JPH0733515Y2 - スピーカ用振動板 - Google Patents

スピーカ用振動板

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JPH0733515Y2
JPH0733515Y2 JP1987196900U JP19690087U JPH0733515Y2 JP H0733515 Y2 JPH0733515 Y2 JP H0733515Y2 JP 1987196900 U JP1987196900 U JP 1987196900U JP 19690087 U JP19690087 U JP 19690087U JP H0733515 Y2 JPH0733515 Y2 JP H0733515Y2
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JP
Japan
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mica
diaphragm
layer
adhesive
present
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JP1987196900U
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JPH01100596U (ja
Inventor
輝重 長沢
誠人 後藤
順一 落合
Original Assignee
フオスター電機株式会社
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  • Diaphragms For Electromechanical Transducers (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、周波数特性の優れたスピーカ用振動板に関す
る。
(背景技術およびその問題点) 従来、この種のスピーカ用振動板としては、紙,樹脂,
カーボン等のシート材料を用いてコーン形状に成形した
ものが主に使用されている。
例えば、特開昭58-75398号公報、特開昭59-193698号公
報及び特開昭60-31399号公報等において、振動板の剛性
を向上させるために、合成樹脂を含浸して基布と積層マ
イカを一体化した構成、基板と無機質材料相互を合成樹
脂にて一体化した構成等が開示されている。
特に最近においてはカーボン帯をクロス状に積層してシ
ートを形成して高剛性をもたせているがカーボンの比重
が紙より大きいため、軽量化するために振動板を薄くす
る必要がある。そのため、従来のスピーカ用振動板では
カーボン材料自体には剛性を有するが、薄肉状に振動板
を成形すると振動板自体には剛性がでなかったり、また
内部損失が小さくなってしまい、周波数特性上の高域に
ピークが生じて高域共振周波数が低くなるという問題点
を有している。
(考案の目的) 本考案は上記の点に鑑みて提案されたもので、その目的
とするところは、内部損失を大きくし、かつ周波数特性
を平坦にして高域の再生周波数を伸ばすことができるス
ピーカ用振動板を提供することにある。
すなわち、本考案に係るスピーカ用振動板は、音を発生
する振動板の片面にマイカ堆積層を形成して、上記の目
的を達成するものである。
(考案の開示) 本考案を図に沿って説明する。
第1図および第2図は本考案の一実施例を示す断面図お
よび一部拡大断面図である。図中、1はコーン形の振動
板、2は樋状のエッジ部、3はマイカ堆積層、4は接着
層、5は固定用接着層である。
この振動板1は、図に示すように、外側円周にはエッジ
部2が付設され、片面にマイカ堆積層3が形成されてい
る。このマイカ堆積層3は薄い破片状の天然雲母であっ
て、振動板1の片面に接着剤を塗布して接着層4を形成
し、この接着層4にマイカ片を堆積させた後、この上に
接着剤を塗布して固定用接着層5を形成することによ
り、堆積させたマイカ片層の表面を固定している。すな
わち、接着層4及び固定用接着層5を形成する接着剤が
マイカ堆積層3の内部まで浸透しないように塗布されて
いる。
したがって、このマイカ堆積層3は、多数のマイカ片が
重り合った状態で相互に固定されていない。
このようにマイカ堆積層3を形成してなるスピーカ用振
動板は、ボイスコイルの音響信号が入力されると、ボイ
スコイルの上下振動が振動板1に伝達されて音に変換さ
れる。この時、マイカ堆積層3の各マイカ片が相互に摩
擦されて、その摩擦抵抗によって振動が減衰されて内部
損失が大きくなるとともに、周波数特性が平坦になって
高域再生周波数も伸びるという作用効果がある。この振
動板1は、紙,樹脂,カーボンクロス等からコーン形に
成形され軽量化を図ることができる。
第3図は本考案と従来例における振動板の周波数特性の
比較図である。
図において縦軸は音圧レベルdBを表し、横軸は周波数Hz
を表している。実線Aで示されている本考案による振動
板の周波数特性曲線は破線Bで示されている従来例によ
る振動板の周波数特性曲線に較べて平坦で高域の再生周
波数域が伸びていることが分かる。
以上、本考案を片面にマイカ堆積層3を形成したコーン
形のスピーカ用振動板に限って説明したが、これに限定
されるものでなく、振動板1の両面にマイカ堆積層3を
形成したり、また、例えばダイヤフラム,コーン紙,ダ
ストキャップ,サブコーン等、その他の音を放射する部
品に応用することができることは勿論である。
また、本考案の実施例において、接着剤を塗布して接着
層4及び固定用接着層5を形成するように説明したが、
これに限定されるものでなく、ホットメルト(常温では
固体であるが、加熱溶融して使用する接着剤)のシート
状のものを用いることによっても容易にその目的を達成
することができる。
(考案の効果) 以上のように、本考案に係るスピーカ用振動板は、音を
発生する振動板の片面にマイカ堆積層を形成したので、
内部損失の大きな、かつ周波数特性を平坦にして高域の
再生周波数域を伸ばすことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す断面図、第2図は本考
案に係わるスピーカ用振動板の一部拡大断面図、第3図
は本考案と従来例における振動板の周波数特性の比較図
である。 1……振動板、2……エッジ部、3……マイカ堆積層、
4……接着層、5……固定用接着層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−31399(JP,A) 特開 昭59−193698(JP,A) 特開 昭58−75398(JP,A)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】音を発生するスピーカ用振動板において、 振動板(1)の片面に接着剤を塗布した接着層(4)を
    設け、 接着層(4)を介してマイカ堆積層(3)を設け、 接着剤を塗布してマイカ堆積層(3)の表面を固定する
    固定用接着層(5)を設けることにより、 接着層(4)と固定用接着層(5)との間に、マイカ片
    が重り合い、かつ内部にマイカ片相互が固着されない部
    分を有するマイカ堆積層(3)を形成したことを特徴と
    するスピーカ用振動板。
JP1987196900U 1987-12-25 1987-12-25 スピーカ用振動板 Expired - Lifetime JPH0733515Y2 (ja)

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JPH01100596U JPH01100596U (ja) 1989-07-06
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5875398A (ja) * 1981-10-29 1983-05-07 Matsushita Electric Ind Co Ltd スピ−カ用振動板
JPS59193698A (ja) * 1983-04-18 1984-11-02 Sansui Electric Co スピ−カ用振動板
JPS6031399A (ja) * 1983-07-29 1985-02-18 Sansui Electric Co スピ−カ用振動板及びその製造方法

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