JPH07332922A - 高速追尾式レーザ干渉測長器 - Google Patents

高速追尾式レーザ干渉測長器

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JPH07332922A
JPH07332922A JP12544394A JP12544394A JPH07332922A JP H07332922 A JPH07332922 A JP H07332922A JP 12544394 A JP12544394 A JP 12544394A JP 12544394 A JP12544394 A JP 12544394A JP H07332922 A JPH07332922 A JP H07332922A
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rotating body
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retro
reflector
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Mitsuo Goto
充夫 後藤
Osamu Nakamura
収 中村
Koji Toyoda
幸司 豊田
Yoshihisa Tanimura
吉久 谷村
Toru Nakamata
透 中俣
Toshiro Kurosawa
俊郎 黒沢
Nozomi Takai
望 高井
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Tokyo Seimitsu Co Ltd
National Institute of Advanced Industrial Science and Technology AIST
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Agency of Industrial Science and Technology
Tokyo Seimitsu Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】高速で移動する移動体にも追尾できる追尾式レ
ーザ干渉測長器を提案する。 【構成】回転体108に設けられた光学系は、レーザ光
源から回転体に導かれたレーザビームを分割し、一方の
レーザビームを前記X軸と直交する光路を経由して逆反
射体106に入射させるとともに、他方のレーザビーム
を前記光路の延長上に出射し、移動体に配設される逆反
射体110に入射させる。そして、逆反射体106、1
10からの反射光の干渉に基づいて逆反射体110の変
位量を検出するようにしてる。逆反射体110からの反
射光はフォトダイオード112に入射して位置ずれ信号
を発生させる。ずれ量が小さい場合には、回転体108
のみで移動体に追従し、ずれ量が大きい場合にはコリメ
ータユニット102を傾動して移動体に追従させる。コ
リメータユニット102は傾動した後は、回転体108
が回動し、回転体108に対して基準位置に戻る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は高速追尾式レーザ干渉測
長器に係り、特に移動体を追尾しながらその移動体の変
位や位置を高精度に測定するための高速追尾式レーザ干
渉測長器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、移動体にレーザビームを向けるた
めの追尾式レーザ干渉測長器として、図8に示すのもが
ある(U.S.P.No.4,790,651) 。同図に示すように、この
追尾式レーザ干渉測長器は、最終段の反射ミラー10が
回転体14、16を介してX軸及びY軸の回りにそれぞ
れ回動できるように構成され、これにより移動体に設け
られている逆反射体(図示せず)にレーザビームを照射
できるようになっている。即ち、反射ミラー10を支持
する回転体14は、回転体16に対して軸受け12、1
2を介してX軸の回りに回動自在に支持され、回転体1
6は固定台18に対して軸受け20、20を介してY軸
の回りに回動自在に支持されている。
【0003】そして、図示しないレーザ光源から発振さ
れたレーザビームは、固定台18に固定された偏光ビー
ムスプリッタ22によって分割され、分割された一方の
レーザビームはコーナー・キューブ24に入射し、その
反射光は参照光として偏光ビームスプリッタ22を介し
て検出部26に入射する。一方、分割された他方のレー
ザビームは、プリズム28によってY軸と同軸上に折り
曲げられ、その後、回転体16に支持されたプリズム3
0、32を介してX軸と同軸上に折り曲げられ、最終段
の反射ミラー10に入射される。
【0004】従って、反射ミラー10から出射されるレ
ーザビームは、回転体16がY軸の回りに回動すると旋
回し、回転体14がX軸の回りに回動すると上下方向に
移動するため、回転体14及び16の回動をそれぞれ制
御することにより移動体に設けらている逆反射体に向け
てレーザビームを出射することができる。移動体に設け
らている逆反射体からの反射光は、測定光として前記反
射ミラー10、プリズム32、30、28及び偏光ビー
ムスプリッタ22を介して検出部26に入射する。
【0005】検出部26では、コーナー・キューブ24
によって反射された参照光と、移動体に設けらている逆
反射体によって反射された測定光との干渉に基づいて移
動体の移動を測定する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、追尾式
レーザ干渉測長器は、近距離側に於いて高速で移動する
移動体に対しては、大きな速度で追尾することが要求さ
れる一方、遠距離側に於いて高速で移動する移動体に対
しては、微小角度の追尾誤差しか許されない。従って、
上記従来の追尾式レーザ干渉測長器は、X軸回り並びに
Y軸回りの回転体14、16の回転動作が高速の移動体
には正確に追尾できない欠点があった。
【0007】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
もので、高速で移動する移動体にも正確に追尾すること
ができる高速追尾式レーザ干渉測長器を提供することを
目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は前記目的を達成
するために、移動体に配設された第1の逆反射体と、直
交するX軸及びY軸の回りにそれぞれ回動自在な回転体
と、傾動自在に配設されレーザ源からのレーザビームを
平行光線に形成するコリメータユニットと、レーザ光源
から発振されたレーザビームを前記回転体の回動にかか
わらず該回転体に導く手段と、前記回転体に固定配設さ
れた複数の光学部品からなる光学系であって、前記回転
体に導かれたレーザビームを分割し、分割した一方のレ
ーザビームを前記X軸とY軸の交点を通る直線上の光路
で前記第1の逆反射体に入射させるとともに、他方のレ
ーザビームを第2の逆反射体に入射させ、前記第1及び
第2の逆反射体からの反射光をそれぞれ得る光学系と、
前記第1の逆反射体からの反射光と第2の逆反射体から
反射した参照光との干渉に基づいて前記第1の逆反射体
の移動量を検出する検出部と、前記回転体に固定配設さ
れ、前記第1の逆反射体からの反射光の一部が入射さ
れ、前記第1の逆反射体に入射するレーザビームのずれ
量に応じた位置信号を出力する位置検出手段と、前記位
置検出手段からの位置信号に基づいて前記ずれ量がゼロ
になるように第1の応答速度で前記コリメータユニット
の傾きを制御する第1の制御手段と、前記位置検出手段
からの位置信号及び/又は前記コリメータユニットの基
準位置からの傾きを示す信号に基づいて、前記コリメー
タユニットを前記基準位置に戻すように第2の応答速度
で前記回転体を前記X軸及びY軸回りの回動位置を制御
する第2の制御手段と、から成ることを特徴としてい
る。
【0009】また、本発明は、コリメータユニットを傾
動させることに代えて、コリメータレンズに対して光フ
ァイバ出射端を光軸に対して平行移動させることを特徴
としている。
【0010】
【作用】本発明によれば、コリメータユニットを位置検
出手段からのずれ量がゼロになるように傾動位置を制御
することにより、回転体のX軸及びY軸回りの回動と同
様にレーザビームの偏向方向を制御する第1の制御手段
と、回転体を位置検出手段からのずれ量及び/又はコリ
メータユニットの傾動量がゼロになるようにX軸及びY
軸回りの回動位置を制御する第2の制御手段とが設けら
れている。コリメータユニットは回転体に比べて微小範
囲ではあるが小さな時定数で移動体に追尾することがで
きる。コリメータユニットが傾動されると、回転体はコ
リメータユニットを当初の位置に戻すように回動する。
従って、移動体が急加減速や速度変動を伴って高速で移
動しても、第2の制御手段により回転体をX軸及びY軸
回りに回動制御して移動体を追尾し、第1の制御手段に
よりコリメータユニットを傾動制御して回転体の追尾誤
差を補うことにより、正確に移動体を追尾することがで
きる。
【0011】また、本発明は、コリメータユニットを傾
動させることに代えて、コリメータレンズに対して光フ
ァイバ出射端を光軸に対して平行移動さても同様の効果
を得ることができる。
【0012】
【実施例】以下添付図面に従って本発明に係る高速追尾
式レーザ干渉測長器の好ましい実施例を詳述する。図1
は本発明に係る高速追尾式レーザ干渉測長器の一実施例
を示す斜視図である。同図に示すように、この高速追尾
式レーザ干渉測長器は、主として固定台100に配設さ
れたコリメータユニット102、検光部104及びキャ
ッツアイ106と、回転体108と、空間を移動する移
動体(図示せず)に配設されるキャッツアイ110と、
4分割のフォトダイオード112、モータMX , Y
びモータ駆動回路114、ピエゾ駆動回路115からな
る追尾制御部とから構成されている。
【0013】上記回転体108は、支持枠120との間
に設けられた軸受け122、124を介してX軸の回り
に回動自在に支持され、支持枠120は、固定台100
との間に設けられた軸受け126を介してY軸の回りに
回動自在に支持されている。従って、回転体108は固
定台100に対してX軸及びY軸の回りにそれぞれ回動
自在に支持される。
【0014】モータ駆動回路114は、4分割のフォト
ダイオード112からの出力信号(この信号の詳細につ
いては後述する)に基づいて、レーザビームが測定光用
のキャッツアイ110に入射するように回転体108を
回動させるモータMX 及び支持枠120を回動させるモ
ータMY を駆動制御する。図2に示すように、コリメー
タユニット102は図示しないレーザ光源から光ファイ
バ123を介してレーザビームが加えられており、この
レーザビームをコリメータユニット102を介して平行
光にして出射する。検光部104は後述する干渉光を光
電変換したのち、信号ケーブル125を介して図示しな
い信号処理部に出力する。
【0015】さて、コリメータユニット102から出射
されたレーザビームは45度傾いた偏光面を持つ直線偏
光であり、これは同一位相の垂直偏光成分と水平偏光成
分に分けて考えることができる。この2つの直線偏光は
プリズム130を介して無偏光ビームスプリッタ132
に入射する。無偏光ビームスプリッタ132で分割され
たレーザビームは、1/4波長板134を通過すること
により右回りの円偏光と左回りの円偏光に変換され、こ
の2つの円偏光のレーザビームはプリズム136、支持
枠120の中空軸138、支持枠120に固定されたプ
リズム140、142、144を介してX軸と同軸上の
回転体108の中空軸146に入射される。この中空軸
146の入射端には1/4波長板148が設けられてお
り、前記2つの円偏光のレーザビームはこの1/4波長
板148を通過することにより再び進行方向に垂直な面
内で互いに直角方向に振動する2つの直線偏光に変換さ
れる。
【0016】2つの直線偏光に変換されたレーザビーム
は、回転体108の中空軸146を介して回転体108
の同一平面上に設けられた光学系に入射される。即ち、
レーザビームはX軸上に設けられたプリズム150によ
ってX軸と直交する方向に折り曲げられ、その後、プリ
ズム152を介して偏光ビームスプリッタ154に入射
される。2つの直線偏光のレーザビームは、偏光ビーム
スプリッタ154によって進行方向に垂直な面内で互い
に直角方向に振動する2つの直線偏光に分割され、偏光
ビームスプリッタ154によって反射される一方の直線
偏光は、レンズ群156によって細いビームにされたの
ちキャッツアイ106に入射する。
【0017】キャッツアイ106は、例えば屈折率2の
真球で、その半球面に反射鏡が形成されて成り、所定の
入射範囲で入射するレーザビームを入射方向と同方向に
反射することができる。尚、レンズ群156によってレ
ーザビームを収束させるようにすれば、キャッツアイ1
06の屈折率を2よりも小さくすることができる。上記
キャッツアイ106によって反射した反射光は、参照光
としてその入射光路と逆方向に戻される。
【0018】一方、偏光ビームスプリッタ154を透過
する他方の直線偏光は、プリズム158、160、16
2、及び1/4波長板164を介して移動体に配設され
るキャッツアイ110に出射され、キャッツアイ110
によって反射した反射光は、測定光としてその入射光路
と逆方向に戻される。図2に示すようにコリメータユニ
ット102には、光ファイバ123の出射端に臨んでコ
リメータレンズ102Aが設けられ、コリメータレンズ
102Aは図3に示すように光ファイバ123の出射端
からのレーザビームを平行光に形成する。図3、図4に
示すようにコリータユニット102とコリメータユニッ
ト取付部との間には、2軸直交する位置関係でピエゾ素
子102Xと102Yが配設されている。そして、ピエ
ゾ素子102Yを駆動すると、コリメータユニット10
2は図3上の紙面と直交する軸(以下、y軸)の回りに
回動し、ピエゾ素子102Xを駆動すると、コリメータ
ユニット102はy軸と直交する軸(以下、x軸)の回
りに回動する。
【0019】このようにして、コリメータユニット10
2をx軸及びy軸の回りに回動させることにより、回転
体108のプリズム162から出射されるレーザビーム
を上下及び左右方向に振ることができる。尚、ピエゾ素
子102X、102Yによって駆動されるコリメータユ
ニット102の回動範囲は小さいが、コリメータユニッ
ト102の応答性は回転体108の動きに比べて高く、
そのため移動体が高速(例えば5m/秒)で移動する場
合でも追尾することができるようになっている。
【0020】コリメータユニット102の全体を傾動す
ることに代えて、図5に示すように光ファイバ123と
ファイバ取付部との間に、2軸直交する位置関係でピエ
ゾ素子123X、123Yを設けてもよい。この場合、
ピエゾ素子123Xを駆動すると光ファイバ123の出
射端は光軸と平行にx軸方向に微小距離移動し、ピエゾ
素子123Yを駆動すると光ファイバ123の出射端は
光軸と平行にy軸方向に移動する。このように図6の2
点鎖線で示すように光ファイバ123の出射端を光軸と
平行に移動すると、図6の2点鎖線で示すようにコリメ
ータレンズ102Aから出射されて平行光束は上下及び
左右に振れ、回転体108のプリズム162から出射さ
れるレーザビームを上下及び左右に振ることができる。
【0021】1/4波長板164は追尾制御用の反射光
を取り出すためのもので、直線偏光のレーザビームの偏
光面を僅かに回転する。その結果、キャッツアイ110
からの反射光は、その一部が偏光ビームスプリッタ15
4によって反射され、干渉フィルタ166を介して4分
割のフォトダイオード112に投影される。尚、レーザ
ビームがキャッツアイ110の球心に向かって入射して
いる場合には、その反射光はフォトダイオード112の
受光面の中心に入射するようになっている。
【0022】ここで、移動体の移動に伴ってレーザビー
ムがキャッツアイ110の球心からずれてキャッツアイ
110に入射すると、その反射光はそのずれ方向及びず
れ量に応じてフォトダイオード112の受光面の中心か
らずれて入射することになる。4分割のフォトダイオー
ド112は、その受光面が上下左右に4分割されてお
り、各分割面に入射するレーザビームの光量に応じた4
つの電気信号をモータ駆動回路114とピエゾ素子駆動
回路115に出力する。モータ駆動回路114は、入力
する4つの電気信号のうち、上下の分割面に対応する電
気信号のレベルが一致するようにモータMX を駆動する
とともに、左右の分割面に対応する電気信号のレベルが
一致するようにモータMY を駆動する。これにより回転
体108は、X軸及びY軸の回りに回動制御され、その
結果、レーザビームは常時キャッツアイ110に入射す
るようにその出射方向が制御される。
【0023】同様にピエゾ素子駆動回路115は、入力
する4つの電気信号のうち、上下の分割面に対応する電
気信号のレベルが一致するようにピエゾ素子102Xを
駆動するとともに、左右の分割面に対応する電気信号の
レベルが一致するようにピエゾ素子102Yを駆動す
る。これによりコリメータユニット102は、X軸及び
Y軸の回りに回動制御され、その結果、レーザビームは
常時キャッツアイ110に入射するようにその出射方向
が制御される。
【0024】さて、偏光ビームスプリッタ154を介し
て重ね合わされた参照光と測定光は、プリズム152、
150、1/4波長板148、プリズム144、14
2、140、136、及び1/4波長板134を介して
無偏光ビームスプリッタ132に入射し、無偏光ビーム
スプリッタ134を透過する参照光と測定光は、検光部
104に入射する。
【0025】検光部104では、互いに直角方向に振動
する2つの直線偏光である上記参照光と測定光を適切な
手段で干渉させることにより干渉縞を発生させ、その干
渉縞を光電変換して信号ケーブル125を介して図示し
ない信号処理部に出力する。信号処理部では、周知のよ
うに干渉縞を示す電気信号に基づいて干渉縞の数及び位
相を求めることにより、移動体の変位を検出する。尚、
移動体の空間内の位置を測定するためには、冗長性を持
たせるための追尾式レーザ干渉測長器を含む少なくとも
4台の追尾式レーザ干渉測長器を設け、各追尾式レーザ
干渉測長器によって測定される移動体の変位から移動体
の空間内の位置を測定することができる。
【0026】次に、上記追尾式レーザ干渉測長器の追尾
方法について説明する。図に示すように、偏光ビームス
プリッタ154によって反射されるレーザビームは、X
軸と直交する光路を経由してキャッツアイ106の球心
に向かって入射する。一方、偏光ビームスプリッタ15
4を透過するレーザビームは、プリズム158、16
0、162、及び1/4波長板164を介して移動体に
配設されるキャッツアイ110に入射するが、このとき
1/4波長板164からキャッツアイ110に出射され
るレーザビームは、偏光ビームスプリッタ154からキ
ャッツアイ106に出射されるレーザビームの光路の延
長上に出射される。
【0027】図7に従って回転体108及びコリメータ
ユニット102を制御する制御ブロックを示す。尚、同
図では、簡単のために1軸制御(例えば、回転体108
のY軸回りの制御及びコリメータユニット102のy軸
回りの制御)のみについて説明する。先ず、移動体が移
動すると、キャッツアイ110からの反射光はフォトダ
イオード112の受光面の中心からずれて入射する。こ
れに基づきフォトダイオード112からはキャッツアイ
110の中心からレーザビームが左右方向にずれている
ことを示すずれ修正信号が積分回路172、加算回路1
73、174に出力される。積分回路172は入力する
ずれ修正信号の高周波成分をカットするローパスフイル
タとして作用し、加算回路173に出力する。加算回路
173には、フォトダイオード112からのずれ修正信
号も入力し、その加算値をピエゾ駆動回路115に出力
する。ピエゾ駆動回路115は加算回路172からの入
力信号をコリメータユニット102の制御目標とし、コ
リメータユニット102のy軸回りの回動量を検出する
変位センサ178の検出信号をフィードバック信号とし
て入力し、コリメータユニット102が制御目標の角度
となるようにピエゾ素子153Yを駆動する。尚、コリ
メータユニット102が制御目標の角度になると、レー
ザビームのキャッツアイ110に対する左右方向のずれ
がなくなる。
【0028】一方、加算回路アンプ174にはフォトダ
イオード112からのずれ修正信号と変位センサ178
の検出信号が加えられており、加算回路174はずれ修
正信号と変位センサ178の検出信号とを加算し、その
加算値を増幅してモータ駆動回路114に出力する。モ
ータ駆動回路114は加算回路174からの入力信号が
小さくなるようにモータMY を駆動する。尚、176は
モータMY の回転速度を検出するタコジェネレータで、
モータMY が所要の速度で制御されるようにフィードバ
ック信号をモータ駆動回路114に出力する。
【0029】上記構成によれば、キャッツアイ110の
中心からのレーザビームのずれ量(フォトダイオード1
12における入射光のずれ量)は、主にコリメータユニ
ット102の傾きがピエゾ素子102Yによって制御さ
れることによって修正される。このずれ修正時の応答速
度は、移動体が高速で移動する場合でも移動体を追尾で
きるように速い。一方、回転体108は、主にコリメー
タユニット102が基準位置に戻されるようにその回動
位置が制御される。尚、回転体108の応答速度はコリ
メータユニット102の応答速度よりも遅いが、回転体
108の回動範囲はコリメータユニット102の回動範
囲よりも十分に大きく、装置のため移動体の追尾範囲を
大きくとることができる。
【0030】図7の制御ブロックは図5、図6の光ファ
イバ123の出射端を平行移動する場合と同様であるの
で、光ファイバ123を平行移動する場合の説明は省略
する。尚、本実施例では、逆反射体としてキャッツアイ
を使用するようにしたが、これに限らず、例えば、コー
ナー・キューブ、直角三面鏡、表面が鏡面となっている
球体等を使用するようにしてもよい。また、回転体はジ
ンバル機構によってX軸及びY軸の回りに回動自在にな
っているが、これに限らず、例えばL字ブラケットをモ
ータによって回動させるとともに、L字ブラケットに固
定したモータに回転体を固定して回転体を回動させるよ
うにしてもよい。更に、回転体へのレーザビームの導入
は、上記X軸及びY軸に沿って行う場合に限らず、光フ
ァイバを用いるようにしてもよい。但し、この場合に
は、光ファイバが回転体の回動の邪魔にならないように
する必要がある。
【0031】また、フリンジカウント方式の干渉計を使
用するようにしたが、これに限らず、例えばヘテロダイ
ン方式の干渉計を使用するようにしてもよい。また、前
記実施例ではコリメータユニット102、ファイバの出
射端123を駆動するのにピエゾ素子を用いたが、これ
に限定されるものでなく、モータ、ガルバノメータ等で
もよい。
【0032】また、前記実施例ではコリメータユニット
102を固定台100に支持したが、コリメータユニッ
ト102は回転体108上に設けてもよい。また、前記
実施例ではモータ駆動回路114はずれ修正信号と変位
センサ178からの信号に基づいて制御したが、いずれ
か一方の信号に基づいて制御してもよい。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る高速追
尾式レーザ干渉測長器によれば、移動体を追尾する回転
体の移動を制御する第2の制御手段の他に高速の移動体
に追従するようにコリメータユニット又は光ファイバの
出射端の移動を制御する第1の制御手段を設けたので、
高速で移動する移動体でも追尾することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明に係る高速追尾式レーザ干渉測長
器の一実施例を示す斜視図
【図2】図2はコリメータユニットを示す説明図
【図3】図3はコリメータユニットを駆動するピエゾ素
子を示す説明図
【図4】図4は図3のコリメータユニットの正面図
【図5】図5はファイバを駆動するピエゾ素子を示す説
明図
【図6】図6はファイバの移動と出射する平行光の傾き
を示す説明図
【図7】図7はモータとピエゾ素子の制御ブロック図、
【図8】図8は従来の追尾式レーザ干渉測長器の一例を
示す斜視図
【符号の説明】
100…固定台 102…コリメータユニット 102X、102Y…ピエゾ素子 106、110…キャッツアイ 108…回転体 112…4分割フォトダイオード 114…モータ駆動回路 115…ピエゾ駆動回路 120…支持枠 123…光ファイバ 125…信号ケーブル MX , Y …モータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中村 収 茨城県つくば市梅園1丁目1番4 工業技 術院 計量研究所内 (72)発明者 豊田 幸司 茨城県つくば市梅園1丁目1番4 工業技 術院 計量研究所内 (72)発明者 谷村 吉久 茨城県つくば市梅園1丁目1番4 工業技 術院 計量研究所内 (72)発明者 中俣 透 東京都三鷹市下連雀9丁目7番1号 株式 会社東京精密内 (72)発明者 黒沢 俊郎 東京都三鷹市下連雀9丁目7番1号 株式 会社東京精密内 (72)発明者 高井 望 東京都三鷹市下連雀9丁目7番1号 株式 会社東京精密内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 移動体に配設された第1の逆反射体と、 直交するX軸及びY軸の回りにそれぞれ回動自在な回転
    体と、 傾動自在に配設されレーザ源からのレーザビームを平行
    光線に形成するコリメータユニットと、 レーザ光源から発振されたレーザビームを前記回転体の
    回動にかかわらず該回転体に導く手段と、 前記回転体に固定配設された複数の光学部品からなる光
    学系であって、前記回転体に導かれたレーザビームを分
    割し、分割した一方のレーザビームを前記X軸とY軸の
    交点を通る直線上の光路で前記第1の逆反射体に入射さ
    せるとともに、他方のレーザビームを第2の逆反射体に
    入射させ、前記第1及び第2の逆反射体からの反射光を
    それぞれ得る光学系と、 前記第1の逆反射体からの反射光と第2の逆反射体から
    反射した参照光との干渉に基づいて前記第1の逆反射体
    の移動量を検出する検出部と、 前記回転体に固定配設され、前記第1の逆反射体からの
    反射光の一部が入射され、前記第1の逆反射体に入射す
    るレーザビームのずれ量に応じた位置信号を出力する位
    置検出手段と、 前記位置検出手段からの位置信号に基づいて前記ずれ量
    がゼロになるように第1の応答速度で前記コリメータユ
    ニットの傾きを制御する第1の制御手段と、 前記位置検出手段からの位置信号及び/又は前記コリメ
    ータユニットの基準位置からの傾きを示す信号に基づい
    て、前記コリメータユニットを前記基準位置に戻すよう
    に第2の応答速度で前記回転体の前記X軸及びY軸回り
    の回動位置を制御する第2の制御手段と、 から成ることを特徴とする高速追尾式レーザ干渉測長
    器。
  2. 【請求項2】 移動体に配設された第1の逆反射体と、 直交するX軸及びY軸の回りにそれぞれ回動自在な回転
    体と、 レーザ源からのレーザビームを平行光線に形成するコリ
    メータレンズに向けて出射する光ファイバと、 レーザ光源から発振されたレーザビームを前記回転体の
    回動にかかわらず該回転体に導く手段と、 前記回転体に固定配設された複数の光学部品からなる光
    学系であって、前記回転体に導かれたレーザビームを分
    割し、分割した一方のレーザビームを前記X軸とY軸の
    交点を通る直線上の光路で前記第1の逆反射体に入射さ
    せるとともに、他方のレーザビームを第2の逆反射体に
    入射させ、前記第1及び第2の逆反射体からの反射光を
    それぞれ得る光学系と、 前記第1の逆反射体からの反射光と第2の逆反射体から
    反射した参照光との干渉に基づいて前記第1の逆反射体
    の移動量を検出する検出部と、 前記回転体に固定配設され、前記第1の逆反射体からの
    反射光の一部が入射され、前記第1の逆反射体に入射す
    るレーザビームのずれ量に応じた位置信号を出力する位
    置検出手段と、 前記位置検出手段からの位置信号に基づいて前記ずれ量
    がゼロになるように第1の応答速度で前記光ファイバの
    コリメータレンズ側出射端を光軸に対して平行移動制御
    する第1の制御手段と、 前記位置検出手段からの位置信号及び/又は前記光ファ
    イバの基準位置からの変位を示す信号に基づいて、前記
    光ファイバを前記基準位置に戻すように第2の応答速度
    で前記回転体の前記X軸及びY軸回りの回動位置を制御
    する第2の制御手段と、 から成ることを特徴とする高速追尾式レーザ干渉測長
    器。
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