JPH07337056A - 駆動系の振動抑制方法 - Google Patents

駆動系の振動抑制方法

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JPH07337056A
JPH07337056A JP6150374A JP15037494A JPH07337056A JP H07337056 A JPH07337056 A JP H07337056A JP 6150374 A JP6150374 A JP 6150374A JP 15037494 A JP15037494 A JP 15037494A JP H07337056 A JPH07337056 A JP H07337056A
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JP
Japan
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speed
torque
value
estimated
load
Prior art date
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Pending
Application number
JP6150374A
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English (en)
Inventor
Atsushi Fujikawa
淳 藤川
Fumitomo Namikawa
文朋 南川
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Toyo Electric Manufacturing Ltd
Original Assignee
Toyo Electric Manufacturing Ltd
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Publication date
Application filed by Toyo Electric Manufacturing Ltd filed Critical Toyo Electric Manufacturing Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】速度制御系の応答性を低下させることなく駆動
軸のトルク計測手段出力からねじり速度を推定のうえ、
格別に電動機駆動を行い得る駆動系の振動抑制方法を提
供するものである。 【構成】第1に、駆動軸トルク計測手段出力からねじり
速度を推定し、このねじり速度推定値と電動機速度の偏
差により負荷速度の制御を行い、第2に、制御対象入力
トルク指令と電動機速度から制御系の等価外乱を求め、
等価外乱補償部出力を制御系入力に加算させ、第3に、
ばね定数のノミナル値を推定真値より大きくおくよう
に、構成したものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は弾性系を有する駆動軸を
介して電動機から負荷へ駆動トルクが伝達される駆動系
の制御方法に係り、特に駆動軸のトルク計測手段を備え
るねじり駆動系の振動抑制方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般的な電動機速度制御系の例により、
図6にて説明する。図6は従来例の安定化フィードバッ
ク制御方法が用いられた系統を示すもので、1はPI制
御装置、2は制御対象、30は加算部、4はトルク係数で
ある。ここでは制御対象2が電動機であり、したがっ
て、速度制御系においては設定入力Rが速度指令,状態
量Yが速度検出出力である。
【0003】すなわち、設定入力Rと状態量Yの偏差e
を、PI制御装置1を通して制御対象2に印加すること
により、速度制御系を安定化している。その一般的な安
定化調整は、慣性Jが大きいほどブロック11の比例ゲイ
ンKpを大きくし、それに応じてブロック12の積分ゲイ
ンKiも大きくすることにより、達成される。かように
して、通常はPI補償要素を直列に挿入し、制御対象に
応じた比例ゲインおよび積分ゲインを調整することによ
り、ねじり振動の安定化が図られていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】さて一般機械設備の駆
動系は、程度の大小はあれねじり振動系とみなされ、そ
のねじりのばね定数の値により、制御性が大きく変わ
る。例えば、駆動軸のばね定数が小さくねじり振動が出
やすい場合、比例ゲインを大きくすると不安定になって
ねじり振動を起こし易く、また積分ゲインを大きくする
と、オーバーシュートが発生して好ましくないという問
題点がある。本発明の目的とするところは、速度制御系
の応答性を低下させることなく、前述の課題を解決した
格別な駆動系の振動抑制方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明はつぎの如くに構
成してなるものである。すなわち、第1には駆動軸のト
ルク計測手段の出力からねじり速度を推定し、このねじ
り速度推定値と電動機速度の偏差により、負荷速度制御
を行うものである。第2には、制御対象の入力トルク指
令と電動機速度から等価外乱を求め、これを制御系の入
力に加算する等価外乱補償部を有し、この等価外乱補償
部出力を制御系の入力に加算させるようにしたものであ
る。第3には、ねじり速度を推定する演算に用いるばね
定数のノミナル値を、推定真値より大きくおくようにし
たものである。
【0006】しかして、具体的には、比例(P)制御に
よる安定化フィードバック制御装置と、負荷変動制御対
象のハラメータや負荷変動の影響を殆ど受けないように
する等価外乱補償部と駆動軸のトルク計測手段出力から
ねじり速度を推定し電動機速度との偏差をとるとともに
フィードバックして速度制御する手段とを、少なくとも
主要部として構成された装置を実現し得るものである。
さらに、本発明を図1および図2を参照し説明する。
【0007】本出願人は、先に多機能形制御装置(例え
ば特開平3− 25505号公報)等を、開示している。これ
は図1に示す如くである。すなわち図1においては、5
は指令入力部、6はフィードフォワード補償部、7は等
価外乱補償部である。図中、図6と同符号の部分は同じ
機能を有する部分を示す。かかる装置の高性能性につい
ては上記公開公報に詳述されているため、ここではその
説明を省略する。
【0008】そして、本発明による主要構成システム例
は、図2の如く示される。図2において、8は比例制御
部、9,17,21はトルク係数、10は負荷部、11はねじり
軸部、12は粘性係数、13は電動機部、14,20はフイル
タ、15はばね定数、16は近似微分部、18は微分部、19は
慣性モーメント、31〜38は加算部である。ここに、点線
で囲んだ部分は軸トルクTQを発生する駆動軸のトルク
計測手段TIを示す。
【0009】まず、比例制御からなる安定化フィードバ
ック制御囲りにおいては、負荷速度の指令値WL*と負
荷速度の推定値WLEとの偏差を比例制御部8を通し、
トルク指令T*として加算部32に与えるように構成され
る。つぎに、等価外乱補償囲りにおいては、トルク指令
T*にトルク係数21出力を掛算して算出されたトルク指
令の推定値TE*と、電動機速度WMを微分した値に電
動機の慣性モーメントのノミナル値JMhを掛算して値
との偏差を算出することにより、軸トルクの推定値TS
Eを得る。ここで、軸トルクの推定値TSEをローパス
フイルタを通した後に、トルク係数のノミナル値の逆数
(1/Kth)を掛算し、この値を等価外乱として入力
トルク指令に加算するように構成している。
【0010】つぎにまた、トルク計測手段出力からねじ
り速度を推定し電動機速度との偏差を得る囲りにおいて
は、トルク計測手段TI出力の軸トルクTQをフイルタ
14を通してその出力量とし、駆動軸のばね定数のノミナ
ル値の逆数(1/Kch)を掛算したうえに近似微分16
を通することにより、ねじり速度の推定値NTEを得る
ものとする。また、ねじり速度の推定値NTEと電動機
速度WMとの偏差より、負荷速度の推定値WLEを得る
ように構成している。さらに、駆動軸のばね定数のノミ
ナル値Kchを推定真値よりも大きくとる手法を用いる
ことにより、本システムの安定化を図るようになしたも
のである。
【0011】
【作用】かかる解決手段により、つぎの如くに作用し得
る。すなわち、安定化フィードバック制御によるフィー
ドバック補償機能に等価外乱補償機能を有する多機能形
制御を併用させたことにより、通常の設定変動に対する
ロバスト性を確保するとともに、定常的な微小なねじり
振動に対する防振に、トルク計測手段による検出信号か
らねじり速度を推定し、かつそのねじり速度推定値と電
動機速度との偏差をとり負荷速度の推定値を得て、さら
に比例ゲインを加算させたことにより、ねじり安定化が
図られてなるものである。さらに、駆動軸のばね定数の
ノミナル値を推定真値よりも大きくとることによって、
システム安定化を奏し得るものである。
【0012】
【実施例】図2の部分系統を示した図3〜図5を用い、
さらに本発明を詳細説明する。すなわち、図3は比例制
御による安定化フィードバック制御の機能を有する部分
を、示している。図3においては、加算部31にて負荷速
度の指令値WL*と負荷速度の推定値WLEとの偏差を
算出する、つまりフィードバックそれてなる。さらに、
この加算器31を、比例制御部(Kp)8を通して本シス
テム構成のトルク指令T*として得ている。また、加算
器32では、この比例制御部8出力にトルク係数21出力す
なわち等価外乱補償出力を加え、トルク指令の推定値T
E*を得ている。さらに、トルク係数(Kt)9を通す
ることにより、この出力をトルク指令としてなる。
【0013】つぎに、図4は制御系のパラメータや負荷
外乱の変動の影響を受けないようにする等価外乱補償の
機能を有する部分を、示している。図4においては、加
算部38にて、一方の入力として加算部32出力にトルク係
数によるノミナル値Kthを掛算した値を得て、他方の
入力として、電動機速度WMを微分部(du/dt)18
を通し、さらに電動機の慣性モーメント19のノミナル値
JMhを掛算した値を得て、両者の偏差を算出すること
により、軸トルクの推定値TSEを得る。この加算部38
出力をフイルタ20を通し、さらに、トルク係数21のノミ
ナル値(Kth)の逆数を掛算した値を等価外乱として
得るものである。なお、軸トルクの推定値のノイズ除去
のため、ここではローパスフイルタ〔1/(TOs+
1)〕を用いている。また、かような等価外乱のトルク
係数21を得て、トルク指令部にフィードバックしている
点は、前述の通りである。
【0014】つぎにまた、図5はトルク計測手段出力を
基にねじり速度を推定し電動機速度との偏差を得る機能
部分を、示している。図5においては、トルク計測手段
TIによる軸トルクTQ得て、フイルタ14の〔1/(T
Qs+1)〕を通した出力を駆動軸のばね定数15のノミ
ナル値(Kch)の逆数を掛算し、さらに近似微分部16
を通すことによってねじり速度の推定値NTEを得てい
る。なお、ここでの微分の実用上困難なことから、図示
の如き近似部分〔s/Ts+1)〕を行うものとしてい
る。また加算部37にて、ねじり速度の推定値NTEと電
動機速度WMとの偏差をとることにより負荷速度の推定
値WLEを算出し、これを負荷速度の指令部にフィード
バックしている点は、前述の通りである。ここで、駆動
軸のばね定数Kcのノミナル値Kchを、推定真値より
も大きくとることによって、、本システムの安定化が図
られてなる。
【0015】かようにしてなる本実施例は、特に運転中
に変動する負荷状態のトルク発生係数Kt,慣性J,粘
性係数Dといったパラメータに対するロバスト性を補償
し得るとともに、ねじり振動時の速度変化の情報を使う
代りに、トルク計測手段出力を用いてねじり速度を推定
するように構成されてなるものである。
【0016】なお、例えば共振周波数付近でねじり振動
が発生しているときのトルク計測機能出力と電動機速度
とを比較してみると、トルク計測機能出力は、電動機速
度より変化の変合が大きく、したがって検出し易くかつ
制御処理し易いことは明らかである。さらには、ばね定
数のノミナル値を推定真値よりも大きい値をとると、ね
じり振動の抑制により効果的なことは勿論である。
【0017】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、近
似微分演算と一次遅れフイルタのアルゴリズムのみの簡
便な構成による比例制御の安定化フィードバック制御機
能および等価外乱補償機能を有してなる、駆動軸のトル
ク計測手段を備える格別な装置を実現し得る駆動系の振
動抑制方法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の理解を容易にするため多機能制
御装置例を示したブロック図である。
【図2】図2は本発明による主要構成システム例を示し
た系統図である。
【図3】図3は図2の安定化フィードバック制御機能部
を示す系統図である。
【図4】図4は図2の等価外乱補償機能部を示す系統図
である。
【図5】図5は図2のねじり速度推定機能部を示す系統
図である。
【図6】図6は従来例のPI制御系を説明するため示し
た系統図である。
【符号の説明】
1 PI制御装置 2 制御対象 30 加算部 4 トルク係数 5 指令入力部 6 フィードフォワード補償部 7 等価外乱補償部 8 比例制御部 9 トルク係数 10 負荷部 11 ねじり軸部 12 粘数係数 13 電動機部 14 フイルタ 15 ばね定数 16 近似微分部 17 トルク係数 18 微分部 19 慣性モーメント 20 フイルタ 21 トルク係数 TI トルク計測手段 TQ 軸トルク WL 負荷速度 WL* 負荷速度の指令値 WLE 負荷速度の推定値 WM 電動機速度 NTE ねじり速度の推定値 T* トルク指令 TE* トルク指令の推定値 TSE 軸トルクの推定値

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 弾性系を介して負荷を駆動する駆動系の
    制御方法において、駆動軸トルク計測手段の出力からね
    じり速度を推定するとともに、該ねじり速度の推定値と
    電動機速度の偏差により負荷速度の制御を行うことを特
    徴とした駆動系の振動抑制方法。
  2. 【請求項2】 制御対象の入力トルク指令と電動機速度
    から制御系の等価外乱を求めてこれを制御系の入力に加
    算する等価外乱補償部を有し、該等価外乱補償部出力を
    制御系の入力に加算させた請求項1記載の駆動系の振動
    抑制方法。
  3. 【請求項3】 前記ねじり速度を推定する演算に用いる
    ばね定数のノミナル値を推定真値より大きくおくように
    した請求項1または請求項2記載の駆動系の振動抑制方
    法。
JP6150374A 1994-06-08 1994-06-08 駆動系の振動抑制方法 Pending JPH07337056A (ja)

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