JPH0733412B2 - 樹脂組成物 - Google Patents

樹脂組成物

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JPH0733412B2
JPH0733412B2 JP63295730A JP29573088A JPH0733412B2 JP H0733412 B2 JPH0733412 B2 JP H0733412B2 JP 63295730 A JP63295730 A JP 63295730A JP 29573088 A JP29573088 A JP 29573088A JP H0733412 B2 JPH0733412 B2 JP H0733412B2
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JP
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meth
acrylate
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丈夫 大和田
一行 田中
悦司 岩見
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Showa Denko Materials Co Ltd
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Hitachi Chemical Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は樹脂組成物に関し、さらに詳しくは接着力およ
び表面硬化性に優れた樹脂組成物に関する。
〔従来の技術〕
従来、土木、建築分野において、コンクリート構造物の
劣化を防止するため、表面に塗料を吹付けたり、樹脂ラ
イニングするなどが広く行われている。またセメントペ
ーストやセメントモルタルに合成高分子エマルジョンを
混入して接着性、透気性、透水性等を改善する方法が知
られており、特公昭44−18757号公報には、合成高分子
エマルジョンを予め下地に塗布し、セメントモルタルの
接着性を増強する方法が示されている。
また鉄筋、鉄骨構造物の劣化を防止するために、エポキ
シ等の樹脂や塗料が使用されている。
さらにアルミ等の各種金属、木材、ガラス、陶器、紙、
プラスチック、ゴム、繊維、スレートなどには、美観と
耐久性を与えるために数多くの保護材料が使用される。
しかしながら、従来技術では、基材との接着性が充分で
なく、長期耐久性を維持するために、定期的な外装塗り
替えや補修に頼らざるを得ないという問題点があった。
また樹脂組成物の粘度を下げるために多量の有機溶剤を
使用しており、安全性、公害などの点で社会的な問題と
なっている。さらに乾燥性が遅いために作業性が悪い欠
点がある。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明の目的は、上記従来技術の問題をなくし、溶剤の
飛散がほとんどなく、基材との接着性に優れ、かつ耐久
性および表面硬化性に優れた樹脂組成物を提供すること
にある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、(A)イソシアネート基を2個以上有する多
価イソシアネート化合物と、水酸基を有するエチレン性
不飽和単量体とを反応させて得られるプレポリマー5〜
95重量部、(B)一般式(I) (式中、R1は炭素原子2〜12個のアルキレン基、または
炭素原子4〜12個を有し、これらの炭素原子は少なくと
も1個の酸素原子で結合された少なくとも2個のアルキ
レン鎖をなしており、かつ該アルキレン鎖が少なくとも
2個の炭素原子を有しているオキサアルキレン基、R2
水素またはメチル基を意味する)で表わされるジシクロ
ペンタジエン誘導体5〜95重量部ならびに(C)前記
(A)および(B)成分と共重合可能なエチレン性不飽
和単量体0〜90重量部を、総量を100重量部として含ん
でなる樹脂組成物に関する。
本発明に用いられるイソシアネート基を2個以上有する
多価イソシアネート化合物としては、ジフェニルメタン
ジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、
トリレンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネー
ト、イソホロンジイソシアネート、リジンジイソシアネ
ート、2,2,4−トリメチルヘキサメチレンジイソシアネ
ート、シクロヘキシルメタンジイソシアネート、メチル
シクロヘキサンジイソシアネート、イソプロピリデンビ
ス(4−シクロヘキシルイソシアネート)、ヘキサメチ
レンジイソシアネートのビュレット体、イソシアヌレー
ト環を含むイソホロンジイソシアネートの三量体、ポリ
メチレンポリフェニルポリイソシアネートなどが挙げら
れ、これらのうちポリメチレンポリフェニルポリイソシ
アネートが好ましい。
本発明に用いられる水酸基を有するエチレン性不飽和単
量体としては、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレ
ート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、
2−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート等のヒドロ
キシアルキル(メタ)アクリレートなどが挙げられる。
水酸基を1個する不飽和単量体、例えば2−ヒドロキシ
エチルメタクリレートが合成のし易さから好ましい。
本発明におけるプレポリマー((A)成分)は、前記多
価イソシアネート化合物と水酸基を有するエチレン性不
飽和単量体とを反応させ、ウレタン結合を生成させて得
ることができる。配合割合は、前者のイソシアネート基
/後者の水酸基が当量比で1.0/0.1〜0.1〜1.0になるよ
うに配合して反応させるのが好ましい。反応温度は、通
常0〜150℃、好ましくは20〜100℃である。反応に際し
てジブチルチンジラウレート等のウレタン反応触媒を使
用することもできる。またヒドロキノン、ビス(2−ヒ
ドロキノン−3−ターシャリブチル−5−エチルフェニ
ル)メタン等の重合禁止剤を存在させてもよい。
さらに(A)成分であるプレポリマーの合成は、(B)
成分および(C)成分として水酸基を有しない不飽和単
量体の存在下で行って本発明の樹脂組成物としてもよ
い。
この水酸基を有しない不飽和単量体としては、後述する
(B)成分である一般式(I)で表わされるジシクロペ
ンタジエン誘導体および(C)成分であるエチレン性不
飽和単量体の中で水酸基を有しない不飽和単量体とし
て、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アク
リレート、ブチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘ
キシル(メタ)アクリレート等の炭素数1〜12のアルキ
ル基を有するアルキル(メタ)アクリレート、スチレン
またはビニルトルエン、クロロスチレン、α−メチルス
チレン等の置換スチレン、酢酸ビニル、塩化ビニル等の
ビニル単量体、ジビニルベンゼン、ジアリルフタレート
等の多官能性単量体、アクリル酸、メタクリル酸、クロ
トン酸等のα,β−不飽和モノカルボン酸、マレイン
酸、フマール酸、イタコン酸等の不飽和ジカルボン酸を
使用することができる。これらは二種以上を組合せて使
用することもできる。
本発明に用いられる一般式(I)で表されるジシクロペ
ンタジエン誘導体((B)成分)は、ジシクロペンタジ
エン基の8位または9位に、エチレン性不飽和二重結合
を有する が結合されている。ただし、式中、R1は炭素原子2〜12
個のアルキレン基、または炭素原子4〜12個を有し、こ
れらの炭素原子は少なくとも1個の酸素原子で結合され
た少なくとも2個のアルキレン鎖をなしており、かつ該
アルキレン鎖が少なくとているオキサアルキレン基、R2
は水素またはメチル基を意味する。
該ジシクロペンタジエン誘導体としては、例えばジシク
ロペンタジエニルオキシエチル(メタ)アクリレート、
ジシクロペンタジエニルオキシプロピル(メタ)アクリ
レート等のジシクロペンタジエニルオキシアルキル(メ
タ)アクリレート、ジエチレングリコールジシクロペン
タジエニルモノエーテルの(メタ)アクリル酸エステル
等のポリアルキレングリコールジシクロペンタジエンモ
ノエーテル(メタ)アクリル酸エステルなどが挙げら
れ、これらのうちジシクロペンタジエニルオキシエチル
メタクリレートが好ましい。
本発明に用いられる(A)および(B)成分と共重合可
能なエチレン性不飽和単量体((C)成分)としては、
メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレ
ート、ブチル(メタ)アクリレート、イソプロピル(メ
タ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリ
レート等のアルキル(メタ)アクリレート、スチレンま
たはビニルトルエン、α−メチルスチレン、クロロスチ
レン等の置換スチレン、アクリロニトリル、メタクリロ
ヒトリル、塩化ビニル、酢酸ビニル、マレイン酸ジアル
キルエステルなどの他、2−ヒドロキシエチル(メタ)
アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリ
レート、2−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート等
のヒドロキシアルキル(メタ)アクリレート、グリセリ
ン、トリメチロールプロパン等の多価アルコールのモノ
(メタ)アクリレート、N−メチロールアクリルアミ
ド、N−メチロールメタクリルアミドまたはそのアルキ
ルエーテル化物などの水酸基を有する不飽和単量体など
が挙げられる。(A)成分に用いられた水酸基を有する
エチレン系不飽和単量体を用いてもよい。また必要に応
じアクリルアミド、メタクリルアミド等の不飽和アミ
ド、グリシジルメタクリレート、グリシジルアクリレー
ト等のオキシラン基を有する重量性単量体、アクリル
酸、メタクリル酸、マレイン酸モノアルキルエステル等
のα,β−不飽和カルボン酸を用いることもできる。
本発明の樹脂組成物は、(A)成分であるプレポリマー
を5〜95重量部、(B)成分である一般式(I)で表さ
れるジシクロペンタジエン誘導体を5〜95重量部、およ
び(C)成分であるエチレン系不飽和単量体を0〜90重
量部の範囲で、総量が100重量部となる量で含有させて
得られる。(A)成分の使用量が5重量部未満では硬化
物が脆く強靱な塗膜が得られず、95重量部を越えると接
着性が低下する。また(B)成分の使用量が5重量部未
満では耐久性が劣り、95重量部を越えると耐水性が低下
する。さらに(C)成分の使用量が95重量部を越えると
接着剤が低下する。
本発明の樹脂組成物を塗布して硬化させる際の硬化剤と
しては、過酸化ベンゾイル、メチルエチルケトンパーオ
キサイド、ジターシャリブチルパーオキサイド、クメン
ハイドロパーオキサイド等の有機過酸化物が使用され、
その添加量は、通常樹脂組成物に対して0.1〜5重量%
である。また重合促進剤として、ナフテン酸コバルト、
オクテン酸コバルト等の多価金属塩、ジメチルアニリン
等の芳香族アミン等が使用され、その添加量は、通常樹
脂組成物に対して0.1〜5重量%である。また必要に応
じて、ジブチルチンジラウレート等のウレタン反応促進
剤を使用してもよい。
樹脂組成物の塗布温度は、通常0℃〜40℃であり、夏、
冬の温度差によって反応促進剤やヒドロキノン等の重合
禁止剤の使用によりポットライフを調整するのが好まし
い。
本発明の樹脂組成物には、必要に応じて充填剤、可塑剤
などの他、エポキシ樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、ビ
ニルエステル樹脂等の熱硬化性樹脂や各種熱可塑性樹
脂、塗料などを混入することができ、またこれらを上塗
りとして使用することもできる。
本発明の樹脂組成物は、構造物およびその他の成型物に
対して塗料等の吹き付け、樹脂のライニング等をする際
にプライマーとしても使用することができる。
〔実施例〕
以下、本発明を実施例により説明する。なお、例中、部
および%とあるのは、重量部および重量%を意味する。
実施例1 下記の式で示されるポリメチレンポリフェニルポリイソ
シアネート(日本ポリウレタン社製、ミリオネートMR−
100)45部、 (ただし、n≧0の整数) ジブチルチンジラウレート0.02部、ヒドロキノン0.06部
を温度計、攪拌機および還流冷却器を備えたフラスコに
仕込み、撹拌しながら80℃に加温した、次に同温で2−
ヒドロキシエチルアクリレート15部を3時間かけてフラ
スコ内に滴下した。その後、同温で5時間保温して冷却
し、プレポリマーを合成した。得られたプレポリマー60
部とジシクロペンタジエニルオキシエチルメタクリレー
ト40部を混合して樹脂組成物(1)とした。
実施例2 実施例1で用いたポリメチレンポリフェニルポリイソシ
アネート18.4部、ジシクロペンタジエニルオキシエチル
アクリレート42.9g、ジブチルチンジラウレート0.02
部、ヒドロキノン0.06部を実施例1と同様のフラスコに
仕込み80℃に加温した。次いで、2−ヒドロキシプロピ
ルメタクリレート28.7部を実施例1と同様に反応させて
冷却した。得られた樹脂組成物90部と2−エチルヘキシ
ルアクリレート10部を混合して樹脂組成物(2)とし
た。
実施例3 実施例1で用いたポリメチレンポリフェニルポリイソシ
アネート23部、スチレン24部、ジブシルチンジラウレー
ト0.03部、ヒドロキノン0.06部を実施例1と同様のフラ
スコに仕込み、80℃に加温した。次いで、2−ヒドロキ
シエチルメタクリレート23部を実施例1と同様に反応さ
せて冷却した。得られた樹脂組成物70部とジシクロペン
タジエニルオキシエチルメタクリレート30部を混合して
樹脂組成物(3)とした。
比較例1 実施例1と同様に合成したプレポリマー60部とスチレン
40部を混合して樹脂組成物(4)とした。
比較例2 実施例1で用いたポリメチレンポリフェニルポリイソシ
アネート2部、ジシクロペンタジエニルオキシエチルメ
タクリレート96部、ジブチルチンジラウレート0.01部、
ヒドロキノン0.02部を実施例1と同様のフラスコに仕込
み80℃に加温した。次いで、2−ヒドロキシエチルメタ
クリレート2部を実施例1と同様に反応させて冷却し
た。得られた樹脂組成物には何も混合しないで樹脂組成
物(5)とした。
<試験例> 前記で得られた樹脂組成物(1)、(2)、(3)、
(4)および(5)のそれぞれ100重量部に、6%オク
テン酸コバルト2部、ジメチルアニリン0.6部を混合し
てA液(実施例1、2、3および比較例1、2)とし
た。また別容器にベンゾイルパーオキサイド(50%ジメ
チルフタレート溶液)3部をとりB液とした。
次にA液およびB液をそれぞれ混合し、これらをJISA69
16(セメント系下地調整塗材)の5.2(試験用基板)に
準じて作製した試験用基板に、ハケで500g/m2となるよ
うに塗付けて指触乾燥時間を調べた。塗布面に指で触れ
てべたつかなくなる時間(分)で示した。その基板をそ
のまま25℃で7日放置してそれぞれ試験体とし、JISA69
16の5.6(付着強さ試験)、5.7(ひび割れ試験)、5.8
(衝撃試験)、5.9(吸水試験)および5.10(耐久性試
験)の試験方法に準じて付着強さ、耐ひび割れ性、耐衝
撃性、吸水性、耐久性の試験を行った。その結果を第1
表に示した。
この結果から本発明の樹脂組成物は、表面硬化性に優
れ、かつ付着性および耐久性にも優れることが示され
る。
〔発明の効果〕
本発明の樹脂組成物は、表面硬化性に優れるとともに基
材への接着性および耐久性にも優れるため、コンクリー
ト構造物、鉄筋、鉄筋構造物などの劣化防止用の塗料や
樹脂ライニング用、また各種材料の保護材料として有用
である。さらに有機溶剤を使用しないので安全性および
公害などの問題を生じることがない。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C09D 175/14 PHU

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A)イソシアネート基を2個以上有する
    多価イソシアネート化合物と、水酸基を有するエチレン
    性不飽和単量体とを反応させて得られるプレポリマー5
    〜95重量部、 (B)一般式(I) (式中、R1は炭素原子2〜12個のアルキレン基、または
    炭素原子4〜12個を有し、これらの炭素原子は少なくと
    も1個の酸素原子で結合された少なくとも2個のアルキ
    レン鎖をなしており、かつ該アルキレン鎖が少なくとも
    2個の炭素原子を有しているオキサアルキレン基、R2
    水素またはメチル基を意味する)で表わされるジシクロ
    ペンタジエン誘導体5〜95重量部ならびに (C)前記(A)および(B)成分と共重合可能なエチ
    レン性不飽和単量体0〜90重量部を、総量を100重量部
    として含んでなる樹脂組成物。
JP63295730A 1988-11-22 1988-11-22 樹脂組成物 Expired - Lifetime JPH0733412B2 (ja)

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