JPH0734136Y2 - 換気框装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、中空形状の框内に電動モータとファンを内蔵
した換気框装置に関する。

〔従来の技術〕 中空形状の框内に電動モータとファンを内蔵して、室内
と室外とに空気を流通させるようにした換気框装置とし
ては種々のものが知られている。

〔考案が解決しようとする課題〕

かかる換気框装置は障子に取付られるので、電動モータ
の回転時の振動が框に伝播すると障子が振動してシール
材が劣化したりすることがあって好ましくない。

また、電動モータやファンを框に内蔵するので、框はコ
字状の框本体に蓋を開閉自在に連結したものとなり、し
かも框本体はある程度の大きさを必要とするから、框本
体が変形し易く、框本体が変形すると蓋を閉じた時に確
実に閉塞できないことがある。

また、框本体はコ字状であるからファンは回転して室内
の空気を框内に取り入れ、その取り入れた空気を室外に
排出する際に框内での空気流れが乱れ空気を効率良く室
外に排出できない。

そこで、本考案は前述の課題を解決できるようにした換
気框装置を提供することを目的とする。

〔課題を解決するための手段及び作用〕

上壁３と縦壁４と下壁５とで一側方が開口したコ字状の
框本体１と、この框本体１の開口部６を開閉する蓋２と
で框Ａとし、 該框本体１内に、上横片21と縦片22と下横片23とでコ字
状となった取付金具20を、その上横片21が前記上壁３の
内面に接し、下横片23が下壁５の内面に接するように取
付け、 縦断面がほぼ鉤形状となった上板13、後板14の長手方向
両端部に一側板11と他側板12を固着して下方及び前方が
開口した筐状のファンケース10とし、このファンケース
10内にファン９を取付けると共に、そのファン９を駆動
する電動モータ17をファンケース10に取付け、前記一側
板11と他側板12に亘って下空気ガイド16をファン９の下
部として横架して前記後板14と下空気ガイド16との間に
出口31を形成し、 前記ファンケース10を框本体１内に、その後板14が縦壁
４と対向し、上板13が上壁３と対向して取付け、このフ
ァンケース10を前記取付金具20に防振ゴム27を介して固
着し、 前記筐本体14の下壁５に弾性材より成る空気ガイド25を
前記下空気ガイド16と接して取付け、前記下壁５におけ
る空気ガイド25より縦壁４寄りに吹出口32を前記ファン
ケース10の出口31と相対向して形成した換気框装置。

これにより、電動モータ17の回転振動が框Ａに伝播する
ことを防振ゴム27により防止できる。

框本体１の変形を取付金具20で防止できると共に、押出
成形時に変形した框本体１を取付金具20を取付けること
で正しい形状に矯正できる。

ファンケース10は下方及び前方が開口した筐状となり、
その後板14と下空気ガイド16との間に出口31を形成した
ものであるし、その下空気ガイド16が框本体１の下壁５
に取付けた空気ガイド25に接して吸い込み側と吐出側を
区画しているから、ファンケース10の吸い込み側面積が
大きくなってファン９により効率良く空気を吸い込みで
きるし、ファン９より吐出した空気がファンケース10の
底部と框本体１の下壁５との間により吸い込み側に逆流
することを下空気ガイド16と空気ガイド25で防止でき、
ファン９が吐出した空気は出口31、吹出口32よりスムー
ズに流出するので、効率良く空気を室外に排出できる。

前記框本体１の下壁５に取付けた空気ガイド25は弾性材
より成っているから、ファンケース10の下空気ガイド16
と接しても電動モータ17の回転振動が框Ａに伝播するこ
とを防止できる。

〔実施例〕

第３図は分解斜視図であり、框Ａは框本体１と蓋２とを
備え、框本体１は上壁３と竪壁４と下壁５で一側方が開
口した断面コ字状となり、下壁５の開口部６側には略Ｃ
字状凹溝７が形成され、蓋２の下部には略半円形の支点
部８が形成してあり、その支点部８が略Ｃ字状凹溝７に
長手方向より挿入されて蓋２は上下回動自在に連結され
ている。

ファン９はファンケース10内に回転自在に支承され、こ
のファンケース10は一側板11と他側板12と上板13と後板
14とで下方及び前方が開口した筐状となり、一側板11と
他側板12とに亘ってファン９が回転自在に支承され、フ
ァン９の下部に下空気ガイド16が一側板11と他側板12と
に亘って横架され、他側板12に電動モータ17が取着さ
れ、この電動モータ17をモータカバー18で覆っている。

該モータカバー18と一側板11にはＬ型のサイドプレート
19がそれぞれボルト止めされている。

前記框本体２内には一対の補強兼取付用の取付金具20が
前記一対のサイドプレート19の取付片19aと対向して取
付けられ、該取付金具20は上横片21と縦片22と下横片23
でコ字状となり、その下横片23が框本体２の下壁５にビ
ス止めされて上横片23が上壁３に当接してコ字状の框本
体２が変形しないように保持し、前記縦片22には一対の
透孔24,24が上下方向に間隔を置いて形成してあり、こ
の一対の取付金具20,20間において略Ｖ字状となった空
気ガイド25が下壁５に設けてある。

該空気ガイド25は弾性材により略Ｖ字状となり、かつ取
付部25aを備え、下壁５に形成した取付用凹溝26に取付
部25aを嵌合して取付けてある。

第１図に示すように、一対のサイドプレート19,19の取
付片19aが取付金具20の縦片22に防振ゴム27とビス28で
連結され、該防振ゴム27は第３図のように、大径部27a
と小径部27bと小径部27bに設けたナット27cより成り、
その小径部27bを縦片22の透孔24に挿通し、取付片19aよ
りビス28をナット27cに螺合して小径部27bを膨大変形さ
せてサイドプレート19を弾性的に取付金具20に取付けて
ある。

前記蓋２の上部と框本体１の上壁３とにはマグネットゴ
ム29,30が相対向して設けられ、そのマグネットゴム29
とマグネットゴム30を吸着することで蓋２を閉塞状態に
保持できるようにしてある。

このようであるから、電動モータ17とファン９を框本体
１内に防振的に取付けでき、電動モータ17の回転振動が
框Ａに伝播することを防止できる。

また、蓋２を下方に回動して框本体２を開放すること
で、ファン９や電動モータ17が邪魔にならずにビス28を
締付け、弛めできるから、電動モータ17とファン９を簡
単に取付け、取外しできる。

また、コ字状となった框本体１を一対の取付金具20,20
で補強して変形しないようにできるから、蓋２を閉じた
時にマグネットゴム29,30を正しく合致して吸着力を大
きくできると共に、框本体１を押出成形した時に変形し
ている場合に一対の取付金具20,20を取付けることで正
しいコ字状の形状に矯正できる。

第２図に示すように、ファンケース10を框本体１内に取
付けると、その下空気ガイド16が空気ガイド25に圧着し
て下壁５との間に仕切壁を形成し、ファンケース10下部
の出口31より吹き出した空気がファン９と下壁５との間
より空気吸込み側に逆流することを防止して、下壁５に
形成した吹出口32より室外にスムーズに吹き出しでき、
また、下空気ガイド16によってファン９の吐出側空気が
吸込側に巻き込むことを防止できるので、両者が相俟っ
て空気を室外に効率良く排出できる。

〔考案の効果〕

ファン９と電動モータ17を取付けたファンケース10を、
防振ゴム27を介して框本体１内に設けた取付金具20に連
結したので、電動モータ17の回転振動が框Ａに伝播する
ことを防止できる。

またコ字状の框本体１内にコ字状の取付金具20を、その
上横片21、上横片23が框本体１の上壁３、下壁５の内面
に接して取付けたので、框本体１の変形を取付金具20で
防止できると共に、押出成形時に変形した框本体１を取
付金具20を取付けることで正しい形状に矯正できる。

したがって、蓋２を正しく閉じることができる。

ファンケース10は下方及び前方が開口した筐状となり、
その後板14と下空気ガイド16との間に出口31を形成した
ものであるし、その下空気ガイド16が框本体１の下壁５
に取付けた空気ガイド25に接して吸い込み側と吐出側を
区画しているから、ファンケース10の吸い込み側面積が
大きくなってファン９により効率良く空気を吸い込みで
きるし、ファン９より吐出した空気がファンケース10の
底部と框本体１の下壁５との間より吸い込み側に逆流す
ることを下空気ガイド16と空気ガイド25で防止でき、フ
ァン９が吐出した空気は出口31、吹出口32よりスムーズ
に流出するので、効率良く空気を室外に排出できる。

しかも前記框本体１の下壁５に取付けた空気ガイド25は
弾性材より成っているから、ファンケース10の下空気ガ
イド16と接しても電動モータ17の回転振動が框Ａに伝播
することを防止できる。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示し、第１図はファンケース取
付部の断面図、第２図はファンによる空気流通部の断面
図、第３図は全体分解斜視図である。 Ａは框、１は框本体、２は蓋、３は上壁、４は縦壁、５
は下壁、６は開口部、９はファン、10はファンケース、
17は電動モータ、25は空気ガイド、31は出口、32は吹出
口。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】上壁３と縦壁４と下壁５とで一側方が開口
   したコ字状の框本体１と、この框本体１の開口部６を開
   閉する蓋２とで框Ａとし、 該框本体１内に、上横片21と縦片22と下横片23とでコ字
   状となった取付金具20を、その上横片21が前記上壁３の
   内面に接し、下横片23が下壁５の内面に接するように取
   付け、 縦断面がほぼ鉤形状となった上板13、後板14の長手方向
   両端部に一側板11と他側板12を固着して下方及び前方が
   開口した筐状のファンケース10とし、このファンケース
   10内にファン９を取付けると共に、そのファン９を駆動
   する電動モータ17をファンケース10に取付け、前記一側
   板11と他側板12に亘って下空気ガイド16をファン９の下
   部として横架して前記後板14と下空気ガイド16との間に
   出口31を形成し、 前記ファンケース10を框本体１内に、その後板14が縦壁
   ４と対向し、上板13が上壁３と対向して取付け、このフ
   ァンケース10を前記取付金具20に防振ゴム27を介して固
   着し、 前記筐本体14の下壁５に弾性材より成る空気ガイド25を
   前記下空気ガイド16と接して取付け、前記下壁５におけ
   る空気ガイド25より縦壁４寄りに吹出口32を前記ファン
   ケース10の出口31と相対向して形成したことを特徴とす
   る換気框装置。