JPH07334590A - 電子カード、電子カード記録装置、電子カードを用いた取引処理装置及び電子カードを用いた金融システム - Google Patents

電子カード、電子カード記録装置、電子カードを用いた取引処理装置及び電子カードを用いた金融システム

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JPH07334590A
JPH07334590A JP15418294A JP15418294A JPH07334590A JP H07334590 A JPH07334590 A JP H07334590A JP 15418294 A JP15418294 A JP 15418294A JP 15418294 A JP15418294 A JP 15418294A JP H07334590 A JPH07334590 A JP H07334590A
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JP
Japan
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electronic card
service
transaction
service program
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Application number
JP15418294A
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English (en)
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Atsumi Tokumasu
厚美 徳升
Takeshi Nemoto
健 根本
Shigemi Sato
滋美 佐藤
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N T T DATA TSUSHIN KK
NTT Data Corp
Original Assignee
N T T DATA TSUSHIN KK
NTT Data Communications Systems Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 電子通帳とATM(自動金銭出納機)を用い
て資金移動処理を行う金融システムにおいて、顧客がも
つ商店街のクーポンの換金や宝くじの賞金支払等の資金
移動処理をATMが自動的に実行できるようにする。 【構成】 電子通帳は、IC部1と光記憶部とを有する
ハイブリッドカードである。商店でクーポン付買物をし
たり、宝くじを買った際に、その店で電子通帳のIC部
1内のメモリ2に、クーポン換金や宝くじの賞金支払を
内容とするサービスプログラムを書込み、同時に光記憶
部にその買物や宝くじ購入の取引履歴を書込む。その
後、金融機関の店舗で、その電子通帳をATMにセット
すると、ATMが電子通帳からサービスプログラムと対
応する取引履歴とを読み出し、取引履歴の内容(買物の
金額、宝くじの番号)に応じたクーポン換金額や宝くじ
賞金額の顧客口座への振込みを、サービスプログラムに
従って実行する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、一般に、電子カード及
び電子カードを用いて資金移動等の金融取引処理を行う
システムに係り、特に、銀行等の金融機関において各種
預金口座の通帳として用いられる電子カード(以下、電
子通帳という)と、この電子通帳にクーポン付商品購入
や宝くじ購入等の資金移動を伴う取引に関する情報を書
込む記録装置と、電子通帳に書き込まれた取引情報に基
づき必要な資金移動処理を行う取引処理装置とに関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、電子通帳を使用した取引処理方式
として、例えば、特公平5ー11349号公報に掲載さ
れているようなものが知られている。この方式は、顧客
が電子通帳を金融期間の自動金銭出納装置(以下、英名
“an automatic teller machine”の略称「ATM」で
呼称し、これには振込専用機も含まれる)にセットした
後、ATMのコンソールから振込先や振込金額を入力す
ると、その振込先に対する振込処理が実行されると共
に、その振込履歴がATMから上記電子通帳に記帳され
るものである。
【0003】この従来の取引処理方式では、顧客がAT
Mのコンソールから入力した振込内容についてのみ、A
TMにより振込処理が行われて履歴が電子通帳に記帳さ
れる。顧客がATMのコンソールから振込内容を入力し
ない限り、ATMは振込を実行することはできない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、例えば商店
街で買物をしてクーポンを貰った場合や、宝くじを購入
した場合や、投資先から配当を受けたりする場合には、
通常、顧客が自分自身で、クーポン点数をチェックした
上で商店街へクーポンを持参したり、宝くじの当選番号
と賞金額とをチェックした上で指定金融機関に当たりく
じを持参したり、指定金融機関に配当の支払用紙を持参
する等、顧客にとって煩わしい手続が必要である。ま
た、換金や支払に行くのを忘れて有効期限を過ぎてしま
ったり、クーポンや当たりくじを紛失してしまう等の失
敗も少なくない。
【0005】そこで、こうした手続きをATM等を利用
して自動的に行えるようにすれば、上記のような面倒や
失敗がなくなって便利である。しかし、これには、クー
ポンの点数計算や宝くじの当選確認などのチェックが必
要であり、しかも、通常の振込とは逆に第三者から顧客
に対して資金を移動するものであるため、顧客がATM
のコンソールから取引内容を入力する必要のある従来の
取引処理方式では、これを実現することは不可能であ
る。
【0006】従って本発明の目的は、電子通帳のような
電子カードとATMのような取引処理装置とを用いて資
金移動処理を行う金融システムにおいて、クーポンの換
金や宝くじの賞金支払のように、金融システム外で行わ
れた取引に基づく第三者から顧客への資金移動処理を、
顧客が格別の手続きを行わなくても取引処理装置側で自
動的に実行できるようにすることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の側面に従
う電子カードは、ATMによりアクセス可能なものであ
って、資金移動を目的とするサービス処理を自動金銭出
納装置に実行させるためのサービスプログラムを記憶す
るためのサービスプログラム記憶部を備えることを特徴
とする。
【0008】本発明の第2の側面に従う電子カード記録
装置は、ATMによりアクセス可能な電子カードに対し
て情報を記録するためのものであって、資金移動を目的
とするサービス処理を自動金銭出納装置に実行させるた
めのサービスプログラムを電子カードに書込むためのサ
ービスプログラム書込手段を備えることを特徴とする。
【0009】本発明の第3の側面に従う取引処理装置
は、電子カードを用いて金融取引を行うためのものであ
って、電子カードに予め書込まれているサービスプログ
ラムを読み込み、このサービスプログラムに従って、資
金移動を伴うサービス処理を実行するサービス処理実行
手段を備えることを特徴とする。
【0010】本発明の第4の側面に従う電子カードを用
いた金融システムは、資金移動を伴うサービス処理を実
行するためのサービスプログラムを電子カードに書込む
ための、資金移動の振込元によってオーソライズされた
電子カード書込装置と、振込元の口座を管理する金融機
関に設けられた、電子カードからサービスプログラムを
読み込んでサービス処理を実行する取引処理装置とを備
えることを特徴とする。
【0011】
【作用】本発明の電子カードによれば、例えば商品購入
時や宝くじ購入時に、その購入店でクーポン換金や宝く
じ賞金引き渡し等の資金移動を目的としたサービス処理
のサービスプログラムをこの電子カードに書込んでおく
ことができる。すると、顧客が適当な金融機関へ行っ
て、その電子カードをATMにセットすると、ATMが
電子カードからサービスプログラムを読み込んで、指示
された資金移動処理を実行する。従って、顧客(カード
所持者)は格別の面倒な手続きをすることなく、都合の
良い金融機関でクーポン換金や宝くじ賞金受取りができ
る。
【0012】特に、サービスプログラムの内容を、例え
ばクーポンの点数計算や宝くじの当落チェックなどを自
動的に行なって、その結果に応じた金額を顧客の口座に
振込むというような内容にしておけば、顧客の手間は殆
どなくなる。
【0013】この電子カードには、サービス処理の実行
を自動金銭出納装置に許可するために必要な認証データ
を記憶するための認証データ記憶部を設けることが望ま
しい。こうすると、電子カードにサービスプログラムを
書込む際に、認証データも共に書込むことができる。こ
のように電子カードにサービスプログラムと認証データ
を記憶させておけば、ATMはサービス処理を実行する
前に、カードから認証データを読み込んで認証の手続き
を行い、認証が成立した場合にのみサービス処理を実行
することになる。従って、第三者がサービスプログラム
を偽造して電子カードに書込み、その電子カードを自動
金銭出納装置にセットしたとしても、認証データが正し
くない限りサービス処理は行われないから、サービス処
理提供者の資金の安全が守られる。
【0014】この電子カードにおいて、サービスプログ
ラム記憶部は書換え可能なメモリ内に設けることが望ま
しい。そうすれば、不要となったサービスプログラムの
消去や新たなサービスプログラムの書込が容易であるか
らである。
【0015】更に、この電子カードには、ATMが金融
取引の履歴を書込むための取引履歴記憶部を設けて、電
子通帳として利用できるようすることが望ましい。電子
通帳であれば、顧客は通常の金融取引を行う際にこの電
子通帳をATMにセットすることになるから、その際に
サービス処理も実行できることになる。従って、顧客
が、サービス処理を受けることを忘れていたとしても、
サービス処理が受けられる期間内に通常の金融取引を行
えば、自動的にサービス処理も受けられるので、期限が
過ぎてしまってクーポンの換金ができないとか宝くじの
賞金を受け取れない等の失敗が減少する。
【0016】本発明の電子カード記録装置によれば、電
子カードにサービスプログラムを書込むことができ、そ
れにより、サービス処理の実行を金融機関のATMに委
任することができる。従って、この記録装置を例えばク
ーポン発行元や宝くじ事業主等のサービス処理提供者が
利用することにより、サービス処理提供者の手間も減少
する。
【0017】この記録装置には、サービス処理の実行を
ATMに許可するために必要な認証データを電子カード
に書込むための認証データ書込手段を更に設けることが
望ましい。これにより、サービス処理提供者としては、
サービスプログラムと共に認証データも書込めるため、
異なる認証データを持ったカードを使用する者に対し間
違ってサービス処理が実行されるという危険が回避さ
れ、資金の安全が確保される。
【0018】この認証データは、暗号化して電子カード
に書込むことが望ましい。それにより、認証データを第
三者に盗まれる虞が減少する。また、この暗号化された
認証データはATMで復号化する必要があるから、正し
い暗号化手法で暗号化を行わないと、正しい認証データ
が復号されず認証が成立しないこととなる。よって、第
三者が勝手にサービスプログラムを書込んだ場合等に対
する安全性が高まる。特に、電子カード内にカード固有
の暗号化・復号化プログラム(暗号化・復号化キー)を
記憶させておき、これを用いて認証データの暗号化・復
号化を行うようにすれば、異なる電子カードに偽造サー
ビスプログラムを書込んだ場合に対して、確実に対応で
きる。
【0019】更に、認証データを暗号化する際、サービ
スプログラム内の所定情報(例えば、資金移動の振込元
識別コード)を利用して暗号化を行うことが望ましい。
これにより、顧客がサービスプログラムを変造した場合
(例えば、振込元識別コードを第三者のそれに書換えた
場合)、認証が成立しなくなるため、サービス処理提供
者や第三者の資金の安全が図られる。
【0020】また、この電子カード記録装置には、サー
ビス処理の発生原因となった取引の履歴を電子カードに
書込むための取引履歴書込手段を設け、サービスプログ
ラムには、この取引履歴に対する演算処理の記述を、サ
ービス処理実行の条件として含ませることが望ましい。
つまり、例えばクーポン発行の原因となった商品購入の
履歴や、宝くじ購入の履歴等を電子カードに記録してお
き、サービスプログラムでは、その履歴内の商品購入金
額や宝くじ番号等に対して演算処理を施すことにより、
クーポン点数や宝くじの当落や賞金額等のサービス処理
実行の条件を決める、というものである。これにより、
顧客としては点数計算や当落チェック等の面倒な手間が
不要となる。
【0021】また、クーポン点数や宝くじの当落や賞金
額等のサービス処理の条件は、商品購入額や宝くじ番号
等の取引履歴毎に異なるが、上記のようにサービスプロ
グラムと取引履歴とを分け、取引履歴に対する演算処理
によって条件を決めるようにすれば、サービスプログラ
ムのサイズが大きく成り過ぎることがなく、しかも、同
種の複数の取引履歴に対して1種類のサービスプログラ
ムを使用することもできる。このことは、電子カードと
してIC・光ハイブリッドカードを用いて、サービスプ
ログラムはICのメモリに記憶し、取引履歴は大容量の
光記憶部に格納する、といった仕様に適している。
【0022】また、このようにサービス処理の原因とな
る取引履歴を電子カードに記載する場合は、認証データ
を暗号化する際、その取引履歴も利用して暗号化するこ
とが望ましい。それにより、取引履歴の変造にも対応で
きる。
【0023】更に、サービスプログラムには、このサー
ビスプログラムの消去をATMに行わせるための条件の
記述を含ませることもできる。例えば、特定の期限が満
了したらサービスプログラムを消去せよ、等の条件であ
る。これにより、サービスプログラムが不要になると、
ATMが自動的に消去することになるため、人手による
消去の手間が省ける。
【0024】本発明の取引処理装置によれば、電子カー
ドに記録されているサービスプログラムを読みこんで、
これに従ってサービス処理を自動的に実行する。従っ
て、クーポン換金や宝くじ賞金支払等のサービス処理の
プログラムを予め記録した電子カードを顧客が取引処理
装置にセットするだけで、格別面倒な手続きなしにサー
ビス処理を受けることができる。
【0025】この取引処理装置には、電子カードに予め
書込まれている認証データを読み込み、この認証データ
に基づく認証が成立したか否かを確認する認証確認手段
を設けて、認証成立が確認された場合のみ、サービス処
理を実行するようにすることが望ましい。これにより、
正しい認証データの記録されてない電子カードに対して
はサービス処理を行わないので、カード偽造やサービス
プログラム偽造等に対応できる。
【0026】この場合、更に、電子カードに予め記憶さ
れている特定の取引履歴を利用して認証データを暗号化
して電子カードに予め記録しておくようにし、そして、
取引処理装置側では、電子カードからその特定の取引履
歴を読み込んで、この取引履歴を利用して、電子カード
内の認証データを復号化し、この復号化された認証デー
タに基づいて認証成立を確認するようにすることが望ま
しい。これにより、偽造に対する安全性がより向上す
る。
【0027】また、この取引処理装置では、電子カード
からサービスプログラムを読みこむ際、このサービスプ
ログラムに関係付けられている取引履歴も電子カードか
ら読み込み、そして、この取引履歴に対してサービスプ
ログラムに含まれている演算処理を施すことにより、資
金移動の金額を決定し、この決定した金額に従ってサー
ビス処理を実行するようにすることができる。これによ
り、取引履歴内の商品購入額や宝くじ番号等に基づい
て、クーポン換金額や宝くじ当落や賞金額等を自動的に
計算して、資金移動を行うことが出来る。従って、顧客
がクーポン点数や宝くじの当落チェックを行う必要がな
い。
【0028】また、本発明の金融システムによれば、ク
ーポン発行者や宝くじ事業主にオーソライズされた記録
装置によって、電子カードにサービスプログラムを書込
み、その電子カードを金融機関の取引処理装置にセット
すると、取引処理装置が自動的にサービスプログラムを
読み込んで、指示された資金移動を実行する。従って、
顧客にとって格別の手間をかけることなくクーポン換金
や宝くじ賞金支払等のサービス処理を受けることができ
る。
【0029】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面により詳細に説
明する。
【0030】本発明の一実施例に係る電子通帳は、図1
に示したIC(集積回路)部1と、図2に示した光記憶
部3とを備えたハイブリッドカードの構成となってい
る。
【0031】図1において、IC部1は、書換え可能な
半導体メモリ(以下、「ICメモリ」)2と、ICメモ
リ2に対するデータの書込み及び読み出しを行うCPU
5とを備える。ICメモリ2内の一部分には、プログラ
ム保存領域領域7が設けられている。プログラム保存領
域7には、暗号化・復号化プログラム記憶領域9、サー
ビスプログラム記憶領域11及びプログラム保存領域7
の終端を示すファイル終端領域(EOF)13が設定さ
れている。
【0032】暗号化・復号化プログラム記憶領域9に
は、後に説明する認証データの暗号化及び復号化を行う
ための暗号化プログラム及び復号化プログラムが格納さ
れている。このプログラムは、電子通帳の製造時に通帳
内にプログラムされるものである。
【0033】サービスプログラム記憶領域11には、複
数のサービスプログラムを格納することができる。サー
ビスプログラムとは、ATMが実行すべきサービス処理
の条件や内容等を記述したプログラムである。ここでい
うサービス処理とは、例えば、この電子通帳の所有者た
る顧客が商店で買物を行った際にクーポンを貰った場合
の、クーポン換金のための商店の口座から顧客の口座へ
の振込(又は現金支払)処理や、顧客が購入した宝くじ
が当選していた場合の、賞金支払いのための宝くじ事業
主の口座から顧客の口座への振込(又は現金支払)処
理、等が典型例として挙げることができる。
【0034】このサービスプログラムは、そのサービス
処理を提供する側の店舗(つまり、クーポンを発行した
商店や宝くじの販売店)に設置された端末装置から電子
通帳に書込まれたものである。個々のサービスプログラ
ムは、図示のように、日時データ15、書込み店識別コ
ード17、認証データ19、処理実行条件21、処理消
去条件23、サービス処理内容25等から構成されてい
る。
【0035】ここで、日時データ15とは、サービスプ
ログラムを書込んだ日時、つまり、顧客が買物を行った
り宝くじを購入した日時である。書込店識別コード17
とは、サービスプログラムを書込んだ商店や宝くじ販売
店の識別コード、又は端末装置の識別コードである。
【0036】認証データ19とは、後日このサービスプ
ログラムを電子通帳からATMが読み込んだ際に、その
電子通帳の所持者がサービス処理を受ける資格のある正
当な顧客であるかどうか、及びそのサービスプログラム
が正当な権限を有する店舗(又は端末装置)から書込ま
れたものであるか等をチェックするためのデータであっ
て、後述するような暗号化手順によって暗号化されてい
る。なお、ICメモリ2の比較的小さい容量を効率的に
使うために、この認証データ19自体は、図2に示すよ
うに大容量の光記憶部3の認証データ記憶領域29に格
納しておいて、その光記憶部3内でのアドレスをサービ
スプログラムに記述するようにしてもよい。
【0037】処理実行条件21とは、サービス処理を実
行するに当たって判断しなければならない条件や、その
判断の材料となる取引履歴の在りかや、判断を行うため
の演算処理内容等を記述したものである。例えば、判断
材料である取引履歴を光記憶部3から検索するための検
索キー、この取引履歴に対して行うべき条件判断のため
の演算処理、サービス処理を実行するか否か、実行すべ
きサービス処理のグレード(振込金額等)等を決定する
ための条件(閾値)、及び条件の更新手続き等が記載さ
れている。より具体的に説明すると以下の通りである。
【0038】取引履歴の検索キーとは、宝くじを例にと
ると、取引履歴内の購入品種別が宝くじであること、そ
の宝くじの種別(例えば、年末ジャンボ宝くじ、全国自
治宝くじ等)、及びその宝くじの番号等を識別するため
のコードから構成される。
【0039】取引履歴の演算処理とは、クーポンを例に
とると、検索キーによりピックアップした取引履歴群か
ら、所定期間内の取引金額を取り出し合計額を演算し、
合計額に応じてグレード分けするというような処理であ
り、また、宝くじを例にとると、銀行ホストコンピュー
タから与えられる当選番号と取引履歴内の宝くじ番号と
を照合して当落を判断し、当選の場合はそのグレードを
判断するというような処理である。
【0040】サービス処理を行うための条件とは、クー
ポンを例にとると、換金を受けるために必要な上記合計
金額の最低金額や、各グレード毎の閾値金額等である。
【0041】更に、条件の更新手続きとは、クーポンを
例にとると、サービス期間が1994年1月〜12月ま
での12ケ月間と定められている場合に、同年1月〜3
月までの3ケ月間分のクーポンについて換金処理を実行
したならば、その時点で有効期限を4月〜12月に更新
することにより、以後のサービス処理において上記換金
済みのクーポンを計算に含めないようにする等の処理手
続きである。
【0042】さて、処理消去条件23とは、サービスプ
ログラムを電子通帳から消去するための条件で、例え
ば、クーポン換金や宝くじ賞金支払を受けられる期間の
満了や、別の条件下で新たなクーポンサービスが開始さ
れる場合のその開始期日の到来などである。
【0043】サービス処理内容25とは、サービス処理
の内容であって、例えば、クーポンを例にとると、取引
履歴演算処理によりクーポンのグレード(点数、等級)
を計算し、このグレードに応じた金額を、書込店識別コ
ード17に該当する商店の口座から電子通帳所有者の口
座に対して振込むこと、また、宝くじを例にとると、取
引履歴演算処理により当たりくじのグレード(等級)を
計算し、グレードに応じた賞金額を宝くじ事業主の口座
から電子通帳所有者の口座に振込こと、等である。
【0044】図2に示すように、光記憶部3は、追記型
(データの書き込みのみ可能で、書き換えは不可能)の
記憶媒体であって、そこには取引履歴記憶領域27が設
けられる。
【0045】取引履歴記憶領域27には、既に実行され
た取引の履歴である取引データ31、33…、が取引の
行われた順に書き込まれる。各取引データ31、33、
…は、それが銀行POSを利用して行われた金融取引で
あればATMによって書込まれたもので、また、商店で
の買物や宝くじ購入等であればその商店や宝くじ販売店
の端末装置から書込まれたものである。
【0046】各取引データ31、33、…は、取引が行
われた日時を示す日時データ39、振込・振替・預入・
購入等の取引種別を示す取引種別データ41、金融機関
コードや商店コード等を示す取引先データ43、取引金
額データ45、商品種別・商品番号・宝くじ種別・券番
等を示す購入品種別データ47等によって構成されてい
る。
【0047】また、既に述べたように、サービスプログ
ラムに認証データ19のポインタだけを置く場合には、
光記憶部3に認証データ記憶領域29が設けられ、そこ
に各サービスプログラムの認証データ35、37、…が
書き込まれる。
【0048】図3は、本発明の一実施例に係る電子通帳
用記録装置の全体構成を示したブロック図である。
【0049】この記録装置は、サービス処理を提供する
店舗、例えば、宝くじ販売店や一般の商店等に設置され
た装置で、その商店や販売店のPOS端末装置として構
成されてもよいし、パーソナルコンピュータ等を利用し
たスタンドアロンの装置として構成されてもよい。この
記録装置は、図示のように、キーボード71、ICカー
ドリーダライタ73、レーザカードリードライト部7
5、ROM77、RAM79及びCPU81を備える。
【0050】キーボード71は、主として、この記録装
置にセットされた電子通帳に取引履歴やサービスプログ
ラムを書込んだり、読み出したりする際に、取引データ
や認証データやコマンド等の入力に用いられる。
【0051】ICカードリーダライト部73とレーザカ
ードリードライト部75とは一体化されて電子通帳リー
ダライタを構成しており、そこに電子通帳がセットされ
る。
【0052】ICカードリーダライタ73は、電子通帳
のIC部1とアクセスするための電気接点を備え、そこ
にセットされた電子通帳のIC部1に対し、CPU5を
介して、ICメモリ2から暗号化・復号化プログラムを
読み出したり、ICメモリ2にサービスプログラムを書
込んだり等の動作を行う。
【0053】レーザカードリードライト部75は、電子
通帳の光記憶部3にアクセスするための光ヘッドを備
え、そこにセットされた電子通帳の光記憶部3に取引履
歴を書込んだり読み出したり、認証データを書込んだり
読み出したり等の動作を行う。
【0054】ROM77には、電子通帳に取引履歴やサ
ービスプログラムを書込む動作を行うためのCPU81
に対するプログラムが格納されている。
【0055】RAM79は、CPU81の主記憶の一部
やワークエリアとして利用されるものである。また、こ
のRAM79のバックアップされた領域には、可変では
あるが或程度固定的なデータ、例えば、書込店識別コー
ド、サービス処理を行うための条件、処理消去条件、書
込店の口座番号等も格納されている。
【0056】図4は、この記録装置が電子通帳にサービ
スプログラムを書込む動作を示したフローチャートであ
る。このサービスプログラムの書込は、通常は、サービ
ス処理を伴う取引を行った時に、その取引店で取引履歴
の書込と並行して行われることになる。例えば、クーポ
ン付商品の購入時や宝くじを購入時に、その商店や宝く
じ販売店において、クーポン付商品や宝くじを購入した
取引履歴の書込みと共に、そのサービスプログラムの書
込が行われる。なお、取引履歴の書込処理については、
従来のATMが行っている取引履歴書込処理とほぼ同様
であるため、その説明は省略する。
【0057】図4に示すように、記録装置はまず、電子
通帳がリードライト部73、75挿入されたことを確認
すると、電子通帳のICメモリ2に対するポインタをプ
ログラム保存領域7のEOF13まで進める(ステップ
S101)。次に、キーボード71から入力された日時
や、RAM79から読み出した書込店識別コード、サー
ビス処理を行うための条件、処理消去条件、書込店の口
座番号等を用いて、図1に示したようなサービスプログ
ラムを作成し、これをICメモリ2のプログラム保存領
域7に、ポインタが指すアドレスから書込む(ステップ
S102)。
【0058】尚、サービスプログラムを作成する際、認
証データをサービスプログラムに含ませる場合は、認証
データの暗号化処理も行うが、ここでは、説明を分り易
くするために、認証データはサービスプログラムに含ま
せず光記憶部3に書く場合を例にとって説明する。
【0059】このサービスプログラムの書込処理が正常
に行われると(ステップS103)、次に、認証データ
の暗号化を行い、暗号化したの認証データを光記憶部3
の認証データ記憶領域29に書き込む(ステップS10
4)。一方、サービスプログラムの書込が正常に行われ
なかったときには、所定のエラー処理を行なう。
【0060】認証データの書込が正常に行われると(ス
テップS105)、電子通帳リードライト部73、75
から排出する。一方、認証データの書込が正常に行われ
なかったときは、所定のエラー処理を行なう。
【0061】以上のようにして、サービス処理を提供す
る商店などにおいて、そのサービスプログラムが電子通
帳に書込まれる。
【0062】図5は、上記ステップ104の認証データ
の書込処理の詳細を示すフローチャートである。
【0063】図5に示すように、まず、暗証番号(又
は、印章やサイン画像)のような顧客の認証データをキ
ーボード71(又は、印章やサイン画像の場合はスキャ
ナ等の画像入力装置)から入力し(ステップS20
1)、この認証データと、既にキーボード71から入力
され又はRAM79に格納されている日時や取引金額等
の取引データや振込元識別コード(ステップ204、2
03)とを、暗号化アルゴリズムに渡す(ステップS2
04)。
【0064】暗号化アルゴリズム(ステップS204)
では、まず、電子通帳のIC記憶部2から暗号化・復号
化プログラム9を読み出して、このプログラムに従い上
記認証データと取引データと振込元識別コードとに暗号
化演算を施して、暗号化された認証データを作成する。
そして、この暗号化された認証データを光記憶部3の認
証データ記憶領域29に書込む(ステップS205)。
【0065】図6は、本発明の一実施例に係る取引処理
装置として機能するATMの全体構成を示したブロック
図である。
【0066】このATMは、銀行等の金融機関の店舗に
設置されており、銀行ホストコンピュータ(図示せず)
を中心とする銀行POSシステムの端末装置として機能
する。このATMは、図示のように、通信装置83、タ
ッチセンサ付CRT85、ICカードリードライト部8
7、レーザカードリードライト部89、単票印刷部9
1、音声出力ユニット93、入出金ユニット95、メモ
リ97及び演算処理装置99を備える。
【0067】通信機構83は、所定のプロトコルに基づ
き、銀行ホストコンピュータと通信を行うためのもので
ある。
【0068】タッチセンサ付CRT85は、ATMのコ
ンソールとして機能するもので、入力用メニュー画面を
表示してタッチセンサから取引実行のためのデータやコ
マンドを顧客に入力させたり、実行した取引結果等を顧
客に表示したりするためのものである。
【0069】ICカードリードライト部87とレーザカ
ードリードライト部89とは、一体化されて電子通帳リ
ーダライタを構成している。
【0070】ICカードリードライト部87は、電子通
帳のIC部5にアクセスするための電気接点を備え、こ
こにセットされた電子通帳のIC部5のICメモリ2か
ら、サービスプログラムや暗号化・復号化プログラムを
読み出したり、不要なサービスプログラムを消去する等
の動作を行う。
【0071】レーザカードリードライト部89は、電子
通帳の光記憶部3にアクセスするための光ヘッドを備
え、電子通帳の光記憶部3の取引履歴記憶領域27から
過去の取引履歴を読み出したり、銀行POSシステムが
実行した取引の履歴を書き込んだり、認証データ記憶領
域29から認証データ読み出す等の動作を行う。
【0072】単票印刷部91は、実行した取引の結果
や、電子通帳から読み出した過去の取引履歴のリスト等
を用紙に印刷するものである。
【0073】音声出力ユニット93は、顧客がタッチセ
ンサ付CRT85を正しく操作できるように、操作に必
要な案内等のメッセージを音声で出力するものである。
【0074】入出金ユニット95は、現金の出納を伴う
取引がこのATMを利用して行われる時、顧客と現金の
授受を行うものである。
【0075】メモリ97には、顧客からの入力に基づい
て指定された金融取引を行ったり、後述するように電子
通帳からサービスプログラムを読み出してサービス処理
を実行したりするためのプログラムを格納した主記憶エ
リアや、ワークエリア等が設けられている。
【0076】演算処理装置99は、メモリ97内のプロ
グラムに従って、顧客からの入力に応じた金融取引を行
ったり、電子通帳から読み出したサービスプログラムに
応じたサービス処理を実行したりするために、上記各部
の制御やそのための情報処理を行うものである。
【0077】図7は、このATMに電子通帳がセットさ
れたときに、ATMが自動的に行う電子通帳内のサービ
スプログラムに基づくサービス処理の手順を示すフロー
チャートである。
【0078】さて、図7に示す処理が開始される前に、
このATMには、電子通帳が挿入され、且つ顧客の暗証
番号がタッチセンサ付CRT85から入力される。その
後、図7の処理が実行されるが、このとき、顧客が現金
預け入れ、引出し、振替え、残高照会等の通常の金融取
引を行う場合は、ATMは、タッチセンサ付CRT85
にその金融取引のための画面を表示して、顧客は所望の
金融取引を行うための入力操作を行い、ATMはその入
力操作に応じて金融取引処理を実行し、かつ、これと並
行して図7に示す処理も実行する。尚、顧客からの入力
に従う金融取引の実行処理については、従来のATMが
行っているものと同様であるため、説明を省略する。
【0079】図7に示すように、まず、電子通帳のプロ
グラム保存領域7から最初のサービスプログラムを読み
込む(ステップS121)。この読み込みが失敗した場
合はエラー処理に入り、一方、サービスプログラムの読
み込みが成功すれば(ステップS122)、次に、その
サービスプログラム内の処理消去条件23が満たされて
いるか否かをチェックする(ステップS123)。この
チェックの結果、処理消去条件23が満たされていれ
ば、そのサービスプログラムを電子通帳内から消去し
(ステップS135)、処理消去条件23が満たされて
いない時は、次に、サービスプログラム内の取引履歴検
索キーを用いて、電子通帳内の取引履歴の検索に入る
(ステップS124)。
【0080】この取引履歴の検索では、電子通帳内の取
引履歴記憶領域27中から、検索キーに合致する取引デ
ータ、つまりそのサービス処理の対象となる取引デー
タ、をピックアップして読み出す(ステップS12
4)。次に、読み出した取引履歴に対して、サービスプ
ログラム内の演算処理(例えば、クーポンの場合、所定
期間内における取引金額の合計値の算出)を実行する
(ステップS125)。
【0081】次に、演算結果がサービスプログラム内の
サービス処理を行うための条件を満足しているかの確認
を行う(ステップS126)。例えば、クーポンの場
合、取引金額が最低金額以上であるかのチェック、ま
た、宝くじの場合、銀行ホストコンピュータから与えら
れる当たりくじ番号に該当するか否かのチェック等を行
う。この確認の結果、サービス処理を行うための条件を
満足してなければ、ステップS134へ進んで次のサー
ビスプログラムの読み出しを行い、満足していれば、次
に、電子通帳の認証データ記憶領域29から暗号化され
た認証データを読み出し、その復号化を行う(ステップ
S127)。
【0082】次に、復号化した認証データを、オンライ
ンで銀行ホストコンピュータ(図示しない)に送信し
(ステップS128)、銀行ホストコンピュータからの
認証許可の返事を待つ(ステップS129)。ここで、
銀行ホストコンピュータは、ATMから送られた認証デ
ータが、予め登録されているサービス処理を受ける資格
のある正当な顧客の認証データであるか否かをチェック
し、正当な認証データであれば、認証許可の返事をAT
Mに送り、正当な認証データでなければ、認証不許可の
返事をATMに送る。尚、銀行ホストコンピュータへの
正当な認証データの登録は、商店や宝くじ販売店のPO
Sシステムが銀行POSシステムとオンライン接続可能
な場合は、商店や販売店から銀行ホストコンピュータへ
オンラインで登録してもよいし、或は、オフラインで適
当な通信方法により登録してもよい。
【0083】さて、銀行ホストコンピュータから認証不
許可の返事がきた場合は所定のエラー処理に入るが、認
証許可の返事がきた場合は、次に、サービスプログラム
内のサービス処理を実行する(ステップS130)。つ
まり、例えば、クーポンを発行した商店の口座から顧客
の口座へクーポン点数に応じた金額を振込む等のサービ
ス処理を実行する。このサービス処理が失敗した場合は
所定のエラー処理に入るが、成功した場合は(ステップ
S131)、次に、サービスプログラム内の処理消去条
件23を満足しているか否かをチェックし(ステップS
132)、満たしていれば、このサービスプログラムを
電子通帳内から消去し、満たしてなければ、次に、サー
ビスプログラム内の処理条件の更新を行う(ステップS
133)。
【0084】以上で最初のサービスプログラムに基づく
サービス処理が終了し、次に、2番目のサービスプログ
ラムが電子通帳内のプログラム保存領域7中にあるか否
かチェックし(ステップS134)、あれば再びステッ
プS121からの処理を繰り返す。
【0085】以上のようにして、電子通帳内に記録され
ている全てのサービスプログラムについてサービス処理
を実行する。
【0086】図8は、上記ステップS127における認
証データの復号化処理の詳細を示す。
【0087】図8に示すように、光記憶部3から暗号化
された認証データを読み出し(ステップS301)、こ
の暗号化された認証データと、先程読み出した取引履歴
内の日時、取引金額等の取引データと(ステップS30
2)、サービスプログラム内の振込元識別コードと(ス
テップS303)を復号化アルゴリズムに渡す(ステッ
プS304)。
【0088】復号化アルゴリズムでは、まず、電子通帳
のIC記憶部2から暗号化・復号化プログラム読み出
し、このプログラムに従って上記認証データ、取引デー
タ、及び振込元識別コードに所定の復号化演算を施す。
これにより、認証データを復号化する(ステップS30
5)。
【0089】以上説明した実施例によれば、クーポン付
商品の購入や宝くじ購入のように、後の資金移動(サー
ビス処理)を伴う取引を行った際、その取引店で電子通
帳にその取引履歴とサービス処理のためのサービスプロ
グラムとを書込み、後に銀行のATMでその電子通帳を
セットした際、ATMが自動的に電子通帳からサービス
プログラムを読み出して、サービス処理を実行する。そ
のため、顧客が通常の金融取引のために最寄りの金融期
間でATMを使用した際に、自動的にサービス処理が実
行されるので、顧客としては、クーポン点数を計算した
り、宝くじの当落をチェックしたり、指定された場所に
わざわざ出向く等の面倒がなく、クーポン換金や宝くじ
賞金受取等ができる。しかも、顧客がサービス処理の期
限を忘れていても、ATMを利用した時点が期限内であ
ればサービス処理を受けることができ、また、クーポン
券や当たりくじも必要ないのでそれを紛失するという問
題も解消される。
【0090】更に、顧客の認証データを取引データや振
込元コードを用いて暗号化して電子通帳に書込んでお
き、ATMがこの暗号化された認証データを取引履歴内
の取引データやサービスプログラム内の振込元コードを
用いて復号化し、認証を行うようにしているため、第三
者に電子通帳が悪用されたり、電子通帳に虚偽の取引履
歴やサービスプログラムが書込まれた場合には、認証許
可がおりることがなく、サービス処理提供者の資金の安
全が確保される。
【0091】なお、上記内容は、本発明の一実施例に係
るものであって本発明が上記内容にのみ限定されるもの
でないのは勿論である。
【0092】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
電子カードとATMとを利用して、クーポン換金や宝く
じ賞金支払等の金融機関外での取引に起因する資金移動
処理を、簡単にかつ安全に実行することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る電子通帳のIC記憶部
を示した説明図。
【図2】同実施例に係る電子通帳の光記憶部を示した説
明図。
【図3】本発明の一実施例に係る電子通帳用記録装置の
全体構成を示したブロック図。
【図4】同記録装置において、サービスプログラムを電
子通帳のプログラム保存領域に書き込む手順を示したフ
ローチャート。
【図5】同記録装置において、認証データの暗号化を行
うためのフローチャート。
【図6】本発明の一実施例に係る取引処理装置として機
能するATMの全体構成を示したブロック図。
【図7】同ATMにおいて、電子通帳のプログラム保存
領域からサービスプログラムを読み出して、そのサービ
スプログラムを実行する手順を示したフローチャート。
【図8】同ATMにおいて、認証データの復号化を行う
ためのフローチャート。
【符号の説明】
1 IC部 2 ICメモリ 3 光記憶部 5 CPU 7 プログラム保存領域領域 9 暗号化・復号化プログラム記憶領域 11 サービスプログラム記憶領域11 27 取引履歴記憶領域 29 認証データ記憶領域 71 キーボード71 73 ICカードリーダライト部 75 レーザカードリードライト部 77 ROM 79 RAM 81 CPU 83 通信装置83 85 タッチセンサ・CRT 87 ICカードリードライト部 89 レーザカードリードライト部 91 単票印刷部 93 音声出力ユニット 95 入出金ユニット 97 メモリ 99 演算処理装置
【手続補正書】
【提出日】平成6年7月15日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項11
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項12
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項16
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0045
【補正方法】変更
【補正内容】
【0045】取引履歴記憶領域27には、既に実行され
た取引の履歴である取引データ31、33…、が取引の
行われた順に書き込まれる。各取引データ31、33、
…は、それが銀行POSを利用して行われた金融取引で
あればATM等の銀行POS端末によって書込まれたも
ので、また、商店での買物や宝くじ購入等であればその
商店や宝くじ販売店の端末装置から書込まれたものであ
る。

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動金銭出納機によりアクセス可能な電
    子カードにおいて、 資金移動を目的とするサービス処理を前記自動金銭出納
    装置に実行させるためのサービスプログラムを記憶する
    ためのサービスプログラム記憶部を備えることを特徴と
    する電子カード。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の電子カードにおいて、 前記サービス処理の実行を前記自動金銭出納装置に許可
    するために必要な認証データを記憶するための認証デー
    タ記憶部を備えることを特徴とする電子カード。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の電子カードにおいて、 書き換え可能なメモリを備え、この書き換え可能なメモ
    リ内に前記サービスプログラム記憶部を有することを特
    徴とする電子カード。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の電子カードにおいて、 前記自動金銭出納装置により金融取引の履歴が書込まれ
    る取引履歴記憶部を備えることを特徴とする電子カー
    ド。
  5. 【請求項5】 自動金銭出納装置によりアクセス可能な
    電子カードに対して情報を記録するための装置におい
    て、 資金移動を目的とするサービス処理を前記自動金銭出納
    装置に実行させるためのサービスプログラムを前記電子
    カードに書込むためのサービスプログラム書込手段を備
    えることを特徴とする電子カード記録装置。
  6. 【請求項6】 請求項性5記載の装置において、 前記サービス処理の実行を前記自動金銭出納装置に許可
    するために必要な認証データを前記電子カードに書込む
    ための認証データ書込手段を更に備えることを特徴とす
    る電子カード記録装置。
  7. 【請求項7】 請求項性6記載の装置において、 前記認証データ書込手段が、前記認証データを暗号化し
    て前記電子カードに書込むことを特徴とする電子カード
    記録装置。
  8. 【請求項8】 請求項性7記載の装置において、 前記認証データ書込手段が、前記認証データを前記サー
    ビスプログラム内の所定情報を利用して暗号化して前記
    電子カードに書込むことを特徴とする電子カード記録装
    置。
  9. 【請求項9】 請求項性8記載の装置において、 前記サービスプログラム内の前記所定情報が、前記資金
    移動の振込元識別コードを含むことを特徴とする電子カ
    ード記録装置。
  10. 【請求項10】 請求項5記載の装置において、 前記サービス処理の発生原因となった原因取引の履歴を
    前記電子カードに書込むための取引履歴書込手段を備
    え、 前記サービスプログラムが、前記取引履歴に対する演算
    処理の記述を、前記サービス処理を実行するための条件
    として含むことを特徴とする電子カード記録装置。
  11. 【請求項11】 請求項性10記載の装置において、 前記認証データ書込手段が、前記認証データを前記原因
    取引の履歴を利用して暗号化して前記電子カードに書込
    むことを特徴とする電子カード記録装置。
  12. 【請求項12】 請求項性5記載の装置において、 前記サービスプログラムが、このサービスプログラムの
    消去を前記自動金銭出納装置に行わせるための条件の記
    述を含むことを特徴とする電子カード記録装置。
  13. 【請求項13】 電子カードを用いて金融取引を行う取
    引処理装置において、 前記電子カードに予め書込まれているサービスプログラ
    ムを読み込み、このサービスプログラムに従って、資金
    移動を伴うサービス処理を実行するサービス処理実行手
    段を備えることを特徴とする取引処理装置。
  14. 【請求項14】 請求項13記載の装置において、 前記電子カードに予め書込まれている認証データを読み
    込み、前記認証データに基づく認証が成立したか否かを
    確認する認証確認手段を備え、 前記サービス処理実行手段が、前記認証の成立が確認さ
    れたときのみ、前記サービス処理を実行することを特徴
    とする取引処理装置。
  15. 【請求項15】 請求項14記載の装置において、 前記認証データが、前記電子カードに予め記憶されてい
    る特定の取引履歴を利用して暗号化された状態で前記電
    子カードに記憶されており、 前記認証確認手段が、 前記電子カードから前記特定の取引履歴を読み込む手段
    と、 前記読み込んだ前記取引履歴を利用して、前記暗号化さ
    れた認証データを復号化する手段と、 復号化された認証データに基づいて認証成立を確認する
    手段と、 を有することを特徴とする取引処理装置。
  16. 【請求項16】 請求項13記載の装置において、 前記サービス処理実行手段が、 前記前記サービスプログラムに関連して電子カードに予
    め書込まれている取引履歴を読み込む手段と、 前記サービスプログラムに含まれている演算処理を前記
    取引履歴に施すことにより、前記資金移動の金額を決定
    する手段と、 前記決定された金額に従って前記サービス処理を実行す
    る手段と、を有することを特徴とする取引処理装置。
  17. 【請求項17】 電子カードを用いた金融システムにお
    いて、 資金移動を伴うサービス処理を実行するためのサービス
    プログラムを前記電子カードに書込むための、前記資金
    移動の振込元によってオーソライズされた電子カード書
    込装置と、 前記振込元の口座を管理する金融機関に設けられた、前
    記電子カードから前記サービスプログラムを読み込ん
    で、前記サービス処理を実行する取引処理装置と、 を備えることを特徴とする金融システム。
JP15418294A 1994-06-13 1994-06-13 電子カード、電子カード記録装置、電子カードを用いた取引処理装置及び電子カードを用いた金融システム Pending JPH07334590A (ja)

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