JPS5822390Y2 - スピ−カ−振動体 - Google Patents
スピ−カ−振動体Info
- Publication number
- JPS5822390Y2 JPS5822390Y2 JP1979131403U JP13140379U JPS5822390Y2 JP S5822390 Y2 JPS5822390 Y2 JP S5822390Y2 JP 1979131403 U JP1979131403 U JP 1979131403U JP 13140379 U JP13140379 U JP 13140379U JP S5822390 Y2 JPS5822390 Y2 JP S5822390Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- speaker
- speaker diaphragm
- foamed resin
- thin film
- vibrating body
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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- Diaphragms For Electromechanical Transducers (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
本考案はスピーカー振動体に係り、特に発泡樹脂より戊
るスピーカー振動板とアルミニウム等の金属薄膜とをス
ピーカー振動板を構成する発泡樹脂と同系列の材料を含
む接着剤で接着することにより、スピーカー振動板と金
属薄膜との接着力が強固で、かつビス+ン振動帯域が広
がって広使用帯域となり、さらには軽量で音圧が充分に
得られるスピーカー振動体を低コストで提供することを
目的とする。
るスピーカー振動板とアルミニウム等の金属薄膜とをス
ピーカー振動板を構成する発泡樹脂と同系列の材料を含
む接着剤で接着することにより、スピーカー振動板と金
属薄膜との接着力が強固で、かつビス+ン振動帯域が広
がって広使用帯域となり、さらには軽量で音圧が充分に
得られるスピーカー振動体を低コストで提供することを
目的とする。
従来、例えばコーン型スピーカーは、ピストン振動して
も形状効果として音圧周波数特性にうねりを生じ、例え
ば頂角120°、口径8インチのスピーカーでは、はぼ
IKHz付近に約5dBのピークそして6に■付近に1
0 dB以上のディップが生じる。
も形状効果として音圧周波数特性にうねりを生じ、例え
ば頂角120°、口径8インチのスピーカーでは、はぼ
IKHz付近に約5dBのピークそして6に■付近に1
0 dB以上のディップが生じる。
このピーク及ディップは、頂角が大きくなる程減少し、
形状効果をなくすには音響放射面を平面にしなければな
らない。
形状効果をなくすには音響放射面を平面にしなければな
らない。
しかし同一厚の平板形状のスピーカー振動板はコーン型
に比較して共振周波数が低く、例えば頂角120°、口
径8インチ、厚み9.5mmのコーン型スピーカー振動
板の1次共振が約1〜2KHzで生じるのに対し、同一
厚の平板形状のスピーカー振動板の1次共振は約100
〜200ルで生じる欠点がある。
に比較して共振周波数が低く、例えば頂角120°、口
径8インチ、厚み9.5mmのコーン型スピーカー振動
板の1次共振が約1〜2KHzで生じるのに対し、同一
厚の平板形状のスピーカー振動板の1次共振は約100
〜200ルで生じる欠点がある。
その為、平板形状のスピーカー振動板は、コーン型の場
合に比較して厚みを大きくシ、曲げ剛性を大きくしなけ
ればならない。
合に比較して厚みを大きくシ、曲げ剛性を大きくしなけ
ればならない。
そして、平板形状のスピーカー振動板の重量を軽くする
為に、スピーカー振動板を低密度のもので構成すること
が望まれている。
為に、スピーカー振動板を低密度のもので構成すること
が望まれている。
この低密度の材料として、従来では密度が約0.011
:5〜0.1 g 70m3の発泡スチロール等発泡樹
脂が用いられている。
:5〜0.1 g 70m3の発泡スチロール等発泡樹
脂が用いられている。
しがし、平板形状のスピーカー振動板を単に発泡スチロ
ール等で構成したのみでは、発泡樹脂の密度とヤング率
とは比例関係にあることより、充分なピストン振動帯域
中を得るには密度の大きいものを用いなければならず、
これではスピーカー振動板に軽量な発泡樹脂を用いると
いう利点が失われ、必要な音圧が得られなくなる。
ール等で構成したのみでは、発泡樹脂の密度とヤング率
とは比例関係にあることより、充分なピストン振動帯域
中を得るには密度の大きいものを用いなければならず、
これではスピーカー振動板に軽量な発泡樹脂を用いると
いう利点が失われ、必要な音圧が得られなくなる。
逆に、音圧を充分に得ようとすると、スピーカー振動板
に密度の小さな発泡樹脂を用いなければならず、ピスト
ン振動帯域巾が狭くなる。
に密度の小さな発泡樹脂を用いなければならず、ピスト
ン振動帯域巾が狭くなる。
そこで、このような欠点をなくそうとして、平板形状の
発泡樹脂製のスピーカー振動板の音響放射面に紙等を接
着したスピーカー振動体が提案されたが、このスピーカ
ー振動体は、発泡樹脂と紙゛との間に充分な接着力が得
られず、わずかな力で剥離したり、さらには表面に充分
な剛性が得られずピストン振動帯域もそれ程広がらず、
スピーカー振動体の使用帯域は充分なものでない。
発泡樹脂製のスピーカー振動板の音響放射面に紙等を接
着したスピーカー振動体が提案されたが、このスピーカ
ー振動体は、発泡樹脂と紙゛との間に充分な接着力が得
られず、わずかな力で剥離したり、さらには表面に充分
な剛性が得られずピストン振動帯域もそれ程広がらず、
スピーカー振動体の使用帯域は充分なものでない。
本考案者は、発泡樹脂で音響放射面が平面な平板形状ス
ピーカー振動板を構成し、この音響放射面にアルミニウ
ム等の金属薄膜をスピーカー振動板を構成する発泡樹脂
と同系列の材料を含む接着剤で接着することにより、上
記の欠点を完全に除去したスピーカー振動体を考え出し
たのである。
ピーカー振動板を構成し、この音響放射面にアルミニウ
ム等の金属薄膜をスピーカー振動板を構成する発泡樹脂
と同系列の材料を含む接着剤で接着することにより、上
記の欠点を完全に除去したスピーカー振動体を考え出し
たのである。
以下、本考案に係るスピーカー振動体の実施例について
説明する。
説明する。
第1図は本考案になるスピーカー振動体の製造の説明図
、第2図は本考案になるスピーカー振動体の説明図であ
る。
、第2図は本考案になるスピーカー振動体の説明図であ
る。
すなわち、第1図に示す如く、成形用下型1上に、軽金
属、例えばアルミニウム等の厚さ約20〜80μの薄膜
2を置く。
属、例えばアルミニウム等の厚さ約20〜80μの薄膜
2を置く。
この薄膜2上には、スピーカー振動板を構成する発泡樹
脂と同系列の材料、例えばスチレンペーパー、発泡スチ
ロール又はハイインパクトスチロール約1重量部、接着
剤としてスチレン系材料を溶解する例えばセメダイン5
21約2〜4重量部及メチルエチルケトン等の溶剤約2
〜4重量部の割合の混合物からなる接着剤3が塗布乾燥
されている。
脂と同系列の材料、例えばスチレンペーパー、発泡スチ
ロール又はハイインパクトスチロール約1重量部、接着
剤としてスチレン系材料を溶解する例えばセメダイン5
21約2〜4重量部及メチルエチルケトン等の溶剤約2
〜4重量部の割合の混合物からなる接着剤3が塗布乾燥
されている。
そして、成形用下型1に合わせて成形用上型4を置き、
この成形用上型4に形成された孔5よりスチロールの1
次発泡原料ビーズ6を型内に入れ、キャップ7を締め、
約100〜120℃に加熱してこの1次発泡原料ビーズ
6を2次発泡させる。
この成形用上型4に形成された孔5よりスチロールの1
次発泡原料ビーズ6を型内に入れ、キャップ7を締め、
約100〜120℃に加熱してこの1次発泡原料ビーズ
6を2次発泡させる。
この結果、第2図に示すようなスピーカー振動体が得ら
れる。
れる。
同図中、8は発泡樹脂で構成され、音響放射面が平担な
スピーカー振動板であり、9は発泡樹脂の材料と同じ材
料を含む接着剤、10はアルミニウム等の軽金属の薄膜
である。
スピーカー振動板であり、9は発泡樹脂の材料と同じ材
料を含む接着剤、10はアルミニウム等の軽金属の薄膜
である。
このスピーカー振動体は、スピーカー振動板と゛薄膜と
の接着に際し、特にスピーカー振動板の構成材料と同じ
材料を含む接着剤を用いると、発泡原料ビーズの加熱発
泡時に同一温度で溶融し合い、発泡成形後の冷却によっ
て、スピーカー振動板と薄膜とは強固に接着される。
の接着に際し、特にスピーカー振動板の構成材料と同じ
材料を含む接着剤を用いると、発泡原料ビーズの加熱発
泡時に同一温度で溶融し合い、発泡成形後の冷却によっ
て、スピーカー振動板と薄膜とは強固に接着される。
次に、約30μの薄膜を使用して作られたスピーカー振
動体の音圧周波数特性を測定した結果を第3図に示す。
動体の音圧周波数特性を測定した結果を第3図に示す。
同図中、実線は本考案になるスピーカー振動体の場合、
点線は音響放射面に薄膜を形成していない発泡樹脂製の
円錐台形状スピーカー振動体の場合、一点鎖線は発泡樹
脂製の円錐台形状スピーカー振動板の春響放容面に紙を
接着した場合のものである。
点線は音響放射面に薄膜を形成していない発泡樹脂製の
円錐台形状スピーカー振動体の場合、一点鎖線は発泡樹
脂製の円錐台形状スピーカー振動板の春響放容面に紙を
接着した場合のものである。
との結果、薄膜を形成していない場合及薄膜が紙の場合
には、ピストン振動帯域が狭く、例えば約800 Hz
付近でピークが生じる等スピーカーの使用帯域は極めて
狭い。
には、ピストン振動帯域が狭く、例えば約800 Hz
付近でピークが生じる等スピーカーの使用帯域は極めて
狭い。
これに対し、本考案になるスピーカー振動体の場合には
、約2に■でピークが生じ、ピストン振動帯域が広がり
、スピーカーの使用帯域は広い。
、約2に■でピークが生じ、ピストン振動帯域が広がり
、スピーカーの使用帯域は広い。
しかも、スピーカー振動板を発泡樹脂で構威し、かつ薄
膜も軽量となるように軽金属で構威し、さらに膜厚を極
めて薄くしているので、スピーカー振動体は軽量でかつ
音圧をも充分に得ることができる。
膜も軽量となるように軽金属で構威し、さらに膜厚を極
めて薄くしているので、スピーカー振動体は軽量でかつ
音圧をも充分に得ることができる。
上述の如く、本考案に係るスピーカー振動体は、発泡樹
脂よりなるスピーカー振動板の平板形状をした音響放射
面に金属薄膜を前記スピーカー振動板を構成する発泡樹
脂と同系列の材料を含む接着剤で接着したので、発泡原
料ビーズの加熱発泡時に同一温度で溶融し合い、発泡成
形後の冷却によってスピーカー振動板と金属薄膜とを極
めて強固に接着することができ、しかもスピーカー振動
板を発泡樹脂で構成しているのでスピーカー振動体は軽
量で、充分な音圧が得られ、かつスピーカー振動体の表
面は金属薄膜で構成しているので剛性に富みピストン振
動帯域が極めて広く、音質の優れたものとなる等の特長
を有する。
脂よりなるスピーカー振動板の平板形状をした音響放射
面に金属薄膜を前記スピーカー振動板を構成する発泡樹
脂と同系列の材料を含む接着剤で接着したので、発泡原
料ビーズの加熱発泡時に同一温度で溶融し合い、発泡成
形後の冷却によってスピーカー振動板と金属薄膜とを極
めて強固に接着することができ、しかもスピーカー振動
板を発泡樹脂で構成しているのでスピーカー振動体は軽
量で、充分な音圧が得られ、かつスピーカー振動体の表
面は金属薄膜で構成しているので剛性に富みピストン振
動帯域が極めて広く、音質の優れたものとなる等の特長
を有する。
第1図は本考案になるスピーカー振動体の製造説明図、
第2図は本考案になるスピーカー振動体の実施例の断面
説明図、第3図はスピーカー振動体の音圧周波数特性を
示すグラフである。 8・・・・・・スピーカー振動板、9・・・・・・接着
剤、10・・・・・・金属薄膜。
第2図は本考案になるスピーカー振動体の実施例の断面
説明図、第3図はスピーカー振動体の音圧周波数特性を
示すグラフである。 8・・・・・・スピーカー振動板、9・・・・・・接着
剤、10・・・・・・金属薄膜。
Claims (1)
- 発泡樹脂より成るスピーカー振動板の平板形状をした音
響放射面に、金属薄膜を前記スピーカー振動板を構成す
る発泡樹脂と同系列の材料を含む接着剤で接着してなる
スピーカー振動体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1979131403U JPS5822390Y2 (ja) | 1979-09-25 | 1979-09-25 | スピ−カ−振動体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1979131403U JPS5822390Y2 (ja) | 1979-09-25 | 1979-09-25 | スピ−カ−振動体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5650191U JPS5650191U (ja) | 1981-05-02 |
JPS5822390Y2 true JPS5822390Y2 (ja) | 1983-05-13 |
Family
ID=29363067
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1979131403U Expired JPS5822390Y2 (ja) | 1979-09-25 | 1979-09-25 | スピ−カ−振動体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5822390Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5972324U (ja) * | 1982-11-09 | 1984-05-16 | エヌエスケー・ワーナー株式会社 | ワンウエイクラツチ |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4965216A (ja) * | 1972-10-20 | 1974-06-25 | ||
JPS5213845B2 (ja) * | 1972-10-16 | 1977-04-18 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5213845U (ja) * | 1975-07-17 | 1977-01-31 |
-
1979
- 1979-09-25 JP JP1979131403U patent/JPS5822390Y2/ja not_active Expired
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5213845B2 (ja) * | 1972-10-16 | 1977-04-18 | ||
JPS4965216A (ja) * | 1972-10-20 | 1974-06-25 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5650191U (ja) | 1981-05-02 |
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