JPH0733782U - 雨樋とバンパ−を兼ねる庇構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 雨天の時扉を開放しても雨水が荷室内に滴下
しにくい構造にすること、又バン型車両を後退した時、
建物等に接触しても上部枠が多少の衝撃では破損しにく
いよう上部枠部を改良することを目的とする。 【構成】 硬質の塩化ビニ−ル樹脂よりなる基部２と、
軟質の塩化ビニ−ル樹脂よりなり上面が雨樋となるバン
パ−部３との同時一体押出成形品よりなる庇をバン型車
両のリヤフレ−ム上部枠の横巾方向に設置した。そして
バンパ−部３を肉厚とし内部に中空部５を設けてクッシ
ョン性能を大にした。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、バン型車両の扉が蝶着されているリヤフレ−ムの上部枠に設ける雨 樋とバンパ−を兼ねる庇構造に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

図３は図２に示すバン型車両のＡ−Ａ矢視断面図であり、リヤフレ−ムの上部 枠を示している。図３において、ａは上部枠、ｂは天井、ｃは観音開き扉である 。このような従来の上部枠ａと観音開き式扉ｃとの関係では、雨天の時観音開き 式扉ｃを開くと、雨水は上部枠ａの垂直部ａ₁から水平部ａ₂に沿って流下し荷室 内に滴下する。そして積荷を損傷する事態が発生している。 又、倉庫等での荷役時に所定の位置まで後退を強いられるが、この時建家等に 接触し、特に上部枠ａが破損することがあった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

従来技術の問題点に鑑み、１）雨天の時扉を開放しても雨水が荷室内に滴下し にくい構造にすること、又２）バン型車両を後退した時、建物等に接触しても上 部枠が多少の衝撃では破損しにくいよう上部枠部を改良することを目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

硬質の塩化ビニ−ル樹脂よりなる基部２と、軟質の塩化ビニ−ル樹脂よりなり 上面が雨樋となるバンパ−部３との同時一体押出成形品よりなる庇をバン型車両 のリヤフレ−ム上部枠の横巾方向に設置した。そしてバンパ−部３が肉厚で内部 に中空部５を設けてバンパ−機能を持たせた。

【０００５】

【実施例】

本考案の雨樋兼バンパ−を兼ねる庇構造は、リヤフレ−ム上部枠ａの垂直部に 取り付けられる。その基部２は硬質の塩化ビニ−ル樹脂、バンパ−部３は軟質の 塩化ビニ−ル樹脂からなる複合材である。この複合材は同時一体押出成形品であ る。 基本的には本考案の雨樋とバンパ−を兼ねる庇材１は図１のように断面Ｌ字型 をした基部２と、この基部２の垂直部と、一体のバンパ−部３よりなっている。 バンパ−部３は基部２から後方に向って水平に延びていれば足りるが、衝撃吸収 性を考慮して肉厚で内部に中空部５を設けている。４は端部の上方突出縁でこれ によりバンパ−部３の上面と基部２の垂直部とで樋を構成する。 バンパ−部３は上部枠ａの横巾方向全長にわたって取り付ける。これにより雨 水はバンパ−部３の上面に沿って横に分岐して流れ、リヤフレ−ムの側柱部ｄか ら地面に落下するので、荷室内に浸入しにくくなる。

【０００６】

【効果】

リヤフレ−ムの上部枠ａに基部２が硬質塩化ビニ−ル樹脂、バンパ−部３が軟 質の塩化ビニ−ル樹脂よりなる雨樋とバンパ−を兼ねる庇を取り付けたので、 上部枠ａの下端水平部ａ₂ から雨水が浸入し、これが室内へ滴下する不具 合を減少し、積荷の損傷を防止できる。 車両後退時、建物等に接触しても雨樋兼バンパ−を兼ねる庇がクッション となって上部枠ａの破損を防止することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の庇構造の断面図。

【図２】公知バン型車両の後部からみた斜視図。

【図３】図２のＡ−Ａ断面図で公知の上部枠の構造を示
す。

【符号の説明】

１ 庇 ２ 基部 ３ バンパ−部 ４ 上方突出縁 ５ 中空部

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 硬質の塩化ビニ−ル樹脂よりなる基部
   (２)と軟質の塩化ビニ−ル樹脂よりなり上面が雨樋とな
   るバンパ−部(３)との同時一体押出成形品よりなる庇を
   バン型車両のリヤフレ−ム上部枠の横巾方向に設置した
   ことを特徴とする雨樋とバンパ−を兼ねる庇構造。
2. 【請求項２】 バンパ−部(３)が肉厚で内部に中空部
   (５)を有することを特徴とする請求項１の雨樋とバンパ
   −を兼ねる庇構造。