JPH07333245A - 加速度計 - Google Patents

加速度計

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Publication number
JPH07333245A
JPH07333245A JP12543594A JP12543594A JPH07333245A JP H07333245 A JPH07333245 A JP H07333245A JP 12543594 A JP12543594 A JP 12543594A JP 12543594 A JP12543594 A JP 12543594A JP H07333245 A JPH07333245 A JP H07333245A
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JP
Japan
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temperature
accelerometer
toruca
sensitive element
resistance value
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Application number
JP12543594A
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English (en)
Inventor
Tsurashi Yamamoto
貫志 山本
Michio Fukano
道雄 深野
Kazuteru Sato
一輝 佐藤
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Tokimec Inc
Original Assignee
Tokimec Inc
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Publication date
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  • Measurement Of Mechanical Vibrations Or Ultrasonic Waves (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 温度変化によってスケールファクタが変動す
ることがなく常に正確な加速度を検出することが可能な
加速度計を提供することを目的とする。 【構成】 トルカを構成する基台10に感温素子71が
設けられ、トルカの温度変化は感温素子71の抵抗値の
変化として検出される。演算増幅回路は感温素子71と
アッテネータ113とを含み、トルカコイル34A、3
4Bに供給する電流iを入力して電圧信号V01を検出加
速度として出力する。感温素子71の温度係数bは次の
式によって設定される。 b=−〔(RA +RT0)/RT0〕a ここに、RT0は常温における上記感温素子の抵抗値、R
A は上記アッテネータの抵抗値、aは上記トルカのトル
カ定数の温度係数、ΔTは常温からの温度偏差である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、加速度計、特にサーボ
型加速度計に関する。
【0002】
【従来の技術】図3及び図4に従来の加速度計の例を示
す。加速度計は、第1の基台又はフレーム10と第2の
基台又はフレーム12とを有し、第1のフレーム10の
係合部10eと第2のフレーム12の係合部12eとは
互いに係合し、それによって両フレーム10、12は接
続されている。
【0003】加速度計は、更に、第1のフレーム10の
取り付け部10aに押さえ板18を介して適当な締結具
例えばねじ等によって取り付けられた撓み継ぎ手20
と、斯かる撓み継ぎ手20の他端に装着された棒状の振
り子30と、斯かる振り子30に装着された円筒状の1
対のトルカコイル34A、34Bと、斯かるトルカコイ
ル34A、34Bより隔置されて各フレーム10、12
に装着された円板状の1対の永久磁石36A、36B及
び円筒状の1対のポールピース38A、38Bと、振り
子30の先端部にてそれより隔置された発光素子40A
及び受光素子40Bとからなる変位検出装置とを有す
る。
【0004】振り子30の先端部にてそれより隔置され
て1対のストッパ42A、42Bが配置されており、斯
かるストッパ42A、42Bによって振り子30の振幅
が制限される。ストッパ42A、42Bの外面に形成さ
れた雄ねじが第1及び第2のフレーム10、12に形成
された雌ねじに係合するように構成されており、ストッ
パ42A、42Bを回転させることによってストッパ4
2A、42Bはその軸線方向に移動し、それによって振
り子30の振幅を調節することができる。
【0005】第1のフレーム10のフランジ部10bに
は基準面10cが設けられており、また図4に示す如く
孔10dが形成されている。斯かる基準面10cを被測
定物体の対応する基準面に装着し、孔10dに適当な締
結具例えばねじを挿入することによって、加速度計は被
測定物体に装着固定される。
【0006】第1のフレーム10のフランジ部10bに
は円筒状の端子ケース44が装着され、斯かる端子ケー
ス44には外部端子50A、50Bが取り付けられ、端
子ケース44に形成された開口部44aは蓋54によっ
て閉鎖されるように構成されている。尚、ストッパ42
A、42Bが配置されているねじ孔も外側より接着剤等
によってシールされている。
【0007】こうして加速度計の内部は密閉構造となっ
ており、従って、その内部の構成部を組み立てた後、開
口部44aを介して電気的な結線をなし、内部を真空に
し又は不活性ガスにて充填し、蓋54によって斯かる開
口部44aを閉鎖することによって、構成部品の品質を
長期に亘って保持し、加速度計の寿命を長くすることが
できる。
【0008】振り子30と振り子30に装着されたトル
カコイル34A、34Bと撓み継ぎ手20とは第1のフ
レーム10の取り付け部10aにて片持ち支持されてお
り、撓み継ぎ手20には適当な撓み部20aが形成さ
れ、それによって振り子30は斯かる撓み部20aを通
る回転軸線O−O周りに揺動することができる。撓み部
20aは、例えば図4に示すように、撓み継ぎ手20に
矩形の孔20eを形成しその両側の2本の支柱部に薄肉
部を形成するように構成してよい。
【0009】第1のフレーム10は電磁軟鉄よりなり、
第1のポールピース38Aから第1の永久磁石36Aを
介して第1のフレーム10まで磁気回路を形成するべく
ヨーク(リターンパス)として機能し、これらは第1の
トルカコイル34Aと共働して第1のトルカを提供す
る。第2のフレーム12は電磁軟鉄よりなり、第2のポ
ールピース38Bから第2の永久磁石36Bを介して第
2のフレーム12まで磁気回路を形成するべくヨーク
(リターンパス)として機能し、これらは第2のトルカ
コイル34Bと共働して第2のトルカを提供する。
【0010】ここで、図示のように、静止状態に於ける
振り子30の中心軸線に沿った方向をZ軸とし、Z軸に
垂直な方向即ち加速度計の中心軸線X−Xに沿った方向
をX軸とし、X軸及びZ軸の双方に直交する方向をY軸
とする。
【0011】円筒状のトルカコイル34A、34Bはそ
の中心軸線が加速度計の中心軸線X−Xと整合するよう
に振り子30に装着され、円筒状のポールピース38
A、38Bはその内部に配置されている。
【0012】図5を参照して、加速度計によって入力加
速度を検出する原理を説明する。図5は加速度計におけ
る加速度検出ブロック図である。ブロック101〜10
8に沿って説明する。ブロック103、105にてSは
ラプラス演算子を表す。
【0013】ブロック101にて、加速度計の中心軸線
X−Xに沿って外力加速度αが作用すると、加速度αは
振り子30に作用する。振り子30のペンデュロシティ
をPとする。次にブロック102、103にて、振り子
30は撓み部20aを通る回転軸線O−O周りに回転
し、その先端部は微小変位する。
【0014】斯かる微小変位量はブロック103に示す
ように、振り子30の慣性モーメントIと撓み部20a
のばね定数kによって決まる。
【0015】ブロック104にて、振り子30の先端の
変位は変位検出装置によって検出される。振り子30の
先端が変位すると、発光素子40Aによって発光され受
光素子40Bによって受光される光量が変化するから、
受光素子40Bの出力電流が変化する。ブロック104
にて、KPUは変位検出装置のゲインである。
【0016】こうして変位検出装置の受光素子40Bか
らの出力電流は微小変位を表す。ブロック105、10
6にて、受光素子40Bの出力電流は演算増幅回路によ
って処理され、トルカ駆動電流iが得られる。斯かるト
ルカ駆動電流iは、ブロック108にて、トルカコイル
34A、34Bにフィードバックされる。
【0017】トルカコイル34A、34Bに流れる電流
が変化すると、トルカコイル34A、34B及びポール
ピース38A、38Bを通る磁束密度が変化し、振り子
30は撓み部20aを通る回転軸線O−O周りに反対方
向に微小変位する。加算器102において、外力加速度
αによる微小変位に対して、トルカコイル34A、34
Bに流れる電流iによる微小変位が減算される。トルカ
コイル34A、34Bに供給されるトルカ駆動電流i
は、振り子30の微小変位に比例しているから、振り子
30の先端の変位は零となる。
【0018】振り子30の先端の変位が零となったと
き、トルカコイル34A、34Bに流れる電流iを検出
することによって、入力加速度αを計測することができ
る。ブロック107にて、トルカコイル34A、34B
に流れる電流iは電圧信号V0に変換される。こうして
得られた電圧信号V0 によって、入力角速度αが得られ
る。
【0019】図6に演算増幅回路の例を示す。演算増幅
回路は受光素子40Bの出力電流i PUを入力して増幅す
る増幅器110とトルカコイル34A、34Bとトルカ
コイル34A、34Bに接続された読み取り抵抗111
とを有する。トルカコイル34A、34Bと読み取り抵
抗111の接続点112より加速度計の出力電圧信号V
0 が得られる。
【0020】以下、演算増幅回路からの出力電圧信号V
0 と入力角速度αの関係を式によって示す。図5のブロ
ック図において、
【0021】
【数1】KPU・KA ・KT /(RL +RS )=K K/(K+k)=K1 1/(K+k)=K2
【0022】とおき、電流iについて解くと、
【0023】
【数2】i=K1 ・(IK2 2 +TD 1 S+1)-1
・(P/KT )α
【0024】となる。ここで、K≫kとなるように、K
PU、KA 、KT 、RL 、RS の値を選ぶと、
【0025】
【数3】i=〔(I/K)S2 +TD S+1〕-1・(P
/KT )α
【0026】電圧信号V0 はトルカ電流iと読み取り抵
抗RS の積だから、V0 =iRS である。
【0027】
【数4】V0 =〔(I/K)S2 +TD S+1〕-1
(PRS /KT )α
【0028】尚、この式は、低周波数領域では、次のよ
うにより簡単に表される。
【0029】
【数5】V0 =(PRS /KT )α
【0030】ここに、Pは振り子30のペンデュラム、
S は読み取り抵抗器の抵抗値、K T はトルカ定数、α
は外力加速度である。
【0031】数5の式のトルカ定数KT はトルカを構成
する永久磁石36A、36B及びトルカコイル34A、
34Bによって決まる。しかし、永久磁石36A、36
Bの起磁力は周囲の温度変化によって変動する。このた
め、トルカ定数KT は一般にトルカの温度によって変化
し、次のように表される。
【0032】
【数6】KT =KT0(1+aΔT)
【0033】ここに、KT0は常温におけるトルカ定数、
aはトルカ定数の温度係数、ΔTは常温からの温度偏差
である。尚、トルカ定数の温度係数aは一般にa<0で
ある。数6の式を数5の式に代入する。トルカ定数の温
度係数aは微小だから、次のような近似式が得られる。
【0034】
【数7】V0 =(PRS /KT )α =PRS α/〔KT0(1+aΔT)〕 ≒PRS α(1−aΔT)/KT0
【0035】ここで、入力加速度αに対する出力電圧V
0 の比は加速度計のスケールファクFS と称される。従
って、次のよう表される。
【0036】
【数8】PRS (1−aΔT)/KT0=FS0 =FS α
【0037】加速度計のスケールファクタFS は数8の
式によって表されるように、温度の関数であり、温度に
よって変化する。従って、温度が変化すると、加速度計
の出力電圧V0 に誤差が生ずる。
【0038】図7を参照して加速度計の第2の従来例を
説明する。図7は第2の従来例の第1のトルカの部分の
詳細を示す。第2のトルカは第1のトルカと同様な構成
を有し、第1及び第2のトルカ以外の部分は図3及び図
4を参照して説明した加速度計の第1の従来例と同様な
構成を有する。尚、斯かる図7に示した加速度計の詳細
は本願出願人と同一の出願人による特願平1−1355
24号を参照されたい。
【0039】この第2の従来例は、加速度計のスケール
ファクタFS が温度によらず常に一定となるように構成
されている。この例では、ポールピース38Aと第1の
フレーム10(壺形ヨーク)との間の円周方向の間隙G
を通る磁束ΦG が周囲の温度の変化に影響されずに常に
一定となるように構成されている。
【0040】図示のように、第1のトルカの中心軸線に
沿って円形断面の整磁合金製のスプール部材60Aが設
けられている。即ち、第1のフレーム10、永久磁石3
6A及びポールピース38Aに貫通孔を設け、斯かる貫
通孔にスプール部材60Aが挿入されている。
【0041】スプール部材60Aは中央の径が小さい磁
束補償部60bとその両側の径が大きい磁束導入部60
a、60cとを有し、内側の磁束導入部60aはポール
ピース38A内に配置され、中間の磁束補償部60bは
永久磁石36A内に配置され、外側の磁束導入部60c
は第1のフレーム10(壺形ヨーク)内に配置されてい
る。
【0042】図7の矢印によって示すように、永久磁石
36Aを通る磁束ΦM は第1のフレーム10(壺形ヨー
ク)を通る磁束ΦG とスプール部材60Aを通る磁束Φ
S とに分割される。磁束補償部60bの径と磁束導入部
60a、60cの径との比を所定の値にすれば、間隙G
を通る磁束ΦG は常に一定になる。
【0043】こうして、第1のトルカにスプール部材6
0Aを配置し、磁束補償部60bと磁束導入部60a、
60cの断面積の比を適当な値に設定することによっ
て、ポールピース38Aより間隙Gを通って第1のフレ
ーム10(壺形ヨーク)を通る磁束ΦG が一定となり、
温度変動によるスケールファクタ誤差が除去される。
【0044】
【発明が解決しようとする課題】図7に示した従来の加
速度計では、温度変動によるスケールファクタ誤差を除
去するために、スプール部材60A、60Bを使用して
おり、構造が複雑となり、製造工程が多くなる欠点があ
った。
【0045】また斯かる従来の例では、スプール部材6
0A、60Bはポールピース38A及び第1のフレーム
10(壺形ヨーク)又は第2のフレーム12(壺形ヨー
ク)に形成された孔に圧入等によって固定されていた。
即ち、スプール部材60A、60Bの内側の磁束導入部
60aはポールピース38Aの孔に圧入され、外側の磁
束導入部60cは第1のフレーム10又は第2のフレー
ム12の孔に圧入されていた。
【0046】従って、従来の加速度計では永久磁石36
A、36B、ポールピース38A、38B、フレーム1
0、12(壺形ヨーク)及びスプール部材60A、60
Bを含むトルカを製造し組み立てる作業が困難であっ
た。
【0047】本発明は、斯かる点に鑑み、周囲の温度変
化によってスケールファクタが変動することがなく常に
正確な加速度を検出することが可能であり、且つ構造が
簡単な加速度計を提供することを目的とする。
【0048】
【課題を解決するための手段】本発明によると、例えば
図1及び図2に示すように、基台10、12と、上記基
台に装着された可撓継手20と、上記可撓継手の一端に
取り付けられた振り子30と、上記基台に対する上記振
り子の変位を検出する変位検出装置40A、40Bと、
上記変位検出装置によって検出された変位に比例したト
ルクを発生させるトルカ10、12、34A、34B、
36A、36B、38A、38Bと、上記トルカに供給
される電流信号を入力して電圧信号を生成する演算増幅
回路と、を有し、該演算増幅回路より出力された電圧信
号によって加速度を求めるように構成された加速度計に
おいて、上記演算増幅回路は上記トルカの温度変化を抵
抗値の変化として検出する感温素子71とアッテネータ
113とを有し、上記感温素子71は上記トルカのトル
カ定数の温度係数aと逆極性の温度係数bを有し、該感
温素子の温度係数bを所定の値に設定することによっ
て、上記トルカのトルカ定数の温度による変動に起因す
る誤差を除去するように構成されている。
【0049】本発明によると、例えば図1及び図2に示
すように、加速度計において、上記感温素子71の温度
係数bは次の式に基づいて設定される。 b=−〔(RA +RT0)/RT0〕a ここに、RT0は常温における上記感温素子の抵抗値、R
A は上記アッテネータの抵抗値、aは上記トルカのトル
カ定数の温度係数、ΔTは常温からの温度偏差である。
【0050】本発明によると、例えば図1及び図2に示
すように、加速度計において、上記感温素子は薄膜温度
抵抗素子である。
【0051】
【作用】本発明による加速度計では、トルカ10、1
2、34A、34B、36A、36B、38A、38B
を構成する基台10に感温素子71が設けられ、トルカ
の温度変化は感温素子71の抵抗値の変化として検出さ
れる。演算増幅回路は感温素子71とアッテネータ11
3とを含み、トルカコイル34A、34Bに供給する電
流iを入力して電圧信号V01を検出加速度として出力す
る。
【0052】斯かる電圧信号V01は入力加速度αに比例
し、V01=FS αと表され、比例定数はスケールファク
タFS と称される。スケールファクタFS は、数12の
式によって表されるように、トルカ定数の温度係数a、
常温における感温素子71の抵抗値RT0、感温素子71
の温度係数b、アッテネータ113の抵抗値RA 、温度
変化ΔT等の関数である。
【0053】数12の式より明らかなように、感温素子
71の温度係数bをトルカ定数の温度係数aと逆極性と
し且つ所定の値に設定すれば、スケールファクタFS
温度変化ΔTに無関係であるようにすることができる。
【0054】感温素子71の温度係数bを数13の式に
よって表されるように選択することによって、スケール
ファクタFS は温度変化ΔTに無関係であるようにする
ことができる。
【0055】
【実施例】以下に図1〜図2を参照して本発明の実施例
について説明する。尚、図1〜図2において、図3〜図
4の対応する部分には同一の参照符号を付してその詳細
な説明は省略する。
【0056】本例の加速度計はトルカの温度を検出する
ための感温素子71を有する。斯かる感温素子71は、
後に説明するように、温度変化を抵抗値の変化として検
出することができるものであればどのような形式であっ
てもよい。
【0057】斯かる感温素子71はトルカの温度に応答
するように適当な位置に配置される。例えば、第1又は
第2のフレーム10、12に孔を設け、斯かる孔に配置
してよい。図1では、第1のフレーム10に孔を設け、
斯かる孔に配置されている。尚、図示しないプリント配
線基板が感温素子71に隣接して配置される。
【0058】本例の加速度計は感温素子71とそれに接
続された演算増幅回路以外は図3及び図4に示した従来
の加速度計の構成と同様な構成であってよい。
【0059】図2を参照して本発明による加速度計に使
用される演算増幅回路の例を説明する。本例の演算増幅
回路は、図6の従来の加速度計の演算増幅回路と比較し
て、感温素子71とアッテネータ113とが付加されて
いる点が異なる。
【0060】本例の演算増幅回路は、受光素子40Bの
出力電流iPUを入力して増幅する増幅器110とトルカ
コイル34A、34Bとトルカコイル34A、34Bに
接続された読み取り抵抗111と感温素子71とアッテ
ネータ113とを有する。感温素子71とアッテネータ
113との接続点114より電圧信号V01が得られる。
【0061】トルカコイル34A、34Bと読み取り抵
抗111の接続点112における電圧V0 とすると、接
続点114の電圧信号V01は、
【0062】
【数9】V01=RA 0 /(RT +RA
【0063】ここで、RT は感温素子71の抵抗値、R
A はアッテネータ113の抵抗値である。接続点112
における電圧V0 は、数5の式によって表される。
【0064】本例に使用される感温素子71は温度変化
を抵抗値の変化として検出することができるように構成
されている。感温素子71の抵抗値RT は温度によって
変化し、次のように表される。
【0065】
【数10】RT =RT0(1+bΔT)
【0066】ここに、RT0は常温における感温素子71
の抵抗値、bは感温素子71の温度係数、ΔTは常温か
らの温度偏差である。
【0067】数10の式及び数7の式を数9の式に代入
して変形する。
【0068】
【数11】V01=(RA εPRS α/RT0T0)〔(1
−aΔT)/(1+εbΔT)〕=FS α
【0069】ここで、ε=RT0/(RA +RT0)であ
る。スケールファクタFS は次の式によって表される。
【0070】
【数12】FS =(RA εPRS /RT0T0)〔(1−
aΔT)/(1+εbΔT)〕
【0071】数12の式において、−a=εbとなるよ
うに、即ち、a+εb=0となるように、RA 、RT0
選べば、数12の式のスケールファクタFS は温度偏差
量ΔTに依存しない。こうして、次の式を充たせば、温
度変化に対するスケールファクタ誤差を除去することが
できる。
【0072】
【数13】b=−〔(RA +RT0)/RT0〕a
【0073】このとき、出力電圧V01及びスケールファ
クタFS は次の式によって表される。
【0074】
【数14】V01=FS α FS =RA εPRS /RT0T0=〔RA /(RA
T0)〕(PRS /KT0
【0075】本例の加速度計のスケールファクタFS
温度偏差量ΔTを含まないから、温度変化に依存しな
い。
【0076】本例によると、感温素子71の抵抗は数1
0の式によって表されるように、温度変化によってその
抵抗値が変化し、斯かる抵抗の温度係数bは数13の式
を充たすように選択される。数13の式に示されるよう
に、感温素子71の抵抗の温度係数bの極性は、トルカ
定数の温度係数aの極性と反対である。
【0077】斯かる感温素子71は温度変化を抵抗変化
として検出するものであればどのようなものであってよ
い。感温素子71として、薄膜抵抗温度センサ等の好ま
しい形式の感温抵抗素子が使用されてよい。
【0078】以上本発明の実施例について詳細に説明し
てきたが、本発明は上述の実施例に限ることなく本発明
の要旨を逸脱することなく他の種々の構成が採り得るこ
とは当業者にとって容易に理解されよう。
【0079】
【発明の効果】本発明の加速度計では、感温素子71と
演算増幅回路とを設けることによって、機械的構成を変
化させることなく、温度変化に起因するスケールファク
タ誤差を除去することができる利点がある。
【0080】本発明の加速度計では、加速度計毎にスケ
ールファクタFS が異なっても、感温素子71の極性と
抵抗値RA 、RT0を選択するだけで、簡単にスケールフ
ァクタ誤差を除去することができる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の加速度計の例を示す断面図である。
【図2】本発明の加速度計の演算増幅回路の例を示す断
面図である。
【図3】従来の加速度計の例の内部を示す平面図であ
る。
【図4】従来の加速度計の一部を示す図である。
【図5】従来の加速度計の機能ブロック図である。
【図6】従来の加速度計の演算増幅回路を示す図であ
る。
【図7】従来の加速度計の他の例の一部を示す図であ
る。
【符号の説明】
10 基台(フレーム) 10a 取り付け部 10b フランジ部 10c 基準面 10d 孔 10e 係合部 12 基台(フレーム) 12e 係合部 18 押さえ板 20 撓み継ぎ手 20a 撓み部 20b 固定部 20d 装着部 20e 孔 30 振り子 34A、34B トルカコイル 36A、36B 永久磁石 38A、38B ポールピース 40A 発光素子 40B 受光素子 42A、42B ストッパ 44 端子ケース 44a 開口部 50A、50B 外部端子 54 蓋 60A、60B スプール部材 60a、60c 磁束導入部 60b 磁束補償部 62A、62B ナット 71 感温素子 110 増幅器 111 読み取り抵抗器 113 アッテネータ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基台と、上記基台に装着された可撓継手
    と、上記可撓継手の一端に取り付けられた振り子と、上
    記基台に対する上記振り子の変位を検出する変位検出装
    置と、上記変位検出装置によって検出された変位に比例
    したトルクを発生させるトルカと、上記トルカに供給さ
    れる電流信号を入力して電圧信号を生成する演算増幅回
    路と、を有し、該演算増幅回路より出力された電圧信号
    によって加速度を求めるように構成された加速度計にお
    いて、 上記演算増幅回路は上記トルカの温度変化を抵抗値の変
    化として検出する感温素子とアッテネータとを有し、上
    記感温素子は上記トルカのトルカ定数の温度係数と逆極
    性の温度係数を有し、該感温素子の温度係数を所定の値
    に設定することによって、上記トルカのトルカ定数の温
    度による変動に起因する誤差を除去するように構成され
    ていることを特徴とする加速度計。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の加速度計において、上記
    感温素子の温度係数bは次の式に基づいて設定されるこ
    とを特徴とする加速度計。 b=−〔(RA +RT0)/RT0〕a ここに、RT0は常温における上記感温素子の抵抗値、R
    A は上記アッテネータの抵抗値、aは上記トルカのトル
    カ定数の温度係数である。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の加速度計において、上記
    感温素子は薄膜温度抵抗素子であることを特徴とする加
    速度計。
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