JPH0734354B2 - 投写形テレビジョン用陰極線管 - Google Patents
投写形テレビジョン用陰極線管Info
- Publication number
- JPH0734354B2 JPH0734354B2 JP1127494A JP12749489A JPH0734354B2 JP H0734354 B2 JPH0734354 B2 JP H0734354B2 JP 1127494 A JP1127494 A JP 1127494A JP 12749489 A JP12749489 A JP 12749489A JP H0734354 B2 JPH0734354 B2 JP H0734354B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- interference filter
- multilayer interference
- ray tube
- cathode ray
- filter film
- Prior art date
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- Expired - Lifetime
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- Cathode-Ray Tubes And Fluorescent Screens For Display (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、フェースプレート内面と螢光体スクリーンと
の間に多層干渉フィルター膜を備えた投写形テレビジョ
ン用陰極線管に関するものである。
の間に多層干渉フィルター膜を備えた投写形テレビジョ
ン用陰極線管に関するものである。
[従来の技術] 従来より投写形テレビジョン用陰極線管のフェースプレ
ート内面と螢光体スクリーンとの間に、輝度、コントラ
スト及び色純度を向上させるために多層干渉フィルター
膜を設けることが提案されている。
ート内面と螢光体スクリーンとの間に、輝度、コントラ
スト及び色純度を向上させるために多層干渉フィルター
膜を設けることが提案されている。
多層干渉フィルター膜は、低屈折率物質と高屈折率物質
を交互に層状(少なくとも7層)に堆積してなるもの
で、主に低屈折率物質としては、SiO2(屈折率n=1.4
7)やMgF2(n=1.38)、高屈折率物質としては、TiO2
(n=2.25)、Ta2O5(n=2.00)が用いられ、通常各
層はλ/4nの実膜厚を有する。
を交互に層状(少なくとも7層)に堆積してなるもの
で、主に低屈折率物質としては、SiO2(屈折率n=1.4
7)やMgF2(n=1.38)、高屈折率物質としては、TiO2
(n=2.25)、Ta2O5(n=2.00)が用いられ、通常各
層はλ/4nの実膜厚を有する。
[発明が解決しようとする問題点] しかしながら各層がλ/4nの実膜厚からなる多層干渉フ
ィルター膜は、輝度、コントラストを向上するという点
では優れた効果を有し、また可視域の長波長側をカット
して透過率を低くする効果を有するが、一方短波長側を
カットする効果が少ないため色純度を向上させる効果が
不充分であるという問題がある。
ィルター膜は、輝度、コントラストを向上するという点
では優れた効果を有し、また可視域の長波長側をカット
して透過率を低くする効果を有するが、一方短波長側を
カットする効果が少ないため色純度を向上させる効果が
不充分であるという問題がある。
本発明は上記事情に鑑みなされたもので、可視域の長波
長側のみならず、短波長側もカットする多層干渉フィル
ター膜を用いることによって色純度が向上し、色再現範
囲が大巾に拡大され、また輝度、コントラストも良好な
投写形テレビジョン用陰極線管を提供することを目的と
するものである。
長側のみならず、短波長側もカットする多層干渉フィル
ター膜を用いることによって色純度が向上し、色再現範
囲が大巾に拡大され、また輝度、コントラストも良好な
投写形テレビジョン用陰極線管を提供することを目的と
するものである。
[問題点を解決するための手段] 本発明の投写形テレビジョン用陰極線管は、フェースプ
レート内面と螢光体スクリーンの間に多層干渉フィルタ
ー膜を備え、該多層干渉フィルター膜が少なくとも7層
以上の低屈折率物質と高屈折率物質からなる交互の層で
構成されてなる投写形テレビジョン用陰極線管におい
て、該多層干渉フィルター膜の中間層の少なくとも一層
がλ/2nの実膜厚を有し、他の層がλ/4nの実膜厚を有し
てなることを特徴とする。
レート内面と螢光体スクリーンの間に多層干渉フィルタ
ー膜を備え、該多層干渉フィルター膜が少なくとも7層
以上の低屈折率物質と高屈折率物質からなる交互の層で
構成されてなる投写形テレビジョン用陰極線管におい
て、該多層干渉フィルター膜の中間層の少なくとも一層
がλ/2nの実膜厚を有し、他の層がλ/4nの実膜厚を有し
てなることを特徴とする。
本発明は、λ/2nの実膜厚を有する層を備えた多層干渉
フィルター膜を用いることによって可視域の長波長のみ
ならず短波長側もカットする投写形テレビジョン用陰極
線管を得るというものであるが、そのためには、λ/2n
の実膜厚を有する層を中間層として用いる必要がある。
すなわちλ/2nの実膜厚を有する層を多層干渉フィルタ
ー膜の端部の層としてのみ用いた場合、逆に可視域の長
波長側をカットし難くなるためである。
フィルター膜を用いることによって可視域の長波長のみ
ならず短波長側もカットする投写形テレビジョン用陰極
線管を得るというものであるが、そのためには、λ/2n
の実膜厚を有する層を中間層として用いる必要がある。
すなわちλ/2nの実膜厚を有する層を多層干渉フィルタ
ー膜の端部の層としてのみ用いた場合、逆に可視域の長
波長側をカットし難くなるためである。
尚、λは蛍光体発光スペクトルの中心波長に対応し、ま
たnは膜物質の屈折率を示すものである。
たnは膜物質の屈折率を示すものである。
[作用] 本発明における投写形テレビジョン用陰極線管は、その
中間層の少なくとも一層がλ/2nの実膜厚を有し、他の
層がλ/4nの実膜厚を有する多層干渉フィルター膜を備
えてなるため可視域の短波長側と共に長波長側もカット
でき、色純度を向上させることが可能である。
中間層の少なくとも一層がλ/2nの実膜厚を有し、他の
層がλ/4nの実膜厚を有する多層干渉フィルター膜を備
えてなるため可視域の短波長側と共に長波長側もカット
でき、色純度を向上させることが可能である。
[実施例] 以下本発明を実施例及び比較例に基づいて説明する。
第1図は本発明の多層干渉フィルター膜、フェースプレ
ート及び螢光体スクリーンの一部を示す断面図である。
低屈折率のSiO2層10と高屈折率のTa2O5層11を交互に13
層堆積してなる多層干渉フィルター膜12がフェースプレ
ート13の内面に設けられ、さらにその上に螢光体スクリ
ーン14が塗布され、多層干渉フィルター膜12の7層目の
高屈折率のTa2O5層がλ/2nの実膜厚を有し、それ以外の
層はλ/4nの実膜厚を有している。
ート及び螢光体スクリーンの一部を示す断面図である。
低屈折率のSiO2層10と高屈折率のTa2O5層11を交互に13
層堆積してなる多層干渉フィルター膜12がフェースプレ
ート13の内面に設けられ、さらにその上に螢光体スクリ
ーン14が塗布され、多層干渉フィルター膜12の7層目の
高屈折率のTa2O5層がλ/2nの実膜厚を有し、それ以外の
層はλ/4nの実膜厚を有している。
実施例1 第2図は、先記した本発明の多層干渉フィルター膜の透
過率曲線A及び従来より知られているSiO2層と、Ta2O5
層を交互に体積し、各層ともλ/4nの光学膜厚を有する
多層干渉フィルター膜の透過率曲線Bと中心波長が550n
mのグリーン用蛍光体発光スペクトルCを示すグラフで
ある。
過率曲線A及び従来より知られているSiO2層と、Ta2O5
層を交互に体積し、各層ともλ/4nの光学膜厚を有する
多層干渉フィルター膜の透過率曲線Bと中心波長が550n
mのグリーン用蛍光体発光スペクトルCを示すグラフで
ある。
第2図からわかるようにグリーン用蛍光体スペクトルは
純度の高い緑光(λ≒550nm)の他に青緑光(λ≒500n
m)及び赤色光(λ≒600nm)の不純成分が含まれるが、
本発明の多層干渉フィルター膜の場合、長波長(赤色
光)と短波長(青緑色光)の不純成分をカットし、純度
の高い緑光だけを有効に取り出すことが出来るため色純
度を向上させることが可能であることがわかる。一方、
従来の多層干渉フィルター膜の場合、長波長の不純成分
はカットできるが、短波長の不純成分はカット出来ず、
色純度を向上させる効果が不十分であることがわかる。
純度の高い緑光(λ≒550nm)の他に青緑光(λ≒500n
m)及び赤色光(λ≒600nm)の不純成分が含まれるが、
本発明の多層干渉フィルター膜の場合、長波長(赤色
光)と短波長(青緑色光)の不純成分をカットし、純度
の高い緑光だけを有効に取り出すことが出来るため色純
度を向上させることが可能であることがわかる。一方、
従来の多層干渉フィルター膜の場合、長波長の不純成分
はカットできるが、短波長の不純成分はカット出来ず、
色純度を向上させる効果が不十分であることがわかる。
[発明の効果] 以上のように本発明の投写形テレビジョン用陰極線管
は、中間層の少なくとも一層がλ/2nの実膜厚を有し、
他の層がλ/4nの実膜層を有する多層干渉フィルター膜
を備えてなるため、色純度を十分向上させることが可能
であり、また良好な輝度、コントラストを得ることが可
能である。
は、中間層の少なくとも一層がλ/2nの実膜厚を有し、
他の層がλ/4nの実膜層を有する多層干渉フィルター膜
を備えてなるため、色純度を十分向上させることが可能
であり、また良好な輝度、コントラストを得ることが可
能である。
第1図は本発明の投写形テレビジョン用陰極線管の多層
干渉フィルター膜、フェースプレート及び螢光体スクリ
ーンの一部を示す断面図、第2図は本発明の多層干渉フ
ィルター膜及び従来の多層干渉フィルター膜の透過率曲
線と中心波長が550nmのグリーン用蛍光体発光スペクト
ルを示すグラフである。 10…SiO2層 11…Ta2O5層 12…多層干渉フィルター膜 13…フェースプレート 14…螢光体スクリーン
干渉フィルター膜、フェースプレート及び螢光体スクリ
ーンの一部を示す断面図、第2図は本発明の多層干渉フ
ィルター膜及び従来の多層干渉フィルター膜の透過率曲
線と中心波長が550nmのグリーン用蛍光体発光スペクト
ルを示すグラフである。 10…SiO2層 11…Ta2O5層 12…多層干渉フィルター膜 13…フェースプレート 14…螢光体スクリーン
Claims (1)
- 【請求項1】フェースプレート内面と蛍光体スクリーン
との間に多層干渉フィルター膜を備え、該多層干渉フィ
ルター膜が少なくとも7層以上の低屈折率物質と高屈折
率物質からなる交互の層で構成されてなる投写形テレビ
ジョン用陰極線管において、該多層干渉フィルター膜の
中間層の少なくとも一層がλ/2nの実膜厚を有し、他の
層がλ/4nの実膜厚を有してなることを特徴とする投写
形テレビジョン用陰極線管。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1127494A JPH0734354B2 (ja) | 1989-05-19 | 1989-05-19 | 投写形テレビジョン用陰極線管 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1127494A JPH0734354B2 (ja) | 1989-05-19 | 1989-05-19 | 投写形テレビジョン用陰極線管 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02306526A JPH02306526A (ja) | 1990-12-19 |
JPH0734354B2 true JPH0734354B2 (ja) | 1995-04-12 |
Family
ID=14961355
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1127494A Expired - Lifetime JPH0734354B2 (ja) | 1989-05-19 | 1989-05-19 | 投写形テレビジョン用陰極線管 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0734354B2 (ja) |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
NL8402304A (nl) * | 1984-07-20 | 1986-02-17 | Philips Nv | Beeldbuis. |
-
1989
- 1989-05-19 JP JP1127494A patent/JPH0734354B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02306526A (ja) | 1990-12-19 |
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