JPH0727900U

JPH0727900U - 吊り立て兼用飾り額

Info

Publication number: JPH0727900U
Application number: JP6467993U
Authority: JP
Inventors: 顯原
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 1993-10-27
Filing date: 1993-10-27
Publication date: 1995-05-23

Abstract

(57)【要約】【目的】着色表本革の表面に美しい天然押し花を配色
よく重合し、吊掛用と立設兼用とした装飾価値を高めた
飾り額とするものである。【構成】飾り額本体を着色表本革と裏面当て本革との
二重に構成し、該着色表本革には、上面に熱で融着する
接着フイルムを重合すると共に、その上面に天然押し花
を所要数載置する。この天然押し花と着色表本革との表
面全体に透明樹脂保護層を重合して天然押し花による凹
凸模様の隆起部を形成する。また、着色表本革の表面に
写真挿入口を穿設した構成となつている。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、本革を各色に着色し、これを各種形状に形成した表面に美しい色の天然押し花を埋設し、各々異なつた花柄模様による隆起部を設けて立体的に自然を現出させることを目的とした吊り立て兼用飾り額に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

一般にこの種の飾り額は、織物、フエルトレザー、合成樹脂板等の構成材料を使用し、これ等の表面に図柄印刷又は接着剤を以て絵画等を構成する各装飾物を粘着突出したもの等が多数散見されている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

上記の従来の表面に図柄模様を印刷したものでは、何等変化がなく、且つ立体的な美観を得ることが困難である。また、各装飾物を色々と接着したものでは、その突出した飾り物に埃等が累積して大変に見苦しくなると共に、容易に剥離する等の欠点がある。この考案は、この様な点に鑑みてなされたものであり、その目的とする所は、着色した美しい本革を各種形状に自由に形成し、その着色表本革の表面に自然色の有する天然押し花を接合し、透明樹脂保護層を以て立体的な隆起部を作り、長期間の美観の維持と、剥離と汚染のない吊り立て兼用の飾り額を提供しようとするものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するために、この考案の飾り額は、飾り額本体を着色した着色表本革と裏面当て本革とを各種形状に切断したものを二重に重合して構成し、この該着色表本革の表面に熱圧で融着する接着フイルムを重合する。この接着フイルムの表面の所定位置に自然の菊、梅、蘭等の各種の花、草等の押し花を以て各図柄模様を形成する。また、天然押し花と着色表本革との表面に透明樹脂保護層を密着して重合する。この重合によつて天然押し花による隆起部を形成すると共に、該着色表本革の所定位置に写真挿入口を穿設してなるものである。

【０００５】

【実施例】

次に、この考案の実施例を図面について説明すると、図１に示す飾り額本体（１）は、本皮革を以て構成され、各色に着色された着色表本革（２）と、裏面の裏面当て本革（３）との二重層に形成されている。前記着色表本革（２）には、表面に無色透明な熱で融着する接着フイルム（５）を全面に重合する。該接着フイルム（５）の表面には、カラー色の有する自然の菊、梅、蘭等の各種草花の乾燥された天然押し花（６）（６）…を所定配列又は所定の図柄模様になる様に載置してある。この該天然押し花（６）（６）には、表面に透明樹脂保護層（７）を重合押圧接着して該天然押し花（６）（６）による押圧模様の隆起部（９）（９）を形成してある。また、該接着フイルム（５）を重合してある該着色表本革（２）の表面全体にも同様に透明樹脂保護層（７）を被着重合してある。

【０００６】更に、該着色表本革（２）には、所定位置に単数又は複数個の写真開口孔（８）（８）を穿設してある。また、該裏面当て本革（３）には、該写真開口孔（８）（８）の裏面に各種形状の写真挿入口（１０）（１０）を形成してある。該写真挿入口（１０）（１０）より写真（１２）（１２）を挿着する。符号（１１）は、接着剤を示し、該写真（１２）（１２）の移動を防止するために該接着表本革（２）の裏面と該裏面当て本革（３）とを接着する役目を果たすものである。符号（１３）は、該飾り額本体（１）の上部所定位置に設けた吊掛紐（１４）を挿通吊持用の通孔を示したものである。

【０００７】

【作用】

この飾り額本体（１）を使用するには、裏面当て本革（３）の写真挿入口（１０）より該写真開口孔（８）に現出する大きさの写真（１２）を挿着し、壁又は家具等に立てて飾り額として使用するか、又は吊掛紐（１４）によつて吊掛けて飾り額として用いるものである。

【０００８】この考案は、上述の如く構成されているので、飾り額の表面に露出する凹凸模様である天然押し花の美しい花柄模様がカラー色で立体的に表現でき、著しく装飾価値を高める効果と、各種の天然押し花を使用しているので、好む花柄を選定して自然を充分に楽しく眺められると云う効果もある。そして、この飾り額本体は、表面の着色表本革と裏面当て本革との二枚を重合したので、飾り額本体は著しく強靭化されると共に、折曲が防止される効果がある。また、着色表本革の着色と天然押し花との彩色によつて、天然押し花の色柄が著しく冴える効果がある。更に、接着フイルムの上部に乾燥した天然押し花を載置し、この天然押し花の表面に透明樹脂保護層を重合押圧接着したので、天然押し花による隆起部は、容易に形成され、且つ天然押し花の原形を保持すると共に、天然押し花が立体観を現出する効果がある。また、該着色表本革に設けた写真挿入口を穿設したので、写真等の額縁の役目を果たして装飾価値を著しく高める実利的な効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案の全体的な斜面図である。

【図２】同じくこの考案の裏面の斜面図である。

【図３】同じく図１のＡ−Ａ線の横断側面図である。

【図４】同じくこの考案の横断面の一部を拡大した横断
側面図である。

【図５】この考案の天然押し花による隆起部分を拡大し
た縦断側面図である。

【符号の説明】

１飾り額本体２着色表本革３裏面当て本革５接着フイルム６天然押し花７透明樹脂保護層８写真開口孔９隆起部１０写真挿入口

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】表面の着色表本革と裏面の裏面当て本革
とからなる吊り立て兼用飾り額において、前記飾り額本
体（１）は、着色表本革（２）と裏面当て本革（３）と
で二重に形成し、該着色表本革（２）には、表面に各種
着色を施すと共に、上面に熱で融着する接着フイルム
（５）を重合し、該接着フイルム（５）には、表面の所
定位置に乾燥された天然押し花（６）（６）を所要数載
置し、該天然押し花（６）（６）と該着色表本革（２）
との表面全体に透明樹脂保護層（７）を重合して該天然
押し花（６）（６）による凹凸模様の隆起部（９）
（９）を形成し、且つ該着色表本革（２）には、所定位
置に写真挿入口（１０）を穿設したことを特徴とする吊
り立て兼用飾り額。