JPH0734032Y2 - 物品供給装置 - Google Patents

物品供給装置

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JPH0734032Y2
JPH0734032Y2 JP196291U JP196291U JPH0734032Y2 JP H0734032 Y2 JPH0734032 Y2 JP H0734032Y2 JP 196291 U JP196291 U JP 196291U JP 196291 U JP196291 U JP 196291U JP H0734032 Y2 JPH0734032 Y2 JP H0734032Y2
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昌信 秋永
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Taiyo Yuden Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、電子部品等の角形物品
の供給に有用な物品供給装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、角形をなす電子部品を順次供給可
能な供給装置を開示するものとして、特開昭62−14
9200号公報が知られている。
【0003】この供給装置は図12に示すように、電子
部品Pを縦方向に積み重ねて収納可能なマガジン101
と、該マガジン101 を直立状態で支持するスタンドブロ
ック102 と、スタンドブロック102 の下側に配置され、
電子部品Pを所定方向に案内するガイドブロック103
と、マガジン101 に収納された最下位の電子部品P1を
ガイドブロック103 の溝内に押出す押出し手段104 とを
具備している。
【0004】上記押出し手段104 は、エアシリンダ104a
と、エアシリンダ104aのロッドに連結されたピン104b付
きのスライダ104cと、長穴104dにスライダ104cのピン10
4bを挿入したエスケ−ププレ−ト104eと、スライダ104c
の後端に連結され、その自由端でエスケ−ププレ−ト10
4eの後端を押圧支持する板バネ104fとから構成されてい
る。
【0005】即ち、上記の供給装置では、エアシリンダ
104aのロッドの伸長によって板バネ104fを介してエスケ
−ププレ−ト104eを押圧前進させ、該エスケ−ププレ−
ト104eの先端でマガジン101 に収納された最下位の電子
部品P1をガイドブロック103 の溝内に押出すことがで
き、またエアシリンダ104aのロッドの縮長によってエス
ケ−ププレ−ト104eを元の位置に後退させ、これを繰返
すことで電子部品Pを順次ガイドブロック103 の溝内に
押出すことができるようになっている。また、供給装置
からの電子部品Pの取出しは、ガイドブロック103 の溝
前端位置にある電子部品Pを図示省略の吸着パットで吸
着する等して行なわれている。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】ところで、上記ガイド
ブロック104 の溝幅は、電子部品Pの通過がスム−ズに
行なえるように該電子部品Pの幅よりも僅かに大きく形
成されている。つまり、電子部品Pは上記クリアランス
分だけ溝内で幅方向に横振れを生じる。
【0007】従って、電子部品Pを吸着パットで吸着し
て取出す場合に、上記横振れを原因として電子部品Pが
位置ずれを生じた状態で吸着され易く、電子部品Pの取
出し精度が低下して、後工程である部品取付け等に支障
を及ぼすという問題点があった。
【0008】本考案は上記問題点に鑑みてなされたもの
で、その目的とするところは、電子部品等の角形物品を
物品案内溝から精度よく取出せるようにした物品供給装
置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的と達成するた
め、本考案では、角形物品を積み重ねて収納可能な物品
収納部と、物品収納部に収納された最下位の物品を該物
品収納部から押出す押出し手段と、押出された物品を取
出し位置に案内する物品案内溝とを具備した物品供給装
置において、物品案内溝の取出し位置にある物品を、該
物品案内溝の一側寄りに保持する位置決め手段を設けて
いる。
【0010】
【作用】本考案では、押出し手段の作動により、物品収
納部に収納された最下位の物品が順次該物品収納部から
物品案内溝内に押出され、該案内溝に沿って所定方向に
案内される。物品案内溝の取出し位置にきた物品は、位
置決め手段によって該物品案内溝の一側寄りに保持され
る。
【0011】
【実施例】
図1乃至図11は本考案の一実施例を示すもので、図1
はマガジン分離状態を示す物品供給装置の側面図、図2
はマガジン取付け状態を示す物品供給装置の部分破断側
面図、図3は装置本体の部分斜視図、図4はマガジンの
斜視図、図5は蓋板開放状態を示すマガジンの斜視図、
図6は押出し手段の斜視図、図7及び図9は動作説明
図、図10は図9の要部上面図、図11は動作説明図で
ある。
【0012】まず、図1乃至図6を参照して、物品供給
装置の構成について説明する。
【0013】同図に示した物品供給装置は角形をなすス
モ−ルアウトラインパッケ−ジのIC(以下、物品Pと
いう)を供給対象とするもので、装置本体1と、物品収
納用のマガジン11と、装置本体1に装着された押出し
手段21とから成る。
【0014】装置本体1の上面にはマガジン取付け用の
凹部2を間に挟んで、押出された物品Pを所定方向に案
内する物品案内溝3と、押出し手段21の押出し片22
の前進後退を案内する押出し片案内溝4とが直線的に形
成されている。
【0015】上記物品案内溝3は物品Pよりも僅かに大
きな幅及び高さを有すると共に、最前端部分を除く上面
を天板3aによって閉塞されており、最前端部分を1個
分の物品Pが余裕をもって露出する取出し口3bとして
開口している。また、物品案内溝3aの前端壁には、最
前端の物品Pを物品案内溝3の一側寄りに保持する、詳
しくは物品PたるICを磁力によって吸着して物品案内
溝3の一側寄りに保持する磁石3cが装着されている。
【0016】上記押出し片案内溝4は押出し片22が前
進後退可能な断面形状を有すると共に、上面を天板4a
によって閉塞されており、側面の一部を押出し片22の
係合部22aが突出状態で移動する移動孔4bとして横
長に開口している。
【0017】また、装置本体1の下面には、装置本体1
を金属性の台板等に取付ける際に使用する直角な切欠き
5が形成されている。この切欠き5の上面には位置決め
のためのピン5aが2箇所に突設され、また装置本体1
を磁力によって台板側に固定するための磁石5bが装着
されている。
【0018】マガジン11は縦長の直方体形状をなし、
物品Pよりも僅かに大きな幅を有して対向配置された一
対の側板12と、側板12の後端間に介装された背板1
3と、側板12の上端間に介装された天板14と、側板
12の下端から間隔をおいた位置に介装された底板15
と、一方の側板12に側縁を回動自在に支持された蓋板
16とから構成されている。
【0019】上記底板15の上面と背板13の下端との
間には、押出し手段21の押出し片22の先端よりも僅
かに大きな高さ及び幅を有する押出し片挿入用の挿入口
17が形成されている。また、底板15の上面と蓋板1
6の下端との間には、物品Pよりも僅かに大きな高さ及
び幅を有する物品排出用の排出口18が形成されてお
り、該排出口18の形状は挿入口17よりも大きい。
【0020】また、上記天板14の蓋板側には磁石14
aが、また蓋板16には該磁石14aと向き合う位置に
金属片16aが夫々装着されており、金属片16aを磁
石14aで吸着することで蓋板16を閉塞状態で保持で
きるようになっている。
【0021】このマガジン11への物品Pの収納は蓋板
16を開け、両側板12,背板13,天板14及び底板
15で区画される収納空間Kに物品Pを縦方向に積み重
ねることで行なわれる。また、マガジン11の装置本体
1への取付けは、マガジン11の下端に形成される凹所
19を装置本体1の凹部2に形成された段部2aに嵌合
することによって行なわれ、嵌合状態ではマガジン11
の挿入口17が装置本体1の押出し片案内溝4に対向
し、またマガジン11の排出口18が装置本体1の物品
案内溝3に一致する。
【0022】押出し手段21は、物品押出し用の押出し
片22と、第1ア−ム23と、第2ア−ム24と、ア−
ム揺動用のカム25と、カム駆動用のモ−タ26とから
構成されている。
【0023】上記押出し片22は先細りに形成された平
板形状をなし、後端部に第1ア−ム係合用の係合部22
aを横向きに有している。
【0024】上記第1ア−ム23は平板状をなし、上端
部を押出し片22の係合部22aに係合すると共に、下
端部を可撓性のヒンジ部材23aを介して第2ア−ム2
4の上端部寄りの背面側に揺動可能に支持されている。
また、第1ア−ム23のヒンジ部材寄りには、第1ア−
ム保持用の第1磁石23bが取付けられている。
【0025】上記第2ア−ム24は平板状をなし、その
中心部寄りを軸部材24aを介して装置本体1の側面に
回動自在に軸支されている。また、第2ア−ム24の上
記第1磁石23bと向かい合う部分には、第1磁石23
bと極性が異なる第2磁石24bが取付けられている。
つまり、第1ア−ム23と第2ア−ム24とは、第1磁
石23bと第2磁石24bとの吸着により、吸着力に伴
う所定の保持力をもって直線的に保持されている。更
に、第2ア−ム24の下端部には、カム接触用の第3磁
石24cが取付けられている。
【0026】上記カム25は金属円板に偏心軸25aを
取付けて構成されており、第3磁石24が取付けられた
第2ア−ム24の下端部は、その揺動に関係なく該第3
磁石24cの吸着によりカム25の周面に常の接触して
いる。また、偏心軸25aには平歯車25bが取付けら
れている。
【0027】上記モ−タ26には減速機26aが取付け
られ、該減速機26aの出力軸26bには冠歯車26c
が取付けられ、上記平歯車25bに歯合している。
【0028】この押出し手段21では、モ−タ26によ
ってカム25を所定方向に回転させることで、第2ア−
ム24と該第2ア−ム24側に保持される第1ア−ム2
3とを所定方向に揺動させて、押出し片22を前進また
は後退させることができる。また、押出し片22の前進
時に第1,第2磁石23b,24bの吸着による保持力
を越える力が第1ア−ム23に作用すると、該第1ア−
ム23が第2ア−ム24から離れて同位置に残り第2ア
−ム24のみが回動するようになっている。尚、第1ア
−ム23を第2ア−ム24側に保持させる手段として
は、磁石の他に粘着剤やテ−プ状のファスナ等が採用で
きる。
【0029】次に、図7乃至図11を参照して、物品供
給装置の動作について説明する。
【0030】マガジン11を装置本体1に取付けた図2
の状態で、押出し手段21のモ−タ26を作動させ、カ
ム25を時計回り方向に回転させる。
【0031】図2の状態からカム25が180°回転す
ると、図7に示すように該カム25の回転によって第2
ア−ム24の下端部が右方向に押圧され、該第2ア−ム
24が軸支部分を中心として反時計回り方向に揺動す
る。この第2ア−ム24の揺動時には、第1磁石23b
と第2磁石24bとの吸着により第1ア−ム23が所定
の保持力をもって第2ア−ム24側に直線的に保持され
ているので、第1ア−ム23も第2ア−ム24と同期し
て同方向に揺動する。この第1ア−ム23の揺動により
該第1ア−ム23と係合する押出し片22が押出し片案
内溝4内を前進し、該押出し片22の先端がマガジン1
1の挿入口17に挿入される。これにより、最下位の物
品P1の後端が押圧され、該物品P1が排出口18から
物品案内溝3内に押出される。
【0032】図7の状態からカム25がさらに180°
回転すると、図8に示すように該カム25の回転によっ
て第2ア−ム24の下端部が第3磁石24cの吸着力に
よって左方向に引込まれ、該第2ア−ム24が軸支部分
を中心として時計回り方向に揺動する。この第2ア−ム
24の揺動時にも、第1磁石23bと第2磁石24bと
の吸着により第1ア−ム23は所定の保持力をもって第
2ア−ム24側に直線的に保持され、第1ア−ム23も
第2ア−ム24と同期して同方向に揺動する。この第1
ア−ム23の揺動により該第1ア−ム23と係合する押
出し片22が押出し片案内溝4内を後退し、該押出し片
22がマガジン11から抜出されて元の位置に復帰し、
抜出し完了と同時にマガジン11内の物品Pが1個分全
体的に降下する。押出し後の復帰も含めて、第2ア−ム
24とカム25とは第3磁石24cの吸着力によって接
触状態を常に保持される。
【0033】上記の押出し動作を繰返すと、図9に示す
ように、物品案内溝3内が物品3で一杯になり、最前端
の物品P2が取出し口3bから露出する。最前端の物品
P2は、物品案内溝3の前端壁に当接する前段階で、図
10に示すように、磁石3cの吸着力によって斜め前方
(矢印参照)に誘導され、その一側面を物品案内溝3の
一側面に当接し該状態で保持される。
【0034】供給装置からの物品Pの取出しはこの取出
し口3を通じて、例えば図示省略の吸着パットで取出し
口3b位置の物品P2を吸着することで行なわれる。つ
まり、この取出しの都度カム25を1回転させれば取出
し口3b位置に次の物品を順次送り込むことができ、ま
た取出し口3b位置にくる物品をその都度同一の基準面
で位置決めすることができる。
【0035】また、取出し不良等で図9の取出し口3b
位置の物品P2が取出されないまま、カム25が回転す
ると、図10に示すように、移動初期にはカム25の回
転によって第2ア−ム24の下端部が右方向に押圧さ
れ、該第2ア−ム24と同期して第1ア−ム23も時計
回り方向に揺動するが、押出し片22の前進に抵抗がか
かると同時に、第1,第2磁石23b,24bの吸着に
よる保持力を越える力が第1ア−ム23に作用して保持
が解かれ、該第1ア−ム23が第2ア−ム24から離れ
て同位置に残り第2ア−ム24のみが反時計回り方向に
揺動する。つまり、第1,第2磁石23b,24bの吸
着による保持が解除された時点では、物品案内溝3内に
並んだ物品Pには押出し片22から全く力が作用しな
い。
【0036】図10の状態からカム25がさらに180
°回転すると、該カム25の回転によって第2ア−ム2
4の下端部が第3磁石24cの吸着力によって左方向に
引込まれ、該第2ア−ム24が軸支部分を中心として時
計回り方向に揺動する。この第2ア−ム24の揺動途中
で該第2ア−ム24の第2磁石24bと第1ア−ム23
の第1磁石23bが吸着し、第1ア−ム23が第2ア−
ム24側に再び保持されて元の位置に復帰する。
【0037】このように、上記実施例では、物品案内溝
3の取出し口3b位置にくる物品Pを、磁石3cの吸着
力を利用して物品案内溝3の一側面寄りに保持し、その
都度同一の基準面で位置決めできるので、吸着パット等
を用いて取出し口3bから物品Pを取出す場合でもその
取出し精度を格段向上でき、後工程である部品取付け等
に支障を及ぼすこともない。
【0038】尚、上記実施例では、押出し手段として2
つの揺動ア−ムを用いたものを示したが、単一の揺動ア
−ムを用いたものや、往復動可能な進退ア−ム等を用い
た他の押出し手段で代用してもよい。また、最前端の部
品の位置決めを磁石によって行なうようにしたものを示
したが、最前端にきた物品をバネ性を有するガイド等を
用いて物品案内溝の一側寄りに保持するようにしてもよ
い。
【0039】
【考案の効果】以上詳述したように本考案によれば、物
品案内溝の取出し位置にくる物品を、位置決め手段によ
って該物品案内溝の一側面寄りに保持し、その都度同一
の基準面で位置決めできるので、吸着パット等を用いて
取出し位置から物品を取出す場合でもその取出し精度を
格段向上でき、後工程である部品取付け等に支障を及ぼ
すこともない。
【図面の簡単な説明】
【図1】マガジン分離状態を示す物品供給装置の側面図
【図2】マガジン取付け状態を示す物品供給装置の部分
破断側面図
【図3】装置本体の部分斜視図
【図4】マガジンの斜視図
【図5】蓋板開放状態を示すマガジンの斜視図
【図6】押出し手段の斜視図
【図7】動作説明図
【図8】動作説明図
【図9】動作説明図
【図10】図9の要部上面図
【図11】動作説明図
【図12】従来の物品供給装置を示す概略側面図
【符号の説明】
3…物品案内溝、3c…磁石、11…マガジン、21…
押出し手段、P…物 品。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】角形物品を積み重ねて収納可能な物品収納
    部と、物品収納部に収納された最下位の物品を該物品収
    納部から押出す押出し手段と、押出された物品を取出し
    位置に案内する物品案内溝とを具備した物品供給装置に
    おいて、物品案内溝の取出し位置にある物品を、該物品
    案内溝の一側寄りに保持する位置決め手段を設けた、こ
    とを特徴とする物品供給装置。
JP196291U 1991-01-25 1991-01-25 物品供給装置 Expired - Lifetime JPH0734032Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP196291U JPH0734032Y2 (ja) 1991-01-25 1991-01-25 物品供給装置

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JP196291U JPH0734032Y2 (ja) 1991-01-25 1991-01-25 物品供給装置

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Publication Number Publication Date
JPH04109930U JPH04109930U (ja) 1992-09-24
JPH0734032Y2 true JPH0734032Y2 (ja) 1995-08-02

Family

ID=31898602

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Effective date: 19960123