JPH0733937Y2 - Pto系伝動機構 - Google Patents

Pto系伝動機構

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JPH0733937Y2
JPH0733937Y2 JP14737087U JP14737087U JPH0733937Y2 JP H0733937 Y2 JPH0733937 Y2 JP H0733937Y2 JP 14737087 U JP14737087 U JP 14737087U JP 14737087 U JP14737087 U JP 14737087U JP H0733937 Y2 JPH0733937 Y2 JP H0733937Y2
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shaft
transmission
transmission shaft
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、トラクタのPTO系伝動機構に関する。
(従来の技術) トラクタのPTO系動力は、PTO軸をエンジンで直接駆動す
るライブPTOと走行系から駆動するグランドPTOとがあ
り、グランドPTOにする場合はライブPTOにも切換可能に
なっている。
即ちその伝動構造は、走行系回転軸とPTO系伝動軸とを
互いに平行に夫々軸受を介して中間壁に支持し、前記回
転軸に伝動ギヤを設け、エンジン動力を前記伝動軸に伝
達する駆動軸を伝動軸と同心に配置し、この駆動軸と伝
動軸とを直結するカップリングを設け、このカップリン
グに代えて前記駆動軸と伝動軸とを直結する位置と前記
伝動ギヤに噛合する位置とに位置変更可能なグランド・
ライブ切換ギヤを伝動軸上に軸方向摺動自在に嵌合装備
可能にしており、切換ギヤを装備するとグランド及びラ
イブPTOが可能で、カップリングを装備するとライブPTO
のみが可能になり、1種のトラクタを兼用可能にしてい
る。
前記カップリングを装備する従来技術は第5図に示され
ており、カップリング19の軸方向位置設定のために、伝
動軸18上にはカップリング19と軸受20との間にカラー45
が嵌合されており、切換ギヤを装備する場合は、カップ
リング19及びカラー45が取外される。
(考案が解決しようとする問題点) 前記従来技術では、トラクタをライブPTO付とする場
合、カップリング19だけでなくカラー45も必要となるの
で部分点数が多くなり、グランド・ライブPTO付に変更
するために伝動軸18を引抜くと、カラー45が軸から落下
するために、組換えが困難になっている。
(問題点を解決するための手段) 本考案は、伝動軸18用の軸受20を押えている押え部材22
を、中間壁2Bに対して前後反転自在に取付け、この押え
部材22に前側の下部から前方へ突出してカップリング19
の位置規制をする位置規制部24を設けることによって、
前記従来技術の問題点を解決できるようにしたものであ
る。
即ち、本考案における問題解決手段の具体的構成は、走
行系回転軸9とPTO系伝動軸18とを互いに平行に夫々軸
受21,20を介して中間壁2Bに支持し、前記回転軸9に伝
動ギヤ16を設け、エンジン動力を前記伝動軸18に伝達す
る駆動軸4を伝動軸18と同心に配置し、この駆動軸4と
伝動軸18とを直結するカップリング19を設け、このカッ
プリング19に代えて前記駆動軸4と伝動軸18とを直結す
る位置と前記伝動ギヤ16に噛合する位置とに位置変更可
能なグランド・ライブ切換ギヤ26を伝動軸18上に軸方向
摺動自在に嵌合装備可能にしたPTO系伝動構造におい
て、 前記中間壁2Bに前後両側が伝動軸用軸受20を前後から押
える押え部材22を前後反転自在に設け、この押え部材22
の前後一側に伝動軸18に沿って突出していて駆動軸4側
へ突出するように配置することにより前記カップリング
19の軸受20側軸方向移動を規制する位置規制部24を設け
た点にある。
(作用) 押え部材22を中間壁2Bに前向姿勢(押え部材22の位置規
制部24を設けている一側が中間壁2Bの前面に位置する取
付け姿勢)に取付けて、位置規制部24を前方突出させる
と、その前方で駆動軸4と伝動軸18とにスプライン嵌合
してそれらを直結しているカップリング19の後端に当接
し、カップリング19の軸受20側軸方向移動を規制し、駆
動軸4からの抜止めをする。押え部材22を反転して中間
壁2Bに取付けると、位置規制部24は後向きとなり、伝動
軸18上にグランド・ライブ切換ギヤ26をスプライン嵌合
しても、干渉しない位置となる。
(実施例) 以下、本考案の実施例を図面に基いて説明する。
第1図はライブPTO付トランスミッションを示してお
り、ミッションケース1内に内蔵され、複数の中間壁2
に多数本の軸が支持されている。
二重軸3,4はエンジンからダブルクラッチを介して動力
が伝達されるので、筒軸が走行系駆動軸3、中軸がPTO
系駆動軸4である。走行系駆動軸3と平行にカウンタ軸
5が配置され、両軸3,4間には前進4段とバック1段と
に変速する主変速機構6とが配置され、3本のシフタ7
A,7B,7Cで切換可能になっている。
カウンタ軸5の後方(動力伝達方向及び車体に対して後
方)に中間軸8とベベルピニオン軸9(走行系回転軸)
とが同心に配置され、これらと平行に前部動取軸10と前
部中間軸11とが配置され、カウンタ軸5と中間軸8との
間に副変速機構12が、中間軸8とベベルピニオン軸9と
の間に超減速機構13が夫々設けられている。
前記ベベルピニオン軸9は後輪デフ装置14のベベルギヤ
15と噛合して後輪を駆動する一方、伝動ギヤ16を有して
いて、前輪を駆動するために前部動取軸10に動力を伝達
可能である。
前記PTO系駆動軸4は中間壁2Aの後方で伝動軸18と連結
可能となっており、この伝動軸18は駆動軸4と同心であ
り、カップリング19をスプライン嵌合して連結されてお
り、前側が軸受20を介して中間壁2Bに支持され、後側は
ミッションケース1の後部に装着されるPTO変速装置の
ケースに支持されている。
前記中間壁2Bは軸受21を介してベベルピニオン軸9も支
持しており、左右側部はミッションケース1に一体とな
っているが、上部はその上方に油圧装置が配置されるこ
とから軸受20の上側で途切れており、この上部には軸受
20を左右から押えて中間壁2Bから抜けないようにするた
めの押え部材22が設けられている。
第1〜3図において、前記押え部材22は例えば板金を逆
U字形に折曲して形成しており、中間壁2Bに嵌合した状
態で両側下部が軸受20の前後面に当接され、上からボル
ト23で中間壁2Bに固定されており、その前後一側下部に
はL字状に折曲して伝動軸18に沿うように突出した位置
規制部24が設けられている。
押え部材22はボルト23を外すことによって中間壁2Bに対
して前後取付姿勢変更自在であり、位置規制部24を駆動
軸4側へ突出するように配置した前方突出状前向姿勢
で、前記位置規制部24の前端はカップリング19の後端に
当接する。カップリング19は駆動軸4上の止め輪25(又
はスプライン端部)によって前方への軸方向移動は規制
されており、位置規制部24によって軸受20側への位置規
制も行なわれることから、駆動軸4と伝動軸18の連結状
態を維持する。また、伝動軸18を軸受20から後方へ抜い
ても、カップリング19は位置規制部24によって後方移動
が阻止されているため、駆動軸4上に残る。
このようにして伝動軸18を抜いた後に、カップリング19
の代りに第2図に示す切換ギヤ26を駆動軸4に軸方向摺
動自在にスプライン嵌合し、それに伝動軸18を嵌入し、
そして押え部材22を前後反転して後向きに中間壁2Bに取
付けると、トランスミッションはグランド・ライブPTO
付となる。押え部材22の位置規制部24は軸受20より後方
に位置し、前方にある切換ギヤ26と干渉することはな
く、切換ギヤ26はシフタで軸方向移動するもので、駆動
軸4上に跨ってスプライン嵌合させると、駆動軸4の動
力を伝動軸18に伝えるライブPTO状態となり、ベベルピ
ニオン軸9上の伝動ギヤ16に噛合させると、走行系から
動力を伝動軸16に伝えるグランドPTO状態となる。
第1、4図は変速二重噛合防止機構の1例を示してお
り、第1図において、前記主変速機構6の3本のシフタ
7A,7B,7Cは夫々変速カバー29に設けられた3本のシフト
ロッド30A,30B,30Cに取付けられていて、1本の主変速
レバー31によって択一的に変速操作可能となっている。
全シフトロッド30A,30B,30Cは互いに平行で変速カバー2
9の脚部29aに対して軸方向摺動自在に支持されており、
脚部29a内には位置決め機構32と二重噛合防止機構33が
設けられている。
第3図において、位置決め機構32は各シフトロッド30A,
30B,30Cに直交する方向に形成された孔34内にスプリン
グ35とボール36とを挿入し、各シフトロッド30A,30B,30
Cにボール36と係合する凹部37を設けて構成されてお
り、凹部37がボール36と係合する位置で、シフトロッド
30A,30B,30Cはシフタ7A,7B,7Cを中立位置に位置させ
る。
二重噛合防止機構33は、各シフトロッド30A,30B,30Cに
前記凹部37と直角方向に形成された凹溝38と、3本のシ
フトロッドを挿通した孔と直交する孔39に挿入したボー
ル40,40と、中央シフトロッド30Bに孔39と同心に貫通し
た押動ピン41とを有している。
中央シフトロッド30Bの凹溝38は左右一対設けられてい
て、一方の凹溝38Cから押動ピン41の端部が突出し、こ
の押動ピン41の他端は他方の凹溝38Bから突出可能であ
る。中央シフトロッド30Bの凹溝38B,38Cは夫々左右のシ
フトロッド30A,30Cの凹溝38A,38Dと対向していて、夫々
の間にボール40,40が位置している。42は押動ピン41の
抜止めピンであり、押動ピン41の軸方向移動は許容して
いる。
前記二重噛合防止機構33は第4図の状態から、左側シフ
トロッド30Aを移動すると、ボール40,40が中央シフトロ
ッド30B及び右側シフトロッド30Cの凹溝38B,30Dと係合
し、各シフトロッド30B,30Cの移動を阻止してシフタ7B,
7Cの移動、即ちシフトギヤの噛合を防止し、中央シフト
ロッド30Bを移動すると、ボール40,40を左右の凹溝38A,
38Dに係合させて、左右シフトロッド30A,30Cの移動を阻
止し、右側シフトロッド30Cを移動すると、ボール40を
凹溝38Cに押動すると共に、押動ピン41を介してボール4
0を凹溝38Aに係合させ、シフトロッド30A,30Bの移動を
阻止する。即ち、押動ピン41は一方のボール40の動きを
他方のボール40に伝達して、左右シフトロッド30A,30C
が離れていても、一方を移動するときに他方の移動をボ
ールで阻止できるようにしている。
前記二重噛合防止機構33はシフトロッド30が3本並設さ
れていても不使用の2本のシフトロッドの移動を阻止す
ることができ、構成が簡単で安価に製作できる。
(考案の効果) 以上詳述した本考案によれば、前後両側で伝動軸用軸受
20を前後から押える押え部材22は、前後一側に伝動軸18
に沿って突出するように設けた位置規制部24を駆動軸4
側へ突出するように配置したり、前後反転したりするこ
とができ、それにより、トラクタをライブPTOのみを有
するものとするときは、カラーを設けることなく、カッ
プリング19の位置規制をすることができ、トラクタをグ
ランド・ライブPTO付とするときは、押え部材22は位置
規制部24を切換ギヤ26と干渉しない姿勢にすることがで
き、カラーを装備しないので、ライブPTOとグランド・
ライブPTOの変更のための組換えが容易にできる。
【図面の簡単な説明】
第1〜3図は本考案の実施例を示しており、第1図はラ
イブPTO付トラクタミッションの断面側面図、第2図は
グランド・ライブ付のトラクタミッションの要部断面側
面図、第3図は押え部材の斜視図、第4図は変速二重噛
合防止構造の1例を示し且つ第1図IV-IV線に相当する
断面図、第5図は従来のライブPTO付トランスミッショ
ンを示す断面図である。 2……中間壁、4……PTO系駆動軸、9……ベベルピニ
オン軸、16……伝動ギヤ、18……伝動軸、19……カップ
リング、20,21……軸受、22……押え部材、23……ボル
ト、24……位置規制部、25……止め輪、26……切換ギ
ヤ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】走行系回転軸(9)とPTO系伝動軸(18)
    とを互いに平行に夫々軸受(21)(20)を介して中間壁
    2Bに支持し、前記回転軸(9)に伝動ギヤ(16)を設
    け、エンジン動力を前記伝動軸(18)に伝達する駆動軸
    (4)を伝動軸(18)と同心に配置し、この駆動軸
    (4)と伝動軸(18)とを直結するカップリング(19)
    を設け、このカップリング(19)に代えて前記駆動軸
    (4)と伝動軸(18)とを直結する位置と前記伝動ギヤ
    (16)に噛合する位置とに位置変更可能なグランド・ラ
    イブ切換ギヤ(26)を伝動軸(18)上に軸方向摺動自在
    に嵌合装備可能にしたPTO系伝動構造において、 前記中間壁(2B)に前後両側が伝動軸用軸受(20)を前
    後から押える押え部材(22)を前後反転自在に設け、こ
    の押え部材(22)の前後一側に伝動軸(18)に沿って突
    出していて駆動軸(4)側へ突出するように配置するこ
    とにより前記カップリング(19)の軸受(20)側軸方向
    移動を規制する位置規制部(24)を設けたことを特徴と
    するPTO系伝動機構。
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JPS6450124U JPS6450124U (ja) 1989-03-28
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