JPH07333789A - 画像形成方法 - Google Patents

画像形成方法

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JPH07333789A
JPH07333789A JP8940195A JP8940195A JPH07333789A JP H07333789 A JPH07333789 A JP H07333789A JP 8940195 A JP8940195 A JP 8940195A JP 8940195 A JP8940195 A JP 8940195A JP H07333789 A JPH07333789 A JP H07333789A
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JP8940195A
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Masataka Yashima
正孝 八島
Akihiro Mori
明広 毛利
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Canon Inc
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  • Non-Silver Salt Photosensitive Materials And Non-Silver Salt Photography (AREA)
  • Control Of Exposure In Printing And Copying (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 多階調の画像を鮮明に形成することができる
画像形成方法を提供する。 【構成】 感光体に光を照射して画像を形成するもの
で、波長の異なる2種類以上の光に対する前記感光体の
感度の違いを利用して濃度階調を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光、特にレーザーやL
EDで露光して階調性のある画像を形成する画像形成方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、ハロゲン化銀のような感光材
料に画像情報に応じて変換した光を照射して画像を出力
する方法が知られている。特に狭帯域巾の光源(例えば
レーザーやLED等)を用いた場合、微小スポツトの照
射が可能となり、またそのエネルギー密度も高くなるた
め、高速且つ高解像の画像出力が可能となる。
【0003】一方、ハロゲン化銀を主成分とする感光材
料は、露光により生成した潜像を、湿式の現像処理で画
像形成するものと、熱を加えることにより現像する乾式
の現像処理で画像を形成するものとがある。
【0004】このような前記感光材料に、光のエネルギ
ー量を変化させて階調のある画像を形成する場合、従来
から以下の方法が知られている。 (1)光のエネルギー強度を変化させる強度変調法。 (2)光の照射時間(光源の駆動パルス幅)を変化させ
るパルス幅変調法。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】然しながら、上記従来
例においては、正確な階調を表現しようとする場合、以
下に示す問題があった。
【0006】(1)強度変調法においては、階調性を表
現するために、光源の出力強度を各画素ごとに多段階に
変化させなければならない。然しながら、例えば半導体
レーザーを用いて多くの階調を表現しようとする場合、
特に低出力部において、安定した出力強度を得るのは、
半導体レーザーのI−L特性(電流−発光特性)からし
ても非常に困難である。また、LEDの場合も、光出力
を電流で細かく制御できないため、多階調の画像形成は
困難であった。
【0007】(2)一方、パルス幅変調法においては、
多くの階調を表現使用とする場合は、非常に短いパルス
幅で光照射を行なわなければならないため、光源の応答
特性に大きく依存し、自ずから限界を生じている。
【0008】本発明は、上記の問題点を解消するために
なされたもので、多階調の画像を鮮明に形成することが
できる画像形成方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の画像形成方法
は、感光体に光を照射して画像を形成するもので、波長
の異なる2種類以上の光に対する前記感光体の感度の違
いを利用して濃度階調を形成するものである。
【0010】本発明の画像形成方法は、感光体に対して
波長の異なる2種類以上の光を照射して、光学濃度に階
調のある画像を形成するものである。本発明の画像形成
方法は、波長の異なる光に対する感光体の感度の違いを
利用したものである。
【0011】即ち、図1に示す分光感度を有する感光体
を用い、例えば波長λa 、波長λb及び波長λc の3種
類の光を感光体の異なる場所にそれぞれ照射すると、図
2に示すように波長λa の光を照射した部分が一番高濃
度となり、以下波長λb の光を照射した部分、波長λc
の光を照射した部分の順で光学濃度が低くなる。本発明
は、この光学濃度の違いを利用して多階調の画像を形成
するものである。
【0012】従って、本発明においては、感光体が感度
を有する2種類以上の光を感光体の同じ場所に照射しな
いようにするのが好ましい。
【0013】感光体として乾式銀塩感光体を用いた本発
明の画像形成方法を、図3を参照して説明する。
【0014】乾式銀塩感光体は、後に詳しく説明するよ
うに感光層に有機銀塩、還元剤及びハロゲン化銀を含有
する。乾式銀塩感光体を像露光すると、ハロゲン化銀か
ら銀核が生成して潜像が形成される。潜像の形成された
部分では、加熱により有機銀塩と還元剤とが酸化還元反
応を起こして有機銀塩が銀へと還元され、これが像とな
る。このとき銀核は触媒として働く。
【0015】さて、図3において、乾式銀塩感光体6は
マガジン16に収納され、記録が進行するに従い順次マ
ガジン16から引き出される。マガジン16から引き出
された乾式銀塩感光体6は搬送ドラム17の外周面に沿
って搬送される。乾式銀塩感光体6は搬送ドラム17の
外周面に沿って搬送される際、像露光手段1により画像
データに応じて像露光される。
【0016】この実施例において、像露光手段1は図4
に示すように、半導体レーザー31、32及び33によ
りそれぞれ波長λa 、λb 及びλc の光を照射するもの
である。
【0017】半導体レーザー31、32及び33を、記
録する画像の光学濃度によりどのように駆動するかはデ
ータ処理部40で決定される。即ち、データ処理部40
に入力された画像データは、各半導体レーザー用のデー
タに分割される。分割処理されたデータは、変調器41
を介して各半導体レーザーの駆動回路42、43及び4
4に送られる。こうして、各半導体レーザー31、32
及び33から画像データの光学濃度に応じた波長の光が
照射される。
【0018】本発明においては、照射光の波長を変える
だけでなく、光の強度を変化させる強度変調法、あるい
は光の照射時間を変化させるパルス幅変調法を併用する
ことにより、より細かい階調を実現することができる。
【0019】各半導体レーザー31、32及び33から
の光は集光用レンズ45、46及び47、ハーフミラー
11、偏光ビームスプリッター3、ポリゴンミラー4及
びf−θレンズ5を経て、乾式銀塩感光体に照射され
る。乾式銀塩感光体上に照射される光はポリゴンミラー
4により走査される。
【0020】半導体レーザーの個数は3個ばかりでな
く、2個でも、あるいは4個以上でもかまわない。
【0021】像露光の行なわれた乾式銀塩感光体6は、
搬送ローラ7を経て搬送ドラム8に至り、搬送ドラム8
の外周面に沿って搬送される。乾式銀塩感光体6は、搬
送ドラム8の外周面上で面状発熱体10により加熱現像
される。搬送ドラム8の外周面は、例えば不織布で被わ
れている。これにより、乾式銀塩感光体6はきずが付か
ず、しかも均一に加熱される。
【0022】熱現像の終了した乾式銀塩感光体6は、カ
ッター9で所定の大きさにカットされる。
【0023】像露光手段1の光源としては、半導体レー
ザーの他に、ガスレーザーやLEDも使用することがで
きる。また照射する光は、単色光が好ましい。本発明に
おいて単色光とはスペクトル巾の狭い光のことで、強度
分布の半値全幅が0.02nm以上20nm以下のもの
をいう。半値全幅とは、強度のピークに対して1/2の
強度となるスペクトル幅をいう。
【0024】本発明の画像形成方法においては、波長の
異なる2種類の光により、強度変調法あるいはパルス幅
変調法も併用して画像を形成するのが好ましい。この場
合、2種類の光の波長は使用する感光体の分光感度(例
えば図1のグラフ)において、一方の光の感度が他方の
光の感度の1/2の以下1/1000以上、更には1/
5以下1/1000以上となるように選択するのが好ま
しい。
【0025】上記の感度比が1/2よりも大きい場合、
及び1/1000よりも小さい場合は、波長の異なる2
種類の光を使用するメリットが少なくなり、より多くの
階調を鮮明に再現するのが難しくなる。
【0026】面状発熱体10による加熱温度は、60〜
200℃、更には70〜150℃が好ましい。また、加
熱時間は1秒〜3分、更には3秒〜60秒が好ましい。
面状発熱体10以外に、ヒートロールや高温雰囲気によ
り加熱するようにしてもよい。
【0027】感光体の搬送速度は、10〜300mm/
sec、更には40〜200mm/secが好ましい。
【0028】本発明で使用する乾式銀塩感光体は、支持
体上に感光層を有するもので、感光層には少なくとも有
機銀塩、還元剤及びハロゲン化銀を含有する。
【0029】有機銀塩としては、有機酸の銀塩、アセチ
レン誘導体の銀塩、イミノ基又はメルカプト基を有する
有機化合物の銀塩等が好ましい。特に、室温、室内光下
で着色等の変化を受けないものが好ましい。有機酸の銀
塩としては、特に、ベヘン酸銀が好ましい。
【0030】還元剤としては、フェノール化合物、ヒド
ラジン化合物、ナフトール化合物、ピラゾリドン化合物
等が用いられる。フェノール化合物として、アミノフェ
ノール、2.6−ジクロロアミノフェノール、4.4′
−ジヒドロキシ−3.3′−ジ−t−ブチル−5.5′
−ジメチルビフェニール、2.2′−ジヒドロキシ−
3.3′5.5′−テトラキス−t−ブチルビフェニー
ル、2.2′−ジヒドロキシ−3.3′−ジクロロビフ
ェノール、2.2′−メチレンビス(6−t−ブチル−
4−メチルフェノール)、2.2′−プロピレンビス
(6−t−ブチル−4−エチルフェノール)、4.4′
−ブチリデンビス(2−t−ブチル−6−メチルフェノ
ール)、4.4′−チオビス(2−t−ブチル−6−エ
チルフェノール)、2.6−ジクロロ−4−ベンゼンス
ルフォンアミドフェノール等である。
【0031】ヒドラジン化合物としては、β−アセチル
フェニルヒドラジン、β−アセチルトリルヒドラジン等
である。
【0032】ナフトール化合物としては、4−メトキシ
ナフトール、4−クロロナフトール、4.4′−メチレ
ンビス(2−メチルナフトール)、4−(2.6ジメチ
ル−4−ヒドロキシベンジル)−2−メチルナフトー
ル、4−(2−t−ブチル−6−エチル−4−ヒドロキ
シベンジル)−2−メチルナフトール等である。
【0033】ピラゾリドン化合物としては、1−フェニ
ル−3−ピラゾリン等を挙げることができる。
【0034】ハロゲン化銀としては、例えば塩化銀、臭
化銀、夭化銀、夭臭化銀、塩臭化銀、夭塩臭化銀などを
挙げることができる。又、このような銀塩は、Ir化合
物でドーピングされていてもよい。ハロゲン化銀は、特
に微細な粒子状のものが有効であり、0.01μmから
0.2μmの立方晶の物が有効である。微細なハロゲン
化銀を調整する方法として有機銀塩をハロゲン化銀形成
成分、たとえば臭化アンモニウム、臭化リチウム、塩化
ナトリウム、N−ブロモコハク酸イミド等によりハロゲ
ン化する方法などを挙げることができる。
【0035】ハロゲン化銀は、硫黄増感、貴金属増感、
還元増感等の処理がなされてもよい。分光増感のため
に、種々の増感色素が用いられる。増感色素としては、
例えばシアニン色素、メロシアニン色素等をあげること
ができる。具体例としては以下のものが挙げられる。
【0036】
【外1】
【0037】感光層は、上記成分をバインダー中に混合
して形成される。バインダーとしては、疎水性もしくは
親水性のポリマーが好ましく、透明もしくは半透明のも
のが用いられる。特に疎水性のものがバインダーとして
好ましい。バインダーの好ましい例としては、ポリビニ
ルブチラール、セルロースアセテートブチレート、ポリ
メチルメタクリレート、ポリエステル、ポリ塩化ビニル
や、これらの共重合物等である。
【0038】支持体としては、ポリエチレン、ポリプロ
ピレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリカーボネー
ト、紙、合成紙、写真用バライタ紙、アート紙等をあげ
ることができる。
【0039】感光層における上記成分の好ましい配合比
はつぎの通りである。
【0040】還元剤は有機銀塩1モルに対して好ましく
は0.05〜3モル、より好ましくは0.2〜1.3モ
ル含有させるのが良い。
【0041】含有される有機銀塩の量は、0.3〜30
g/m2 、特に0.7〜15g/m2 、更には1.2〜
8g/m2 が好ましい。
【0042】また、有機銀塩1モルに対して、ハロゲン
化銀を好ましくは0.001〜2モル、より好ましくは
0.05〜1モル含有させるのが望ましい。また、色調
剤を使用する場合には有機銀塩1モルに対して色調剤を
0.01〜5モル、好ましくは0.05〜2モル、さら
に好ましくは0.08〜1モル含有させるのが望まし
い。
【0043】必要に応じ含有されるバインダーの量は、
有機銀塩1重量部に対し、0〜10重量部、更には0.
5〜5重量部の割合が好ましい。
【0044】感光層の厚みは、0.5〜30μm、更に
は2〜17μmが好ましい。
【0045】また、画像の色調性、画像形成後の安定性
を改善するために、有機酸、感光層にカブリ防止剤、着
色防止剤、帯電防止剤、紫外線吸収剤、イラジエーショ
ン防止染料、蛍光増白剤、あるいはフィルター染料等を
含有させてもよい。
【0046】感光層の上には、必要に応じて保護層を設
けることができる。保護層は、種々のバインダーを主成
分として形成させる。用いられるバインダーとしては、
水溶性樹脂であるポリビニルアルコール、カゼイン、ゼ
ラチン、エチレン−無水マレイン酸共重合体等が好まし
い。保護層にはコロイダルシリカ、イラジエーション防
止染料などを添加してもよい。保護層の膜厚は、0.1
μmから7μm、更には0.5μmから5μmが好まし
い。
【0047】感光体の感度は、感光層中の感光要素、即
ちハロゲン化銀、あるいはハロゲン化銀とこのハロゲン
化銀を分光増感する増感色素とに依存する。つまり、本
発明は、感光要素が波長の違う光に対して異なる感度を
有することを利用するものである。
【0048】
【実施例】以下、実施例に基づいて本発明を具体的に説
明する。尚、以下に示す「部」は「重量部」を意味す
る。
【0049】実施例1 厚さ10μmのポリエチレンテレフタレート製支持体上
に厚さ10μmの感光層を塗工し、更にこの感光層上に
厚さ2μmのポリビニルアルコール製保護層を塗工して
乾式銀塩感光体を作成した。感光層の組成は以下の通り
である。
【0050】ポリビニルブチラール 2.5部 臭化銀(平均粒径60nm) 0.15部 ベヘン酸銀 2.5部 2,2′−メチレンビス−(4−メチル−6−t−ブチ
ルフェノール) 1.0部 フタラジノン 0.33部 前述した一般式(I)の増感色素 0.002部 ベヘン酸 1.6部 上記乾式銀塩感光体を、図3に示す装置に装着し、強度
変調法を併用して256階調の画像形成を行なった。2
56階調の画像は、グレイスケールパターンとした。ま
た、乾式銀塩感光体の搬送スピードは、50mm/se
cとした。
【0051】この実施例においては、光源として発振波
長680nmの半導体レーザー(東芝製TOLD−91
40)と、発振波長780nmの半導体レーザー(東芝
製TOLD−121L)の2つの半導体レーザーを用い
た。レーザーのビーム径は、いずれも20μm(主走査
方向)×40μm(副走査方向)であった。また、画素
クロックは6MHzで、画素密度は1200dpiとし
た。
【0052】この実施例で用いた乾式銀塩感光体は、波
長780nmの光に対する感度が、波長680nmの光
に対する感度の1/15となるもので、図1に示すグラ
フはこの乾式銀塩感光体の分光感度を示すものである。
【0053】ところで、256階調の画像データを、光
学濃度の濃い方から薄い方へ順にNo.0〜No.25
5としたとき、本実施例においてはNo.0〜No.2
37のデータに対しては発振波長680nmの半導体レ
ーザーを用い、No.238〜No.255のデータに
対しては、発振波長780nmの半導体レーザーを用い
て像露光を行なった。像露光後、この乾式銀塩感光体を
120℃で10秒間加熱して現像を行なった。
【0054】こうして得た256階調のグレイスケール
について、光学濃度の測定を行なって評価した。光学濃
度の測定は、大日本スクリーン社製の反射濃度計DM−
800を用いて、No.16、No.144及びNo.
240のそれぞれデータに対応する画像に対して、それ
ぞれ25回測定箇所をかえて行なった。こうして得た測
定結果について、平均と標準偏差(σ)を算出して、ば
らつきを調べた。その結果を表1に示した。
【0055】比較例1 光源として発振波長680nmの半導体レーザーだけを
用い、その他は実施例1と同様にして256階調のグレ
イスケールパターンを形成した。その結果を表1に示し
た。
【0056】
【表1】
【0057】実施例2 実施例1で用いた半導体レーザーに加え、発振波長72
0nmの半導体レーザー(ローム製RLD−72MA)
を用い、実施例1と同様の乾式銀塩感光体に256階調
のグレイスケールパターンの形成を行なった。
【0058】乾式銀塩感光体の搬送スピード、レーザー
のビーム径、画素クロック及び画素密度は、実施例1と
同様にした。
【0059】波長720nmの光に対する乾式銀塩感光
体の感度は、波長680nmの光に対する感度の1/2
であった。
【0060】本実施例においては、光学濃度の濃い方か
らNo.0〜No.127の画像データに対しては発振
波長680nmの半導体レーザーを用い、No.128
〜No.237の画像データに対しては発振波長720
nmの半導体レーザーを用い、No.238〜No.2
55の画像データに対しては発振波長780nmの半導
体レーザーを用いてパルス幅変調法により像露光を行な
った。その後、この乾式銀塩感光体に対して実施例1と
同様にして熱現像を行なった。
【0061】こうして得た256階調のグレイスケール
について、光学濃度の測定を行なって評価した。光学濃
度の測定は、No.16、No.144及びNo.24
0のそれぞれのデータに対応する画像に対して、それぞ
れ25回測定箇所をかえて行なった。こうして得た測定
結果について、平均と標準偏差(σ)を算出して、ばら
つきを調べた。その結果を表2に示した。
【0062】比較例2 光源として発振波長680nmの半導体レーザーだけを
用い、その他は実施例2と同様にして256階調のグレ
イスケールパターンを形成した。その結果を表2に示し
た。特に、この比較例2においては、低濃度部のNo.
249〜No.255のデータに対応する画像におい
て、階調が得られなかった。
【0063】
【表2】
【0064】実施例3 実施例1の増感色素にかえ、前述した一般式(II)の
増感色素を0.004部含有して、その他は実施例1と
同様にして乾式銀塩感光体を作成した。
【0065】上記乾式銀塩感光体を、図3に示す装置に
装着し、パルス変調法を併用して256階調の画像形成
を行なった。256階調の画像はグレイスケールパター
ンとした。また、乾式銀塩感光体の搬送スピードは15
0mm/secとした。
【0066】この実施例においては、光源として発振波
長780nmの半導体レーザー(サンヨー製SDL−4
030)と、発振波長830nmの半導体レーザー(サ
ンヨー製SDL−4032)と、発振波長870nmの
半導体レーザー(サンヨー製SDL−5033)の3つ
の半導体レーザーを用いた。画素密度は、実施例1及び
実施例2に比較して400dpiと低くした。画素密度
を低くすることにより像露光時間を短縮することができ
る。レーザーのビーム径は60μm×100μmの楕円
とした。画素クロックは6MHzとした。
【0067】この実施例で用いた乾式銀塩感光体は、波
長830nm及び波長870nmの光に対する感度が、
波長780nmの光に対する感度の、それぞれ4/9及
び1/11となるものであった。
【0068】この実施例においては、光学濃度の濃い方
からNo.0〜No.141の画像データに対しては発
振波長780nmの半導体レーザーを用い、No.14
2〜No.231の画像データに対しては発振波長83
0nmの半導体レーザーを用い、No.232〜No.
255の画像データに対しては発振波長870nmの半
導体レーザーを用いて像露光を行なった。像露光後、こ
の乾式銀塩感光体に対して120℃で10秒間加熱して
現像を行なった。
【0069】こうして得られた画像は、ざらつき感のな
い、鮮明な256階調の画像であった。
【0070】比較例3 光源として発振波長780nmの半導体レーザーだけを
用い、その他は実施例3と同様にして256階調のグレ
イスケールパターンを形成した。
【0071】その結果、画像の低濃度部分にざらつき感
が見られた。
【0072】
【発明の効果】本発明の画像形成方法によると、多階調
の画像を鮮明に形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明で使用する感光体の分光感度の一例を示
すグラフである。
【図2】図1の分光感度を有する感光体に、波長の異な
る3種類の光で照射したときの照射エネルギーと、光学
濃度の関係を示すグラフである。
【図3】本発明の画像形成方法を実施する装置の一例を
示す側面図である。
【図4】図3に示す像露光手段の一例を示す平面図であ
る。
【符号の説明】
1 光源 4 ポリゴンミラー 5 f−θレンズ 6 乾式銀塩感光体 8、17 搬送ドラム 10 画状発熱体 16 マガジン

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 感光体に光を照射して画像を形成する画
    像形成方法において、波長の異なる2種類以上の光に対
    する前記感光体の感度の違いを利用して濃度階調を形成
    することを特徴とする画像形成方法。
  2. 【請求項2】 前記光を照射した後、前記感光体を加熱
    する請求項1記載の画像形成方法。
  3. 【請求項3】 前記光が単色光である請求項1記載の画
    像形成方法。
  4. 【請求項4】 前記光として、波長の異なる2種類の光
    を用い、前記感光体に対する一方の光の感度が、他方の
    光の感度の1/2以下1/1000以上である請求項1
    記載の画像形成方法。
  5. 【請求項5】 一方の光の感度が、他方の光の感度の1
    /5以下1/1000以上である請求項4記載の画像形
    成方法。
  6. 【請求項6】 前記光として、波長の異なる3種類の光
    を用いる請求項1記載の画像形成方法。
JP8940195A 1994-04-14 1995-04-14 画像形成方法 Withdrawn JPH07333789A (ja)

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JP8940195A Withdrawn JPH07333789A (ja) 1994-04-14 1995-04-14 画像形成方法

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