンジャ一体型ディスクプレーヤの構造を説明す
る。図4はディスクチェンジャ一体型ディスクプレーヤ
の全体構造を示す斜視図である。このディスクチェンジ
ャ一体型ディスクプレーヤは、符号Mで示すカートリッ
ジ装着部と、Nで示すディスク演奏部とから構成されて
いる。複数のディスクDSが収納される前記ディスクカ
ートリッジCは、カートリッジ装着部Mに対して前方か
ら挿入される。ディスク装着部Mの下側にはカートリッ
ジテーブル30が設置されている。このカートリッジテ
ーブル30は底板34に固定されている。図5に詳しく
示しているように、カートリッジテーブル30の上面に
は複数個のガイドピン30aが固定されている。図2に
示したように、ディスクカートリッジCの底板11には
ガイド溝14が形成されているが、ディスクカートリッ
ジCがディスク装着部Mに挿入されるときには、上記ガ
イド溝14がガイドピン30aにガイドされてカートリ
ッジテーブル30の上面に設置される。
【0019】また図4に示すように、カートリッジテー
ブル30にはロック部材30bが突出自在に設けられて
いる。ディスクカートリッジCが装着されると、このロ
ック部材30bが突出し、ディスクカートリッジCの底
板11に設けられたロック穴16に嵌合して、ディスク
カートリッジCがロックされる。また図5に示すよう
に、カートリッジテーブル30にはイジェクトレバー3
5が設けられている。ディスクカートリッジCの交換な
どを行なう場合には、イジェクト機構(図示せず)によ
りこのイジェクトレバー35が駆動されてディスクカー
トリッジ30がカートリッジ装着部Mから排出される。
一方、装置本体の天井板32には押圧ローラ31ならび
に31aが設けられている。この押圧ローラ31ならび
に31aはそれぞれ板ばね33によって付勢されてお
り、装填されたカートリッジCは、上記板ばね33の付
勢力により、カートリッジテーブル30に押し付けられ
るようになっている。また前記イジェクトレバー35に
よってディスクカートリッジCが排出されるときには、
カートリッジ挿入口側に設けられている押圧ローラ31
aが、カートリッジCの上面に形成された係止凹部13
に係止され、カートリッジCはある程度突出した位置に
て保持されるようになっている。
【0020】図5に示すように、カートリッジ装着部M
に隣接するディスク演奏部Nには、ディスク駆動ユニッ
ト40が配置されている。このディスク駆動ユニット4
0は前記底板34の表面において前記カートリッジテー
ブル30と並んで固定されている。このディスク駆動ユ
ニット40には、ターンテーブル41ならびに光ピック
アップ42などが設けられている。このディスク駆動ユ
ニット40は図4に示す装置全体において最低部に配置
されているものであり、後述の昇降動作部60によって
ディスクカートリッジCから引出されたディスクDS
は、この最低部へ運ばれ、ディスク中央がターンテーブ
ル41上に設置され、クランパによってクランプされ
る。そしてモータの力によってターンテーブル41と共
にディスクが回転させられ、ガイド軸44に沿って移動
する光ピックアップ42により演奏が行なわれる。
【0021】図4ならびに図5に示すように、装置内の
3箇所には、昇降機構50が設けられている。この昇降
機構50は、いずれもガイドシャフト51、昇降スクリ
ュー52ならびにこの昇降スクリュー52に固定された
ギヤ53とから構成されている。3箇所の昇降機構50
のそれぞれに設けられているギヤ53は、底板34の下
面に設けられた駆動機構(図示せず)によってそれぞれ
同期して回転駆動されるようになっている。上記ガイド
シャフト51は、図4に示す昇降動作部60のガイドス
リーブ61に挿通され、また昇降スクリュー52は昇降
動作部60に設けられた雌ねじホルダ62に保持されて
いる。前記駆動機構によって各昇降機構50におけるギ
ヤ53が駆動されると、これと一体の昇降スクリュー5
2の回転によって昇降動作部60が昇降駆動されるよう
になる。この昇降動作部60にはモータによって駆動さ
れる上側引き出しローラ66とその下側に対向している
下側引き出しローラ69とを有している。さらに昇降動
作部60には、前記ターンテーブル41にディスクDS
をクランプするクランパ63ならびに、引き出しローラ
66ならびに69によって引き出したディスクDSが設
置されるディスク支持テーブル64などが設けられてい
る。
【0022】さらに昇降動作部60には、ディスク排出
部材70が設けられている。このディスク排出部材70
は昇降動作部60と共に昇降動作できるように設けられ
ているものであるが、図3に示すように、ディスクのサ
ーチ動作中は、このディスク排出部材70がカートリッ
ジ装着部Mの奥方向に位置している。そして装着されて
いるディスクカートリッジCの前端を横断しており、そ
の端部に設けられたディスク押圧片71が、ディスクカ
ートリッジCの傾斜面10aに対向する位置に延びてい
る。このディスク排出部材70は、昇降動作部60に搭
載されたモータによって駆動されるようになっている。
この駆動は、ディスクDSをカートリッジCから排出す
るときに行なわれるものであるが、このときにはモータ
の始動とともに、ディスク排出部材70が図3において
f方向へ駆動され、また上側の引き出しローラ66がデ
ィスク引込み方向へ回転駆動される。
【0023】次に、動作について説明する。ディスクD
SはディスクカートリッジC内に複数枚挿入される。図
の実施例に示すディスクカートリッジCの場合には、6
枚のディスクDSの各々がディスク挿入スリットS内に
収納される。この収納動作は、ディスクカートリッジC
の出入口CaからディスクDSを指で押して挿入するこ
とによって行なわれる。ディスクDSが出入口Caから
いずれかのディスク挿入スリットSに挿入されると、デ
ィスクDSの挿入側前方の両周縁が、ディスクカートリ
ッジC内に設けられた一対の板ばね23の腕部24の弾
性片24aに当たる。このディスクDSは図3において
βで示す位置にて板ばね23の弾性片24aに当たるこ
とになるが、それからさらにディスクDSを押し込む
と、ディスクDSの両縁部が腕部24を変形させて頂点
24cを乗り越える。この乗り越え動作においてある時
点から腕部24の弾性片24bによってディスクDSが
カートリッジ内方へ弾性的に自然に押し込まれる。また
一旦挿入したディスクDSは板ばね23の弾性片24b
によって排出方向への移動が規制されるため、ディスク
カートリッジCの出入口Caを重力の下方向へ向けたと
しても内部のディスクが不用意に落下することはない。
【0024】ディスクカートリッジCがディスクチェン
ジャのカートリッジ装着部Mに装填されると、出入口C
aはディスク演奏部Nの方向へ向く。なお、ディクカー
トリッジCがカートリッジ装着部Mに装填された状態で
は、図6に示すように、ディスクカートリッジCに設け
られた前記透明カバー28は装置前方から目視できる位
置となる。ディスクカートリッジC内の所望のディスク
の演奏を行なう場合には、まず演奏予定のディスクのサ
ーチが行なわれる。このサーチ動作は、底板34の下側
に設けられた駆動機構により各昇降機構50の昇降スク
リュー52を同期させて回転させることによって行なわ
れる。サーチ動作が完了した状態では、図6に示すよう
に、昇降動作部60が所定の高さ位置に停止し、このと
き昇降動作部60に設けられている一対の引き出しロー
ラ66と69が、カートリッジCのいずれかのスリット
Sの前方に対向する。また図3に示すように、昇降動作
部60に設けられているディスク排出部材70のディス
ク押圧片71はディスクカートリッジCの本体ケース1
0の傾斜面10aに対向し且つ、ディスク押圧片71
は、イジェクタ26のうち、引き出しローラ66と69
が対向しているスリットSの後方に位置しているものに
対向する。
【0025】この状態にて、昇降動作部60に設けられ
ているモータが始動する。これによりディスク排出部材
70が図3に示すf方向へ駆動され、同時に上側の引き
出しローラ66がディスク引き出し方向(反時計方向)
へ駆動される。このときのディスク排出部材70のf方
向への動作の際に、ディスク排出部材70のディスク押
圧片71が、図3に示すイジェクタ26の外縁26cの
被押圧部を押圧する。このイジェクタ26の図3におけ
る反時計方向(ケース内方)への回動動作により、その
内縁26dに設けられた押圧突起26aがディスクDS
の後端部を押す。ディスクDSは図3においてαで示す
収納位置から出入口Caの方向へ押し出されるが、この
押し出し過程において、ディスクDSの両側部が一対の
板ばね23の腕部24の頂点24cを乗り越えると、弾
性片24aによって強制的に出入口Caの方向へ排出さ
れる。そしてこのとき回転している引き出しローラ66
によってディスクDSが昇降動作部60内に導かれる。
【0026】そして昇降動作部60が下降し、ディスク
DSが図5に示すディスク駆動ユニット40のターンテ
ーブル41上に設置され、昇降動作部60内のクランパ
63によってクランプされる。そしてディスクDSがタ
ーンテーブル41によって回転駆動され、光ピックアッ
プ42によって再生が行なわれる。なお、ディスクカー
トリッジCがディスクチェンジャから排出されている状
態において、収納されているディスクDSの交換などを
行なうときには、ディスクカートリッジCに設けられて
いる複数のイジェクタ26のうち、排出しようとするデ
ィスクの後端に対向しているものを押す。この操作は、
イジェクタ26の外縁26cに形成されているギザ部2
6bに指を添え、反時計方向(図2では時計方向;ケー
ス内方)へイジェクタ26を押圧する。これによってイ
ジェクタ26の押圧突起26aがディスクDSを押圧
し、ディスクDSが板ばね23の腕部24の頂点24c
を乗り越えた段階で、弾性片24aの弾性力によってデ
ィスクDSが出入口Caの方向へ排出される。
【0027】
【考案の効果】請求項1記載の考案では、板ばねが、ケ
ース側面に対面する対面部と、この対面部から延びる第
1の弾性片とさらに逆向きに傾斜して延びる第2の弾性
片とを有している。よって板ばねを例えばほぼ三角形状
にでき、平面形状が非常に小さくなる。また弾性片は対
面部に近づく方向へ弾性移動するため、例えば前記三角
形状の外側に弾性片の弾性移動領域を設ける必要がな
い。そのため、ケース内にて板ばねが占める平面領域が
狭くなり、カートリッジの小型化を実現できる。出入口
からディスクが挿入されるときには、一方の弾性片が対
面部に近づく方向へ弾性移動し、ディスクの挿入を許容
できる。また他方の弾性片は収納されたディスクに対向
し、ディスクの飛び出しを防止できる。収納されたディ
スクが排出されるときには、この弾性片が弾性移動す
る。このように、例えばほぼ三角形状の非常にコンパク
トな構造の板ばねでありながら、ディスクの飛び出し防
止機能や、ディスク挿入を許容する機能などを充分に発
揮できるものとなる。
【0028】請求項2記載の考案では、ケース内に仕切
り部材を設ける場合に、この仕切り部材を貫通する空間
内に前記板ばねが収納されているので、仕切り部材に形
成された穴や凹状の切欠きなどにより板ばねを確実に保
持することも可能になり、板ばねの支持構造を簡略化で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ディスクが出入りするディスクカートリッジの
一例としてディスクチェンジャ用ディスクカートリッジ
を示す斜視図、
【図2】ディスクカートリッジを図1と上下逆さまの状
態で示す分解斜視図、
【図3】ディスクチェンジャにおいてディスクを押し出
すための機構とカートリッジの内部機構とを示す平面
図、
【図4】ディスクチェンジャ一体型ディスクプレーヤの
全体構造を示す斜視図、
【図5】ディスクプレーヤのカートリッジ装着部とディ
スク演奏部を示す斜視図、
【図6】ディスクが装着された状態のディスクチェンジ
ャ一体型ディスクプレーヤを示す部分正面図、
【符号の説明】
C ディスクカートリッジ Ca 出入口 Cd,Cf 側面 DS ディスク S ディスク挿入スリット(ディスク収納部) B 板ばねの収納空間 E ディスク押出し部となる切欠き M カートリッジ装着部 N ディスク演奏部 10 カートリッジの本体ケース 21 仕切板 21d 穴 23 板ばね 23a 平板部(対面部) 24 腕部 24a,24b 弾性片 24c 曲げ部の頂点 26 イジェクタ 40 ディスク駆動ユニット

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディスクの出入口を有するケース内に、
    ディスクの飛び出しを防止する板ばねが備えられたディ
    スクカートリッジにおいて、前記板ばねはケースの内側
    部に設けられ、この板ばねは、ケースの側面に対面する
    対面部と、この対面部から連続し対面部と対向する方向
    へ傾斜して延びる第1の弾性片と、この第1の弾性片に
    連続し第1の弾性片と逆に傾斜する第2の弾性片とを有
    し、一方の弾性片は、前記出入口から挿入されるディス
    クによって前記対面部に近づく方向へ弾性移動するよう
    に、ディスクの移動範囲内に配置され、他方の弾性片
    は、ケース内に収納されたディスクの周縁部に対向する
    位置に配置されていることを特徴とするディスクカート
    リッジ。
  2. 【請求項2】 ケース内にディスクの収納領域を区分す
    る仕切り部材が設けられ、この仕切り部材を貫通する空
    間内に板ばねが配置されている請求項1記載のディスク
    カートリッジ。
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