JP2001165616A - レーザ測長装置及びレーザ測長方法 - Google Patents

レーザ測長装置及びレーザ測長方法

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JP2001165616A
JP2001165616A JP35201699A JP35201699A JP2001165616A JP 2001165616 A JP2001165616 A JP 2001165616A JP 35201699 A JP35201699 A JP 35201699A JP 35201699 A JP35201699 A JP 35201699A JP 2001165616 A JP2001165616 A JP 2001165616A
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beam splitter
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Yoshikazu Kato
嘉一 加藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ヨーイング角度又はピッチング角度が大きく
なっても、安定した被測定物体の移動量を測定しうるレ
ーザ測長装置及びレーザ測長方法を提供する。 【解決手段】 固定台30に、レーザ光源手段3、第1
の偏光ビームスプリッタ4a、第1の偏光ビームスプリ
ッタ4aから出力される光ビーム10、11を個別に被
測定物体20に指向させる第2及び第3の偏光ビームス
プリッタ4b、4c、被測定物体20から帰還した当該
光ビーム10’、11’を第2及び第3の偏光ビームス
プリッタ4b、4cを介して受光するレーザ受光手段
9、被測定物体20には、固定台30より出射された少
なくとも2個の光ビーム10、11のそれぞれを反射せ
しめるコーナキューブ8a、8bが個別に設けられてお
り、更に、固定台30に於ける光ビーム10、11が被
測定物体20に対して出射される面12で、且つ光ビー
ム10、11の出射を妨げない位置に平面状の反射部材
1を設けたレーザ測長装置100。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レーザ測長システ
ムに関するものであり、特に詳しくは、被測定物体の位
置を測定するに際して、当該被測定物体が移動方向と異
なる方向に変位しても、正確な測長が実行出来るレーザ
測長装置及びその方法に関するものであり、更には、当
該被測定物体に於ける微細なヨーイング角度或いはピッ
チング角度でも測定する事も可能なレーザ測長装置及び
レーザ測長方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のレーザ測長システムでは、ヨーイ
ング角度またはピッチング角度の測定範囲が微少(市販
品最大±10°)であり、大きな角度(±10°以上)
の振れは測定できないという欠点がある。
【0003】このことを、図5〜図9を用いて説明す
る。
【0004】図5に示す従来のレーザ測長システムは、
一方向に移動可能な被測定物体である1軸ステージ20
(以下、被測定物体20と言う)と、固定台30間に2
本のレーザ光10、11の光軸が被測定物体20の移動
方向と平行となるように、レーザ光源3と偏光ビームス
プリッタ4d、4eを固定台30上に配置し、被測定物
体20上にはそれぞれのレーザ光10、11に対して1
個ずつのコーナキューブ8a、8bを偏光ビームスプリ
ッタ4d、4eにそれぞれ対応するように配置する。
【0005】更に、固定台30上には、コーナキューブ
8a、8bから戻ってくるそれぞれの反射光10’、1
1’を受ける受光器9をレーザ光源3と平行に配置す
る。
【0006】この状態で被測定物体20を移動させてい
き、例えば図6に示すように反時計回りに2°のヨーイ
ングが発生すると、コーナキューブ8aからの反射光1
0’、11’の光軸が、ヨーイングの無い場合に対して
右側にずれて受光器9へ入射する。
【0007】図6では、まだ反射光10’、11’が受
光器9に入射しているが、図7に示すように図6と同様
に、当該被測定物体20が同方向に4°のヨーイングが
発生すると、反射光10’、11’の両方の光軸が完全
に受光器9から外れてしまい、測定が不可能になってし
まう。
【0008】また、図8に示すように、当該被測定物体
20が上記と同じ様に2°のヨーイングを示す場合で
も、被測定物体20の回転中心が異なると、反射光1
0’、11’の両方の光軸が受光器9から外れてしま
う。
【0009】被測定物体20の回転中心が不明な場合に
は、何回か測定を行ってある程度回転中心を見つけだ
し、できるだけ回転中心に近い位置にコーナキューブ8
a、8bを配置する必要があるため、大変な手間が掛か
る。
【0010】更に、回転中心が被測定物体20より外側
にある場合は、被測定物体20から延長した板等にコー
ナキューブ8a、8bを取り付ける必要があるが、この
板等の質量や長さによりステージの特性が変化する場合
もあり、正確な測定ができない可能性がある。
【0011】そして、角度の測定の分解能を上げるため
には、コーナキューブ8a、8bの間隔を広げてレーザ
光10とレーザ光11の光路長差を大きくするする必要
がある。
【0012】しかし、図9に示すように、コーナキュー
ブ8a、8bの間の間隔を広げると反射光10’と反射
光11’の受光器9への入射位置のずれが大きくなり、
どちらか一方または両方の光軸が受光器9から外れてし
まうため、コーナキューブ8の間隔を一定以上広げられ
ないことになり、分解能を上げての測定が不可能にな
る。
【0013】これは、ピッチングの測定の場合でも同様
のことがいえる。一方、特開昭62−55501号公報
には、可干渉光源と当該光源から出射した一部の光束を
被測定物体に照射して当該被測定物体から反射された光
束と当該光源から出射し異なる光路を経た光束とを干渉
させる光学系で構成される干渉光束検出手段を複数個並
列的に配置したレーザ測長装置が示されているが、当該
被測定物体のヨーイング角度或いはピッチング角度を測
定する技術に関しては開示がない。
【0014】又、特開平2−297010号公報には、
上記した図5乃至図9で示すレーザ測長装置と同様のレ
ーザ測長装置が示されているが、比較的大きなヨーイン
グ角度或いはピッチング角度を測定出来ないと言う欠点
があった。
【0015】又、特開平9−5018号公報には、移動
部材に取り付けられた移動ミラーと固定台に取り付けら
れた固定ミラーを使用し、当該両ミラーに対して、レー
ザ光源手段から出力されるレーザー光を偏光ビームスプ
リッタで2つの光ビームに分割して、それぞれのミラー
手段に照射して得られた測定光による光路長の参照光に
よる光路長との差から当該被測定物体の移動量を検出す
る方法が記載されているが、当該被測定物体のヨーイン
グ角度或いはピッチング角度を測定する技術に関しては
開示がない。
【0016】更には、特開平10−2720号公報に
は、前記した特開平9−5018号公報の構成と略同様
の構成を有し、且つレーザ光源手段へ帰還する光の光量
を調整する事によって、レーザ光源手段からの出力光束
を安定させる技術に関して記載されているが、当該被測
定物体のヨーイング角度或いはピッチング角度を測定す
る技術に関しては開示がない。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、上記した従来技術の欠点を改良し、当該被測定物体
に於けるヨーイング角度或いはピッチング角度が大きく
なった場合でも、当該被測定物体20から反射して当該
固定台30に戻る光ビームを確実に当該受光手段に入力
される様にする事によって、受光手段の受光範囲が小さ
くても、常に安定した当該被測定物体の移動量或いは姿
勢変化量或いは変形量を測定する事が可能なレーザ測長
装置及びレーザ測長方法を提供すると同時に、小型でコ
ンパクトな構成で有りながら、精度、分解能に優れたレ
ーザ測長装置を提供するものである。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明は上記した目的を
達成するため、以下に記載されたような技術構成を採用
するものである。
【0019】即ち、本発明に係る第1の態様としては、
固定台及び移動可能な被測定物体との間の移動距離若し
くは当該被測定物体の移動方向に対するヨーイング角度
或いはピッチング角度を測定するレーザ測長装置であっ
て、当該固定台には、レーザ光源手段、当該レーザ光源
手段から出力されるレーザ光を分割して、当該被測定物
体に向けて少なくとも2個の光ビームを形成する偏光ビ
ームスプリッタ、当該被測定物体から帰還した当該光ビ
ームを受光するレーザ受光手段とが設けられており、一
方、当該被測定物体には、当該固定台から出射される当
該各光ビームを受ける部位に、当該固定台より出射され
た当該少なくとも2個の光ビームのそれぞれを平行に反
射せしめる反射手段が個別に設けられており、更に、当
該固定台に於ける当該光ビームが当該被測定物体に対し
て出射される面で、且つ当該光ビームの出射を妨げない
位置で、当該反射手段と対向する位置に平面状の反射部
材を設けたレーザ測長装置であり、又本発明に係る第2
の態様としては、固定台及び移動可能な被測定物体との
間の移動距離若しくは当該被測定物体の移動方向に対す
るヨーイング角度或いはピッチング角度を測定するレー
ザ測長装置であって、当該固定台には、レーザ光源手
段、当該レーザ光源手段から出力されるレーザ光を分割
して、当該被測定物体に向けて少なくとも2個の光ビー
ムを形成する偏光ビームスプリッタ、当該被測定物体か
ら帰還した当該光ビームを受光するレーザ受光手段とが
設けられているレーザ測長装置に於て、当該固定台から
当該被測定物体に対して照射される当該光ビームと、当
該被測定物体から当該固定台の当該偏光ビームスプリッ
タに帰還される当該光ビームとが同軸となる様に構成さ
れたレーザ測長方法である。
【0020】又、本発明に係る第3の態様としては、固
定台及び移動可能な被測定物体との間の移動距離若しく
は当該被測定物体の移動方向に対するヨーイング角度或
いはピッチング角度を測定するレーザ測長装置であっ
て、当該固定台には、レーザ光源手段、当該レーザ光源
手段から出力されるレーザ光を分割して、当該被測定物
体に向けて少なくとも2個の光ビームを形成する第1の
偏光ビームスプリッタ、当該第1の偏光ビームスプリッ
タから出力されるそれぞれの光ビームを個別に当該被測
定物体の所定の部位に指向させる少なくとも第2及び第
3の偏光ビームスプリッタ及び当該被測定物体から帰還
した当該光ビームを当該第2及び第3の偏光ビームスプ
リッタを介して受光するレーザ受光手段とが設けられて
おり、一方、当該被測定物体には、当該固定台から出射
される当該各光ビームを受ける部位に、当該固定台より
出射された当該少なくとも2個の光ビームのそれぞれを
平行に反射せしめる反射手段が個別に設けられており、
更に、当該固定台に於ける当該光ビームが当該被測定物
体に対して出射される面で、且つ当該光ビームの出射を
妨げない位置に平面状の反射部材を設けると共に、当該
被測定物体の当該反射手段をコーナキューブで構成した
レーザ測長装置であり、又、本発明に係る第4の態様と
しては、固定台及び移動可能な被測定物体との間の移動
距離若しくは当該被測定物体の移動方向に対するヨーイ
ング角度或いはピッチング角度を測定するレーザ測長装
置であって、当該固定台には、レーザ光源手段、当該レ
ーザ光源手段から出力されるレーザ光を分割して、当該
被測定物体に向けて少なくとも2個の光ビームを形成す
る第1の偏光ビームスプリッタ、当該第1の偏光ビーム
スプリッタから出力されるそれぞれの光ビームを個別に
当該被測定物体の所定の部位に指向させる少なくとも第
2及び第3の偏光ビームスプリッタ及び当該被測定物体
から反射して帰還した当該光ビームを当該第2及び第3
の偏光ビームスプリッタを介して受光するレーザ受光手
段とが設けられているレーザ測長装置に於て、当該固定
台から当該被測定物体に対して照射される当該光ビーム
と、当該被測定物体から当該固定台の当該第2及び第3
の偏光ビームスプリッタに帰還される当該光ビームとが
同軸となる様に構成するレーザ測長方法である。
【0021】
【発明の実施の形態】本発明のレーザ測長装置及びレー
ザ測長方法は、従来のレーザ測長システムでは、ヨーイ
ング角度またはピッチング角度の測定範囲は、受光器の
受光範囲によって決定されているため、通常の受光器で
は受光範囲が小さく、微少角度しか測定できなかったの
に対し、本発明に於いては被測定物体に設けられた反射
手段へ照射されるレーザ光と戻ってくる反射光を同軸上
にすることで、ヨーイング角度またはピッチング角度が
大きくなっても反射光が受光器に対して常に同じ位置に
入射する様に構成したものであるので、受光器の受光範
囲が小さくても常に安定した測定ができる。
【0022】また、上記の構成により、被測定物体の回
転中心が反射手段の中央付近に無い場合でも、受光器に
は必ず反射光が入射されることになるため、従来のレー
ザ測長システムで行う回転中心をある程度決定するため
の予備実験が不必要となることと、更に、従来のレーザ
測長システムでは、被測定物体にヨーイングまたはピッ
チングが起こった場合には、受光器に対する反射光の入
射位置がずれるため、受光器の中心に反射光が入射する
ように受光器の位置調整が必要であたったが、本発明に
於いては、受光器に対する反射光の入射位置が常に同じ
位置になるため、受光器の位置調整が不必要となり、短
時間で測定が行える。
【0023】更に、従来のレーザ測長システムでは、同
じ角度の測定の分解能を上げるためには光路長の差の拡
大が必要となり、そのため2個のコーナーキューブの間
隔を拡げなければならないが、間隔を拡げるとレーザ光
の受光器に対する入射の位置のずれが大きくなり、角度
の大きさによっては受光器の受光範囲を外れてしまうた
め、2個のコーナキューブの間隔は一定以上に拡げるこ
とができず、測定角度の範囲によって分解能を一定以上
上げることができなかったことに対して、本発明に於い
ては2個のコーナキューブの間隔と測定角度の範囲に全
く関係なく、反射光が受光器に対して常に同じ位置に入
射することになるので、2個のコーナキューブの間隔を
拡げることができ、同じ角度でも光路長の差を拡大でき
るため、測定の分解能を上げることができる。
【0024】
【実施例】以下に、本発明に係るレーザ測長方法及びレ
ーザ測長方法の一具体例の構成を図面を参照しながら詳
細に説明する。
【0025】即ち、図1には、本発明に係るレーザ測長
装置100の第1の具体例の構成が示されており、図
中、固定台30及び移動可能な被測定物体20との間の
移動距離若しくは当該被測定物体20の移動方向に対す
るヨーイング角度或いはピッチング角度を測定するレー
ザ測長装置100であって、当該固定台30には、レー
ザ光源手段3、当該レーザ光源手段3から出力されるレ
ーザ光を分割して、当該被測定物体20に向けて少なく
とも2個の光ビーム10、11を形成する偏光ビームス
プリッタ4、当該被測定物体20から帰還した当該光ビ
ーム10’、11’を受光するレーザ受光手段9とが設
けられており、一方、当該被測定物体20には、当該固
定台30から出射される当該各光ビーム10、11を受
ける部位に、当該固定台30より出射された当該少なく
とも2個の光ビーム10、11のそれぞれを平行に反射
せしめる反射手段8a、8bが個別に設けられており、
更に、当該固定台30に於ける当該光ビームが当該被測
定物体20に対して出射される面12、且つ当該光ビー
ム10、11の出射を妨げない位置で、当該反射手段8
a、8bと対向する位置に平面状の反射部材1を設けた
レーザ測長装置100が示されている。
【0026】此処で、上記した本発明に係る当該レーザ
測長装置100に於ける当該固定台30と当該被測定物
体20との係合関係の一例を図10を参照しながら説明
する。
【0027】即ち、本発明に係る当該レーザ測長装置1
00は、一軸ステージを構成するものであって、当該固
定台30に対して当該被測定物体20が、予め定められ
た方向に移動しえる様に構成されているものであり、そ
の具体例としては、図10(A)に示す様に、当該固定
台30に固定され、且つ当該固定台30から一方向に延
長された一軸ステージを構成する固定レール101が設
けられており、当該固定レール101に嵌合する様に当
該被測定物体20が搭載され、当該被測定物体20は、
当該固定レール101上を矢印105の方向に、つまり
一軸方向に当該固定台30に対して近接或いは離反する
方向に摺動する様に構成されているものである。
【0028】当該被測定物体20の上記摺動運動は、例
えば、当該固定台内に設けた適宜のモータ103の回転
駆動軸に連結され、且つ当該固定レール101に平行に
配置された雄ネジ部を有する回転軸体からなる駆動軸1
02と当該被測定物体20の貫通孔106内面に設けら
れた雌ねじ部(図示せず)とを係合せしめる事によっ
て、当該モータ103の回転による当該駆動軸102の
回転動作に応答して当該被測定物体20が当該固定レー
ル101に沿って摺動しうる様に構成されているもので
ある。
【0029】尚、図10に於いては、例えば、旋盤の様
に、当該被測定物体20を基台として使用し、当該基台
上に適宜の物体104を搭載して使用する事も可能であ
る。本発明に於いては、当該被測定物体20に設けられ
ている当該反射手段8a、及び8bは、入射した光を入
射光軸と平行な出射光軸を持つ様に光を出射する様に構
成された機能を有するものであれば良く、例えばプリズ
ム或いはミラー或いはコーナキューブ等が使用出来る。
【0030】又、本発明に於ける当該反射手段8a、8
bの一方の反射面13は、当該固定台30から出射され
る当該光ビーム10又は11を受光しえる位置に配置さ
れており、当該反射手段8a、8bの他方の反射面14
は、当該固定台30に設けられた当該平面状の反射部材
1と対向する位置に配置されている事が望ましい。
【0031】更に、本発明に於いては、当該被測定物体
20に設けられた当該反射手段8a、8bと当該固定台
30に設けられた当該平面状反射部材1とは、当該反射
手段8a、8bから出射される光の光軸が、当該平面状
反射部材1に対して垂直に入射される様に構成されてい
る事が望ましい。
【0032】つまり、本発明に於いては、当該被測定物
体20に設けられている当該反射手段8a、8bの一方
の反射面13は、当該固定台30から出射される当該光
ビーム10或いは11を受光しえる位置に配置されてお
り、当該反射手段8a、8bの他方の反射面14は、当
該固定台30の一面12に設けられた当該平面状反射部
材1と対向する位置に配置されている事が必要である。
【0033】換言するならば、本発明に於いては、当該
反射手段8a、8bに対して照射される当該光ビーム1
0、11と、当該反射手段8a、8bから当該固定台3
0の当該偏光ビームスプリッタ4に帰還される当該光ビ
ーム10’、11’とがそれぞれ同軸となる様に構成さ
れている事が望ましい。
【0034】本具体例に於いては、当該レーザ光源手段
3から出力される光ビームは、当該偏光ビームスプリッ
タ4を経由して直接当該被測定物体20に設けられた第
1の反射手段8aに向かう第1の光学経路OP1と、当
該偏光ビームスプリッタ4から適宜のミラー手段5を介
して当該被測定物体20に設けられた第2の反射手段8
bに向かう第2の光学経路OP2とに分割される様に構
成されているものであり、又、当該第1の光学経路OP
1に於ける当該第1の光ビーム10は、当該偏光ビーム
スプリッタ4を出射された後、当該被測定物体20に於
ける第1の反射手段8aに於ける第1の反射面13と第
2の反射面14を経由して当該固定台30に設けられた
当該平面状反射部材1に到達した後、同じ経路を辿って
当該偏光ビームスプリッタ4に戻った後、当該偏光ビー
ムスプリッタ4により光軸が変更されて当該レーザ受光
手段9に入射する様に構成されているものである。
【0035】又、本具体例に於いては、当該第2の光学
経路OP2に於ける当該第2の光ビーム11は、当該偏
光ビームスプリッタ4を出射され、当該ミラー手段5を
経由した後、当該被測定物体20に於ける第2の反射手
段8bに於ける第1の反射面13と第2の反射面14を
経由して当該固定台30に設けられた当該平面状反射部
材1に到達した後、同じ経路を辿って当該偏光ビームス
プリッタ4に戻った後、当該偏光ビームスプリッタ4を
通過して当該レーザ受光手段9に入射する様に構成され
ているものである。
【0036】本具体例に於いては、当該レーザ受光手段
9へ入射される光学経路の長さに差のある2個の当該光
ビーム10’と11’の間で発生する干渉光を測定する
事によって、当該被測定物体20の当該固定台に対する
ヨーイング角度或いはピッチング角度を測定する事が可
能となる。
【0037】尚、本具体例に於ける上記の構成は、主
に、当該被測定物体20の所定の移動方向に対して、変
形、変位、ずれ等が生じた場合に於けるヨーイング角度
或いはピッチング角度を測定する様に構成されたもので
あるが、当該被測定物体20の移動速度、或いは移動距
離等を測定するには、上記の光源3は共通に使用すると
しても、上記とは別の光路を設け、基準光ビームと帰還
した光ビームとの干渉光から測長データを得る様に構成
しておくことが望ましい。
【0038】本発明に於ける当該測長データ或いはヨー
イング角度或いはピッチング角度データを求める場合に
は、従来公知のレーザー干渉計を使用する場合と同様
に、干渉光を解析し、従来周知の方法を利用して、測長
データ或いはヨーイング角度或いはピッチング角度を求
める事が出来る。
【0039】本発明に於いては、当該固定台30に設け
られた当該平面状反射部材1は、当該光ビームが通過す
る為の孔部2を有するか、若しくは当該光ビームが通過
する為のスリット2’を有する事が望ましい。
【0040】更に、本発明に於いては、当該偏光ビーム
スプリッタ4から当該被測定物体20に向かう第1の光
ビーム10の光軸上であって、且つ当該偏光ビームスプ
リッタ4と当該被測定物体20との間の適宜の位置に、
1/4波長板7aが設けられており、又当該偏光ビーム
スプリッタ4から当該被測定物体20に向かう第2の光
ビーム11の光軸上であって、且つ当該偏光ビームスプ
リッタ4と当該被測定物体20との間の適宜の位置に、
1/4波長板7bが設けられているものである。
【0041】つまり、本発明に係る当該レーザ測長装置
100は、1個の偏光ビームスプリッタ4と2個の1/
4波長板7a、7b、2個の反射手段8a、8b及び平
面状反射部材1及びミラー手段5と光源3及び受光手段
9のみで構成されている為、構成が簡潔で、然も精度、
分解能が高く、従って軽量で、小型でしかもコストが安
価なレーザ測長装置を実現する事が可能となる。
【0042】然も、本発明に係る当該レーザ測長装置1
00に於いては、単に、当該被測定物体20が移動時に
従来よりも大きく例えば、30乃至40度近く基準位置
より姿勢変化した場合で有っても、十分正確にその移動
速度、或いは移動距離等を測定しえるばかりではなく、
当該被測定物体20そのものの変位角、つまりヨーイン
グ角度或いはピッチング角度等の微小、微細な変化を検
出する事が可能であるので、当該被測定物体の位置制御
等にも使用出来るセンサーとして機能するものである。
【0043】又、本発明に於ける当該レーザ測長装置1
00に於いては、従来のレーザ測長装置が、予め当該被
測定物体に対する回転中心を当初に測定する必要があ
り、その為かなりの予備測定時間を消費せざるをえなか
ったのに対し、本発明に於いては、当該被測定物体20
の回転中心を求める必要が無いので、測定時間も大幅に
短縮されると言う効果もある。
【0044】一方、本発明に於ける当該レーザ測長装置
100に於いては、検出に使用する光ビームの光路長が
従来のレーザ測長装置に比べて2倍になるので、光路長
の差も2倍になるので、当該レーザ測長装置と従来のレ
ーザ測長装置が同じ波長の光ビームを使用していれば、
分解能が2倍に向上する。
【0045】更に、本発明に於て、当該反射手段8a、
8bに於けるプリズム或いはコーナキューブの2つの間
隔を広げる事により、光路長の差を拡大することができ
るため、容易に分解能を向上させることが可能である。
【0046】又、本発明に於て、当該被測定物体20の
ヨーイング角度或いはピッチング角度の何れかを測定す
る場合には、当該平面反射部材1から受光器9までを被
測定物体20の直進方向を軸として90度回転させ、ヨ
ーイング角度或いはピッチング角度の測定に適した光
路、光軸を形成する事が望ましい。
【0047】一方、本発明に係る当該レーザ測長装置1
00に於いては、当該被測定物体20は、当該固定台3
0に対して、予め定められた一定の方向にのみ移動出来
る様に構成されている事が望ましく、例えば、当該固定
台30に於ける当該平面状反射部材1が配置されている
面に対して垂直の方向に一軸移動する様に所定の軌道を
介して移動する様に構成されている事も望ましい。
【0048】次に、本発明に於ける当該レーザ測長装置
100を使用したレーザ測長方法の具体的に付いて説明
するならば、本発明に係る当該レーザ測長方法は、固定
台及び移動可能な被測定物体との間の移動距離若しくは
当該被測定物体の移動方向に対するヨーイング角度或い
はピッチング角度を測定するレーザ測長装置であって、
当該固定台には、レーザ光源手段、当該レーザ光源手段
から出力されるレーザ光を分割して、当該被測定物体に
向けて少なくとも2個の光ビームを形成する偏光ビーム
スプリッタ、当該被測定物体から帰還した当該光ビーム
を受光するレーザ受光手段とが設けられているレーザ測
長装置に於て、当該固定台から当該被測定物体に対して
照射される当該光ビームと、当該被測定物体から当該固
定台の当該偏光ビームスプリッタに帰還される当該光ビ
ームとが同軸となる様に構成する事を基本とするレーザ
測長方法である。
【0049】更に、本発明に係る当該レーザ測長方法に
於いては、当該被測定物体には、当該固定台から出射さ
れる当該各光ビームを受ける部位に、当該固定台より出
射された当該少なくとも2個の光ビームのそれぞれを反
射せしめる反射手段が個別に設けると共に当該固定台に
於ける当該光ビームが当該被測定物体に対して出射され
る面で、且つ当該光ビームの出射を妨げない位置に平面
状の反射部材を設けると共に、当該被測定物体の当該反
射手段をプリズム若しくはミラー若しくはコーナキュー
ブで構成する事が望ましく、又、当該被測定物体に設け
られている当該反射手段の一方の反射面は、当該固定台
から出射される当該光ビームを受光しえる位置に配置せ
しめ、当該反射手段の他方の反射面は、当該固定台に設
けられた当該平面状反射部材と対向する位置に配置せし
める事も望ましい。
【0050】そして、上記した様に、本発明に於けるレ
ーザ測長方法に於いては、特に、当該被測定物体に設け
られた当該反射手段と当該固定台に設けられた当該平面
状反射部材は、当該反射手段から出射される光の光軸
が、当該平面状反射部材に対して垂直に入射される様に
配置せしめる事が好ましい。
【0051】本発明に係る当該レーザ測長方法の一具体
例に於いては、当該レーザ光源手段から出力される光ビ
ームは、当該偏光ビームスプリッタを経由して直接当該
被測定物体に設けられた第1の反射手段に向かう第1の
光学経路と当該偏光ビームスプリッタから適宜のミラー
手段を介して当該被測定物体に設けられた第2の反射手
段に向かう第2の光学経路とに分割する事を基本とし、
当該第1の光学経路に於ける当該第1の光ビームは、当
該偏光ビームスプリッタを出射された後、当該被測定物
体に於ける第1の反射手段に於ける第1の反射面と第2
の反射面を経由して当該固定台に設けられた当該平面状
反射部材に到達した後、同じ経路を辿って当該偏光ビー
ムスプリッタに戻った後、当該偏光ビームスプリッタに
より光軸が変更されて当該レーザ受光手段に入射する様
に構成する。
【0052】同様に、本発明に於ける具体例に於いて
は、当該第2の光学経路に於ける当該第2の光ビーム
は、当該偏光ビームスプリッタを出射され、当該ミラー
手段を経由した後、当該被測定物体に於ける第2の反射
手段に於ける第1の反射面と第2の反射面を経由して当
該固定台に設けられた当該平面状反射部材に到達した
後、同じ経路を辿って当該偏光ビームスプリッタに戻っ
た後、当該偏光ビームスプリッタを通過して当該レーザ
受光手段に入射する様に構成する。
【0053】本発明に係る当該レーザ測長方法に於いて
は、当該被測定物体を移動させていったときに、従来技
術で説明した様なヨーイングが発生した場合でも、反射
手段から戻ってくるそれぞれの当該光ビームは、当該反
射手段に向けて照射されたそれぞれの当該光ビームと常
に同軸上となるため、当該レーザ受光手段に対するそれ
ぞれ当該光ビームの入射光軸は常に同じ位置となり、角
度によって光軸が外れることがなくなる。このことによ
り、角度が大きくなっても、常に安定して正確なヨーイ
ング角度の測定が可能となる特徴がある。
【0054】更に、図4に示すように、被測定物体20
の回転中心が不明であっても、回転中心を決定する手間
が省け、2個のコーナキューブ8を被測定物体20上の
どこにでもに配置できるという特徴がある。
【0055】更に、2個のコーナキューブ8の間隔を広
げて取り付けても、受光器9への入射光の光軸位置はず
れないので、測定の分解能を容易に上げることが可能と
なる特徴がある。
【0056】また、本発明に係る当該レーザ測長装置1
00を例えばヨーイング角度を測定する為に使用した
後、平面ミラー1から受光器9の配置を被測定物体20
の直進方向を軸として90°回転させれば、ピッチング
角度の測定に使用できるという特徴がある。
【0057】以下に、本発明に係るレーザ測長方法及び
レーザ測長方法の他の具体例の構成を図面を参照しなが
ら詳細に説明する。
【0058】即ち、図2には、本発明に係るレーザ測長
装置100の第2の具体例の構成が示されており、図
中、固定台30及び移動可能な被測定物体20との間の
移動距離若しくは当該被測定物体の移動方向に対するヨ
ーイング角度或いはピッチング角度を測定するレーザ測
長装置であって、当該固定台30には、レーザ光源手段
3、当該レーザ光源手段3から出力されるレーザ光を分
割して、当該被測定物体20に向けて少なくとも2個の
光ビーム10、11を形成する第1の偏光ビームスプリ
ッタ4a、当該第1の偏光ビームスプリッタ4aから出
力されるそれぞれの光ビーム10、11を個別に当該被
測定物体20の所定の部位に指向させる少なくとも第2
及び第3の偏光ビームスプリッタ4b、4c及び当該被
測定物体20から帰還した当該光ビーム10’、11’
を当該第2及び第3の偏光ビームスプリッタ4b、4c
を介して受光するレーザ受光手段9とが設けられてお
り、一方、当該被測定物体20には、当該固定台30か
ら出射される当該各光ビーム10、11を受ける部位
に、当該固定台30より出射された当該少なくとも2個
の光ビーム10、11のそれぞれを反射せしめる反射手
段8a、8bが個別に設けられており、更に、当該固定
台30に於ける当該光ビーム10、11が当該被測定物
体20に対して出射される面12で、且つ当該光ビーム
10、11の出射を妨げない位置に平面状の反射部材1
を設けたレーザ測長装置100が示されている。
【0059】尚、本具体例に於いては、当該被測定物体
20の当該反射手段8a、8bは、プリズム或いはミラ
ー或いはコーナキューブで構成する事が可能であり、以
下の具体例に於いては、当該反射手段8a、8bをコー
ナキューブで構成した例を示している。
【0060】本具体例に於いては、当該被測定物体20
に設けられている当該反射手段8a、8bの一方の反射
面13は、当該固定台30から出射される当該光ビーム
10を受光しえる位置に配置されており、当該反射手段
8a、8bの他方の反射面14は、当該固定台30に設
けられた当該平面状の反射部材1と対向する位置に配置
されている事が望ましい。
【0061】又、本具体例に於いては、当該被測定物体
20に設けられた当該反射手段8a、8bと当該固定台
30に設けられた当該平面状反射部材1は、当該反射手
段8a、8bから出射される光の光軸が、当該平面状反
射部材1に対して垂直に入射される様に構成されている
事も望ましい。
【0062】更に、本具体例に於いては、当該反射手段
8a、8bに対して照射される当該光ビーム10、11
と、当該反射手段8a、8bから当該固定台30の当該
第2及び第3の偏光ビームスプリッタ4b、4cに帰還
される当該光ビーム10’、11’とが同軸となる様に
構成されている事も望ましい。
【0063】係る構成を採用した結果、本具体例に於い
ては、当該反射手段に対して照射される当該光ビーム
と、当該反射手段から当該固定台の当該第2及び第3の
偏光ビームスプリッタに帰還される当該光ビームとが同
軸となる様に構成されている。
【0064】一方、本発明に於ける当該固定台30に設
けられている当該レーザ光源手段3から出力される光ビ
ームは、当該第1の偏光ビームスプリッタ4aから当該
第2の偏光ビームスプリッタ4bを経由して当該被測定
物体20に設けられた第1のコーナキューブ8aに向か
う第1の光学経路OP1と当該第1の偏光ビームスプリ
ッタ4aから適宜のミラー手段5を介して当該第3の偏
光ビームスプリッタ4cを経由して当該被測定物体20
に設けられた第2のコーナキューブ8aに向かう第2の
光学経路OP2とに分割される様に構成されている事が
望ましい。
【0065】又、本発明に於ける当該第1の光学経路O
P1に於ける当該第1の光ビーム10は、当該第2の偏
光ビームスプリッタ4bを出射された後、当該被測定物
体20に於ける第1のコーナキューブ8aに於ける第1
の反射面13と第2の反射面14を経由して当該固定台
30に設けられた当該平面反射部材1に到達した後、同
じ経路を辿って当該第2の偏光ビームスプリッタに戻っ
た後、当該第3の偏光ビームスプリッタ4cを通過して
当該レーザ受光手段9に入射する様に構成する事も望ま
しい。
【0066】更に、本発明に於いては、同様に、当該第
2の光学経路OP2に於ける当該第2の光ビーム11
は、当該第3の偏光ビームスプリッタ4cを出射された
後、当該被測定物体20に於ける第2のコーナキューブ
8bに於ける第1の反射面13と第2の反射面14を経
由して当該固定台30に設けられた当該平面反射部材1
に到達した後、同じ経路を辿って当該第3の偏光ビーム
スプリッタ4cに戻った後、当該レーザ受光手段9に入
射する様に構成されている事も望ましい。
【0067】本発明に於いては、当該固定台30に設け
られた当該反射手段1は、平面状のミラーである事が望
ましく、当該光ビーム10、11が通過する為の孔部2
a、2b若しくはスリット2a’、2b’を有する事も
望ましい。
【0068】又、本発明に於いては、当該孔部2a、2
b若しくはスリット部2a’、2b’は、当該光ビーム
10、11が当該孔部2a、2b若しくはスリット2
a’、2b’の縁で干渉しないで通過できるだけの十分
な面積である事も望ましい。
【0069】本具体例に於いては、当該第1の偏光ビー
ムスプリッタ4aから当該第3の偏光ビームスプリッタ
4cに向かう光ビームの光軸上であって、且つ当該第1
と第3の偏光ビームスプリッタの間に、1/2波長板6
aが設けられている事が望ましい。
【0070】又、当該第2の偏光ビームスプリッタ4b
から当該被測定物体に向けて出射される光ビームの光軸
上であって、且つ当該第2の偏光ビームスプリッタ4b
と当該被測定物体の当該反射手段との間に1/4波長板
7aが設けられていることも望ましい。
【0071】更に、又当該第2の偏光ビームスプリッタ
4aから当該第3の偏光ビームスプリッタ4cに向かう
光ビームの光軸上であって、且つ当該第2と第3の偏光
ビームスプリッタとの間には、1/2波長板6bが設け
られている事も望ましい。
【0072】同様に、当該第3の偏光ビームスプリッタ
4cから当該被測定物体に向けて出射される光ビームの
光軸上であって、且つ当該第3の偏光ビームスプリッタ
4cと当該被測定物体の当該反射手段と間には、1/4
波長板7bが設けられている事も望ましい。
【0073】更に、当該第2の偏光ビームスプリッタ4
bから当該第3の偏光ビームスプリッタ4cに向かう光
るビームの光軸上であって、且つ当該第2と第3の偏光
ビームスプリッタの間に、1/2波長板6bが設けられ
ている事も望ましい。
【0074】本発明に係る当該レーザ測長装置100に
於いては、当該レーザ受光手段9へ入射される光学経路
の長さに差のある2個の当該光ビーム10’と11’の
干渉光を測定する事によって、当該被測定物体20の当
該固定台30に対するヨーイング角度或いはピッチング
角度を測定する事が可能であり、当該ヨーイング角度或
いはピッチング角度は、従来の技術の限界を越えて、例
えば、当該被測定物体20に於けるヨーイング角度また
はピッチング角度の測定範囲が±10°以上に拡大した
場合でも、又、当該被測定物体20の回転中心からずれ
た位置へコーナキューブ8を取り付けたり、コーナキュ
ーブ8の間隔を広げて取り付けても、正確な測定を可能
とするものである。
【0075】又、本発明に於いては、図2に示すよう
に、1軸方向に移動する被測定物体20の移動方向に対
する垂直面内で被測定物体20側へ鏡面を向けて固定台
30上に平面ミラー1を配置する。この平面ミラー1に
は水平方向にレーザ光10,11のビーム径をより大き
な第1及び第2のホール2a、2bが開いる。
【0076】更に、固定台30上には、被測定物体20
と固定台30の間の2本のレーザ光10の光軸が被測定
物体20の直進方向と平行で、且つレーザ光10が平面
ミラー1に開いた第1のホール2aを通過し、且つレー
ザ光11が第2のホール2bを通過するように、レーザ
光源3と第1の偏光ビームスプリッタ4aとミラー5を
配置する。
【0077】また、反射光10’、11’が受光器9に
入射するように、第2の偏光ビームスプリッタ4bと第
3の偏光ビームスプリッタ4cを固定台30上に配置す
る。そして、被測定物体20上には、平面ミラー1の第
1及び第2のホール2a、2bと等間隔、且つ相対する
ように、第1、第2コーナキューブ8a、8bを配置す
る。
【0078】レーザ光源3から照射された偏波面が互い
に直交する2本の直線偏光のレーザ光10,11は、第
1の偏光ビームスプリッタ4aを通して2分割された
後、一方のレーザ光10は第1のホール2aを通って第
1のコーナキューブ8aに照射され、もう一方のレーザ
光11は第2のホール2bを通って第2のコーナキュー
ブ8bに照射される。第1及び第2のコーナーキューブ
8a、8bで反射したレーザ光10、11は、平面ミラ
ー1で反射して同軸上を戻り、再度第1及び第2のコー
ナーキューブ8a、8bで反射し、再度第1及び第2の
ホール2a、2bを通過する。第1及び第2のホール2
a、2bを通過した反射光10’、11’は、第2及び
第3の偏光ビームスプリッタ4b,4cによって、受光
器9に入射する。
【0079】この状態で被測定物体20を移動させてい
ったときに、図3に示すようなヨーイングが発生した場
合でも、コーナキューブ8からの反射光10’、11’
はレーザ光10、11とそれぞれ常に同軸上を戻ってく
るため、受光器9に対する入射光軸は常に同じ位置とな
り、角度によって光軸が外れることがなくなる。このこ
とにより、角度が大きくなっても、常に安定して正確な
ヨーイング角度の測定が可能となる特徴がある。
【0080】更に、図4に示すように、被測定物体20
の回転中心が不明であっても、回転中心を決定する手間
が省け、第1及び第2のコーナーキューブ8a、8bを
ステージ上のどこにでもに配置できるという特徴があ
る。
【0081】更に、第1及び第2のコーナーキューブ8
a、8bの間隔を広げて取り付けても、受光器9への入
射光の光軸はずれないので、測定の分解能を容易に上げ
ることが可能となる特徴がある。
【0082】また、平面ミラー1から受光器9までの配
置を被測定物体20の直進方向を軸として90°回転さ
せれば、ピッチング角度の測定に使用できるという特徴
がある。
【0083】本発明に係る当該レーザ測長装置100の
より詳細な構成とその作動方法に付いて、図2乃至図4
を参照しながら説明する。
【0084】即ち、図2乃至図4に示すレーザ測長シス
テムは、固定台30上に、1軸方向に移動可能な被測定
物体20の移動方向に対して垂直面内に平面ミラー1
と、被測定物体20の移動方向と平行にレーザ光源3等
が配置され、被測定物体20上には2個のコーナキュー
ブ8が配置されている。
【0085】平面ミラー1は、被測定物体20の移動方
向に対して垂直面内に、鏡面を被測定物体20側に向け
て固定台30上に配置され、水平方向にレーザ光10の
ビーム径より大きな2個のホール2が開いていて、被測
定物体20側から垂直に向かってくるレーザ光10を同
軸で反射させる機能を有する。
【0086】レーザ光源3(以下、光源3と称する)
は、光軸が被測定物体20の移動方向と平行になるよう
に固定台30上に配置される。光源3は偏波面が互いに
直交する直線偏光の2本のレーザ光10,11を照射す
る機能を有する。
【0087】第1の偏光ビームスプリッタ4aは、固定
台30上の光源3と平面ミラー1との間に配置され、レ
ーザ光10をその光軸方向に通過させ、レーザ光11を
水平直角方向に反射する機能を有する。
【0088】また、第2の偏光ビームスプリッタ4b
は、レーザ光10をその光軸方向に通過させ、反射光1
0’を水平直角方向に反射する機能を有し、固定台30
上の第1の偏光ビームスプリッタ4aと平面ミラー1と
の間に、レーザ光10が第1のホール2aを通過するよ
うに配置される。
【0089】ミラー5は、第1の偏光ビームスプリッタ
4aで分割されたレーザ光11を、レーザ光10と同方
向に照射し、レーザ光11が第2のホール2bを通過す
るように、固定台30上に配置される。
【0090】更に、第3の偏光ビームスプリッタ4c
は、第2の偏光ビームスプリッタ4bで反射された反射
光10’とミラー5を通過したレーザ光11の交点で固
定台30上に配置され、反射光10’とレーザ光11は
それらの光軸方向に通過させ、反射光11’を水平直角
方向に反射する機能を有する。
【0091】第1の1/2波長板6aは第1の偏光ビー
ムスプリッタ4aとミラー5の間に配置され、第2の1
/2波長板6bは第2及び第3の偏光ビームスプリッタ
4b、4cの間に配置され、どちらもレーザ光10、1
1の偏波面を90°回転させる機能を有する。
【0092】第1及び第2の1/4波長板7a、7b
は、第2及び第3の偏光ビームスプリッタ4b,4cと
被測定物体20の間にそれぞれ配置され、どちらも1回
の通過で直線偏光のレーザ光10、11を円偏光にし、
2回通過することでもとの直線偏光から90°回転した
偏波面を持つ直線偏光にする機能を有する。
【0093】第1及び第2のコーナキューブ8a、8b
は、平面ミラー1のホール2を通過したレーザ光10,
11を平面ミラー1に向ける機能を有し、被測定物体2
0上の第1及び第2のホール2a、2bにそれぞれ相対
するように配置される。
【0094】此処で、図2は、光源3からレーザ光10
を照射させ、被測定物体20が止まっている状態を示し
ている。
【0095】互いに直交する2本の直線偏光のレーザ光
10、11は、偏光ビームスプリッタ4aによって、レ
ーザ光10がその光軸方向へ、レーザ光11が水平直角
方向へ分割される。
【0096】レーザ光10はそのまま第2の偏光ビーム
スプリッタ4bを通過し、第1の1/4波長板7aで円
偏光になった後、第1のホール2aを通って第1のコー
ナキューブ8aに照射される。
【0097】ここで、光源3の光軸と被測定物体20の
移動方向は平行で、且つ平面ミラー1は被測定物体20
の移動方向に対して垂直であることから、レーザ光10
は平面ミラー1に対して垂直に第1のホール2aを通過
することになる。
【0098】第1のコーナキューブ8aで反射したレー
ザ光10は、第1のコーナキューブ8aに照射したとき
の光軸と平行な光軸を通るため、平面ミラー1に垂直に
照射される。
【0099】平面ミラー1で反射した反射光10’は、
レーザ光10と同軸で第1のコーナキューブ8aを通過
し、再び第1の1/4波長板7aを通過することで円偏
光よりもとの直線偏光から90°回転した偏波面を持つ
直線偏光になって、第2の偏光ビームスプリッタ4bに
照射される。
【0100】反射光10’は、第2の偏光ビームスプリ
ッタ4bで反射され、第2の1/2波長板6bで偏波面
を90°回転した後、第3の偏光ビームスプリッタ4c
を通過して、受光器9に入射する。
【0101】一方、レーザ光11は、第1の1/2波長
板6aで偏波面を90°回転した後、ミラー5でレーザ
光10と平行で、且つホール2bに向けられる。ミラー
5で反射したレーザ光11は、第3の偏光ビームスプリ
ッタ4cを通過し、第2の1/4波長板7bで円偏光に
なった後、第2のホール2bを通って第2のコーナキュ
ーブ8bに照射される。
【0102】このとき、レーザ光11は、レーザ光10
と同様に平面ミラー1に対して垂直に第2のホール2b
を通過する。従って、レーザ光11は、レーザ光10と
同様に第2のコーナキューブ8bと平面ミラー1で反射
してレーザ光11と同軸の反射光11’となり、再び第
2のコーナキューブ8b、第2のホール2b、第2の1
/4波長板7bの順番で通過して第3の偏光ビームスプ
リッタ4cに戻ってくる。反射光11’は、第3の偏光
ビームスプリッタ4cで反射されて受光器9に入射す
る。
【0103】この状態から図3に示すように、被測定物
体20が移動していき第1及び第2のコーナキューブ8
a、8bの間を回転中心として反時計回りにヨーイング
が発生すると、被測定物体20と共に傾いた第2のコー
ナキューブ8bから戻ってくるレーザ光11(反射光1
1’も含む)の光路長の変化量が、第1のコーナキュー
ブ8aから戻ってくるレーザ光10(反射光10’を含
む)の光路長の変化量の4倍となり、受光器9では反射
光10’と反射光11’の間で干渉が発生する。この干
渉からヨーイング角度が測定できる。
【0104】また、更に角度が大きくなったり、図4に
示すように回転中心が被測定物体20の外側にある場合
でも、レーザ光10、11は平面ミラー1には常に垂直
に反射し、必ず反射光10’、11’はレーザ光10、
11とそれぞれ同軸を戻ってくることになるため、受光
器9に対する入射光軸が常に同じ位置となり、安定した
測定が可能となる。
【0105】更に、受光器9に対する入射光軸が常に同
じ位置となることから、平面ミラー1の第1及び第2の
ホール2a、2bの間隔(または平面ミラー1を2つに
分割してそれぞれにホール2が1個ずつあるようにして
間隔)を拡げるのと同時に、第1及び第2のコーナキュ
ーブ8a、8bの間隔を拡げることで、同じ角度でも光
路長の差を拡大できるため、測定の分解能を上げること
が可能となる。
【0106】更に、平面ミラー1から第1及び第2のコ
ーナキューブ8a、8bの配置を被測定物体20の直進
方向を軸として90°回転させれば、ピッチング角度の
測定に使用できる。
【0107】次に、本発明に係るレーザ測長方法の具体
例を説明するならば、本発明に係る当該レーザ測長方法
は、固定台30及び移動可能な被測定物体20との間の
移動距離若しくは当該被測定物体20の移動方向に対す
るヨーイング角度或いはピッチング角度を測定するレー
ザ測長装置であって、当該固定台30には、レーザ光源
手段3、当該レーザ光源手段1から出力されるレーザ光
を分割して、当該被測定物体に向けて少なくとも2個の
光ビーム10、11を形成する第1の偏光ビームスプリ
ッタ4a、当該第1の偏光ビームスプリッタ4aから出
力されるそれぞれの光ビーム10、11を個別に当該被
測定物体20の所定の部位に指向させる少なくとも第2
及び第3の偏光ビームスプリッタ4b、4c及び当該被
測定物体から反射して帰還した当該光ビーム10’、1
1’を当該第2及び第3の偏光ビームスプリッタ4b、
4cを介して受光するレーザ受光手段とが設けられてい
るレーザ測長装置に於て、当該固定台から当該被測定物
体に対して照射される当該光ビームと、当該被測定物体
から当該固定台の当該第2及び第3の偏光ビームスプリ
ッタ4b、4cに帰還される当該光ビームとが同軸とな
る様に構成されたレーザ測長方法である。
【0108】本発明に係る当該レーザ測長方法に於いて
は、当該被測定物体20には、当該固定台30から出射
される当該各光ビームを受ける部位に、当該固定台30
より出射された当該少なくとも2個の光ビーム10、1
1のそれぞれを反射せしめる反射手段8a、8bが個別
に設けると共に当該固定台30に於ける当該光ビーム1
0、11が当該被測定物体20に対して出射される面
で、且つ当該光ビーム10、11の出射を妨げない位置
に平面状の反射部材、例えば平面ミラー1を設けると共
に、当該被測定物体20の当該反射手段8a、8bをコ
ーナキューブで構成する様にして当該被測定物体20の
位置、或いは当該被測定物体20のヨーイング角度或い
はピッチング角度の測定を行う様にしたもので有っても
良い。 本発明に於ける当該レーザ測長方法に於いて
は、当該レーザ光源手段から出力される光ビームは、当
該第1の偏光ビームスプリッタから当該第2の偏光ビー
ムスプリッタを経由して当該被測定物体に設けられた第
1のコーナキューブに向かう第1の光学経路と当該第1
の偏光ビームスプリッタから適宜のミラー手段を介して
当該第3の偏光ビームスプリッタを経由して当該被測定
物体に設けられた第2のコーナキューブに向かう第2の
光学経路とに分割する様にする事が好ましい。
【0109】更に、本発明に於ける当該レーザ測長方法
に於いては、当該第1の光学経路に於ける当該第1の光
ビームは、当該第2の偏光ビームスプリッタを出射され
た後、当該被測定物体に於ける第1のコーナキューブに
於ける第1の反射面と第2の反射面を経由して当該固定
台に設けられた当該反射手段に到達した後、同じ経路を
辿って当該第2の偏光ビームスプリッタに戻った後、当
該第3の偏光ビームスプリッタを通過して当該レーザ受
光手段に入射させる事も望ましい。
【0110】同様に、本発明に係るレーザ測長方法に於
いては、当該第2の光学経路に於ける当該第2の光ビー
ムは、当該第3の偏光ビームスプリッタを出射された
後、当該被測定物体に於ける第2のコーナキューブに於
ける第1の反射面と第2の反射面を経由して当該固定台
に設けられた当該反射手段に到達した後、同じ経路を辿
って当該第3の偏光ビームスプリッタに戻った後、当該
レーザ受光手段に入射する様に構成する事も好ましい。
【0111】上記した通り、本発明に於ける当該レーザ
測長方法に於いては、当該レーザ受光手段9へ入射され
る光学経路の長さに差のある2個の当該光ビーム1
0’、11’の干渉光を測定する事によって、当該被測
定物体20の当該固定台30に対するヨーイング角度或
いはピッチング角度を測定する事が可能となる。
【0112】ここから、干渉光からのヨーイング角度の
計算方法について説明する。ピッチング角度についても
同様である。
【0113】波長が同じλである2つの光ビームの振幅
をa1、a2、光路長をx1、x2とすれば、波形u
1、u2は以下の式(1)、式(2)で示される。ωは
角速度、tは時間を示す。
【0114】 u1=a1・cos(2π・x1/λ−ωt) …… (1) u2=a2・cos(2π・x2/λ−ωt) …… (2) 観測される干渉光の強さIは、振幅の2乗に相当するの
で、以下の式(3)となる。
【0115】 I=(u1+u2) =a1 +a2 +2・a1・a2・cos{(2π/λ)・(x2− x1)} …… (3) ここで、x2−x1は、光路長の差であるから、ヨーイ
ングによる2つのコーナキューブのずれ量Hとの関係
は、 x2−x1=4H …… (4) となり、式(4)を式(3)に代入すると、式(5)に
なる。
【0116】 I=a1 +a2 +2・a1・a2・cos(8π・H/λ) …… (5) 従って、干渉光の強さIは、H=λ/4のずれ量を周期
として、正弦波の変化を示すことになる。
【0117】そこで、ヨーイング角度の変化中にこの干
渉光の強さの周期の回数Nを数えれば、2つのコーナキ
ューブのずれ量Hが以下の式(6)で求められる。
【0118】H=N・λ/4 …… (6) 後は、予め測定した2つのコーナキューブの間隔(2つ
の光ビームの出射の間隔)Lとから、角度Rは式(7)
で求められる。
【0119】 R=tan−1(H/L) =tan−1{(N・λ)/(4・L)} …… (7) この式(7)から、コーナキューブの間隔Lが拡大でき
れば、ヨーイングが起こった際に2つのコーナキューブ
のずれ量Hが拡大され、干渉光の強さの周期の回数Nが
増加することになるで、より分解能が上がることにな
る。
【0120】また、使用する光ビームの波長λが小さい
ほど、分解能が上がることは周知である。
【0121】本発明の使用形態としては、大型工作機械
(例えばフライス盤、NC等)のテーブルの真直度の測
定などがある。
【0122】
【発明の効果】従来のレーザ測長システムでは、ヨーイ
ング角度またはピッチング角度の測定範囲は、受光器の
受光範囲によって決定されているため、通常の受光器で
は受光範囲が小さく、微少角度しか測定できなかった。
しかし、本発明のレーザ測長装置では、コーナキューブ
へ照射されるレーザ光と戻ってくる反射光を同軸上にす
ることで、ヨーイング角度またはピッチング角度が大き
くなっても反射光が受光器に対して常に同じ位置に入射
するため、受光器の受光範囲が小さくても常に安定した
測定ができるという効果がある。
【0123】また、上記の構成により、被測定物体の回
転中心が反射手段の中央付近に無い場合でも、受光器に
は必ず反射光が入射されることになるため、従来のレー
ザ測長システムで行う回転中心をある程度決定するため
の予備実験が不必要となることと、更に、従来のレーザ
測長システムでは、被測定物体にヨーイングまたはピッ
チングが起こった場合には、受光器に対する反射光の入
射位置がずれるため、受光器の中心に反射光が入射する
ように受光器の位置調整が必要であたったが、本発明に
於いては、受光器に対する反射光の入射位置が常に同じ
位置になるので、受光器の位置調整が不必要となり、短
時間で測定が行えるという効果がある。更に、従来のレ
ーザ測長システムでは、同じ角度の測定の分解能を上げ
るためには光路長の差の拡大が必要となり、そのため2
個のコーナーキューブの間隔を拡げなければならない
が、間隔を拡げるとレーザ光の受光器に対する入射の位
置のずれが大きくなり、角度の大きさによっては受光器
の受光範囲を外れてしまうため、2個のコーナキューブ
の間隔は一定以上に拡げることができず、測定角度の範
囲によって分解能を一定以上上げることができなかっ
た。しかし、本発明のレーザ測長装置では2個のコーナ
キューブの間隔と測定角度の範囲に全く関係なく、反射
光が受光器に対して常に同じ位置に入射することになる
ので、2個のコーナキューブの間隔を拡げることがで
き、同じ角度でも光路長の差を拡大できるため、測定の
分解能を上げることができるという効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明に係るレーザ測長装置の一具体
例の構成を示すブロックダイアグラムである。
【図2】図2は、本発明に係るレーザ測長装置の他の具
体例の構成を示すブロックダイアグラムである。
【図3】図3は、本発明に係るレーザ測長装置の別の具
体例の構成を示すブロックダイアグラムである。
【図4】図4は、本発明に係るレーザ測長装置の更に別
の具体例の構成を示すブロックダイアグラムである。
【図5】図5は、従来に於けるレーザ測長装置の構成例
を示すブロックダイアグラムである。
【図6】図6は、従来に於けるレーザ測長装置の使用例
を示すブロックダイアグラムである。
【図7】図7は、従来に於けるレーザ測長装置の別の使
用例を示すブロックダイアグラムである。
【図8】図8は、従来に於けるレーザ測長装置の更に他
の使用例を示すブロックダイアグラムである。
【図9】図9は、従来に於けるレーザ測長装置の更に別
の使用例を示すブロックダイアグラムである。
【図10】図10(A)及び図10(B)は、本発明に
於けるレーザ測長装置に於ける固定台と被測定物体との
関係を示す図である。
【符号の説明】
1…平面状反射部材 2…孔部、スリット、空間部 3…レーザ光源 4a…第1の偏光ビームスプリッタ 4b…第2の偏光ビームスプリッタ 4c…第3の偏光ビームスプリッタ 5…ミラー手段 6a、6b…1/2波長板 7a、7b…1/4波長板 8a、8b…反射手段、コーナキューブ、ミラー 9…受光器 10、11…レーザ光 10’、11’…反射光 12…平面状反射部材取付け面 13、14…反射手段に於ける反射面 20…被測定物体、1軸ステージ 30…固定台 100…レーザ測長装置 101…レール部 102…駆動軸 103…モーター 104…搭載物体 105…移動ブロックの移動方向、移動軸方向 106…貫通孔
フロントページの続き Fターム(参考) 2F064 AA01 AA06 BB01 CC04 EE01 FF01 GG12 GG16 GG23 GG33 GG34 GG38 GG39 HH01 HH05 2F065 AA07 AA09 AA31 AA37 BB15 CC00 DD02 DD03 DD06 FF49 FF52 GG04 HH10 HH13 JJ01 JJ09 LL12 LL17 LL28 LL30 LL35 LL36 LL37 PP12

Claims (46)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定台及び移動可能な被測定物体との間
    の移動距離若しくは当該被測定物体の移動方向に対する
    ヨーイング角度或いはピッチング角度を測定するレーザ
    測長装置であって、当該固定台には、レーザ光源手段、
    当該レーザ光源手段から出力されるレーザ光を分割し
    て、当該被測定物体に向けて少なくとも2個の光ビーム
    を形成する偏光ビームスプリッタ、当該被測定物体から
    帰還した当該光ビームを受光するレーザ受光手段とが設
    けられており、一方、当該被測定物体には、当該固定台
    から出射される当該各光ビームを受ける部位に、当該固
    定台より出射された当該少なくとも2個の光ビームのそ
    れぞれを平行に反射せしめる反射手段が個別に設けられ
    ており、更に、当該固定台に於ける当該光ビームが当該
    被測定物体に対して出射される面で、且つ当該光ビーム
    の出射を妨げない位置で、当該反射手段と対向する位置
    に平面状の反射部材を設けた事を特徴とするレーザ測長
    装置。
  2. 【請求項2】 当該反射手段は、プリズム或いはミラー
    或いはコーナキューブから選択された一つで構成されて
    いる事を特徴とする請求項1記載のレーザ測長装置。
  3. 【請求項3】 当該被測定物体に設けられている当該反
    射手段の一方の反射面は、当該固定台から出射される当
    該光ビームを受光しえる位置に配置されており、当該反
    射手段の他方の反射面は、当該固定台に設けられた当該
    平面状反射部材と対向する位置に配置されている事を特
    徴とする請求項1又は2の何れかに記載のレーザ測長装
    置。
  4. 【請求項4】 当該被測定物体に設けられた当該反射手
    段と当該固定台に設けられた当該平面状反射部材は、当
    該反射手段から出射される光の光軸が、当該平面状反射
    部材に対して垂直に入射される様に構成されている事を
    特徴とする請求項1乃至3に記載のレーザ測長装置。
  5. 【請求項5】 当該反射手段に対して照射される当該光
    ビームと、当該反射手段から当該固定台の当該偏光ビー
    ムスプリッタに帰還される当該光ビームとが同軸となる
    様に構成されている事を特徴とする請求項1乃至4の何
    れかに記載のレーザ測長装置。
  6. 【請求項6】 当該レーザ光源手段から出力される光ビ
    ームは、当該偏光ビームスプリッタを経由して直接当該
    被測定物体に設けられた第1の反射手段に向かう第1の
    光学経路と当該偏光ビームスプリッタから適宜のミラー
    手段を介して当該被測定物体に設けられた第2の反射手
    段に向かう第2の光学経路とに分割される様に構成され
    ている事を特徴とする請求項1乃至5の何れかに記載の
    レーザ測長装置。
  7. 【請求項7】 当該第1の光学経路に於ける当該第1の
    光ビームは、当該偏光ビームスプリッタから出射された
    後、当該被測定物体に於ける第1の反射手段に於ける第
    1の反射面と第2の反射面を経由して当該固定台に設け
    られた当該平面状反射部材に到達した後、同じ経路を辿
    って当該偏光ビームスプリッタに戻った後、当該偏光ビ
    ームスプリッタにより光軸が変更されて当該レーザ受光
    手段に入射する様に構成されている事を特徴とする請求
    項1乃至6の何れかに記載のレーザ測長装置。
  8. 【請求項8】 当該第2の光学経路に於ける当該第2の
    光ビームは、当該偏光ビームスプリッタから出射され、
    当該ミラー手段を経由した後、当該被測定物体に於ける
    第2の反射手段に於ける第1の反射面と第2の反射面を
    経由して当該固定台に設けられた当該平面状反射部材に
    到達した後、同じ経路を辿って当該偏光ビームスプリッ
    タに戻った後、当該偏光ビームスプリッタを通過して当
    該レーザ受光手段に入射する様に構成されている事を特
    徴とする請求項1乃至6の何れかに記載のレーザ測長装
    置。
  9. 【請求項9】 当該第1の光学経路の長さと当該第2の
    光学経路の長さの差による干渉光を測定する事によっ
    て、当該被測定物体の当該固定台に対するヨーイング角
    度或いはピッチング角度を測定する事を特徴とする請求
    項1乃至8の何れかに記載のレーザ測長装置。
  10. 【請求項10】 当該固定台に設けられた当該平面状反
    射部材は、当該光ビームが通過する為のスリット部を有
    するか、若しくは当該光ビームが通過する為の孔部を有
    する事を特徴とする請求項1乃至9の何れかに記載のレ
    ーザ測長装置。
  11. 【請求項11】 当該偏光ビームスプリッタから当該被
    測定物体に向かう第1の光ビームの光軸上であって、且
    つ当該偏光ビームスプリッタと当該被測定物体との間に
    第1の1/4波長板が設けられており、又当該偏光ビー
    ムスプリッタから当該被測定物体に向かう第2の光ビー
    ムの光軸上であって、且つ当該偏光ビームスプリッタと
    当該被測定物体との間に第2の1/4波長板が設けられ
    ている事を特徴とする請求項1乃至10の何れかに記載
    のレーザ測長装置。
  12. 【請求項12】 固定台及び移動可能な被測定物体との
    間の移動距離若しくは当該被測定物体の移動方向に対す
    るヨーイング角度或いはピッチング角度を測定するレー
    ザ測長装置であって、当該固定台には、レーザ光源手
    段、当該レーザ光源手段から出力されるレーザ光を分割
    して、当該被測定物体に向けて少なくとも2個の光ビー
    ムを形成する偏光ビームスプリッタ、当該被測定物体か
    ら帰還した当該光ビームを受光するレーザ受光手段とが
    設けられているレーザ測長装置に於て、当該固定台から
    当該被測定物体に対して照射される当該光ビームと、当
    該被測定物体から当該固定台の当該偏光ビームスプリッ
    タに帰還される当該光ビームとが同軸となる様に構成す
    る事を特徴とするレーザ測長方法。
  13. 【請求項13】 当該被測定物体には、当該固定台から
    出射される当該各光ビームを受ける部位に、当該固定台
    より出射された当該少なくとも2個の光ビームのそれぞ
    れを反射せしめる反射手段を個別に設けると共に当該固
    定台に於ける当該光ビームが当該被測定物体に対して出
    射される面で、且つ当該光ビームの出射を妨げない位置
    に平面状の反射部材を設けると共に、当該被測定物体の
    当該反射手段をプリズム若しくはミラー若しくはコーナ
    キューブで構成する事を特徴とする請求項12に記載の
    レーザ測長方法。
  14. 【請求項14】 当該被測定物体に設けられている当該
    反射手段の一方の反射面は、当該固定台から出射される
    当該光ビームを受光しえる位置に配置せしめ、当該反射
    手段の他方の反射面は、当該固定台に設けられた当該平
    面状反射部材と対向する位置に配置せしめる事を特徴と
    する請求項12又は13に記載のレーザ測長方法。
  15. 【請求項15】 当該被測定物体に設けられた当該反射
    手段と当該固定台に設けられた当該平面状反射部材は、
    当該反射手段から出射される光の光軸が、当該平面状反
    射部材に対して垂直に入射される様に配置せしめる事を
    特徴とする請求項12乃至14の何れかに記載のレーザ
    測長方法。
  16. 【請求項16】 当該レーザ光源手段から出力される光
    ビームは、当該偏光ビームスプリッタを経由して直接当
    該被測定物体に設けられた第1の反射手段に向かう第1
    の光学経路と当該偏光ビームスプリッタから適宜のミラ
    ー手段を介して当該被測定物体に設けられた第2の反射
    手段に向かう第2の光学経路とに分割する事を特徴とす
    る請求項12乃至15の何れかに記載のレーザ測長方
    法。
  17. 【請求項17】 当該第1の光学経路に於ける当該第1
    の光ビームは、当該偏光ビームスプリッタを出射された
    後、当該被測定物体に於ける第1の反射手段に於ける第
    1の反射面と第2の反射面を経由して当該固定台に設け
    られた当該平面状反射部材に到達した後、同じ経路を辿
    って当該偏光ビームスプリッタに戻った後、当該偏光ビ
    ームスプリッタにより光軸が変更されて当該レーザ受光
    手段に入射する事を特徴とする請求項12乃至16の何
    れかに記載のレーザ測長方法。
  18. 【請求項18】 当該第2の光学経路に於ける当該第2
    の光ビームは、当該偏光ビームスプリッタを出射され、
    当該ミラー手段を経由した後、当該被測定物体に於ける
    第2の反射手段に於ける第1の反射面と第2の反射面を
    経由して当該固定台に設けられた当該平面状反射部材に
    到達した後、同じ経路を辿って当該偏光ビームスプリッ
    タに戻った後、当該偏光ビームスプリッタを通過して当
    該レーザ受光手段に入射する事を特徴とする請求項12
    乃至16の何れかに記載のレーザ測長方法。
  19. 【請求項19】 当該第1の光学経路の長さと当該第2
    の光学経路の長さの差による干渉光を測定する事によっ
    て、当該被測定物体の当該固定台に対するヨーイング角
    度或いはピッチング角度を測定する事を特徴とする請求
    項12乃至18の何れかに記載のレーザ測長方法。
  20. 【請求項20】 当該偏光ビームスプリッタから当該被
    測定物体に向かう第1の光ビームの光軸上であって、且
    つ当該偏光ビームスプリッタと当該被測定物体との間に
    第1の1/4波長板を設け、又当該偏光ビームスプリッ
    タから当該被測定物体に向かう第2の光ビームの光軸上
    であって、且つ当該偏光ビームスプリッタと当該被測定
    物体との間に第2の1/4波長板を設ける事を特徴とす
    る請求項12乃至19の何れかに記載のレーザ測長方
    法。
  21. 【請求項21】 固定台及び移動可能な被測定物体との
    間の移動距離若しくは当該被測定物体の移動方向に対す
    るヨーイング角度或いはピッチング角度を測定するレー
    ザ測長装置であって、当該固定台には、レーザ光源手
    段、当該レーザ光源手段から出力されるレーザ光を分割
    して、当該被測定物体に向けて少なくとも2個の光ビー
    ムを形成する第1の偏光ビームスプリッタ、当該第1の
    偏光ビームスプリッタから出力されるそれぞれの光ビー
    ムを個別に当該被測定物体の所定の部位に指向させる少
    なくとも第2及び第3の偏光ビームスプリッタ及び当該
    被測定物体から帰還した当該光ビームを当該第2及び第
    3の偏光ビームスプリッタを介して受光するレーザ受光
    手段とが設けられており、一方、当該被測定物体には、
    当該固定台から出射される当該各光ビームを受ける部位
    に、当該固定台より出射された当該少なくとも2個の光
    ビームのそれぞれを反射せしめる反射手段が個別に設け
    られており、更に、当該固定台に於ける当該光ビームが
    当該被測定物体に対して出射される面で、且つ当該光ビ
    ームの出射を妨げない位置に平面状の反射部材を設けた
    事を特徴とするレーザ測長装置。
  22. 【請求項22】 当該反射手段は、プリズム或いはミラ
    ー或いはコーナキューブから選択された一つで構成され
    ている事を特徴とする請求項21記載のレーザ測長装
    置。
  23. 【請求項23】 当該被測定物体に設けられている当該
    反射手段の一方の反射面は、当該固定台から出射される
    当該光ビームを受光しえる位置に配置されており、当該
    反射手段の他方の反射面は、当該固定台に設けられた当
    該平面状の反射部材と対向する位置に配置されている事
    を特徴とする請求項21又は22記載のレーザ測長装
    置。
  24. 【請求項24】 当該被測定物体に設けられた当該反射
    手段と当該固定台に設けられた当該平面状反射部材は、
    当該反射手段から出射される光の光軸が、当該平面状反
    射部材に対して垂直に入射される様に構成されている事
    を特徴とする請求項21乃至23の何れかに記載のレー
    ザ測長装置。
  25. 【請求項25】 当該反射手段に対して照射される当該
    光ビームと、当該反射手段から当該固定台の当該第2及
    び第3の偏光ビームスプリッタに帰還される当該光ビー
    ムとが同軸となる様に構成されている事を特徴とする請
    求項21乃至24の何れかに記載のレーザ測長装置。
  26. 【請求項26】 当該レーザ光源手段から出力される光
    ビームは、当該第1の偏光ビームスプリッタから当該第
    2の偏光ビームスプリッタを経由して当該被測定物体に
    設けられた第1の反射手段に向かう第1の光学経路と当
    該第1の偏光ビームスプリッタから適宜のミラー手段を
    介して当該第3の偏光ビームスプリッタを経由して当該
    被測定物体に設けられた第2の反射手段に向かう第2の
    光学経路とに分割される様に構成されている事を特徴と
    する請求項21乃至25の何れかに記載のレーザ測長装
    置。
  27. 【請求項27】 当該第1の光学経路に於ける当該第1
    の光ビームは、当該第2の偏光ビームスプリッタを出射
    された後、当該被測定物体に於ける第1の反射手段に於
    ける第1の反射面と第2の反射面を経由して当該固定台
    に設けられた当該平面状反射部材に到達した後、同じ経
    路を辿って当該第2の偏光ビームスプリッタに戻った
    後、当該第2の偏光ビームスプリッタにより光軸を偏光
    され、当該第3の偏光ビームスプリッタを通過して当該
    レーザ受光手段に入射する様に構成されている事を特徴
    とする請求項21乃至26の何れかに記載のレーザ測長
    装置。
  28. 【請求項28】 当該第2の光学経路に於ける当該第2
    の光ビームは、当該第3の偏光ビームスプリッタを出射
    された後、当該被測定物体に於ける第2の反射手段に於
    ける第1の反射面と第2の反射面を経由して当該固定台
    に設けられた当該平面状反射部材に到達した後、同じ経
    路を辿って当該第3の偏光ビームスプリッタに戻った
    後、当該第3の偏光ビームスプリッタにより光軸を偏光
    され、当該レーザ受光手段に入射する様に構成されてい
    る事を特徴とする請求項21乃至26の何れかに記載の
    レーザ測長装置。
  29. 【請求項29】 当該第1の光学経路の長さと当該第2
    の光学経路の長さの差による干渉光を測定する事によっ
    て、当該被測定物体の当該固定台に対するヨーイング角
    度或いはピッチング角度を測定する事を特徴とする請求
    項21乃至28の何れかに記載のレーザ測長装置。
  30. 【請求項30】 当該固定台に設けられた当該反射手段
    は、当該光ビームが通過する為のスリット部を有する
    か、若しくは当該光ビームが通過する為の孔部を有する
    事を特徴とする請求項21乃至29の何れかに記載のレ
    ーザ測長装置。
  31. 【請求項31】 当該第1の偏光ビームスプリッタから
    当該第3の偏光ビームスプリッタに向かう光ビームの光
    軸上であって、且つ当該第1と第3の偏光ビームスプリ
    ッタの間に、第1の1/2波長板が設けられている事を
    特徴とする請求項21乃至30の何れかに記載のレーザ
    測長装置。
  32. 【請求項32】 当該第2の偏光ビームスプリッタから
    当該被測定物体に向けて出射される光ビームの光軸上で
    あって、且つ当該第2の偏光ビームスプリッタと当該被
    測定物体の当該反射手段との間には、第1の1/4波長
    板が設けられている事を特徴とする請求項21乃至30
    の何れかに記載のレーザ測長装置。
  33. 【請求項33】 当該第2の偏光ビームスプリッタから
    当該第3の偏光ビームスプリッタに向かう光ビームの光
    軸上であって、且つ当該第2と第3の偏光ビームスプリ
    ッタとの間には、第2の1/2波長板が設けられている
    事を特徴とする請求項21乃至30の何れかに記載のレ
    ーザ測長装置。
  34. 【請求項34】 当該第3の偏光ビームスプリッタから
    当該被測定物体に向けて出射される光ビームの光軸上で
    あって、且つ当該第3の偏光ビームスプリッタと当該被
    測定物体の当該反射手段との間には、第2の1/4波長
    板が設けられている事を特徴とする請求項21乃至30
    の何れかに記載のレーザ測長装置。
  35. 【請求項35】 固定台及び移動可能な被測定物体との
    間の移動距離若しくは当該被測定物体の移動方向に対す
    るヨーイング角度或いはピッチング角度を測定するレー
    ザ測長装置であって、当該固定台には、レーザ光源手
    段、当該レーザ光源手段から出力されるレーザ光を分割
    して、当該被測定物体に向けて少なくとも2個の光ビー
    ムを形成する第1の偏光ビームスプリッタ、当該第1の
    偏光ビームスプリッタから出力されるそれぞれの光ビー
    ムを個別に当該被測定物体の所定の部位に指向させる少
    なくとも第2及び第3の偏光ビームスプリッタ及び当該
    被測定物体から反射して帰還した当該光ビームを当該第
    2及び第3の偏光ビームスプリッタを介して受光するレ
    ーザ受光手段とが設けられているレーザ測長装置に於
    て、当該固定台から当該被測定物体に対して照射される
    当該光ビームと、当該被測定物体から当該固定台の当該
    第2及び第3の偏光ビームスプリッタに帰還される当該
    光ビームとが同軸となる様に構成する事を特徴とするレ
    ーザ測長方法。
  36. 【請求項36】 当該被測定物体には、当該固定台から
    出射される当該各光ビームを受ける部位に、当該固定台
    より出射された当該少なくとも2個の光ビームのそれぞ
    れを反射せしめる反射手段を個別に設けると共に当該固
    定台に於ける当該光ビームが当該被測定物体に対して出
    射される面で、且つ当該光ビームの出射を妨げない位置
    に平面状の反射部材を設けると共に、当該被測定物体の
    当該反射手段をプリズム若しくはミラー若しくはコーナ
    キューブで構成する事を特徴とする請求項35に記載の
    レーザ測長方法。
  37. 【請求項37】 当該被測定物体に設けられている当該
    反射手段の一方の反射面は、当該固定台から出射される
    当該光ビームを受光しえる位置に配置せしめ、当該反射
    手段の他方の反射面は、当該固定台に設けられた当該平
    面状反射部材と対向する位置に配置せしめる事を特徴と
    する請求項35又は36に記載のレーザ測長方法。
  38. 【請求項38】 当該被測定物体に設けられた当該反射
    手段と当該固定台に設けられた当該平面状反射部材は、
    当該反射手段から出射される光の光軸が、当該平面状反
    射部材に対して垂直に入射される様に配置せしめる事を
    特徴とする請求項35乃至37の何れかに記載のレーザ
    測長方法。
  39. 【請求項39】 当該レーザ光源手段から出力される光
    ビームは、当該第1の偏光ビームスプリッタから当該第
    2の偏光ビームスプリッタを経由して当該被測定物体に
    設けられた第1の反射手段に向かう第1の光学経路と当
    該第1の偏光ビームスプリッタから適宜のミラー手段を
    介して当該第3の偏光ビームスプリッタを経由して当該
    被測定物体に設けられた第2の反射手段に向かう第2の
    光学経路とに分割する事を特徴とする請求項35乃至3
    8の何れかに記載のレーザ測長方法。
  40. 【請求項40】 当該第1の光学経路に於ける当該第1
    の光ビームは、当該第2の偏光ビームスプリッタを出射
    された後、当該被測定物体に於ける第1の反射手段に於
    ける第1の反射面と第2の反射面を経由して当該固定台
    に設けられた当該平面状反射部材に到達した後、同じ経
    路を辿って当該第2の偏光ビームスプリッタに戻った
    後、当該第3の偏光ビームスプリッタを通過して当該レ
    ーザ受光手段に入射する事を特徴とする請求項35乃至
    39の何れかに記載のレーザ測長方法。
  41. 【請求項41】 当該第2の光学経路に於ける当該第2
    の光ビームは、当該第3の偏光ビームスプリッタを出射
    された後、当該被測定物体に於ける第2の反射手段に於
    ける第1の反射面と第2の反射面を経由して当該固定台
    に設けられた当該平面状反射部材に到達した後、同じ経
    路を辿って当該第3の偏光ビームスプリッタに戻った
    後、当該レーザ受光手段に入射する事を特徴とする請求
    項35乃至40の何れかに記載のレーザ測長方法。
  42. 【請求項42】 当該第1の光学経路の長さと当該第2
    の光学経路の長さの差による干渉光を測定する事によっ
    て、当該被測定物体の当該固定台に対するヨーイング角
    度或いはピッチング角度を測定する事を特徴とする請求
    項35乃至41の何れかに記載のレーザ測長方法。
  43. 【請求項43】 当該第1の偏光ビームスプリッタから
    当該第3の偏光ビームスプリッタに向かう光ビームの光
    軸上であって、且つ当該第1と第3の偏光ビームスプリ
    ッタの間に、第1の1/2波長板を設ける事を特徴とす
    る請求項35乃至42の何れかに記載のレーザ測長方
    法。
  44. 【請求項44】 当該第2の偏光ビームスプリッタから
    当該被測定物体に向けて出射される光ビームの光軸上で
    あって、且つ当該第2の偏光ビームスプリッタと当該被
    測定物体の当該反射手段との間に、第1の1/4波長板
    を設ける事を特徴とする請求項35乃至42の何れかに
    記載のレーザ測長方法。
  45. 【請求項45】 又該第2の偏光ビームスプリッタから
    当該第3の偏光ビームスプリッタに向かう光ビームの光
    軸上であって、且つ当該第2と第3の偏光ビームスプリ
    ッタとの間には、第2の1/2波長板を設ける事を特徴
    とする請求項35乃至42の何れかに記載のレーザ測長
    方法。
  46. 【請求項46】 当該第3の偏光ビームスプリッタから
    当該被測定物体に向けて出射される光ビームの光軸上で
    あって、且つ当該第3の偏光ビームスプリッタと当該被
    測定物体の当該反射手段との間に、第2の1/4波長板
    を設ける事を特徴とする請求項35乃至42の何れかに
    記載のレーザ測長方法。
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