JPH0733983A - 絶縁放熱シート - Google Patents
絶縁放熱シートInfo
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- JPH0733983A JPH0733983A JP19924493A JP19924493A JPH0733983A JP H0733983 A JPH0733983 A JP H0733983A JP 19924493 A JP19924493 A JP 19924493A JP 19924493 A JP19924493 A JP 19924493A JP H0733983 A JPH0733983 A JP H0733983A
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- JP
- Japan
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- sheet
- amino
- silicone oil
- insulating
- powder
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- Insulating Bodies (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 窒化硼素粉末が分散されたシリコーンゴム層
を有する絶縁放熱シートにおいて、上記窒化硼素粉末と
して窒化硼素粉末をアミノ変性シリコーンオイルを粒子
表面に被覆したものを使用したことを特徴とする絶縁放
熱シートを提供する。 【効果】 本発明によれば、放熱性を維持した上で良好
な電気絶縁性を有し、かつ高湿度の環境においても吸湿
導電が生ずることのない絶縁放熱シートを簡略化した工
程で安価に得ることができる。
を有する絶縁放熱シートにおいて、上記窒化硼素粉末と
して窒化硼素粉末をアミノ変性シリコーンオイルを粒子
表面に被覆したものを使用したことを特徴とする絶縁放
熱シートを提供する。 【効果】 本発明によれば、放熱性を維持した上で良好
な電気絶縁性を有し、かつ高湿度の環境においても吸湿
導電が生ずることのない絶縁放熱シートを簡略化した工
程で安価に得ることができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、特に吸湿導電を防止
し、高湿下でも高い電気絶縁性を維持する絶縁放熱シー
トにに関する。
し、高湿下でも高い電気絶縁性を維持する絶縁放熱シー
トにに関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】絶縁放
熱シートは、通常、窒化硼素(BN)等の熱伝導性の高
い無機質粉末を分散したシリコーンゴム組成物を有機溶
剤に希釈し、これをガラス繊維クロス上に塗布し、プレ
ス加硫を行うことにより製造され、パワートランジスタ
ー、サイリスター等の発熱性電子部品が熱によって破壊
するのを防ぐために、これらの電子部品と放熱フィンと
の間に介在させるものである。
熱シートは、通常、窒化硼素(BN)等の熱伝導性の高
い無機質粉末を分散したシリコーンゴム組成物を有機溶
剤に希釈し、これをガラス繊維クロス上に塗布し、プレ
ス加硫を行うことにより製造され、パワートランジスタ
ー、サイリスター等の発熱性電子部品が熱によって破壊
するのを防ぐために、これらの電子部品と放熱フィンと
の間に介在させるものである。
【0003】しかし、従来の絶縁放熱シートは電気絶縁
性が不充分であり、特に、高湿度の環境に置かれた場
合、吸湿導電が生じるという問題がある。その理由は、
原料のBN粉末の表面に酸化膜として存在するB2O3が
水蒸気の水分子と結合して硼酸となり、更に電離してイ
オンを発生することが原因であるためと考えられる。即
ち、従来の方法ではBN粒子とシリコーンゴムが充分に
密着できず、BN表面が露出しているために上記のよう
な現象を生じさせるものと推察される。
性が不充分であり、特に、高湿度の環境に置かれた場
合、吸湿導電が生じるという問題がある。その理由は、
原料のBN粉末の表面に酸化膜として存在するB2O3が
水蒸気の水分子と結合して硼酸となり、更に電離してイ
オンを発生することが原因であるためと考えられる。即
ち、従来の方法ではBN粒子とシリコーンゴムが充分に
密着できず、BN表面が露出しているために上記のよう
な現象を生じさせるものと推察される。
【0004】従来、絶縁放熱シートの電気絶縁性を向上
させる方法としては、特公昭63−64285号公報に
おいて、「中間部にガラス繊維クロス層を設けた電気絶
縁性と熱伝導性にすぐれた無機充填材70〜90重量
%、シリコーンゴム30〜10重量%の割合からなるシ
リコーンゴムシートを製造する方法において、無機充填
材、シリコーンゴム、有機溶剤および無機充填材に対
し、0.1〜5重量%のシランカップリング剤を配合し
てスラリーとした後、これをドクターブレード法により
基材上に塗布してシートとし、次いでそのシート中に含
まれる有機溶剤を除去して得られたシートを2枚重ね、
その中間にシランカップリング剤1〜5重量%含有する
ガラス繊維クロスを配置しプレス加硫することを特徴と
する絶縁放熱シートの製造法。」が提案されている。
させる方法としては、特公昭63−64285号公報に
おいて、「中間部にガラス繊維クロス層を設けた電気絶
縁性と熱伝導性にすぐれた無機充填材70〜90重量
%、シリコーンゴム30〜10重量%の割合からなるシ
リコーンゴムシートを製造する方法において、無機充填
材、シリコーンゴム、有機溶剤および無機充填材に対
し、0.1〜5重量%のシランカップリング剤を配合し
てスラリーとした後、これをドクターブレード法により
基材上に塗布してシートとし、次いでそのシート中に含
まれる有機溶剤を除去して得られたシートを2枚重ね、
その中間にシランカップリング剤1〜5重量%含有する
ガラス繊維クロスを配置しプレス加硫することを特徴と
する絶縁放熱シートの製造法。」が提案されている。
【0005】この製造方法によれば、従来、絶縁破壊電
圧が29kV/mmであったものを35kV/mmまで
向上させる効果を得ているが、この製造方法でもBN粒
子が加硫ゴムの表面に露出することを完全に防止するこ
とができないため、高湿度の環境における吸湿導電を完
全に防止することができないという問題がある。
圧が29kV/mmであったものを35kV/mmまで
向上させる効果を得ているが、この製造方法でもBN粒
子が加硫ゴムの表面に露出することを完全に防止するこ
とができないため、高湿度の環境における吸湿導電を完
全に防止することができないという問題がある。
【0006】この場合、BN粉末に予めシランカップリ
ング処理(直接)を施す方法も考えられる。この方法
は、(1)シラン溶液製造、(2)BN粉末との混合、
(3)熟成、(4)乾燥の工程を有するもので、この方
法によると、シランカップリング剤が加水分解し、次い
で脱水重合してシロキサン結合を形成し、BN粒子の表
面を被覆することができるため、絶縁放熱シートの吸湿
導電防止に大きな効果があると考えられる。しかし、こ
の方法を採用した場合、上記(1)〜(4)の工程に多
大な時間と労力を費やすこととなり、このため製造コス
トも高くなるという問題がある。
ング処理(直接)を施す方法も考えられる。この方法
は、(1)シラン溶液製造、(2)BN粉末との混合、
(3)熟成、(4)乾燥の工程を有するもので、この方
法によると、シランカップリング剤が加水分解し、次い
で脱水重合してシロキサン結合を形成し、BN粒子の表
面を被覆することができるため、絶縁放熱シートの吸湿
導電防止に大きな効果があると考えられる。しかし、こ
の方法を採用した場合、上記(1)〜(4)の工程に多
大な時間と労力を費やすこととなり、このため製造コス
トも高くなるという問題がある。
【0007】なおまた、この吸湿導電を防止する方法と
しては、溶媒洗浄又は加熱処理などによって、BN粒子
表面の酸化膜であるB2O3を除去する方法が考えられる
が、この方法を採用した場合もB2O3を完全に除去する
ことは困難であり、また、工程が複雑になるため、製造
コストが高くなるという問題がある。
しては、溶媒洗浄又は加熱処理などによって、BN粒子
表面の酸化膜であるB2O3を除去する方法が考えられる
が、この方法を採用した場合もB2O3を完全に除去する
ことは困難であり、また、工程が複雑になるため、製造
コストが高くなるという問題がある。
【0008】本発明は上記事情に鑑みなされたもので、
放熱性を維持した上で電気絶縁性も高く、高湿度の環境
においても吸湿導電が生じることのない絶縁放熱シート
を提供することを目的とする。
放熱性を維持した上で電気絶縁性も高く、高湿度の環境
においても吸湿導電が生じることのない絶縁放熱シート
を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明者は上記
目的を達成するため鋭意検討を行った結果、窒化硼素粉
末(BN粉末)として、予めアミノ変性シリコーンオイ
ル、好ましくは25℃における粘度が500センチスト
ークス以下、官能基当量が100〜2,000のアミノ
変性シリコーンオイルを用い、好ましくは該シリコーン
オイルをBN粉末100部(重量部、以下同じ)に対し
0.3〜30部の割合で表面に被覆したBN粉末を用い
ることにより、高湿下での吸湿導電が確実に防止され、
温度40℃,相対湿度95%,4時間の条件で吸湿させ
た場合の厚さ0.1〜0.5mmの絶縁放熱シートの電
気抵抗を1×1010Ω以上にし、しかも熱抵抗を0.2
5℃/W以下にした絶縁放熱シートを可能にすることを
知見し、本発明をなすに至ったものである。
目的を達成するため鋭意検討を行った結果、窒化硼素粉
末(BN粉末)として、予めアミノ変性シリコーンオイ
ル、好ましくは25℃における粘度が500センチスト
ークス以下、官能基当量が100〜2,000のアミノ
変性シリコーンオイルを用い、好ましくは該シリコーン
オイルをBN粉末100部(重量部、以下同じ)に対し
0.3〜30部の割合で表面に被覆したBN粉末を用い
ることにより、高湿下での吸湿導電が確実に防止され、
温度40℃,相対湿度95%,4時間の条件で吸湿させ
た場合の厚さ0.1〜0.5mmの絶縁放熱シートの電
気抵抗を1×1010Ω以上にし、しかも熱抵抗を0.2
5℃/W以下にした絶縁放熱シートを可能にすることを
知見し、本発明をなすに至ったものである。
【0010】従って、本発明は、窒化硼素粉末が分散さ
れたシリコーンゴム層を有する絶縁放熱シートにおい
て、上記窒化硼素粉末として窒化硼素粉末の粒子表面を
アミノ変性シリコーンオイルで被覆したものを使用した
ことを特徴とする絶縁放熱シートを提供する。
れたシリコーンゴム層を有する絶縁放熱シートにおい
て、上記窒化硼素粉末として窒化硼素粉末の粒子表面を
アミノ変性シリコーンオイルで被覆したものを使用した
ことを特徴とする絶縁放熱シートを提供する。
【0011】以下、本発明につき更に詳述すると、本発
明の絶縁放熱シートは、シリコーンゴム層にBN粉末が
分散されているものであるが、このようなシリコーンゴ
ム層を形成するために用いるシリコーンゴム組成物とし
ては、下記平均組成式(1)で示されるオルガノポリシ
ロキサンを主成分とし、これに硬化触媒を配合すると共
に、BN粉末を添加分散させたものが好適に用いられ
る。
明の絶縁放熱シートは、シリコーンゴム層にBN粉末が
分散されているものであるが、このようなシリコーンゴ
ム層を形成するために用いるシリコーンゴム組成物とし
ては、下記平均組成式(1)で示されるオルガノポリシ
ロキサンを主成分とし、これに硬化触媒を配合すると共
に、BN粉末を添加分散させたものが好適に用いられ
る。
【0012】即ち、オルガノポリシロキサンとしては、
特に限定はなく、公知のものが用いられるが、特に RaSiO(4-a)/2 …(1) で示されるものが好適である。
特に限定はなく、公知のものが用いられるが、特に RaSiO(4-a)/2 …(1) で示されるものが好適である。
【0013】ここで、Rは同一又は異種の非置換又は置
換の炭素数1〜12の一価炭化水素基であり、メチル
基,エチル基,プロピル基,ブチル基,ヘキシル基等の
アルキル基、シクロヘキシル基等のシクロアルキル基、
ビニル基,アリル基等のアルケニル基、フェニル基,ト
リル基等のアリール基及びこれらの基の水素原子の一部
又は全部をハロゲン原子、シアノ基等で置換したクロロ
メチル基、トリフルオロプロピル基、シアノエチル基な
どが挙げられ、その50モル%以上がメチル基であるこ
とが好ましい。
換の炭素数1〜12の一価炭化水素基であり、メチル
基,エチル基,プロピル基,ブチル基,ヘキシル基等の
アルキル基、シクロヘキシル基等のシクロアルキル基、
ビニル基,アリル基等のアルケニル基、フェニル基,ト
リル基等のアリール基及びこれらの基の水素原子の一部
又は全部をハロゲン原子、シアノ基等で置換したクロロ
メチル基、トリフルオロプロピル基、シアノエチル基な
どが挙げられ、その50モル%以上がメチル基であるこ
とが好ましい。
【0014】aは1.85〜2.10であり、実質的に
は線状構造のジオルガノポリシロキサンであればよく、
このオルガノポリシロキサンは25℃における粘度が2
5センチストークス(cS)以上、特に5,000cS
以上となる重合度を有することが好ましい。
は線状構造のジオルガノポリシロキサンであればよく、
このオルガノポリシロキサンは25℃における粘度が2
5センチストークス(cS)以上、特に5,000cS
以上となる重合度を有することが好ましい。
【0015】また、硬化触媒は、上記オルガノポリシロ
キサンの種類により選定され、架橋反応の機構に応じて
従来公知のものが使用される。例えば架橋反応がラジカ
ル反応で行われる場合には有機過酸化物が使用され、具
体的にはベンゾイルパーオキサイド、2,4−ジクロロ
ベンゾイルパーオキサイド、2,4−ジクミルパーオキ
サイド、2,5−ジメチル−2,5−ビス(tert−
ブチルパーオキシ)ヘキサン、ジ−tert−ブチルパ
ーオキサイド、tert−ブチルパーベンゾエートなど
が好適に使用される。また、付加反応硬化型の場合は、
オルガノハイドロジェンポリシロキサンと付加反応触媒
が用いられる。更に、紫外線硬化型などの場合も従来公
知の硬化触媒を使用し得る。なお、硬化触媒の量は通常
の量でよい。
キサンの種類により選定され、架橋反応の機構に応じて
従来公知のものが使用される。例えば架橋反応がラジカ
ル反応で行われる場合には有機過酸化物が使用され、具
体的にはベンゾイルパーオキサイド、2,4−ジクロロ
ベンゾイルパーオキサイド、2,4−ジクミルパーオキ
サイド、2,5−ジメチル−2,5−ビス(tert−
ブチルパーオキシ)ヘキサン、ジ−tert−ブチルパ
ーオキサイド、tert−ブチルパーベンゾエートなど
が好適に使用される。また、付加反応硬化型の場合は、
オルガノハイドロジェンポリシロキサンと付加反応触媒
が用いられる。更に、紫外線硬化型などの場合も従来公
知の硬化触媒を使用し得る。なお、硬化触媒の量は通常
の量でよい。
【0016】本発明においては、上記のシリコーンゴム
組成物にBN粉末を添加分散させるが、この場合、BN
粉末としては、予めアミノ変性シリコーンオイルで表面
を被覆したものを使用する。
組成物にBN粉末を添加分散させるが、この場合、BN
粉末としては、予めアミノ変性シリコーンオイルで表面
を被覆したものを使用する。
【0017】ここで、アミノ変性シリコーンオイルとし
ては、その25℃の粘度が500cS以下のものを用い
ることが好ましい。500cSを越える場合は、BN粉
末との均一混合が困難となる場合がある。
ては、その25℃の粘度が500cS以下のものを用い
ることが好ましい。500cSを越える場合は、BN粉
末との均一混合が困難となる場合がある。
【0018】また、アミノ変性シリコーンオイルの官能
基当量は100〜2,000であることが好ましい。官
能基当量が100未満の場合はアミノ基の数が過剰とな
り、触媒毒作用による加硫阻害が生じる場合があり、一
方、官能基当量が2,000を越える場合はアミノ変性
シリコーンオイルの特性であるBN粒子とのなじみ、撥
水性などの物性が低くなる場合がある。
基当量は100〜2,000であることが好ましい。官
能基当量が100未満の場合はアミノ基の数が過剰とな
り、触媒毒作用による加硫阻害が生じる場合があり、一
方、官能基当量が2,000を越える場合はアミノ変性
シリコーンオイルの特性であるBN粒子とのなじみ、撥
水性などの物性が低くなる場合がある。
【0019】このアミノ変性シリコーンオイルの分子構
造は特に限定されるものではなく、シロキサン結合の両
末端にアミノ基が存在する下記式(2)で示される両末
端型、及びシロキサン結合の側鎖にアミノ基が存在する
下記式(3)で示される側鎖型のいずれをも用いること
ができる。
造は特に限定されるものではなく、シロキサン結合の両
末端にアミノ基が存在する下記式(2)で示される両末
端型、及びシロキサン結合の側鎖にアミノ基が存在する
下記式(3)で示される側鎖型のいずれをも用いること
ができる。
【0020】
【化1】 (式中、n、mは正数である。また、SiのNH2の間
にそれらを連結する別の官能基、例えばアルキレン基な
どが存在しても差し支えない。)
にそれらを連結する別の官能基、例えばアルキレン基な
どが存在しても差し支えない。)
【0021】アミノ変性シリコーンオイルの添加量はB
N粉末100部に対して0.3〜30部であることが好
ましい。この添加量が0.3部未満ではBN粒子の表面
がアミノ変性シリコーンオイルで充分被覆されないた
め、吸湿導電防止の充分な効果が得られず、また、30
部を越える場合はシートの放熱性及び機械的強度の低下
が生じる場合がある。
N粉末100部に対して0.3〜30部であることが好
ましい。この添加量が0.3部未満ではBN粒子の表面
がアミノ変性シリコーンオイルで充分被覆されないた
め、吸湿導電防止の充分な効果が得られず、また、30
部を越える場合はシートの放熱性及び機械的強度の低下
が生じる場合がある。
【0022】BN粉末の粒子表面を上記アミノ変性シリ
コーンオイルで被覆する方法としては、BN粉末を撹拌
しながらアミノ変性シリコーンオイルを滴下、混合する
方法、トルエン、パークロロエチレン等の有機溶媒にア
ミノ変性シリコーンオイルを分散させた溶液とBN粉末
とを混合し、乾燥させる方法などを採用することができ
る。そのうち、後者の方法の方がアミノ変性シリコーン
オイルをBN粒子表面により均一に被覆させることがで
きるため、絶縁放熱シートの吸湿導電防止の効果がより
大きい。
コーンオイルで被覆する方法としては、BN粉末を撹拌
しながらアミノ変性シリコーンオイルを滴下、混合する
方法、トルエン、パークロロエチレン等の有機溶媒にア
ミノ変性シリコーンオイルを分散させた溶液とBN粉末
とを混合し、乾燥させる方法などを採用することができ
る。そのうち、後者の方法の方がアミノ変性シリコーン
オイルをBN粒子表面により均一に被覆させることがで
きるため、絶縁放熱シートの吸湿導電防止の効果がより
大きい。
【0023】なお、上記成分の添加、混合に使用される
機器は特に限定されるものではなく、ヘンシェルミキサ
ー、プラネタリーミキサー、品川ミキサーなどのの汎用
的な撹拌機を使用することができる。
機器は特に限定されるものではなく、ヘンシェルミキサ
ー、プラネタリーミキサー、品川ミキサーなどのの汎用
的な撹拌機を使用することができる。
【0024】また、BN粉末としては平均粒子径が2〜
20μmのものを用いることが好ましい。
20μmのものを用いることが好ましい。
【0025】アミノ変性シリコーンオイルで粒子表面を
被覆したBN粉末の配合量は、オルガノポリシロキサン
100部対して50〜500部、特に100〜400部
とすることが好ましい。配合量が50部未満では、得ら
れる絶縁放熱シートの熱伝導性の向上が十分でなく、ま
た、配合量が500部を越えるとゴム弾性が悪くなるた
め、得られる絶縁シートの熱伝導性が低下する場合があ
る。
被覆したBN粉末の配合量は、オルガノポリシロキサン
100部対して50〜500部、特に100〜400部
とすることが好ましい。配合量が50部未満では、得ら
れる絶縁放熱シートの熱伝導性の向上が十分でなく、ま
た、配合量が500部を越えるとゴム弾性が悪くなるた
め、得られる絶縁シートの熱伝導性が低下する場合があ
る。
【0026】本発明の絶縁シートを与えるシリコーンゴ
ム組成物には、本発明の効果を妨げない範囲で従来公知
の各種添加剤を添加することもできる。
ム組成物には、本発明の効果を妨げない範囲で従来公知
の各種添加剤を添加することもできる。
【0027】本発明の絶縁放熱シートを得るには、上記
シリコーンゴム組成物をシート状に成形し、加熱硬化さ
せるもので、この組成物をシート状に成形する方法とし
ては、加圧成形法、押出成形法、カレンダー成形法、キ
ャスティング成形法などで成形するか、又はこのシリコ
ーンゴム組成物をトルエンなどの有機溶剤に溶解し、ガ
ラス繊維クロスなどに塗布してから乾燥させて成形する
方法を採用することができる。
シリコーンゴム組成物をシート状に成形し、加熱硬化さ
せるもので、この組成物をシート状に成形する方法とし
ては、加圧成形法、押出成形法、カレンダー成形法、キ
ャスティング成形法などで成形するか、又はこのシリコ
ーンゴム組成物をトルエンなどの有機溶剤に溶解し、ガ
ラス繊維クロスなどに塗布してから乾燥させて成形する
方法を採用することができる。
【0028】上記シリコーンゴム組成物をシート状に成
形する場合、その厚さは0.1〜5mmとすることが好
ましい。また、上記シリコーンゴム組成物をガラス繊維
クロスの両面に塗布する場合、塗布する厚さは両面それ
ぞれ0.03〜2.5mmとすることが好ましい。この
場合、ガラス繊維クロスとしては、厚さが0.02〜
0.3mmのものが熱伝導性及び強度の点から好まし
い。
形する場合、その厚さは0.1〜5mmとすることが好
ましい。また、上記シリコーンゴム組成物をガラス繊維
クロスの両面に塗布する場合、塗布する厚さは両面それ
ぞれ0.03〜2.5mmとすることが好ましい。この
場合、ガラス繊維クロスとしては、厚さが0.02〜
0.3mmのものが熱伝導性及び強度の点から好まし
い。
【0029】このようにして得られたシート状成形品を
硬化するには、圧力5〜200kg/cm2、温度10
0〜250℃の条件で加圧加熱すればよく、例えば圧力
100kg/cm2、温度170℃の条件で加圧加熱を
行うことができる。
硬化するには、圧力5〜200kg/cm2、温度10
0〜250℃の条件で加圧加熱すればよく、例えば圧力
100kg/cm2、温度170℃の条件で加圧加熱を
行うことができる。
【0030】この加熱加圧後、更に150〜250℃の
温度で1〜8時間熱処理することが好ましい。
温度で1〜8時間熱処理することが好ましい。
【0031】
【発明の効果】本発明によれば、放熱性を維持した上で
良好な電気絶縁性を有し、かつ高湿度の環境においても
吸湿導電が生ずることのない絶縁放熱シートを簡略化し
た工程で安価に得ることができる。
良好な電気絶縁性を有し、かつ高湿度の環境においても
吸湿導電が生ずることのない絶縁放熱シートを簡略化し
た工程で安価に得ることができる。
【0032】
【実施例】以下、実施例と比較例を示し、本発明を具体
的に説明するが、本発明は下記の実施例に制限されるも
のではない。
的に説明するが、本発明は下記の実施例に制限されるも
のではない。
【0033】[実施例1]平均粒子径が10μmのBN
粉末(KBN(h)−10、信越化学工業(株)製)1
00部をプラネタリーミキサーで乾式撹拌しながら、2
5℃における粘度が60cSで官能基当量が360の側
鎖型アミノ変性シリコーンオイルを表1に示す量で添加
した後、30分間混合することによって、アミノ変性シ
リコーンオイル被覆BN粉末を得た。
粉末(KBN(h)−10、信越化学工業(株)製)1
00部をプラネタリーミキサーで乾式撹拌しながら、2
5℃における粘度が60cSで官能基当量が360の側
鎖型アミノ変性シリコーンオイルを表1に示す量で添加
した後、30分間混合することによって、アミノ変性シ
リコーンオイル被覆BN粉末を得た。
【0034】このシリコーンオイル被覆BN粉末をジメ
チルシロキサン単位99.85mol%、メチルビニル
シロキサン単位0.15mol%からなる平均重合度約
8000のオルガノポリシロキサン100部及び2,5
ジメチル−2,5ビス(t−ブチルパーオキシ)ヘキサ
ン1.5部と共にトルエン300部に分散混合した後、
そのスラリーを厚さ0.05mmのガラス繊維クロスの
両面にドクターブレードにより厚さ0.25mmにコー
ティングし、80℃で20分間乾燥を行った後、圧力1
00kg/cm2、温度170℃で10分間のプレス熱
加硫を行って、絶縁放熱シートを得た。更に、これらの
シートを乾燥機中で200℃で4時間熱処理した。
チルシロキサン単位99.85mol%、メチルビニル
シロキサン単位0.15mol%からなる平均重合度約
8000のオルガノポリシロキサン100部及び2,5
ジメチル−2,5ビス(t−ブチルパーオキシ)ヘキサ
ン1.5部と共にトルエン300部に分散混合した後、
そのスラリーを厚さ0.05mmのガラス繊維クロスの
両面にドクターブレードにより厚さ0.25mmにコー
ティングし、80℃で20分間乾燥を行った後、圧力1
00kg/cm2、温度170℃で10分間のプレス熱
加硫を行って、絶縁放熱シートを得た。更に、これらの
シートを乾燥機中で200℃で4時間熱処理した。
【0035】次に、これらのシートの熱抵抗をTO−3
型のトランジスターで測定した。また、アルミニウム板
とTO−3P型のトランジスターとの間に上記絶縁放熱
シートを挟み、M3のねじを使用して締め付けトルク5
kgf・cmで取り付けたものを温度40℃、相対湿度
95%の条件で4時間吸湿させた直後のアルミニウム板
とトランジスタのコレクタ間の電気抵抗を求めた。結果
を表1に併記する。
型のトランジスターで測定した。また、アルミニウム板
とTO−3P型のトランジスターとの間に上記絶縁放熱
シートを挟み、M3のねじを使用して締め付けトルク5
kgf・cmで取り付けたものを温度40℃、相対湿度
95%の条件で4時間吸湿させた直後のアルミニウム板
とトランジスタのコレクタ間の電気抵抗を求めた。結果
を表1に併記する。
【0036】比較のため、上記アミノ変性シリコーンオ
イル被覆を行わないBN粉末を用いて同様の評価を行っ
た。
イル被覆を行わないBN粉末を用いて同様の評価を行っ
た。
【0037】
【表1】
【0038】[実施例2]トルエン100部に実施例1
で用いたものと同様のアミノ変性シリコーンオイルを表
2に示す量で分散混合し、これらのアミノ変性シリコー
ンオイル溶液それぞれと実施例1で用いたものと同様の
BN粉末100部とをプラネタリーミキサーで30分間
混合し、105℃の真空中で4時間かけて乾燥させ、シ
リコーンオイル被覆BN粉末を得た。
で用いたものと同様のアミノ変性シリコーンオイルを表
2に示す量で分散混合し、これらのアミノ変性シリコー
ンオイル溶液それぞれと実施例1で用いたものと同様の
BN粉末100部とをプラネタリーミキサーで30分間
混合し、105℃の真空中で4時間かけて乾燥させ、シ
リコーンオイル被覆BN粉末を得た。
【0039】以下、実施例1と同様にして絶縁放熱シー
トを得、同様の方法で熱抵抗及び吸湿後の電気抵抗を測
定した。結果を表2に併記する。
トを得、同様の方法で熱抵抗及び吸湿後の電気抵抗を測
定した。結果を表2に併記する。
【0040】
【表2】
【0041】表1,2の結果から明らかな通り、BN粉
末をアミノ変性シリコーンオイルで表面を被覆すること
により、吸湿後においても高電気抵抗を有し、無処理の
BN粉末を使用した場合に比較して吸湿導電防止に大き
な効果があることが判明した。
末をアミノ変性シリコーンオイルで表面を被覆すること
により、吸湿後においても高電気抵抗を有し、無処理の
BN粉末を使用した場合に比較して吸湿導電防止に大き
な効果があることが判明した。
【0042】またこの場合、アミノ変性シリコーンオイ
ルの添加量はBN100部に対し0.3〜30部の範囲
がよく、アミノ変性シリコーンオイルが多すぎると吸湿
導電防止効果は良好であるが、熱抵抗が上がり、放熱性
が低下する傾向にあることが知見された。
ルの添加量はBN100部に対し0.3〜30部の範囲
がよく、アミノ変性シリコーンオイルが多すぎると吸湿
導電防止効果は良好であるが、熱抵抗が上がり、放熱性
が低下する傾向にあることが知見された。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 23/10 Z (72)発明者 関矢 登喜男 群馬県碓氷郡松井田町大字人見1番地10 信越化学工業株式会社シリコーン電子材料 技術研究所内 (72)発明者 進藤 敏彦 群馬県安中市磯部2丁目13番1号 信越化 学工業株式会社精密機能材料研究所内
Claims (3)
- 【請求項1】 窒化硼素粉末が分散されたシリコーンゴ
ム層を有する絶縁放熱シートにおいて、上記窒化硼素粉
末として窒化硼素粉末の粒子表面をアミノ変性シリコー
ンオイルで被覆したものを使用したことを特徴とする絶
縁放熱シート。 - 【請求項2】 アミノ変性シリコーンオイルとして、2
5℃の粘度が500センチストークス以下で官能基当量
が100〜2,000のものを窒化硼素粉末100重量
部に対して0.3〜30重量部の割合で使用した請求項
1記載の絶縁放熱シート。 - 【請求項3】 温度40℃,相対湿度95%,4時間の
条件で吸湿させた場合の電気抵抗が1×1010Ω以上/
厚さ0.1〜5.0mmであり、かつ熱抵抗が0.25
℃/W以下である請求項1又は2に記載の絶縁放熱シー
ト。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5199244A JP3010982B2 (ja) | 1993-07-16 | 1993-07-16 | 絶縁放熱シート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5199244A JP3010982B2 (ja) | 1993-07-16 | 1993-07-16 | 絶縁放熱シート |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0733983A true JPH0733983A (ja) | 1995-02-03 |
JP3010982B2 JP3010982B2 (ja) | 2000-02-21 |
Family
ID=16404571
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5199244A Expired - Fee Related JP3010982B2 (ja) | 1993-07-16 | 1993-07-16 | 絶縁放熱シート |
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Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3010982B2 (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6134488A (en) * | 1997-03-10 | 2000-10-17 | Honda Giken Kogyo Kabushiki Kaisha | Method and device for diagnosis for vehicle |
US6660203B1 (en) | 1996-11-06 | 2003-12-09 | Fuji Polymer Industries Co., Ltd | Formed sheet of thermalconductive silicone gel and method for producing the same |
JP2005199562A (ja) * | 2004-01-15 | 2005-07-28 | Toshiba Corp | テープ部材或いはシート部材並びにテープ部材或いはシート部材の製造方法 |
JP2010519344A (ja) * | 2007-02-20 | 2010-06-03 | ダウ コーニング コーポレーション | 水素結合性ポリオルガノシロキサンベースの充填材処理剤 |
WO2020085444A1 (ja) * | 2018-10-26 | 2020-04-30 | 株式会社Adeka | 複合材料 |
JPWO2023085322A1 (ja) * | 2021-11-10 | 2023-05-19 |
-
1993
- 1993-07-16 JP JP5199244A patent/JP3010982B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US7425366B2 (en) | 2004-01-15 | 2008-09-16 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Tape member or sheet member, and method of producing tape member or sheet member |
JP4599063B2 (ja) * | 2004-01-15 | 2010-12-15 | 株式会社東芝 | コイル巻回用絶縁テープ |
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WO2020085444A1 (ja) * | 2018-10-26 | 2020-04-30 | 株式会社Adeka | 複合材料 |
CN112823189A (zh) * | 2018-10-26 | 2021-05-18 | 株式会社艾迪科 | 复合材料 |
JPWO2020085444A1 (ja) * | 2018-10-26 | 2021-10-07 | 株式会社Adeka | 複合材料 |
JPWO2023085322A1 (ja) * | 2021-11-10 | 2023-05-19 | ||
WO2023085322A1 (ja) * | 2021-11-10 | 2023-05-19 | デンカ株式会社 | 窒化ホウ素粉末 |
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Publication number | Publication date |
---|---|
JP3010982B2 (ja) | 2000-02-21 |
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