JP2001293999A - 立体感に優れた貼絵 - Google Patents

立体感に優れた貼絵

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JP2001293999A JP2000114802A JP2000114802A JP2001293999A JP 2001293999 A JP2001293999 A JP 2001293999A JP 2000114802 A JP2000114802 A JP 2000114802A JP 2000114802 A JP2000114802 A JP 2000114802A JP 2001293999 A JP2001293999 A JP 2001293999A
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Kyoko Honma
京子 本間
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Abstract

(57)【要約】 【課題】特に専門的な技術を要さずに、ある程度の知識
と手順を備えることによって立体的で且つ見栄えのする
作品を創作でき、趣味としても充分に楽しむことができ
る貼絵を提供する。 【解決手段】任意の物の形状をなし凹凸をつけた布また
は紙等の薄片を、その片面の一部分に接着剤を塗布し
て、該薄片の一部が貼絵台から離剥した状態で、且つ、
薄片の一部が軽く重なる状態にして前記接着剤を介して
貼絵台に貼着して、風景、人物、動植物等所望の絵柄を
表現するとともに、前記凹凸のついた薄片が相互に重な
り合って薄片が浮き上がり、または沈んで見えることに
よって絵柄の立体感を向上せしめた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特に専門的な技術
を要さずに、ある程度の知識と手順を備えることによっ
て立体的で且つ見栄えのする作品を創作でき、趣味とし
ても充分に楽しむことができる貼絵に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の貼絵は、芸術家が創作した美術作
品、或いは児童教材用として使用される予め輪郭が線引
きされた台紙の上に輪郭線に沿って色紙を切って貼りつ
けて所定の絵柄を形成するものや、佐賀錦布片を貼りつ
けるもの(特開昭63−43796)、紬絣貼絵の製造
法(特開昭56−37198)、貼絵の色を布帛に転写
染色するもの(特開昭52−59791)、色ステッカ
ーを貼りつける色ステッカー貼り絵(特開昭61−11
1798)が既に開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記の貼絵の
類は何れも平板状の紙布片を台紙に貼りつけて所望の絵
柄を表現してなるもので、この種の貼絵は油絵や水彩画
とは違う独特の雰囲気を表現することが可能ではあるが
平板状の紙布片を貼りつけただけで立体感に乏しい欠点
を有する。そこで、前記のような欠点を解消するため
に、本発明は、布または紙等の薄片に凹凸をつけ、これ
らを軽く重ねてその一部を接着剤によって貼絵台に貼り
つけることによって、立体感と美感に特に優れ、また、
着色や特殊な反射絞を施した貼絵を提供することを目的
とする。かかる手法による立体感に優れた貼絵は今まで
になく、美的装飾品としても優れた価値を有するもので
ある。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記の課題を解決するた
めに、本発明は、任意の物の形状をなし凹凸をつけた布
または紙等の薄片を、その片面の一部分に接着剤を塗布
して、該薄片の一部が貼絵台から離剥した状態で、且
つ、薄片の一部が相互に軽く重なる状態にして前記接着
剤を介して貼絵台に貼着して、風景、人物、動植物等所
望の絵柄を表現するとともに、前記凹凸のついた薄片が
相互に重なり合って薄片が浮き上がり、または沈んで見
えることによって絵柄の立体感を向上せしめたことを特
徴とする立体感に優れた貼絵とする(請求項1)。
【0005】また、前記の課題を解決するために、本発
明は、花弁、魚鱗、木の葉等任意の形状を有し、その全
体ないし一部に一様に或いは部分的に異なる彩色を施
し、且つ、凹凸をつけた前記の薄片の一端に接着剤を塗
布して、かかる薄片をこけら葺き状に貼絵台に貼着して
絵柄の立体感と美感を向上せしめたことを特徴とする立
体感に優れた貼絵とすることが好ましい(請求項2)。
【0006】また、前記の課題を解決するために、本発
明は、前記薄片は、合成樹脂製フィルムまたは合成樹脂
を表面コートないし含浸した布地の表面に熱プレスして
光によって反射する反射絞を形成し、必要に応じてパー
ル調の印刷を施して絵柄の立体感と美感を向上せしめた
ことを特徴とする請求項1または2記載の立体感に優れ
た貼絵とすることが好ましい(請求項3)。
【0007】
【作用】請求項1の発明に係る立体感に優れた貼絵は、
前記のように構成されるので、図3の(a)(b)
(c)に示すように、薄片の重ね貼りの状態によって、
貼絵に光が当ったときに、薄片の重なり部ないし薄片自
体の凹凸部に生じる陰影によって薄片が浮き上がり、ま
たは沈んで見える結果、絵柄全体の立体感が際立つ作用
をなす。
【0008】請求項2記載の発明に係る貼絵において、
前記のように例えば、薄片を花弁、魚鱗に球面状の凹凸
や、木の葉に湾曲断面の凹凸をつけるとともに、全体に
一様に彩色し、または、グラデーションのような部分彩
色を施して、これらの薄片をこけら葺き状に貼着するこ
とによって、立体感を高めるとともに美感をより向上せ
しめる作用をなす。
【0009】請求項3記載の発明に係る貼絵において、
前記のように薄片の表面に光によって反射する反射絞を
形成することによって、立体感をより増大するとともに
光の当る方向によって、玉虫模様ないし反射模様が異な
って見えるダマスク(damask)織物のように見
え、高級感を高める作用をなす。更に、必要に応じてパ
ール調の印刷を施すことによって、反射効果をより高め
ることができる。
【0010】
【実施例】実施例1 次に、この発明の代表的な実施例について、図面に基づ
いて説明する。図1は、本発明の代表的な金魚の絵柄
(以下「ふな金」と称する)を表現した貼絵の実施例を
例示したものである。図2は、本発明の実施例に使用す
る鱗状薄片11を例示したものである。図3は、重ね貼
りの状態を例示したものであり、(a)は薄片の凸状面
を(c)は凹状面を(b)は凸状面と凹状面とを相互に
表面に向けて重ね貼りした状態を示す。このように重ね
貼りの仕方を組合せて色々な立体的な絵柄を表現するこ
とが可能である。
【0011】図1において、1は本発明の実施例「ふな
金」に係る貼絵の全体を示す。11は鱗状薄片である。
この実施例において、薄片に用いる布地の種類は特に限
定されるものではなく、例えば、綿、麻、羊毛等の天然
繊維、ポリエステル繊維、アクリル繊維、ポリアミド繊
維等の合成繊維、半合成繊維等ある程度の保形性を有す
るものを用いることができる。前記の布地を所定の凹凸
を付した熱プレス盤の間に挟持して熱プレスした後、或
いは熱プレスと同時に所定の形状に裁断して鱗状薄片を
得た。勿論、裁断後に各片に凹凸をつけてもよい。
【0012】薄片の素材は、ある程度の保形性を有する
限りにおいて前記布地に限られず、紙、合成紙、合成樹
脂製のフィルムであってもよい。布または紙に関しては
スプレーでやや水分を含ませて、熱プレスして凹凸をつ
けることが好ましい。また、前記の布地に乳化重合した
塩化ビニル樹脂を可塑剤に分散したゾルをコーティング
して加熱下でゲル化した後に前記熱プレスすれば、凹凸
がつけ易く、パーマネント効果が得られる点から好まし
い。また、布地や紙基材には予め染色ないし着色材によ
り色彩を施しておくことが好ましい。
【0013】次ぎに、前記「ふな金」の貼絵を作成する
手順について説明する。先ず、ベニヤ板や厚紙の上に布
地や紙を貼って貼絵台2を作成し、絵柄の構成に基づい
て薄片を貼る位置を示す下絵を描く。そして、最初に背
びれ薄片12、胸びれ薄片13、腹びれ薄片14、尾び
れ薄片15の順に接着剤(木工用ボンド(登録商標))
を塗布して前記貼絵台の所定の位置に貼りつける。これ
らの各ひれ薄片には予め線状の模様を印刷し凹凸状の絞
を施すことによってより立体感を高めることができる。
【0014】次ぎに、図2に示すように全体に部分球面
状の凹凸をつけた鱗状薄片11の凹状面(裏側)後方部
分に接着剤を塗布して尾びれの方より、即ち、形状の小
さい方から大きい方にこけら葺き状に順々に貼りつけ
る。従って、鱗状薄片11は図3(a)に示すように凸
状面が表面に向いて鱗状に連続した重なりをなして設け
られるので胴体全体の膨らみを感じる。次いで、頭部薄
片16は口と上下に少し接着剤をつけて貼り、エラ17
の部分はのりづけせずに離剥した状態にして立体感を出
す。目は頭部の中央よりやや口に近いところにつける。
【0015】次ぎに、水苔の付着した岩薄片18は凸状
面を表面に向けてまたは所々に凹状面を表面に向けて、
即ち、部分的に図3(a)(b)(c)に示す各重ね合
わせを組合せて重ね貼りして岩の凹凸を表現する。水泡
薄片19を同様にして部分的に接着剤を塗布して浮き上
がって見えるように貼りつける。最後に岩のはみ出した
部分を貼絵台に沿って切取って揃える。上記の手順によ
って完成された「ふな金」の貼絵は、金魚があたかも水
中で泡を出して泳いでいるように見え、極めて立体感に
富むものであった。
【0016】実施例2 本発明の他の実施例として、前記の実施例1において鱗
状の薄片の表面に雲母等の偏平な物質を細かく粉砕した
微粉末(所謂パール状微粉末)を混合した着色インクに
よってグラデーション模様を印刷した以外は前記実施例
1と同様にして実施例2の貼絵を得た。実施例2の貼絵
は、実施例1の貼絵と同様に極めて立体感に富むばかり
でなく、光の反射により真の金魚の鱗のようにパール調
に輝き美感に優れたものであった。
【0017】実施例3 本発明の他の実施例として、前記の実施例2の鱗状の薄
片の表面に反射絞を形成した以外は前記実施例2と同様
にして実施例3の貼絵を得た。実施例3の貼絵は、前記
反射絞に光が反射して見る角度によってこの反射光がそ
れぞれ異彩に輝き独特の趣を生じる。薄片の表面に反射
絞を形成するには、例えば一定角度からなる細線状の溝
を鏡面に設けたプレス型ないし絞ロールによって合成樹
脂製フィルムないし合成樹脂を含浸した布地を熱プレス
して、これらの基材の表面に鏡面の細線状の絞を設ける
方法による。この他にキャスティング法等でも同様の反
射絞が形成でき、何れの方法によってもよい。
【0018】
【発明の効果】本発明に係る貼絵は、前記のように構成
したことによって、特に専門的な技術によらずに、立体
感に優れ、また、パール調着色材によって彩色したもの
や反射絞を施したものは特殊な反射光を伴う独特の美的
効果を奏し、趣味として楽しむことができることは言う
に及ばず、装飾品として優れた美的ないし経済的価値を
有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る実施例の貼絵を例示する正面図で
ある。
【図2】(a)は本発明の実施例に使用する鱗状薄片の
正面図であり、(b)は(a)のA−A線断面図であ
り、(c)は(a)のB−B線断面図である。
【図3】(a)は薄片の凸状面を(c)は凹状面を
(b)は凸状面と凹状面とを交互に表面に向けて重ね貼
りした状態を例示した拡大断面図である。
【符号の説明】 1:貼絵、2:貼絵台、11:鱗状薄片、12:背びれ
薄片、13:胸びれ薄片、14:腹びれ薄片、15:尾
びれ薄片、16頭部薄片:、17:エラ、18:岩薄
片、19:水泡薄片、20:接着剤

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】任意の物の形状をなし凹凸をつけた布また
    は紙等の薄片を、その片面の一部分に接着剤を塗布し
    て、該薄片の一部が貼絵台から離剥した状態で、且つ、
    薄片の一部が相互に軽く重なる状態にして前記接着剤を
    介して貼絵台に貼着して、風景、人物、動植物等所望の
    絵柄を表現するとともに、前記凹凸のついた薄片が相互
    に重なり合って薄片が浮き上がり、または沈んで見える
    ことによって絵柄の立体感を向上せしめたことを特徴と
    する立体感に優れた貼絵。
  2. 【請求項2】花弁、魚鱗、木の葉等任意の形状を有し、
    その全体ないし一部に一様に或いは部分的に異なる彩色
    を施し、且つ、凹凸をつけた前記の薄片の一端に接着剤
    を塗布して、かかる薄片をこけら葺き状に貼絵台に貼着
    して絵柄の立体感と美感を向上せしめたことを特徴とす
    る請求項1記載の立体感に優れた貼絵。
  3. 【請求項3】前記薄片は、合成樹脂製フィルムまたは合
    成樹脂を表面コートないし含浸した布地の表面に熱プレ
    スして光によって反射する反射絞を形成し、必要に応じ
    てパール調の印刷を施して絵柄の立体感と美感を向上せ
    しめたことを特徴とする請求項1または2記載の立体感
    に優れた貼絵。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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