JP3055712U - 祝儀袋 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 多数種類の祝儀袋を制作でき、しかも、樹脂
盛シールは大量生産でき、袋本体に貼着するだけである
から制作が容易で、コストダウンを図ることができる祝
儀袋を提供することにある。 【解決手段】 祝い金を包む袋本体１に紅白または金銀
の水引き３と共に、少なくとも熨斗を付した祝儀袋にお
いて、前記熨斗を象った熨斗シール６を成形し、この熨
斗シール６を前記袋本体１の所定の位置に貼着したこと
を特徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

この考案は、婚礼またはその他の祝い行事において、祝い金を包んで贈る祝儀 袋に関する。

【０００２】

【従来の技術】

祝儀袋は、一般に和紙等を折って制作した袋本体に紅白または金銀の水引きが 印刷または結ばれている。婚礼用としては、袋本体の上部中央に「寿」の文字が 印刷され、右上には熨斗が印刷または貼着されている。また、一般の祝い行事用 としては、上部中央に「御祝」、「御祝儀」、「寸志」等の文字を書込めるスペ ースがあり、右上には熨斗が印刷または貼着されている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、従来の祝儀袋は、「寿」の文字は赤色または金色の印刷であり 、熨斗は、千代紙、色紙を用いた折り紙であり、糊を用いて袋本体の右上に貼着 している。この折り紙からなる熨斗は、手作業で制作しているが、小さいサイズ に切った千代紙または色紙を折る作業は、能率が悪いと共に、熟練度が要求され 、コストアップの原因となっている。

【０００４】 この考案は、前記事情に着目してなされたもので、その目的とするところは、 「寿」の文字または熨斗を樹脂盛シールによって成形し、その樹脂盛シールを袋 本体の所定の位置に貼着するだけでよく、また多種の書体の「寿」文字及び多種 の柄模様の熨斗を大量生産でき、またシールが立体的で美観的にも優れた祝儀袋 を提供することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

この考案は前記目的を達成するために、請求項１は、祝い金を包む袋本体に紅 白または金銀の水引きと共に、少なくとも熨斗を付した祝儀袋において、前記熨 斗を象った樹脂盛シールを成形し、この樹脂盛シールを前記袋本体の所定の位置 に貼着したことを特徴とする。

【０００６】 請求項２は、祝い金を包む袋本体に紅白または金銀の水引きと共に、寿の文字 及び熨斗を付した祝儀袋において、前記寿の文字及び熨斗を象った樹脂盛シール を成形し、この樹脂盛シールを前記袋本体の所定の位置に貼着したことを特徴と する。

【０００７】 請求項３は、請求項２の前記寿の文字を象った樹脂盛シールは、書体が異なる 複数種類の文字シールで、その裏面に粘着面を有し、選択的に袋本体または袋本 体に添付される短冊に貼着されることを特徴とする。

【０００８】 請求項４は、請求項１の前記熨斗を象った樹脂盛シールは、表面に着色した柄 模様を有する複数種類の熨斗シールで、その裏面に粘着面を有し、選択的に袋本 体に貼着されることを特徴とする。

【０００９】 請求項５は、祝い金を包む袋本体に紅白または金銀の水引きが設けられた祝儀 袋において、前記袋本体に、寿の文字、熨斗を象った複数種類の樹脂盛シールが 添付され、この樹脂盛シールを選択的に前記袋本体の所定の位置に貼着できるこ とを特徴とする。

【００１０】 前記構成によれば、寿の文字及び熨斗を象った樹脂盛シールを成形し、その裏 面の粘着面を利用して袋本体に貼着するだけでよく、寿の書体も多数種類である とともに、熨斗の柄模様も多数種類であるため、これらを組み合わせることによ り多数種類の祝儀袋を制作できる。

【００１１】

【考案の実施の形態】

以下、この考案の実施の形態を図面に基づいて説明する。

【００１２】 図１は婚礼用の祝儀袋の正面図であり、袋本体１は和紙によって形成されてい る。袋本体１には紅白または金銀の水引き３が結び付けられており、また袋本体 １の表面の中央には贈り主が署名するための短冊４が添付されている。この短冊 ４の表面上部には後述する「寿」の文字シール５が貼着されている。また、袋本 体１の表面右上には後述する熨斗シール６が貼着されている。

【００１３】 文字シール５は、図２（ａ）に示すように、「寿」の文字を象った複数種類の 書体からなる樹脂盛シールで、表面は金色または赤色に着色され、裏面は粘着面 ５ａに形成され、台紙７に剥離可能に貼着されている。

【００１４】 熨斗シート６は、図２（ｂ）に示すように、折り紙からなる熨斗を象って成形 した複数種類の樹脂盛シールであり、千代紙や色紙と同様の柄模様がプリントに よって施され、裏面は粘着面６ａに形成され、台紙８に剥離可能に貼着されてい る。

【００１５】 したがって、袋本体１とは別に制作した複数種類の文字シール５を台紙７から 選択して剥離して短冊４の所定の位置に貼着し、また複数種類の熨斗シート６を 台紙８から選択して剥離して袋本体１の所定の位置に貼着することにより祝儀袋 を制作できる。この場合、袋本体１が同一のものであっても、書体の異なる文字 シール５を貼着し、柄模様の異なる熨斗シート６を貼着することにより、多種類 の祝儀袋を制作できる。また、文字シール５及び熨斗シール６の裏面は粘着面５ ａ，６ａに形成されているため、簡単に貼着でき、貼着後は容易に剥離すること はない。

【００１６】 なお、前記実施形態においては、短冊４に「寿」の文字シール５を貼着する場 合について説明したが、袋本体１の上部中央に直接貼着してもよい。

【００１７】 また、袋本体１と複数種類の文字シール５を貼着した台紙７及び複数種類の熨 斗シート６を貼着した台紙８をセットとして販売し、使用者が好みの書体の文字 シール５と熨斗シール６を選択し、台紙７，８から剥がして袋本体１に貼着する ようにしてもよい。

【００１８】

【考案の効果】

以上説明したように、この考案によれば、寿の文字及び熨斗を象った樹脂盛シ ールを成形し、その裏面の粘着面を利用して袋本体に貼着するだけでよく、寿の 書体も多数種類であるとともに、熨斗の柄模様も多数種類であるため、これらを 組み合わせることにより多数種類の祝儀袋を制作できる。しかも、樹脂盛シール は大量生産でき、袋本体に貼着するだけであるから制作が容易で、コストダウン を図ることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案の第１実施の形態を示す祝儀袋の正面
図。

【図２】同実施形態の文字シールと熨斗シールの斜視
図。

【符号の説明】

１…袋本体 ３…水引き ４…短冊 ５…文字シール ６…熨斗シール

Claims (5)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 祝い金を包む袋本体に紅白または金銀の
   水引きと共に、少なくとも熨斗を付した祝儀袋におい
   て、前記熨斗を象った樹脂盛シールを成形し、この樹脂
   盛シールを前記袋本体の所定の位置に貼着したことを特
   徴とする祝儀袋。
2. 【請求項２】祝い金を包む袋本体に紅白または金銀の水
   引きと共に、寿の文字及び熨斗を付した祝儀袋におい
   て、前記寿の文字及び熨斗を象った樹脂盛シールを成形
   し、この樹脂盛シールを前記袋本体の所定の位置に貼着
   したことを特徴とする祝儀袋。
3. 【請求項３】 前記寿の文字を象った樹脂盛シールは、
   書体が異なる複数種類の文字シールで、その裏面に粘着
   面を有し、選択的に袋本体または袋本体に添付される短
   冊に貼着されることを特徴とする請求項２記載の祝儀
   袋。
4. 【請求項４】 前記熨斗を象った樹脂盛シールは、表面
   に着色した柄模様を有する複数種類の熨斗シールで、そ
   の裏面に粘着面を有し、選択的に袋本体に貼着されるこ
   とを特徴とする請求項１記載の祝儀袋。
5. 【請求項５】 祝い金を包む袋本体に紅白または金銀の
   水引きが設けられた祝儀袋において、前記袋本体に、寿
   の文字、熨斗を象った複数種類の樹脂盛シールが添付さ
   れ、この樹脂盛シールを選択的に前記袋本体の所定の位
   置に貼着できることを特徴とする祝儀袋。