JPH0733699U - 本革草履と本革バツクとの組合せ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本革草履と本革バツクとの表面に同種類の天
然押し花を重合して美しい押し花による隆起部を形成し
たものである。 【構成】 本革草履と本革バツクとの露出面に融着する
接着フイルムを重合し、その表面数ヶ所に乾燥した両者
に同一種類の草、花による天然押し花を重合し、その表
面に透明樹脂保護層を被着して表面に立体的な隆起部を
形成することを特徴としたものである。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、本革草履と本革バツクとに同種類の天然押し花を各々使用し、美観 の優れた花柄模様の隆起部を形成する本革草履と本革バツクとの組合せに関する ものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来この種の本革草履は、着色した表面に花柄等の模様を形成するものでは、 焼き印又は印刷等で押圧して模様を設け、その表面に透明フイルム等を塗布又は 被着することが普通に実施されているものである。 また、着色した本革バツクの表面に花柄模様を形成するものでは、焼き印の押 圧により形成し、その表面に透明な樹脂を以てコーテイングして仕上げるものが 一般である。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

上記従来のもので述べたものの前者における本革草履の押型のものでは、何等 自然色がなく、且つ立体的に見えないので美観や装飾価値が長期間に何等考慮さ れていないものである。 また、後者に於ける、本革バツクの図柄模様入りでは、立体的及び自然色が現 出されず、従つて、美観上や装飾価値が充分に達成されたものとは成らないもの である。 本考案は、上記従来の有する点に鑑みて考案されたものであり、その目的とす る所は、天然押し花を現出した本革草履と同一の一対となる天然押し花を現出し た本革バツクとの組合せに関し、各々に着色した本革の表面に自然乾燥された天 然押し花を接着し、表面に押し花による隆起部を立体的に表現せしめた美観の優 れた本革草履と本革バツクとを提供しようとするものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】 上記目的を達成するために、本考案における本革草履と本革バツクとの組合せ によれば、本革草履（１）の表面本革部（２）に各種着色を施し、この表面本革 部（２）の表面全体に熱で融着する接着フイルム（７）を被着する。この接着フ イルム（７）の踵部（３）と後部側面（５）とに天然押し花（６）（６）を載置 し、その表面全体に透明樹脂保護層（８）を被着する。また、本革バツク（１０ ）の表面本革部（１１）の表面に該本革本体（１）に使用した同一種類の天然押 し花（１３）を接着フイルム（１２）の上部に重合し、その表面より透明樹脂保 護層（１４）を被着して構成することによつて、表面に該天然押し花による立体 的な凹凸模様の隆起部（１５）（１５）を形成するものである。

【０００５】

【実施例】

次に、本考案の一実施例を図面について説明すると、図１に示すものは、各種 の本革草履（１）を示し、その表面全体の表面本革部（２）には、予め各種の染 色を施してある。該表面本革部（２）には、本革草履（１）の踵部（３）と側面 （４）の後方から見える位置の後部側面（５）との表面に熱で融着する接着フイ ルム（７）を被着重合してある。該接着フイルム（７）には、該踵部（３）と該 後部側面（５）との位置に各種のカラー色を有する同一種類の草、花よりなる天 然押し花（６）（６）の所要数を各々接合する。この該天然押し花（６）（６） には、表面に透明樹脂保護層（８）（８）を重合押圧接着して該天然押し花（６ ）（６）による凹凸模様の隆起部（１５）（１５）を各々突設形成してある。符 号（９）は、該本革草履（１）の鼻緒を示すものである。

【０００６】 次に、図２に示すものは本革バツク（１０）を示すものであつて、該本革バツ ク（１０）は、該本革草履（１）と同様に染色された表面本革部（１１）の表面 に対して熱に融着する接着フイルム（１２）の上部に該本革草履（１）に使用し た天然押し花（６）と同種類の草、花よりなる天然押し花（１３）（１３）を重 合してある。この該天然押し花（１３）（１３）の表面と該表面本革部（１１） の部分の表面に対して透明樹脂保護層（１４）を被着押圧することによつて、該 天然押し花（１３）（１３）による凹凸模様よりなる隆起部（１５）（１５）を 形成したものである。

【０００７】

【考案の効果】

以上説明したように本考案の本革草履と本革バツクとの組合せによれば、本革 草履本革バツクとの一体的な使用によつて装飾価値を著しく向上できる効果と、 両者に天然押し花が立体的に組み合わされて美麗に表現できる優れた効果がある 。そして、本革草履と本革バツクとの着色面と草、花による天然押し花の色柄と を良好な配色に自由選択できる効果がある。また、該本革草履と本革バツクとの 表面に熱で融着する接着フイルムの上面に各々天然押し花を重合し、その天然押 し花の表面に透明樹脂保護層を重合着色したことにより、該天然押し花は強固に 押圧接着され、乾燥された天然押し花は原形を保持され、且つ該天然押し花によ る凹凸模様の隆起部によつて長期間に亘つて立体観があると共に、本革草履の該 隆起部によつては、足の裏面をほどよく刺激して健康上大変によい効果が得られ るものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の本革草履本体の全体斜面図である。

【図２】同じく本考案の本革バツクの全体斜面図であ
る。

【図３】同じく本考案の図１の一部欠除した縦断側面図
である。

【図４】同じく本考案の一部欠除した縦断拡大側面図で
ある。

【図５】本考案の図２に示すＢ−Ｂ線の一部欠除した縦
断側面図である。

【符号説明】

１ 本革草履 ２ 表面本革部 ３ 踵部 ４ 側面 ５ 後部側面 ６ 天然押し花 ７ 接着剤フイルム ８ 透明樹脂保護層 １０ 本革バツク １１ 表面本革部 １２ 接着フイルム １３ 天然押し花 １４ 透明樹脂保護層 １５ 隆起部

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 本革草履には、表面の表面本革部に各種
   着色を施し、該表面本革部には、表面全体に熱で融着す
   る接着フイルムを重合し、該接着フイルムの踵部と後部
   側面とに各々乾燥された草、花による天然押し花を所要
   数載置し、該天然押し花と該表面本革部との表面に透明
   樹脂保護層を重合して天然押し花による凹凸模様よりな
   る隆起部を形成した本革草履と、該本革草履と同色の本
   革バツクには、表面本革部の表面に熱で融着する接着フ
   イルムを重合し、該接着フイルムの上部に該本革草履と
   同種類の天然押し花を重合し、該天然押し花の表面と表
   面本革部との表面に透明樹脂保護層を被着して該天然押
   し花による凹凸模様の隆起部を形成したことを特徴とす
   る本革草履と本革バツクとの組合せ。