JPH07334076A - 視覚障害者用の識別装置 - Google Patents

視覚障害者用の識別装置

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JPH07334076A
JPH07334076A JP6132193A JP13219394A JPH07334076A JP H07334076 A JPH07334076 A JP H07334076A JP 6132193 A JP6132193 A JP 6132193A JP 13219394 A JP13219394 A JP 13219394A JP H07334076 A JPH07334076 A JP H07334076A
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JP
Japan
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JP6132193A
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Inventor
Junichiro Hashimoto
純一郎 橋本
Shigeo Kitamura
重男 喜多村
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Toyo Bussan Co Ltd
Original Assignee
Toyo Bussan Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 視覚障害者が容易に使用でき、進路の変化箇
所や危険箇所を容易に正確に視覚障害者に認識させるこ
とができ、場所や物の位置、名称等を視覚障害者に識別
させることができる、視覚障害者用の識別装置を提供す
ることを目的とする。 【構成】 本願発明の識別装置は、所定の場所又は物に
設置され、該場所又は物に基づく位置または物に関する
情報信号を発信する視覚障害者用の情報出力装置1と、
該情報出力装置から発信される前記情報信号を受信し、
該情報信号を視覚障害者が認識可能な識別情報に変換す
る装置6と、を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願発明は視覚障害者のための識
別装置に関し、特に視覚障害者に視覚で得られると同等
の情報を提供することができる装置に関する。
【0002】
【従来の技術】視覚障害者は、聴覚及び触覚により識別
情報を得て、物、状態、状況等を認識及び識別してい
る。
【0003】従来、視覚障害者の歩行補助用器具として
は、視覚障害者用の杖が広く知られている。この杖は、
歩行の際に障害物や進路における段差、階段等の危険箇
所等を認識するためや、物のある位置や、その物が何で
あるかを識別するために用いられている。視覚障害者が
杖を使う場合、例えば、歩行の場合は、進行方向の一定
範囲にわたって左右に振ったり軽く叩いたりしながら前
進する。更に、足の裏でも路面や床の形状や状態を認識
する。
【0004】近年、視覚障害者の歩行を容易、安全にす
るため、市街地や駅等の地面や床に、直進、右折、左折
等の進路変化箇所や階段、段差、プラットホーム等の危
険箇所を示すための視覚障害者誘導用ブロック(明確に
認識でき且つ障害物にならない程度の高さ及び幅の複数
の凸部が施された約300mm×約300mmのプレー
ト状やブロック状のものを総称して、以下、視覚障害者
誘導用ブロックという)が施設されている。視覚障害者
は、この誘導用ブロックの内容を杖を介して認識し、さ
らに、足の裏からの感触により認識し、進路の方向や階
段、プラットホームの危険箇所を判別している。
【0005】また、交差点等での視覚障害者の歩行を安
全にするため、信号機のランプが緑のときに音を出す信
号機も設置されている。
【0006】さらに、触覚的に視覚障害者に識別情報を
与えるものとし、点字が書かれたプレートがある。この
ようなプレートは、例えば、エレベータの中にある操作
用ボタンの近傍に設置されている。
【0007】また、視覚障害者の感覚を補助するものと
して、盲導犬がある。視覚障害者は、歩行する際には、
盲導犬に付けられたハンドルを持ち、盲導犬の動作を追
従する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、杖を用いて一
人で歩行するためには、高度な熟練度を必要とし、たと
え視覚障害者誘導用ブロックが設置されていても、これ
に沿って歩行するのは困難がある。さらに、熟練度の高
い人であっても、周囲の状態を確実に認識及び識別でき
ないこともあるため、常に不安感がある。
【0009】また、視覚障害者誘導用ブロックは、その
構造上、データ量に限界があり、進路変化箇所や危険箇
所を示す識別情報を単に提供できるのみであり、場所の
位置、名称等の情報は提供できない。また、この誘導用
ブロックは、設置に場所をとり、しかも設置作業に長時
間を要する。
【0010】また、ランプが緑のときに音を出す信号機
等は、ランプが緑であることを知らせることができる
が、視覚障害者に停止するべき位置や、歩道と車道の段
差等の地形的な変化などについての識別情報を提供する
ことができない。
【0011】また、エレベータの操作用ボタンの近傍に
設置されているような、点字が書かれたプレートは、視
覚障害者が直接プレートに触れなければならず、そのプ
レートがどこにあるかを指示する位置情報が提供されな
ければ、プレートが設置されている位置を見つけること
が困難であり、該プレートを見つけない限り、そのプレ
ートに書かれた識別情報を得ることができない。
【0012】また、視覚障害者の生活を補助するために
盲導犬は好適であるが、盲導犬を訓練し飼育するのには
費用も手間もかかる。
【0013】また、視覚障害者の鞄、帽子等の所在置を
識別させるものは存在しない。
【0014】さらに、公衆便所、公衆電話等の物の位
置、名称を視覚障害者に識別させるものも存在しない。
【0015】本願発明は、上記の点を改良するもので、
設置が容易であり、しかも視覚障害者が容易に使用で
き、進路の変化箇所や危険箇所を容易に正確に視覚障害
者に認識させることができ、更に、場所や物の位置、名
称等を視覚障害者に識別させることができる視覚障害者
用の識別装置を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】本願発明は、所定の場所
又は物に設置され、該場所又は物に基づく位置または物
情報信号を発信する視覚障害者用の情報出力装置と、該
情報出力装置から発信される前記位置または物情報を受
信し、該位置または物情報信号を視覚障害者が認識可能
な識別情報に変換する装置とを備えたことを特徴とす
る。
【0017】
【作用】従って、視覚障害者は容易に、より正確に、現
在位置の状況又は物の位置、物自体を識別できる。
【0018】
【実施例】本願発明の一実施例を図に基づいて説明す
る。
【0019】図1は、本願発明の第1実施例の使用状態
を示す説明図である。
【0020】図1で、1は識別情報信号発信装置を示
し、トランスポンダ又はタグ(データキャリア又はRF
−ID)で構成される。識別情報信号発信装置1は所定
の場所に固定設置されている。
【0021】2は識別情報信号発信装置1から発信され
る識別情報信号を受信して、視覚障害者が認識可能な識
別情報に変換するコードデータ信号処理装置6が先端部
に装着された杖を示す。
【0022】3は前記処理装置6から得られるデータを
音声情報に変換する音声情報出力装置である。この音声
情報出力装置3は、携帯しやすいように、例えば、外寸
が60mm×80mm×20mm程度の大きさの箱体に
収納され視覚障害者が携帯する。
【0023】4は前記音声情報出力装置3からの信号を
音声で出力するイヤホン等で構成される音声出力部を示
す。
【0024】5は、歩道や駅のホーム等に施設されてい
る視覚障害者誘導用ブロックを示し、本実施例では前記
識別情報信号発信装置1が1ブロックに1個ずつ設置さ
れている。
【0025】図2は、第1実施例の要部回路構成図を示
す。図2は大きく分けて、識別情報信号発信装置1(以
下、単にトランスポンダ1という)と、杖2に備えられ
たコードデータ信号処理装置6とで構成されている。
【0026】また、図2で図1と同一の符号は、図1と
同じものをそれぞれ示す。
【0027】即ち、トランスポンダ1は、信号の送信及
び受信を行うアンテナ21と、駆動電源となる蓄電部1
7と、駆動電圧を制御する電圧制御部18と、装置の動
作を制御する制御部19と、位置情報を記憶したメモリ
部20とで、図示のように構成されている。
【0028】ここで、メモリ部20は本発明の特徴の1
つであり、トランスポンダ1が設置された場所の位置情
報が予めコードデータで記憶されいる。即ち、誘導用ブ
ロックや、直進、右折、左折等の進路の変化する変化個
所や、階段、段差、交差点、プラットホーム等の歩行中
に特に注意を必要とする危険個所や、位置の名称等の位
置情報がトランスポンダ1の設置場所に合わせて選択さ
れトランスポンダ1に記憶されている。この位置情報の
記憶には16進コード(2進コードでもよい)等が用い
られ、誘導用ブロックは“0”、直進は“1”、右折は
“2”、左折は“3”、階段は“4”、段差は“5”、
交差点は“6”、・・・・、位置の名称は“A”の様に
トランスポンダ1の設置場所に合わせて記憶されてい
る。交差点に設置されるトランスポンダ1には“6”が
記憶され、左折位置に設置されるトランスポンダ1には
“3”が記憶され、東京駅に設置されるトランスポンダ
1には東京駅を識別させる名称コード“A”が記憶さ
れ、大阪駅に設置されるトランスポンダ1には大阪駅を
識別させる名称コード“B”が記憶されている。
【0029】このトランスポンダ1は図4に示すような
方法で、視覚障害者誘導用ブロック5に埋設される。ト
ランスポンダ1の寸法は、例えば、直径が約4mmで長
さが約33mmであり、保護のために、例えば、エポキ
シ系の樹脂モールド40に内包される。図4に示す樹脂
モールド40の寸法は、例えば、aの長さが約50mm
乃至約60mmであり、bの長さが約6mm乃至約10
mmである。
【0030】トランスポンダ1を設置するには、まず、
それぞれの視覚障害者誘導用ブロック5の中心から地面
(又は床)に向けて所定のサイズの穴をあける。そし
て、この樹脂モールド40に内包されたトランスポンダ
1を、1枚の視覚障害者誘導用ブロック5に対して1個
ずつ、その穴に設置(又は埋設)する。次に、トランス
ポンダを保護するためにシール材39で穴の上からシー
ルする。このシール材39は、例えば、シリコン樹脂が
用いられる。このように、トランスポンダ1は設置場所
を取らず、その埋設もきわめて容易である。
【0031】次に、コードデータ処理装置6の構成を説
明する。コードデータ処理装置6は大きく分けて、トラ
ンスポンダ1と信号の送受信を行う信号送受信部7と、
受信信号から位置情報を取り出すコードデータ処理部8
と、この位置情報を視覚障害者が認識できる情報に変換
するための音出力部10と、振動出力部11と、該位置
情報を前記音声情報出力装置3に送信するためのコード
データ信号送信部12と、動作モードを指示するモード
指示部41と、電池等の電源(図示せず)とを備える。
【0032】信号送受信部7は、無線信号の送受信を行
うアンテナ22と、切り換えスイッチ23と、送信部2
4と、受信部25と、コード変換部26とを備える。
【0033】音出力部10は、例えば、小型のスピーカ
又はブザーで構成されている。
【0034】振動出力部11は、コードデータ処理部8
から入力したデータに対応する振動を発するためのモー
タ駆動回路27及びモータ28を備える。
【0035】コードデータ信号送信部12は、FM変調
部29とFM信号送信部30とを備える。FM信号送信
部30はアンテナを含み、このアンテナは杖2のグリッ
プ側に設置される。
【0036】モード指示部41は、杖2の使用者が容易
に使用できる位置に配置されたモード選択スイッチで構
成され、音出力モード、振動出力モード及び音声出力モ
ードの何れかを選択させる。
【0037】図3は、音声情報出力装置3と音声出力部
4との要部回路構成図を示す。図3で、図1、図2と同
一の符号は、図1、図2と同一のものをそれぞれ示す。
音声情報出力装置3は、大きく分けてコードデータ信号
受信部14と、コードデータ変換部15と、識別情報音
声出力部16とで構成される。
【0038】コードデータ信号受信部14は、コードデ
ータ処理装置6のFM信号送信部30から送信された信
号を受信するFM信号受信部31と、その受信した信号
を復調してコードデータにするFM信号復調部32とを
備える。
【0039】コードデータ変換部15は、コードデータ
処理部33と、インターフェース34とICカード35
とを備える。
【0040】識別情報音声出力部16は、音声情報生成
部36と音声電力増幅部37とで構成される。
【0041】第1実施例の動作を説明する。
【0042】まず、使用者は、杖2に取り付けられたコ
ードデータ処理装置6の電源スイッチ(図示せず)をオ
ンにし、次にモード指示部41のモード選択スイッチを
操作して所望のモードに設定する。
【0043】コードデータ処理装置6が始動すると、信
号送受信部7のコード変換部26が切り換えスイッチ2
3を制御して、送信部24とアンテナ22とを結合す
る。送信部24は、トランスポンダ1を起動させるため
所定の周波数(例えば、134.2kHz)を有する電
磁波を起動用信号としてアンテナ22から送信する。こ
の起動用信号を送信する時間は、例えば、50ms(ミ
リ秒)であり、50ms経過後、コード変換部26は切
り換えスイッチ23にアンテナ22と受信部25とを結
合させ、コードデータ処理装置6を受信モードとする。
この受信モードは、例えば20msであり、20ms経
過後は次の送信モードに移るための同期期間(例えば2
0ms)が実施される。即ち、コード変換部26は起動
用信号送信期間(50ms)、コードデータ信号受信期
間(20ms)、及び同期期間(20ms)からなるサ
イクルで切り換えスイッチ23の切り換えを制御する。
【0044】他方、杖2の先端より発生された起動用信
号によりトランスポンダ1のアンテナ21に誘導電圧を
生じ、この誘導電圧によるAC電流は整流されて蓄電部
17のコンデンサを充電する。起動用信号の送信期間
(50ms)が経過すると、蓄電部17が所定の起動電
圧に充電される。この充電中に電圧制御部18は過充電
等を防止する。起動用信号の受信が終了すると、トラン
スポンダ1は、その充電された蓄電部17を電源とし
て、予めメモリ部20に記憶された位置情報を、例え
ば、134.2kHzと123.2kHzとを用いたF
SK(Frequency Shift Keying)信号により所定の時間
(20ms)内にアンテナ21から送信する。このトラ
ンスポンダ1の動作サイクルは制御部19により起動用
信号受信期間(50ms)、コードデータ信号送信期間
(20ms)、及び同期期間(20ms)からなるサイ
クルに制御される。
【0045】ここで、FSK信号によるトランスポンダ
1からの位置情報送信状態を図5に示す。
【0046】他方、杖2のコードデータ処理装置6の受
信部25は、受信期間中に、アンテナ22を介して、ト
ランスポンダ1からの前記FSK信号を受信する。コー
ドデータ変換部26は、このFSK信号をこのFSK信
号が表しているトランスポンダ1に記憶された位置情報
を表すコードデータに変換し、コードデータ処理部8に
入力する。
【0047】コードデータ処理部8は、このコードデー
タが入力されると、前記モード指示部41で指示された
3つの出力手段、即ち、音出力、振動出力及び音声出力
の何れかにより、該トランスポンダ1からの位置情報を
視覚障害者に認識させる。
【0048】まず、音出力モードが前記モード指示部4
1で選択された場合を説明する。
【0049】音出力モードの場合には、コードデータ処
理部8の出力は音出力部10へ与えられる。
【0050】コード変換部26で得られたトランスポン
ダ1に記憶された位置情報を示すコードデータがコード
データ処理部8に入力すると、コードデータ処理部8は
このコードデータに対応して音出力部10からスピーカ
音を発生する。
【0051】即ち、コードデータ処理部8は予め設定さ
れいるコードデータ処理プログラムにしたがって該コー
ドデータに応じてスピーカの振動周波数(例えば、高音
用880HZ,低音用440KZ)を選択し、高音、低
音のスピーカ音、または高低音の組み合わせ、或いはス
ピーカ音の継続期間を変化させトランスポンダ1からの
位置情報を音出力により視覚障害者に認識させる。
【0052】例えば、位置情報が、「誘導用ブロック」
であれば高音を1回発し、「直進」であれば高音を2回
発し、「右折」であれば低音2回発し、「階段」であれ
ば高低音を断続させる。これにより、視覚障害者は誘導
用ブロック、変化個所、危険個所等を容易に、正確に識
別できる。
【0053】また、トランスポンダ1の視覚障害者誘導
用ブロック識別情報を識別することにより容易に誘導用
ブロックに沿って歩行できる。
【0054】次に、振動出力モードが前記モード指示部
41で選択された場合を説明する。振動出力モードの場
合には、コードデータ処理部8の出力は振動出力部11
へ与えられる。
【0055】コード変換部26で得られたトランスポン
ダ1に記憶された位置情報を示すコードデータがコード
データ処理部8に入力すると、コードデータ処理部8は
このコードデータに対応して振動出力部11から振動を
発生する。
【0056】即ち、コードデータ処理部8は予め設定さ
れいるコードデータ処理プログラムにしたがって該コー
ドデータに応じてモータ駆動回路27にモータ28を駆
動するための駆動電流の電流周波数、電流強度を選択
し、強振動、中振動、弱振動、又はこれらのの組み合わ
せ、或いは振動の継続期間を変化させトランスポンダ1
からの位置情報を振動出力により視覚障害者に認識させ
る。
【0057】例えば、位置情報が、「誘導用ブロック」
であれば強振動を発生し、「直進」であれば中振動を発
生し、「右折」であれば弱振動を発生し、「階段」であ
れば短時間の強振動を断続して発生する。これにより、
視覚障害者は誘導用ブロック、変化個所、危険個所等を
容易に、正確に識別できる。
【0058】また、トランスポンダ1の視覚障害者誘導
用ブロック識別情報を識別することにより容易に誘導用
ブロックに沿って歩行できる。
【0059】次に、音声出力モードが前記モード指示部
41で選択された場合を説明する。
【0060】音声出力モードの場合には、コードデータ
処理部8の出力はコードデータ信号送信部12へ与えら
れる。
【0061】即ち、コード変換部26で得られたトラン
スポンダ1に記憶された位置情報を示すコードデータが
コードデータ処理部8に入力すると、コードデータ処理
部8はこのコードデータをFM変調部29に送り、該コ
ードデータに既知の方法でFM変調を行いFM変調送信
部30からFM変調信号を送信する。
【0062】音声情報出力装置13は、コードデータ信
号受信部14のFM信号受信部31で前記のFM信号を
受信し、FM信号復調部32で該FM信号からコードデ
ータを復調する。このコードデータはコードデータ変換
部15のコードデータ処理部33に入力される。コード
データ処理部33は、該コードデータによりインターフ
ェース34を介してICカード35のメモリにアクセス
して、コードデータに対応する音声データを検索し、読
み取る。この音声データは、識別情報音声出力部16の
音声情報生成部36に入力され、音声信号に変換され
る。この音声信号は、音声電力増幅部37で増幅され、
イヤホン4から該コードデータに対応する音声、例え
ば、「直進」という音声が視覚障害者に与えられ、視覚
障害者はトランスポンダ1の位置情報を音声で認識する
ことができる。
【0063】この音声出力モードは、視覚障害者にその
場所の名称を音声で認識させるのに最適である。即ち、
トランスポンダ1を例えば東京駅に設置し、該トランス
ポンダ1の位置情報に東京駅を識別させる名称コード
“A”を記憶させ、ICカード35の名称コード“A”
が示すアドレスに東京駅を示す音声信号を記憶させ、上
述の動作で東京駅を視覚障害者に音声で認識させる。
【0064】また、トランスポンダ1を公衆便所や、電
話ボックス等に配置し、該トランスポンダ1に配置した
建物の名称を示す位置情報を記憶し、この位置情報コー
ドに対応するICカードのアドレスに該建物の名称の音
声信号を記憶して視覚障害者に建物を音声で認識させる
ことできる。
【0065】更に、例えば、東京都全体の主要な位置名
称を視覚障害者に音声で認識させるには、東京都をそれ
ぞれの地区に分割し、各地区毎に専用のICカード、例
えば千代田区専用のICカード、新宿区用専用のICカ
ードを用意し、位置名称を表示する例えばコードデータ
“A”を記憶したトランスポンダ1を、例えば千代田区
の東京駅中央口に埋設し、或いるは新宿区の新宿駅東口
に埋設する。
【0066】そして、千代田区用ICカードでは名称コ
ード“A”を示すアドレスに「東京駅中央口」を示す音
声信号を記憶させ、新宿区用ICカードでは名称コード
“A”を示すアドレスに「新宿駅東口」を示す音声信号
を記憶さ、使用者にその地区毎のICカードを使用させ
て、各地区毎の位置名称を認識させることができる。
【0067】このように、本発明は視覚障害者に容易
に、正確に変化個所、危険個所、場所の名称等の位置情
報を与えることができる。
【0068】ここで、本第1実施例は音出力モード、振
動出力モード、音声出力モードを全部備える例を示した
が、それぞれの音出力モード、振動出力モード、音声出
力モード1つだけを備えるように構成してもよい。さら
に、必要に応じて各モードを組み合わせて備える様に構
成してもよい。
【0069】また、トランスポンダ1、及び杖2に内蔵
されたコードデータ処理装置6からの信号の送受信範囲
は約150mmの半径の球状の範囲が適当であるが、送
受信可能範囲はこれに限るものではなく、必要に応じて
送受信可能範囲の設定を変更してもよい。
【0070】また、音出力、振動出力がモールス信号を
表すようにしてもよい。
【0071】また、トランスポンダ1を公衆便所や、電
話ボックス等に配置し、該トランスポンダ1に配置した
建物の名称を示す位置情報を記憶し、この位置情報コー
ドに対応して音出力や、振動出力を与え視覚障害者に建
物を認識させることもできる。
【0072】また、上記の実施例では、コードデータ信
号送信部12はFM信号を送信し、コードデータ信号受
信部14はそのFM信号を受信する場合を示したが、コ
ードデータを送れる信号であれば他の信号でもよい。こ
の場合、コードデータ信号送信部12及びコードデータ
信号受信部14の構成をその信号を処理できるように変
更すればよい。また、有線として杖2と音声情報出力装
置13とを結合してもよい。
【0073】また、音声出力部はイヤホン4として示さ
れているが、スピーカを音声情報出力装置3の箱体に取
り付けたものであってもよい。
【0074】次に、トランスポンダを視覚障害者誘導用
ブロック以外の位置に設置する実施例を説明する。
【0075】上記例では、トランスポンダ1を視覚障害
者誘導用ブロックに設置する例を示したが、トランスポ
ンダ1は該視覚障害者誘導用ブロックと併用しなくとも
単独で設置可能であり、例えば、危険な位置、変化のあ
る位置などにトランスポンダ1だけを設置して、トラン
スポンダ1により視覚障害者誘導用ブロックの機能を兼
用させる。
【0076】例えば、視覚障害者誘導用ブロックを施設
していない横断歩道は、視覚障害者にとって危険な場所
であり、その情報を知らせる必要がある。視覚障害者に
その情報を知らせるために、トランスポンダ1を複数個
その横断歩道の近辺に設置する。設置位置は、例えば、
車道と歩道の境界から歩道に向かって縦幅が、例えば、
0乃至1800mm程度の距離、例えば、人間の歩幅以
上の距離、例えば、600mm以上、好適には2歩乃至
3歩の距離であり、かつ、横幅が、例えば、横断歩道の
横幅乃至横幅に数歩の歩幅を足した距離の範囲に、トラ
ンスポンダ1を、例えば、100mm乃至200mm程
度の間隔、例えば、150mm間隔で該範囲全面に設置
する。
【0077】また、階段の場合などは、階段の手前の範
囲に(例えば、0乃至1800mm程度の間の距離、好
適には縦が2歩乃至3歩の距離で横が階段の幅と同じ)
例えば、100mm乃至200mm程度の間隔、例え
ば、150mm間隔でトランスポンダ1を設置する。
【0078】情報を知らせる必要のあるその他の位置に
おいても、前記と同様の密度でトランスポンダ1を設置
する。
【0079】別の取り付け位置としては、バスの乗車口
や降車口を示すようにバスの車両自体に設置してもよ
く、また、上述の如く、電車の中や屋外などで、便所や
公衆電話などを示すように便所や公衆電話の近傍の床に
設置してもよい。
【0080】また、視覚障害者誘導用ブロックを施設し
ていないところ又は施設できないところで進路を示すた
めにトランスポンダ1を、例えば、100mm乃至20
0mm程度の間隔、例えば、150mm間隔で一列に配
置してもよい。
【0081】更に別の実施例として、本発明を物を識別
するために使用する実施例を示す。即ち、トランスポン
ダ1を被識別物に接着剤や接着テープ等で固着し、該ト
ランスポンダ1に該被識別物を識別させるための識別情
報を記憶させる。
【0082】この実施例での上述の第1実施例で示した
動作でトランスポンダ1の識別情報を、音出力、振動出
力、音声出力で視覚障害者に認識させることができる。
【0083】トランスポンダを固着させる被認識物とし
ては、家庭内にある電話器、クラースイッチ等の生活用
品や、視覚障害者が室内で置場所を忘れ易い、カバン、
靴、上着等の身の回り物等がある。
【0084】本実施例においては、トランスポンダ1の
リーダであるコードデータ信号処理装置6を杖2に内蔵
した場合には、杖を折り畳んだ状態、収縮させた状態で
使用する。
【0085】また、本実施例ではコードデータ信号処理
装置6を杖2に内蔵せず、携帯可能な形状物、例えばペ
ンダント形式、腕輪形式、ベルト形式等の形状物に内蔵
しても同様に機能する。
【0086】
【発明の効果】本願発明は所定の場所又は物に設置され
該場所又は物に基づく位置または物情報信号を発信する
視覚障害者用の情報出力装置と、該情報出力装置から発
信される前記位置または物情報を受信し該位置または物
情報信号を視覚障害者が認識可能な識別情報に変換する
装置とを備えたことを特徴とする。
【0087】したがって、視覚障害者が容易に使用で
き、進路の変化個所や危険個所、場所の名称、物の名称
を容易に、正確に認識できる。
【0088】また、前記変換する装置が、音声発生装置
である場合には、視覚障害者は特別なコードを習得せず
に視覚で認識すると同様に場所、物を認識できる。
【0089】また、前記情報出力装置が、視覚障害者誘
導用ブロックとともに配置されていれば、視覚障害者は
容易に誘導用ブロックに沿って歩行することができる。
【0090】また、前記情報出力装置が視覚障害者の持
ち物に固着されていれば、視覚障害者は簡単に自分の持
ち物の位置を認識できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の第1実施例の装置の使用状態を示す
説明図である。
【図2】本願発明の第1実施例の装置の識別情報信号発
信装置及び杖に備えられたコードデータ信号処理装置の
要部回路構成図を示す。
【図3】本願発明の第1実施例の装置の音声情報出力装
置及び音声出力部の要部回路構成図を示す。
【図4】視覚障害者誘導用ブロックが設置された地面へ
のトランスポンダの設置状態を示す図である。
【図5】FSK信号を用いた場合の、識別情報信号発信
装置からの情報送信状態を示す波形図である。
【符号の説明】
1 トランスポンダ 2 杖 3 音声情報出力装置 4 音声出力部(イヤホン) 5 視覚障害者誘導用ブロック 6 コードデータ信号処理装置 7 信号送受信部 8 コードデータ処理部 9 モード指示部 10 音出力部 11 振動出力部 12 コードデータ信号送信部 14 コードデータ信号受信部 15 コードデータ変換部 16 識別情報音声出力部

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の場所又は物に設置され、該場所又
    は物に基づく位置または物に関する情報信号を発信する
    視覚障害者用の情報出力装置と、 該情報出力装置から発信される前記情報信号を受信し、
    該情報信号を視覚障害者が認識可能な識別情報に変換す
    る装置と、 を備えたことを特徴とする視覚障害者のための識別装
    置。
  2. 【請求項2】 前記位置に関する情報信号が、進路の変
    化個所、又は危険個所、又は場所の名称を示す位置情報
    である請求項1記載の視覚障害者のための識別装置。
  3. 【請求項3】 前記物に関する情報信号が、物の位置又
    は物の名称を示す物情報である請求項1または2に記載
    の視覚障害者のための識別装置。
  4. 【請求項4】 前記変換する装置が、音信号を出力する
    装置である請求項1、2または3に記載の視覚障害者の
    ための識別装置。
  5. 【請求項5】 前記変換する装置が、振動を発生する装
    置である請求項1、2または3に記載の視覚障害者のた
    めの識別装置。
  6. 【請求項6】 前記変換する装置が、音声を発生する装
    置である請求項1、2または3に記載の視覚障害者のた
    めの識別装置。
  7. 【請求項7】 前記情報出力装置が、視覚障害者誘導用
    ブロックとともに配置され、前記変換する装置が視覚障
    害者用の杖に内蔵された請求項1ないし6のいずれかに
    記載の視覚障害者のための識別装置。
  8. 【請求項8】 前記情報出力装置が、視覚障害者の持ち
    物に固着され、この持ち物の位置を示す位置情報を出力
    することを特徴とする請求項1、4、5、6、7のいず
    れかに記載の視覚障害者のための識別装置。
  9. 【請求項9】 前記持ち物の位置を示す位置情報は、前
    記持ち物の名称を示す情報を含むことを特徴とする請求
    項8に記載の視覚障害者のための識別装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000000262A (ja) * 1998-06-15 2000-01-07 Railway Technical Res Inst 視覚障害者用誘導案内システム
WO2001087202A1 (fr) * 2000-05-18 2001-11-22 Take's Corporation Appareil pour sensation corporelle de l'information
JP2007033713A (ja) * 2005-07-25 2007-02-08 Sony Corp 信号処理装置および方法、プログラム、並びに記録媒体
JP2009089923A (ja) * 2007-10-10 2009-04-30 Funada Kyoikukai 視覚障害者歩行誘導システム

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